ガスコーニュ青年隊さんが投稿した割烹マキノ(京都/丹波口)の口コミ詳細

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ガスコーニュ青年隊 (東京都) 認証済

この口コミは、ガスコーニュ青年隊さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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閉店割烹マキノ梅小路京都西、丹波口/日本料理、食堂、海鮮

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2016/04 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

◆我が心の燕雀、鴻鵠の志を測る◆ ラストレビューPART①

※最後のレビューは素敵な想い出で〆たかったので、
  このレビューを再UPしました♪
  あといくつか、良き想い出のレビューを再UPし、〆たいと思います☆
  備忘録&佳店の紹介を兼ねまして。
※過去のレビューの再更新ですので、
  値段が今とは違うお店が多いと思いますが御寛恕賜りたく存じます<(_ _)>

※BGMは25年前より敬愛して止まぬピアニスト・西村由紀江女史のソロ♪
  ttps://www.youtube.com/watch?v=FMwuSRLexsM

◆再訪無限大◆

大人の階段をのぼった思い出って人それぞれ色々あると思います☆

ささやかなものから言えば、
小学6年の時のレクリエーションで1年生達をきちんと家まで送り届けた時(笑)

中学生ではやはり初体験の時でしょうね。
他人を狂おしいほど愛おしく思う心を知りましたからね。
今じゃ『男もアリかも・・』と思うほどの冒険野郎マクガイバーになってしまいましたが。

あと、初めて1人で喫茶店に入り時間を潰したり、
初めて1人で映画を観に行った時なんかも、
『俺って大人や~ん♪』と悦に入ったりしてました。

そして人は思春期から青年期に入り、
徐々に社会へ足を踏み出していく過程において、
ほんの1日前の自分がとんでもない馬鹿に思える毎日を繰り返しながら、
忙しいスピードで成長していきます。

そして時は過ぎ、周りの大人達がいつしか自分を子供扱いしてくれなくなって、
それが嬉しくもあり、まだまだ不安でもあったりして、
そんな中でとても衝撃的だった事柄といえば、
どういう職業であれ、何の世界であれ、
自分とさして歳の変わらない二十歳そこそこの若者が、
大人に混じってバリバリ仕事をこなしている姿でした。

自分が全く知らない世界の中で、
大人と同じ顔をしてその場の空気に溶け込んでいる様は、
憧れもしましたし、焦りもしました。

私のよく知っている芸能やTVの世界でも、
やはりそれは感じました。
TVの世界の毒気に当てられて、
まだ若いのに下品で暗い世界に落ち込んでゆく敗残者も居れば、
私が一瞬だけ「いいとも」のADをしていた時に出会った半年先輩のTさんなどは、
年は一歳上なだけなのに、
本当に大人で、優しく強く、
最高の男でしたね。

男って、若い時にどんな奴だったかってのが、
結局歳を取ってからも変わらず継続している気がします。

甘えも言い訳も言わず、
その笑顔は破顔、
眼光は穏やかにして鋭く、
理不尽すらも飲み込んでいくような力強い精気を見せ付けられれば、
『俺もやってやるぞ!』という気持ちと、
『俺はもうちょっと優しい世界がいいなぁ』という2つの思いが交錯していたのを思い出します(笑)

かつての私がそんな事を考えさせられた世界のひとつが、
今回のレビューと同じ市場で働く若者の姿でした。
東京の築地市場で働く若者の。

そもそも「市場」という場所がちょっと怖い所だと思ってました。
些細な事でブン殴られたりするんじゃないかと(笑)
当時の私は、手元作業とか土工という、
いわゆる肉体労働のバイトなんかをよくやってましたが、
魚河岸やら市場の世界は、
そういう土方の世界より遥かに怖い世界だと勝手に思い込んでいました。
でも、初めて先輩に連れられて築地に行った時はとにかく大興奮しました。

熱くて、激しくて、冷たくて、
そしてやっぱり人が温かかった。

TVの中でしか見た事がなかったすさまじい喧騒が目の前で繰り広げられ、
ただ魚を買いに来ただけの先輩や私。
そんな我々を見るオヤジ達の視線が一瞬一瞬突き刺さるように錯綜し、
男が男を見る目利きは一瞬で決まる!という恐ろしさを感じました。
『ボウヤ、何しに来たんだい?』と言われているようで、
恥ずかしいやら情けないやらで消え入りたくなるような心持ちでいたら、
前述したように自分と歳の変わらぬ青年がバッリバリ働いてたりするんですから、
心が燃えるやら逃げ出したいやら、
よく分からない感情で貝とか魚とか長靴とか水とかを見てました。

その後は、築地は私のデートコースのひとつになりました。
朝まで公園で缶コーヒーやニッカを飲んで、その足で築地へ行って朝飯を食べるんです。
『築地で朝飯!俺って大人じゃん!めっちゃ美味しいし!』とか思いながら(笑)

私にとって思い出深い『市場』という存在。

食べログでも、マイレビュさん達が京都の市場ゴハンの口コミをUPされる度に、
いつか行こうとずっと思っていました。
さすがにこの歳になって市場が緊張する場所ではなくなってしまったんですが、
それでも、
売る側も買う側も、その双方が織り成す弱肉強食の喧騒は、
ボ~っと眺めているだけでも血がふつふつと滾ってくる。

東京から京都に帰還してはや8年、
今回、こうして“朝の京都の中央市場”を体験するのは実は初めてでした♪

別に避けていたわけではないんですが、
いつでも行けるという考えと、どうせなら朝早く行きたいとの思いから、
ついつい今まで行けずにいました。

早朝6時前、まだ支度段階の店も多い中、
目当てはこちらの『マキノ』さんの刺身定食。
こういう時、食べログの存在は大きいですね~♪

で、複雑に入り組んだ広い市場をキョロキョロしながらお店に来てみればまだ開いてない(笑)
(※一応6時開店なんですが、この時は6時半前の開店でした)

こんな時こそ市場探索♪
色々な店を回り、子供のように写真を撮ったり会話したり、
市場の皆さんは物凄く温かくて真摯でチャキチャキされています♪

あちこち回り、ちょい疲れたので休憩所で一服していると、
おもむろにとてつもない偉丈夫のおやっさんが一服しに来られました。

私はこういう時、その人の“手”を見ます。
手には、その人の生き様が如実に表れる気がします。

そして、やはりこのおやっさんの手は、
芸大美大の若者達にぜひデッサンしてほしい様な素晴らしい『男の手』!!!

