6回
2025/12 訪問
国宝級の肉質とロイヤルなお値段。君は「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」を食べたことがあるか?(私は今日、食べた)
TableCheckで予約し、12月の土曜日昼に独りで訪問。今年の「とん活納め」に相応しい一軒を求め、迷わず当店へ。
道中は「ロースか、リブロースか……」と幸せな悩みを抱えていたが、予約したカウンターに腰を下ろしてメニューを眺めていると、女将さんからは思いもよらぬ一言。
「急なキャンセルが出まして、今日は十勝ロイヤルマンガリッツァ豚のヘレがありますよ」
……完全に運命。
数多の銘柄豚を扱う当店において、この十勝ロイヤルマンガリッツァ豚は“予約してから数ヶ月待つ”のが常。予約なしで出会えること自体が奇跡だ。
ロースもリブロースも脳内から消え去り、即決でヘレ。
今回のオーダー
* 中瓶ビール(サッポロ赤星):750円
* ささみカツ:500円
* 十勝ロイヤルマンガリッツァミンチカツ:1,000円
* 十勝ロイヤルマンガリッツァ豚 ヘレ定食:8,000円
計 10,250円……うぅん、ロイヤル(笑)
まずはサッポロ赤星で喉を潤す。
程よい苦味と厚みのある味わいが、これから登場する揚げ物たちへの期待を静かに引き上げてくれる。
■ ささみカツ
最初にサーブされたのは単品のささみカツ。
何度食べても衝撃的な柔らかさ。低温調理ならではの火入れでパサつきは皆無。「しっとり」という言葉では追いつかない瑞々しさで、淡白な鶏の旨みが上品に広がる。やはり「飲めるささみカツ」。
■ 十勝ロイヤルマンガリッツァ ミンチカツ
続いてミンチカツ。
“国宝級”とも称されるマンガリッツァ豚をミンチにするという背徳的贅沢。
箸を入れた瞬間に溢れる肉汁は、融点の低い脂ゆえ重さを感じさせない。口の中でスッと溶ける脂の甘みと、凝縮された肉の旨み。ご飯との相性も抜群で思わず一緒にかき込みたくなる。
ちなみに、この日のミンチカツのお皿はご主人自作の陶器。ご主人、とんかつだけでなく、陶器も美味い、いや、上手い。
■ 十勝ロイヤルマンガリッツァ豚 ヘレ
そして真打ち、ヘレカツ。
カットされた断面は赤から淡いピンクへと続く美しいグラデーション。明らかに“いつも以上”に繊細な火入れ(だと思う)。
「Tokachi Royal Mangalica」と書かれたプレートを背に写真を撮ろうとすると、なぜか手が震える(気がした)。
4切れにカットされたカツを見て、「コレ、1切れ2,000円か…」と一瞬よぎったことは、こんな部分まで読んでくれた君にだけ教えるナイショ。
まずは何も付けずに一口。
マンガリッツァといえば脂の印象が強いが、ヘレでいただくと真価は赤身にあると知る。噛み応えがありながら繊維はほどけるように柔らかく、奥行きのある濃厚な旨みがじわりと広がる。
月並みだが、牛肉と錯覚するような食感。
豚肉特有のクセは極限まで抑えられ、何の肉を食べているのか分からなくなるような不思議な感覚すら覚える。
ソース、辛子ソース、岩塩と試したが、個人的ベストは岩塩。
最後まで胃もたれすることもなく、あっという間に完食。
食後に供されるハーブティーを飲みながら、静かに余韻に浸る。
確かに贅沢なランチではあるが、それ以上の価値を感じさせる体験だった。
「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」
ヘレでここまで感動させられると、次はリブロース、あるいはロースも食べてみたい。
帰宅後、InstagramのDMで次回予約(リブロース or ロース)を入れた。
……さて、何ヶ月後になるだろうか。
ごちそうさまでした
2025/12/30 更新
2025/11 訪問
ご主人:「今回のTOKYO Xは良いと思います」→大谷翔平でした
TableCheckで事前予約し、土曜の昼に独りで訪問。
振り返れば今回で8度目の来店。
毎回の訪問全てをレビューには書いていないものの、つい足を運んでしまう“中毒性”のある当店。
今回のオーダーは
・TOKYO X リブロースカツ定食
・ジューシーミンチカツ
・串カツ(ヘレ)
・中瓶ビール(サッポロ赤星)
〆て5,950円。
いままで毎回欠かさず頼んでいた「ささみカツ(南蛮含む)」を、今回は初めて串カツにスイッチ。
まずは赤星を受け取り、喉を潤しながら揚げの音に耳を澄ませて待つ時間も当店の醍醐味。
しばらくして、ご飯・味噌汁・キャベツが整い、準備完了。
■ ジューシーミンチカツ
最初に登場。熱々のうちにご飯の上へ置き、あふれる肉汁を一滴残らずキャッチする作戦。
まずはそのまま一口……美味い。
こぼれた肉汁がご飯に染み、その染みたご飯がまた美味い。
