mmatさんが投稿したア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー(東京/広尾)の口コミ詳細

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リニューアルア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー広尾、恵比寿/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/05 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

全ての皿にシェフの計算と演出を感じる今まで食べたことの無いフレンチ

久しぶりの本格的フレンチ。
しかも、滅多に行かないオーバー10K(コースで税サービス別で1万円超)。私はアルコールがダメなのでワインの話は無し。
正直なところ、この店の名前は知らなかったし、予備知識無しでいつもとは異なる訪問スタイル。
広尾の店の前の道は平日でも夜になると車の通りが少なく落ち着いた印象。
店頭ガラスの「anu」の文字がオシャレ過ぎて見落としそう。しかも店の入り口がビルの中に入った所にあるので、余計に気付き難い。
扉を開けて店内に入ると、まず天井の高さに驚かされる。店そのものはそんなに広くないが、テーブルの間隔が広い事は好印象。
テーブルの上には右側に大小2種類の穴がある美しい皿が置かれている。変わった皿だなと思っているうちに、飲み物の注文を聞かれる。私がいつも頼むのはガス入りのミネラルウォーター。全員に飲み物が行き渡ると、いきなり1皿目のアミューズが出てくる。これが凝っていて、4つの小さな器を目の前の皿の大きい方の穴に自分で差し込む。皿の穴はこのために存在する。4種類のアミューズである事は言うまでもない。
チョット待て!
まだ食事のオーダーをしていない。変だなと思っていると、ようやく、メニューが登場。
コースは大きく分けて、コースとアラカルト。コースは8,000円、12,000円、18,000円。12,000円のコースは当日仕入れた食材をベースにしたシェフのおまかせ。18,000円になると、素材をベースに調理法をシェフと相談して組み立てるのだそうだ。
私たちは、全員12,000円のシェフのおまかせを選択。合計10皿となるコースが既に始まっている事になる。
印象に残ったものは、そら豆の冷製スープを香りを楽しむためにワイングラスで。フォアグラの複雑なトッピングのソテー。3種類のソースで食べる鱗付き甘鯛と生ハム。3種類の部位の羊のロースト。
味はフレンチのバター、生クリーム、フォンで組み立てられる魚、肉をベースとした所謂、私の世代が思っているフレンチの枠では語る事は出来ない。味はどちらかと言えば濃い目なのだが、不思議なのは、素材が明確に分かるようなソース、素材は早く絡めないと消えてしまう儚い泡状のものから、豆、野菜?等々が実は一捻り、二捻りしてある。共通しているのは、さっぱりしているようでいて、実は複雑であるが故に、妙に腹持ちが良い、そして、ハッキリしているようで複雑なソースで引き立つイカ、穴子、甘鯛、子羊の味が、付け合せの野菜全てに、同じ系統の味が無い。正に、コースなのである。
その上、最初にセットされていた穴がある皿から始まる料理の皿が硬質陶器、ガラス、和食器と見た事も無い形状。デザートの縦の皿に至っては唖然、縦にセットして使うべき皿なのである。
これだけ見た事も無い料理、皿が出てくると、ただ驚くばかり。
食事の間にお腹の膨れ具合を聞かれ、最後のメインディッシュの肉の量を個々の皿毎に変える心遣いも嬉しい。

途中で記述したそら豆の冷製スープに話を戻す。これはメンバーで賛否両論。私はワイングラスで頂く事から気に入ったのだが、一人はそら豆の茹で汁と表現。私は「香りを楽しむ」為に作られた「冷たい」スープに「上品な」香りと味を感じ取り納得。このワイングラスの一品を始めとして、全ての皿にに、計算された演出が楽しくて、楽しくて。気が付くと3時間の食事となっていた。

パンも自家製で焼きたてのブリオッシュ、全粒粉タイプと普通の小麦の小ぢんまりとしたフランスパン、こちらも自家製。私は通常パンにバターはつけないが、この店のバターの優しさは何だ!オリーブオイルも付いていてきっと良質の物なのであろうが、このバターの前には霞んでしまう。

コーヒーはエスプレッソ、ストロングタイプノーマルの他にもラテ、ブレンドではあるが豆の種類まで選ぶ事が出来る。もちろん、紅茶、ハーブティーも何種類かある。

正に、メニューに隙が無く、味と食器の組み合わを思い出すだけでも大変。
と言う訳で、もしかしたら、この店の水準が「標準」になったとしたら、シェフはどれ程の手間暇をかけ、食材調達、料理法の向上、食器の収集、スタッフの教育をしなければならないのであろうか?
分かったような「生意気」を言わせて頂くと、今まで出かけた店とは次元が違う。
素晴らしい店と出会ってしまった。

  • 飲み物のお供、美味い。

  • 紅茶をベースにしたデザート、これが一番普通。

  • 縦の更に盛り付けられたデザート前のやっぱりデザート

  • 子羊のロースト、3種類の部位

  • 不思議な配列の甘鯛

  • その他写真:フォアグラのソテーだが焼き加減、表面のカリカリ感、トッピングの組み合わせが絶妙

  • 和風の更に盛り付けられた穴子

  • 夜は注意しないと見落としてしまう店

2015/06/01 更新

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