hongo555さんのマイ★ベストレストラン 2018

レビュアーのカバー画像

Mangiare è un'avventura! 美味しい&楽しい店のご案内

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

2018年最大の発見は、鐘ヶ淵の「鳥田中」です。
もうここはダントツ、驚異的なコストパフォーマンスに怒涛の突き出し、焼鳥も徐々に腕前が上がってきて唸るほど美味しくなりました。
日本料理がベースにある焼鳥屋さんは強いですね。
またもう一つの嬉しい発見は東大前の「マ・プール」です。
クラシックフレンチって最近どうよ的な感じがありますが、やっぱり王道を行く美味しさを味わえて納得です。
こういう店が徒歩圏にある幸せを実感します。
寿司で驚いたのが、「鮨 心白」です。
何が驚いたって19時から25時まで6時間以上も食べ続けられるお店って他にはないです。
こんな店が存在するなんて話を聞いても理解できませんでしたが、行ってみてよくわかりました。楽しいです。

昨年一番お世話になった神田淡路町の「かつぎや」は移転前と移転後、両方の店をランキングに掲げました。
どちらも甲乙つけ難く、またどちらもそれなりの良さがあり、前の店への郷愁もあり、理屈抜きで入れました。
今年も上位にくるのではないかと楽しみにしています。

忘れてはいけないのが下町の名店です。
とんかつ、蕎麦、天麩羅、焼鳥などは星の数ほどあっても、長く続く店が少ないのはそれだけ競争が厳しいからだと理解していますが、それでもしっかり地域に根を下ろして常連さんも一見さんも分け隔てなくもてなす気持ちの良いお店が上位に入りました。
その代表格がとんかつだと「丸八」、蕎麦だと「おざわ」、焼鳥だと「酉たけ」、居酒屋では「味泉」です。

他にも「野中」とか「竹やぶ」とかベストに入れたい店がたくさんあります。
今年も美味しい店に出会えるように色々と巡ってみたいと思います!!

マイ★ベストレストラン

1位

鳥田中 (鐘ケ淵、東向島、八広 / 焼き鳥、鳥料理、日本料理)

17回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2022/12訪問 2023/03/30

[鐘ヶ淵]日本最高の鳥割烹 休業は大変残念ですが再開を心待ちにします

先日、田中さんからしばらく休業する旨のご連絡をいただきました。
2023年中の再開は可能性としてはあるようですが、時期は全く未定とのことです。
日本一の鳥割烹の休業は大変残念です。
再開のご連絡を心待ちにしています。
鶏鍋の販売は継続するそうなので、”鳥田中の味”はお取り寄せで楽しめるのが唯一の救いです。

ということで、休業前最後の鳥田中を心行くまで味わい尽くすことに決めてカウンターに着きます。
田中さんの準備がまだちょっとかかりそうとのことで、生姜の艶煮をポンと出してくれて、すみませんこれでちょっと飲んでお待ちくださいと。
有難い、こういうお心遣いが客のハートを鷲掴みにするんですよね。
西さんの薫陶宜しきを得ている人はやはり違います。

最初に八丈島の情ヶ島を水割りでいただいて、よく味の沁みた甘辛い生姜を摘むこと暫し、最初の料理が登場。
先附は七谷鴨のコンフィです。
秋田に行ったら欠かさず買ってくる三関の芹が添えられており、熊本の大長茄子と法蓮草を二色のピュレにして配置。
一つも隙のない完成度の高さにまず溜息です。
温度管理が絶妙で、案外固くなりがちな七谷鴨もふっくら柔らか、噛み締めると旨味が溢れ出して来ます。
最初からこういうKOパンチがジャブで繰り出されるから凄いですよね。

続いて蒸物は海老芋の蟹餡掛け。
城崎で揚った背子蟹を出汁で溶いた内子入りの餡がふっくらと炊かれた海老芋に掛かっていて大変美しい。
彩りには大きくて有名な藤九郎銀杏が乗っています。
これも隙のない逸品ですが、単にきれいなだけではなくとても美味しい。
目にも舌にも嬉しい料理です。

ご一緒した方のリクエストでワインをいただくことにして、ココファームの農民ドライを貰いました。
入ってないのに何故かゲビュルツ・トラミネールの味がするワインですw
ドライではありませんがすっきりした飲み口、ミネラル感も程良くあって焼鳥にも合います。

次はお造り。
淡路島産の真鯛を大変美しい切りつけで出してくれました。
刺身は包丁で味が変わるとよく言いますが、まさにそのお手本のような美しい断面を鑑賞しましたw
脂が適度に乗った白身は、いい感じに数日寝かされてあり、旨味が乗っています。
農民ドライにも不思議と合って、これは発見でした。

お凌ぎにお粥が出て来ました。
指宿産の黒薩摩鶏のスープに、三陸の牡蠣を合わせた白湯粥です。
前回もいただいて感激しましたが、なんとすっきりした旨味なんでしょう。
あっさりしているようでコクもあり、牡蠣の香りと旨味が白湯にきれいに移って米(は南魚沼産こしひかり)の甘味がまとめてくれます。
これがお凌ぎなら、何度でも凌ぎたいものですw
 
お椀は熊野地鶏の澄まし仕立てです。
大きく作った捏がゴロリと横たわり、金時人参としめじと法蓮草と柚子という香り付けと彩りは見事としか言い様がない。
完璧なお椀です。
焼鳥屋で味わえる最高峰のお澄ましだと断言します。
これは他の焼鳥屋では絶対に味わえないよ。

