2回
2024/03 訪問
神と味は細部に宿る
日曜日の11時に独りで予約。
飲食ビルの5階。カウンターのみで決して広くはないけれど、落ち着いた雰囲気の店内。
料理は5,500円のコース一種類のみで本日の内容は
●ビーツとゆで玉子
●キャベツ 自家製ドレッシング
●ヒレ:あわ雪ポーク
●ロース:かしまし豚・あわ雪ポーク
●クロックムッシュ
●福岡 筍 新潟たらの芽
●リブロース:芳寿豚
●ゴマカツ丼
●秋庭農園ハーブティー
前菜のビーツとゆで玉子はポーションは控えめながら、目でも楽しめる色合いが綺麗。
とんかつは低温調理で火入れは良好。三部位四種6切れの提供だが、一つ一つのポーションは大きめで食べ応えがある。大好きなリブロースが大きめの2切れで提供されているのが嬉しい。
クロックムッシュは熱々のベシャメルソースにとんかつも入っていて思わず顔がほころぶ。
アクセント的に野菜のフライがコースに入っているのは珍しい。この日は筍とたらの芽。筍には添えられた木の芽は直前に手のひらで叩いて香りを立たせていた。
カツ丼に関しては提供前にご飯の量を聞いてくれたので少な目でお願いしたが、それでも量的には充分。味変として出汁茶漬け風に食べられるように出汁も添えられるが、これがホタテで引いた出汁で驚いた。
締めは和風の湯飲みで提供されるハーブティー。
お酒のラインナップに関して、店名に「ワイン」をつけているのでワインにこだわりがあるのはもちろんだが、ビールはハートランドの他にクラフトビールを数種備えているし、焼酎は国分酒造のフラミンゴオレンジをさりげなく置いていたりするので気が抜けない。
店内は女性二人で調理、料理のサーブがなされるが、所作に慌ただしさは全くないのに、無駄も全くない。見事。
この日はコース料理にハートランドとグラスの赤ワイン、フラミンゴオレンジのソーダ割を注文して8,200円。
細かな配慮と心配りが積み重なって、心地良い雰囲気と味を愉しめる。
リピート確定。
ごちそうさまでした。
2024/04/02 更新
早く再訪したかったのにタイミングが合わず、ようやく2度目の訪問。今回も日曜日の11時に予約して独りで。ほぼ予約時間ぴったりに店の戸が開き、案内されるので自分で時間を調整して予約時間ちょうどに伺うのが吉。
本日のコース
●前菜:ビーツとゆで玉子
●キャベツ 自家製ドレッシング
●ヒレ:岩中SPF、八鹿豚
●ロース・岩中SPF
●クロックムッシュ
●野菜フライ:六甲シャンピニオン 姫路蓮根
●リブロース:三右衛門、かしまし豚
●日月オリジルブレンド米を使ったグリーンカレーミンチカツ
●秋庭農園ハーブティー
前菜のビーツがほんのり甘くて美味い。前回は気付かなかったが、こんなに美味かったかな?(笑)
トンカツは今回は3部位で4種の銘柄豚を食べ比べ。それぞれの銘柄の特徴を的確に伝えながら流れるように料理がサーブされる。
火入れに関しては(好みはあるだろうが)個人的には完璧。
クロックムッシュはあと2つは追加で食べたいくらい美味しい。
トンカツの途中で野菜フライを挟んでくれるのも好き。
〆に関しては前回 ゴマカツ丼だったので、今回はグリーンカレーミンチカツをチョイス。ミンチカツをしっかり混ぜて食べるとドライカレーっぽいが、味変で出汁をかけて茶漬け風にすると和テイストになって愉しい。
飲み物はハートランドから始めて、ロゼワイン、赤ワインを。普段ロゼワインは全く呑まないが、薦めてもらったロゼワインは、シュッとしてスマートな味わいだった。本日は食後に所用があってあまり量が呑めない日だったのだが、次回はペアリング(6種)を頼みたい。
前回も感じたが、こちらから催促しなくとも、ソース類が足りなくなったらさりげなく足してくれたりする細やかな気配り・目配りが素晴らしい。
コース料理の価格が前回から少し値上がりしたこともあって本日のお支払いは9,200円だったが至極妥当というか、むしろ安く感じる。
個人的に『とんかつワンダーランド』だと思っていた大阪中津の「とんかつ乃ぐち」には昨年の暮れに訪れたきりで、それ以降は全く予約が取れない状況が続く中、当店が私の中での新たな「とんかつワンダーランド」に昇格しました。
また来ます。
ごちそうさまでした