レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2018/05訪問 2018/05/04
四条大橋西詰にそびえ立つ、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ建築の東華菜館。
竣工は1926年(大正15年)、ヴォーリズのレストラン建築はこれのみであり
スパニッシュ・バロック様式のデザインを取ります。
かねてより訪問したいと思っていましたが、この度京都に帰省していた従妹と訪れました。
魚などの海の幸・山の幸のモチーフが重厚なファサードから入店しました。
予約をしていなかったので、1階利用になりました。しかし私はこちらの
日本最古のエレベーターに乗りたいと思っていたら、快く稼働して乗せていただきました。
鴨川の川床が見える席に座りメニューを見て、青椒肉絲2500円、フヨウハイ1300円
揚げ鶏肉の唐辛子炒め1500円をオーダーしました。
運ばれました~まず青椒肉絲、割と太目に刻まれて食べごたえのある牛肉、青椒・セロリが
コクのあるソースでしっかりした旨み。フヨウハイ、蟹と椎茸が玉子でとじてあり、
トマトソースが甘目の蟹玉風。揚げ鶏肉の唐辛子炒め、大きな揚げた鶏肉が、筍・ピーマン・
玉ねぎと共にピリ辛ソースで炒めてあり、ボリューム満点。
会計の後でも熱心に撮影する(笑)私を見て「エレベーターで4階まで上がって
階段をご自分で下りながら、どうぞ見学してください」という大変うれしいお言葉を頂けました。
どうぞ、ヴォーリズ建築の粋を集めた店内をご覧ください。
2位
1回
2018/07訪問 2018/08/03
700レビューは ひょうちゃんでお馴染み 崎陽軒本店 嘉宮 で!
私が崎陽軒のシウマイを初めて食べたのは、およそ50年近く前になります。
この度一緒に横浜を巡っている、従妹の父親である叔父が、お土産に買ってきてくれて
コルク蓋のひょうちゃんが実家にありました。即ち、叔父がひょうちゃんに出会わせてくれ
それ以来お土産の機会があれば(ひょうちゃん目当てもあり)崎陽軒のシウマイを買うようになりました。
その崎陽軒のシウマイの箱には、建物の絵が描いてあります。ユニークな形をしていて
それが崎陽軒の本店なのだと知り、いつか行ってみたいと思うようになりました。
場所はJR横浜駅近く。以前に通勤路だったという従妹の案内ですんなり到着。
近づいて行くと、おお!あのシウマイの箱の絵と同じ建物が見えて来ました。
建物は思ったより新しい。調べてみると崎陽軒の創業は1908年ですが、
この本店ビルは1955年(昭和30年)に建設された、シウマイショップが前身のようです。
どっしりとした門構えの玄関口から入店しました。1階はシウマイ等の物販コーナーと
ティーサロンがあり、目指す中国料理の 嘉宮は2階にあるので階段を登って行きました。
吹き抜けになっている2階フロアの奥に進むと 嘉宮の入口、奥の広間に案内されました。
天井に中国風な装飾が成され、絨毯張りの広々したラグジュワリーな内装です。
壁際のソファー席に座りました。ジャスミンの茶器と突出しが供されます。
メニューを見て、以下の料理をオーダーしました。(いずれも税込・サ別)
★鶏とカシューナッツ炒め1600円、鶏肉・アスパラ・椎茸等の具で、少し油濃いが
ナッツが芳ばしくスパイシィで濃厚なお味。
★牛肉と7種野菜の細切り炒め1900円、細切り牛肉・ピーマン・筍・玉ねぎ等の具で、
柔かいお肉とシャキシャキした野菜の歯応え、やや薄味。
★ズワイ蟹爪の揚げ物800円×2で1600円、プリッとした蟹の身が詰まりコクがある
チリソース、塩を付けていただく。海苔とライム添え。
★焼きビーフン1600円、生風海老・焼き豚・ピーマン等の具で、コシのあるビーフンと
柔かい海老とのコンビネーション、さっぱりした塩味。
従妹と料理を楽しみながら、叔父さんの買ってきてくれた崎陽軒のシウマイの思い出など
話は尽きませんでした。この度はシウマイは購入しませんでしたが、ひょうちゃんと共に
あの箱に描かれた店に来れたことを記憶に留めたいと思います。
3位
1回
2018/07訪問 2018/07/31
ゴージャス!オーキットルームでフルーツサンドウィッチ コーヒーの大学院
こちらは以前から行きたかったお店です。このコーヒーの大学院という個性的な店名は
最高学府である「大学院」を名に冠し「香り高い一杯のコーヒーを吟味してお出しする」
という理念が由来となっているそうです。更にコーヒー豆を通常の店の倍の分量の20gを使い
濃厚で深みのある味を提供しているということです。
正に気合いの入った心がうかがえる(笑)喫茶店。創業は1974年(昭和49年)で
店頭に立つ、中世時代の騎士のような鎧が目印です。
店内に入って禁煙を告げると、そのまま喫煙フロアを進んでいくように案内されて
奥にあるオーキットルームとある特別室の、扉を開けて入りました。