次にホロホロ鳥の叩きが出て来ました。
焼鳥に向けてのプロローグでしょうか。
モモ肉とムネ肉を炙って旨味を綴じ込め、果実の金柑と卵の金柑を遇らうとは素晴らしい。
洒脱で粋な佇まいの皿です。
鳥割烹の真髄ですね。

さらに七谷鴨の治部煮が登場。
所謂窒息鴨で血液を肉に残し、甘味と柔らかさを残して治部煮に炊いてあります。
京菊菜と山形赤葱を遇らう隙のなさw
もう美しくて美味しくて何も言葉がない。
これがしばらくいただけないなんて、鳥田中ロスになりそうです・・・

日本酒に切り替えて七本槍にしたところで、口直しの岩もずくのきのこ和えが置かれました。
そろそろ炭の温度も上がり、焼鳥タイムがまもなく始まります。
赤えのきとなめこを岩もずくに合わせて、さらりとした酸味で口直し。
このもずくの食感が心地良くて、しゃりしゃりと噛み締めてしまいます。

串は熊野地鶏のムネ、鴨を練り込んだ熊野地鶏の捏と鶉卵燻製グラナパダーノ掛けと云う凝ったものからスタート。
弟さんが担当する焼鳥も、どんどん進化&深化しています。
黒薩摩鶏の大きいハツが出て、アクセントにエリンギ焼を挟み、熊野地鶏のソリとレバーで焼鳥もピークを迎えます。
近火の強火で焼き上げ、焦げる寸前を狙った攻めの焼鳥です。

黒薩摩鶏の皮、熊野地鶏のぼんぼち、同じく黒薩摩鶏の内腿(おび)と続いて、集めるのに苦労したであろう背肝をいただいて感激。
羽子板は塩でいただいて焼鳥も一通りでした。

締めのご飯はそぼろ丼といただいて、デザートのプリンで本日も終了。
楽しくて美味しくて美しい料理の数々を今日も堪能させてもらいました。
この料理がしばらくいただけない&お母さんにもお目にかかれないのは本当に残念ですが、客の気持ちを痛いほど理解しつつ降した決断ですから、そのお気持ちを尊重し、本日の料理を記憶と舌に焼き付けて、ひたすらお待ちしようと思います。
既に首が伸びてますけどw

ご連絡お待ちしてます。
ご馳走様でした!!!

2021〜22の鶏鍋シーズンも昨年11月の1度しか伺うことができず、あっという間に春になってしまいました。
今年に入っても1月21日以降は蔓延防止が出ていたので、鳥田中の鶏鍋がいただけたのは限られた人だけでしょうね。
気が早いけど今年の冬は2回は鶏鍋いただきたいものです。

ということで、今年初めての鳥田中は食べログのレビューアーさんの集まりです。
自分を含めて4人が奥の座敷に集合しました。
こうやって集まって話をしながら食事できるってやっぱりいいなあ・・・

前回残していった麦冠情ヶ嶋を出してもらおうとしたらなぜか中々になっていてびっくりw
あれ、前回一升瓶一本飲んじゃって別の焼酎を残していったんだっけかな。
いまいち記憶がはっきりしませんけどまあいいか。

では乾杯していつものようにコース開始。
紆余曲折を経て、現在の鳥田中はお任せコースのみになりました。
それでも焼鳥の追加、締めの炭水化物の追加は可能です。
以下、コースに沿っていただいたものを列挙します。

白湯粥 七谷地鶏の濃厚な白湯スープで南魚沼産こしひかりを炊いてあります シンプル&極上
冷製コンソメ 黒️薩摩地鶏の煮凍りに毛蟹と百合根、淡路の玉葱のソース 毛蟹が引き立ちます
木の芽味噌和え 合馬(おおま)の筍に熊野地鶏ムネ肉の含め煮と墨烏賊 六角形の昆布激ウマ
燻製盛り合わせ 旬の滑川産蛍烏賊を店で燻製 カマンベールと半熟鶉卵も燻製してあります 
お造り 槍烏賊と4日ほど寝かせた間八 コリっとした弾力と計算され尽くした旨味に脱帽
椀物 トロトロ濃厚鶏スープは熊野地鶏の各部位を混ぜ込んだつくね入り 蕪と胡瓜が上品
窒息鴨ロースト 七谷鴨の甘味のあるモモとハツのロースト 鴨葱に粒マスタードと山葵最強
お新香 泉州の水茄子が春に味わえるなんて 津軽の林檎擦り下ろしが爽やかなアクセント
ホロホロ鳥叩き 昆布締めてから炙ってあります 皮と身の間の脂が超美味ですね
串:つくね 七谷鴨も入った濃厚な味わい 強い火入れでしっかり焼いてあります
串:ソリ 最近弟さんの火入れも安定していてムラがなくなりました とても美味しいです
串:ハツ元 これも火入れがお見事 優しくしっかり焼き上げてあって申し分なしです
串:ホワイトアスパラガス エシレバターで香ばしい春の味 サクッとした食感が好みです
レバーパテ 黒薩摩鶏を練った箸休めのパテは蜂蜜入りで甘めに仕上げてあります
串:せせり 熊野地鶏のせせりも攻めた火入れ 巻いた皮がパリッと焼き上がって大変美味
串:レバー 弟さん得意の串はタレの具合がちょうど良くて更に美味しくなっています
万願寺唐辛子肉詰 田中農場の卵に絡めて上品なつくね風に タレに一番合っていますね
串:手羽中振袖 骨を抜いた手羽中と肩周りを一串にしたスペシャリテ 皮が抜群に旨い 
追加串:羽子板 丁寧な切り出しで均等に火が入ってます タレとよくマッチしてます
追加串:はらみはホロホロ鳥 珍しく塩で 脂の旨さは今日一番じゃないかと思います
追加串:背肝 鳥田中の真骨頂ともいえる串です 20羽くらい使っている贅沢な旨さ
そぼろ丼 上品な味わいに炊いたそぼろが抜群 これは鳥しきと甲乙つけ難い味ですね
焼きあご煮干し出汁鶏そば 食べずにいられない鳥田中の中華そばその1 満腹でも入る
濃厚白湯鶏そば 食べずに帰れない鳥田中の中華そばその2 腹がはち切れても食べますw
自家製プリン 田中農場の卵で作る濃厚プリンは甘いもの苦手でも美味しく感じます

