i_girasoliさんが投稿したクリマ ディ トスカーナ(東京/本郷三丁目)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

i_girasoliのレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、i_girasoliさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

クリマ ディ トスカーナ本郷三丁目、水道橋、春日/イタリアン

6

  • 夜の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:4.7

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 5.0
6回目

2024/05 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

古代ローマの美食レシピも

平日のディナーに伺いました。
トスカーナの風土料理の魅力を教えてくれるお店です。私にとって、こちらのバヴェッテを超えるパスタ料理は今の処ありません。前回訪問から時間が空いてしまいましたが、楽しみに伺いました。

お料理はFilato 紡ぎ、ペアリング3種付き 税サ込15,125円のコースです。良心的な価格を維持してくれていると思います。
いつもの最もお手頃なコースは9,680円。これに今回初めてペアリングを付けました。こちらには種類豊富なワインや頼もしいソムリエの方の存在があります。飲む量が多くない為、これまでペアリングに踏み切れませんでしたが、それぞれの量を控えめで、とお願いする術を覚えました。ワイン3杯をお任せすることで、相乗的に広がる世界を楽しませて頂きました。

○はじまりの一口 アピキウスの料理帖 豆のミネストローネ 魚沼 イワナ
○前菜 青森 本マス フランス マスキャヴィア 群馬 クレソン
○パスタ バヴェッテ 茨城 アナゴ 燻製 茨城 ルコラセルヴァティカ
○パスタ カペレッティ ムジェッロ風 静岡 伊豆シカ モリテルノアルタルトゥーフォ
○メイン オランダ 仔牛 小カブのバーニャソース 高知 ヤングコーン
○ドルチェ ホワイトチョコムース ゴールデンスペシャル 箱根アブラチャン ジェラート
○カフェ&パスティッチーニ

トスカーナの風土料理、そしてこちらのお店の精神を映す「はじまりの一口」。今回は古代ローマの美食家アピキウスにルーツを持つ『アピキウスの料理帖』の、豆のスープにヒントを得たミネストローネとのこと。豆好きです。ふくふくとした豆とイワナの、お粥のようなスープの旨味にほっとします。
そして、お待ちかねのバヴェッテ。卵黄の黄金色が輝き、小麦粉が香る自家製パスタ。しばしば合わせられる燻製のアナゴとの、風味の相乗効果が素晴らしいです。
メインは、今回は仔牛でした。お手頃なコースを選んでも、メインの食材はその日ごとのお楽しみです。いつも見惚れる焼き色の美しさと、舌触りの滑らかさです。

土地の恵みを余す所なく生かすトスカーナの風土料理は、時流に関係なく、伝統的にエシカル消費を体現しています。観光客が辿り着かない、イタリアの田舎の地元の人のみぞ知るお店、そんなわくわくと温かさを感じます。今宵も心地よく酔い、お腹いっぱい頂き、ほんのり眠くなるほど寛ぎ(褒めています)、ふわふわとした足取りで家路に着きました。
ごちそうさまでした。

  • はじまりの一口 アピキウスの料理帖 豆のミネストローネ 魚沼 イワナ

  • はじまりの一口 アピキウスの料理帖 豆のミネストローネ 魚沼 イワナ

  • 前菜 青森 本マス フランス マスキャヴィア 群馬 クレソン

  • パスタ パヴェッテ 茨城 アナゴ 燻製 茨城 ルコラセルヴァティカ

  • パスタ カペレッティ ムジェッロ風 静岡 伊豆シカ モリテルノアルタルトゥーフォ

  • メイン オランダ 仔牛 小カブのバーニャソース 高知 ヤングコーン

  • ドルチェ ホワイトチョコムース ゴールデンスペシャル 箱根アブラチャン ジェラート

  • カフェ&パスティッチーニ

  • カフェ&パスティッチーニ

お店からの返信

クリマ ディ トスカーナ

2024/07/30

この度はご利用くださいまして誠にありがとうございます。
パスタは基本的に手打ち麺をご用意させていただいており、バヴェッテとカペレッティはクリマ ディ トスカーナの看板とも言うべきパスタで、このようなお褒めの言葉をいただき光栄に思っております。
時の流れでいろいろ変化があります。変わらないものも多くあります。食材の力を判断してその時の最高の味をこれからも追求して参りたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。

