2回
2022/11 訪問
三度目?の三つ星おめでとうこざいます♪ミニマルなスタイルでありながら大きな存在感が放たれる料理とダイナミックなお料理なのに丹精な作り込みがされた至福の中華♪
記事URL:https://ameblo.jp/sakura-beautiful/entry-12749500969.html
2022/11/16 更新
2018/06 訪問
中国茶とのペアリングが織りなす極上中華『茶禅華(サゼンカ)』
まるで美術館の秘密の宴にでも招かれたような。
そんな上質な入口が出迎えてくれました。
ここを通ったら、いつも大股で闊歩する私もちょっとしたレディに昇格。
背筋を伸ばして、香りや音や味を堪能したい。
そんな結界のような扉を開けて中に入りました。
場所は南麻布。
フィンランド大使館やフランス大使館などが立ち並ぶ瀟洒なエリア。
どの駅からも徒歩10分以上かかり、限られた人達だけが訪れるエリアです。
テーブルの上のストーリーは、アンティークの位地皿から始まります。
脇に置かれたメニューには、中国語での菜譜。
茶禅華では、コースは¥20,000~¥23,000(+税)の1種。。
これにアルコールペアリング¥9,000~¥13,000(+税)や
ティーペアリング¥6,000~¥8,000(+税)があります。
私は、各所からとても評判も高く、絶対に体験したほうが良いと
奨められていたちろんティーペアリングで。
青山緑水
まずは冷たい素麺からスタートです。
なるで朝露にぬれた水面のように清らかです。
クリアな四川清湯の中には、ちょっと固めにゆでられた奈良の三輪そうめん。
緑茶の葉が一枚おかれ、また緑茶のオイルが見た目も味わいも清々しい。
素敵な器は景徳鎮でした。
鳳凰などが描かれていて格調高い。
真っ白な白磁に青花の細かな絵付けは優美で美しいですね。
竹蓀文蛤
しっかりとったハマグリの出汁の中には、ふわっとした衣笠茸。
旨味を十分に含んだ衣笠茸は、
衣笠茸の本来持つ味わいをさらに深くしてくれましたが
こちらではあくまでも上品な感じで旨みを含んで。
合わせたのは、新昌で採れた新茶「龍井茶」です。
美しい一葉が浮かべられ何とも優雅。
東方美人のスパークリング
東方美人のふくよかで色っぽい香りが弾けるように広がります。
セクシーなお茶をより華々しい形でいただける素敵なドリンク。
棒棒鶏絲
中華料理の定番ともいえるバンバンジーですが、
こちらでは凛とした佇まい。
鶏のかたまりにバンバンジーの胡麻香るソースがかかっています。
生姜も使われ爽やかな味わいが広がります。
中にはちゃしとうが。
キュウリとはまた違うシャキシャキの食感と柔らかな味わいに。
白茶
白茶って確かにこういうお味。
ちょっとイグサの香りのするようなお茶をあわせていただきました。
銀耳海蜇
このくらげは食べるべき逸品だと思います。
あの細切りのクラゲではなく、一瞬はなびらだけのようななかなかお目にかかれないお姿。
大連のクラゲの塩漬けと生姜の味わいがフレッシュな木姜油で味付けで。
雉雲呑湯
静岡の奥浜名湖の雉を使ったスープと昆布出汁を合わせたスープには
美しいワンタンが優雅に浮かんでいます。
生姜の味をお肉の風味を含んだ優しいスープで口の中をクリアにリセット。
薫香正山小種
シップみたいな味・・・と普段思っていて実はあまり好きではない
ラプサンスーチョン。こちらのお茶はあのいやな味がなく、柔らかい。
あのすっきりした味は濃厚なソースや肉には最適だということを
この後まざまざと思い知らされるわけですが、
まあなんとも酸との相性もいいものか。
香醋俳骨
やまと豚の骨付きのスペアリブのいわば酢豚です。
少し厚めに衣をまとい、さっくりとした食感。衣も旨い。
その下にはジュシーでほろっとさけるような感じで火が入っています。
脂の味が上質なのは下ごしらえの時に何かしているのかしら。
ここに香醋の甘味を含んだソースが絡められた上質なスペアリブ料理に。
狼桃を和三盆とアニスでマリネ。
八角がほのかに香り甘味もある小粒ですが印象的なお口直し。
大雪山野生茶
最近日本でもぽちぽち入手できるようになりましたが
青茶のようにフレッシュな感じもありますが力強さもある生プーアール茶でした。
酸菜紅喉
ノドグロを炭火で焼いて抜群の火入れで出してくれました。
もう表面からじゅわぁっとにじみ出るのとぐろの脂や旨味をみれば
おおよそその料理の美味しささえも分かるほど、しっとりしたいい火入れ。
皮には玄米をおこげのようにつけて、香ばしく。
軽やかな山椒の味のする春雨と漬物にした春の白菜が添えられ
最後まで脂が飽きずにいただけるような取り合わせでした。
金萱茶
ミルキーで優しい味のお茶はやはり水出しで。
こういうお茶は本当につかれず、
またまったりとしたフカヒレのあんかけと溶け合うようにマッチしました。
紅焼魚翅
お見事!!これもこちらで食べたい逸品。
素晴らしいフカヒレが登場しました。
プリッと肉厚のしっかりしたふかひれは天晴れな姿。
この断面の素晴らしいこと。
しっかり食感の残る繊維も残りながらとろけるようなテクスチャー。