本日も19時から3時間ちょっと、素晴らしい京懐石の技と七谷地鶏、熊野地鶏、七谷鴨、ホロホロ鳥、黒薩摩鶏などを使い分けた美味しい鳥料理&焼鳥の組み合わせを堪能しました。
締めの中華そばはこれだけで店を出しても長蛇の列になること請け合いの超ハイレベルですから、焼鳥を取り扱う飲食店として総合力日本一であると断言できます。

こんなに旨いものでお腹をいっぱいにできるなんて本当に幸せですw
これからはワクチン接種が進み病床使用率の逼迫もないことを前提に、緊急事態宣言なども極力発出しないそうですから、間を空けずに伺いたいものです。
楽しい飲み会で身も心も大満足です。
お付き合いいただきありがとうございます。

ご馳走様でした!!
昨年からなぜか緊急事態宣言中に予約が入っていて、都度流れては再予約の繰り返し。
正確には予約が取れると緊急事態宣言が発出されてお店が休業になるの繰り返しですけど。
気がつけば昨年伺ってから1年ちょっとの月日が流れていました。
鳥田中に1年も行ってないなんて!
私の鳥人生wに空白ができてしまいました。
コロナめ〜!

ということで、今日はようやく1年越しの予約が通って友人と奥の座敷で鳥鍋です。
同席する友人とも1年以上会っていませんでしたから、コロナって日常生活を大きく変えてしまったんだなと実感します。
その友人もコロナの間に転職していましたし。

田中さんご家族とも1年ぶりの再会。
何だか親戚に久しぶりに会った気分で感激してしまいましたよ。
さあ、今日は美味しく楽しくこの1年の憂さを晴らしましょう。
先ずは再会を祝して特製レモンサワーで乾杯です。

以下、コースの内容を列挙します。
海老芋の唐揚げ 先付代わりの一品は軽い揚げ上がりでサクッと上品な甘味 つけ添えの銀杏が美味
雨後の月純米大吟醸斗瓶取り 友人が再会を祝そうと持ち込んだ酒 フレッシュで香りが素晴らしい
皮剥の肝巻き 肝和えではなくて肝を巻いていただきます こちらのほうが濃厚な甘味を味わえます
ホロホロ鳥の叩き ハツと砂肝です 田中農場の卵黄で和えて食べて悶絶しましたw
ホロホロ鳥の炙り ムネとモモです 野菜から煮出したタレを掛けると風味が引き立ちます 
ホロホロ鳥の白レバー 塩っぱくない結晶塩が掛かっていてこれが濃厚なレバーをキュッと締めます
串:黒薩摩鶏のレバー ここで焼鳥登場!レバー続きでもタレの絶妙な照りが食欲を掻き立てます
串:熊野地鶏の振袖 火入れが強いですけど旨味もしっかり出ていて大変な旨さ これは絶品です
八丈島麦冠情け嶋 八丈島の麦焼酎です 一升瓶をもらって全部飲んじゃう計画ですw
串:黒薩摩鶏のハツ元 これで一体何羽分? 強烈な数のハツ元はジューシーで旨味たっぷりです 
串:長芋 あっさり醤油味の甘辛長芋です ちょっと七味かけるととんでもなく旨いんだよね
串:つくね&金柑 七谷地鶏と鴨を叩いた贅沢な串 肉の旨味と金柑の甘味を同時に味わえます

ここで口直しのお新香が出てきて、田中さんが徐に鳥鍋の用意を開始、待ってました!
先ずは濃厚な鳥スープに少しお塩を足して飲みます。
メンバーからきゃー!とかうまー!とか口々に感嘆の声が上がります。
こういうのが食べる喜び&集う幸せだよねぇ・・・

サボイキャベツやら七谷地鶏のモモやらつくねやらが銅鍋の中でクツクツと炊けていくのを眺めながら、酒が進みます。
鍋が炊けるさまが既につまみですw
もちろん合間に弟さんが持ってきてくれた七谷地鶏のソリレスも素晴らしいつまみですけど。

では鳥鍋いただきます。
キャベツが甘い!えのき美味い!七谷地鶏のモモうまーい!つくね美味しくて泣きそう・・・
やっぱり自宅で鳥田中お取り寄せでいただくより、奥の座敷でいただくほうが何倍も美味しいです。
火入れの加減とか素材の鮮度とかよりも、気持ち&気分なんだろうなぁ。
お母さんの笑顔を見ながらいただいているので、一層美味しくなるのかもしれません。

鳥鍋に歓声をあげつつパクついている間にも、追加もお願いしたので串が焼き上がってきます。
串:七谷地鶏の手羽 小さめでも皮の炙り方がほぼ完璧で脂しっとり艶々 旨いとしか言い様がない
串:七谷地鶏の皮 やや焦げてしまっていますがこちらはカリカリ系にしっかり焼き上がっています
串:七谷地鶏のせせり 本日のNo.1か!熊野地鶏の振袖と甲乙つけ難い旨さです
串:七谷地鶏のあか こちらもモモの一部ですが特にコリっと盛り上がった美味しいところです
バゲット&七谷地鶏のレバーペースト 濃厚レバーペーストをレーズン入りのバゲットで

