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1回
夜の点数:4.5
昼の点数:4.0
2014/04 訪問
夜の点数:4.5
昼の点数:4.0
パキスタン大使館御用達の高級店&リーゾナブル!夜のクオリティは圧巻!!
2014/04/30 更新
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(2014.4.29 ディナー訪問)
前回ナイスガイと2人で土曜夜に訪問し、あまりに調理のレヴェルが高く、現地接客スタッフがシェフに調理法を訊いてきて教えてくれるなどのサービスも満点だったので、人数を集めて要予約メニューを頂く会を企画し、6人で訪問。なお、前回までこちらで催していたベリーダンスはなくなりました。
予約要のメニューは、伊勢海老、スチームロースト・ナーン、チキン・サッジ、レンティルスープがメニューにありましたが、伊勢海老は不可ということで他の3品を予約。予定したメニューは以下の通り。
① -------------------------------
レンティルスープ:1280を大盛りで
チキン・サッジ:2500
スティームロースト・ラーン:2000/kg×3kg=6000(仕入れた腿の目方で変動)
② -------------------------------
タワロティ:400を3ポーション
ミックスタカタック:1250を大盛りで
アル―ゴビ:1380を大盛りで
ムルグチャナ:1050を大盛りで
カラヒゴーシュット:1380を大盛りで
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合計で、凡そ21,000円、一人当たり3,500円を想定
頂いた物の、店のメニュー説明【】と、感想は以下の通り。
△レンティルスープ【レンズ豆の旨みを最大限に引き出したスープ】:味が濃いですが、ナイスガイが調味料が入っていると指摘。普通に美味しく。
◎チキン・サッジ(sajji)【バスマティライスやナッツやスパイスを丸鶏に詰めて焼き上げ】:パキスタンでもイランと国境を接するバローチスタン州の名物料理。州内でも地域によって塩だけで味付るものもありますが、こちらはスパイスも加わってました。ダムでカッチのビリヤニのようなスパイス感の期待をしなければ、チキンの焼が香ばしく、バスマティもパラッパラで美味しく、思いの外、当たりとなりました。ラーン同様に、予約は必要。
◎スティームロースト・ラーン【骨付きのラム腿肉を一本丸ごと蒸焼き】:写真撮影の後、厨房でバラバラに切り分けて、再登場。スティームローストということで、無駄な脂は落ちて、骨外れも良く、でもどの部位もジューシーで、期待以上でした。シターラ青山のムガル宮廷料理の手法の焼汁でマサラを作って合わせるのとは別調理でしたが、こちらも良いですねー。シターラ青山の一万四千円は勇気が要りますが、当店の3キロ六千円を3、4人以上でシェアというのは、一週間ぐらい前に予約さえすれば何時でも気軽に楽しめると思います。特に値段がお手頃なので、3人位で調理用のナイフを借りて切りながら、部位ごとの違いをじっくりと研究しながら頂くのも、一興かと思います。
〇タワロティ【タワ(丸い円型の鉄板)で焼いたロティ】:前回同様に軽くて美味しくドライ系カレーにピッタリ。
〇ミックスタカタック【羊の内臓を鉄のコテを使って和える音が名前の由来】:前回はブレイン(脳味噌)が加えられたのでマイルドでしたが、今回は最初にランチで頂いた時と同様にブレインは加えておらず、この苦みやスパイス感が好きですねー。
〇アル―ゴビ【じゃが芋とカリフラワーのドライカレー】:普通に優秀だと思います
◎ムルグチャナ【ヘルシーなヒヨコ豆とチキンのパキスタンで代表的なカレー】:安い一品ですが、これぞパキスタンという、濃厚な旨さです。激ウマです。日本人のマスターに作り方をシェフに訊いてくれと頼むも、日本語でコミュニケーションが取れないのでと、断られる。
