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夜の点数:4.6
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.6
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.8
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.0
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| CP4.6
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| 酒・ドリンク- ]
全てに工夫を凝らした懐石料理で魔法をかけられた!
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花付きキュウリのツマ(食べかけ失礼)
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鮎カゴで供される鮎
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蘇民将来子孫也 (そみんしょうらいのしそんなり)
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自家製練り菓子
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2つ目のデザート(干菓子)
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2013/06/23 更新
恵比寿くろいわ。
初めて訪問。
ご主人の黒岩さんは、老舗・祇園丸山で数年間修行の後、お店を持たれた様だ。
開店してまだ1年半。お見受けしたところ、隅から隅までご自身の手をかけている様子。カウンターと高さを揃えた調理台、作家と直接会って一つ一つ買い求めた器から始まり、全ての季節感溢れる料理、具体的にはデザートの練り菓子、更に二品目の干菓子に至るまで自作と言う念の入れ様に加えて、器の組合せにも工夫が凝らされている。
コースは品数は変わらないとの事だが8品+ご飯+デザート2品と抹茶で10,000から20,000円、飲み物は別。
今回は特別の日だったので14,000円のコースを選択した。
先付(確か健康を祈ってと説明があったような記憶が)に始まり、お凌ぎ(グジともう一種類の寿司スダチを絞って、グジの鱗の焼き物)、お椀(ハモ)、向付(お刺身、梅を日本酒で炊いたものと煮切り醤油、花付きキュウリなどをツマとして)、八寸(蛸の酢の物、3種類以上の食感)、焼き物(鮎)、もう一品(色々な盛合せ「蘇民将来子孫也」の祇園祭に因んだ護符)、炊き合わせ(冷んやり冷やしたもの)、ご飯、デザート2品(全く手抜き無し)、抹茶。
記憶だけで記載している為、不正確で申し訳ないが、ご主人が一品出すごとに丁寧に説明して頂ける。全ての料理の味が素晴らしいばかりでなく、意外性が隠されている。
例えば、京都ではぐじは鱗を取らずに塩焼きにする。美味しい鱗を食べない手は無いと言う文化。お凌ぎでグジをお寿司にしてしまうと鱗は何処かへ?となるが、ちゃんと鱗だけ焼いて添え物に。
向付のお刺身も一工夫。刺身はしっかりした店はまずいはずはない。言い方はおかしいかもしれないが、所詮、包丁の冴え、新鮮、物が良い、で終わってしまう。一つ目の工夫は付け醤油(前述)、二つ目は、花付ききゅうり(これ一つでキュウリが5本位買えるとか)、これを何もつけずに花ごと頂くと言う訳だが、爪楊枝のように細い身の何処にキュウリの旨味が潜んでいるのか驚くしかない。正に、和食の刺身は皿以外すべて食すべしと言う事。
焼き物の鮎は何と鮎カゴに盛られて登場。ちょうど良い大きさの小ぶりの鮎を頭から頂いて、その美味しさと言ったら。腸(わた)が美味いと言う人がいるが私は半生っぽいのは好きではない。じっくり焼き上げた鮎はその腸の部分も丁度良い焼き加減でもう最高。
今日は湿度が高かったが、一般的に和食の腕の見せ所と言われる炊き合わせ。これが冷蔵庫から出されてビックリ。この冷んやり炊き合わせの美味しいこと。味のセッティングも冷たさに合わせてドンピシャ。
ご飯。単なるご飯。木のお茶碗に茶事にのとってご飯が盛り付けられいる。一膳目は10種類位の自家製お漬物とちりめんじゃこでペロリ。勧められてお代わりは鰹節のオカカでペロリ。もう止めようと思ったが、卵かけご飯はいかがと言われてキャンキャン。天国!これを見た隣のハイレベルのコースを食べていたフランス人2人と日本人女性のグループは鮎ご飯をお土産にして卵かけ御飯にしてしまった(実は2人は鮎ご飯をお代わりで少し食べていた)。
残念無念が、そのお隣さんはご飯のお焦げを薄く削いだものを焼き海苔の乗せて、ビックリする位チョコっとお醤油を垂らして・・・ご主人が見つめていた私に気が付いて、「また今度ネ」。
ご飯バリエーションとしてわさびご飯等々、まだ他にも色々あるそうだ。
そして、デザート。4〜5種類の本格的練り菓子から一つ選択。迷った。これらの練り菓子まで自分で作るって大変ではないかと心配してしまう。
更に、2つ目のデザート。木箱が目の前におかれ、川の中で泳いでいる鮎をイメージした仕立て。3種類の干菓子。胡桃と黒胡麻
の干菓子は食べ始めると止まらない美味しさ。鮎の形をした干菓子は爽やかなミントの香り。そう言えば、ここまで全てを自作する店はあまり無いそうだ。
抹茶が美味しかったのは言うまでもないが、出されるお茶お優しく美味しい。最後の締めが鉄釜で沸かした白湯。魔法にかかっているので、これまで口、喉、胃袋に優しく染み込んで美味しい。
大満足で店を離れる私達をご主人は丁寧に見送って頂けた。