2024/09/28 更新

5回目

2022/09 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

サスティナブルな風土愛

美味しいトスカーナ風土料理の伝道師、佐藤シェフのお料理を頂きながら家族のお祝いをすべく、休日のディナーに伺いました。

お料理はDel Cuore 心を込めて、税込7,700円のコースです。
本日もお手頃な方を選択。こちらのコースの量と味で満足出来てしまうので、この良心的な価格の魔力から逃れられません。

○コース外のスパークリング
蜂蜜のような芳香。

○はじまりの一口
ブッディーノ フェガティーニ アヴェッリーノ 栗
鶏のレバーや砂肝の独特のコクと苦み、それをカラメルに見立てた、プディング状のアミューズ。掘り起こすとごろりと現れる栗。砕いたナッツやグリッシーニと共に口に運ぶと、香ばしい秋が溢れます。

○前菜
北海道 秋サケ 銀龍 梨 ミョウガ ヘベス 生コショウ
脂の乗った秋鮭、銀龍のカルパッチョ。ヘベスという酸味の柔らかい柑橘の果汁と生コショウのドレッシングを纏い、こちらは爽やかな秋が広がります。

○パスタ
バヴェッテ 岩手 地だこ ラグー ツルムラサキ
大好きな、卵黄と小麦粉で作られた黄金色の自家製生パスタ。具材の旨味を蓄えるのに適した角のある形状。ツルムラサキ由来の粘りのあるラグーソースが良く合います。ツルムラサキの花穂は愛らしいだけでなく、葉や茎ほどの癖も硬さも無く、食べやすいです。

○パスタ
カペレッティ ムジェッロ風 青森短角牛赤ワイン煮 フランス ジロール
帽子の形をした、もちもちとしたパスタ、カペレッティ。赤身の短角牛の繊維、その旨味をぎゅっと吸収したジロール茸の繊維。麗しいイノシン酸とグルタミン酸の協演です。噛みしめがいのあるパスタ料理2種でした。

○メイン
オーストラリア 仔羊 青森 ラディッキオ ロッソ 山口 柿 タイム
穏やかな香りと柔らかい肉質の骨付き仔羊肉。十分食べやすいラムですが、甘みの柿と苦みのラディッキオが、最後まで味の変化をもたらし飽きさせません。

○ドルチェ
紫芋 カタラーナ 紅あずま フリット 巨峰 赤ワイン煮
半生フローズンなクレームブリュレというようなカタラーナ。芋のほくほく感がカタラーナの食感に同化しマッチしています。また紫芋のあっさりとした甘さが丁度良いです。

○カフェ&パスティッチーニ

本来は、残り物や捨てられてしまう食材をアレンジすることが多いという、素朴なトスカーナの郷土料理。イタリア人の味覚で作ると、日本人には武骨な印象だったり塩味が強いと感じたりしてしまうのでしょう。そこは、佐藤シェフの日本人感覚で、滋味深い風土料理の良さが引き出されていると思います。
折しも世間はサスティナブル。時代の求めに応えながらも味わい深い、トスカーナ料理をこれからも頂きに伺いたいです。

  • はじまりの一口 ブッディーノ フェガティーニ アヴェッリーノ 栗

  • 前菜 北海道 秋サケ 銀龍 梨 ミョウガ ヘベス 生コショウ

  • パスタ バヴェッテ 岩手 地だこ ラグー ツルムラサキ

  • パスタ カペレッティ ムジェッロ風 青森短角牛赤ワイン煮 フランス ジロール

  • メイン オーストラリア 仔羊 青森 ラディッキオ ロッソ 山口 柿 タイム

  • ドルチェ 紫芋 カタラーナ 紅あずま フリット 巨峰 赤ワイン煮

  • カフェ&パスティッチーニ

  • パスティッチーニ

2024/09/28 更新

4回目

2022/01 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

旨味が宿るトスカーナの風土料理 とんでもないパスタ

平日のディナーに伺いました。
伝統的なイタリア愛を感じられ、コストパフォーマンスに優れ、いつも期待を超える美味しさを提供してくれる『クリマ ディ トスカーナ』さん。こちらに出会わなければ、トスカーナ料理の魅力に気付かずにいました。出会うまでの乏しい経験から「トスカーナ料理は口に合わない」と思い込んでいた自分を嘆き、それでもこちらを訪問するに至った少しの行動力を、我ながら称えたいです。

