5回
2019/06 訪問
総合力No.1
最近、文章を書くのがだんだん億劫になってきたので再訪店のレビューはほとんどパスしてきたが、今回は同道した友人が「数ある家系店で総合力No.1」との名言を残したので、ささっと書くことにした。
その友人のお気に入りはチャーシュー丼で「これだけでも食べに来る価値がある」との弁。そしてトッピング類の豊富な種類に加えて、その量の豪快さ、かつ安価な事。
確かに自分もそう思う。
さらに自分なりに付け加えるなら、その大量のトッピングを加えても(多少は薄くなるけれど)ビクともしない強靭なスープを常に作っていることを挙げたい。
そして、ご店主を筆頭にして従業員の皆さんの表情や応対がとても気持ち良い。寡黙で無表情な料理人、それはそれで有りだとは思うけれどやはり表情が良いというのは店の雰囲気を明るくする。この日は超美人のご店主のお嬢さんも笑顔でお手伝いしていた。むやみやたらとでかい声が飛び交う某〇〇商店系は、うるさいだけで心がこもっているとは思えないからこの店とは好対照だ。
さて、自分の注文はラーメン(680)の多め・硬め+海苔(5枚100)+竹の子もやし(150)+ライス(140)といつにない満腹コース。
友人はラーメンの多め・硬め・麺少なめ+チャーシュー丼(250)+野菜畑(150)なのだが、なんと麺少なめの場合にはトッピング1品無料サービスとの事で彼の野菜畑は無料になった。その心意気が凄い。
味についていまさら書き加えることはない。余りの満腹で食後に店の前のベンチで休ませてもらったが、そこで先の名言を友人から聞かせれた。「スープの味だけだったら他に好きな店もあるけれど、サイドメニュー・トッピング・価格・雰囲気など総合力はNo.1」。同感だ。
2019/06/09 更新
2018/12 訪問
もうNo.1家系でいいっす
横浜で音楽系の友人に合流し、白楽に向かいほぼ2年ぶりに末廣家さんに訪問。平日の午後2時近くだったので幸い行列はなく入店出来たが、実はほぼ満席でたまたま運良く入れただけだった。
ラーメン(680)、海苔(5枚100)、野菜畑は現金払いで200円、注文は多め、硬め。今さら細かい事を書くのも気が引けるのでシンプルに書きます。
スープを一口飲むとしょっぱめ。ところがこれは(勝鬨家でも経験したが)野菜畑で味が薄まる事に配慮したと思われる。実際、野菜を投入したら正に食べ頃だったので行き届いた配慮とサービスに脱帽もの。
トンコツの重厚感は期待よりも軽く感じたが、濃厚な旨みや鶏油の甘さは見事だった。そしてそれに輪を掛けてまったくもって迫力がある酒井の麺と青々したほうれん草にしっかりした海苔。野菜も存分に楽しんで1000円未満は素晴らしすぎる。
元々自分にとってはNo.1家系店だったけれど、行き届いたサービスに改めて感服し、もう満点でいいでしょうってことで。
2018/12/08 更新
2017/03 訪問
フランス人も喜んだ
フランス人の従妹夫妻が帰日しており、横浜の家系ラーメンを食べたことがないと言うので、選んだお店がここ。久々の訪問だったが相変わらず人気が高くしっかり行列ができていた。
オプションは野菜畑と海苔増し。食後に昼飲みに行くのでライス類はなしにしたが、食べ進める内にこのスープにはやはりライスが欲しくなる。
相変わらず濃厚なスープは美味いの一言。若干トンコツ感が物足りなかったのもののブレの範囲内だった。麺は硬めオーダーの割にはやや柔らかだったがこれも許容範囲内。この日もチャーシューの燻具合は絶妙で食感も抜群だった。個人的にはスモークチャーシューが一番旨いのはこの店だと思っている。海苔はとにかく大きくて風味も良い。これで今時660円というのは嬉しい価格設定だと思う。
唯一残念だったのは野菜畑が殆どモヤシ中心になっていた事。以前はもっとバラエティーに富んでいたのに。150円から値上げしても良いから以前のようになると嬉しいなぁ。
同道した従妹夫妻にも喜んでいただけたし、やっぱり(きちんとしたお店の)家系ラーメンは美味いなあ、と実感。この後はみなとみらい経由でディープな野毛に向かい「はなみち」と「ゴールデンもつ」でハシゴ酒したのでした。
2017/03/12 更新
2015/04 訪問
さすが直系店の意地
===(2015.11.07 再訪)===
恒例の土曜日の昼呑み後に相棒を強引に連れて再訪した。行列は短めなれど少し待った感はあり。ちなみに、この日我々が見た六角橋の家系3店で一番空いていたのは何と「とらきち家」だった!