ミンチカツと一緒に頬張ればさらに美味い。
気付けば大ぶりなミンチカツが一瞬で消えていた。
■ 串カツ(ヘレ)
今回初注文。ゴロッとしたヘレ肉の塊を薄いロースの脂身でくるんだ(らしい)一品。
産地表記はないものの、明らかに上質なヘレ。
ロース脂と衣の香ばしさが相まって、塩もソースも不要。最後まで“素”で完食。
これは次回、ささみカツとどちらを頼むか本気で悩む。
■ TOKYO X リブロースカツ
トリを飾る主役。ご主人が直接サーブしながら「今回のTOKYO Xは良いと思います」とひと言。
この一言で期待値が一気に跳ね上がる(笑)
まずは見た目。脂が艶々と美しく輝く。
素のままで、脂の部分から一口齧れば、甘美そのもの。
赤身は柔らかいだけでなく、噛むほどに旨味が濃く広がる。
岩塩→甘みが際立つ。
ソース→香りがふわっと広がる。
辛子ソース→鼻に抜ける辛子の香りが心地よい。
どの食べ方でも表情が変わり、食べていて飽きない。
昨年2度目の訪問時に食べたTOKYO Xは「上品寄り」で物足りなさも少し感じたが、今回は“上品さ+力強さ”の二刀流。例えるなら、まさに大谷翔平。ブランド豚の底力をしっかり再認識。
ご主人の一言は、それを見越していたのかもしれない(勝手な想像だけど)。
ご飯・味噌汁・キャベツ(おかわり1回)も合わせて、心から満足して完食。
最後は爽やかなハーブティーをサーブしてもらってホッと落ち着く。
来月の予約もすでに確保済み。
次は何を頼むか……今から悩ましい。
ごちそうさまでした
2025/12/29 更新
2025/05 訪問
人気は既にワールドワイド
今回もTableCheckで事前に予約して土曜日に独りで訪問。
今回注文したのは岩手県産 岩中豚リブロースカツ定食、ささみカツ、ジューシーミンチカツ、中瓶ビール(サッポロ赤星)で〆て4,600円。
先にビールをサーブしてもらって料理の出来上がりを待つ。
この時間がけっこう好き。
お盆に載った御飯・赤出汁・キャベツ・ソース皿がサーブされて、先ず、「ささみカツ」。別名「飲めるささみカツ」というくらい肉の柔らかさは今回も同様。
続いて「ジューシーミンチカツ」。口に入れると優しい肉汁が口腔内にあふれてくる。ささみカツ同様もはや「飲み物」。
そして満を持して「岩中豚リブロースカツ」。銘柄に関わらずリブロースカツは、小さく揚げた部位がメインとなる部位の「枕」になるようにカットされており、メインとなる部位の断面が綺麗に見える盛り方で見た目から美味さが伝わる。
最初は何もつけずに食べてみる。脂はもちろん甘いのだが、身も甘い。
次に塩で食べてみる。甘さが増して感じられる。
続いて、ソース、マスタードソースもつけて食べてみるが、それぞれに甲乙つけがたく美味い。
全部、優勝。
食事を終えて〆のハーブティーをサーブしてもらって余韻にひたる。
いつも通り、お店の方のホスピタリティが素晴らしい。
以前に比べて予約がかなり取りづらくなった感じはあるが、予約解放日の毎月10日の午前0時を狙うか、こまめにHPをチェックしてキャンセル待ちを狙えば、運良く予約が取れる(カモ)。
梅田や難波に較べると「千林」という少々不便(失礼!)な立地にあるにも関わらず、自分が訪問した時間ではお客さんの半分くらいは外国語を話されていた。
ごちそうさまでした
2025/05/31 更新
2024/09 訪問
「上品さ」と「荒々しさ」の狭間で悩むも、今回も至高のトンカツ体験でした
今回もTableCheckで事前に予約して日曜日に独りで2度目の訪問。
注文したのはTOKYO X リブロース定食、ささみカツ、ジューシーミンチカツ、中瓶ビール(サッポロ赤星)で〆て5,550円。
先にビールをサーブしてもらって料理の出来上がりを待つ。
先ず、御飯・赤出汁・キャベツ・ソース皿がお盆に載ってサーブされて、「ささみカツ」がサーブされた。前回、初めて食べたときに驚愕した肉の柔らかさは今回も同様。ファースト・インプレッションの衝撃こそはないが、やはり唯一無二の凄いささみカツだなと再認識。
続いて「ジューシーミンチカツ」。こちらも肉汁たっぷりの柔らかミンチカツで塩やソースを付けなくても充分美味い。
そしてトリは「TOKYO X リブロース」。小さく揚げた部位がメインとなる部位の「枕」になるようにカットされ、メインとなる部位の断面が綺麗に見える盛りは今回もお見事。TOKYO Xのブランドは確固たるもので、当店でも最高ランク(?)扱い。クセがない脂は上品で柔らかい赤身と合わさって、文句なしに美味い。しかしながら、「ヘレ」には上品さが求められるだろうが、「リブロース」という部位には上品さもさることながら荒々しさというか良い意味でのクセがあって欲しいというのが正直な気持ちだが、これは個人的なワガママなのかな?
