レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2012/01訪問 2014/08/06
ある夏の日の 响鈴。
好き者が集まって訪問。
写真を載せた、
アワビ、アボカドのピリ辛前菜
鰻とイカと海老の旨味炒め
フカヒレと蟹身のオイル煮と中華パン
点心3種盛り
真鯛蒸しショウガ餡かけ
お焦げ
スッポン清湯
ココナッツゼリー入りアイスクリーム
の他に、
無花果、桃、スイカ入り杏仁豆腐
が出て、もうお腹パンパンパン。
美味しい中国茶(こちらの店名は「ティー&レストラン)を楽しんで極楽でした。
お値段は、ほぼビール、紹興酒飲み放題状態で飲んだものも含まれています。
但し、コース終了までに3時間必要。時間のある時に。
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このお店の中華料理がおそらく北陸一の味であることは、このお店を知っている人には共通認識であろう。
なにしろ、陳健民に直々に料理を仕込まれた人である。陳健一のはるかなる兄弟子である。
もっとも料理を食べればそんな能書きは不要だ。
とにかく本物の高級四川料理を食べさせていただける。
問題は、店の汚さではない。お店はきれいではないが、絶対に汚くはない。
古いけど清潔なお店だ。
まあ、30年以上前から射水のカシミールみたいなお店で、そのままきているが・・・・。
問題は、コース料理を頼まないと本当の実力がわからないことだ。
コース料理は一人3000~5000円で十二分に堪能できるが、最低4~5人くらいでないとフルコースが楽しめないことだ。
なかなか、飲み代も含めて5000~7000円で絶品中華料理を食べようという仲間をそろえることは容易ではない。
しかし、この条件に合う仲間がいれば最強だ。
また、問題は、アクセスの点で、相ノ木という、上市駅直前の郊外にあることである。
しかし、いま流行のレイルウェイズ、富山地鉄でくれば富山駅からたった18分で、駅からは徒歩1分だから、逆に飲む気でくるならこんな便利なところはないかもしれない。
一番大きな問題は、料理の量が多すぎて、並のお腹では苦しくなることだ。
そんなら自制しながら食べればいいじゃないかという人は、ちょっと甘い。
おいしいので、どんなに苦しくても止められないのだ。
一種の魔法、龍の子太郎状態で、絶対に八分目では止められない。
以上の困難を乗り越えてでも是非、こちらで、コースで食べてほしい。
一番奥の座敷は決して汚くない。こぎれいな空間だ。
法事に利用しているお医者様もいるのだ。
奥さんも大将もきわめて感じのよい方たちだ。
まあ、写真を見て、よだれを垂らしてください。
ある日のコースメニュー。
オードブル・・・鮑、ピータン、ハム等。辛くてうまい。
鰻と鶏肉の炒め物・・・銀杏たっぷり、サッパリとして美味しい。
肉料理=漬物と角煮の旨煮盛り合わせ・・・漬け物?ところが八角が効いていて、甘辛くてうまい。
中華粥・・・蟹と魚のトッピング、優しい味。
フカヒレソースの中華饅頭・・・目茶苦茶魚系出しが効いてたまりません。
魚料理=車鯛の中華煮付け・・・生姜が効いていて香り高い。
蓮根のスープ、貝柱と鮑添え。
デザート=ココナッツ饅頭と杏仁豆腐。干し柿角切りが入っていて意外な食感と美味さ!。
3位
1回
2012/09訪問 2012/09/26
ホテル西洋銀座の隣のビルの2階にあり、西洋銀座のフレンチ・メインダイニング「レペトア」の窓と向かい合わせのような位置にある、クリーム色がメインの、フレンチ・レストランのような落ち着いた雰囲気のこのお店。
南インド料理の巨匠ラマナイヤ・シェフが提供するインド料理のお店。御徒町にある「アーンドラ・キッチン」が「食堂」のような親しみやすい雰囲気のお店なのに対し、こちらは「ダイニング」で、立派なレストランだ。