その部屋は、大理石の床にベロアチェア。カトレア模様のモザイクタイルの壁、
ステンドグラス、煌めく大型シャンデリアのゴージャスな内装です。
フルーツサンドウィッチ840円、ルミエールブレンド580円を
オーダーしました。ランチタイムということで、時間がかかりましたが
運ばれました~
まずコーヒーを目の前でポットから注いでくれます。飲んでみると酸味が高く苦みも充分なお味。
フルーツサンドウィッチは、キウイ・バナナのフレッシュフルーツと
ぶどう・チェリー・黄桃・梨などの缶詰を、生クリームで挟んであります。干し杏添え。
ふんわりしたパンに大振りのフルーツが沢山で甘くて美味しいです。
関内はオフィス街で、昔はこのような喫茶店が多くあったと聞きます。
コーヒーの大学院の看板にある、曜日ごとのサービス(現在もあるかは未確認)も
そのようなビジネス客を楽しませるためのものだったと思います。
4位
1回
2018/02訪問 2018/02/22
南堀江にある道頓堀川を海に見立てて、その川沿いの建物を船とする
センスオブワンダー~珈琲艇キャビン。操舵するのはポパイ。
まるで乗船できるかのような入口から、地下に降りていきます。
ポパイのイラストから、カジュアルなのかと思いきや
店内に入ると、眩いシャンデリアや紅いベロアのチェア、カウンターの設えまで
さながら豪華客船のよう。丸い窓も乗船気分を彷彿させます。
ママさんが持っていらしたメニューを見て、ブレンドコーヒーをオーダーしました、350円。
運ばれましたコーヒーカップにもポパイ。飲んでみます~
苦みも酸味も充分ある濃厚さで、私が昔に飲んだコーヒーに一番近いレトロなお味。
ママさんにお店の歴史を伺うと、47年になるそうです。その時代より
多くの乗船客を楽しませてきたことでしょう。
5位
1回
2018/07訪問 2018/08/01
旧横浜商工奨励館は、関東大震災後、横浜復興方策のひとつである商品陳列所の設置を目的として1929年(昭和4年)に設立、
2000年から横浜情報文化センターとして開館しました。
ファサード側面の玄関口から入ると、立派な石柱を擁した階段があります。
エントランスにも何本もの石柱、大型吊り照明、高い天井部にはレリーフが施されます。
ため息が出るような優雅な構造に見とれながら階段を登り、2階に上がったところにある
カフェドゥラプレス。 ホールを仕切ってそのまま店舗にしたような感じです。
店内フロアも同じ様な石柱と大きな窓にドレープカーテンがかかり、まるで日本では無いような
ヨーロッパ風の重厚かつ洒落た雰囲気です。
木製チェアに座ってメニューを見て、フライドポテト650円アイスコーヒー520円を
オーダーしました。しばらくして運ばれました~
フライドポテトは驚くほどの大盛りで揚げたて熱々、ケチャップを付けながら食べます。
アイスコーヒーは、酸味が無く苦みの強い今風なイタリアンローストぽい飲みくち。
私は去年に横浜三塔を訪れて、関内地区の歴史ある建築物の豊富さに驚きました。
この日も壮麗な旧横浜商工奨励館を目の当たりにし、横浜への魅力は尽きません。
6位
1回
2018/09訪問 2018/09/18
洞ケ峠~今を遡ること約45年前、私は同級生の家族の車で琵琶湖にドライブに行きました。
その帰り道に、洞ケ峠にあった食事処で晩ご飯をいただきました。
その時代の洞ケ峠は小高い丘に木が茂っており、峠の名に相応しいものでした。
それから時が経ち、子供のころより洞ケ峠に近いところに引っ越した私は
その懐かしい場所に行ってみましたが、もう峠と呼べる地形では無くなっていました。
そのときに家族と立ち寄った食事処がこちらです~洞ケ峠茶屋。
茅葺き屋根のまるで広重の浮世絵にあるような、正に峠の茶屋の趣のある建物。
入口をくぐって入店すると、中央がテーブル席、窓際が小上がり席になっています。
天井は梁がむき出しています。和風な照明がほの暗い雰囲気。
小上がり席に着きメニューを見て、こちらの名物である田舎ぼたもち1つ210円
ぜんざい450円、甘さけ400円、を注文しました。
まず、田舎ぼたもちが運ばれました~大きさは10センチ弱あります。
食べてみますと、甘さ控えめのやや塩気もある餡、しっかりした食感のもち米。
ぜんざいの方が遥かに甘さが強め、添えられえた山椒の効いた塩昆布が良いアクセント。
甘さけは麹のまったりした甘みと生姜の風味が優しいお味。
会計時にお店の歴史を伺うと、茶屋の営業は50数年ですが
この茅葺き屋根の建物は築100~150年級のものを移築してきたそうです。
目の前は国道1号線の車の列ですが、こちらだけは洞ケ峠があった時代に戻ったようです。
7位
1回
2018/06訪問 2018/06/10
コザクラインコとほっこりできる 町家カフェでレアチーズケーキ
宮川町から富小路通まで歩いてきました。古い町家が続く中、その一軒に
ラブバード カフェ チェリーがあります。通りに小さな看板が出ていて
