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塩マニアのレストランガイド
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塩マニア (女性・東京都) 認証済
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1回
昼の点数:4.3
2013/03 訪問
幸せランチ
こちらは今までわたしが頂いた数少ないフレンチの中で1番驚きと感動に溢れたお店です。先日夫の誕生日祝いに訪れました。お店はビルの1階にありますが、エントランスから緑が豊富な庭のアプローチ。ビルやマンションが多い付近の風景からは想像できないようなゆったりした空間です。12時にお店に入ると、18ほどある座席は既に4組ほどの先客が入っていました。外は風が強く肌寒い日だったのですが、店内は庭から入る春の光で明るく、また内装の色目がイエローベージュ系のため軽やかな雰囲気。2人とも4,500円のコース(前菜、魚料理、肉料理、デザート、ドリンク)を選び、夫は大好きなビールを注文。前菜は7種類から、魚はフィックス(この日は平目のポワレスープ仕立て)、肉は3種類から選びます。サービススタッフのメニューの説明はさっぱりしつつもキッチリしていて好印象でした。突き出しには小さなシューがひとつ。持ってみると温かい。中には豚の何か?クリーミーなものが入っており、旨味が詰まったお味がしました。これから出てくるお料理への期待が膨らみます!夫はビールとの相性が最高だと既にご満悦。パンはフランスパンでした。主張がないプレーンなもので、添えられた無塩バターの香りを引き立て、また他の料理のお味も邪魔せずいい脇役でした。お代わりに出してくださるものによって固さがまちまちで、段々固くなりました。リベイクのせいかな?さて、わたしは前菜の中でどうしても頂いてみたいものが2つありました。その前菜とは、ウニ、人参ムース、コンソメジェリーが層になったもの、そしてブータン•ノワールです。という訳で、コースの魚料理を前菜1つに変更して頂きました。ウニ、人参ムース、コンソメジュレの前菜人参ムースのクリーミーな甘ささ、ウニの香り、コンソメジュレのフルフル感が抜群のハーモニーを奏でていました。特に人参ムースの生クリームが濃く、こっくりとしていて好きでした。コンソメジュレはわたしには塩気が強過ぎました。(夫いわく、その後のコースの構成を考えると、始めに塩気が強いのが来て食欲が刺激されてちょうど良かったとのこと。なるほど、そういう捉え方もあるのですね。ちなみに、仙川のアミューズさんで同じ構成の前菜を以前頂いたことがあるのですが、そちらも引けをとらない美味しさ。塩気ももう少し控え目で、そちらの方がわたしは好み。余談になりましたが、都下にもがんばっているお店はあるってことです!)前菜二皿目。ブータン•ノワール。豚の血と生クリームで作られているとサービススタッフの方がおっしゃっていました。薄切りしたものが両面ソテーされ、りんごのピューレがかかっています。また小さく角切りになっているりんごとベビーリーフのサラダが添えられついます。口に入れると、真っ黒な見た目のインパクトからは想像がつかない、優しくまろやかな風味が溶けます。両面が焼かれているのでほんのり温かく、レバーのような濃度と舌触り、でも血を感じさせる臭さはありません。スパイスの香り、適度な塩気がりんごのピューレととても合います。これは絶品!食べ終わってしまうのがもったいないくらいでした。この日の4,500円コースの魚料理は平目のポワレスープ仕立てでしたが、わたしが前菜を2つにし魚料理を頂かなかったためか、夫の魚料理の平目を鯛に変えてくださいました。優しい気遣い!魚料理 鯛のポワレスープ仕立てちょっとだけ味見させてもらっちゃいました。こちらも優しいお味でした。鯛の皮目はパリッとクリスピー。身はフワフワ。その下に小松菜と、なんとかというフランスのきのこが敷かれ、スープに浸っています。小松菜とスープのブイヨンの相性か?なぜか中華のような味わいがしました。美味。肉料理わたしはウズラのロースト、いんげんやキャベツのソテーが添えらたものを。わ〜!ウズラの手羽元?と腿が4つも。皮がパリッパリに焼かれています。肉の味はさっぱりしていました。下に敷かれたいんげんとキャベツが好相性。キャベツが甘かった。恐らくローストした際のジュとバターでできたソース(グレービーソースのようなものではないかな?)