2回
2015/06 訪問
メニュー自体は普通の街の定食屋というものであるが、クオリティは超一流のホテルで出されるものと同レベルかそれ以上であろう
(2016.10)
夜に初訪問。というか、こんな素場らしい店に歩いて行けるところに住んでいて1年間もご無沙汰していたなんて信じられない。時間があっという間に過ぎている。これが、年を取っているということなのだろうか。などと下らないことを書いてしまい大変申し訳ないのだが、注文したのは「真鯛のムニエル」(1600円)。これは単に、ランチメニューにはないような気がしたからである。それに赤キャベツのマリネを追加注文する。あと夜なので白ワインをグラスで。まず、白ワインがちょっと驚くほどハウスワインとしては美味しい。値段も安いのに、この店は本当、どんな魔法を使っているのだろうか。それとも、他の店が詐欺でもしているのだろうか。食事に関しては、赤キャベツが美味しいのは分かっていたが、「真鯛のムニエル」。ムニエルといえば、舌平目とかスズキとかだと思うが、この真鯛もしっかりと皮がカラっと焼かれ、そして中身が絶妙な火入れ加減で流石、という感じであった。デザートはカラメルソースのプリン。まあ、ここらへんはもう美味しいことが分かっているのでさほど驚きはしないが、いやはや、本当にこの店は素場らしい。夜だとちょっとランチより高めかもしれないが、それでもこのクオリティで一人あたり2000円ちょっと。信じられないお店である。
(2015.8)
昼時に自由が丘駅。どこかで昼食を取ろうと思っていたら、突然の豪雨。これはチャンス到来。ということでキッチンプラスに足を向ける。これだけの悪天候、さらにお盆であれば人も来ないだろう、と読んだからだ。その読みは、ちょっと外れて、ちょっと当たった。人は待っていた。ただ、1人。通常だったら、12時頃だともう長蛇の列であることを考えると悪くない、悪くない。とはいえ、もしかしたら並ばずに入れるかもと期待していたので、その点では楽観的でした。さすが、キッチンプラス。さて、注文したのはポークソテー。私は密かにキッチンプラスのメニューの前制覇を狙っているので、特にこれ、と言った感じではなく、食べていないものということで注文。これはキノコのジンジャー・ソースがけである。さて、いつも通り、何でこんなに美味しくつくれるのトマト・スープを飲みながら、ゆっくりと料理が出来上がるのを待つ。ポークソテーは、その肉厚のジューシーなポークが美味しいのはもちろん、キノコがたっぷり入っているソースが美味しい。そして脇役の添え物の野菜のグリルも美味しい。いやあ、これで1080円は安すぎる。経済学には消費者余剰という概念があるが、私はこれで2000円の余剰は獲得している。つまり、この料理であったら3000円請求されても納得して払う。そういう美味さである。思わず、見ず知らずの隣の人と美味しいですねえ、と感想を言い合ってしまうような美味しさである。あと、この店がいいのは、こんなにも人気店なのに給仕をしれくれる女性(シェフの奥様?)の愛想が素場らしいのだ。このようなサービスをされたら、ちょっと味が悪くても許せてしまうぐらいに感じがいい。まあ、本当に素場らしい店ですね。などと書いて、さらに混んでしまうのは嫌なのですが、私も食べログにはお世話になっているので。
(2015.6)
火曜日の昼に訪れる。11時50分に着いたが、既に6人待ち。店に入ったのは25分後。これは8席しかないことや、テーブルに着いてから調理をするからであろう。さて、いろいろと悩ましかったがオムライス(1050円)を注文する。またニース風サラダのハーフ・サイズ(380円)、そしてデザートにグレープフルーツ・プリン(350円)を注文する。ランチには珈琲とトマト・スープがつく。最初に出されたトマト・スープでこの店が尋常ではないレベルにあることが理解できる。何気ないジャガイモ、ベーコンのトマト・スープなのだが、この味を出すのはなかなか簡単ではないだろう。そしてニース風サラダも、オリーブ、タマネギ、じゃがいも、ゆで卵、アンチョビ、ツナなどすべて無駄なものがなく、また不足するものがない。完璧だ。そして、オムライス。このオムライスはトマト・ケチャップでなく醤油ライスであるが、またケチャップではなくデミグラ・ソースであるが、これが本当に美味しい。寡聞であるが、私の人生最高のオムライスであると思われる。これは5000円のランチ・コースでも食べられないクオリティである。ある意味で異常ともいえる質の高さである。メニュー自体は普通の街の定食屋というものであるが、クオリティは超一流のホテルで出されるものと同レベルかそれ以上であろう。グレープフルーツ・プリン(350円)の美味しさは本当に驚く。1500円を請求されても納得する美味しさである。これじゃあ、並ぶ訳だ。というか、逆にいうと25分程度の待ち時間でこの食事にありつけるのはお得だ。できれば、すべてのメニューを食べてみたいものである。
真鯛のムニエル(1600円)
赤キャベツのマリネ
白ワイン
トマトスープ
ニース風サラダ(380円)
オムライス(1050円)
グレープフルーツ・プリン(350円)
トマトスープ(再掲)
ポークソテーのキノコ・ジンジャー・ソースがけ(1080円)
2016/10/08 更新
キッチンプラスに歯医者帰りに久しぶりに訪れる。歯医者は30分は食事をしないで下さい、と言ったのだが30分以上は待つと読んだからだが、案の定、平日(火曜日)ではあったが余裕で45分ほど待たされた。さて、実はキッチンプラスのメニューは総制覇したいという野望を持っているので、今日は「ポークチーズカツレツ」(1350円)を注文する。それにニソワーズ・サラダ。まず、最初に出される突き出しのようなミネストローネのようなトマト・スープからガツンと来る美味しさだ。なぜ、こんなに美味いのだろうか。思わず「美味い」と声が出て、周りに見られて恥ずかしい思いをしてしまう。そしてニソワーズ・サラダ。間違いなく、このキッチンプラスで食べるニソワーズ・サラダが私の人生で最高のサラダだ。ちなみに、本場ニースでも複数回食べたし、二ヶ月前にパリでも食べたが、ここのサラダの足下にも及ばない。しかも、値段もこちらの方が安いのだ。そして、ポークチーズカツレツ。私は流石にこれにはあまり期待していなかった。というのも、日本にはトンカツという素晴らしいポークカツレツがあり、流石、それには及ばないだろうと思ったからだ。しかし、それは浅はかなる思い込みであった。このカツレツはそんじょそからのトンカツ屋では同じ土俵に登れないほどの高みにあったのだ。ちょっとキツネに騙されたような気がするぐらい美味しい。私はもう降参した。この店の評価はもう満点でいい。これ以上のレベルの外食も期待しなくてよい。周りが、所詮、その程度で満足できるような舌だ、と言っても気にならない。それぐらい、この店は素晴らしいと思う。サービスもよいし、それほどいいと思わなかった雰囲気も今では好意が持てる。ランチとしては私的には完璧である。