『冬中』iryu2011さんの日記

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iryu2011 (女性・東京都) 認証済

日記詳細

冬虫夏草について1
中国古代の医師が発見し、薬草を使って長期間治療や体を養うのに使用し、これは世紀にわたり皇帝と王朝のための食物とされてきました。その中の一つが「冬虫夏草」(Cordyceps)また別名「虫草」と呼ばれるもので、中国の医学書に長く広く使用されている伝統薬です

冬虫夏草とは何か
「冬虫夏草」は、中国(チベット)、ネパール、ブータンの高山草原地帯で見られ、ヒマラヤ山脈由来の「冬虫夏草」は特に興味深いとされています。
この薬草に関する説明は「冬は虫で、夏は草になる」とあり、その進化を意味するとされています。
冬の間、特定の種類の虫が雪の中に潜んでいて、気温が変わり氷が溶け始めると、別の種類のキノコが胞子を放出して繁殖します。
これらは風によって地面に運ばれ、雪の中に潜んでいたこれらの虫が冬眠から覚めて食べ物を探し始め、胞子を食べます。
時間が経つと夏になり、胞子は虫の体から栄養とミネラルを吸収して成長を始め、やがてキノコは虫の体から生えてきます。
これらのキノコは太陽光を必要とするため、地面に向かって虫の口から生えてきます。虫自身は徐々に弱っていきます。そのため、薬として使用される冬虫夏草は、これら乾燥した虫とキノコの組み合わせです
この虫のライフサイクルが多くの健康上の利点を持つ薬草の起源となったのは驚異的です。摂取にあたっては、生で食べたり、煮たり、シチューにしたり、粉末にしてカプセルに詰めるなど様々な方法があります。

冬虫夏草の生物学的効果と薬理作用に関する多くの研究があり、「冬虫夏草」は体の様々な免疫機能を活性化させる利点を提供する薬草となっています。過去20年間で、その有害な副作用や危険が発見されたことは一度もありませんが、免疫系がすでに弱っている人には特定のケースでのみ問題が発生する可能性があります。

冬虫夏草の効能
血糖値を下げること、糖尿病患者やコレステロールを下げる効果があります
デトックス作用があり、肝臓の機能を改善し、腎臓の機能を向上させます
男性と女性の性能力を促進する重要なタンパク質を生成し、「ヒマラヤのバイアグラ」とも呼ばれます
疲労感に抗し、体の機能を向上させます
白血球の機能を促進し、癌のリスクを減少させます
健康を維持するために中国の薬草を摂取する流行が高まっており、「冬虫夏草」は、体を強化したいすべての年齢の人々に適した栄養補助食品の一つです。若い人から老年者、更年期のバランスを取り戻したい人まで適しています。

「冬虫夏草」を購入する際には、「現在、市場には天然のものから養殖されたものまであり、600種以上の品種があります。研究によると「冬虫夏草」Cordyceps Sinesis種が最も効果的であり、その効果は明確に証明されています。サプリメントとして「冬虫夏草」を摂る際には、信頼できる生産源を選び、正しい製造プロセスを経たものを選ぶべきです」と述べています。

冬虫夏草について2
秋から冬にかけては、カゼやインフルエンザなどの感染症が流行りやすく、空咳が長引きやすい人や気管支喘息もちの人など、肺・腎グループが弱点な人にとっては要注意な季節です。今回は、そんな人にぴったりな生薬「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」について紹介します。

目次
「虫+キノコ」冬虫夏草のフシギな成り立ち
稀少で貴重! ニセモノも多い
冬虫夏草の性質・効能
冬虫夏草の飲み方
中薬の「医薬品扱い」と「食品扱い」の違い
「虫+キノコ」冬虫夏草のフシギな成り立ち
漢方に興味のある人や健康意識の高い人達にはよく知られている冬虫夏草。初めて目にする人は見た目のグロテスクさから「なぜ、これをクスリにしようと思ったのだろう……」という感想を抱くかもしれません。ですが、とてもありがたい効能があり、貴重な生薬でもあるのです。

冬虫夏草は「虫」に「キノコ(菌)」が寄生したもので、虫の部分(=冬虫)とキノコ(=夏草)の部分を合わせて「冬虫夏草」と呼びます。ちなみに「冬虫」の部分に栄養が多いそうです。