楽しい時間はあっという間に過ぎるもの、早くも締めの雑炊の時間になりました。
炊いたお米を水で洗い、表面の滑りを取ってから鍋に入れます。
田中農場の玉子も溶き入れて小葱を散らし、激ウマ保証つきの雑炊が完成しました。
またメンバーのわーっとかうおーっとか歓声を聞きつつ、ガツガツいただきました。
だって早くお代わりしないと取られちゃうんだもんw
銅鍋の中は程なく洗ったようにきれいになくなりました。

これで終わりにしてなるものか!?
1年以上もご無沙汰していたんですから、親子丼追加ですw
田中さんがまだ食べるんですかと笑ってますが、ここは食べる一手です。
本当は鳥白湯ラーメンも食べようとしたんですけど、ワイフにお願いだからやめてと言われ、泣く泣くやめました。

雑炊の混ざってないヴァージョンが親子丼だなと意味不明な感想を頭の中に浮かべつつ、甘くてコクがあって七谷地鶏の旨味が溢れた親子丼も、しっかりお腹に収めました。
やっぱりラーメン食べたかったなぁ・・・

デザートのプリンをいただいて本日の幸せな時間も終わりです。
美味しいというだけでなく、心も温まる楽しい時間でした。
幸いなことに10月以降新規感染者はあまり増加していませんでしたが、12月に入って少しずつ増えてきている様に感じます。
昨年も忘年会シーズンの12月に感染が広がり、年明け早々の緊急事態宣言につながりましたから、ここは油断大敵ですよね。
手洗い、漱、手指消毒にマスクくらいしかできることがありませんが、注意は怠らない様にしたいものです。
また鳥田中に来られなくなったらそれこそ悲劇です。

感染予防に留意して(徹底なんてことは感染症対策としてはあり得ませんから)また来ます。
ご馳走様でした!!
緊急事態宣言中は休業の鳥田中。
田中さんによると、宣言中も予約のキャンセルが全くなく、店の混み具合もスタッフ(ってご家族ですから)の健康にも留意しなければならないので已む無く休業の判断に至ったとのことです。
また予約が飛んでしまいましたが、それは仕方のないことですね。

ということで休業のお知らせをいただいた際に、準備が出来次第鶏鍋の通販を開始するとのことでしたので楽しみに待っていたところ、数日後にまたメッセージを頂戴しました。
では早速振り込みの手続きをしてお送りいただくのを待つことにしました。

あ、メニューは、
濃厚白湯鍋 11,000円(4人前相当)
すき焼き  11,000円(4人前相当)
両方のハーフ&ハーフ 12,000円(2人前ずつ)
白湯鶏そば 1,000円
焼きあご煮干しそば 1,000円
です。すべて税込です。
郵送希望の場合は、別途クール便の費用1,720円が着払いで発生します。

数日後の週末に、結構なサイズの箱で濃厚白湯鍋セットが到着。
今晩は鳥田中の鶏鍋だねぇ。嬉しいなっ!
箱を開けてみると、とても丁寧に包まれた鶏肉やスープ、契約養鶏場の玉子などなど、鍋のセットがどっさり入っています。
キャベツ、椎茸や今日聞くな、あれ京菊菜、長葱など鳥田中で使っている野菜まで一緒です。
利尻昆布までついてるよ。
すごい、受け取った人は鍋を用意するだけだ。
ん?トリセツと書かれた封筒も入ってますね。

直筆の手紙でも入っているのかと思ったら、詳細な図解入りの鶏鍋解説書でした(笑)。
是非写真を参照していただきたいですが、火が入りにくいものから入りやすいものをきちんと分けてパックしてあり、図にして一目瞭然にしてありますよ。
すごい、如何にも几帳面な田中さんらしい配慮が感じられます。
この解説書は家宝にしよう(笑)。

2枚めにはびっしりと鶏鍋の作り方が書いてあります。
堂々「奉行書」と書いてありますから、これは指南書ですな。
これも写真を是非参照していただきたいのですが、とても細かく&順番通りに鶏鍋の具材の入れ方などが記載されており、それでも最後に「※ 基本の召し上がり方はありますが、ご自身流、自由に召し上がっていただくのが一番です!」と書かれています。
じゃあこんなに細かく鍋奉行指南しなくてもとツッコミたくなりますけど、鍋を美味しく食べるには基本的なルールというものがありますから、これでいいんです。
指南に従いつつ、ところどころで好みの具材を足してみたりするのも楽しいですもんね。

では、鍋と酒を用意して、先づは鳥田中の鶏鍋とどこにでもある鶏鍋を決定的に分ける極上白湯スープを鍋に入れます。
冷凍されて固まっていた黄白色の濃厚そうなスープがじわじわと溶けていきます。
香りも徐々に立ってきて、もうこれだけで良いかっていうくらい室内が鶏鍋の香りで満たされます。
じゃあさ、猪口に少し入れて塩を数粒入れて飲んでみようよ。

うあはははは、うまーい!
笑うしかない美味さですなこれ。
もっと飲みたいけど、なくなっちゃうから我慢我慢、我慢です。
でももう一口だけ飲んじゃお(笑)。

さあ、スープも温まったことだし、奉行書に沿って鳥田中の鶏鍋いよいよ開始です。
利尻昆布を水で戻してスープに足し(いつ足すかは奉行書に書いてないけど)、最初にキャベツとつくねを投入。
一煮立ちしたら、モモ肉とムネ肉を入れます。
つくねは煮えると締まるので、それが食べ頃サインとのことです。

