2回
2021/08 訪問
全てにおいて素晴らしいリストランテ
ディナーでの利用です。
淀屋橋駅から歩いて行きました。お店は地下にありますが、看板が出ているので、すぐにわかりました。
ドキドキしながら階段を降り、お店に入ると、イタリアの絵画が飾られた高級感のある雰囲気にテンション上がりました。
ディナーは、8500円、9500円、10000円、12000円、15000円。
10000円のスタンダードコースを注文しました。
ドリンクは、通常ならワインのペアリングをされていますが、この日はノンアルコールのペアリングをお願いしました。ソムリエさんがいらっしゃるので、希望は出さず全てお任せしました。
最初に、コースで使われる食材の一部を実際に見せてもらえます。紫にんじん、つるむらさき、カメハメハ西瓜、そうめん南瓜、デストロイヤーじゃがいも、コールラビ(地中海原産の野菜)など。
珍しい食材が多く、説明を聞くだけでも楽しめました。これらがどんな風に料理されるのか、期待が高まりました。
☆ストゥッツィキーノ(前菜の前の料理)
・焼きとうもろこしのパンナコッタ
パンナコッタの上には、フォアグラとサマートリュフ。
とうもろこし粉とセモリナ粉のパーネフェットゥンタ。
・大羽真いわしのイタリア風酢漬け
下にはそうめん南瓜、上には海ぶどう、フィンガーライム の果肉。
・プーリア州特産焦がし小麦のチェンチサラーティ
大阪湾とり貝、ストラッキーノ、キャロルセブントマト、バニェットヴェルデ。
☆夏鰹のカルパッチョ スコッタート
山羊のチーズ、ひも唐辛子。万願寺唐辛子を使ったクリーム、下には根セロリのペースト。
鰹と塩分を含んだチーズがよく合います。
仕上げに、カメハメハ西瓜とレモングラスの葉を加えたかき氷を削ってくれます。料理にかき氷を使われることに驚きましたが、夏を感じられる演出で良かったです。
☆ゴーヤの焼きスフォルマート(卵を使った蒸し焼き料理)
クリームは、岐阜鮎とデストロイヤーじゃがいもを合わせたもの。新物バターナッツ、東本ぶどう園巨峰、ピスタチオ、穂紫蘇。
☆旬野菜のインサラティーナミスタ(サラダ)
吉野山ブルーベリー自家製ビネガー。
仕上げに蔵王極ヨーグルトをかけてくれます。いろいろな食感の野菜と滑らかな味わいのヨーグルトが良かったです。
☆手打ちパスタ タリオリーニ
モチモチのパスタに、わかさ29工房本州鹿のラグービアンコ、食感のいい五條岩坂きのこ園あわび茸が絡み、最高に美味しいパスタでした。
別皿で、パルマ産生ハム、イカ墨を練りこんだコッコリ(揚げパン)、本州鹿ハートのムース。
コッコリは、黒枝豆と大分豊後水道の大サザエが中に入っています。鹿のムースは、タリオリーニに加えるとコクが増します。
☆ラヴィオリ
ほうれん草の生地でリコッタチーズを包んだフィレンツェの名物パスタ。
クリームソースは、国産有機グリーンレモンを使用。
添えられているのはジュシーな甘みの紀の川キウイ。
磯の香りが強いムラサキウニをクリームソースに溶かすとコクが増しました。
一つ一つ旨味が詰まった北イタリアのホワイトスタージョンキャビア、風味爽やかなバジルのベビーリーフ。
☆天然旬魚のパデッラータ
脂がのっている時鮭(ときしらず)を使用し、ソースは旨味が凝縮された淡路島ジャコ海老。
時鮭の上には、宍道湖白魚自家製サルデッラと剣先いかと有明海赤くらげのタルターラ、国産サンマルツァーノ種自家製セミドライトマト、夏みょうが。
添えられているのは、パプリカとクスクスとクミンのトマト煮、スペイン産燻製パプリカパウダー。
☆仔牛のアッロースト
赤身で歯切れのよい北海道産仔牛を使用。ジェノヴェーゼのソース。自家製サルシッチャ、ひよこ豆、新生姜、大津町鳴門金時チップス。
添えてあるのは、あらかわ桃にゴルゴンゾーラチーズをかけてグラタン風にしたもの。
仕上げに、国産青バレンシアオレンジを削ってくれるので、爽やかな香りが漂いました。
☆真のティラミス