冬の間、キノコ(菌)は地中の幼虫に寄生して、幼虫の栄養分を生かしたまま吸収し、菌糸体を伸ばします。そして夏になると、細長い子実体=キノコ(草)を発芽して地上に姿を現します。
見た目はややグロテスクですが、効能は抜群の「冬虫夏草」。
稀少で貴重! ニセモノも多い
冬虫夏草の特産地はチベット高原地帯で、人が手作業で掘り出します。
その健康効果と稀少性から、「地中に眠る高価な宝物」とも言われます。そのためニセモノが出回っていることもあり、注意が必要です。

日本では、冬虫夏草は健康食品扱いです。健康食品は医薬品ほど品質や成分の含有量に厳しい決まりがないため、怪しい宣伝上手なメーカーのものは高価なうえ成分が薄かったり、品質がいまひとつだったりします。

さらに最近では、人工栽培された冬虫夏草も販売されています。天然ものと全く同じものを人工的に生み出すのはなかなか困難なようですが、天然ものよりも安価で求めやすいのが特徴です。

冬虫夏草の性質・効能
冬虫夏草は約4000年以上にわたる古い歴史の中で、歴代の皇帝たちに愛用され珍重されてきました。古代中国の覇者である秦の始皇帝や世界三大美女の楊貴妃なども例にもれません。莫大な財を投じて、不老長寿(アンチエイジング)や美容のために冬虫夏草を探し求めたと言われています。

近年では、中国の優秀な陸上長距離選手のチーム「馬軍団」がアジア大会で驚異の走りを見せたのは「冬虫夏草」を愛用していたからだという逸話が広まったことから冬虫夏草の買い占めや価格の急騰が起きたというエピソードがあります。

漢方の本場・中国では、冬虫夏草には免疫増強作用・抗腫瘍作用・抗菌作用・止咳作用・止血作用・気管支拡張作用・鎮静作用・滋養強壮作用などがあります。さらに、肺がん・肺結核・喘息などの「肺グループの弱り」、病後の気力体力づけ、インポテンツ、遺精、男女の不妊症の「腎グループの弱り」など、用いられる場面は多岐に渡ります。

アンチエイジングや美容にも用いられますし、これだけ価値ある効能がある生薬ですから、歴代の高い身分の人々が求めていたというのも納得です。

中医学の書籍を紐解くと、これらの効能は次のように表現されています。
冬虫夏草・冬虫草・虫草
【基原】
コウモリガ科HepialidaeのHepialus armoricanus OBER.などの幼虫にバッカクキン科ClavicipitaceaeのフユムシナツクサタケCordyceps sinensis SACC.が寄生し、子実体を形成したもの
【性味】
甘、温
【帰経】
腎・肺
【効能と応用】
(1)滋補肺陰・止血化痰(じほはいいん・しけつかたん)
肺陰虚の慢性咳嗽・喀血などの症候に、沙参・麦門冬・阿膠・川貝母などと用いる
(2)益腎陽(えきじんよう)
腎陽虚の腰や膝がだるく無力・インポテンツ・遺精などの症候に、杜仲・淫羊藿・巴戟天などと使用する
(3)補虚(ほきょ)
病後の衰弱・自汗・寒がる・食欲不振などの虚弱症候に、ニワトリ・カモ・ブタなどと炖服する(「炖服」を翻訳すると「煮込んで飲む」)
【使用上の注意】
(1)薬力が緩和であるから、長期間服用してはじめて有効である
(2)陰虚火旺には単独で使用しない
(3)表証・肺熱喀血には禁忌
『中医臨床のための中薬学』(医歯薬出版株式会社)より一部を抜粋、翻訳は筆者による
【薬理作用】
補肺腎・止喘咳
(1)気管支の拡張: 水侵液は遊離した動物の気管支をあきらかに拡張する
(2)鎮静:マウスに対し鎮静と催眠作用がある
(3)抗菌: in vitro(*1)で、cordycepin(*2)はレンサ球菌・ブドウ球菌・炭疽菌・皮膚真菌などを抑制する。アルコール抽出液は、1/10万以下の濃度でも結核菌を抑制する。冬虫夏草の結核菌に対する有効性がこのことに関係があるかどうかは研究に値する

