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1位
9回
2025/03訪問 2025/07/12
暫く足が遠のいていたあざみ野の馳走きむら。久々に行ってきました。
数年振りのような気がしますが、外観も少し変わっていました。
前回は10,000円と7,000円だった懐石が13,000円&9,000円になっていましたが。
店内の様子。1日3組しかお客さんを取らないらしく、広々としていました。
ちょうど季節が春に変わるころだったので、この日はそんなメニューが多かったかと。
まず先付は富山のホタルイカ、芽キャベツ、こごみ、うるいの生姜ドレッシング。
こごみもうるいもほとんどお目にかかったことがないんですが、野菜はそれ程得意でない‘み’が繊維を気にせずさっぱりと頂けました。ホタルイカも目の部分を落としてくれていたようでごりっとしませんでしたしね。
お碗は熊本のたけのこ、キンメダイ、鳴門のワカメ。たけのこはようやく時期が始まったタイミングだそうで、剥いていくとコルクのようになってしまうサイズなんだとか。
お造りは調子の生本マグロと淡路の鯛。
マグロは意図的に厚めのキッツケにしているそうで、脂もしっかり乗ってお肉のような食感。鯛はしっかり歯応えがあって甘味を感じられました。
焼き物は岡山のマナガツオの幽庵焼き。添え物は赤貝とわけぎのぬたあえ。
マナガツオの焼き加減が絶妙でパサつくこともなく、ほんのりと感じられる柑橘の香りが良い感じ。赤貝も歯応えが適度で行ったり来たりしながらバクバクと頂いてしまいました。
揚げ物はタラの芽とつぼみ菜の天ぷら。
つぼみ菜は初めて聞いたんですが、福岡でこの時期だけ取れるアブラナ科の野菜だそうです。軽い苦味と茎の部分?のほくほくした食感が印象的でした。掛けられている塩は淡雪塩と言うそうで、米粉と塩をミックスしたものなんだとか。
たまにはお肉も良いのではと言われてサーブされたのが宮崎牛ランプ肉の冷しゃぶ。
確かにきむらでお肉を頂いたのは初めてのような気がしますが、ランプ肉が劇的に柔らかく、ジュレや下に敷かれた菜の花・飴色トマトともマッチしてもっと食べたいと思わせてくれました。
お食事はカニとうすい豆の??蒸し。
呼び名は分からなかったんですが、ご飯がもっちりしていてカニの味と香りがしっかり感じられ、体が温まりました。
うすい豆はグリーンピースではとのことでしたが、同じエンドウ豆の仲間のようで、グリーンピースよりもほくほくした食感だったかと。
あ、香の物の山芋もワサビが軽く利いていたのが良かったですね。
デザートはクリームブリュレ。上に掛かっているいちごソースは火を入れていない生ソースだそうで適度な酸味がさっぱりと締めてくれたなと。
お値段がお値段なのでそうそう来店できませんが、どれも素材を生かしてシンプルに美味しいと思わせてくれるお料理のオンパレード。予約はなかなか取れないんですが、何か月か待ってでも行く価値があるお店だと思います。
ナンダカンダ理由を付けて贅沢をしてしまっているあざみ野の馳走きむら。ここで紹介したようにランチのメニューが変わってから2度目の訪問と相成りました。
なかなか10,000円の懐石には手が出ないので今回も7,000円の懐石ですが。
まずは柿と粟麩の白和え。
説明を頂いた時には「柿」ではなく「牡蠣」だと思ったんですが、果物の方が正解でした。個人的には果物がこうやって使われるのはあまり好きではないんですが、白和え自体に軽い酸味があり、粟麩のもちもちした食感と柿の自然な甘味が組み合わさって全く違和感なく、新しい味として頂けました。
2品目は料理名が分かりませんでしたが、こんな器に入ったもの。
渡り蟹、銀杏、くりの柔らかい餡の下に多分ご飯が軽く敷かれていましたが、その銀杏が今まで食べたことのないような大きなサイズで印象的でした。少し肌寒くなり始めた時期だったので、温かい料理は沁みましたね。
お造りは銚子のバチマグロ、千葉のだるまいか。
ばちまぐろは普段あまり使わないそうですが、今回は旨味が強いものが手に入ったんだそうです。そういわれるとネットリとした食感と旨味が確かに感じられたような気がします。だるまいかの方は思っていた以上に柔らかかったですね。
焼き物は新潟のさわらの幽庵焼き。手前の白いものはクリームチーズ豆腐。
幽庵焼きはほとんど頂いた記憶がないお料理でしたが、さわらの癖のない味に良く合っているなぁと。クリームチーズ豆腐はその名称がピッタリで、デザートのような軽い甘みが面白かったですね。
天ぷらは山形のまいたけとシルクスイート。
舞茸の天ぷらは好物でなんですが、これだけ大きな塊ながらしっかり中までサクッとした天ぷらは初めて頂きました。逆にサツマイモは水分泥棒なので得意ではないんですが、これは薄い衣がサクサクしてお芋の部分はホクホク。美味しく頂けたなと。
酢の物は車海老とあわび茸。
天ぷらの油をすっきりとさせるとのことでこのタイミングなんだそうです。あわび茸もあわびもあまり頂く機会がありませんが、大根おろしも相まって確かにさっぱりしました。いくらの醤油漬けが良いアクセントになっていたかと。
ご飯はすっぽん雑炊。
コラーゲンたっぷりとのことでサーブ頂きましたが、すっぽんの身は細かくカットされていて骨から身をはがすようなこともなく、スプーンでパクパク頂いてしまいました。確かにすっぽんはプルプルでしたね〜 あ、‘み’はお酒を飲まないこともあってか、すっぽんの臭い消し?に使っていつと思われるお酒の匂いがちょっと気になりましたが(確証はありませんが)、大勢に影響はないかなと。
デザートは栗のババロア。上に乗った黒い部分はコーヒーゼリー。
ババロアを頂いたのは随分久しぶりですが、栗ババロア部分は栗の香ばしさがしっかり感じられつつ甘味もしっかり。コーヒーゼリーは固めで苦味が強めだったので良いアクセントになっていました。
食事中はほうじ茶を冷めるたびにどんどんサーブ頂きましたが、食後は煎茶。