お料理はDel Cuore 心を込めて、税込7,700円のコースです。
軽めに見えて中盤以降、私にはなかなかの量感が身に沁みます。これまで同様、お手頃なコースで様子見してしまいました。

○コース外のカクテル スプロッシ
まん防中の遠慮と、孤食の気兼ねの無さと。その狭間で選んだ、スプマンテと柑橘類のカクテル。

○はじまりの一口
バッカラマンテカート 塩ダラのプレア 北海道 白子&タラコ
トスカーナの風土を最も感じさせるのが一皿目でしょう。私には目新しく、いつも勉強させていただきます。
塩漬けにしたタラ(バッカラ)に牛乳とじゃがいもを合わせてペースト状にしたもの。白子やタラコとの親子共演で、滑らかさと香ばしさが良いバランスです。バケットや冷えた白ワインと良く合いそうです。添えられたグリッシーニは砕いて混ぜて頂きました。

○前菜
下田 金目鯛 カリフラワームース ブロッコリーサルサ
カリフラワー、ブロッコリーにロマネスコと、冬の花蕾盛り。カルパッチョにした金目鯛の滑らかな美味しさに、ふんわりとしたカリフラワームースの甘さとピンクペッパーの香味。食欲がそそられます。

○パスタ
トロフィエ 千葉 地ハマグリ 奈良飛鳥 高菜
トロフィエを口にして驚愕。
今回もまた素晴らしいパスタに出会いました。
この細さの中に、柔らかいだけではないもちもちとした弾力が感じられるとは、驚きました。トロフィエを噛みしめながら、感動を噛みしめる。期待以上でした。ソテーしたハマグリやカラスミの旨味も良く効いています。私にとっては本日一番の一皿だったかもしれません。

○パスタ
カペレッティ ムジェッロ風 島根 イノシシラグー フランス トランペット
先ほどが魚介と合わせた旨味のパスタで、こちらがイノシシのラグーと合わせた重厚なパスタです。帽子の形をしたカペレッティに、炒めた玉葱と濃厚なイノシシのラグー、食感がお気に入りのトランペット茸。これもまた噛みしめがいのあるパスタ料理でした。

○メイン
長谷川自然牧場熟成豚 オランダ パースニップ ピエモンテ カステルマーニョ
美しいピンク色の断面です。外側はしっかり、内側はしっとり柔らかな、絶妙な加減。パースニップという白人参とカステルマーニョというチーズを合わせたソースが添えられ、香り良く仕上げられています。つけあわせは芽キャベツとインカのめざめでしょうか。ごろごろと散りばめられたこれらも量感あり、メインを頂いた後は幸せな満腹感に満たされます。

○フロマージュ
フロマージュを頂いてしまいました。ブルーチーズ、ペコリーノ、りんごのコンポートが入ったウォッシュタイプのチーズ、クローバーのはちみつ。1杯のカクテルの、最後の一口を残しておいて良かったです。ブルーチーズが一番好みかもしれません。

○ドルチェ
ティラミス 作州 黒豆 静岡 紅ほっぺ
初めていただいたドルチェは、ティラミスの原型というとろりとしたスープ状のズッパ・ディ・ドゥーカでした。今回はその子孫の方、ケーキらしく進化したティラミスです。交互にでも何度でも頂きたい美味しさです。紅ほっぺとエスプレッソで炊いた黒豆を添えて。豆に別種の豆の風味がついているという不思議体験でした。酸味・甘味・苦味の三位一体の妙です。