この他、動物の腸管・子宮・心臓などの筋肉を弛緩する。静脈内投与により血圧下降を生じる。慢性腎炎の患者に冬虫夏草を常服させると体質を強化する
*1 in vitro:試験管内で
*2 cordycepin:冬虫夏草の主成分のうちのひとつ。ここには書ききれませんが、成分について調べてみてくださいね。
『漢薬の臨床応用』(医歯薬出版株式会社)より一部を抜粋

冬虫夏草の飲み方
生薬そのままでは口にしにくい……という方はドリンク剤などから始めてみては?
冬虫夏草は生薬そのまま(原形)のものから「エキス顆粒」「錠剤」「ドリンク剤」などさまざまな剤型に加工されたものまで、さまざまなメーカーから販売されています。もし、原形を入手したらスープにして飲むのがオススメです。冬虫夏草は肉類ととても相性が良く、薬膳ではよくスープをつくります(シンプルに煎じ薬でもよし)。

粉末タイプの冬虫夏草。水やお湯などに溶かして飲めます。
冬虫夏草はそれほど厳密には体質を選ばず、老若男女問わず飲めますが、文献にあるように、感染症のかかり始めなど「表証(※)」のあるときや、「肺に熱」があって「喀血」しているときは避けましょう。また、冬虫夏草は温性なので身体を温めます。陰虚火旺(陰が不足し、熱の勢いが旺盛)ぎみの人は、滋陰清熱薬(陰を補い、熱を冷ます)など他の薬剤と組み合わせて用いれば問題ないでしょう。
※表証……病位が「表」にあるもの。中医学では、病位の深浅を、表裏であらわし、体表部など体の浅い部分を「表」、臓器などの深い部分を「裏」とします。

中薬の「医薬品扱い」と「食品扱い」の違い
医薬品でもあり、食品でもある
「ハトムギ」
日本では「医薬品でもあり、食品でもある中薬」があります。たとえば、「ナツメ」「ハトムギ」「クコノミ」などの食品。これらを医薬品として扱う際には、「タイソウ(大棗)」「ヨクイニン(薏苡仁)」「クコシ(枸杞子)」と呼ばれます。
「ナツメ」「ハトムギ」「クコノミ」の名前で売られていても、老舗の生薬問屋さんのものは、諸々の基準値をクリアした医薬品レベルの「タイソウ」「ヨクイニン」「クコシ」でもあります。せっかく身体によいと思って摂取するのですから、生薬(中薬)を買うときには、信頼できる漢方薬局・問屋さんから購入したいですね。

参考文献:
・神戸中医学研究会(編著)『中医臨床のための中薬学』医歯薬出版株式会 2004年
・中山医学院(編)、神戸中医学研究会(訳・編)『漢薬の臨床応用』医歯薬出版株式会社 1994年
・凌一揆(主編)『中薬学』上海科学技術出版社 2008年
・日本中医食養学会(編著)、日本中医学院(監修)『薬膳食典 食物性味表』燎原書店 2019年
・翁維健(主編)『中医飲食営養学』上海科学技術出版社 2007年

「薬読」編集部より
冬虫夏草のように日本で「健康食品」扱いとされているものは、医薬品ほど規制が厳しくないため粗悪な品質のものが流通していることがあります。

冬虫夏草について3
東洋の奇薬?
東洋医学の生薬の中に、冬虫夏草という貴重な生薬がある。冬虫夏草には、狭義のものと一般的に用いられる広義のものがある。

冬は虫、夏は草に姿を変えることから名づけられたチベットの生薬、これが狭義の冬虫夏草の由来である。実際にはコウモリガ科の蛾の幼虫に寄生する菌である。夏に蛾が産卵し、孵化した幼虫に、菌(ナツクサフユムシタケ)が感染し、菌糸を徐々に虫体内に増やしていく。この時期は“冬虫”の状態である。春になると幼虫の滋養分を使用して、成長が加速し、夏には菌糸を大きく幼虫の外に出す。これが地上からは芽(子実体)が出てきて草のように見える“夏草”の時期である。幼虫はすでに“ミイラ”になっており、外観は幼虫であるものの、別の生命である菌に乗っ取られている。