概ね2時間ほど、美味しい懐石料理を堪能させて頂きました。メニューが変わってお値段的にますます行きにくくなってしまいましたが、また何か理由を付けて訪問したいと思います。
お祝い事などにかこつけてたまの贅沢をさせて頂いているあざみ野の「馳走きむら」。ランチのメニューが変わったとの話は知っていたんですが、その後初めて行く機会がありました。
お昼のメニューが2種類の「懐石」に変わり、なかなか手の出にくいこの金額に・・・それでも週末の予約は数ヶ月先になる人気は変わらず。この日はちょっと気が引けて7,000円の方の懐石を頂きました。
1品目はとうもろこしのとうふ。
一見玉子豆腐のようにも見えますが、ねっとりとした食感の中にしっかりととうもろこしの旨味や甘みが感じられ、とうもろこし好きとしては初めての経験で非常に印象的でした。上に添えられている国産キャビアも良いアクセントになっていましたしね。
2品目はうざく。
ちょうど暑くなってきた時期にピッタリ。鰻は皮がパリッとしたタイプで、細かく包丁が入ったきゅうりの食感と良い対比になってサクサクぱりぱりと涼し気な感じ。軽い酸味と鰻の脂分がマッチしてこれまた美味でした。
椀物はこんなお椀でサーブされました。なんか高級に見えたのでまずお椀だけのショットを(^_^;)
中身は海老しんじょう、じゅんさい、子メロン。
熱々ではなく適度な温度にしてくれてたのが流石だなと。海老しんじょうはふわふわではなく適度な固さで海老の旨味がしっかり感じられ、じゅんさいが良い食感のアクセントになってましたね。子メロンは言われなければ普通のウリとしか思わなかったと思いますが。
お造りは佐渡のメジマグロ&千葉のだるまいか。
メジマグロは魚体が本マグロクラスのものだそうで、ちょうど赤身から中トロに変わるような当たりの部位なのかなと思えましたが、そのバランスが絶妙。
だるまいかは歯を入れた時のクキっという歯ごたえと噛んだ後のネットリ感が美味しかったですね。
こちらは京都の久世茄子と高野豆腐の炊き合わせ。
久世茄子は京都の南の方で栽培されているもので、関東ではなかなか手に入らないんだそうです。茄子と高野豆腐がそれぞれの旨味をしっかりと吸って噛んだ時にじゅわっと美味しい汁が出て来たのがいまでも思い出されます。
若鮎の唐揚げとモロッコインゲンのごま和え。
余りにもおいしそうで撮影前に箸を付けてしまいました・・・(T_T) 実際にはインゲンがもう一切れあり、骨せんべいももう少し長かったです。写真には写っていませんが裏側には頭もカリッと揚げられていました。
骨せんべいや頭はパリパリで違和感なく頂けましたし、身はふんわりとしてワタの苦みや添えられているたでおろし(たでと大根おろしだそうです。人生で初かも)のピリッとした軽い辛みが相まって人生で一番おいしい鮎だったかと思います。もちろん身の部分にも気になるような小骨などは皆無でしたしね。
こちらは稲庭うどん。うどんの中でも腰が強い種類かと思います。個人的には好きなうどんなのであっという間に頂いてしまいました。
デザートは杏仁豆腐と桃のコンポート。清涼感のあるガラスの器も映えますね。
甘すぎずさっぱりと頂けました。中に皮をむいたデラウェアがいくつか入っていましたが、手でひとつづつ剥いているんだそうです。
食事中のお茶はほうじ茶でしたが、最後には濃厚な煎茶を頂きました。
およそ1時間半の懐石料理で、多少の待ち時間こそあったもののアッという間&ぺろりと平らげてしまいました。7,000円は流石にそうそう手が出ませんが、また何か理由を付けて頂きたいですねぇ
お祝い事があるとそれにかこつけて食事に行くことがあるあざみ野の馳走きむら。緊急事態宣言明けの2021年秋にもランチを頂いてきました。例によって葵コース、税抜き4,000円です。
前菜は蟹ととほうれん草のゼリー寄せ。
蟹の味がしっかり感じられ、ほうれん草も筋張っておらずに出しの味がしっかりしたゼリーと合わさって、涼しくなり始めた時期の冷たい1品でしたが、違和感なく頂けました。
お椀ものは海老芋と湯葉の白味噌仕立て。
なかなか冷めなかったので猫舌には危険な香りがしましたが、白味噌が温かく体に染み入る感じがうれしかったですね。海老芋も入っているので食べ応えもありましたし。
お造りは氷見のブリ、淡路島のしめ鯖とスミイカ。
ブリは赤身も脂身も食べてほしいとのことで大きなキッツケになっていました。しめ鯖はお酢の刺激がほとんど感じられない柔らかなしめ方で、臭みも感じられないものになっていたかと。確か前回も頂いたような気がしますが。スミイカは歯を入れた時の適度な歯ごたえとその後のねっとりとした北韓が絶妙でしたね。
お食事はこんな感じ。焼き物はさわら、紅あずまの天ぷら北海道の仙鳳趾産牡蠣の南蛮漬けなどなど・・・
何を頂いても間違いなく美味しいんですが、一番印象的だったのは牡蠣の南蛮漬けでしょうか。適度に締まった身と柔らかい酢の味が食欲をそそりました。「仙鳳趾」は地名すら知りませんでしたが、厚岸の対岸あたりですね。
あ、そういえば紅あずまの天ぷらは塩が結構強く感じられましたが、材料の甘みとマッチさせていたんでしょうかね。
デザートは黒ごまのプリン。
黒ゴマソース?が下に敷かれていて、プリン部分にも小さくなったナッツ?がちりばめられていて良い食感になっていてこれまた美味でした。
お値段もそれなりなのでたまにしかいけませんが、いつ行っても期待に違わぬ味なのでついリピートしてしまいます。特に週末はなかなか予約も取れないんですけどね〜
最近お気に入りになっているあざみ野の「馳走きむら」。少し前の話ですが10月にも訪問して葵ランチを頂いてきました。
特に変わったことはありませんがカウンター席の様子。
先付けはいくらの醤油漬け、叩き長芋のジュレ掛け。黒い部分はほうれん草としいたけ。しいたけは苦手なので連れにパスしましたが、既に温かいものが欲しい気温だったので、2品目が際立ったかなと。