じゃあつくねだけ食べてみよう。
うあはははははははは、こりゃ鳥田中だ!
鳥田中の奥の座敷でいただくのも格別ですが、自宅で食べるのもいいですね〜。
つまり旨いもんは場所を選ばないってことです。

では腰を据えていただきます。
胸先、ささみ、振袖、すね肉などを順番に入れ、順次野菜も投入。
スープには肉と野菜の旨味が加わって、さらに甘味とコクが増し、美味しくなります。
若干薄まった感じはありますが、味の深みが増して激ウマです。
このままだと具材を食べ終わる前にスープ飲み切っちゃうかも(笑)。
ここも我慢だ&最後の雑炊まで辿り着かないとね。

もも、はらみ、縁側、せせり、首皮、ぼんぼち、ソリレスなどもいただきます。
焼鳥でいただくのとはまた違った肉の味わいが楽しみます。
焼いた鶏肉もいいけど、鍋でゆっくり炊いた鶏肉も旨いよねぇ。
歯を押し返すような弾力と柔らかさが同時に味わえるなんて、鍋って最高だ。
香ばしくはありませんが、優しい食欲を刺激する香りも好きです。

セットには鳥田中特製のポン酢にもみじおろし、小口切りにした葱も一緒に入っていますから、本当に購入した人は鍋を用意して食べるだけですね。
至れり尽くせりの鶏鍋です。
このポン酢がまた旨い。
これを少し足すと酢橘や橙の香りに鰹の旨味も加わって、一気に複雑系なスープに変身します。
野菜ではキャベツと椎茸がバカうま。
とても幸せな気分です。

自宅で鍋してるとあんまり呑まないんですけど、今日は悦 凱陣の興があるので、ぬる燗にしていただいてます。
鶏鍋と燗酒は冬に最高の組み合わせですね。
せせりを食べて燗酒を一口、椎茸を齧って燗酒をまた一口。
これは止められないわ。無限に続けられそうだ(笑)。

セットにはやわ胸、腰肉、胸皮、上腿なども切り分けられて入っているので、普段それほど意識しないで食べている部位も、一つ一つ味わいを確かめながらいただけます。
へえ、腰肉って味が濃いんですね。
上腿は筋がありますけど噛み応えがあって好きです。香りもいいし。
これはこれから焼鳥を食べる時にも役立つかもね(笑)。

さて、鶏鍋を堪能してちょっと一休み。
自宅だと、気兼ねなく鍋から離れてハイボール呑んでリセットできます。
しばらく火照った身体を冷やして、また鍋に向かいます。

今度は雑炊です。
コレも奉行書に書いてあった通り、予め炊いて少し冷ましておいたご飯を流水で洗い、水をよく切って用意しておきました。
奉行書には「ご飯をしっかりと洗い、良く水けを切って少し置いておくのが、美味しい雑炊を造るひとつの大事なポイントなのです。」(下線も含め原文まま)と書いてあるので、忠実に守りましたよ田中さん。
鶏スープはしっかり温度を上げました。
味加減を見て、塩をひとつまみ投入。これも奉行書の指示通りです。

蓋して短時間炊き、田中農場の卵を溶いて回し入れました。
弱火にしてしばらく蒸し、最後に小葱を投入して完成。
わーい、自分で作ったんじゃないみたいに完成度が高いです。

早速アツアツをいただきました。
まあ食べなくてもわかりますけど(笑)最高に美味いです。
鶏鍋4人前を夫婦2人で完食しているのに、2合炊いて用意した雑炊はサラサラと口から胃の中へとすんなり吸い込まれていきます。
もみじおろしやポン酢、用意したエシレバター(これが雑炊には最強なんです)、人吉の柚子胡椒(これも雑炊にぴったりです)で少し味変すると、これも無限に食べられそうな気がします。
あっという間に夫婦のお腹にきれいに収まりました。
鍋は洗う必要がないくらい(笑)何も残りませんでしたよ。

田中さんに感謝しつつ完食。
メールでお礼&感想をお伝えしたら、こちらの思い通りの食べ方でニンマリしたと返事がありました。
鍋奉行に遠隔操作されたようですね(笑)。

あ、雑炊の写真撮らないで食べちゃったよー!
もう一回注文しようかな・・・
ご馳走様でした!!!

今年はコロナ禍で店を一時休業していたこともあり、鳥田中にはなかなか行けていませんが、休業時の予約を振り替えていただくことができたので、久しぶりの訪問です。
平日の夜ですが、鐘ヶ淵駅から鳥田中に向かう細い路地は相変わらず人通りが少なくて寂しいです。
駅近くだと数軒の飲食店が営業しています。
奥に進むとお店はほぼ皆無ですから(途中に中華料理屋蕎麦屋はあります)どんどん暗くなる細い路地を歩くのがスリリング。
怖いってことじゃなくて(さすがに慣れた)自転車率が極めて高くて&ほぼ無灯火なんで危ないんです。
何とかしてよ向島警察署交通課。

今日も無事に店先まで到着し、引き戸を開けていつものように田中さんご一家に挨拶。
お母さんお元気そうで何よりです。
とっても可愛いお母さんですけど、店主の田中さんがお腹にいた時でも飲酒していたそうで(笑)、私がお腹で飲ませたと楽しそうに話す明るい方です。
今日はそのお母さんに六代目百合の水割りを作っていただいてワイフ待ち。
つまみに自家製ちりめん山椒と丹波篠山の枝豆煮浸しを出していただきました。
ご配慮ありがとうございます。
この時季なんですよね、篠山の枝豆&黒豆は。
自宅にも先日まとめて届いたのでこれから日本一美味しい枝豆の季節到来です。