が本当に美味しく、余すことなく頂きました。夫は牛肉のマディラ酒煮。それにジャガイモのソテーに乗ったもの。色とりどりの野菜も山と乗っていました。まずボリュームにビックリ。そして、この肉がすごかった!(またちょっと頂いてみました。お行儀悪くてすみません)ナイフをちょっと入れただけで切れる柔らかさ。口に入れた途端ジュワ〜ッと肉汁とソースの味が広がり、肉の繊維に添ってトロ〜ッと肉が溶けます!!うまく表現できませんが、繊維がバラバラになっていくのではなく、肉はまとまりながらも溶けていくの感じ。タンシチューのタンのような柔らかかさと言いますか。とにかくこんな食感は初めてです。これまで他で食べたことがあるワイン煮のお肉の中でも1番の舌触りと口溶け。赤ワインでなくマディラ酒なのも良かったのかもしれません。赤ワインで煮たときのような渋みはなく、甘みを感じました。こちらもソースが美味しい!敷かれたジャガイモソテーも最高に美味しいと夫が言っていました。2人ともおしゃべりしながらも箸(フォーク?)が止まらず一皿一皿パクパクあっという間に食べ終わってしまい、次の料理が来るまでにやや間を作ってしまいました。私たち、もっとゆったり楽しむ余裕が欲しいですね!食いしん坊だからむずかしいんですけど、、。さて、最後はデザートとドリンク。わたしは赤パプリカのプリンバニラアイス添えとハーブティー。夫は安納芋のモンブランにコーヒー。実は彼、いちごのスープオリーブのアイスを食べたかったのですが、わたしがお願いしてモンブランにしてもらいました。夫の誕生日なのにヒドいわたし、、(笑)注文の際このやりとりをしたので、サービススタッフの方、笑ってらっしゃいました。恥。赤パプリカのプリンパプリカの苦味がカラメルソースの苦味とマッチしていて面白い。プリプリでサラリというより生クリームの多いこってり感がありました。バニラアイスがこれまた美味しかった!一緒に頂くとパプリカの苦味が中和され甘みを感じる柔らかな味に。ハーブティーはカモミールとミントのブレンドかな?風味がじっくりと濃く抽出されていていい香り。とてもホッとしました。安納芋のモンブラン。カスタードクリームのスープの中に黄色いモンブランが。スープにはカットした安納芋が散りばめられています。モンブランの中にはサクサクのメレンゲ、バニラアイスが入っており、ライスもちょっと敷かれモチモチ感を演出して面白い。芋自体の力か?とっても甘い!特にお店にお祝いの旨伝えていませんでしたのでデザートも普通通りにサーヴされましたが、他の方のブログなどを拝見すると、デザート皿にチョコレートの文字でデコレーションしてくださるみたいですね。さて、料理については大満足でしたがサービスについてはちょっと残念な部分も。料理では感じませんでしたが、デザートのお皿だけ食べ終わった途端にサッサと下げられ、帰りを急かされているような気分になりました。ランチは14:30までなので仕方がないのかな、、?もうひとつは、エントランス前のアプローチの塀に配されたグリーン(アイビーだったと思います)が枯れ気味だったことです。わたしが座った席からは庭とエントランスが良く見渡せたので、そんな細かいことがふと目に入ってしまいました。あら探しみたいですみません、、。料理の素晴らさが、その他のことなどすべてが吹っ飛ぶような力を持っているので大したことではないのですが、、。とはいえ、客はお店にあるものすべてにお店の哲学やもてなしの心を垣間見、感じるものですね。お店に入る手前にあるグリーンが青々と元気だと、食の冒険への期待が更に高まるのではないかと思いました。お店の中に飾られていた黄色のストックやマーガレット?などのアレンジメントはとても春らしく美しく、内装に大変馴染んで明るさを演出していました。お店を後にする際、シェフとサービススタッフの方がわざわざお見送りしてくださいました。美味しかったと感動をシェフに伝えると、ニコニコッとはにかみながらお礼をおっしゃっていました。心から嬉しそうなのが感じられ、こちらも釣られて笑顔に。こんなに有名で人気のあるお店で、常連でもない客を一組ごとに、お店のエントランスを出るまで見送ってくださるなんて、素敵だな〜と思います。心尽くしに感動です。シェフやサービススタッフの方々に驕る姿勢は微塵も見られず、美味しいものをひたすらに追求し続け、それを楽しむ客がいることに喜びを感じている、真摯な職人魂を感じました。内実ともに素晴らしいお店ですね。感動をありがとうございました。是非ともまたいい日に訪れたいです。今度はディナー、かな?!ご馳走さまでした!