ちょっとおなかに入っていたが、酔っていたのでパーティー・コース3150円を頼んでしまった。
「しまった」というのは、結局量が多かったからだ。
成人男子が空腹で行けば「やや多め」程度だったのだが。
ミニドーザ、パパド、ティッカ2種、チーズクルチャ、グリーンサラダ、そして、8品ミールス。
8品ミールスは、カレー4品(サンバル含む)、バスマティーライス(たっぷり)、チャパティー(たっぷり)、ピクルス
そして、 セミヤパヤサムとレモンシャーベットのデザート、マサラチャイかマドラスコーヒー。
堪能しました。どれが美味しいかと言われて、まず、カレーのリッチさ。サンバルを除く3種(マメ、羊、海老)のカレーが、それぞれ全く異なる味付け・スパイスながら、どれも味が濃密、羊、海老が美味しい。
チキンティッカはジューシーな部分を残しながらうまく焼いてあり、ドーサはいつ食べてもファンになり、サラダのスパイス感もいい。
ただし、チーズクルチャは、美味しいが、腹持ち良過ぎなので、経験上最初からテイクアウトの対象に。
各種ワインもインド・ウィスキーも飲んで、味のワンダーランドを楽しみ、空間の高級感と心地よさ(インド人の両親とお祖母さんに連れられた赤ちゃんまで上品)、ラマナイヤ・シェフじきじきのご挨拶と、最上のインド料理店ですね。
4位
1回
2012/04訪問 2012/04/30
料理には外連味はないが、カウンター内の雰囲気には「外連味なし」とはしない、美味しくておもしろい和食
半年前でないと予約が取れないといわれているこの店、「早い時間(17時)なら・・」、と幸運にも予約が取れた。
ご亭主(と言っても、まだ若いのだが、趣があるので「大将」ではかわいそう)のセンスが作り上げているすばらしい料理と空間。
落ち着いた和モダンの空間に、入り口に7席のカウンターとテーブル席、奥と2階に小部屋が数部屋という割烹。
そこで、全国から集められたすばらしい素材の、おいしい和食が供される。
この日も、赤ウニ、バフンウニ、ムラサキウニの食べ比べや、中温調理の和牛、ホタルイカ、丹波の白子筍、他。
料理は季節季節、その時々なのであまり詳しくは書きません。
最後においしい炊き込みご飯が出されて、余ったらお土産にしてもらえるのは、「分とく山」など最近の美味しい和食の定番サービスか。
すばらしいお料理で、堪能できました。
ただ、サービスを含め全体としてのチェックポイント。
・ お料理自身は、最近流行っている若いやり手の料理人のお店で出される高水準なもので、和食最先端が楽しめる。
ただし、この水準は、たとえば、金沢の「貴船」や「一献」など全国各地にも点在していると思われる。したがって、いわゆる老舗有名「料亭」の料理の方が、格上感があると思われる。
それでも、これだけのお値段で、これだけの素材とセンスのある料理を味わえるかというと、こちらのお店が勝るか?
・ 接客という点では、女将?かな、女性の接客担当の方は、うち解けてフランクで良いが、なじみ客との会話が親しすぎで、ほかの客には若干、置いてけぼり感があり、最上とは言えないかも?
・ ご亭主は浅黒い、俳優(竹野内豊か渡辺裕之・・ 古!)のようないい男で、サブの調理人の方も歌舞伎役者風、ときどき奥から顔を出す若い衆も、いじられ具合が良い感じだが、ややもすると、やりとりの奥に日頃の、やや封建的な生臭い人間関係も感じられ、それをおもしろいと感じるか、「ちょっとなー」と感じるか、心理的ストレスギリギリ。神経質な人はストレスを感じるかも。
逆に言うと、ご亭主とスタッフの人間くささが出ていて、ノリノリになれば客にとっては堪らなと思われる。
ある意味ご亭主は外連味のある役者さん的と言っていい。したがって、外連味のある役者が好きかどうか、好みの問題だと思う。
湯島という親しみやすい場所にある、スタッフも客も気の置けない人間関係で結ばれているお店と言うことかな?
