ちょぱ兄さんが投稿したさえ喜(大阪/北新地)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

ちょぱ兄のレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、ちょぱ兄さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

移転さえ喜北新地、西梅田、東梅田/寿司

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2012/02 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

至高の寿司・さえ喜~新地~

過去に数度予約を試みましたが叶わず、やっと訪問できました。
北新地サンボアでまーくんと待ち合わせし、開店時間の18:00ジャストに暖簾をくぐる。
入った瞬間に凛とした空気を感じます。白木のカウンターに綺麗な店内。小僧さんはビッとした動きに頭は丸刈り。
誰かが言いました。寿司屋はたたずまいであると。
その言葉そのままのお店に足を踏み入れ進むと大将が笑顔で迎えて下さいました。
大将の目の前の特等席に座らせてもらえた幸運を喜びながら私は麦、マシュランさんは芋焼酎の水割りで乾杯。
銘柄は聞きそびれましたが旨い焼酎です。水と氷もちゃんとしてはります。
ではアテからお任せで初めてもらいましょう。
・のれそれ
自家製の素麺出汁に生姜・ねぎ・大葉の花等色々入っています。グルっとかき回して戴くと濃いめの出汁がうまく全体を纏め上げ美味しい。
・トコブシと八尾の若牛蒡の胡麻和え
大きなトコブシです。ふんわりとした甘みにこの大阪野菜の牛蒡がまた良し。根の部分が柔らかく茎の部分がコリッとして食感が楽しい。
ここで造りにつける昆布醤油と河豚皮の湯引きが入ったぽん酢が登場。この昆布醤油の旨い事。これを舐めながら2合はイケます。
・河豚のタタキ
歯応えのある河豚を厚めに切ってあります。ぽん酢で戴きました。河豚独特の歯ごたえと染みだしてくる旨み。素晴らしい。
・真鯛7㌔
大きな真鯛の造り。これはきずなの明石鯛に軍配。が、味が濃く旨い鯛です。山葵も良い物をお使いです。
・海老芋と蟹のあんかけ
濃い出汁にネットリとした海老芋と蟹の甘みの調和。美味。
・鯖
〆鯖を三日寝かせて桜チップで香りを付けましたと大将。一瞬脳裏に嫌な記憶が蘇ります。
先日某寿司屋で同じような物を口にし、その出来の悪さに閉口したところなのです^^;
おそるおそる一切れパクッと・・・・・・・・・・・極上。
スモークの香りはほんの少しで皮の表面にうっすら纏っている程度。その香ばしい香りが鼻から抜けた直後鯖の旨みが大挙して押し寄せます。これは素晴らしい。頭をハンマーで殴られたような衝撃^^;
・河豚白子のスープ仕立て
蓋を開けると鰹節と焼いた太刀魚の香ばしい香りが立ち上りなんともええ匂いですが、違う魚を合わせた料理ってあまり好きではないんですよねぇ。どれまずはズズッとスープを一口・・・・・Σ(゚Д゚;はうあっ!
なんだこれ・・・・orz 旨いにも程がある。
濃い鰹だしと白子の濃厚な味が見事に噛み合わさり、とんでもない旨みの量です^^; 
・ウニ
圧倒的な旨みと甘み。下に酸味の強い酢飯がひいてあるのですが濃い海胆の味とよく合います。しかしながら酸味の強いこの酢飯が後の握りで使われるのかな・・と少し不安になりますが、この心配は後見事なまでに気憂に終わります。
・でんすけ穴子の椀
絶句。物凄い量の旨みが詰まった穴子です。食感はハモに近いでしょうか。世の中にこんな穴子がいるのですね^^; 濃い出汁の旨みと調和してもう・・・ノックアウトです。
まだ序盤ですが色々と驚かされっぱなしです(汗)典型的ないわゆる江戸前かと思っていたら鯖のような創作系が出てきたり、薄味だろうと思っていたら濃い味付けだったり。しかもそれがちっとも嫌じゃない。嫌じゃないどころか素晴らしい。