狭い路地の奥に店があり、Lovebird Cafe CHERRYの暖簾が掛かっています。
引き戸を開けて中に入ると、奥に伸びていきソファや坪庭、白を基調にした清潔感のある店内。
中央にある大きなガラスケースで囲われた中に、2羽のコザクラインコがいます。
こちらはそのインコを見ながら楽しむカフェなのです。
男性スタッフが迎えて下さり、「どこでも、どうぞ」と仰ったので、ケースの前に着席。
2羽のインコはとても馴れていて、呼ぶと来てくれ、私のすぐ目の前で可愛い仕草を見せます。
見とれながらもシャッターをきり、更にメニューを見て、レアチーズケーキ450円と
アイスグリーンティー350円(セットドリンク100円引き)をオーダーしました。
運ばれました~レアチーズケーキのプレートには、抹茶で可愛いオカメインコのアートとベリーソース添え。
口に運ぶと、甘さを抑えた酸味のあるさっぱりさとチーズのコクのあるお味。
アイスグリーンティーは、少し薄めですが苦過ぎず飲み易い。
男性スタッフと、私が昔飼っていたインコの話などを色々してみました。
こちらも私の姿が見えなくなるまで見送って下さり、京都らしい丁寧さを感じました。
8位
1回
2018/07訪問 2018/07/12
七條甘春堂は、京都の三十三間堂前に本店を構える、1865年に創業された老舗の和菓子店。
6月1日~8月13日の旧暦の七夕期間に、季菓「天の川」が販売されます。
今年初めて、JR京都伊勢丹店の地下に出店されている、七條甘春堂で買い求めてみました(972円)
家に持ち帰り冷蔵庫で冷やしてから頂いてみることにします。
まず包装は、短冊を模したような紐付き、しおりにも冷やしてお召し上がりくださいとあります。
現れた「天の川」~深いブルーに銀箔の星が瞬きます。琥珀羹と小倉羹の二層の造り。
切り分けて口に運ぶと、しっかりした口どけと甘さも強めですが、しつこさの無い風味。
しおりにある、年にたった一度の織姫と彦星の逢瀬。天に描かれる清流を星屑の輝きに寄せて。
9位
1回
2018/06訪問 2018/06/14
明治2年(1869年)に下京三番組小学校として開校した、明倫小学校。
平成5年(1993年)に閉校したのち、2000年 (平成12年)に
京都芸術センターとして開設し、現在に至ります。
山鉾をイメージしたという外観、クリーム色の外壁、スペイン風の装飾など
学校建築とは思えないような、華やかでモダンな外観を備えます。
前田珈琲 明倫店 は、その校舎の教室に入店したカフェです。
校門を通って中庭に足を踏み入れると、前田珈琲は突き当りにあるという看板。
その通りに進んで行き奥にある校舎内の手前の教室が、お店になります。
当時のままの引き戸を開けて中に入ると、白壁と建具はダークな茶色に塗られた内装。
ペンダントライト、レースのカーテン、振子時計、オルガンが、ノスタルジックな雰囲気。
壁面奥の席に着き、メニューを見て、ブレンド珈琲龍之介をオーダーしました、450円。
運ばれました~飲んでみると、苦みだけで無く酸味も充分ある、バランスのとれたお味。
この素晴らしい建築内で味わうコーヒーは、また格別な時間と感じます。
10位
1回
2018/07訪問 2018/07/26
横浜にやって来ました。去年に家族と横浜を訪れて、歴史ある建築物の豊富さに魅了されました。
そのときは時間があまり取れなかったのですが、この度、横浜在住の従妹の案内で
その魅力ある場所を巡って行きます。この日は異人館巡りです。1件目はこちら~
外交官の家。明治43(1910)年に明治政府の外交官である、内田定槌の邸宅で、
ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー設計により建築。1997年に渋谷区南平台より
この地に移築されました。ブラフガーデンカフェは、その敷地にあるカフェです。
カフェは、外交官の家の見学受付カウンターがある建物内にあります。
ガラス張りになっていて、明るく眺望も良いです。テーブル席に座ってメニューを見て
ケーキセットをオーダーしました、950円。私は、アップルパイとアイスコーヒー、
従妹は、抹茶ケーキとホットコーヒーを選択。間もなく運ばれました~
アップルパイを口に運ぶと、しっかりした甘さの大振りのりんごが入り、食べごたえが充分。
オレンジ・キウイ等のフルーツ添え。アイスコーヒーは苦みの強い濃いめのお味。
カフェを出て外交官の家の中を見学しました。従妹はこちらの映像を多く目にしていて
お気に入りの建物だと言っていました。どうぞご覧ください。
2018年は私の700レビューにあたり、以前より崎陽軒のシウマイの箱にあり気になっていた
崎陽軒本店に訪れました。横浜在住の従妹の案内により、異人館や近代建築も巡り、思い出深いです。
そして私の拠点である、大阪・京都の行きたかったお店にも次々訪問。
その内でも芸術的ヴォーリズ建築の粋を集めた東華菜館を、マイ★ベストレストラン1位に選びました。