あと、お酒は、ビールは文句なくうまいのだが、日本酒もワインも、料理とのマッチングや、それ自身が楽しめるかという点でやや研究の必要性があると思われる。
これだけの料理なのだから、日本酒は、石川、新潟、山形、富山などもうちょっと端麗口や、軽くて切れの良い複雑系、など種類を増やしてもらいたい。
グラスワインも、もっと和食に合う白ワイン、牛肉料理の時にはワンポイントでそれに合う赤ワインを選んでもらえたら、言うことなし。
また行くのが(予約が取れるかどうかわからないけど)楽しみ。
5位
1回
2012/08訪問 2012/09/04
言わずと知れた、ロブションのモダン・アトリエ。テーマは「赤と黒」?
夏のデギュスタシオン14800円
お料理は、順に、
イベリコ豚の生ハム
黒アワビのソテー。肝のソースで、花付き胡瓜を添えて。
冷たいトマトのガスパチョ
ブルターニュ産ブルー・オマール海老を2種類の調理法で
フランス・ラカン産仔鳩のフォアグラ詰め。若いトウモロコシの芯や皮が甘い。
全体的に、素材の良さはもちろん出しつつ、味付けはかなりしっかりめ。
したがって、主張の強いワインにも合う。
ワインはdegustation wine 8000円。
料理に合わせた数種類のグラスワインのセット。、
アワビにはキモソースの磯の香りを損ねないために、ミネラル感の強い白。
トマトのガスパッチョには野菜のニュアンスがある白、他SANCERRE等数腫類。
小鳩には、当夜特別に、と、シャトー・モンローズ・1975。ボルドーながら、透明なルビー色の赤がきれい。
デザートワインは、ソーテルヌ。蜂蜜のような味と、高い香りも楽しめた。
それぞれのワインの量は少なく、ちょっと残念に感じた瞬間もあったが、多いと、全種飲んだら確実に深酔してしまう。
相当飲むので、一杯は控えめでいい感じ、お得なセット。
これに対して料理の量は少なくない。
肉も魚も十分楽しめる量。
デザート(「デセール」?)からコーヒーに付くゼリーまで食べると・・満腹、食べ過ぎだ、卑しい・・・けど嬉しい。
6位
1回
2012/11訪問 2012/11/17
残念ながらお一人様で夜訪問。
まず、豆サラダ。
コリアンダーの香りとレモン?、塩味が効いた美味しい料理。
1人だと野菜たっぷり食べられていい。
マトン・ミント・カレー。
マトンも、ミントも、コリアンダーも、それぞれ美味いが、ちょっとスモーキーさが香るルーが何とも言えず美味しいです。
ナンは、少し甘くて香ばしー!
以上をハイボール、インド・ワイン「グローバー」のソービニヨン・ブラン(独特の香りと、これはこのワイン独特のゆったりとしたうまみ)、と同カベルネ・シラーズ(深くてうまみが強い)を楽しみながら食べた。
しかし、まだ食べれる。カレーの量がそんなに多くないからか。
そこで、スパイシー・チキン・キーマとバスマティライスを頼みながら、インド・ワイン「スラ」のシラーズを注文。これは、しっかりしたシラーズで、スパイス感もあって美味しい。
そうすると、スパイシー・チキン・キーマの調理の香りが漂ってきて、あれ、八角の香りが少しするぞ?と待っていて、出てきました。
やはり、カレーに少し八角の香り、全体として先ほどのマトン・ミントとは違う甘辛いような香辛料の香りがする。
他方炊きたてのパスマティライス。香りが素晴らしい。ふわっとした、甘く香ばしい香り。パスマティライスってこんな香ばしいものだったんだ。
食べると、ホコホコのおボコーい香と味。そして、カレーと合いました。
次に、「スラ」のシュナンブラン。少し甘いけど、純な味!