2013/03/24 更新
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指定なし
ランチ
夜10時以降入店OK
夜12時以降入店可
始発まで営業
朝食
カード可
個室
貸切可
駐車場
飲み放題
食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
こちらは今までわたしが頂いた数少ないフレンチの中で1番驚きと感動に溢れたお店です。
先日夫の誕生日祝いに訪れました。
お店はビルの1階にありますが、エントランスから緑が豊富な庭のアプローチ。ビルやマンションが多い付近の風景からは想像できないようなゆったりした空間です。
12時にお店に入ると、18ほどある座席は既に4組ほどの先客が入っていました。外は風が強く肌寒い日だったのですが、店内は庭から入る春の光で明るく、また内装の色目がイエローベージュ系のため軽やかな雰囲気。
2人とも4,500円のコース(前菜、魚料理、肉料理、デザート、ドリンク)を選び、夫は大好きなビールを注文。
前菜は7種類から、魚はフィックス(この日は平目のポワレスープ仕立て)、肉は3種類から選びます。サービススタッフのメニューの説明はさっぱりしつつもキッチリしていて好印象でした。
突き出しには小さなシューがひとつ。持ってみると温かい。中には豚の何か?クリーミーなものが入っており、旨味が詰まったお味がしました。これから出てくるお料理への期待が膨らみます!夫はビールとの相性が最高だと既にご満悦。
パンはフランスパンでした。主張がないプレーンなもので、添えられた無塩バターの香りを引き立て、また他の料理のお味も邪魔せずいい脇役でした。
お代わりに出してくださるものによって固さがまちまちで、段々固くなりました。リベイクのせいかな?
さて、わたしは前菜の中でどうしても頂いてみたいものが2つありました。その前菜とは、ウニ、人参ムース、コンソメジェリーが層になったもの、そしてブータン•ノワールです。という訳で、コースの魚料理を前菜1つに変更して頂きました。
ウニ、人参ムース、コンソメジュレの前菜
人参ムースのクリーミーな甘ささ、ウニの香り、コンソメジュレのフルフル感が抜群のハーモニーを奏でていました。特に人参ムースの生クリームが濃く、こっくりとしていて好きでした。コンソメジュレはわたしには塩気が強過ぎました。(夫いわく、その後のコースの構成を考えると、始めに塩気が強いのが来て食欲が刺激されてちょうど良かったとのこと。なるほど、そういう捉え方もあるのですね。ちなみに、仙川のアミューズさんで同じ構成の前菜を以前頂いたことがあるのですが、そちらも引けをとらない美味しさ。塩気ももう少し控え目で、そちらの方がわたしは好み。余談になりましたが、都下にもがんばっているお店はあるってことです!)
前菜二皿目。ブータン•ノワール。
豚の血と生クリームで作られているとサービススタッフの方がおっしゃっていました。薄切りしたものが両面ソテーされ、りんごのピューレがかかっています。また小さく角切りになっているりんごとベビーリーフのサラダが添えられついます。
口に入れると、真っ黒な見た目のインパクトからは想像がつかない、優しくまろやかな風味が溶けます。両面が焼かれているのでほんのり温かく、レバーのような濃度と舌触り、でも血を感じさせる臭さはありません。スパイスの香り、適度な塩気がりんごのピューレととても合います。これは絶品!食べ終わってしまうのがもったいないくらいでした。
この日の4,500円コースの魚料理は平目のポワレスープ仕立てでしたが、わたしが前菜を2つにし魚料理を頂かなかったためか、夫の魚料理の平目を鯛に変えてくださいました。優しい気遣い!