メニューを眺めていると、本日の献立というページが新設されていました。
これがあると何が出てくるかイメージできますけど、何が出てくるのか直前まで知らないほうが楽しいですから見ないでおこう(笑)。
使っている鶏の銘柄などの紹介ページを読んでいるとワイフが到着。
では早速コースのスタートです。

亀泉をお願いして、今日は淡路島の皮剥お造りから。
肝がたっぷり入ってますよ。
お造りは切りつけ方で味が大きく変わりますが、田中さんのお造りは繊細で舌触りが良くて毎回感心しきりです。
今日のお造りも申し分なし。皮剥の淡白なのに濃い旨味と肝の甘みを堪能しました。

お次は丹波篠山の海老芋です。
紅葉と愛知産の銀杏が添えられていて秋真っ盛りの一皿です。
目でも楽しむことができる鳥割烹、鳥田中の面目躍如ですね。
ほっこり上品な甘みのある海老芋と銀杏で、亀泉がすいすいと喉を通り抜けていきます。

お、今度は河豚のお造りが登場。
七尾の天然虎河豚だそうですよ。
橙ももちろん田中さんのお手製です。
皮と肝は別添えでたっぷりと供されますがこれも本当にヤヴァい。
ああ幸せ・・・いつも頭の二品くらいでノックアウトされちゃうんですけど、今日もそうでした。
井上尚弥は生粋のハードパンチャーですけど田中さんは焼鳥界のPound for poundです(意味不明)。

亀泉が早くも3合消えたので、今度は田酒に。
並びのお嬢さん、たざけじゃないよでんしゅだよ。
櫛羅とか悦 凱陣とか無風とか乾風が読めないのはわかるけど田酒は・・・
まあ赤兎馬をあかとばって読んでたから人のこと言えないけど(笑)。
三国志は子供の頃横山光輝の漫画を読んだだけなので。

田酒を楽しんでいると、ジュレ掛けの一皿が出てきました。
帆立貝柱と渡蟹だそうです。
帆立は噴火湾、渡蟹は小柴です。
この時季の小柴には水温が下がってきて身の味が良くなった渡蟹が揚がりますね。
高校生の時に小柴で釣ったものですが(漁師が採らないからOKでした)今はもちろんダメだろうな。
貝柱はとても甘いです。弾力があって噛みしめるたびに旨味が溢れてきます。
こういうのを食べるから帆立が他で出てきても全然感激がないんですよね(笑)。

ジュレに使われている出汁の旨さに痺れ、田酒をスイスイ呑んで6皿目をお腹に収めると、今度は弟さんがじっくり焼き上げた七谷鴨が出てきました。
これは最近鳥田中の定番になっていますが、とにかく抜群に旨い。
シャラン鴨も最上鴨も美味しいですけど、七谷鴨を窒息させて血を残して焼いた肉は本当にヤヴァいです。
湯引きと叩きの量を減らして焼き鴨を出してくれるようにしたのは田中さんの慧眼というべきでしょう。
本当に美味しいものしか出てこないから、息継ぐ暇もありませんよ。
酒呑もうっと・・・あれもうない。

田酒も3合呑んだので、こんどは奈良のみむろ杉です。
奈良県限定の露葉風という酒造好適米で造られた純米大吟醸です。
風の森が使い始めて知った米ですがすっきり甘口で適度な酸味と渋味もあり、複雑な味わいがするので和食にぴったりだと思います。
奈良の酒も最近はただ甘いだけじゃないものが増えてどんどん良くなってきてますね。

お次は椀物。
蓋を開けると大きいお団子が一つ入っていますね。
田中さんがうずらのつくねとトロ茄子を白味噌の椀に浮かべたと説明してくれました。
上品な甘みを感じる汁に、結構な肉々しさがある鶉のつくねというコントラストが楽しい。
オーソドックスな和食にこれでもかと盛り込まれた鶏肉料理が見事に融合しているところが鳥田中の凄いところです。

さて、前半の旨いものづくしがそろそろ終わり近くになりました。
焼き台では弟さんが串物を焼き始めています。
ちょっとファイヤーしても落ち着いて消火していますね(笑)。
作を飲みながら焼鳥に備えましょう。

焼鳥は七谷地鶏のももねぎまからスタート。
若干火入れが強めですが、とても美味しいです。
以前より炭火のコントロールが上手くなった気がします。
なんて言うとプロに失礼ですが。

お新香が出てきたのであとは焼鳥かな?と思ったら湯引きが出てきました。
そうそう、これをいただかないと鳥田中じゃないですよね。
最近は七谷地鶏の様々な部位をいただけてありがたいです。
ムネ肉の黄身醤油和えは変わらず別皿で出してくれ、そのあとは表面を炙った叩きも出てきました。
添えられている京壬生菜がまた旬の味を引き立ててくれますね。
七谷地鶏の旨さを徹底的に味わえます。
今日は七谷地鶏のハツとレバーにマメも脾臓も入ってますし。
滋味豊かで濃厚な旨味がある鶏肉を堪能できます。
後半は七谷地鶏づくしでしょうか、これは期待大です。