冬虫夏草は、チベット由来の滋養強壮、不老長寿の効果を有するとされた伝説の生薬であり、生薬としてはもちろん、薬膳としても非常に高価な食材である。

“ミイラ”化した幼虫を使う処方には、他にビャッキョウサンがある。これは蚕の幼虫に、ビャッキョウサン菌が感染して死亡した虫体である。抗痙攣薬として用いられるが、蚕がビャッキョウサン菌により動きを止められ、徐々に硬化していく様子と、激しく筋肉が緊張し、震える様子とが、全く逆の表現型であり、相殺し合うと考えられたのであろうか。東洋医学の生薬は、自然界の現象を注意深く観察する事で、その動植物が見せるふるまいが、人間のどのような症状に対応するかを洞察しながら選ばれてきた。

広義に用いられる冬虫夏草とは、昆虫、クモ類などを宿主として寄生し、その宿主を殺して、その体を栄養源として成長する菌類をいう。広義の冬虫夏草は世界では580種程度が知られているが、日本では300種程度を有している。

チベットの生活環境 ~狭義の冬虫夏草~
特定の昆虫(コウモリガ)Hepialus armoricansの幼虫が、特定の菌(Cordyceps sinensis (Berk) Sacc)に感染したものを特定の地域(中国の青蔵高原およびその周辺)で採集したものを指す言葉である。1) 広義の冬虫夏草に非常に豊富な日本では、この狭義の冬虫夏草は生育することが出来ない。

狭義の冬虫夏草の産地であるチベット、青海省などは海抜4000mの高山に分布している。チベット自治区の中心であるラサは、日本では富士山の山頂(3776m)程度の標高に位置するが、チベットの中では標高の低い位置にある。緯度は29度で、日本では沖縄付近に辺り、酸素濃度は薄いものの、夏の最高気温は22度程度、冬の最低気温は-10度と、高地に位置しながら、比較的過ごしやすい。 一日での気温の上下が激しく、真夏でも朝方は9度程度、日中には22度、真冬は-10度から日中は7度近くに上昇する。一日においても15度前後の寒暖の変化があるのである。

狭義の冬虫夏草の薬効
冬虫夏草はチベット有数の医薬品であるために、観光客向けの土産物の店では大きな看板が掛っている。現在では中国国内での消費も富裕層を中心に拡大し、価格も高騰している。ガイドも様々な土産物屋に連れて行ってくれるが、冬虫夏草の店は高価過ぎて少し敷居が高いようだ。現在では日本円で一本1000円程度、一度に2、3本程度は必要である。また、小麦粉、トウモロコシ粉でつくられた偽物も多いので注意が必要である。

朝早い内にラサを出発し、郊外に出ると道端で車に声をかけてくるチベット人がいる。傾斜のある山肌で朝に採集してきた冬虫夏草を売っているのである。 “草”の出切ったもの、宿主の幼虫が老化したものでは薬効が落ちるとされ、注意深く観察しながら、品質を見て行く。

宿主となるコウモリガには、標高3800-4600mの大きな樹林のない草原地帯で、高山寒帯の“草”である食蓼属、黄耆属、酸模属などコウモリガの幼虫が好む植物が必要である。標高が2500m以下になると亜熱帯樹林が増え、コウモリガの幼虫が好む植物がいないために、冬虫夏草は生育できない。逆に標高5000mは一年中積雪があるためにコウモリガも植物も生育出来ず、冬虫夏草も見られない。コウモリガはチベットの土壌で、卵から成虫になるまで、4年以上かける。地下20cm程度の傾斜したトンネルを掘って生活し、植物の地下茎を食べて、越冬する。2年という長い幼虫期に、冬虫夏草からの胞子が、コウモリガの幼虫の皮膚や、幼虫が食する植物に付着する。これが冬虫夏草の”冬草”の始まりである。その後、皮膚に付着した胞子は、発芽して発芽管を伸ばし、幼虫の皮膚に穴を開けて体内に侵入する。幼虫のタンパク質を栄養源にして菌糸細胞を増殖させ、次第に伸長して糸状菌となる。やがて、幼虫は動きが鈍くなり、死期を悟るのか、地面に近いところへ移動し、頭を上にして、死を迎える。菌糸はさらに増殖し、菌糸の塊(菌核)になる。この時、内臓などの柔組織は破壊され、菌糸がぎっしりと詰まった屍体、“ミイラ”のようになって幼虫は死ぬ。その後、4月下旬から気温が上がるにつれて、外観はまだ生きているように見える幼虫の頭部から一本の子実体が垂直に上へと伸びる。これが冬虫夏草の“夏草”の状態である。1)

