懐かしいですね、チャルメラの響き。
子供の時分、親父とタンデムして追い求めたものです。
木造の屋台は手曳きでした。この箱の中にどんな熱源があるんだろ?おじさんが魔法使いに見えたものです。おもむろに吹いてくれたチャルメラ、耳をつんざくほどの音量でしたが、不思議と受容れられるものでした。現在に至っては、騒音とみなされるのでしょうか最小公約数的にスピーカーから音色を流し、自動車に替わって通過が早く、捕まえるのが困難になりました。そんな昨夜、以前からマークしていた"風太郎"を捕まえました!軽トラの荷台は、やはり昔と変わらない、不思議なオジサンのステージでした。オジサンが座ると手に届く範囲にすべてがあって、自分の描く理想のキッチンを体現していました。麺を茹でる釜は煮立ってなかったです。いろいろ入っていたスープもまた。何はともあれマジックの如く中華そば(あえてそう呼びたいです)は出来上がりました。チャルメラを聞いた瞬間に財布とどんぶりを持ち出すのが精一杯だったので屋台の画像はありません。我ながら失態でした。でも「また寄ってね」と言葉をかけたので再会できるものと信じています。