お料理も美味しかったけど、インド・ワインの実力の高さには驚かされた。グラスで注文できてよかった。
美味しく、充実した食事でした。
7位
1回
2012/11訪問 2012/12/07
お願いした時間の5分前にお店の付近に到着。
店に近づいていくと、雨の中、道に番傘をさした板前風の若い衆が立っている。
近づくと、「○×様ですか?」
ただ1人の客を迎えるために、ずっと店頭に立って待っていてくれたのだ。
食事を終え、店を後にして50メートルほど進んで、もしや、と思って振り返ると、お見送りしてくれた女将がまだ頭を下げている。
お茶の作法では、来客が見えなくなるまで、お見送りされるとか。
でもこのお店の前の道路は直線が相当長く続くので、大変だ。
こちらも、振り返って一礼。
お料理やお酒、お店の環境は言うまでもなく。
懐石の心があふれている。
素晴らしいお店でした。
さて、お食事。
今回はカウンター席。と言っても調理場は奥にあるので、席があるだけ。
まず、熱い厚いおしぼりとアラレ入り香煎茶。
そして、お料理。
はじめは、本ずわい蟹。脚は小枝で作ったすだれで巻いてある。他は蓋付きの器に入れてあり、器には数種類の紅葉した木の葉があしらってある。これらを、味噌を固めたものと酢でいただく。私的には甘口の蟹酢が好きだが、かなり酸味のきいたお味。これもよい。
次に、椀。雲子(鱈の白子)のシンジョとしいたけ。薄甘く煮含められたどんこ椎茸がまるまる切らずに1つ。大胆。で、もちろん美味しい。しんじょは、まったく生臭さがなく、鱈の白子と言われても不思議な感じ。
刺身。鯛、いか、鮪の雲丹載せ。どれも格別にうまい。器が楕円形の縦長なもので非常にきれい。醤油とちり酢で。
そして、さらにネギトロ巻が出される。シャリはなく、ネギとトロが黒く厚い上等の海苔に巻かれて。海苔が濃く、厚い。ネギとトロに負けない。
かき氷を盛った小鉢にミニ大根。皮をむいただけでシャキシャキと頂く。甘くて美味しい。口直し。
次は、お赤飯。甘薯、クワイ、チョロギが上に載せられている。これらも薄味に、いい感じに煮含められている。
さらに、蒸し蕪、海老そぼろあんかけ。海老そぼろ、プリプリの食感そのまま。椀物が2種たべられた感じで幸せ。
次は、さわら朴葉焼き。朴葉が焼けている。横に添えられた杯洗に朴葉を入れて火を消して食べる。上品な味。
食事の最後は、おかゆさん。焼き餅が入って食感にアクセント。水菜と赤カブのお漬け物と。
デザートは、名前は忘れたがミカンのゼリー、自然な甘みと豊かなかおりで、美味しくて、さっぱりしていて、食後にふさわしい。
この間、お酒は菊姫・菊と美酔香泉。板さんが勧めてくれた。端麗・素朴なものから、やや濃い口の吟香の強いお酒に。
昼から沢山飲まれますね、と奥からご亭主がのぞきに来られて笑われた。
大満足。お昼はリーゾナブルで、いいですね。
ごちそうさま。
8位
2回
2017/09訪問 2017/09/08
また行きました。
今回は醤油味、餃子も頼みました。
醤油味スープも美味しい。うっとりするくらい。
トッピングは、不要。
その分純粋にスープの味を楽しむ時間が減る。
ビールのおつまみならいいけど、ラーメンを美味しくする目的なら、却って邪魔だと思います。
餃子も美味しい。
ほんのり八角の香りがして、具が美味しい。
今度から、必注だ!
ごちそうさまでした。
2016年1月 再訪、追記 塩ラーメンもよし。
久しぶりに訪問。
時々指摘のあるとんこつ系の気になる臭いは感じられず。
土曜日の昼過ぎ、やっぱり混んでいる人気店。
この日は塩ラーメンを頼む。
鶏白湯の濃厚で優しくて旨々のスープ。完飲です。
呉羽にできた「きんきち」と同指向なれど、こちらの濃厚さが少し上かな。
ご馳走様でした。
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2012年12月 再訪、追記。
気になる店の臭いを確認に再訪。
確かに、軽~く、します。
出汁をとるときのガラなどの臭いかな。店内で出汁を取るときに移るのかな?
