mknpassさんが投稿したら～めん ありがた家（神奈川/高島町）の口コミ詳細

実はこのお店のレビューを一回飛ばしている。2週間位前に食べたのだが昼間の部の終了間際14:45頃だったせいか、お店の雰囲気は片付けモードが感じられ、勝手な想像だがスープが終わりに近かったのか、あるいは夜の部用に摂った出汁がまだ十分でないまま提供されたのかバランスが悪くて物足りなかったのだ。恐らくお店に尋ねても、そんな事を認めるはずはないので、あくまで想像でしかないのだけれど自分はこのお店を贔屓にしているから、その一回は目を瞑ることにした。そのため今日は開店間もない11時台に訪問して、好きな味が変わっていないかを確認したかった。ちなみに近くの跨線橋を越えた場所にある吉村家は開店直後から長蛇の列だったのでいつも通りにパスした！

定期報告なので味についてのみ。今日のスープは、このお店の真骨頂がきちんと発揮されていた。店外に漂うトンコツ臭に象徴されるかなりの濃さを感じるベースのトンコツとその上に乗る鶏とこの店の特徴として微かに感じる魚介が遺憾なく発揮された本来の味を堪能できた。このお店では滅多に注文しない「多め」を選択したのだが、トンコツが強くて鶏油の風味が追い付かない程に濃厚だった。醤油のパンチ力には欠けるのも特徴だが、単なるお行儀の良いバランス型では済まないところが、自分のお気に入りの所以だ。これだけ世の中に家系と呼ばれる店が氾濫していてもひと口食べただけで、このお店の味と判るオリジナリティを守っているのが素晴らしい。

硬めでしっかりした歯応えが残る染谷の麺がスープと油に良く絡む。弾力もほどほどで思わずうなずく美味さだった。

麺もスープも良いのだが、相変わらずチャーシューとほうれん草だけは少し物足りないのもこの店らしいところで、チャーシューはスープとの同化は感じられるが、今日はやや濃い目の味付けでバラ肉にしては強めの食感のためか珍しく肉臭さもやや残っていた。また、いつも通りにほうれん草は余り目立たなく、出汁の旨みが強いからもう少し主張してくれる濃い味の品だと嬉しいのだけれど。

海苔はスープに負けない強度で、味も風味も力強かった。食感も良くスープに負けないしっかりとした主張をしていた。

総合的な満足度は高く、このお店の本領が存分に発揮された一杯をいただくことができた。前回の訪問の時に食べたものとは雲泥の差で、時々出てしまうブレやムラが今後極力少なくなるように期待したい。

最後になったが食べたのは海苔ラーメン800円(本体700+海苔5枚増し100)で、カスタマイズは多め・硬めとした。そういえば写真にたまたま写った営業時間だが、食べログ上でも変わっているようだし中休みなしに変ったのだろうか？

土曜日の昼呑みを、最近知った横浜駅西口近くの店で済ませた後に、自分はディスクユニオン横浜駅西口店に物色しに行き、相棒は鎌倉の雑貨屋さんに行きたいとの事で別行動。

自宅には、どうしてもこのお店の前を通らないと帰れないので、引き込まれるように入店してしまった。いつもの通り海苔増しをしたラーメンは800円。

店外にはトンコツ臭が漂うが店内には気のせいかも知れないがホタテなどの魚介系の匂いが漂うように感じた。入店したのは、午後2時を回っていたので昼の部の終了間際のせいか、このお店の最高潮時の出来栄えに較べるとやや出汁が浅いように感じたが、ブレの範囲と受け止めたい。

染谷のツルツルかつプリプリの麺は、変わらずこのスープと相性が良かった。

スープと麺の満足度は高いので、後はチャーシューや野菜が元の価格に戻ったらほうれん草の量は見直してくれると嬉しい。

昨夜は音楽仲間とディスクユニオン横浜西口店で待ち合わせて横浜駅界隈で飲みながらの音楽談話。今日は午前中に歯科への通院があったり、夕方には別の飲み会が予定されているので、あまり深追い・深酒はせず早仕舞いして帰宅することに。横浜駅周辺で飲んだ時は、大抵歩いて帰るので〆で寄る事にした。

ご店主と共に厨房に入っているのはバイト君（？）かお弟子さん（？）か。珍しくこのお店での注文に「多め」をコールしてみた。待ちは5分程度。

12月の末に訪問した時よりはトンコツが表に出てきていて、魚介由来の旨みが後押しする本来のこちらの形に戻ったように感じた。たまたまだとは思うが、醤油ダレがこのお店にしてはやや濃いめで、鶏油を多めでオーダーしたのでかなりワイルドな印象を受ける。この味わいも悪くない。

ツルツルの食感の染谷製麺は相変わらず、こちらのスープに良くマッチしていて、風味も味もしっかりした海苔と同時で食べ進むのが美味しい。柔らかくなるまで煮込まれたチャーシューとしっかりした食感と味のほうれん草も安定していた。横浜駅周辺で飲んだらまた来よう！