相棒はシンプルにラーメンを注文。私は海苔増し+野菜畑+ライスと酔った勢いでやや暴食気味のオーダー。カスタマイズは両者、麺固めのみ。
味は勿論の安定であったので今回は再投稿をするまでもないかと思ったのだが、混んでいてもご店主末廣さんの対応が本当に素晴らしいので加筆することに。
体力的に相当にきつい仕事だと思うのだけれどいつも笑顔を絶やさず、どの顧客にも丁寧に接してくれる。我々と同時に座った老齢のお客さん(おじいちゃん)には「うちのラーメンは結構塩分が強いけど控えめにしましょうか?」とか「油の量も調整できますよ」と声掛けを忘れない。私にも「何回か来ていただいてますよね」と言ってくれる。
吉村家も最近はだいぶ緩和されたが、あのどこか殺伐とした雰囲気に馴染めないという相棒は「吉村家直系」と聞いて来るのを嫌がっていたが、末廣店長の醸し出す雰囲気に安心したようで、奇跡的に「直系店なのに美味しい」(おいおい!)と言っていた。やはり食事とは、単に旨い・不味いだけで評価されるものではなく、雰囲気・環境・心理状態等々が大きく影響をするものだな、と実感する再訪だった。
季節的なものだと思うが今回の野菜畑にはサイコロ状のタケノコが入っていなくて残念。春になったらまた注文しようっと。
ところで、ふと感じたのだけれどもしかして麺がやや細くなった?硬めオーダーの割にはやや柔らかく感じたのだが、酔っていたせいか?
===(2015.04.20 再訪)===
「とらきち家」にすっかり惚れこんでしまっているが久々にこちらに。今回は名物「野菜畑」を現金でトッピング。総本山や「杉田家」に較べると軽めながら自分には十分に濃い目なので野菜を追加して丁度良い塩梅となった。それにしても100円でこの野菜の量、なかなか食べ応えがあります。海苔で巻いても良いし麺と共に食べても良い。醤油トンコツが温野菜のドレッシングとなってくれて食が進む。
ここで意外な発見、野菜畑に入っているサイコロ大のタケノコがトンコツ醤油と抜群に相性が良い。最後の方は丼の底に沈んでいたタケノコのおかげで飽きずにスープを全部飲み干すことができたほどだ。なんと六角橋の家系覇権争いはトッピング勝負の延長戦に突入していたのか!?家系の新たな魅力も発見できた大満足の一杯でした。
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雰囲気の良いお店だ。吉村家は店の中に妙な緊張感が張りつめているように感じるが、こちらは店主様をはじめとする厨房の中の皆さんの表情が皆明るくて、気持ちよさそうに仕事しているように見える。お客さんもそれに釣られどことなくリラックスムードを漂わせている。
そこかしこに総本山からの影響が感じられるが、スープは吉村家よりもいくぶん軽いようだ。旨い時の吉村家同様にしょっぱいと感じる手前で留まっているのでとても食べやすい。吉村家似という点では杉田家の方が近いとは思うが、濃厚で芳醇なスープはやはり直系店のものと頷けるクオリティーである。
既に多くの方が書かれているように、ほうれん草が良い。葉が厚いしっかりとしたものを使っているので、強い醤油味に負けていない。麺と一緒にいつの間にか啜ってしまい味も良く判らないまま気付いたらなくなっているようなお店が多い中で、このほうれん草は貴重だ。最近食べた中では「鶴一家」のものがしっかりしていたのだが、こちらはそれを上回っている。
スモークチャーシューも吉村家より若干軽めでこれはスープに合わせた結果なんだろう。これ以上炙りを強くするとスープから浮いてしまいエグく感じるに違いない。
私が直系で経験しているのは吉村家、杉田家とこちらの3店だが、トータルで考えてどこが優れているかという比較は余り意味がなくて、どこが好みに合うかだと思う。
が、しかし、このお店の数あるオプション(トッピング)は大きな魅力に違いない。ネギだけで3種ものオプションがあるし、もやしやきくらげを採用したトッピングは他の家系にはない魅力だ。限定の野菜畑もボリュームもあって楽しい。私の生活圏での行きやすさではダントツに吉村家なんだが、この豊富なオプションには心を動かされるものがある。一時代を築いた六角家が今や脅かされているのは無理もないことだろう。
2017/03/12 更新
朝型人間の自分には珍しくこちらのお店に初めて行く知人と19時過ぎに来店した。
いつも「野菜畑」や「竹の子もやし」など丼たっぷりの野菜トッピングした上にライスを付けるので満腹を通り過ぎて過食状態になってしまうので、久しぶりにオーソドックスなラーメン(700)と海苔(5枚120)のみを多め・硬めで注文した。知人はチャーシュー麺に何とダブル海苔増し(券売機を誤操作したらしい)を注文。
店の様子などは省略するが、相変わらずの大人気で満席状態だから厨房も大忙しだった。
スープは相変わらずの美味さで、ぶっ太い出汁としょっぱいと感じるギリギリ手前の醤油と鶏油が高レベルでせめぎ合っている。ところが、今日のスープはいつもよりも温めなのが残念!実はレビューしていないが前回の訪問時もそれを感じたので、偶然ではないのかも知れない。
スープだけでなく麺、チャーシュー、海苔、ほうれん草と総てが圧倒的な高レベルなのだから、是非ともスープ温は見直して欲しい。
短いレビューで恐縮だが、今回だけならともかく2回続けてだったので、たまの苦言を書かせてもらいました。ご容赦を。