冬虫夏草はもともとチベット医学由来のものだが、中国にも生薬として取り入れられていった。シルクロードなどを通じて入ってきた他の地域の伝統医学や、中国国内での少数民族が用いていた生薬を、東洋医学のフィルターを通して、東洋医学流に薬効を解釈し直して、生薬の分類体系の中に組み込んで、東洋医学は、発展してきた。東洋医学はこの種の融合が得意である。
冬虫夏草は、アンチエイジング、病中病後の身体機能の低下、免疫機能活性化に用いられている東洋医学の重要生薬の一つである。加齢に伴う諸症状を東洋医学では腎虚という。
虚とは機能的低下とそれを支える成分不足を意味している。東洋医学における“腎”とは、現代医学的には腎臓はもちろん、生殖系統、副腎機能、骨機能なども包含する広範な機能系統である。冬虫夏草は、腎の機能的低下(陽)とそれを支える成分不足(陰)とを補い、加齢に伴う諸症状を軽減していく。また、標高4000mという酸素濃度の低い高地を好んで育つために、低酸素環境に強く、肺の機能を高めるとされ、慢性的な肺機能低下(肺虚)に用いられている。

冬虫夏草は動物のもつ動と、植物の有する静の性質を共に有する事からバランスの良い生薬と考えられ、大きな副作用もなく、幅広い体質に使える利点がある。

冬虫夏草はチベットの厳しい寒さ、気温変化、乾燥、低栄養、低酸素に対して、非常に優れた忍耐力を発揮する。1)この性質は、薬効によく反映されており、加齢による寒さ、乾燥、栄養状態不良、肺機能低下などにも良く用いられてきた。また抗腫瘍効果があるともされてきた。疾患に応じて、他の生薬とも混ぜて使用される。蛤蚧(ヤモリ)も肺機能を高めるとされ、冬虫夏草と合わせて粉末で用いられる。炎症が強い場合には、冬虫夏草、蛤蚧とも不向きである。

薬膳では冬虫夏草はスープに用いられる。鶏肉と合わせて煮込むとインポテンツに、雄の鴨肉と合わせると体力低下時の喘息によい。また、肺結核患者の薬膳に百合と一緒に用いられてきた。菌類の独特の香りを有するが抵抗なく飲める。

冬虫夏草の菌体成分
現在、市場に出回っている冬虫夏草とは、冬虫夏草菌の菌糸をタンクにて無性的に増殖されたものである。大量生産出来るのでコストを安くする事が出来る。しかし、本来の冬虫夏草との薬効に差があるように思われる。虫と菌の組み合わせで出来上がった生薬なので、昆虫寄生菌は虫の皮膚の穴にあけて体内に侵入し、相手を支配し、生き延びようとし、一方異物に進入された昆虫は皮膚や免疫機構などあらゆる生体防御機能を駆使し、敵の占領を阻止しようとして、菌の攻撃に対抗して戦い続ける。この寄生菌と昆虫の凌ぎ合の熾烈な生存競争の中で、機能物質が合成されたり、活性化されたりする可能性があるようである。1)
広義の冬虫夏草
広義の冬虫夏草は、日本の各地で見ることが出来る。特に神社、庭園などにニイニイゼミに寄生するセミタケ、雑木林で蛾の幼虫に寄生するサナギタケは、夏の雨天の後で湿り気が残り、気温が上昇傾向にある時、沢に近いやや湿った傾斜面をよく観察すると“夏草”が顔を出している。
結語
チベット由来の冬虫夏草という不思議な名の生薬がある。チベットの厳しい寒さ、気温変化、乾燥、飢え、低酸素に対して、非常に優れた忍耐力を発揮するコウモリガの幼虫に冬虫夏草菌が寄生して、お互いに熾烈な生存競争を戦わせた結果の生まれた生薬である。

過酷な自然を生き延びる二つの生物、つまりコウモリガと冬虫夏草菌の性質は、薬効によく反映されており、加齢による寒さ、乾燥、栄養状態不良、肺機能低下などによく用いられる。抗腫瘍効果は、二つの生命の熾烈な戦い、つまりお互いに異物を排除して生き延びようとする行為の結果生み出されたものから生まれるのであろうか。