でも、よほど鼻の効く人でなければ気にならない程度。
それより、相変わらず、ラーメンも、つけ麺も、濃いのにサッパリ、絶品でした。
不思議なことに魚節等魚介系の香りが、食べるときには強く感じて美味しいけど、ラーメンを出されたときにはあまり感じないこと。
自分的には、六厘舎と同レベル。
また、リピート決定ですね。
他のレビュアーの点数も高いのに、何故このお店の総合得点が3.07なのか?
七不思議。
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入善にあったころから評判の高かったこのお店。
ちょっと入善までは・・・と思っていたら、富山に移転開店。
一度2時少し前に行ったらつゆ売り切れで既に昼の部は閉店で残念。
今回は、休日の1時半頃に訪問。
待たずに入店、ラッキー!
ところが、店内が寒い。一度脱いだブルゾンを着直して待つ。
こちらはあつつけ麺、連れはラーメン。
来ました、熱つけ麺。
麺も熱々、つゆも熱々。こりゃイカン、ふうふうしないとあつくて食べられない。太麺もスープもうまくて早く食べたいのに、ほんと、熱い。
六厘舎で、麺もつゆも冷たくて、美味しいけれどちょっと残念だったけど、食べやすさからすると、それもアリだったんだ。
美味しいです。麺は自分からおいしさを主張する訳ではないけど、つゆとの相性バッチリ。
つゆは、これはうまい。鶏白湯(トリパイタン)ってあるけど、風味は強魚介系。美味しい。
六厘舎のつけ麺に、これはうまい、と結構感動したけど、同じくらいうまい。
つれのラーメン食べさせてもらったら、同じ味でした。
魚介系のうまさ、風味、ベースはコラーゲンたっぷり感の鶏白湯スープ。豚骨くらいクリーミーさとうまさがある。そして、鶏だからアッサリ感があって。それに野菜ポタージュ系も入っているらしい。
本当に、風味があって、うまみがあって、やさしくって、後味もさわやかで、これは美味しい。
麺を食べた後、スープ割をいただいて、つゆに入れてスープ飲み。
ああ、本当にラーメンと同じ味だ、つゆを完食!
つけ麺とラーメンを一緒に食べられた感じ。
また、富山に名店誕生、ですね。
メニューは、ラーメン(鶏白湯)730円、チャーシュー930円。つけめん780円。大盛り各+150円。
トッピングは、特入(チャーシュー1味玉半分メンマ半分)が150円。味玉・メンマ・ネギ増し各100円、海苔50円。
ライス大中小200円、150円、100円。チャーシューごはん250円。+卵黄のせ300円。
カウンター×9、テーブル4人×1、2人×2。
9位
1回
2012/11訪問 2012/11/23
夜は都合が付かずお昼のコースで。4000円と5500円の2コース。造りの有無が違いとか。
前菜は、赤ナマコ、子持昆布、白バイ貝煮、銀杏。
ナマコは自然な癖が全くない上品な酢で素直に美味しい。子持昆布も自然な味でおいしく作ってある。白梅貝も全く嫌なところ、引っ掛かるところがなく、上品なよい味付け。銀杏と松葉で面白く形が作ってある。ナイスセンス。
椀物は、与市の鰤と下仁田ねぎ。はじめカツオのお出汁の塩味が薄いかと思っていたら、素揚げした鰤の塩味と照りの香りで食べ進むうちにぴたっと味が合ってくる。下仁田ねぎはすごく甘い!和食の華、椀物は満足の一品。
造りは、鹿児島の鯛と北海道のシマエビ。塩ポン酢、しょうゆ、酒盗で。鯛はうまみが引き出されていてまったりと美味しく、シマ海老はきれいに作ってあり美味しいが、いかんせん昼食では量が少ない。今度是非夜に来たくなった。
焼き物は、島根の柳鰈の一塩したもの。身が真っ白できれいだし、うまみも出ていて美味しい。がやはり昼では量が少なめ!