◎カラヒゴーシュット【ラム肉の旨みと炒め玉葱の香ばしい甘みのハーモニー】:これは相当な旨さです。これまで昼に頂きましたが、夜は肉が生から調理してあるためか、火入れが素晴らしく、今度はこれにたっぷりとグリーンチリを加えてもらって頂きたいです。
〇赤ワインはチリのVina Maipo Travesia Cabernet Sauvignon(2800)を室温で2本用意と頼んだものの、業務用限定で評価の高いTravesiaではなくて普通のVina Maipo Cabernet Sauvignon(2800)が用意され、フルーティではあるが深みが足りないので、2本目はイタリアのBianci Montepulciano d'Abruzzo(3000)に交換。同じミディアムボディ標記ながら、そちらの方が深みがあり、料理との相性は絶対にMontepulcianoがお勧めです。
ここまでが私が手配したメニューで、そこそこお腹は満たされたものの時間的に早かったので、追加オーダー。
〇ヴェジ・ビリヤニ:マスターにできるかと尋ねると10分とのこと。えっ!というと、一度に作って急速冷凍したものを、レンジでチンするとのこと。出てきたものは、パラパラ感はないものの、スパイス感はマズマズで、普通に美味しく頂けるレヴェルでした。
〇スウィーツ3品:マンゴープリンと他2種で、私は詳しくないのですが、皆様、レヴェルが高いと仰ってました。美味しく、味見させて頂きました。
会計は、食べログクーポン1割引き(印刷して持っていく)で、ワインの人5500円、ソフトドリンクの人4500円と予定より1人当り500円オーバー。追加オーダー分ぐらいは、ラーンの目方変動分のバッファーと考えていたのがジャスト予定の3キロで、当初の見積もりでカバーできる筈だったのですが・・・。後でレシートを克明に調べると、大盛りオーダーの料金が、想定より高かったためと判明。ヨクヨク考えるに、当店は原価率が高いと思うので、大盛りオーダーより普通に2オーダーが良かったのかも。参加された皆様、申し訳ありませんでした。
あと、文中でも触れましたが、日本人マスターはシェフとのコミュニケーションが複雑なものはできないので、調理法など訊きたければ、日本人マスターが休暇日の、日本語堪能な現地の接客が来る、土曜日がお勧めです。
今回、6名の参加者に恵まれ、サッジやラーンという絶品のお祭り料理を頂くことができて、当店のレヴェルの高さを更に認識させられたしだい。参加して頂いた皆様に感謝申し上げます。今回の当店の経験を活かして、ご贔屓にして下さい。本当に、使い易いです。なお、今回は全てデフォルトの辛さでしたが、グリーンチリで辛くは全品対応しますので、辛くしたい料理については遠慮なく御用命下さい。
(2013.11.16 訪問)
趣味で南アジア料理を自作する若者と、ヴィナーヤ西麻布に行こうと計画していたところ、有名シェフが辞めたということで、若者が未訪で私もランチ訪問だけであった当店に土曜の18時過ぎに伺うことに。予約時に、月曜火曜を除く20時~20時半にベリーダンスがありチャージは無料だが1名飲食二千五百円以上として欲しいとの話があり、席を予約しました。18時過ぎに到着すると「TO.様ですね」ということで、シャンデリアも眩くゴージャスなテーブルが並ぶ地下に通されます。ベリーダンスの舞台に一番近い席に着席すると、追いかけるように若者も到着。
整然と整理された非常に沢山の料理が並ぶメニューです。特筆は、パキスタンの鉄板を意味するタワ料理が2ページに渡って掲載され、水分を飛ばして旨さを凝縮するというもの。この中から、ミックスタカタックS(980)を選んで、現地人の接客に手振りしながら「作るところを見せてもらえますか?」「シェフに訊いてきます」。数分で戻ってきて「OKです。下ごしらえが済んで焼き始めるところで、呼びにきます」。ロティ(400)にはタンドール焼とタワ焼があり、タワロティを注文。
10分ほどして接客に案内されて厨房に。若者が「写真撮っても良いですか」小柄なシェフがニコヤカに「シュアー」。