こちら「ありがた家」に横浜駅から来る場合には6-7分で着くので東口から歩きましょう！西口から歩くと倍以上掛かりますよ。

2017年の（恐らく）最後の（年越し）ラーメンとして選んだのはココ。レビューした数は少ないけれど、訪問した回数は勝鬨家さんに次いで多い（たぶん）8回目。とはいえ店の前は何回も通っているのに、最後に食べたのは去年の6月なので一年半ぶりの訪問となった。味が変わってなけれぼ良いのだが。

店外にはしっかりとトンコツ臭が漂っており、ラーメン(700)は少しだけ値上げし海苔は5枚で100円。開店から間もない時刻なのにコンスタントにお客さんが訪れて、相変わらず人気はかなり高い様子。

スープは自分の過去のイメージよりもトンコツが少し引っ込んだものの、魚介や昆布由来と思われる旨みが非常に強いのは変っていなかった。鶏油もしっかり香ってくるし、醤油ダレとのバランスも良い。温度が熱々なのは相変わらずだったが、以前はもう少し粘度が強くトンコツ感も力強かったと記憶している。敢えて変えたのかブレなのかは何しろ一年半ぶりだから不明だけれど。

ツルツルで喉越しの良い染谷製麺の麺は健在でスープとの相性は非常に良い。

食感も味付けも良いチャーシューは厚切りで、ほうれん草は適量だが青みが強く味もしっかりして、海苔は磯の風味が心地よく感じられた。具も以前と同様に真面目で丁寧だった。

バランス系と言ってしまうとそれは確かにそうなのだけれど、他のレビュアさんよりもどうしてこんなに点数が高いのかと問われると「美味しいから」「好きだから」としか言いようがない。その根拠は先に書いたように抜群の旨味にある。

近場にも未訪店が残っているのだけれど一年の〆はMFI（My Favorite 家系店）に行きたかったし、行って良かった。横浜市内の家系店もほとんど訪問できたし、来年からは少しペースを落として、再訪する店を増やしたいと思っている。

なお、年内は30日が最後で新年は5日から営業との事。また、来よう！

===(2016.06 再訪)===
食べログを休んで3か月が経とうとしている。体調が良くないので、ひたすら減量中で、この間に訪れたラーメン店は僅かに二軒（いずれも再訪）・・・・一日に二食、三食食べていた頃は自殺行為だったとすら思える。食べログに読み書きすると、またラーメン店巡りをしたくなるので自重しているが、再訪した二軒のうちこのお店だけは、黙っていられなくなった。

スープが戻ったのだ。単なるマイルドトンコツではなく、深みのあるあの独特の味に戻ったのだ。

ということで、その味については過去の文章を参照してください。そしてむろんそれならばと点数も元に戻しました。

===(2016.04.17 再訪)===
このお店に他のどなたよりも高得点(4.6)を進呈していた自分にとって大きな変化が生じたのが残念で仕方ない。最後にレビューしてから2回程度食べたのだが、店内に貼られたPR文書に書かれている昆布やホタテなどに由来していたと思われる深い奥行の出汁が大きく減退していた。前回はブレかなとも思ったのだが、今回は朝一番のスープだったにも関わらず動物系の出汁以外がまったく感じられない。これではちょっと丁寧なマイルド家系のスープという印象しかない。

染谷製麺の独特の味わいが感じられるツルツル麺とは今でも相性は良いが、このままでは単調すぎてこの店にもう一度来たい！と思わせる欲求は湧いてこない。それが無念であり悲しい。

材料の高騰などさまざまな理由があるのかも知れないが、決して他の店では味わう事が出来なかったオリジナリティーは何物にも代えられない。たとえ多少の値上げをしてもあの味の復活を期待したい。

残念ながら点数は大幅ダウンし、マイページのおすすめからも削除せざる得なくなった。口惜しい。

===(2015.09.28 再訪)===
やはり私はこのお店が好きだ。

二週間位前に出かけた時は、このお店の最大の魅力と思っているトンコツ出汁の裏に微かに感じる魚介系と思われる旨みが感じられなくて、ここも普通のマイルド家系になってしまったのかと残念に思ったが、昨日再度訪問してみたら今回はきっちりと深みがある丁寧な以前のスープに戻っていて安心した。

注文はいつも通りの固め・海苔増しで、お腹に余裕があったのでライスも追加。スープを立て続けに3杯から4杯掬って味を確かめたのち、いつもながらのツルツル麺を一気にいただく。ほうれん草がやや少ないものの、このスープと麺のコンビネーションを久しぶりに感じられたので大いに満足した。海苔も黒くてしっかりしているし、チャーシューはやや小さめながら厚みはそこそこでホロっと崩れる手前まで良い塩梅に煮込まれ、辛過ぎず薄すぎずの絶妙の味付けとなっているし、肉臭さもしっかりと抑えられている。このお店は本当に丁寧に調理しているな、といつも感じさせてくれる。