食事を終えて〆のハーブティーをサーブしてもらってホッコリ。
料理の味は絶品。
お店の方のホスピタリティも素晴らしい。
ごちそうさまでした
2024/09/02 更新
2024/06 訪問
君は「飲めるささみカツ」を知っているか?(私は今日知った)
TableCheckで事前に予約して日曜日に独りで訪問。
食べログのレビューを予め読み込んだ上で、注文したのは林SPFリブロース定食、ささみカツ、ジューシーミンチカツ、中瓶ビールで〆て4,450円。
店はカウンター席のみで、先にビールをサーブしてもらって調理の様子観察をアテに出来上がりを待つ。ちなみに、サーブされたグラスが良く冷えていた。グラスを冷やしてサーブしてくれるお店は大体当たり(太郎総研調べ)
先ず、御飯・赤出汁・キャベツ・ソース皿がお盆に載ってサーブされ、最初にサーブされたのが「ささみカツ」。細長いシェイプで2分割された断面は艶々と輝いていて美しい。最初は何も付けずにそのまま食べてみたが、一口食べて驚いたのは肉の柔らかさ。フワフワとしていてジューシーで今まで食べたことが無い食感。「肉」というよりは、はんぺんや練り物に近い食感。「飲めるささみカツ」といっても良いかと思う。
続いて「ジューシーミンチカツ」。こちらは丸いシェイプで、やはり2分割されてサーブされた。こちらも肉汁たっぷりの柔らかタイプのミンチカツで味付けは優しい。これも「飲めるミンチカツ」といっても良いかと思う。
そしてトリは「林SPFリブロース」。カットされた断面が見えるように綺麗に並べてサーブされた。並べることを想定して、200gの量の部位はあらかじめ2分割にして分けて揚げてあり、小さく揚げた部位はメインの部位の「枕」になるようにカットするアイデアは他店では見たことが無い。
見た目も美味いが食べてみると、なお美味い。
ソース皿にはソース、辛子ソース、岩塩がセットされていて、どれで食べても美味いが、ワガママを言わせてもらえば醤油とワサビがあればもっと楽しめたような気がする(ひょっとするとお願いすれば出してくれたかもしれないが未確認)
食べ終わるとハーブティーを出してくれた。
大満足。
再訪決定。
ごちそうさまでした
2025/07/06 更新
いつものようにTableCheckで予約し、1月の土曜日の昼に独りで訪問。 神社への「初詣」はおこなわない自分であるが、当店へは2026年の「初詣」代わりの訪店。
今回のオーダー
* 中瓶ビール(サッポロ赤星):750円
* ささみカツ:500円
* 串カツ:500円
* 静岡県産 天城黒豚リブロース定食:5,300円
…〆て7,050円。
2026年の初詣なので限定からのエエやつをチョイスした。
ちなみに「天城黒豚」とは…
創業100年以上の金子畜産
四代目の金子渉さんが
伊豆で育てた貴重なブランド豚
…とのこと。
【「天城黒豚」は株式会社金子畜産の登録商標】
まずはいつものようにサッポロ赤星で喉を潤しつつ、料理の到着を待つ。 この時間が、かなり好き。
■ ミンチカツ
トップバッターはミンチカツ。 当店の夜のコースでは、ミンチカツの提供に合わせて、ご飯類が提供される。「ご飯と一緒に食べてほしい」というご主人の思いから…だと思う(たぶん)。
自分も、ミンチカツが出てきたら即OTR(On The Rice)。 溢れ出る肉汁と白米を同時にかき込む幸せよ。 (これを書いている今も、ヨダレが出そう)
■ 天城黒豚リブロース
2番バッターは本日の主役、天城黒豚リブロース。 「近代野球における最強打者は2番説」を体現する布陣(かもしれない)。
小ぶりなカツを枕に、主役のリブロースが大きめ5切れで整列。絶妙な火入れによる赤身から脂へのグラデーションが実に美しい。
まずは何もつけず、艶やかに輝く脂身の先端をひとかじり。 ……うまっ。脂がジューシーなのに軽い。しつこさゼロ。
続いて赤身部分。 口に入れた瞬間は軽やか、飲み込む頃にじんわり広がる深い旨味。ああ、これが銘柄豚の実力かと納得。
♪隠しきれない(脂の)移り香が♪ ♪いつしかあなた(赤身)に染みついた♪ …といった感じ(知らんけど)
ちなみにご主人曰く、「調理前の見た目からして、明らかに肉質が違いましたよ(ニッコリ)」とのこと。 プロのその一言で、さらに美味さが増す不思議。
■ 串カツ
ラストバッターは「串カツ」。
味わい深いリブロースの後をサクッとした串カツで締める。
当店の追加単品の中では「ささみカツ」と「ミンチカツ」が2大巨頭なのは間違いない。
しかし実は、この串カツも相当な実力者。
上質な一口大のヘレ肉を、薄いロースの脂でくるみ、独自の衣で揚げた一本。 何もつけずに食べても、完成された旨さ。
(未食の方はぜひ試してもらいたい)
食後はいつものハーブティーでフィニッシュ。 揚げ物の余韻をゆっくり整える。
ごちそうさまでした