解凍してから細切れにしたラムのミックスモツ(レバー、タン、マメ、ハツ)がカトリから80センチ径の丸いタワの中央に置かれ、同量のブレインがシェフから見て手前に、同じく左側に玉葱半個の微塵切りとトマト2個分の細切れが置かれると、両手にコテを持ってミックスモツを炒めます。ブレインを混ぜてターメリック、チリ、ブラックペッパー、コリアンダーのパウダースパイスを振って、玉葱も混ぜて炒めると水分が出てきて蒸発していきます、次にトマトを2本のコテで叩いていきます。馬の駆け足のような音で、これがタカタックの由来。食材の全てを混ぜて中央に纏めると金属ボールで蓋をして蒸していきます。「ここから暫く蒸してから仕上げるので、席でお待ち下さい」。
席に戻って「良い物を見せてもらったねー」「超ラッキー」などと話していると5分後くらいに、1階の厨房から地下の席まで、タカタックの音が響いてきます。音が鳴り止んで数分すると、分厚いカラヒ鍋に入り最初の材料の物量の半分位の量になったミックスタカタックと、乾燥を防ぐ為か赤を基調に模様の施された布に包まれたタワロティが給仕されます。
タワロティは、30センチ径の円状が2枚重ねで夫々2つ切り。全く油分がなくクリスピーな物で素朴な旨さ。ミックスタカタックをタワロティに乗せて頂きます。シンプルなスパイス配合ですが、以前ランチで頂いたものと異なり、ブレインや多分最後に加えられたオクラが繋ぎになって、ミックスモツの抜群の風味と食感が際立ちます。
次に、ミックスタカタックが出てきた時に注文したチキン、ラム、ビーフのシークカバブ3種(1100)が、分厚い鉄製のステーキ皿にキャベツ炒めが敷かれた上に20センチ長のサイズで並べられて登場。コリアンダーシードが良いアクセントになって、ジューシーで、夫々の肉の風味が出て旨いです。マトンの臭いが薄く、ビーフとの差が余り無い感じです。一番肉の味が薄いチキンが、コリアンダーシードの風味が際立ち、一番美味いかな。
次にメニューからパキスタン名物のハリームを。マトンハリーム(1480)と豆と牛のビーフハリーム(1680)があり、接客にお薦めを訊くと、「ビーフ」。二人で迷いましたが、お薦め通りに。登場した物は、油分少なく形を残さない豆のスープに牛が繊維状に混じった粘度の高い物。シンプルなスパイス使いで、豆と牛の風味が際立つ、雑未のない美味さで絶品。
20時近くになり、ゴーヤとマトンのカレラゴーシュット(1480)を注文。「他のお客さんのオーダーが重なってきたので、調理に時間がかかります」「全然問題なし」。
20時丁度に、アラビヤ風の音楽と共にベリーダンスが始まります。2名のダンサーが1人2曲ずつ交互に舞います。4曲目で剣を使った舞があり、凹型の剣を弥次郎兵衛の様に頭に乗せて腰は振るけど頭は微動だにしない、高度な技術です。5曲目は2名揃って舞い、6曲目は客も一緒にということでしたが、私は辞退。相方の若者と若いカップルは参加して楽しく20時半丁度に終了。ベリーダンスは初見でしたが、高レベルな物と見ました。
カレラゴーシュットは、ベリーダンスの後半で出てきました。ゴーヤの苦味とマトンのゴーシュットの相性は良いです。マトン自体は多分、別煮された大振りのマトンと、生のゴーヤから作ったカレーを合わせた物と思われます。個人的には、当店では、タワを使ったマサラか、ハリームが、超お薦めです。
これらの食事を、私はデカンタの赤のハウスワイン(1400)で頂きましたが、フルボトルの半分以上の量が有って、十二分な量。味は流石に深くはありませんが、フルーティで料理のお供には十分でした。相方は、レモン付き炭酸水三杯とラッシー。食べログの10%割引券で、会計は1人3570円と、料理のレベルと量からすると、破格です。
予約要の特別料理も充実しており、シターラ青山で10月に14,000円で頂いたラーン(ラムの股から脛まで1本)も(多分レヴェルは違えど)1Kg二千円で7,000円前後と半額で頂けるので、多人数のオフ会でも、格安で正真正銘本物の料理が楽しめると思います。
調理の見学や高度なベリーダンスとパキスタン現地の高級な料理が楽しめて大満足で、シェフとスタッフに見送られて、帰路につきました。