いや、男の手という言い方は違うかも・・・。
というのも三年前に亡くなったMy婆ちゃんの手もこんな手でした。
13歳で京都の割烹料亭に丁稚奉公に出てから、
一生働きづめだった婆ちゃんの手もこんな手でしたね。
それに比べてワシの手は、
まるで“箱入りおなごのごたる軟弱手”でごわす。。。

その手の大きさとゴツさにおやっさんの生き様を垣間見て、
まるで婦女子の様な貧相な自らの手を隠しながら、
「立派な手ですね・・・凄いですね!めっちゃかっこええです。」と話しかけると、
「そう?・・ところで兄さん、このライターの点け方わかる?これ難しいから困ってんねん・・・」と、
昨今の、やたら点け難いライターを困り顔で見せてこられまして、
「あ、多分わかります。ちょっと貸して下さい。」と受け取ったはいいものの、
その初めて見る、マジで点け難いライターに私も苦戦してしまい、
「とりあえず僕も分からへんのでライター交換しましょ!」と、
代わりに私が持っていた、
めっちゃ点け易い昔タイプのライターをお渡ししました。

おやっさんは、
「え!?ほんまにええの?でも大丈夫?それ点けられる?」と御気遣い下さったので、
今を生きる若輩の身としては、
ここは何としても点けて見せようと色々やってるうちに勝手に点きまして、
おやっさんも「おお!」と安心されて、ライター交換は無事完了☆

少し談笑した後、カッコよくタバコをふかすおやっさんを記念に撮らせてもらい、
再び『マキノ』へと向かいました。
一期一会の交わりに、爽やかな春を感じた朝でした。

さて、すでに先客さんもそこそこ居られたこちら☆
お店の女性は昔の美人という感じの見た目で、凄く優しいオーラの方でした☆

口コミに倣って自分で中トロを取りに行き(別に自分で取らなくても普通に注文してもいいんですけどね)、
その時は冷蔵庫に中トロ定食がなかったので席に戻り、
結局普通に『中トロ定食(1100円)』を注文。

この時ゴハンの量を聞かれましたので、「ちょっとだけ多めでお願いします。」と告げたところ、
本当に望んでいたバッチリピッタシの量の盛りで提供して下さいました!
さすがっス!

しかしここでアクシデント!!!
唐突に隣客のオバサマが、
「私よう食べきれへんさかいこれも食べて。」と、
自分のゴハンを私のゴハンに大量にPUT THAT ON!(爆)

UPした写真で伝わりますかね?
これ、ほんまに凄い量になってしまってますねん!(爆)

いやまぁ、別に食べられない事はないんですけどね、
でもこれじゃ刺身との分量が釣り合わないというか・・・・・。。。
までも、味噌汁や他のオカズもありましたし、
人生の大先輩に恥をかかせてはいけませんので、
「いいんですか!?ありがとうございます!」と顔で笑って心で泣きながら食べ始めました。

味はほんとに美味しい~~~♪♪♪
味噌汁もちゃんと手作りですや~~~ん♪♪♪
美味しいーーーー!!

早朝の市場メシは、思えば何年ぶりくらいになるんだろう?
久しぶりの市場メシの何と旨いことよ♪
でもゴハンが多すぎる!(爆)

するとオバサマ、黙々と食べている私の方を向きなおり、
イヤな予感がしてすかさず気づかないフリをした私におかまいなく、
今度は御自分の中トロ刺身を大量に私の皿へIN THE SKY!(爆)

ていうか先輩、
そんなに少食ならどうして中トロ定食なんか頼んだの??(笑)

しかしこれでゴハンの量と刺身の分量がいい具合に釣り合いました!
でもねぇ・・・俺は力士か!?(爆)

3人前分くらいの朝メシを一気にいただく私。
これ、もし刺身が美味しくなかったら拷問だったんですが、
最後まで本当に美味しくいただけました!

この時、この中央市場の“海鮮の顔役”と呼ばれているらしい方もおられたんですが、
私とオバサマ客さんとのやりとりを眺めながら何をおっしゃるのかと思えば、
「阪神あかんなぁ。金本もなぁ・・・」、
それに答えてオバサマ、
「でも昨日は勝ちました!」

顔役  「お!おたくも阪神ファン?」
オバサマ 「関西人の宿命ですわ。」と、
両人とも私の特盛り朝食には一切おかまいなしに野球の話を始められました(爆)
これだからトラキチは・・・ʅ( ‾⊖◝)ʃ

あぁ・・・・こののんびりとした贅沢な時間よ♪
今日も人生はつづく。
明日はどっちだ!?☆

美味しかったです、ごっちゃん♪

ラストレビューPART②へつづく

  • カツオ定食 美味しい♪

  • 中トロ定食(1100円)♪

  • 隣客のオバサマに超大盛りにされま・・・・・していただきました☆

  • おやっさん。カッコイイとはこういう事さ☆

  • 闘う男達の視線は鋭い。

2016/12/06 更新

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