その2品目は鰆の粟蒸し。以前も頂いたことがありますが、出汁の香りがふんわりと香り、「もち粟」という種類の、もっちりっとした粟がボリューム感も出してくれる温かい1品でした。猫舌なので餡で火傷しないように注意しましたが(^_^;)
お造りは鹿児島産の鰹たたき、平塚のしめ鯖、勝浦の金目鯛。
しめ鯖は一般的なそれと違って軽くしめられていたようで非常にまろやかで、鯖の味がしっかり感じられる今まで食べたことが無いようなものでした。鰹のたたきも火の入れ具合が完璧なのか、身の部分のねっとりとした柔らかさが絶妙でした。
あ、鰆も平塚のものだそうですが、平塚は近隣の他の港と違って当日朝上がったものが当日中に手に入るんだそうです。
お食事はこんな感じ。舞茸と蓮根の炊き込みごはん、銀ダラの信州味噌焼、こんにゃくの酢漬け、高野豆腐、さつまいもの天ぷら(シルクスイート)、海老と紫蘇の天ぷら、春菊の白和え、姫さざえという感じ。
印象的だったのは海老と紫蘇の天ぷらですかね。海老の甘みと紫蘇(多分梅肉も少々)が上手くマッチして衣のサクサク感と相まって美味でしたね〜
初めて頂いたのがこんにゃくの酢漬け(上の写真で左端中段)。こんな味になるんだぁなと。銀鱈などしっかり脂を感じるのでいい箸休めですかね。
あ、あと炊き込みご飯は舞茸も蓮根も好物ということもあって非常に美味しく感じられました。おかわりも進めて頂いたので遠慮なく頂戴しましたけどね〜
デザートは栗のプリン。マイルドかつクリーミーで美味。もう少し量が欲しかったかなぁ
ランチととしてはそれなりに高価ですが、いつ行ってもお値段に見合ったお料理を頂けると思います。相変わらず予約も取りにくいんですが、また再訪したいですね〜
久しぶりにあざみ野の馳走きむらに行ってきました。
今まで夏に行ったことはないんですが、7月だったので夏らしいお料理を頂けるかなと。折角の機会なのでお造りの付いた4,000円/人の葵です。
この日はテーブル席に通して頂きました。カウンター席にはまだ人が入っていませんが、その時の雰囲気を。
先付けはあさり、なす、モロヘイヤ、ゆばの小鉢。ジュレっぽいのはあさりのダシのゼリーです。あさりの香りが感じられて良い感じでした。
次は夏野菜の小鍋仕立て。スープの立ち位置になるんでしょうか? スープにとろみがありかつグツグツと煮えているこのお料理は猫舌の‘み’には危険極まりないので少し冷めるのを待ってから頂きましたが、煮崩れすうようなこともなくヤングコーンや冬瓜のシャキシャキした食感が美味でした。
お造り。この日は山口産のだるまいか、宮城産のまこがれい、利尻うに。
藻塩もついていたので塩中心に頂きましたが、特にだるまいかの適度に歯を押し返してくる食感が小気味よかったですね。
お食事はこんな感じ。
ご飯の上に載っているのは自家製のちりめん山椒。辛すぎたり固すぎたりすることがなく、文字通りご飯が進む味でした。
焼き物は珍しいアブラボウズの味噌漬け、鱧天ぷら、鮎の柔らか煮、笹の中身は穴子寿司、もろこいんげんになす、豆腐のオクラ乗せ、白和えはアボカド・トマト・ホタテ・・・という感じ。
アブラボウズは初めて食べたような気がしますが、凄く脂ののった鱈とかそんな印象。味噌が上手く利いているのか脂っこさを感じませんでした。
一番印象的だったのは鱧の天ぷら。鱧は個人的に好きなんですが、骨切りしてもどうしても食感が気になってしまうところ、骨は全くと言っていいほど感じなかったんですよね。今まで頂いた鱧の中で一番美味しかったかと。
デザートは桃のゼリー。上には桃のソルベとぶどう(デラウェア)が乗っていて涼しげな感じでした。ゼリーも果肉がしっかりと入っていて、ゼリーというよりは桃の果肉を固めたような感じでしたね。
夏のコースということもあって器も涼しげな感じにまとまっていて、久しぶりだったこともあってか想像以上に美味しく頂けました。足しげく通えるようなお値段ではありませんが、それだけの価値のあるコースだと思います。
前回訪問から少し間が空きましたが、またあざみ野の馳走きむらで葵ランチコースを頂いてきました。訪問は2月の上旬だったんですが、メニュー的には1月のそれになるんだそうです。
子上がりの壁に掛かっていた扇子。1月=年初の金なのかは不明ですが、雰囲気はありますね。
前菜はホタテと寒中タケノコの黄身酢あん。
ホタテとタケノコの食感が意外と近くてびっくり。一緒に口に入れると違和感なく混ざり合ってくれました。
2品目は鰆の粟むし。
ダシがたっぷり利いた餡とお餅のようにねっとりとした粟、意外とたっぷりと入っていた鰆とアクセント的なゆり根が口の中で一緒になってくれて、初めて食べる味だなぁと。鰆と粟、餡の口に運ぶバランスが少し偏ってしまうことがありましたけどね(^_^;)
お造りは島根県産の寒ぶり、北海道根室産のうに、確か鹿児島県産の赤貝。お正月のおめでたい鶴のお皿なんだそうです。
寒ぶりは脂の乗り方が適度で美味。脂ぎってべたべたということもなく、脂が少ない訳でもなく・・・歯触りも含めてなかなかお目に掛かれない代物だなと。ぶりというと氷見とかそっちを連想しますが、同じ日本海ですしね。
赤貝も身が分厚いわりに固いようなこともなく、ちょうどいい塩梅の食感でした。貝類はそれほど好きではないんですが、このレベルならまた頂きたいと思えました。
お食事はこんな感じ。魚は鯛、お肉は鶏、半熟卵に湯葉、柿クリームチーズ(これは以前にも頂いたことがあります)などなど。その中でも印象的だったものを挙げると・・・
まず「ごぼうの漬け揚げ」は味がしっかりしていて、ごぼうとは思えない柔らかさでびっくりするほどでした。
小さな器に入れられていた「なまこ酢」は千葉県産あかなまこだそうですが、歯ごたえが絶妙。なまこってぶにょぶにょのイメージが強いんですが、程よく歯を押し返してくるものの全く固くなかったなと。
味噌汁はあおさのりだったと思いますが、香りが立って良い感じでした。
