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ＴＯ．のレストランガイド
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ＴＯ． (男性・茨城県) 認証済
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1回
昼の点数：4.8
2016/01 訪問
茨城県一の蕎麦を頂きました、店主様の拘りに脱帽！
水戸の自宅で土曜日の夜、明日は天気も午後から崩れるようだし、蕎麦の美味しい所に行って、帰りは直接水戸駅まで送ってくれたら良いよ、ということで茨城県の蕎麦のランキングを検索。ダントツ１位が慈久庵。レヴューを読むと、席は比較的沢山あるものの、料理は2、3卓分ずつサーブでコースなら1時間程度を所要。全て終わった後に、次の卓に進む。蕎麦は1日数十食限定で、売り切れ御免。ということで、開店時刻の1時間前到着を目処に、妻の運転で9時半に出発。国道349号線から県道33号線を竜神大吊橋の目印通りに進むと登りのカーブに当店出現。10時半ですが他の車は無く。店の玄関に行くと中から多分蕎麦を挽いているらしい音。1月にも拘らず日向は強い日光が射し暖かいので文庫本を読みながら待ちます。次の客は、11時過ぎにカップルが。11時半前に店主の小川さんが店を開けた時には、５組位でしょうか。入り口でスリッパに履き替えおしぼりとメニューを渡され「手前の席からお掛け下さい」。早速メニューを開いて眺めていると、3組目の席の客が「注文お願いします」小川さんシカと「お伺いするまでお待ち下さい」。注文取りを待つ間、Ａ5版の店の紹介ビラを見ます。慈久庵 ＪＩＫＹＵＡＮ 色蕎茶遊荘 蕎麦の原料となる玄蕎麦は、焼畑農法で自家栽培し手刈り天日乾燥したものを石臼で粗挽きに自家製粉しております。この品質の高い粗い粉が、独特の透明感を生み、口あたりが優しく腰がある香り高い蕎麦を作ってくれます。里山の景色と蕎麦のかおりをお楽しみ下さい。先ず1番目の我々に注文を伺いに。下のように書かれたメニューを指差し「5品と7品の違いは？」「・が4品、○が加わり5品、全部が7品です」「コース7品を１つ、2人でシェアします。それに、温かい鴨なん（1800円）１つお願いします」慈久庵コース ・ ・ ○ ・ ・ わさびの茎 こんにゃく 岩魚 そばがき 野草の天ぷら せいろ デザート４品・3100円 5品・3950円 7品・5650先ずはわさびの茎が直ぐに来て、食べてる途中でこんにゃくが我々と、5品を2つ頼んだ2組目の卓にサーブ。わさびは葉も多く茎と共に三杯酢で和えた一品。こんにゃくは半透明の真っ白で、そのままでもわさびだけでもわさび醤油でも行ける極上品です。次は、そばがきが、我々と2組目に。「最初はそのままで、後で味噌と葱も合わせてみて下さい」。そばがきは半生状態で香りが半端無く、そのままが最高でした。食べ終わる頃に岩魚が来ました。「頭からそのまま食べて下さい」。頭と尻尾の半ばを箸で摘むと骨も一緒に真っ二つ。私は頭の方で、塩だけかけて調理された天然岩魚の香りと、缶詰の魚の如く骨まで柔らかい食感が堪りません。小川さんお1人で全てコナサレているので、どうしたらこんな状態に調理できるのか、訊くに聞けずでした。野草の天ぷらは、小川さんが一つ一つ草の名を告げて下さったのですが声が小さくて、多分、薺、野蒜、スカンポ、ギシギシともう一種だったでしょうか。「オーストラリア産の塩で食べて下さい」。スッパさ、苦味、甘みなど感じられる葉っぱが一枚ずつ薄めの衣を纏い、軽い食感で断然好みでした。2人でのシェアで1種類を1人1つずつ味わえます。せいろと鴨なんが2組目のせいろ2つと共に。透明感のある極細切りに黒が点在する噂の十割蕎麦です。