○カフェ&パスティッチーニ

素朴なトスカーナの風土料理に宿る旨味。とんでもなく美味しいパスタ。それらを洗練されたコースで魅せてくれます。
ごちそうさまでした。

  • スプロッシ

  • はじまりの一口 バッカラマンテカート 塩ダラのプレア 北海道 白子&タラコ

  • 前菜 下田 金目鯛 カリフラワームース ブロッコリーサルサ

  • パスタ トロフィエ 千葉 地ハマグリ 奈良飛鳥 高菜

  • パスタ カペレッティ ムジェッロ風 島根 イノシシラグー フランス トランペット

  • メイン 長谷川自然牧場熟成豚 オランダ パースニップ ピエモンテ カステルマーニョ

  • フロマージュ

  • ドルチェ ティラミス 作州 黒豆 静岡 紅ほっぺ

  • カフェ&パスティッチーニ

2024/09/28 更新

3回目

2020/10 訪問

  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

期待を裏切らないお料理とサービス

週末のランチに伺いました。
前回より1年半、その間に模様替えされ、明るくナチュラルな雰囲気になっていました。もともとお料理もサービスも申し分無く、居心地の良さは変わりませんが、程よいカジュアル感もプラスされて、より寛げる空間になったのではないでしょうか。

お料理はClima風土、税込3,800円のコースです。
相変わらずお値段以上の内容と質に加え、ランチにはサービス料が加算されないとは頭が下がります。

○コース外のスプマンテ

○本日の前菜
明石浦 サワラ
北海道 カスベ肝ソース
秋サラダ
お皿の上の美しさにしばし見とれます。
しかし爽やかなだけではない、サワラの旨味にオリーブオイルや魚の肝ソースが深みを与えており、その力強さに唸ります。こちらのお店の味を思い出す時、真っ先に浮かぶ旨味の強さです。

○本日のパスタ
バヴェッテ
館山 甲イカ
サルディーニャ カラスミ
カラスミのパスタは期待を裏切りません。また、香りと旨味をしっかり抱え込むパスタのもちもち感にあらためて感動します。卵黄と小麦粉だけで作られた黄金色の生パスタ。吸い付くように滑らかな甲イカとともに。

○メイン
シエナ チンタセネーゼ
ポルチーニプレア
トスカーナの香り
綺麗なピンクに色づいたチンタセネーゼ豚にポルチーニ茸のプレア、つまりピュレ。芳醇な秋の香りを纏い、これほどまでにしっとりじんわりと美味しく仕上げられた幸せな豚さん。赤身と脂身のバランスも良いです。

○ドルチェ
スキアッチャータ トスカーナ風
余市 オーロラ
キャラメルジェラート
今年は春から秋にかけて、季節を肌で感じる機会があまりありませんでした。紅葉の季節はまだ先。秋らしい色彩を、ドルチェで先取りできました。こちらのドルチェは様々な食感の取り合わせが楽しいです。フォカッチャのようなしっとりとした食感のケーキに、とろけるキャラメルのジェラート、儚い洋梨のジュレ。

○カフェ

幅広い世代に愛される同店ですが、社会的ステータスの高い方も多いのか、この格調高いお料理がそうさせるのか、高尚な話題に花を咲かせているグループに遭遇することが多いです。医学であったり、音楽・美術・文化に関する議論であったり。そうかと思えば家族のお祝いの席もあり。
様々なシチュエーションを包み込む場所は、素敵ですね。

  • 本日の前菜 明石浦 サワラ 北海道 カスベ肝ソース 秋サラダ

  • 本日の前菜 明石浦 サワラ 北海道 カスベ肝ソース 秋サラダ

  • 本日のパスタ バヴェッテ 館山 甲イカ サルディーニャ カラスミ

  • メイン シエナ チンタセネーゼ ポルチーニプレア トスカーナの香り

  • ドルチェ スキアッチャータ トスカーナ風 余市 オーロラ キャラメルジェラート

  • カフェ

2024/09/25 更新

2回目

2019/05 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

プレゼンテーションまでも充実の時間

平日のディナーに伺いました。
トスカーナの風土にも、食材にもワインにも、お店の皆様が深い知識と情熱をお持ちで、一皿ごとに込めた思いを丁寧に説明して下さいます。プレゼンテーションまでも充実の時間です。私も頑張って聞き取ろうとし、理解しようとし、こうして自分の為に書き留めようとしています。

お料理はPrimavera、税込6,800円のコースです。

○コース外のグラスワイン白
IRISSEはトスカーナ産の重めの白ワインで、遅摘み過熟寄りのブドウの、豊かな香りとのこと。初めは水のようにスッと抜けるような気がしましたが、食事中時々ふわりと、ブドウなのかハーブなのか、覚えがあるような芳香が立つ瞬間がありました。