この日のメインと思われるのは宮城県産カキフライ。半分にカットされていたんですが、身が大きくしてシッカリとしまっているのでカットした部分から中身が漏れ出すようなことがなく、食べるとやや強めに揚げられているようでカリッとした食感の衣と旨味たっぷりの身が良いコントラストになった上、刻んだ漬物?を混ぜ込んだと思われるやや酸味のあるソースが絡んで非常に印象的でした。こんなカキフライは食べたことがないと思えるほどでしたね。
そしてデザートは「苺のゼリー寄せ」。品種も聞いたような気がしますが失念。なんとか姫だったような気がしますが失念してしまいました・・・
ご飯を頂いた後のいちごの適度な酸味と甘みが口の中をさっぱりさせてくれました。カスダートクリームも載せられていたので、単純に夏の食べ物っぽくも感じませんでした。
税抜きで4,000円と‘み’が食べるものの中ではかなり贅沢なコースですが、美味しくないと思えるようなものは一切なく、食べ終わった後にまた来たいなぁと純粋に感じられる数少ないお店だったりするので、また何か月か後に訪問したいと思います。
以前ここで紹介したあざみ野の「馳走きむら」。家族でのお祝い事を兼ねて再訪しました。この時も4,000円の葵をチョイスしています。
3名だったこともあってか、この日は奥の小上がりに通して頂きました。
あ、この先の料理の画像は前回同様記憶に近い感じでややアンダー目にしてあります。
先付けは「リンゴと柿、水前寺海苔の白和え」。甘いのか塩辛いのか微妙な食べ物はあまり好きではないんですが、小さく角切りになったリンゴの食感と爽やかな甘さが良い感じでした。水前寺海苔のしゃきしゃきしながらねっとりもしている食感も手伝って面白い味だったかと。
海老芋の蟹あんかけ。海老芋の身の部分のねっとり感とあんかけが混ざり合って美味。芋の皮の部分のカリッとした部分のアクセントになっていました。
お造りはぶり、いか、平目、うに。ブリは富山産でうには北海道産だったかな? 全て美味しいと思えましたが、いかを噛んだ時の歯の入り方が適度な弾力と言うかサクッとすらしているようで感動的でした。
お食事はこんな感じ。
焼き魚はさわら、帆立と長ネギのマリネ、粟麩とカブの柚子味噌、海老湯葉衣あげ、ごぼうの巻き揚げ・・・という感じ。1品1品がしっかり丁寧に作られていてどれも美味。特に印象的だったのはごぼうが物凄く柔らかかったところでしょうか。
ちなみに赤いゼリー?のようなものは柿チーズ。干し柿でチーズを巻いたものですが、恐る恐る口に入れてみると予想外にマッチしていてビックリしましたね。
なめこの味噌汁も出汁がしっかり効いていて旨味タップリ。これぞ味噌汁といった印象でしたね。
デザートはみかんのプリン。柑橘類と乳=固まってしまうと勝手に連想してしまいますが、そんなこともなく滑らかなプリンにみかんの軽い酸味が良いアクセントになっていましたね。
初回に訪問した時ほどの感動はありませんでしたが、期待通りのお料理と言うかお仕事を見せて頂きました。
なかなか予約が取れないお店なんですが、少し待ってでも予約して行ってみる価値があると思います。
そうそう、‘み’が撮影していたら、以前のメニューと被ったりしないようにする意味でお店でもお客さんがアップした写真などをチェックすることがあるなんてお話を聞けました。このエントリも何時か見て頂けるんでしょうかね(^_^;)
近場で予約が取れないと聞くことが多いあざみ野の「馳走きむら」。ミシュランの2つ星なんだそうで当たり前かも知れませんが、先日嫁さんが予約を取ったとのことで、ランチに行ってきました。
実際は1人都合がつかなくなってしまった結果の代打なんですけどね。
お店の外観。一見すると料理屋さんとは分かり難いですね。あざみ野駅から5分程度でしょうか。
駐車スペースも2台分あったようですが、流石に怖いので車は使いませんでしたが。
店外に出ていたメニュー。とは言え全て予約必須のようですけどね。
店内の様子。決して広くはありませんが、この日も‘み’達を入れて同時に入店していたのは最大で4組10人強だったように思います。
この日頂いたのは月替わりランチ。「けやき」が3,000円、「葵」が4,000円ですが、お造りの有無のみが差とのとことで、1人前ずつ頂きました。
ちなみにご主人は京都で修行して実家近くに戻ってお店を開いたそうですが、必ずしも京料理と言われるのは嬉しくないんだとか。
あ、お料理の画像はややアンダーですが、店内も薄暗い落ち着いた照明だったので記憶色(というか記憶している明るさ)に近いイメージにしてます。
まずは先付け。焼き茄子の寄せ豆腐。
のっけから食べたのことのないお料理。焼き茄子をゼラチンと寒天で固めているんだそうで、香ばしさがありました。上に乗っているのはイチジクと鱧の子の塩漬けだそうで、良いアクセントになっていました。
次に冬瓜の蟹あんかけ。
蓋を開けた時にふわっと香り、匙で切れるものの適度な固さを残す冬瓜が美味。冬瓜ってこんなに美味しかったんですねぇ
葵にのみついているお造り。伊豆諸島のひらまさ、岩手県のマツカワガレイ、いか、うに(いかとうには産地失念)。
薄作りながらコリコリとしたカレイの食感から新鮮なのは良く分かりましたが、脂の載ったヒラマサが印象的でした。キッツケが立っているというか、良いお刺身はこんな舌触りなんだなぁと。
そしてお食事。
銀だらの味噌焼き、あゆ煮浸し、鱧の天ぷら、チーズとうふ、寄せもずく、椎茸とひまわりの種の白和え、穴子寿司などなど・・・
ちなみに嫁さんはアレルゲン対応でメニューを少し変えて貰ったので、フルーツトマトとじゅんさいのジュレが入っていました。
どれも素直に美味しいと思えました。ご飯はお代わりOKとのことでしたが、ゆっくりじっくりお料理を味わってしまいました。‘み’は実は椎茸とかぼちゃの煮物が苦手なんですが、全く嫌な感じがせずに食べられてしまったのにビックリしたほどなんですよね。