腰もあり、何もつけなくても、先程のオーストラリア塩をつけても、わさびと葱を添えても、汁につけても、贅沢な風味と味わいです。温かい蕎麦好きの相方の鴨を1つ頂くと、野生特有の硬さもあり、美味しいですね。デザートは柿のうんてろ、すなわち熟成柿のシャーベット。世の中で柿と納豆だけ食べられない私ですが、ホンの欠片だけ頂くと、正に干し柿の味わいですね。入り口に近いカウンターがメニュー置場で脇に御注文という三角プレートが置いてあるので、奥の未だ注文を取られていない母娘連れの娘の方が「ここで注文するのですか？」入店時のやりとりが頭に有った私は「注文を訊きに来られるまで大人しく座っていた方が」母親「有難うございます」。我々の食事が終了して膳を片付ける時、チャンと小川さんが注文を取りに行っておられました。想像するに、あの席だと、最初の料理が出てくるまでに、未だ1時間以上かかりそうです。会計も小川さんが出てくるまで無言で入り口で待ちます。蕎麦饅頭（500円）1つと乾麺状の蕎麦100ｇ（750円）2つお土産に。「9450円です」「凄く美味しかったですよ」「有難うございます」。乾麺は未だ食してませんが、蕎麦饅頭は小振りな12個入りで非常に美味しくて手軽な職場の土産にも喜ばれました。お勧めです。全国の蕎麦でトップ20に入る店を初めて堪能させて頂きましたが、素人目にも凄みを感じました。水郡線の常陸太田駅より40分のバスは有るものの最寄バス停の竜神大吊橋から坂道で1キロあるので、中には常陸太田駅から往復のタクシー代１万円以上を投じて訪問される兵も居られるようですが、そんな店なんだなと、思い知らされた、良い体験でした。車で1時間という地の利を活かして、今度は葱の天ぷらも頂きに参りたいと思いました。
2016/01/18 更新
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家族・子供と
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女子会
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一人で入りやすい
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日本酒あり
焼酎あり
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ソファー席
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水戸の自宅で土曜日の夜、明日は天気も午後から崩れるようだし、蕎麦の美味しい所に行って、帰りは直接水戸駅まで送ってくれたら良いよ、ということで茨城県の蕎麦のランキングを検索。ダントツ１位が慈久庵。レヴューを読むと、席は比較的沢山あるものの、料理は2、3卓分ずつサーブでコースなら1時間程度を所要。全て終わった後に、次の卓に進む。蕎麦は1日数十食限定で、売り切れ御免。
ということで、開店時刻の1時間前到着を目処に、妻の運転で9時半に出発。国道349号線から県道33号線を竜神大吊橋の目印通りに進むと登りのカーブに当店出現。10時半ですが他の車は無く。店の玄関に行くと中から多分蕎麦を挽いているらしい音。1月にも拘らず日向は強い日光が射し暖かいので文庫本を読みながら待ちます。次の客は、11時過ぎにカップルが。11時半前に店主の小川さんが店を開けた時には、５組位でしょうか。入り口でスリッパに履き替えおしぼりとメニューを渡され「手前の席からお掛け下さい」。早速メニューを開いて眺めていると、3組目の席の客が「注文お願いします」小川さんシカと「お伺いするまでお待ち下さい」。
