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看板１
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看板２
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白グラス
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剣闘士 白
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サーモンのサラダ オレンジソース
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バゲット
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ツブ貝とキノコのガーリックバター炒め
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海老のアヒージョ
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熱情 赤
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豚カツ
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豚カツ 拡大
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パリパリ鶏
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パリパリ鶏 拡大
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海老とキノコのペペ
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エビキノ・ぺぺ
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随分と置いてしまったレビューである。
もう梅雨だって半ばなのに（笑）
熊五郎くんとここで待ち合わせ。
彼と食事したマルミットという店が閉店したので違うところを探していて見つけたのである。
熊五郎くんはマルミットにこだわっていたが、もうないものは仕様がない。
熊五郎君は女の子が好きだ。
女の子がいない宴席には絶対に来ない。
だが、僕とはトイメンで行く。しかも、雰囲気のあるビストロに（笑）
さきに着いていた熊五郎くんが「遅いよ」とＬＩＮＥを送ってくる。
「先に飲んでいていいよ」と返す。
「それじゃビールをもらうよ」
熊五郎くんは腹が減っているに違いない（笑）
それなのに入って涼んでいた書店でゆっくりと本を選ぶオレ（笑）
新書を１冊購入して、ゆっくりと向かう。
お堀の向こう岸には東進ハイスクールがあってそのわきの道を入ったＢ１Ｆに
「ビストロ ル フルール」がある。
花より団子の僕たちにはまったくもって似合わないお店だ（笑）
今日も下品に飲むのでよろしくね（笑）
店に入ると奥のテーブルでビールを飲みながらご機嫌そうに手を振る熊五郎くん。
「遅いじゃない！」 「いやぁ、ごめんごめん（実は本を選んでてね…笑）」
僕もビールを頼むと乾杯する。
さあ、とにかく頼もう。
最初は、
「サーモンとオレンジソースのサラダ」
「ツブ貝ときのこのガーリックバター炒め」
「エビのアヒージョ」
僕はシャルドネワインにするけど、君は？ まだいいの？
”2014 Cycles Gladiator Chardonnay California ” 安いヤツにするけどね（笑）
ラベルがちょっとかわいいけど「剣闘士」という名前がいささか穏やかではない。
だけど女性って、こういう激しさを内包しているんだろうな。
「君が好きなタイプはどうなんだい？」
「一度、”喰い太郎”とかと男だけの飲み会になった時があって
君は意味がないなどと言いながらそのまま帰ったよね？ 覚えているよ（笑）
君はひどいやつなんだ（笑）」
熊五郎くんはサーモンをぺろりと平らげて、
「意味がないというのはどうせ下ネタ大会になるんだろうと思ったからさ」
「君だって頭のなかはピンク色なんだから僕らのことは言えないだろう？」
「まあね…笑」と笑う。
サーモンは肉厚でオレンジがほんのりと薫り、レタスやパセリ―の苦味をつなぐ。
これは秀逸。前菜としては結構良い部類に入るかも。熊には鮭だ（笑）
ガーリックソースはそれほど匂わず、ツブ貝の歯ごたえとキノコの歯ごたえのコントラストを愉しむ。
白ワインにはかなりの好い選択だったな。
アヒージョは熊五郎くんが大好きのようで、ずっとペロペロしていた。
ガーリックはあまりきつくないようにしてある。僕にはパンチがなかったかな。
基本、それほど僕は海老の味噌が好きじゃないんだろうな。
”La Passion grunache 2012”も頼む。これも赤の安ワイン。
次は肉だ。
「豚肉のカツレツ」
「大山鶏のパリパリ焼き」
カツレツは豚のロース肉、写真は赤いがきちんと火が通っている。
噛めば噛むほど旨味と脂身とが溶け出て秀逸。肉ってこんなにジューシーたったのかと思う。
大山鶏は皮がパリッと焼かれていて、たまらない。皮に隠れた身がはじけそうなくらい肉汁を湛えている。
オーブンで焼いた鶏の一番いい状態である。ちなみに僕は魚焼きグリルで焼いた皮付きの鶏が大の好物。
家ではできないのでこういうところで食べるしかない。
熊五郎くんがパリパリと鶏を美味しそうに食べる。
僕は最後にシャンパン、熊五郎くんはビールを所望。
それじゃということで〆で「海老とキノコのペペロンチーノ」をお願いする。
結構すぐ出来てくる。
隠し味はお醤油かな。結構おいしいな。
お会計のときに「お客さん結構お召し上がりになりましたね」と言われる。
「ええ、経費なんでめちゃめちゃ食べてやりました」「・・・」
店をでると闇が街を染め上げていて、濃紺の絨毯のようだ。
市ヶ谷の駅がぼんやりと空中に浮かんでいる。
熊五郎くんが煙草に火をつけた。
それは星のように明滅し、
砕けて、散った。
宇宙の道理。
それは
僕たち自身。
君は明滅する星。
大きなメタフィクションが
僕たちの慮外で進行している。
いつも部外者で満ち溢れているすし詰めの庭
のように、物語の核心にいつだって触れることができない。
ポンコ。