i_girasoliさんが投稿したシェ松尾・松濤レストラン(東京/神泉)の口コミ詳細

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掲載保留シェ松尾・松濤レストラン神泉、駒場東大前、渋谷/フレンチ

4

  • 昼の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
4回目

2024/04 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

陽春のシェ松尾

平日のランチに伺いました。
新緑の季節になると訪れたくなる場所です。
4月下旬の庭園は、若緑の葉の密度はまだこれからで、蔦はとんがり屋根を這い始めた所。満開前のジャスミンがほのかに香りました。
さらに夏が近付くと、葉が周囲からの目隠しとなり、蔦が屋根を覆い尽くし、紫陽花がアプローチを飾るようになるそうです。
季節ごとの楽しみがあり、何度目でも新鮮な邸宅レストランです。

本日も、メインをスペシャリテ「和牛フィレ肉のロッシーニ風」へアップグレードしたプラン、ムニュヴェールロッシーニ 税サ込19,965円です。
通常のランチコースは12,100円也。ランチ代として私には贅沢な方ですが、これで、皇族を始め国内外のVIPに愛された空間を、垣間見ることができます。

○アミューズ 高知県産 初鰹のラヴィゴットソース
カルパッチョのような酸味のあるソースを添えた冷菜。

○グリーンアスパラガスのブランマンジェ 鹿児島県 才巻海老のミ・キュイ バニラ香る泡
花弁とバニラのムースで装った才巻海老は、アスパラガスの風味を凝縮したブランマンジェに乗せられ、デザートのような華やかさ。

○静岡県産 サザエのブルゴーニュ風
エスカルゴでも馴染み深い調理であり、巻貝にはやはりこれ。熱々のサザエにワインが進みます。

○長崎県産 鰆のソテー 南仏アンショワイヤード 様々な春野菜のアクセント
アンチョビとニンニクのソースの香りが、温められたお皿から立ち上ります。付け合わせのどの野菜にも合う、バーニャカウダに似たソースです。

○お口直しのシャーベット

○特選牛フィレ肉のロッシーニ風 数種の付け合わせを添えて
蕩けるような牛フィレ肉とフォアグラ。今回は旬のスナップエンドウを始め付け合わせの春野菜が華やかです。

○本日のデザート
晴天に恵まれたので、庭に席を移して頂きました。
空間を愛でるあまり、レビューをあまり多くしてきませんでしたが、こちらのデザートはいつも本当に凝っています。鮮やかな旬のフルーツを重ねた、複雑で立体的な構造。360度ビジュアルを堪能した後は、思い切って頂点からフォークを入れます。とろりとこぼれ出す中身にも萌えます。

○珈琲と小菓子

適切な温度に仕上げられた料理が冷から温へ整然と並び、口直しのシャーベットを挟んで、圧倒的存在感のロッシーニ。フランス料理の正統です。それぞれの食材にこれが最適解、と思わせる調理やソースです。
外しは無く間違いの無いコースなので、ロッシーニを選ばなくても満足させてくれるはずと思います。次回以降、ホロホロ鶏や豚、そしてあらためて鴨などを頂くのも良いかもと思っています。

平日とはいえ、ランチの空きが多いのが不思議なくらいの充実した邸宅レストラン。
今回もまたごちそうさまでした。

  • アミューズ 高知県産 初鰹のラヴィゴットソース

  • グリーンアスパラガスのブランマンジェ 鹿児島県 才巻海老のミ・キュイ バニラ香る泡

  • 静岡県産 サザエのブルゴーニュ風

  • 長崎県産 鰆のソテー 南仏アンショワイヤード 様々な春野菜のアクセント

  • お口直しのシャーベット

  • 特選牛フィレ肉のロッシーニ風 数種の付け合わせを添えて

  • 本日のデザート

  • 本日のデザート

  • 本日のデザート

  • 小菓子

2024/09/28 更新

3回目

2023/09 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

人生の一頁に刻む豊かな食体験

今回もまた家族の記念日を祝う為に、週末のランチに伺いました。
大切な日に選ばれるに相応しい、歴史と風格のある邸宅レストランです。
100年の時を生き続けた邸宅には、この先も私の人生に寄り添い、節目に共にあってほしい。まだ3回目の訪問にも関わらず、もう自分の人生と重ねてしまう、親しみやすさも憧れも感じています。