古来より薬膳にも用いられ、非常に可能性を秘めた生薬であり、作用機序など研究が進むことが期待される。

参考文献
1)陳瑞英著,松原藤好監修:冬虫夏草とサナギダケダケのダケの生態・培養・応用

冬虫夏草について
冬虫夏草 (Cordyceps)、または「蟲草」とも呼ばれる、健康維持に多方面で効果的な特性を持つ、中国の伝統的な薬草であり、古くから中国の医学書で広く使用されてきました。

タヌポン・ヴィルンガルン BDMSウェルネスクリニックの運営責任者およびディレクターで、抗老化および再生医学の専門家は、「最高品質の冬虫夏草は、Cordyceps Sinensis種であり、希少で高価な薬草で、高地で見られ、非常に寒く湿った気候の中でのみ生育し、特有の環境であり、標高約10,000〜12,000フィートの地点で見つかります。そのため高価で貴重なものとされ、冬虫夏草が発見される場所は主に中国、チベット、ブータンのヒマラヤ山脈で、特にブータン産のものが最高品質とされています。

冬虫夏草の形状は、2つの部分に分かれているのが特徴で、一つは幼虫の部分で、夏には地面に落ちた菌の胞子を食べ、冬が来ると寒さを逃れるために地下深くを掘って暖かい場所へと移動します。この時、菌の胞子が幼虫の体内で成長し始め、全体に糸を広げながら幼虫から栄養素とミネラルを吸収していきます。そして、幼虫が力尽きた時、胞子は幼虫の脳を乗っ取り、夏に地表に這い上がって太陽光を浴びることができるようになり、そこで幼虫は死に、胞子は幼虫の体を完全に支配してキノコへと成長するのです。もう一つの部分は幼虫から成長する菌糸で、これは世界で最も高価なキノコの一つとされています。中国ではこの薬草を冬虫夏草と呼び、「冬は幼虫、夏は草」という意味です。

現在、簡単に「冬虫夏草」またはタイ語で「蟲草」と呼ばれています。それでは冬虫夏草が植物なのか動物なのかという疑問に対しては、両方であり、「薬草」というカテゴリーに含まれるという回答になります。「冬虫夏草」は1964年に薬として登録され、免疫系を刺激し、白血球の細胞噛み殺し(ナチュラルキラーセル)の機能を活性化させることで、ウイルスやがん細胞を殺し、免疫力を高め、腎機能をサポートし、血糖値を下げる効果があります。血中の酸素レベルを上げ、元気を増し、疲れにくくなる、疲労回復効果と体のパフォーマンスを向上させる効果があり、「ヒマラヤのバイアグラ」とも呼ばれています。摂取方法には生で食べる方法、煮て飲む方法、粉末にしてカプセルに詰める方法があります。現在、高い需要のために養殖が行われていますが、天然の冬虫夏草から得られる効果には及びません。

冬虫夏草のさまざまな利点を考慮し、バンコク病院ではRoyal Cordyceps Mix Cという特別な配合が開発され、これはブータン産の冬虫夏草とビタミンCを配合したもので、体の吸収効率と機能をより高めます。カプセル形式で、朝食前に1錠摂取するだけで、働き盛りの男女に適しています。

医師はさらに「多くの効能があるように思われる冬虫夏草ですが、選ぶのは簡単ではありません。何故なら、どの種類の冬虫夏草かを見分けるのが難しいだけでなく、さらに各種類が体にどの程度効果があるかをラボで確認する必要があるからです。中には高価であっても、有効成分が非常に少ない種類もありますし、製品の説明が非常に良いにもかかわらず、重金属汚染などの有害物質が含まれていることもあります。そのため、冬虫夏草を摂取する場合は、専門医に相談するか、すでに検証された医療グレードの冬虫夏草を選択することをお勧めします。

健康、免疫力を強化し、体を強く保つ

冬虫夏草について4
冬虫夏草は、昆虫の幼虫に寄生するキノコ。
冬に虫に寄生することから冬虫(陽)、
夏に虫からキノコが発芽することから夏草(陰)と名付けられています。
補肺補腎、陰陽併せ持つ冬虫夏草は、秦の始皇帝や楊貴妃も
「不老長寿の秘薬、幻の聖草」として好んだと言われています。