お味噌汁。出汁がしっかり効いていて味噌と言うより出し汁かと思う程旨味満載でした。
デザートは杏仁豆腐と桃のコンポート。既製品にはない柔らかい味の杏仁豆腐でしたね。上に掛かっているソルベ(カキ氷?)もしっかり桃が感じられ、甘すぎずに美味しかったですね。
お店の人も気さくに話しかけてくれ、お祝い事だった他のお客さんとのやり取りを耳にしてもお客さん一人ひとりをしっかり見ているなぁという印象。有名店でも上から目線だったりすることもなく、料理に関する質問にも嫌な顔一つせずに答えていて凄く良い印象でした。
たまに料理人さんのお料理を「仕事」と呼んだりすることがありますが、きむらの料理は全てが美味しいと思えるもので、まさに良い意味での「仕事」なんだなぁと妙に納得してしまいました。
近場にこんなお店があったとは正直びっくり。簡単に予約は取れないですし、お値段もそこそこしますが、十分その価値はあると思います。何かのお祝い事の時などに再訪したいですね〜
2位
2回
2018/10訪問 2018/12/24
以前ここで紹介した宮前平のとんかつ屋さん、しお田。平日のお昼時に通りかかったので今度はランチにかつカレーを頂いてみました。
ちょうど12時前だったのでさくっと入店できました。12時頃にはほぼ満席になっていましたが。
これがかつカレー。ランチ時ということなのか、かつが極厚でないから揚げ時間が短いからなのか、10分程度でサーブされました。食器などがとんかつ屋さんらしくやや和テイストな感じで良い意味で印象的でした。
サラダと付け合せの福神漬け&レーズンが別の壺っぽい容器でついて税抜1,100円也。
かつのアップ。ロースかつ御前のような厚みはありませんが、そこそこ大きいですね。
実際に頂いてみると・・・
カレーが濃厚な欧風とでもいうのか、スパイシーでしっかりしていてちょっとビックリしました。店主のお父さんが洋食店に勤めた経験のあるとの話があったような気がしますが、そういうことなんでしょうね。勝手に蕎麦屋さんの出汁の聞いたカレーを想像していたので(^_^;)
一方、かつはやはりやや薄いこともありやや食感が微妙な感じになってしまっていたような。スプーンで切れるほど柔らかく美味しいのは間違いないんですが。ロースかつ御前のようなインパクトがなかったことは事実ですね。
お値段を考えれば十分過ぎる内容だと思います。ランチはロースかつ定食(だったかな?)もやっているようなので、機会があればそちらを試してみようと思います。
東急の広報誌か何かで紹介されているのを見かけた宮前平の「とんかつしお田」。この界隈では有名店のようで、平日の夕方に遅いお昼を頂こうと足を延ばしてみました。
場所は宮前平の駅から7〜8分のところで、線路沿いに宮崎台方面に急な坂をあがった辺り。距離はあまりありませんが、かなりの上り坂なので遠く感じること請け合いです(^_^;)
お店の外観。この辺は車で通りかかることもあるんですが、こんなところにとんかつ屋さんがあるとは全く気が付きませんでした。
店内の様子。夜の部が始まった直後ということもあって他のお客さんはゼロ。カウンターのみ10席強と小さなお店でした。
壁のメニューはこんな感じ。海老フライやクリームコロッケなどもあるようです。流石に年季が入っていますが、開店は昭和47年!なんだとか。
ということで、まずは定番と思えるロースカツ御膳をチョイス。ちょっと少な目、たっぷりも選べましたが、加減が分からないので普通でお願いしました。お値段は1,728円(税込)です。
これがローズカツ御膳。25分位かかってサーブされました。漬物に具沢山の豚汁とタップリ盛られたコシヒカリのご飯にてんこ盛りのキャベツ・・・ カツは勿論のこと、全体的にデカイなと直感出来るほどのインパクトでした。
カツ部分に寄ってみました。この写真だと分かり難いと思いますが、実は厚みが物凄いことに・・・
実際に頂いてみると・・・
何よりまず驚いたのかカツの厚み。コンスタントに3〜4cm程度あったと言っても決して大げさではない程。内部はややピンクの色味が残る程度に火の通りが抑えられているのでこの厚いい肉が固くなってしまうこともなく、ジューシーでボリューミーでした。正肉の部分は適度な噛み応えと肉のうまみが感じられ、脂身の部分もしつこくなく甘味があって素直に美味しいと思えました。あ、勿論衣で厚みを稼いでいるわけではありません。
揚げるのに随分時間が掛っている&揚げている音がやけに小さいなと思ったら、この厚い肉にじっくり火を通していたんでしょうね。実際には2度揚げしていたようですが。
辛子、ソースも自家製のようで、共にマイルドで優しい感じ。紹介記事を後から見直したら、マスタードは洋食店に勤めた経験のある店主のお父さんのアイデアによるフランス産のもの、ソースは豚のスジで出汁をとり、カシスリキュールなどが隠し味なんだとのことで納得してしまいました。
そうそう、カツがこんな感じでボリューミーなので、てんこ盛りのキャベツも含めて・・・ 食べ終わったら相当お腹一杯になっていました。感覚的には2人前位を頂いたような満腹感でしたが(^_^;)
これだけ分厚くて美味しいと感じられるトンカツはなかなか食べた記憶がありません。
なかなか足を運ぶ機会はないんですが、他のメニューも含めて再訪して頂いてみたいと思います。
3位
1回
2018/05訪問 2018/09/15
以前ここで紹介した御殿場の高級鰻屋さん、神田きくかわ。当時はまだオープン直後だったような気がしますが、数年ぶりに再訪してみました。
御殿場プレミアムアウトレット&ここで紹介しているとらや工房の至近ですが、公共交通機関ではなかなか行きにくい場所ですね。この日もPrius号でアウトレットを訪問した後の豪華夜ご飯という位置づけでしたし。
駐車場の様子。以前はかなり奥まったところにお店があったような印象ですが、手前の道路が拡幅&舗装されたので随分印象が違っていました。