前回ひとりで訪問した日は、サービスの方による、お料理と建物や美術品についての情熱的な説明に魅了されました。本日は家族との会話も弾み、そんな日は静かに脇役でいてくれる気遣いに感謝しました。

本日もムニュヴェールロッシーニ 税サ込18,755円です。
こちらのスペシャリテ「特選牛フィレ肉のロッシーニ風」を家族にも是非味わってほしくて、1か月前に希望の週末に予約を入れました。

○アミューズ 南瓜のロンド
○フォアグラと鶏白レバーのパルフェ 熟成したバルサミコ酢とフランボワーズのアクセント
○仏ブルターニュ産 オマール海老のフラン 野生の茸 ベルモット酒の香り
○ノルウェー産 サーモンのミキュイ 蕪のエチュベ デュクレレソース
○お口直しのシャーベット
○特選牛フィレ肉のロッシーニ風 数種の付け合わせ添えて
○本日のデザート
○珈琲と小菓子

味は、期待に応えるコンサバティブ。お皿の上のビジュアルは、邸の生まれた時代を想わせる抽象絵画。そしてメインは、相変わらずの質量に圧倒される、ロッシーニのフォアグラです。成熟した空間に、成熟したサービスとお料理、全てが揃う気持良さがありました。
人生の一頁に刻みたい、豊かな食体験がここに。
ごちそうさまでした。

  • アミューズ 南瓜のロンド

  • フォアグラと鶏白レバーのパルフェ 熟成したバルサミコ酢とフランボワーズのアクセント

  • フォアグラと鶏白レバーのパルフェ 熟成したバルサミコ酢とフランボワーズのアクセント

  • 仏ブルターニュ産 オマール海老のフラン 野生の茸 ベルモット酒の香り

  • ノルウェー産 サーモンのミキュイ 蕪のエチュベ デュクレレソース

  • お口直しのシャーベット

  • 特選牛フィレ肉のロッシーニ風 数種の付け合わせ添えて

  • 本日のデザート

  • 本日のデザート

  • 珈琲と小菓子

  • 珈琲と小菓子

2024/09/28 更新

2回目

2023/04 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

聞けば聞くほど重厚な物語

平日のランチに伺いました。
渋谷駅から徒歩圏内ながら、松濤の中でもこの通りはひと際、異世界感があります。住民との協定か、信号機はひとつも無く、新たなお店やレストランを開くことはできないそうです。

立派過ぎず奥ゆかしく、紛れもない歴史を持つ母屋は、20世紀初期に建てられメンテナンスを重ねて、間もなく100年になります。4年振りにお店の前に立ち、やはりこの雰囲気は好きだ、と思いました。夏に向かって勢いを増す緑に囲まれた邸は、異世界の中にあって尚、別世界です。あと数週間先には蔦がとんがり屋根を覆い尽くすでしょう。
アールヌーボーのガレのランプや、邸とほぼ同時代を生きたピカソのスケッチ、松尾氏が模写した模シャガールなど、近代の巨匠の美術品が邸内を飾ります。

食卓に着く前に既にときめきが止まりませんが、本日はお料理も、ときめきのスペシャリテ「和牛フィレ肉のロッシーニ」を頂きに来たのでした。
ムニュヴェールロッシーニ 税サ込18,755円です。