含まれる成分について
冬虫夏草の注目の成分は、アデノシンやデオキシアデノシン(コルジセピン)。
その他にもデオキシマンニトール、ウラシル、ウラジン、エルゴステリン、アミノプリン、
アルカロイド、アデニンリボシトなどの特殊成分や、ベータ・グルカンをはじめとする抗酸化成分、
豊富なアミノ酸や亜鉛などの微量元素が多く含まれています。

細胞にデオキシアデノシン、血流にアデノシン
冬虫夏草は清朝時代から滋養強壮、免疫力の向上などに役立つと珍重してきました。
中国では、抗疲労や運動機能向上、肺機能改善そして抗がんへの効果作用が報告されています。
また、漢方では性機能を改善する素材して知られています。
最近では育毛剤としても利用されているアデノシンを多く含むことから、
男女のアンチエイジングにも注目されています。
アデノシンはエネルギーを体内に貯蔵する活力原としての作用だけでなく、血管拡張と細胞の促進因子を作り出すため、中高年の以降の細胞を守る働きが認められています。
さらにアデノシンは脳内伝達のシナプスを強化することも確認され、
認知・記憶力向上にも有用とされています。

冬虫夏草は高いリピート率を維持するなか、ベータ・グルカンなど豊富な抗酸化成分と
冬虫夏草の特殊成分(アデノシンなど)を持ち合わせることから、
最近ではアガリクスやメシマコブなどメジャーなきのこの代替品として、
女性や喫煙者、中高年を中心に認知度を高めています。

提案したい組み合わせ
男性の活力には黒蟻や高麗人参、砂漠人参(カンカ)
ちょっとした上り階段で疲れやすい息づかい、
年齢に伴う「うっかり」には紅景天との組み合わせもご提案したいと思います。
働き盛りの活力や健康維持はもちろん、いつまで若々しく負けない細胞作りにお役立てください。

国家プロジェクトで培養され、 中国体育代表団に指定された“冬虫夏草”がございます
冬虫夏草、仕入れ担当から・・・
日本ではチベット冬虫夏草菌でなくても、虫草全般に冬虫夏草の呼称が使用されていますが、
中医では厳格に、冬虫夏草とその他の虫草は区別して扱われています。
菌種にはチベット冬虫夏草菌を選択、培養技術とバックデータを大切にしました。
漢方卸ゑびやが推奨の冬虫夏草はこちらです。

冬虫夏草について5
冬虫夏草と性欲向上:科学的根拠、効果的な摂取方法
冬虫夏草(とうちゅうかそう)は、中国の伝統医学において長い歴史を持つ薬用キノコであり、その多岐にわたる健康効果が広く知られています。特に、性欲向上に対する効果が注目されています。本記事では、冬虫夏草が性欲向上にどのように寄与するかについて、科学的根拠や伝統的な使用方法を基に詳しく解説します。

冬虫夏草とは

冬虫夏草は、オフィオコルディケプス・シネンシス(Ophiocordyceps sinensis)という菌類と昆虫(主に蛾の幼虫)との共生関係によって形成される独特なキノコです。冬の間は昆虫の体内で冬眠し、夏になると昆虫の体からキノコが生えてくることから「冬虫夏草」という名前がつけられました。



冬虫夏草は、古来より中国で珍重されてきた伝統的な滋養強壮薬です。近年では、その効果が科学的に証明され、世界中で注目を集めています。冬虫夏草には、免疫力向上、抗疲労効果、抗腫瘍効果など様々な効果があるとされていますが、その中でも特に男性にとって関心が高いのが、性欲向上効果です。

冬虫夏草が性欲向上に効果的な理由は?
冬虫夏草が性欲向上に効果的な理由は、いくつか考えられます。

1. テストステロンレベルの上昇:
冬虫夏草には、テストステロンの分泌を促進する効果があることが分かっています。テストステロンは、男性の性機能を維持するのに重要なホルモンです。研究によると、冬虫夏草を摂取した男性は、テストステロンレベルが有意に上昇し、性欲や勃起機能の改善が認められました。

2. 一酸化窒素の生成促進:
冬虫夏草には、一酸化窒素の生成を促進する効果があることが分かっています。一酸化窒素は、血管を拡張し、血流を改善する効果があります。血流が改善されると、陰茎への血流も増加し、勃起機能が向上します。実際、冬虫夏草を摂取した男性は、勃起硬度や勃起持続時間の改善が認められました。