お店の外観。古民家をリノベーションしたという感じは変わらず。
入口もなかなか雰囲気があります。ちなみにこのドア、引き戸(右側にスライドするもの)ではありません(^_^;)
内部はこんな感じ。古民家の梁などを生かした作りになっていて良い感じ・・・ですが、ポスターとかがちょっとうるさいかな。
ゴールデンウィーク中の夜ご飯時ということもあって結構席が埋まっていました。構造上別の部屋というか区画は殆どえないんですけどね。
メニューはこんな感じ。かなり良いお値段です。前回はもう少しリーズナブルだった(特撰丼が3,600円)んですが、よく言われるようにおよそ5年の間に相当鰻が高騰したってことなんでしょうね。
サイドメニューなども。
テーブルに置かれた山椒と鰻のタレ。山椒は結構良い香りだったかと。
折角の機会なので、この日は数量限定の特撰丼をチョイスしました。ちなみにお値段の近いうな重(ロ)は鰻が1.5匹分なのに対し特撰丼は1匹分だそうですが、うなぎ自体がふわふわで柔らかいんだとか。
という訳でこれが特撰丼。税抜き4,450円。メニューの写真と器が違いますが、陶器の丼よりも高そうな気がしてしまいます。
アップにしてみました。SOV34しか持っていなかったので微妙なショットになってしまいましたが。
こちらは嫁さんがオーダーした白焼き(イ)。3,550円也。御飯のセット(こちらは値段不明)にしてもらっています。
ちなみにこれは嫁さんがオーダーしたキャベジン、450円也。キャベツの浅漬けですかね。
何故キャベジンというネーミングなのかは不明ですが、特に変わったところはなかったかと。
実際に頂いてみると・・・
特撰丼の鰻は確かに柔らかくふわふわでした。
(画像はありませんが)通常のうな重も頂いているんですが、ちょっと交換して味見してみたところ、確かに食感が全く違っていて特撰丼の鰻は柔らかくふわふわ系で、サイズも大きく感じられました。
タレはそれ程しつこくない感じで、鰻の味をしっかり感じられたように思います。
あ、白焼きを皆で分けていたら、お店の方薬味(刻みネギとワサビなど)を人数分用意してくれたのは有難かったですね。
そういえば、この時肝吸いが妙に美味しいと感じたんですが、何か普通の肝吸いとは違ったのかなぁ・・・
全体的に美味しく頂けたように思いますが、お値段を考えると正直微妙かも知れません。箱根方面の鰻だとここで紹介した友栄が記憶に新しいんですが、その時ほどのインパクトはなかったんですよね。
まあ、都内に何店舗かあるお店には行ったことが無いんですが・・・ 距離はともかくお値段を考えるとそうそう行けないですからねぇ(^_^;)
4位
1回
2018/09訪問 2018/12/20
以前から気になっていた鷺沼界隈のうなぎ屋さん「菊水」。先日ここでのお昼を目的にして足を延ばしてみました。
お店の外観。駐車場もあるようですが、止められないと嫌なのでこの日は駅から徒歩。鷺沼駅から北(東名川崎インター方面)へ7〜8分という立地なんですが、程よく上り坂なので歩くと意外と遠く感じられました。聞くところによると昔からあるお店なんだそうです。
店の外にはこんなメニューが。この手のお店、金額が分からないと入り難い時がありますが、これは親切ですね。まあお値段そのものは既に腰が引けるレベルですが(^_^;)
店内の様子。並ぶのが嫌でお昼時をズラしたこともあり、店内は貸切状態。
4人掛けのテーブルが2席と小上がりという感じの決して広くはない店内でしたが、この辺りの古くからあるお店ってこのスタイルが多いように感じます。
メニューはこんな感じ。
メニューの鰻部分のアップ。「中串」とかはイマイチ量がつかめませんが、お店の人曰く「『大串』でお重一杯になり、『特大』はでは蓋が閉まらない鰻の量」なんだとか。
この日はお財布と相談し、税込4,320円の大串をチョイスしました。鰻は蒸して焼いて・・・と時間が掛かるのが常ですが、この日もオーダーしてから30分程度は掛かったかな? お酒を飲める人はおつまみ等を頂くんでしょうけどねぇ
テーブルには山椒など。奥の容器には鰻のタレが入っていましたが、粘度が低いというかさらっとしているので使う人はドバっといかないように要注意です。
ということでサーブされた鰻重大串。肝吸いとお新香付き。
蓋を取ってみました。
鰻部分のアップ。ツヤツヤで美味しそうです。
こちらは肝吸い。
実際に頂いてみると・・・
東日本の鰻なので基本的は皮がパリッとはしていないんですが、柔らかいながらもふにゃふにゃではなく適度な食感を残していて美味。タレはやや辛目でしたが、辛過ぎることはなくずに鰻の甘味や旨味とマッチしていたように思います。
気が付いたら殆ど完食寸前に(^_^;)
物凄く脂がのっているとか厚みがあるとかそんなことはありませんでしたが、十分に美味しい鰻を頂けました。
鰻自体値段が上がってなかなか手の届く食べ物ではなくなってしまっていますが、行動範囲内にあるお店なのでたまには頂きたいですね。
5位
2回
2018/10訪問 2018/11/17
墨俣を後にし、JR東海道本線〜名古屋〜近鉄名古屋〜近鉄津とおよそ1.5時間を掛けて移動。旅費節約のため近鉄特急は使わずに急行で我慢しましたが(^_^;)
ということで、津で夜ご飯。
この日は雨が気になってお昼ご飯を飛ばしてどんどん移動していたので(結局途中で降られましたが)ナンダカンダこんな時間になってしまったんですが、昨年同様大観亭西口支店で鰻を頂こうかと。
去年はうな重特上を頂いたんですが、個人的に関西の皮がパリパリした鰻の方が好きなので、西の方へ旅をした際には優先的に鰻を狙っていたりします。ちなみに鰻の調理方法のボーダーラインは関ヶ原ではなく浜松辺りだそうですけどね。
平日の18:00過ぎ頃だったこともあり、お客さんはほぼゼロ。‘み’の後に1組2組という感じでした。
この日の黒板のメニュー。昨年とは大きく変わっていない・・・かな?