○アミューズブーシュ 白魚のフリット
そば粉を使った白魚のフリットを、葱好きにはたまらないエシャロット香るクリームチーズにディップして頂きます。

○青森県産 桜鱒のミキュイ 軽いスモークの芳香 スパイスのアクセント 小さなサラダ添え
桜チップのスモークを効かせた十和田湖産の桜鱒のミキュイに、クミン香るカレー風味のソースとレモンのコンフィチュールが添えられています。小さな前菜を2種の味変で楽しめます。特に甘酸っぱいレモンのコンフィチュールがスモークの芳香に好相性でした。

○北海道産 帆立貝のソテー アンディーブのクリーム煮 瀬戸内で採れた“せとか”とのアンサンブル
引き続き、魚介と柑橘の相性の良さを実感する一品。極肉厚の帆立貝柱に、たっぷりのせとかのソースが、想像以上にお互いを引き立て合う良きアンサンブルでした。

○天然イサキのポワレ グリーンアスパラガス添え トマトフォンデュ 新玉葱のエスプーマ
身のふんわりとしたイサキとドライな生ハムを介して、トマトや新玉葱、グリーンアスパラなどの野菜を味わう一品だと思いました。果実や野菜は美味しさが存分に引き出され、ソースの役割ながら程良い主張もあります。

○お口直しのシャーベット

○特選和牛フィレ肉のロッシーニ
圧倒的存在感のフォアグラをご覧頂きたいです。このバランスで正しいんでしたっけ。サイズ感バグってます。和牛フィレと共に、この旨味、この量感は、ある種の背徳感を覚えます。また脇役ながら新じゃが芋はシンプルにバターの風味を纏い、地味に見えて非常に美味しいです。

○本日のデザート
庭に席を移して頂く、フランボワーズのゼリー寄せ、アイスとアーモンドのメレンゲの重ね、ピスタチオのソース。メインを終えたテーブルから順に、デザートを庭でいかがかと案内されます。心地良く晴れた清明。まだ蚊も陽射しも厳しくない季節。断る理由がありません。剪定前の厚めの木陰が丁度良く、今の季節しか味わえない緑を堪能しました。

○珈琲と小菓子

非日常感を盛り上げる、表現豊かなサービスにも魅了されました。お料理の詳細な説明は勿論、建物や美術品のルーツなど、聞けば聞くほど重厚な物語に酔わされました。
目と鼻の先の駅前の喧騒と雑踏に帰って行くことを考えて、少しブルーになります。いつまでもこの世界感に包まれていたい、と後ろ髪を引かれながら坂道を下りて行くのでした。
また伺います。

  • アミューズブーシュ 白魚のフリット

  • 青森県産 桜鱒のミキュイ 軽いスモークの芳香 スパイスのアクセント 小さなサラダ添え

  • 北海道産 帆立貝のソテー アンディーブのクリーム煮 瀬戸内で採れた“せとか”とのアンサンブル

  • 天然イサキのポワレ グリーンアスパラガス添え トマトフォンデュ 新玉葱のエスプーマ

  • お口直しのシャーベット

  • 特選和牛フィレ肉のロッシーニ

  • 特選和牛フィレ肉のロッシーニ

  • 本日のデザート

  • 本日のデザート

  • 珈琲と小菓子

2024/09/28 更新

1回目

2019/05 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

大正から令和へ 時代を見つめ続けた邸宅

GW中、家族の記念日を祝う為に伺いました。
都内有数の高級住宅地、松濤の一角に佇む邸宅です。驚くほど静かな街で、幸い迷わずに辿り着けました。緑の豊かな季節にこちらを選んだ甲斐がありました。邸はとんがり屋根まで蔦に覆われ、趣があります。門の前で出迎えを受け邸内へ案内されました。歴史ある邸宅レストランに惹かれる私達家族です。令和の幕開けに訪れることができて幸せでした。

年季の入った床色や、アンティークの家具、調度品。庭園は、精緻に造り込まれたものというより、緑が伸びやかで、生き生きしています。一歩出ると満開のジャスミンの芳香に襲われます。香りに酔う人もいそうなほど濃厚に漂っていました。