3. ストレスホルモンの抑制:
冬虫夏草には、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制する効果があることが分かっています。ストレスは、性機能を低下させることが知られています。冬虫夏草を摂取した男性は、ストレスレベルが低下し、性欲や勃起機能の改善が認められました。

4. 疲労回復:
冬虫夏草には、疲労回復効果があることが分かっています。疲労は、性欲低下の一因となります。冬虫夏草を摂取した男性は、疲労感が軽減し、性欲や活力向上を体感しました。

5. その他のメカニズム:
上記以外にも、冬虫夏草には、性欲向上に効果的な様々なメカニズムが考えられています。例えば、冬虫夏草には、精子の質を向上させる効果や、性的な興奮を高める効果があることが示唆されています。

科学的根拠
いくつかの研究が冬虫夏草の性欲向上効果を支持しています。例えば、動物実験では、冬虫夏草の摂取が性的行動を促進することが確認されています。また、人間を対象とした研究でも、冬虫夏草の摂取によって性機能が改善されたとの報告があります。

1. 動物実験
ある研究では、オスラットに冬虫夏草を投与した結果、性的活動が増加したことが観察されました。この研究は、冬虫夏草が性欲向上に有効であることを示唆しています。

2. 人間の臨床試験
人間を対象とした研究では、冬虫夏草の摂取が性機能改善に寄与することが示されています。ある研究では、中高年男性に冬虫夏草を摂取させたところ、性欲や性機能が向上したとの結果が得られました。



伝統的な使用方法
冬虫夏草は、伝統的にお茶やスープに加えたり、粉末状にしてカプセルに詰めて摂取されたりします。これらの方法で日常的に摂取することで、性欲向上を含むさまざまな健康効果を期待することができます。

1. お茶
冬虫夏草をお茶にして飲むことが一般的です。お茶にすることで、体に優しく吸収され、効果を発揮します。

2. スープ
冬虫夏草をスープに加えることで、食事の一部として摂取できます。特に滋養強壮を目的としたスープに使用されることが多いです。

3. サプリメント
現代では、冬虫夏草を粉末状にしてカプセルに詰めたサプリメントが市販されており、手軽に摂取することが可能です。

冬虫夏草の効果的な摂取方法
冬虫夏草を効果的に摂取するには、以下の点に注意する必要があります。

1. 良質な冬虫夏草を選ぶ:

冬虫夏草には、様々な種類があり、品質も様々です。効果を実感するためには、良質な冬虫夏草を選ぶことが重要です。

2. 適切な量を摂取する:

冬虫夏草の摂取量は、個人差があります。一般的には、1日1~3g程度が目安とされています。最初は少量から始めて、徐々に量を増やしていくようにしましょう。

3. 継続して摂取する:

冬虫夏草の効果を実感するには、継続して摂取することが重要です。最低でも3ヶ月以上は継続して摂取しましょう。

4. 食生活や生活習慣を見直す:

冬虫夏草の効果を最大限に発揮するためには、食生活や生活習慣を見直すことも重要です。バランスのとれた食事を心がけ、適度な運動をし、十分な睡眠をとるようにしましょう。

冬虫夏草の副作用
冬虫夏草は、比較的安全性の高い食品ですが、まれに副作用が現れることがあります。主な副作用としては、以下のようなものが挙げられます。

下痢
腹痛
吐き気
喉の渇き
鼻血
これらの副作用が現れた場合は、摂取量を減らしたり、服用を中止したりする必要があります。

冬虫夏草と医薬品との併用

冬虫夏草は、一部の医薬品との併用によって、副作用が現れる可能性があります。服用している医薬品がある場合は、医師に相談してから冬虫夏草を摂取するようにしましょう。

科学的根拠に基づく効果: 当院のサプリメントは、科学的な研究に基づいて開発されており、NK細胞の活性化、微小循環の改善、瘀血の改善などの効果が確認されています。
島根県産の高品質な冬虫夏草: 当院のサプリメントには、島根県で採取された高品質な冬虫夏草が使用されています。この「黄金の冬虫夏草」とも呼ばれる素材は、栄養価が高く、効果の高さが期待されます。
日本製の信頼性: 日本国内の厳しい安全基準をクリアした製品であるため、安心してご利用いただけます。
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