○始まりの一皿
静岡県産筍 パルマ産生ハム
一口サイズの春らしい導入は、食感が楽しいです。

○アミューズ
パッパアルポモドーロ 北海道産磯つぶ
フィレンツェの家庭料理、トマトのパン粥です。粥の下に忍ばせた磯つぶ貝が食感担当、添えられたトマトとセージのフリットが風味担当。パン粥自体にも小麦の素朴な風味を感じますが、トマトとハーブが香りをフレッシュに引き締めます。

○前菜
高知県産アマゴ シエナ風 葉桜の香り フランス キャヴィア
イタリアの春と日本の春がひとつのお皿に。香ばしい高知県産アマゴは、マスの稚魚です。葉山葵ほか、ぴりりとした風味の春の野菜を添えて、桜葉をイタリア風にアレンジしたソースで頂きます。

○パスタ
バヴェッテ 常盤のアナゴ 燻し 島ラッキョウ ルコラセルヴァティカ
卵黄と小麦粉で作られた黄金色の素晴らしいパスタ。ソースが良く絡む四角い断面の平打ち生麺です。有機稲藁で燻したアナゴと、野生種のルッコラの、力強い香りが、もちっとしたパスタに良く絡みます。もうこれ以上言うことなしの、大好きな一皿です。メインを前にしてパスタが一番好きと言ってしまって大丈夫だろうか、失礼ではないだろうか。

○お薦めの一皿
蝦夷豚 タン 腎臓 さがり ファジョッリ カンネッリ
臭みも癖も無いホルモンなので、白インゲンなどの淡泊なソースで纏められています。強めの味付けをするのが普通だと思っていた内臓を、マイルドなソースで頂けるとは驚きました。

○メイン
イタリア産乳のみ仔牛 イチボ ロースト トスカーナの香り
乳だけで育てられた仔牛ちゃんの短い一生。最適な火入れで柔らかく美味しく仕上げられ、私が有り難くしかと頂きました。牛のエキスとアンチョビとケッパーのソースと、ミックスハーブのパウダーを合わせて、トスカーナの香りを感じながら味わいました。姫竹、ベビーアスパラ、蕗、人参、紫人参はぬめりがあり、春の生命力を感じる野菜です。

○シェフのおすすめチーズ盛り合わせ
栃木の灰をつけた山羊の茶臼岳チーズ、イタリアの赤牛のパルミジャーノ・レッジャーノ、イギリスのブルーチーズのスティルトン、ドライフルーツ入りブリオッシュ、エミリアロマーニャの蜂蜜。どれも大変美味しかったです。コースに既にチーズが組み込まれているという経験はこれで二度目ですが、嬉しいです。コースに含まれていないと省いてしまいがちですが、お腹と相談してこれからも頂きたいです。

○ドルチェ
愛媛県産ブラッドオレンジ マスカルポーネクリーム 実山椒 ナッツミスト
コンポート、グラニテ、ドライオレンジ、とブラッドオレンジの3形態が一皿に揃っています。今回も色々な食感と味が良く調和した楽しい一品。実山椒が効いていて良いアクセントになっています。こちらのドルチェはいつも楽しみです。

○カフェ

美味しいお店に出会うと、また同じものを食べたい、と思ったり、次は新たな引出を見たい、と思ったり。いずれにせよ再訪したい、には違いありません。
ごちそうさまでした。

  • 静岡県産筍 パルマ産生ハム

  • パッパアルポモドーロ 北海道産磯つぶ

  • 高知県産アマゴ シエナ風 葉桜の香り フランス キャヴィア

  • バヴェッテ 常盤のアナゴ 燻し 島ラッキョウ ルコラセルヴァティカ

  • 蝦夷豚 タン 腎臓 さがり ファジョッリ カンネッリ

  • イタリア産乳のみ仔牛 イチボ ロースト トスカーナの香り

  • シェフのおすすめチーズ盛り合わせ

  • 愛媛県産ブラッドオレンジ マスカルポーネクリーム 実山椒 ナッツミスト

  • カフェ

2024/09/16 更新

1回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

これからもトスカーナ料理の魅力を教えてほしい

平日のランチに伺いました。
レビュアーの皆様が絶賛されているので、年内に是非という気持ちが募ってしまいました。
私たち家族にとっては、実は他店ではトスカーナ料理がピンと来なかったことがあります。とは言え多くのイタリアンを知っている訳でもなし、その時選んだ料理が口に合わなかった可能性もあり、リベンジの意味もありましたが、今回に限っては偏見を持たず早く訪問すれば良かったと思いました。