食べログでの評価はそこそこなれど、どの時間帯に出かけても4割以上のお客さんの入りなので根強い人気があるのだと思う。

私にとっては、十分に中毒性のあるラーメンだ。

===(2015.03.10 再訪)===
久々に寄ってきた。しばらく出かけなかった間に夜の営業に何か問題があったらしく、今は夜も店主さん自らが調理するようになったとの事。そういえば少し前に、この店は「昼間の方が味が良い」との話を人づてに聞いたのを思い出した。

何が起きたのかは知らないが、美味しいラーメンが食べられればそれで良い。今日もこの店ならではのオリジナルティ溢れるスープは健在であった。人がどんな評価をしようが私はこの味が好きである。ということで★の数も敬意を表してちょっぴり増加。

訪問したのは午後7時過ぎで先客・後客合わせて7組ほど。場所を考えればまずまずの人気ぶりのようだ。今のところ私個人の家系四天王（5軒だけど）は
バランス重視型：寿々喜家
醤油前面型：とらきち家、末廣家
トンコツ濃厚型：すずき家
進化型家系：ありがた家

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おそらく自宅から最も近い家系のお店で、いままで何度も店の前や近所を通ったにも関わらず縁がなかった店だった。その理由はちょっと歩けば、かの家系総本山があるしスカイビルの中には壱八家があるうえ、横浜駅に用事があって出掛ける時にはお腹は空いてないし、帰りはどこかで食事を済ませてしまった後が多いからだ。それにこのお店が家系の名店（例えば寿々喜家、杉田家とか）として評判が高いと聞いたこともなかったので、勝手な思い込みから敬遠していた。

お店の中をきょろきょろと眺めているうちに空いていたせいもあって、5、6分で到着。麺だけは固めで注文し味や脂は基本お店のお奨め通りにいただくのが私の流儀である。早速、何も調味せずスープを一口。「えっ！」思わず言葉が出てしまった。何なんだ、これは！？今まで家系のお店を、もちろん総てとは言わないまでもそれなりに食してきたが、トンコツ出汁に加えておそらく魚介由来と思われる旨みが決して強くはないながらも感じられる過去に経験したことがないスープだ。しっとりとした旨味に先ずは刺激され後追いでコクが広がってくる。旨い！！。

次いで麺、余り聞いたことのない製麺所の麺だが、これもスープとの相性を計算しつくした選択だと感じた。家系のとろみのあるスープが良く絡む代表的な酒井製麺のようにゴワゴワしておらず、表面がツルツルしている。なのでスープの絡み方も普通の家系のお店と比べると少ない。そのくせ決して麺とスープの相性が悪い不味いラーメンとは感じない。家系を名乗る店で、このような麺には出会ったことは全くない初めての経験である。

食べ進むにつれて口が慣れてくると魚介系と思われるプラスαの旨味が後退し通常の家系の味となるのだが、時としてスープを飲みきれない事もある濃厚型または醤油前面型とは違い、こちらのお店のスープは自然にしっかり最後まで頂戴した。

確かに、いわゆる家系と呼ばれるお店の中では「マイルド」とか「物足りない」とかの評価を受けてしまう事もあるかも知れない。事実、多くの家系の店なら脂のしつこさを抑えるのに生姜はぴったりなのに、こちらのお店でおろし生姜を足してみたら、せっかくのデリケートさが消えてしまった。スープに浸した海苔でライスを巻いてみても他のお店でのそれに比べて決してご飯とマッチしているとは言い難かった。そう、家系の知名度の高いお店、特に醤油が全面的に押し出されたお店をお好みの方にはミスマッチかもしれない。

11月の3連休の初日にこのお店を利用したのだが、「もしかするとあの日はいつもと違う味だったのかも知れない」と思い（ラーメン屋にはよくあることですからね）、その2日後に、早々に再訪したところ全く2日前と同じだった。

今後は横浜駅近くでラーメンを食したくなった時に濃くてしょっぱい家系が食べたくなったら吉村家へ行くだろうし、そうでないときはこのお店に来ると思う。今まで、勝手な憶測でこのお店に行かなかったのが猛烈に悔やまれる。

そうそう、私は結構なおっさんのため他の家系のお店でスープを飲み干したら、しばらく胃がもたれたり、喉が渇いてお腹はいっぱいなのに水を摂りつづけることもしばしばなのだが、こちらのお店のラーメンを食したあとは胃もたれもしつこいほどの喉の渇きもなかった。

人によっては「ニセ家系」とか「亜流」とかの酷評を下すかもしれないが、ラーメンなんてたかが大衆食じゃないか。主流も亜流も我流でも食す側は旨ければどうだっていいのだ。家系というジャンルでここまでオリジナリティーのある店に出会えるとは思わなった。旨かったです。