お客さんが来られる直前に仕上げをされるそうです。ふわっとした口溶けで、今までに食べたティラミスとはひと味違うものでした。
☆ドルチェ
ココナッツアイスの下には、フルーツカクテルとレモンバームを使ったゼリー。仕上げに大葉のシロップ。
パルミジャーノレッジャーノのクッキー、カカオ生地のシュークリームなど。シュークリームには、チョコレートソースとナスのコンポートが詰められていて、意外な組み合わせと美味しさに驚きました。
☆カフェ
12種類から選びます。おすすめされた「オレンジ&クリーム ルイボスティー」にしました。甘いバニラと爽やかなオレンジの香りが良く、気に入りました。
シェフからのサービスで、メニューにはない一品、岩牡蠣と赤ワインのジュレをいただきました。牡蠣は好んで食べることはないのですが、プリプリで新鮮な岩牡蠣の美味しさに感動しました。こういうサービスは、とても嬉しいです。
パンは、最初に自家製フォカッチャとライ麦のカンパーニュ、お代わりで自家製ブリオッシュでした。パンを入れている器はバリ島で作られたもので、底に温かい石が敷かれています。特に自家製ブリオッシュが美味しかったです。
ドリンクは全てノンアルコールで、ジョエアのオーガニックスパークリング シャルドネ、ファルツァートラウベンザフトの白ワインと赤ワインでした。ソムリエさんに選んでいただきましたが、どれも本当に美味しくて、料理と一緒に楽しめました。
料理は、旬の食材が使われていて、季節を感じられました。
どの料理にも多くの食材が使われていましたが、味の変化を楽しめたし、細部にまでこだわりを感じました。仕込みだけで、かなりの手間をかけられているんじゃないかと思います。
また、料理の味だけでなく、器、盛り付け、見せ方が素晴らしかったです。
料理の説明は丁寧で、こちらの質問にもしっかり答えてもらえました。接客のレベルも高いです。
お手洗いまで気配りが行き届いていて、各種アメニティやスプレーなどがありました。
仲川シェフとお話しさせてもらいましたが、シェフのお人柄が非常に良かったのが印象的でした。
イタリア人がシェフの料理を食べて「イタリアで食べるより美味しい」と言われたこともあるそうです。
新鮮な日本の食材を多く使いながらも、イタリアの調理法でされているとのことでした。
毎月メニューが変わるので、毎月楽しみに来られる常連さんも多くいるそうです。
予約時に「王様のチーズケーキ」の持ち帰りをお願いしました。前にテレビ番組で紹介されていて、一度食べてみたいと思っていました。
贈り物にも良さそうな高級感のある容器です。熟成パルミジャーノレッジャーノと天然海塩を使われているとのことで、濃厚だけど上品な大人向けの味でした。それだけでもじゅうぶんに美味しいですが、添付のバルサミコソースをかけると、酸味が加わり、違った美味しさになりました。
大阪のイタリアンにはいろいろ行きましたが、1番満足度が高かったし、最高に楽しくて幸せな時間でした。
2021/08/27 更新
ランチ利用です。
一ヶ月半前に初めて行ったのですが、またあの感動を味わいたくて再訪しました。
京阪淀屋橋駅からは、徒歩約2分です。14B出口を出て、左にまっすぐ、信号を渡ってすぐ左手に階段があります。地下がお店になります。
店内は、イタリアの絵画が飾られていて、高級感があります。
一休のサイトから5000円のコースを予約しました。
食事の前に、コースで使われる食材の一部を見せてもらえます。
奈良の平核無柿(甘みのある渋柿)、長野県の茶色の野生種えのき茸、スーパーフードのアピオス、奈良の大和一光ねぎ、紫にんじん、地中海原産の野菜コールラビなど。
使われる食材の豊富さに驚きました。珍しい食材が多かったので、説明を聞くだけでも楽しめました。
☆ストゥッツィキーノ(前菜の前の料理)
・イカ墨を練りこんだ衣で新物わかさぎを香ばしく揚げ、ソースは赤万願寺唐辛子。ラルド ディ コロンターナ(豚肉の背脂の塩漬け)。