さて焼鳥は、鴨入りのつくね:七谷鴨が入ると肉の弾力と旨味が増して少し甘く濃くなったタレに合います
ハツ元のサビ焼き:これねぇ・・・旨過ぎて酒を作から写楽に替えました
巨大な大黒しめじ:プリンとしていてキノコの旨味たっぷりです しかも本当にデカい
黒さつま鶏のレバー:濃厚なレバーでした これは一旦焼いてバゲットに乗せても旨いだろうなぁ

と出てきて、ここでまた椀物が登場しました。
七谷地鶏のすき焼きです!ふふふ、松茸入りで香りが素晴らしい。
この蓋を開けた途端の香りが店に充満します。
今年は松茸が大豊作だそうで結構大胆に使えると田中さんも喜んでいました。

再び焼鳥に戻って、黒さつま鶏の内腿:このしっかりした肉の弾力が癖になります&絶対リクエストしたほうがいいです
七谷地鶏のせせり:これこそ旨味の塊ですね 脂も適度にあってあと10本は食べたい(笑)
追加のソリレス :あればラッキーのソリレス 狙って食べてます
追加のはらみ:なんじゃこれは!というはらみでした 七谷地鶏って本当に旨い鶏肉です 香りが抜群
追加の袖もと:写真撮影する冷静さを失う見た目で、あ!と思った時には食べてました(笑)自分的には満足です
追加の背肝:ふんわりした食感と脂が楽しめます 締めにふさわしい濃厚な一本でした

焼鳥は以上です、と弟さんに言われると寂しさが募ります・・・
すでに2時間ちょっと経過していますが、まだまだ食べたい気分です。
田中さんが、どうせまだ何か食べるんでしょ?とこちらを見てますね。
では、せめてそぼろ丼か鶏そばか食べて帰ろうと思い、どちらにするか迷って両方お願いしました。
いつものパターンです(笑)。

そぼろ丼、最高です!
鶏肉の甘味と旨味が出汁できれいにまとめられていてサクサクスイスイ食べられます。
お腹にしっかり収まってくれる感じ。
満足感と充実感がありますね(笑)。

あれ、鰹出汁醤油の鶏そばの写真がない・・・
また写真撮る前に食べちゃったんですね(笑)。
もちろんワイフが止めるのも聞かずにスープまで完食しました。
ああ、今日も大満足です。

デザートの八丁味噌アイスクリームとプリン(まで自家製なんてすごいよね)をいただいて、最後に麦茶で口の中がさっぱり。
これで最初の皮剥に戻れるけど、出してくれないよね。
これ以上粘っても何も出てこないので、諦めて帰ります。
次は鳥鍋食べたいなぁ・・・

ご馳走様でした!!!
これだけバラエティ豊富なコースをいただけて5,000円なんて本当に驚きです。
他の店では真似のできない技と旨い物ネットワークを駆使してます。
日本一の鳥割烹は、その座を他に譲ることはないと断言しておきましょう。
コロナの影響で4〜5月と休業を余儀なくされていた鳥田中です。
4月の予約が7月に振り替えられましたが、その前に7月の予約を取っておりましたので7月は2回目の訪問になりました。
コロナの影響で4ヶ月も鳥田中に来られなかったのに、コロナの影響で今月2回目とはやや複雑な心境。
まあ素直に喜んでますけど(笑)。

どんよりと雲が重たく垂れ込めるUmido:高湿度の鐘ヶ淵の路地を歩いていつものように店に向かいます。
今日もお母さんにこれから伺いますのでよろしくお願いしますとメッセージをお送りしたら、入口で出迎えて下さいました。
お心遣いありがとうございます。

2週間前に伺ったばかりなので、料理の構成がどうなるのか楽しみです。
先づはお母さんが作ってくださるレモンサワー(氷が細かく砕いてあって大変美味しい)で喉を潤して、田中ご兄弟と挨拶。
今日は我々を含めて男女のカップルが3組だけです。
狭い店内ですが、ソーシャル・ディスタンスに配慮して予約数を限定しているようですね。

あ、メニューがまた変更されています。
トップにコースの流れが記されるようになりました。
時季の一品目、時季の二品目、窒息鴨のロースト、煮凝り、丸(すっぽん)のお椀と続いて、鳥料理と焼鳥、デザートといういつもの構成が書かれています。
これなら初めての人でも流れがわかりやすくて落ち着いて食事ができますね。

扱っている鶏の写真も増えました。
七谷地鶏、丹波地鶏、黒薩摩鶏に加えて京地鶏と奥久慈軍鶏の写真もありますね。
メインで使う素材は丹波地鶏から徐々に七谷地鶏&七谷鴨、黒薩摩鷄に移っているような気がします。

では時季の一品目。
車海老の海老真薯、群馬の玉蜀黍揚げ、京都山科の唐辛子揚げです。
山科唐辛子は京野菜ですね。獅子唐より厚みがあって香りが強く、味も濃いです。
群馬の玉蜀黍はとても糖度が高くて甘みの強い美味しい一品でした。

車海老の海老真薯には酢橘を軽く絞っていただきます。
これ、最初から激ウマ・・・こんなに美味しい海老真薯は初めてです。
身の旨さだけじゃなく香りといい食感といい、これまで食べた真薯とは別物だ。
弟さんが全て丁寧に揚げてくれますが、揚げ加減も絶妙です。

しかし改めて見るとこの厨房も狭いよね。
以前より厨房機器や調理道具や器が増えているので尚更そう感じるのかも知れませんね。
ここからマジックのように次々と美しくて美味しい料理が生まれ出てくるんですから本当に凄いです。
弘法筆を択ばずってことかな。