庭園を見渡せる部屋『ガーデンアネックス』にて。
ランチコース・ヴェール税サ別8,000円です。
メニューの表紙はシャガールだと思っていましたが、よく見ると『K. Matsuo』とサインがあります。食事中ずっと気になって混乱していたのですが、松尾氏は絵もお描きになることを後で知りました。『模シャガール』だったとは驚きです。

○コース外のグラスシャンパン
確か『松尾』のイニシャルMと合わせて選ばれたハウスシャンパンの『Montaudon』とか。蜂蜜のような甘さのある、香りの余韻が素敵です。

○ボルドー産ホワイトアスパラガスのヴルーテ イベリコ生ハムのエッセンス
ホワイトアスパラを凝縮した滑らかなスープです。

○富士サーモンのマリネ パリ風 マセドワンヌレギュームとトマトのジュレ
サーモンに瑞々しいレモンの香りを乗せたマリネ。賽の目切りの野菜の上にトマトのジュレのシート、サワークリームが重ねられた、鮮やかな前菜です。お皿の上にカンディンスキーを見ているよう。近現代の美術を愛する松尾氏の精神が窺えます。

○トコブシとホタルイカのコンポジション レモンタイムの香りに包まれて
ラタトゥイユのソースやカルダモンのパウダーと共にトコブシとホタルイカ、そして筍と空豆の食感を楽しむ一皿です。ラタトゥイユを少しあっさりとさせたソースが、食材の味や舌触りを殺さずに引き立てています。

○鹿児島県産桜鯛のアラヴァプール 白ワイン風味のコキヤージュソース ハマグリと絹さやを添えて
貝と白ワイン、そしてトマトのピリリとしたソース。本日最も気に入った一皿です。極上のふんわり感とジューシーさに感動しました。

○お口直しのシャーベット
パイナップルのシャーベットです。口直しまで極上の滑らかさで驚きました。

○シャラン産窒息鴨のロティ コーヒー豆香るソース マカロニグラタンと大根のコンポート
鴨は楽しみでしたが、残念ながら苦戦しました。筋にナイフが入りにくく、噛み切りにくいので、旨みやソースの香りを堪能するに至りませんでした。もう少し筋切りして頂くことはできなかったか。

○本日のデザート
庭園に席を移して頂きました。フロマージュやジュレ、ベリーのソースが使われた初夏にぴったりの爽やかな一皿でした。

○珈琲

○小菓子
食べきれなければ、と持ち帰りも勧めて頂きました。アーモンドの香り豊かなチュイルが絶品でした。後日購入したくなる、素晴らしい余韻でした。

記念日を祝う人が大変多いようでした。蝋燭が立てられた小菓子のプレートを前に写真を撮り合う幸せな人々が庭に溢れていました。お店の方も記念日利用に慣れており、メニューには予め名前が印字されていたり、写真をお撮りしましょうとお声掛け頂き、プリントした写真をプレゼントして下さったり。想像よりもアットホームなお店でした。

東京には美味しいフレンチのお店は沢山ありますが、他のお店には無い、歴史と建物と庭園を楽しみ、想い出の一日にしたい時にまたいつか選びたいです。料理の真骨頂はディナーなのでしょうが、緑を楽しむ為には、明るい時間もお勧めです。
これからも永く熟成させていってほしい空間です。

  • ボルドー産ホワイトアスパラガスのヴルーテ イベリコ生ハムのエッセンス

  • 富士サーモンのマリネ パリ風 マセドワンヌレギュームとトマトのジュレ

  • トコブシとホタルイカのコンポジション レモンタイムの香りに包まれて

  • 鹿児島県産桜鯛のアラヴァプール 白ワイン風味のコキヤージュソース ハマグリと絹さやを添えて

  • お口直しのシャーベット

  • シャラン産窒息鴨のロティ コーヒー豆香るソース マカロニグラタンと大根のコンポート

  • ガーデンアネックス

  • 本日のデザート

  • 珈琲

  • 小菓子

  • 中庭

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2024/09/16 更新

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