・北海道産秋刀魚、秋茄子のマリネ、グレカフェタチーズ(山羊のチーズ)、アンチョビとガーリックをベースにした北イタリア伝統のソース バニェットヴェルデ。
・トスカーナクロスティーニ
パンにイタリアのフレッシュチーズを塗り、上に帆立、駿河湾秋の桜エビ。
☆ミスト ディ クルディナ
魚介の盛り合わせです。富山県産のひっさげ(天然旬魚)、剣先イカ、白ワイン漬けの自家製いくら。
爽やかな風味のシークワーサー、吉野山ブルーベリーのジュレ、下には奈良県吉村農園の大和一光ねぎのペースト。
提供時は、上にヤツデの葉が置かれていました。ヤツデは、縁起が良いと言われており、コロナを祓いたいというシェフの願いが込められているそうです。
☆奈良Tファーム国産プレノワール鶏のミネストラ(スープ)
フランスの認証を受けた国産のプレノワール鶏は、旨味とコクがあります。冬瓜、スペルト小麦、アピオスも入っていて、吉野本葛でとろみをつけています。
☆酢橘のファルチート
中身をくり抜いた酢橘の中には、藤九郎銀杏と真たら白子。ミントのパウダーでパン粉焼き。
☆ひよこ豆粉のファリナータ
イタリア産ひよこ豆粉を練って揚げ焼きした生地に、ゴルゴンゾーラのソース、平核無柿、IGPヘーゼルナッツ、柿の葉パウダー。
☆季節のインサラティーナ ミスタ(サラダ)
旬野菜約10種、蔵王極みヨーグルト、静岡生本わさび、ザクロ。
食感が良くて珍しい野菜の数々と、さっぱりしたソースがよく合います。
☆大和高原ほうじ茶を練りこんだパッパルデッレ(パスタ)
ほうじ茶の香りが良い幅広い生パスタ、鳥取県の日本猪牧場の猪肉を使った赤ワインソース、信州きのこ村の野生種えのき茸のソテー。
シェフのパスタは絶品です。
☆早生サンつがる林檎のストゥルーデル(アップルパイ)
丸々りんごが一個入ったグラスの器の上に、アップルパイのお皿をのせてくれます。パリパリのパイ生地が気に入りました。
☆長崎天然あなごと黒枝豆のヴェネチアンフリット
衣に黒枝豆を混ぜて揚げ、上にはパルミジャーノと生ハム、下にはグリーンカリフラワーとアンチョビを使ったソース。
付け合わせは、淡路島ジャコ海老のフリット、無花果と甘みのあるタスマニアマスタード。
仕上げにグリーンライムを削ってくれ、爽やかな香りが広がりました。
☆国産牛フィレ肉のアッロースト ノルマンナ風
絶妙な焼き加減で旨味を閉じこめた国産牛フィレ肉です。バルサミコを長時間煮詰め、牛筋を加えたソースは、バルサミコの酸味、牛筋の旨味があります。
緑色は自家製柚子胡椒のソース。付け合わせは新物ゆり根とトレヴィスのグラタン風。
☆真のティラミス
お客さんが来る直前に仕上げをされるとのことで、ふわっとした食感がたまりません。
☆ドルチェなど
・クレープ2種
イタリア産栗粉の生地の中には、イタリア産山栗のセミフレッド。
焦がし小麦の生地の中には、かぼちゃのクリームとみかん。
真ん中に生クリームのソース。
・パルミジャーノレッジャーノのビスコッティ、うこんのメレンゲ 上には牛蒡のクリーム
☆カフェ
12種類から選べます。おすすめされた「オレンジ&クリーム ルイボスティー」にしました。良い香りと甘みで、ホッとする味でした。
パンは、自家製フォカッチャとライ麦のカンパーニュです。パンが入っている器は、底に温かい石が敷かれています。外側がカリっとしていて、とても美味しいパンでした。
ワイン好きの友人は、ソムリエさんにワインを選んでもらっていました。料理によく合い、とても美味しかったそうです。
ディナーなみのボリュームで、かなりコスパが良かったです。
最初の一皿から感動するような美味しさで、デザートまで手間暇かけられているのがわかります。
料理は、旬の食材が多く使われていて、見た目からも秋を感じることができました。
料理の説明は丁寧で、気配りもあり、接客のレベルは高いです。
今回も幸せな時間を過ごせました。ずっと通い続けたいお店です。