1回
2017/09 訪問
瀬戸内海のサンセット
◇サンセットタイム タパス&ビールフェア◇
2017年7月1日~9月30日 15:00~18:00 最大90分
この夏、上記のような催しをされていたこちら様です。
フリードリンク+ブッフェ式のタパス ¥2000、あるいはフリードリンクのみ¥1500を選べました。
フリードリンクはビールにとどまらず、フローズン生・ハイボール・モヒート・ワインも選べました。ビールのみの催しでしたら遠ざけたかもしれませんが、ウェブサイトでは不明な点を問い合わせてみてこれはぜひ訪ねておこうと気分が高まりました。
丘の上の本館14階は、海抜で表したら20階相当になるでしょうか、バーカウンター西側に面したところは大きな硝子張りになっており、明石海峡大橋を間近に見ることができます。人の手が造り上げた絶景です。夕刻は西日が射してまぶしく、やや暑く感じましたが、この景色と気の利いたタパスを肴に美味しいお酒を楽しむなど本当に贅沢なひとときでした。暮れなずみやがて瀬戸内海に日が沈むとまぶしさから解かれ、夕焼けという間接照明に照らされて、地球の自転を刻々と感じることができる稀有な体験でした。
タパスは日替わりにて8種を用意するとウェブサイトにも書いてありました。エントランス脇にひっそりとブッフェ台がありました。6と4に区切られた皿が用意されていました。
1.烏賊と貝のマリネ…ヤリイカと帆立稚貝でしょうか、烏賊がぷりっとしています。酸味は薄くオイルも塩気も過ぎておらず上品です。
2.白身魚のエスカベッシュ…魚種は一種ではなかったと思います。期待を裏切らず鯛らしきものがありました。人参と玉葱の香りがやさしく、酸味も穏やかで、意欲作だったと感じました。ワンカットがやや大きいので皿からはみ出すこともあるとはいえ、小さくすると白身を堪能できないので良しとします。
3.南瓜の素揚げ…揚げ油を魚の品と共有しているようで、魚のにおいが移っていたのはいただけません。そうではない調理をしたなら素敵な品だったはずです。
4.さつまいもの素揚げ…鳴門金時なのかそれを意識されているのかは分かりません。甘さが主張するのかと思いきや、オールスパイスのようなナツメグミックスのような香辛料が振られてつまみに上手く化けていました。
5.茄子とズッキーニのソテー…油を吸っているのにそう感じさせないのが不思議です。色あいは元の野菜のまま、食感も良く塩気が薄い品でした。
6.プチトマト…そのままです。甘く弾けました。
7.プレッツェル…真っ直ぐなものです。某製菓会社のものを想像してください。プレッツェルには硬質チーズを絡めてありました。この日のタパスの中で最も盛り付けるのに難儀しました。
8.人参とドライフルーツのマリネ…レーズンやベリーのドライフルーツが何種か見てとれました。それらのドライフルーツだけでは人参をこれほど黒くするのことはできないかと思いました。歯応えはあるのに色と香りが染みてとても美味しいものでした。赤ワインのコンポートのような風味を感じたのは気のせいでしょぅか。
かようなタパスを堪能している間に、モヒート→ハイボール→白ワインへと替えてゆきました。モヒートはもう少しミントが香って欲しいかと。ハイボールは細長い金属製タンブラーでの提供でした。フリードリンクですので氷が詰められているのは冷たいものをという配慮なのでしょう。美味しいウイスキーでした。ワインはスクリューキャップのものながら、スパイシーなのに酸味がありませんでした。良く冷えていたのが飲み頃だったのでしょう。銘柄は分かってしまったのですが伏せておきますね。ソーヴィニョンブランブレンドのなかなか美味しいワインは何度かもらってしまいました。
総合☆3.1
人の心は移ろいやすいものですので常に変化をしていないと集客できないのだと思います。こちら様のこのような提供は次の夏も催されると期待申し上げております。スタッフの少ない時間帯だったとはいえ、遠くのスタッフに視線を送るとスマートにすみやかに来てくれました。このことがこのホテルの格を物語っていると思います。とても嬉しく、とても評価します。この不都合の無さは特筆したいホスピタリティでした。ラウンジということになっていますが食事もできます。明石海峡大橋の変わりゆくイルミネイションを眺めながらの食事は思い出に残ること間違いありません。注意していただきたいのはサンセットの時刻です。例えば7/1の日没は19時を過ぎるのでディナーでの利用になるでしょぅ。このプランならば9/20以降がよろしいかと思います。
2018/03/18 更新
比類なき眺望
2017/11/13 更新