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昼の点数:3.8
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~¥999 / 1人
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料理・味 3.8
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|サービス 3.0
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|雰囲気 3.0
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|CP 3.2
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味3.8
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| サービス3.0
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| 雰囲気3.0
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| CP3.2
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| 酒・ドリンク- ]
初期家系の味を引き継ぎつつ軽めにまとめた逸品
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2017/10/10 更新
杉田時代の吉村家も六角家も近藤家も昔はとにかく店中がトンコツ臭かったし、提供されるラーメンの器は鶏油でギトギト、ベトベトだった。そういう品を未だに提供してくれるお店は数えられるほどしか残っていないけれど、その分今はバラエティーに富んでいるから面白くもある。
このお店はだいぶ前からウォッチリストには入れていたがようやく行くことができた。我が家の相棒殿が「天気も良いから少しだけ離れた普段は縁のないエリアに買い物に行きたい。」と言うのでトレッサ横浜なる商業施設を提案し誘導する作戦が見事に奏功した。
店に入ると昔ながらの家系ラーメン店のトンコツ臭が漂っていて、嫌いな人には悪臭でしかないそれはこの店ではやや軽め。それでも近年の家系店でこの臭いが出ている店はかなり少ないから期待が高まる。券売機でラーメン(650)と海苔(7枚100)を購入し硬め注文はいつも通り。
細身で短髪のご主人とおぼしき調理ご担当は昔ながらの由緒正しい職人姿!麺箱は酒井製麺だし麺は平ザルで揚げるし、卓上におろしショウガは装備されているしで期待感は否応なしに高揚する。麺を鍋に投入する前の丁寧なほぐしは今では殆ど見ることができなくなった儀式のようにすら感じた。先客もおられたので待ちは6分程度。
供されたラーメンを手元に置いた瞬間に「これは美味い」と直感する。店内の臭い同様に若干軽めながらも昔ながらの家系ラーメンを髣髴とさせるトンコツ臭を伴った深みのある出汁と絶妙に香る鶏油、尖ってはいないもののしっかりした醤油ダレに舌が刺激される。美味い。ここ数軒でぬるめのスープに当たってしまう事が続いたけれど、この店は熱々でスープだけで既に3.5点以上は確定という状態。おろしショウガを入れたいのでスープの残量に気を遣いつつ食べ進めることにした。
酒井の麺は安定の美味さではあるのだが、好みの硬さからはやや普通よりに提供された。とは言えコシと弾力はしっかり感じられるし、やや短めなので噛み切らずに口中に適量を収め食感を存分に楽しめる。相棒は食べ終わった後に「硬めって言ったのに全然硬くなかった、ダメじゃん。」などと言っていたが、そこまで柔らかくはなかったんだが・・・
チャーシューは筋っぽさとジューシーさのバランスが絶妙で、歯に挟まりつつも肉の旨みと味付けが沁み出てきた。惜しむらくは小さかった事。この一杯で最も残念だったのがほうれん草で、明らかに茹ですぎ且つ細かく切り過ぎなので殆ど味も食感も感じられなかった。確かに初期の家系ラーメンでは、こういうくたびれ気味のほうれん草は定番ではあったが、あくまで個人的な好みとしてはこれは悪しき伝統のように思う。ネギは先入れ微量で存在感なし。こちらは、このお店の出自らしさというところか?増して10枚の海苔はやや緑色がかった品で、少々薄いながらも溶けたり穴が開くことはなかったが同時に風味・味共に強くなく、ぎりぎり許容できる範囲だった。
自分にとってはお約束のおろしショウガを1/3位進んだ段階で投入し、爽やかさが加味されたことを確認しつつ一気に食べ終えた。食後に自分の口の周りから漂ってくるトンコツ臭も軽めだった。
最近、家系ラーメンに妙に目覚めた相棒殿に言わせると「やっぱり油は多めにしとけば良かったな、ほうれん草は柔らか過ぎでダメだねー、海苔も薄かったしぃ~」てな事を言っていた。
横浜市内の家系ラーメン店巡りもだんだん残りが減ってきた。もしかすると、ここが最後のクラシックスタイルになるかも知れない。