blueboyさんが投稿した博多 一梅(福岡/中洲川端)の口コミ詳細

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ブルーボーイの喰い物徒然草

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blueboy (60代前半・男性・愛知県) 認証済

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博多 一梅中洲川端、呉服町、天神/日本料理、居酒屋、日本酒バー

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2012/03 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

真摯な店主の姿勢が伝わる店

店の前に出された白木の看板に書かれた“海のもの 山のもの 博多 一梅”。

散策の途中でたまたま目につき、一度来てみたいと思ったのが最初。
早速知人を連れ立って出向いてみてすっかり魅了された。

カウンター席とテーブル席、二階もあるらしいが利用したことはない。
いつもカウンター席で楽しませてもらう。

口取りから楽しませてもらえる盛りつけは、決して奇を衒ったものではなく、安心して愛でることができる。
一つ一つに仕事が垣間見えて好感がもてる。

店主と奥様のほかに、いつも若いアルバイト店員がいて、口取りの説明を店主からいちいち受けている様子さえ微笑ましく感じられる空気が店の中を包んでいる。
料理にも接客にも柔らかい真摯さを感じる店主の人柄が反映したような空間だ。
研ぎ澄まされた真剣みに溢れた空間も、それはそれで趣深いが、これはこれでいい。

天然魚のお刺身盛り合わせ一梅盛(一人様用)から用意されている。
小気味良い仕事が施された向付は、いつも店主のお任せで楽しませてもらっている。
本山葵が下ろして添えられてくるのも見た目の楽しさを引き立たせてくれる。

手間のかかる料理は引き算、シンプルな料理は足し算…という感じで供される品々とともに、ついつい過ぎてしまう酒も、ビールはもちろん、地元の蔵を中心とした純米酒、焼酎と品揃えのセンスも悪くない。
この手の店では覚悟の上…というのが常だが、とてもリーズナブルに設定されているのも、杯が進む理由の一つ。
良心的という言葉を使ってもいい程で、却ってこちらが心配してしまうくらいだ。

手造りくみあげ豆腐は品書きに書かれた通り、まさに出来立て。
個人的にはシンプルに粗塩でいただくのが好みだが、豆腐の優しさが際立って良い。
大定番のなんこつトロトロ煮は是非ご相伴あれ。
クリアなスープの中に、箸で簡単に解れてしまうほど柔らかく煮込まれた肉に包まれ、比喩が難しい食感に仕上がった軟骨が何ともいえない歯触りを約束してくれる。
なんこつトロトロ煮という品名からは想像しにくい程にあっさりとしたスープには、キャベツと色添えにも良い赤唐辛子。

定宿のホテルのモーニング・ブッフェに出てくる"おきゅうと"が品書きにあったので、あれは名物なのか尋ねてみる。
店の品書きにあるにも関わらず、あれは美味しいとは思わないなどと失礼なものいい。
次の皿の片隅に供されて出てくるあたり、大人しそうな顔して店主もなかなかやる。
「ホテルで出される物よりはマシだと思います」なんて宣戦布告までついてきた。
食べてみると…これはマシというレベルではなく、まったく別物と言って良い。
自分の未熟な経験で何が美味い、何が不味いというのは簡単だけれど、やはり何十年も何百年も、それこそ何千年も受け継がれた食文化には理由があるということを再認識。

店主の真摯さと店の柔らかな空間に不釣り合いな客としては、いつも〆は博多ラーメンを食べに屋台へ繰り出すのだが、この日は〆も供してもらうことに。
おにぎりと味噌汁を頼み、おにぎりの具は梅と明太子を選ぶ。
梅は懐かしいまでのシンプルな味わいだが、その香りは懐古主義を増幅させる。
何より驚いたのが自家製明太子。

福岡の方には怒られてしまいそうだが、福岡で辟易とさせられるのが化学調味料の多さ。
明太子はいうに及ばず、多少地元で有名…とされるラーメン屋も鉄なべ餃子も化学調味料の味しかしない店は少なくない。
自ずと明太子は回避してしまうのだけれど…まいった。
白ワインも使って漬けられるという明太子は…タラコの目利きも良いのだろうけれど、味わったことのない優しい風味になっていてすっかり気に入った。
無着色、天然だしで仕込まれた無化調の明太子は知っているけれど、これはそれより上のレベルで仕上がっている。
単品でもあるらしいので、次回は肴にお願いしよう。

  • 天然魚のお刺身の盛り合わせ(一梅盛り)

  • カングロ(メジナ)、ヒラメ(白子巻)、甘鯛(雲丹巻)

  • 天然魚のお刺身の盛り合わせ

  • 天然魚のお刺身盛り合わせ(一梅盛り)

  • 天然魚のお刺身盛り合わせ(一梅盛)

  • 天然魚のお刺身盛り合わせ(一梅盛り)

  • ワタリガニ

  • 手造りくみあげ豆腐(温)

  • 白魚の躍り食い

  • 白魚の躍り食い

  • 卵黄につけると飛び跳ねなくなる

  • 自家製明太子

  • 九条ネギと地鶏炒め

  • 早取り筍焼き

  • はまぐり酒蒸し

  • 春野菜の天ぷら

  • 湯葉の酒盗和え

  • なんこつとろとろ煮

  • なんこつとろとろ煮

  • 口取

  • 口取り

  • 口取り

  • 口取り

  • おにぎり(梅、めんたい)、みそ汁

  • 長次郎作なのは…下ろしの方だろうか。

  • 仁四郎 特別純米酒(大賀酒造/福岡県)

  • 寒北斗 純米(寒北斗酒造/福岡県)

2016/04/26 更新

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