フカヒレが纏った餡も素晴らしい味わいでした。
このフカヒレの餡で作った雑炊もまた美味。
古樹銀針
古樹銀針と書いてありますが、樹齢600年ほどの雲南省の白茶でした。
炒青江菜
青梗菜はニンニク炒めで。
脆皮鴿子
メインデッシュは小鳩。
腿肉は油をまわしがけすることで火入れをするという丁寧な仕事ゆえ出来たお料理。
鳩の香りというか鳩のいいところが全面に出て、
香りを存分に楽しませていただきました。
脂身がぷりっと弾ける感じが素晴らしい。
むね肉
パクチーネギ黒酢のからし菜のニンニクと生姜が添えてありました。
麻辣味も使われていて、ちょっぴり刺激が加わります。
五香粉で味付けされてグリルされた腿肉はむっちり焼き上げられています。
肉厚の鳩の中身は美しいルビー色。
こちらはザ・鳩という味わいもしっかり残していました。
添えられた香味野菜と共に味の変化を楽しみながらいただきました。
様々なハーブやハマナスの花のつぼみが入り、
甘く軽やかな爽快感もあるお茶でちょっとロマンチックな気分に。
目の前でサイフォンのようなもので入れてくれるのが楽しくて
何度でもやって欲しいくらいです。
清湯麺
〆はなんともシンプルなチンタン麺で。
スープは最後までいただきました。
棗羊羹
お砂糖を使っていないというこの羊羹はドライの棗でしょうかね。
独特のナチュラルな甘味が広がります。
オレンジピールがより深みと華やかさを加えていました。
繊細な絵付けの蓋碗で出していただきました。
こちらには菊茶を。
今度は白磁の器が二つ。
こちらには温かい杏仁豆腐とつめたい杏仁豆腐が食べ比べできるという楽しい趣向。
水仙茶でいただきました。
最後の小菓子的なものは、ココナッツを纏ったココナッツのもち。
中の餡もココナッツというココナッツづくし。
柔らかく、とろけるような口どけのお餅でした。
そして登場したのは私へのお誕生日祝いのお饅頭。
私が世の中で最も愛する食べ物である桃を型どった
長寿のシンボルでもある桃の形のお饅頭です。
でも食べるのはこんな大きいのじゃないのよ~。
こんな小さなお饅頭。
これは嬉しいお誕生日祝いですね。
こうもりと桃をあわせた五福臨門のお皿は縁起がいい。
人生の5つの福「長寿」「富貴」「康寧」「好徳」「善終」を
全て自分のところに集めるという意味を持ちますね。
最後は美しいはまなすのお茶で優雅に締めくくりました。
素晴らしい空間で、素晴らしい素材を使い高い技術で作られたお料理。
そしてベストな状態で淹れられた中国茶。
今年、初めて伺ったレストランで気に入ったお店が2店舗ほどありますが
こちらは間違いなく私のラインナップに入りました。
夜のじんわりした雰囲気も素敵ですが、
昼間の光が緑を反射して差し込む雰囲気も素敵でしょ?
なんて話をしながらお食事をしていたのですが
また私を『茶禅華』につれてきて♪
そんなおねだりをしてお店を出てきました(女同士ですから自腹ですよ)。
記事URL:https://ameblo.jp/sakura-beautiful/entry-12385477651.html
2018/06/26 更新
本日はミシュランガイド東京2023年版の発表がありましたね。5月に私の誕生日で訪問したのですが、
ずっと時間がなく写真だけブログに貼り付けてアップできていなかった茶禅華のブログをやっとアップしました。
というのは、メモが消えてしまっていたので書けなかったのですが、
私の心と頭の中にある記憶を紐解き、書いてみました。
だって、お店の温かなサービスが嬉しかったから。
三つ星だから天狗にならず、温かなサービスをしてくださる素敵なお店。
予約もなかなか取れませんし、お値段も高いのでなかなかいける身分ではないですが、
是非スペシャルな日はやはり訪問したいレストランです。
レストランは元ドイツ大使公邸だったかな・・・。
周辺にも大使館があったりと、セレブなエリアにあります。
中はまるで美術館。いい気が流れ、中にいるだけでスペシャルな気分になります。
中華料理店でしかもミシュランガイドでは唯一三つ星を獲得。
ベストレストランなどにもランクインしています。
川田シェフのお料理はミニマルなフォルム。しかしながらそこから放たれるオーラは力強く、
余分な飾りがなくても完結しています。食材を生かしながらも、
美味しさを引き出したバランスの取れたお料理の数々。
私の川田シェフの印象は温和で賢く温かい。
そんなお人柄がそのままお料理に出ている感じで、お料理にはどっしりした安定感があります。
所々で豪快な演出もあったりするのですが、やりすぎないギリギリのところで
その清らかで落ち着きのある丹精な仕事が感じられるすばらしきお料理です。
なかなか予約の取れるお店ではありませんが、
東風に包まれたようになんだかポカポカ気分になれる極上レストラン。
三つ星にふさわしいスペシャルなお店です。
詳しいお料理の解説はブログをご覧ください
→https://ameblo.jp/sakura-beautiful/entry-12749500969.html