日本酒は、吟醸、大吟醸、袋吊りなど各地・各種の銘酒がそろえてあるが、なぜか原酒が多い。昼からとろりとしたお酒をゆっくり楽しむわけにはいかず、静岡の喜久酔を。甘旨味。あとブルゴーニュのグラス白ワインも。これは樽の癖が少しあって料理に合う。
食事の前の一品。炊き込京丸大根のエゴマ味噌ダレかけ。エゴマの香りが面白くて大根はほどよく煮含められていて美味しい。
食事は、土鍋炊きご飯と赤だし、自家製糠漬け他。
ご飯も熱いが碗も熱い!お椀が薄く小降りだからか?高台が小さいからか?
飯粒が少し小振りなのはお米の種類か?でも、美味しかった。
そしてデザートは、抹茶プリン。これが、プリンの部分はほろ渋くて、しっかりした質感で、チョコレートのよう。ソースが適度に甘くて嫌みがなくて、すごく美味しかった。
それに、わらび餅もついて。
さすが麻布十番、ご近所の多少高齢奥様方3人のグループも、ふらっと「空いてます?」と来られてカウンターでお料理を楽しんでおられた。
帰りは、やはりご亭主(すごく若いけど)がエレベーター、出口、そして、角を曲がって見えなくなるまで見送っていただいた。懐石・お茶の心得ありとお見受けした。
今度は夜に来たい。もっといろいろ食べたい。
10位
1回
2012/09訪問 2019/02/28
料理よし、酒にもこだわりあり、ジャズの流れるワインバーのような割烹
駅前の東西を走る通りに面するこのお店。余り目立たないが、外観からして美味しそうな小料理屋さん。
店内は、ジャズが流れるオシャレなカウンター、小上がり、座敷と使い勝手がよく、居心地のいい空間。
メニューも豊富で、地物を中心として各種単品料理の他、4500円と5800円のお任せコースがある。
4500円セットでは、ハマグリ・海老しんじょう・松茸のお吸い物、白海老・ゴーヤのから揚げ、お刺身盛、豚角煮等の煮物、トウモロコシかき揚げ・アジの梅包み揚げ等揚げ物と十分。アラカルトメニューを見ていて、食べたいなあと思っていたものが沢山入っていてラッキー!
お酒も、日本酒、焼酎の品揃えが充実。
日本酒は富山県の地酒に、「獺祭」、「田酒」など全国各地の銘酒も。
焼酎は、「百年の孤独」、「伊佐美」、「佐藤」各種、「村尾」、「野うさぎの走り」といったプレミアム焼酎が800~1200円でグラスで楽しめる。
接客は、「大将」、「板さん」と言うより「マスター」と言う表現が似合うご主人が、控えめながら、かなり酒に詳しい感じで、いろいろ聞いたら丁寧に教えてくれた。
一般の居酒屋や割烹とはちょっと感じが違い、どちらかというと、ワインバーやカクテルバーのようなスマートな雰囲気だが、嫌な感じは全く受けなかった。
駅近くに、こんないいお店があったとは。
時間がなかったので、ベジタブル・カレーとナンだけ食べた。
料理はすべて1から作ると言うことで、結構待ったが、漂うスパイスや料理の香りは、どんどん期待を膨らまさせられる。
まず、カレーが出る。
我慢来ないので、スプーンですくって一口食べる。
おいしさ超絶。
コク、旨味、スパイス感、歯ごたえ、噛み心地、なんか、肉たっぷりの美味しいインドカレーを食べているみたい。
でも、ノンベジなんだよね。
この調理力はなんだろう。
ナンは、大きめだが、薄目で、場所によってはカレーを掬えないくらい。
あとから集めてカレーと混ぜて食べた。
スタッフは席から見える厨房内で鼻歌を歌いながら、同僚と話しながらマイペースで調理。
まあ、高級食堂ではないから。
サーブの時は、「熱いから気をつけてください」、水を注ぎに来るときは「味はどうですか」と気を遣う。
今度は複数で訪れて豊富なメニューの中からいろいろ楽しみたい。
アルコールがなくても、みんな絶対納得するだろう。
かならず再訪したい。