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平成24年8月25日訪問
前回宿題のタカ・タック(羊ホルモンのドライカレー)を食しに、午後2時ころ伺いました。千円のランチセットでタカ・タックのほかに、サラダとライスかナンがつきますが、梯子ゆえに、タカ・タックのみグリーンチリで辛くと注文。席から厨房が見える位置だったのですが、シェフが火を上げながらカチャカチャと音(タカ・タックの名はこの音が由来)を立てながら調理し、10分強たって出来上がりました。
グリーンチリ主体の辛味を玉葱&トマトベースのルーとナッツ系隠し味で纏めた汁気の少ないキーマ風カレーです。キーマ風というのは、砂肝やレバーなどのホルモンを5ミリ角ぐらいに刻んだ状態です。一口食べる中に色んな種類の部位が混ざっているので、不思議な感触なのです。スパイスも活きて味も良くて全体的には美味しいのですが、どこを食べているかわからないというのが、私は引っかかってしまいました。砂肝は砂肝として、レバーはレバーとして、食べたいということです。聞いてみたのですが、タカ・タックとは、こういう刻んだ料理ということで、変更はきかないようで残念です。
辛さを示す唐辛子の本数が一番多かったので、辛いのが苦手な人のための情報として、このカレーは辛さを控えめに作れるかと聞いたところ、注文時に言えばできるということでしたので、上記の状況で良ければお試しください。カレー自体のレベルは十分高いですが、私の好みにはちょっと、ということです。
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平成24年2月訪問
9月以来の上京、夜はアコースティックギターのレストランライブ。貴重な平日ランチタイムということで、普段ならニルワナムのランチブッフェ1点買いか、ダバインディアとアーンドラキッチンの梯子にするのですが、レパートリーを増やすために、評判が良く行ったことの無い3店のマトンを比較することに。一番行きたかったナーガルジュナは当日急遽シェフ体調不良で休みということで、当店→サンサ-ル新宿→アヒリア代々木の順に梯子しました。3種3様に長短があり楽しめましたので、合わせて読んでいただけると幸です。
大手チェーンのシディークがパキスタン大使館のために作った店ということで、豪華なインテリアと非常に礼儀正しいマスター。パキスタン名物のカラヒゴーシュットが食べたいと言うと、夜メニューでできるということで、これを辛くとバスマティライス少し(結果、1/3の量でもフルの料金)を注文。
15分ぐらいで小ぶりのカラヒ鍋に盛られた汁気の少ないマトンカラヒとバスマティライスが登場。カラヒゴーシュットというと、骨付きを想像したが、赤身のぶつ切り(昼に急遽頼んだ為か、はたまた高級店仕様か)。パクチーと生姜&ピーマンの細切が色鮮やかで、グリーンチリ主体の辛味を玉葱&トマトベースのルーとナッツ系隠し味で纏めた濃厚な味わい。個人的には南インドのさっぱりした激辛が好みだが、多分一般の日本人には高級フランスを食べたような食後感があり受けると思う。マトン自体は良く煮込まれた作り置きでプリプリ感やタレの滲みこみが足りないので、フォークで崩してタレ状のスープに絡めて、香り&パラパラ感ともに絶品のバスマティ米と一緒に、美味しくいただけました。スパイスは控えめ仕様か、次のサンサール新宿で圧倒された為か、特筆する程の活きが感じられなかったのは残念。前述ハーフライスの価格設定が無いことを除けば、ダバインディアとほぼ同じ肉の量&値段でリーゾナブル。
さすがパキスタン大使館御用達と納得させられる、他のシディークチェーン店とは一線を画して、接待やデートにも適す貴重な高級インド料理店で、その割には、価格もリーゾナブルなので、お勧めです。
取りあえず私は、今回は普通のマトン比較ということで外しましたが、スパイスの活きも含めて通の方からも絶賛されているタカ・タック(羊ホルモンのドライカレー)を食しに、早いうちに再度訪問したいと思います。