私薄味が好きなのです。が、さえきの料理は出汁が濃く塩味もきつめ。その濃い塩分がピシャッと料理の味を引き締めているのです。この辺りに食べログ寿司部門日本一の秘密があるのかもしれません。
ガリとキャベツが出ました。いよいよ握りです。
・ヅケ
ああ・・・やっと旨い赤酢の寿司に出会えました(泣)独特のキツイ酸味を感じません。漬け具合は浅めなれど濃い旨みの赤身にどっしりとした酢飯が良く合います。
・中トロ
旨い鮪です。解れ、温度ともに完璧。
・コハダ
強めに〆たコハダとシャリの相性が絶妙です。
参りました・・・3カン食べてあまりの衝撃に呆けてしまっている自分がいます。
・ハリイカ
細切りにする事で甘みが引き出されています。が、ハリイカに関しては独特の歯応えを楽しみたいので個人的には細造りにする必要性を感じません。
・ホウボウ
旨い白身です。酢飯に負けていません。
この辺りで大将に質問してみました。「関西で赤酢だけで握った寿司を旨いと思ったのが今日が最初です。どこも酢が尖っていて美味しいと思えない。なぜでしょうか?」と。
「現在世に出回っている赤酢で、それのみで酢飯に使えるものがないんです。」と大将。
「著書すきばやし次郎にも書かれている事ですが、そのまま使える赤酢がない。だから多少なりとも砂糖を加える必要があるんです。が、変に「江戸前は赤酢で砂糖不使用」を盲信する職人がいてそれを崩さない。だから尖った味の酢飯になるんです。」
こうも話してくれました。
「あと職人は行き過ぎるという面があります。たとえば蕎麦。固いだけで美味しくない蕎麦が生まれるのは職人であるが故にコシを追い求めるからで自分でも気付かない内に食べるに値しない物になる。職人には平衡感覚が必要なんです。」
なんと明確で素晴らしい答えでしょうか。全てに合点がいきます。ありがとうございます。
・鯵
塩で〆てあるのだと思います。活かってはいませんが旨みの量が物凄い。
・春子梅〆
古い技法だそうです。淡泊な春子に梅はどうなのだろうと半信半疑で口へ。モグモグモグ・・・素晴らしい。
フワッと梅の香りが口内に拡がりますが香りは一瞬。後春子の旨みが押し寄せます。ウットリ。
・煮ハマ
濃い煮切りはあまり良い印象がなかったのですがこれも見事に裏切られました。町場の寿司屋さんであるような甘ったるい物ではなく。またしっかりと火を通した蛤を旨いと思うのもこれが初めてです。
・トロタク
海苔の風味がたまりません。巻く寸前に炭火で炙り香ばしさを出してあります。
・煮穴子
これまた旨みの量が半端じゃない。でんすけよりは小ぶりなのだそうですがどうしてどうして。いつまでも口の中からなくならないでほしい。

ここまででお会計を。二人で焼酎6日本酒2を飲んで39,900円。1人2万を切りました。
マイホーム鮓 きずなでは30品程で13,000円前後ですから比較はできませんが、十二分にその価値はありました^^
大将に入り口まで見送られお店を後にした後も、しばらくは何とも言えない幸福感に包まれていました。
ごちそうさまです^^

↓ブログをはじめました。
http://blog.livedoor.jp/tyopanii/

  • のれそれ

  • トコブシと若牛蒡の胡麻和え

  • 昆布醤油とポン酢(湯引き入)

  • 河豚

  • 麦水割り

  • 真鯛

  • 海老芋と蟹のあんかけ

  • 河豚白子のスープ仕立て

  • 海胆

  • でんすけ穴子の椀

  • ガリ

  • キャベツ

  • ヅケ

  • 中トロ

  • コハダ

  • ハリイカ

  • ホウボウ

  • 春子梅〆

  • 煮ハマ

  • トロタク

  • 煮穴子

2012/06/23 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