魚料理 鯛のポワレスープ仕立て
ちょっとだけ味見させてもらっちゃいました。こちらも優しいお味でした。鯛の皮目はパリッとクリスピー。身はフワフワ。その下に小松菜と、なんとかというフランスのきのこが敷かれ、スープに浸っています。小松菜とスープのブイヨンの相性か?なぜか中華のような味わいがしました。美味。
肉料理
わたしはウズラのロースト、いんげんやキャベツのソテーが添えらたものを。
わ〜!ウズラの手羽元?と腿が4つも。皮がパリッパリに焼かれています。肉の味はさっぱりしていました。下に敷かれたいんげんとキャベツが好相性。キャベツが甘かった。恐らくローストした際のジュとバターでできたソース(グレービーソースのようなものではないかな?)が本当に美味しく、余すことなく頂きました。
夫は牛肉のマディラ酒煮。それにジャガイモのソテーに乗ったもの。色とりどりの野菜も山と乗っていました。まずボリュームにビックリ。
そして、この肉がすごかった!(またちょっと頂いてみました。お行儀悪くてすみません)ナイフをちょっと入れただけで切れる柔らかさ。口に入れた途端ジュワ〜ッと肉汁とソースの味が広がり、肉の繊維に添ってトロ〜ッと肉が溶けます!!うまく表現できませんが、繊維がバラバラになっていくのではなく、肉はまとまりながらも溶けていくの感じ。タンシチューのタンのような柔らかかさと言いますか。とにかくこんな食感は初めてです。これまで他で食べたことがあるワイン煮のお肉の中でも1番の舌触りと口溶け。
赤ワインでなくマディラ酒なのも良かったのかもしれません。赤ワインで煮たときのような渋みはなく、甘みを感じました。こちらもソースが美味しい!敷かれたジャガイモソテーも最高に美味しいと夫が言っていました。
2人ともおしゃべりしながらも箸(フォーク?)が止まらず一皿一皿パクパクあっという間に食べ終わってしまい、次の料理が来るまでにやや間を作ってしまいました。私たち、もっとゆったり楽しむ余裕が欲しいですね!食いしん坊だからむずかしいんですけど、、。
さて、最後はデザートとドリンク。
わたしは赤パプリカのプリンバニラアイス添えとハーブティー。
夫は安納芋のモンブランにコーヒー。
実は彼、いちごのスープオリーブのアイス
を食べたかったのですが、わたしがお願いしてモンブランにしてもらいました。夫の誕生日なのにヒドいわたし、、(笑)注文の際このやりとりをしたので、サービススタッフの方、笑ってらっしゃいました。恥。
赤パプリカのプリン
パプリカの苦味がカラメルソースの苦味とマッチしていて面白い。プリプリでサラリというより生クリームの多いこってり感がありました。バニラアイスがこれまた美味しかった!一緒に頂くとパプリカの苦味が中和され甘みを感じる柔らかな味に。
ハーブティーはカモミールとミントのブレンドかな?風味がじっくりと濃く抽出されていていい香り。とてもホッとしました。
安納芋のモンブラン。
カスタードクリームのスープの中に黄色いモンブランが。スープにはカットした安納芋が散りばめられています。モンブランの中にはサクサクのメレンゲ、バニラアイスが入っており、ライスもちょっと敷かれモチモチ感を演出して面白い。芋自体の力か?とっても甘い!
特にお店にお祝いの旨伝えていませんでしたのでデザートも普通通りにサーヴされましたが、他の方のブログなどを拝見すると、デザート皿にチョコレートの文字でデコレーションしてくださるみたいですね。
さて、料理については大満足でしたがサービスについてはちょっと残念な部分も。料理では感じませんでしたが、デザートのお皿だけ食べ終わった途端にサッサと下げられ、帰りを急かされているような気分になりました。ランチは14:30までなので仕方がないのかな、、?
もうひとつは、エントランス前のアプローチの塀に配されたグリーン(アイビーだったと思います)が枯れ気味だったことです。わたしが座った席からは庭とエントランスが良く見渡せたので、そんな細かいことがふと目に入ってしまいました。あら探しみたいですみません、、。
料理の素晴らさが、その他のことなどすべてが吹っ飛ぶような力を持っているので大したことではないのですが、、。とはいえ、客はお店にあるものすべてにお店の哲学やもてなしの心を垣間見、感じるものですね。お店に入る手前にあるグリーンが青々と元気だと、食の冒険への期待が更に高まるのではないかと思いました。
お店の中に飾られていた黄色のストックやマーガレット?などのアレンジメントはとても春らしく美しく、内装に大変馴染んで明るさを演出していました。
お店を後にする際、シェフとサービススタッフの方がわざわざお見送りしてくださいました。美味しかったと感動をシェフに伝えると、ニコニコッとはにかみながらお礼をおっしゃっていました。心から嬉しそうなのが感じられ、こちらも釣られて笑顔に。こんなに有名で人気のあるお店で、常連でもない客を一組ごとに、お店のエントランスを出るまで見送ってくださるなんて、素敵だな〜と思います。心尽くしに感動です。
シェフやサービススタッフの方々に驕る姿勢は微塵も見られず、美味しいものをひたすらに追求し続け、それを楽しむ客がいることに喜びを感じている、真摯な職人魂を感じました。内実ともに素晴らしいお店ですね。感動をありがとうございました。
是非ともまたいい日に訪れたいです。今度はディナー、かな?!
ご馳走さまでした!