氷川神社
(さいたま市大宮区・高鼻町)
「十日えびすに行こうよ」
と内親王から提案され、行ってみることに。と言っても、さいたま市にある氷川神社へである。この神社、関西ではなじみがないが、旧武蔵国には「氷川神社」というのがいっぱいあって、その総本社であり、武蔵国の一宮、旧社格は官幣大社である。
参道は、さいたまスーパーアリーナの北東側、線路を渡ったところからほぼ真北へ2km以上続いており、駅で言えば大宮を通り越して北大宮辺りまで続いている。この参道沿いに屋台が出るというので、それをもって今日の昼ごはんにしよう。
まず1軒目は「じゃがバター」。お値段は600円也。かなり大きいジャガイモを蒸して見事なまでにほくほくのホカホカになったものを容器に入れ、十字に切れ目を入れてバターを乗せた状態で供される。これに、店頭に並んだトッピングを好きなだけ乗せていいというのが面白い。明太マヨ、高菜、キムチをどっさり乗せて完成である。
ジャガイモ1個で600円は高いような気もするが、かなり大ぶりであること、あのほくほくさは家ではなかなかできそうにないこと、トッピングを乗せるという「コト」消費ができることを考えると妥当なところ。注意点としては、デフォルトで乗せられたバターが意外に融けず、終盤になってバターの塊を食べることになりかねないというところ。
2軒目は「やきそば」。お値段は600円で、参道に4軒が出店してしのぎを削っている。ポイントは「大盛」であること。店によっては「2倍」と書かれているが、1倍のものは売っていない(頼めばしてくれるかもしれないが)。2倍だからといって1200円になることはなく、2倍しかないが2倍で600円である。で、この「大盛」っぷりがすごいのである。焼きそばというのは面白いもので、焼きそばパンでも焼きそばを大盛にしてしまう店があるように、なんか大盛にしたくなるのだろう。透明な持ち帰り用パックを、身の部分を水平にして盛るのではなく、本を開くように親指と手のひらの間にVの字に構えたところに、焼きそばを「挟んで」いくのである。そして、レジ袋を下から添えて提供される。
「手が汚れるので」
というのがその理由。ここでは、「袋持ってます」は通用しない。その袋はソースが付いて残念なことになる恐れがある。で、この焼きそばだが、鉄板でしっかり炒めてあって、キャベツくらいしか具は入っていないが、「外で食う」というスパイスが効くことでおいしさが増す。トッピングに錦糸卵、紅ショウガ、青のり、マヨネーズ(任意)が施され、彩りもいい。なにより食べても食べても減らず、その点の満足度も高い。
最後3軒目は、その名も「大阪焼」。いいねえ、大阪焼。大阪にない大阪焼は、ハンバーガー大のお好み焼き。こちらは500円。参道には1軒のみの出店である。頼むとソースとマヨネーズ(任意)をかけて、パックに入れて渡してくれる。少し残念だったのは、焼き上げて置いてあったものだったので、アツアツではなかったこと。ふわっと系ではなくがっしり系であり、この分厚さに焼く技術はすごいと思った。
ところ変われば品替わる。屋台もたぶん地域色があると思う(流行もある)。食べ物の話じゃないが、どこ見ても「十日えびす」の表記はなく、福笹の授与もない。でも、大勢が参っている。それにも驚いた。(2026.1.10)
武蔵一宮 氷川神社
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町一丁目407番地