頂いたのはひつまぶし。名古屋を素通りしてしまったこともあってのチョイスですが、意外と早く7~8分程度で到着しました。
ひつまぶしに肝吸い、お新香が付いて2,800円也。あ、ホットペッパーの5%オフクーポンを使ったので2,640円です。
うなぎがたっぷり敷き詰められていますね。
肝吸いにも寄ってみました。
実際に頂いてみると・・・
まずはそのまま。
2杯目の薬味乗せ。
3杯目はお茶漬けで。
4杯目はお好きな食べ方ということなんですが、通常‘み’は薬味中心で少し茶漬けという感じの食べ方にしています。
前回と鰻自体の印象は大きく変わりませんでしたが、ふわふわではなく適度に食べ応えがある身の部分と皮のパリパリが組み合わさったこの鰻の食感が、短冊切りで頂くひつまぶしとマッチして、丼やお重よりも美味しく頂けたような気がします。お昼をパスしていたことやそこそこ歩いていたこともあり、濃いめの味も非常に美味しく感じられましたしね。
うなぎはお値段がここ数年で極端に上がってしまっているので、このお値段で頂けると思えばコストパフォーマンスはかなりのものだと思いますよ〜
という訳で、この後はF1鈴鹿観戦記につづきます。
一泊して翌朝鈴鹿サーキット入りするため、この日の夜は津の駅周辺で頂くことに。
選んだのは津駅西口正面にある鰻屋さん、大観亭支店西口店。昼ご飯の掛川の「うなぎの甚八」と鰻かぶりになってしまいますが、まあそれも良いかなと(^_^;)
お店の外観。昔からありそうな駅前の商業ビルの一角がお店になっているタイプですね。
店外の立て看板。この辺は名古屋圏ってことでしょうか、ひつまぶしには惹かれますねぇ
ちらっと見えた調理場というか焼き場。炭火が良く分かりますね。
店内の様子。もっと狭い飲み屋さんのようなお店を想像していたんですが、内部は予想外に広かったですね。
店内のテーブルに置かれたメニュー。
同じく黒板に書かれたメニュー。
結構悩みましたが・・・ 昼間うな重を頂いていることもあり同じようなメニューで食べ比べようと思ってしまい、鰻重の特上2,800円をオーダーしました。黒板に書かれたごはん〜うなぎ〜ごはん〜うなぎの絵に惹かれた部分もあるんですけどね。 あ、ちなみにお値段はホットペッパーのクーポンで5%OFFになっています。
これが15分程で到着した鰻重特上。
鰻のアップ。つやつやしていて美味しそうです。
ご飯の中の鰻。お昼と同じですが、これがまたうれしいんですよね。
肝吸いにも寄ってみました。
実際に頂いてみると・・・
まず鰻の大きさと厚みがすごいなと。鰻は随分お値段が高くなっていますが、ボリューム感とお値段を考えるとかなりお得に思えました。まあそうは言ってもご飯の中の鰻はたぶん一切れだけだったのでちょっとがっかりしましたけどね。歯型がついていますがこの厚みは流石。
肝心のうなぎの味ですが、正直今一歩。
2009年に同じ津の新玉亭で鰻を頂いた際に皮がパリパリしている鰻を初めて頂いて衝撃を受けたんですが、その時程ではないものの鰻の皮に軽く焼き目がついていて若干カリッとした感じがあったのは期待通りだったんですが、身の部分が膨らんでいるというか水っぽいというか、詰まっていない印象を受けてしまったんですよね。
昼間の掛川の「うなぎの甚八」の鰻を食べておらず、単にここでこのお値段で鰻を頂いていたら印象が違ったと思いますが、どうしても比べてしまうことになってしまったんですよね・・・
お値段を考えれば十分なコストパフォーマンスだとは思いますけどね〜
6位
1回
2018/02訪問 2018/05/19
将軍塚青龍殿を後にし、三条に戻ったところから市バスで哲学の道方面へ移動。実はこの日は2/18=京都マラソンの開催日だったので、道路が規制されたりしていてどうやって移動するか悩んでいたんですが・・・ バスはほぼ問題なく走ってくれました。まあ、経路が分からず正確に降りるバス停を特定できなかったこともあり、少し早く下車してしまったのは笑い話ですけどね(^_^;)
ということで哲学の道の様子。
15〜20年近く前の桜や紅葉の時期に何度か来たことがあって随分混んでいる印象があったんですが、冬場ということもあって観光客はほぼゼロでした。
実はここに来たのは哲学の道や銀閣寺が目的ではなく、嫁さんのオーダーにより「十五」という蕎麦屋さんで蕎麦を頂くことだったんですけどね。
その蕎麦屋さんは哲学の道沿いにあり、銀閣寺と法然院の中間あたりにありました。この左側の白い一軒屋?がそのお店。
お店の入り口あたり。一見して蕎麦屋さんとは思えませんが・・・十割そばで、磨き立て・脱皮し立て・水回し立て・こね立て・切りたての五たてを売りにしているそうです。
店内の様子。シンプルな大人しい雰囲気で明るいながらも落ち着いた印象です。カウンターのみ7席なので行列したら嫌だなぁと思っていたら、タイミングが良かったようでこの時はすんなり入れました。
メニューもシンプル。そば、そばがき、抹茶そばがきの3種のみ。
メニューの裏面。実際に店長さん?お1人で切り盛りされているようでした。注文を聞いてから蕎麦粉を打つそうで、作業中は接客も出来ないとの徹底ぶりだそうですが、お1人では必然的にそうなってしまいそうですね。
頂いたのはそば、そばがき、抹茶そばがきを1人前ずつ。なかなか来られないので一通り頂こうと。あ、抹茶そばがきは追加オーダーですけどね。
そばつゆと大根おろし。葱が盛られた方がそば用です。
最初にサーブされたのはそばがき。独特の器は熱伝導率などを考慮してこの為に作ってもらったものだそうです。
蕎麦の風味と香ばしさがしっかりと感じられて美味でした。食感も良い意味でねっとりしてボリューム感を感じましたし。
カウンターに置かれたこの調味料は九州から取り寄せた薄口しょうゆだそうでかなり特徴的。
店長さんは「そばよりこっちに興味を持つ人が多い」なんて自虐的に語っていましたが、この醤油と辛目&粗めの大根おろしと合わせてもちもち感の強いそばがきを頂くと、良いバランスになって印象的な味になりましたね。
塩も出して頂きました。言われないと出さないそうで、2種類は粗さだけで特に拘りはないとのことでしたが、そばがきには良く合っていたと思います。
こちらは続けてサーブされたそば。
少し寄ってみました。
かなり太目で一見田舎蕎麦のような印象ですが、ボソボソとした感じが全くなく、コシが強くてしっかりと噛み切れるような食感で食べごたえ満点。好みはあると思いますが、かなり美味しい部類に入る蕎麦だと思えました。量も通常よりやや多く感じましたから、良くあるように全く食べたんだかなんだか分からないようなそばとは別でしたね。