本郷弓町のクスと呼ばれる樹齢600年の楠がお店の前にそびえ立ち、良い目印になっています。
重厚な扉を開くとお店の方に丁寧に迎えられました。
私の後に徐々に埋まって行く他の席は、年齢も性別も様々、接待だったりお祝いだったり。幅広い人々や用途に利用されることからは本当にお店に実力があり、愛されていることがうかがえます。

お料理はClima風土、税込3,500円のコースです。メインを肉か魚か選べるショートコースです。ランチはサービス料が加算されないとのことです。
その他、スパークリングを頂きました。
他にパスタのみと、メイン2種のコースがあります。

○前菜 蒸した真鱈 冷製サラダ仕立て トマトとたらこのソース 水耕栽培のチコリ 野生のルッコラ ケッパー トマトの皮のフライ
メニューはメモしていないので記憶です。風味が良く香ばしいルッコラやケッパーなどが、淡泊な、蒸した真鱈を引き立て、日本人好みの旨みのあるソースが全体を纏めます。豪快というトスカーナ料理のイメージを一新する爽やかで繊細な導入に、期待が更に膨らみます。

○パスタ 卵黄と小麦粉で作られた生パスタ 稲藁でスモークした岩手県産牡蠣
シェフが自信をお持ちと思われる、卵白を使わず、卵黄と小麦粉で作られた、黄金色のもちっとした生パスタが美味しいです。パスタに風味を感じる貴重な体験でした。稲藁のスモーク香る牡蠣もたっぷりで嬉しいです。

○メイン 石鯛を蒸し焼きにしたもの じゃが芋のソース エリンギ 長芋 人参
佐藤シェフ自らサーブして下さいました。パリッと焼き上げた皮に良く絡むじゃが芋のソース。ピューレではなく、澱粉質の粘り気を引き出してとろりとさせた、味付け控えめなソースです。ほぼじゃが芋の味で楽しめるなんて贅沢です。

 ○ドルチェ ズッパ・ディ・ドゥーカ 第6代目トスカーナ大公コジモ3世・ディ・メディチがイタリア全土に広めたティラミスの原型 苺から作られた薄い飴またはパイ生地のようなもので覆われている
トスカーナを象徴するドルチェになるのでしょうか。ショートコースだからこそ、ドルチェの比重が増し、美味しいと更に満足感も増すというものです。舌の上で軽く蕩けていくマスカルポーネのクリームはズッパがスープの意味であることを再認識させます。散りばめた様々な食感も、盛り付けの魅せ方も、楽しんでいる間にすぐ無くなってしまう、名残惜しい魅力的な一皿でした。

○カプチーノ

またひとつ、私的必再訪リストのお店が増えました。
コストパフォーマンスで語るのも不遜ですが、間違いなく、お値段以上の満足感でした。
こんな拘りのあるお店の味を楽しむ為に、食材やワインの知識、マナーを、これからもっと身に着けて臨みたいと思わせられます。
お店の方には終始細やかにお気遣い頂き、時がゆっくり流れるような居心地の良さでした。

  • Costaripa Mattia Vezzola Brut

  • 前菜 蒸した真鱈 冷製サラダ仕立て トマトとたらこのソース 水耕栽培のチコリ 野生のルッコラ ケッパー トマトの皮のフライ

  • パスタ 卵黄と小麦粉で作られた生パスタ 稲藁でスモークした岩手県産牡蠣

  • メイン 石鯛を蒸し焼きにしたもの じゃがいものソース エリンギ 長芋 人参

  • ドルチェ ズッパ・ディ・ドゥーカ 第6代目トスカーナ大公コジモ3世・ディ・メディチがイタリア全土に広めた ティラミスの原型 苺から作られた飴またはパイ生地のようなもので覆われている

  • カプチーノ

2024/09/16 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