注文取りを待つ間、Ａ5版の店の紹介ビラを見ます。慈久庵 ＪＩＫＹＵＡＮ 色蕎茶遊荘 蕎麦の原料となる玄蕎麦は、焼畑農法で自家栽培し手刈り天日乾燥したものを石臼で粗挽きに自家製粉しております。この品質の高い粗い粉が、独特の透明感を生み、口あたりが優しく腰がある香り高い蕎麦を作ってくれます。里山の景色と蕎麦のかおりをお楽しみ下さい。
先ず1番目の我々に注文を伺いに。下のように書かれたメニューを指差し「5品と7品の違いは？」「・が4品、○が加わり5品、全部が7品です」「コース7品を１つ、2人でシェアします。それに、温かい鴨なん（1800円）１つお願いします」
慈久庵コース
・ ・ ○ ・ ・
わさびの茎 こんにゃく 岩魚 そばがき 野草の天ぷら せいろ デザート
４品・3100円 5品・3950円 7品・5650
先ずはわさびの茎が直ぐに来て、食べてる途中でこんにゃくが我々と、5品を2つ頼んだ2組目の卓にサーブ。わさびは葉も多く茎と共に三杯酢で和えた一品。こんにゃくは半透明の真っ白で、そのままでもわさびだけでもわさび醤油でも行ける極上品です。
次は、そばがきが、我々と2組目に。「最初はそのままで、後で味噌と葱も合わせてみて下さい」。そばがきは半生状態で香りが半端無く、そのままが最高でした。
食べ終わる頃に岩魚が来ました。「頭からそのまま食べて下さい」。頭と尻尾の半ばを箸で摘むと骨も一緒に真っ二つ。私は頭の方で、塩だけかけて調理された天然岩魚の香りと、缶詰の魚の如く骨まで柔らかい食感が堪りません。小川さんお1人で全てコナサレているので、どうしたらこんな状態に調理できるのか、訊くに聞けずでした。
野草の天ぷらは、小川さんが一つ一つ草の名を告げて下さったのですが声が小さくて、多分、薺、野蒜、スカンポ、ギシギシともう一種だったでしょうか。「オーストラリア産の塩で食べて下さい」。スッパさ、苦味、甘みなど感じられる葉っぱが一枚ずつ薄めの衣を纏い、軽い食感で断然好みでした。2人でのシェアで1種類を1人1つずつ味わえます。
せいろと鴨なんが2組目のせいろ2つと共に。透明感のある極細切りに黒が点在する噂の十割蕎麦です。腰もあり、何もつけなくても、先程のオーストラリア塩をつけても、わさびと葱を添えても、汁につけても、贅沢な風味と味わいです。温かい蕎麦好きの相方の鴨を1つ頂くと、野生特有の硬さもあり、美味しいですね。
デザートは柿のうんてろ、すなわち熟成柿のシャーベット。世の中で柿と納豆だけ食べられない私ですが、ホンの欠片だけ頂くと、正に干し柿の味わいですね。
入り口に近いカウンターがメニュー置場で脇に御注文という三角プレートが置いてあるので、奥の未だ注文を取られていない母娘連れの娘の方が「ここで注文するのですか？」入店時のやりとりが頭に有った私は「注文を訊きに来られるまで大人しく座っていた方が」母親「有難うございます」。我々の食事が終了して膳を片付ける時、チャンと小川さんが注文を取りに行っておられました。想像するに、あの席だと、最初の料理が出てくるまでに、未だ1時間以上かかりそうです。
会計も小川さんが出てくるまで無言で入り口で待ちます。蕎麦饅頭（500円）1つと乾麺状の蕎麦100ｇ（750円）2つお土産に。「9450円です」「凄く美味しかったですよ」「有難うございます」。乾麺は未だ食してませんが、蕎麦饅頭は小振りな12個入りで非常に美味しくて手軽な職場の土産にも喜ばれました。お勧めです。
全国の蕎麦でトップ20に入る店を初めて堪能させて頂きましたが、素人目にも凄みを感じました。水郡線の常陸太田駅より40分のバスは有るものの最寄バス停の竜神大吊橋から坂道で1キロあるので、中には常陸太田駅から往復のタクシー代１万円以上を投じて訪問される兵も居られるようですが、そんな店なんだなと、思い知らされた、良い体験でした。車で1時間という地の利を活かして、今度は葱の天ぷらも頂きに参りたいと思いました。