そばつゆだけでなく、上記の薄口しょうゆを掛けるのもありだとのことで試してみましたが・・・ 悪くはないんですが、‘み’は慣れているそばつゆの方が好きかなぁ。そばつゆも極端に濃いものではありませんでしたが、関西なのにしっかり出汁が効いていてそばに負けていませんでしたしね。
蕎麦湯も頂きました。とろみはそれほどでもありませんでしたが、蕎麦湯にも随分蕎麦の風味が出ていました。
これが追加でオーダーした抹茶そばがき。店長さん曰く「石臼はあるので自分で甜茶を引いて抹茶にしてそれを加えている。殆ど蕎麦は消えている」とのことでしたが、実際に抹茶の風味が強く、蕎麦感は殆ど感じませんでした。
同時に黄粉も出してくれましたが、そばつゆや塩よりもそのままか黄粉で頂いた方があっているように思えました。甘味を少し添えてデザートのようにしても良いような印象だったかと。
店長さんは開店してから2年間休みなしでお店をやっているとのことで、頭が下がります。「愛想が無くてすいません」なんてお話ししていましたが、全くそんなことはなく・・・中国のお客さんにも日本語+英単語で気さくに話しかけて楽しそうにコミュニケーションを取っていましたし。
場所がらお客さんは半分くらいは海外の方とのことでしたが、日本人でも素直に美味しいと思える蕎麦だったと思います。
穴場的な感じになりますが、オススメのお店だなと。なかなか京都に来る機会はありませんが、機会があれば再訪したいと思います。
この後はデザートを兼ねて甘味処へ
その4へつづく
7位
2回
2018/12訪問 2019/02/27
以前ここで紹介した金のうなぎ上野毛店。GROUPONで何度かでちょっと毛色の違うクーポンが売られていたので購入して行ってみました。
今回は白焼きとかば焼きが合い盛りになったうな重で、鰻の量もお重からはみ出すほどになる「白蒲王」。6,458円が2,980円というものです。ちなみに同じように鰻の量がノーマルになる「白蒲重」は4,708円が2,180円というクーポンになっていました。
お店では同じメニューが見つからなかったので、既に通常ではオーダーできないのかも知れません。
その代わりではありませんが、店内にあったチラシと言うか薀蓄を。貴重な国産の青手のニホンウナギを使用しているとのこと。
10分も経たずに直ぐにサーブされた「白蒲王」。幾らなんでも早過ぎるような・・・
蓋を開けるとこんな感じ。思っていたよりも鰻が小さい(少なくともお重の蓋は余裕で締まっていましたし)なぁと・・・
同じメニューを友人も頂いたんですが、白と蒲の順序が逆になっていました。見た目だけではなく味にも影響が出そうな気がしますが、この辺は統一されていないんでしょうかね?
実際に頂いてみると・・・
このお店では初めて白焼きを頂いたんですが、表面が香ばしく悪くないと思う一方、身が非常にしっかりとしていて脂が少な目。一言で言うと鰻っぽくないんですよね。山葵(醤油)や柚子こしょうに負けてしまうような印象すら受けましたし。
蒲焼は前回と同じかと思いましたが・・・前回の感想では「ねっとりしていて食べ応えがある」というような感想を書いたんですが、その時よりも更に脂分が少ないように感じました。まあ、不味い訳ではないんですが・・・
ちょうどこの少し前に小田原の松琴亭でうな重を頂いたんですが、その時は良くも悪くも物凄く脂が多かったんので、両極端だなぁと。
鰻自体が高くなっている中、このボリュームで3,000円弱ならコストパフォーマンスは良いと思いますが、味的にはもうちょっと・・・かなぁ
GROUPONで何度か見かけたクーポンを購入し、上野毛の鰻屋さん「金のうなぎ上野毛店」に行ってきました。
税抜5,980円もする大王といううな重が2,880円になるというもので、特に予約は不要というのもありがたいですね。
お店の外観。上野毛って通過こそしても多分降りたことが無い程知らない町ですが、駅から1〜2分程度。
こんな感じで「上野毛ショッピングセンター」の1F部分にあたります。
店外に出ていたメニュー。
ひつまぶしなどもラインナップされているようでした。
店内の様子。日曜日のお昼過ぎですが、やや時間をずらしたためそれ程混雑はしていませんでした。結構配達の注文が入っていたようですね。
テーブルに置かれた調味料など。右側のツボがたれ、中央の四角い小さい容器が山椒、左側は漬物でした。
店内にもメニューがありましたが、結構ラインナップが豊富ですね。
10分程でサーブされたこれが金のうな重「大王」。
この大王は御飯が見えないほどしっかり鰻が敷かれ、更にご飯の中にも鰻が敷かれている贅沢なタイプです。1.5尾分になるとのこと。
肝吸いもセットですが、他のメニューを頼んでいた人に「この時間は100円で肝吸いが付けられます」と店員さん(店長さんかな?)が話していたのでこれについてはあまりお得感は無かったり(^_^;)
実際に頂いてみると・・・
高級な鰻を頂くと身が軽くてふわふわしているようなそんな印象を感じることが多いですが、この鰻はなんというかねっとりしていて食べごたえがあるようなそんな印象でした。タレの味もあっさり系というか甘味が少ない感じで量も多くなく、全体的に風変わりなうな重だなぁと。純粋に味はどう?と聞かれたら間違いなく美味しいと答えるんですが、予想外だったなぇと。まあ、タレについては足せますし、ふわふわで口の中ですぐなくなってしまう鰻も寂しいですから、好みの問題だと思いますけどね。
食べかけですがこれが2段目の鰻が顔を出したところ。鰻の値段がどんどん上がっている中でこれは嬉しいんですが・・・
食べていてご飯が足りなくなってしまったんですよね。普通この手の丼とかはご飯とのバランスを考えて頂くようにしているんですが、ご飯が
圧倒的に少なく鰻がタップリと言う贅沢極まりないうな重のなせる業というか・・・贅沢な悩みですね(^_^;)
あ、そういえば肝吸いは結構塩味が濃かったですね。鰻を食べながら途中で肝吸いを頂くと塩味を感じなくなることがありますが、今回はそんなことがなかったですからね。個人的には好みの塩加減です。
そうそう、多分店長さんと思しき方が接客してくれましたが、非常に感じが良かったのが印象的でした。
定価だとどうしても金額的にためらってしまいますが、クーポン価格なら非常にお得にたっぷり鰻を頂けたと思います。
1位に選んだ「きむら」。近地にこれだけのお料理を提供してくれるお店があるとは驚きでした。