で、時季の二品目。
お酒を田酒に代えて竹岡の鮃と墨烏賊のお造りをいただきます。
この時季の竹岡産の鮃は築地、じゃなかった豊洲でも奪い合いですからこれだけ良いものを仕入れられる田中さんの信頼度もすごいですね。
墨烏賊も歯触り抜群、サクッと歯が入って甘みが広がる極上品でした。

いつも最初の二皿でやられてしまうんですけど、今日も簡単にワンツーを喰らってダウンです(笑)。
井上尚弥に70秒でK.O.されたファン・カルロス・パヤノみたい。
気持ち良い陶酔感です・・・

以下は最近の例に倣っていただいたものを列挙します。
◎七谷鴨のロースとハツ 窒息させて血を肉に留めたまま調理しますがこれがほんのり甘くて大変美味です
◎碗物:瀬戸内の鱧とじゅん菜 京味の定番の組み合わせでしたね
◎焼鳥:七谷地鶏のねぎま 弾力のあるモモ肉が素晴らしい美味しさです
◎七谷地鶏のお造り 今日はあずき(脾臓)が入ってます 鶏肉なのに甘くて濃厚です こりゃ堪らん
日本酒も良いのですが甘い酒が多いので、口当たりが良くてさっぱりした芋焼酎に切り替えることにしました。
いちき串木野白石酒造の天狗櫻と甑列島塩田酒造の六代目百合(どちらも大好きな焼酎です)があるので、どちらが合うか飲み比べることにしました。

続けて、
◎七谷地鶏のムネ肉黄身醤油和え この黄身醤油が毎回途轍もなく美味いので楽しみにしてます
◎焼鳥:七谷地鶏のつくね 今日は七谷鴨入りです いつにも増して旨味が濃いですよ 黄身醤油をつけて食べると激ウマ!
◎黒薩摩鶏のコンソメで作った煮凝り 前回はムラサキウニ(ノナ)でしたが今日はエゾバフンウニ(ガンゼ)です
○焼鳥:黒薩摩鶏レバー 前回より格段に旨い あっさりなのに絡みの良いタレがレバーの旨さを引き立ててくれます
○お新香 口直しのお新香です 今日はシャリシャリのかぼちゃが旨い こういう変化球もあるんですね
◎七谷地鶏のモモ炙り 新潟の熟成かんずりが添えてあって大変な美味しさ あら〜焼酎がスイスイ入っちゃう
◎七谷地鶏の鳥すき 前回のすき焼きとは変えてあって黄身がお椀の底に敷いてあります クレソンが効いています
○八丁味噌のアイスクリームと無花果 西さんが使っていた時季のキンコの話になりました 100gで3万円だったそうです
☆焼鳥:ハツ元 鳥田中の焼鳥はこのハツ元が基本の味なんじゃないかと密かに思ってます 抜群の美味しさでした 
☆茄子の炊き合わせ とろまるというトロトロの茄子に胡麻味噌に枝豆とオクラが炊き合わせてあります 最高です!
◎焼鳥:はらみ はらみはタレで 横隔膜のクニャッとした食感が堪りません
○焼鳥:振袖 今日はあっさりな感じでした いつも葱を挟んであるんですが今日は何故かない(笑)
◎焼鳥:皮 タレでいただきました これは火入れが良くて美味しかった 
◎焼鳥:背肝 ちょっと火入れが強いですが美味しかったです
◎焼鳥:せせり 首肉の弾力と旨味がたっぷり 抜群に旨い鶏肉です
○焼鳥:ソリレス これも皮はやや焦げていて好みではありませんが肉がとてもジューシーで美味しかった
◎締めのそぼろ丼 鶏肉は挽肉ではなく包丁で叩いているので旨味がたっぷり つゆだくで食べたい(笑)
あ、写真撮る前に食べちゃいました・・・
○プリン 卵とチーズの味が濃厚なプリンです 何故かカラメルが焼鳥のタレの味に感じます(笑)
○お茶 はいこれで終了!今日も満足しました

この店の凄いところは、素材を追求してより良いものを使おうとする姿勢です。
コストは当然上がりますが、家族経営で(アルバイトの募集も止めちゃったし)コストを抑えつつ美味しいもの、旬の食材を見事な技術で調理してくれます。
今日の車海老の海老真薯、山科唐辛子は大変印象的な旬の味わいでしたし、竹岡の鮃も唸るほど美味しかった。
とろまるという茄子も賀茂茄子とはまた違ったとろとろ食感で印象に残りました。

抜群に美味しい鶏料理に季節の美味しいものを合わせて出してもらえるなんて最高です。
これが普通の焼鳥屋とは一線を画す焼鳥割烹たる所以かなと。
もちろん家族経営の穏やかな雰囲気とお母さんの笑顔も人気の秘密ですけど。

今日も大満足です。
ご馳走様でした!!

いつも本当に美味しいものを出して下さってありがとうございます!!


今日は待ちに待った鳥田中の日。

4月は初旬からコロナの影響で営業自体が休止になってしまい、5月も全休していましたので、6月に営業を再開してから4月の予約を振り替えてもらって7月になったという訳です。
まだ寒い時季に鶏鍋をいただいて以来ですから、4ヶ月と少々のご無沙汰でした。
やっと鐘ヶ淵詣での再開です!

移動を解禁してまた感染が拡大し始めています。
東京都の1日の新規感染判明者数が293人(7月17日)は明らかに多いですし、何よりPCR検査数を増やしているのに陽性率が6%に上昇しているのが大変リスキーです。
GoToキャンペーンなんて税金使ってやってる場合じゃないと思いますけど。
熊本ほか九州の被災地でボランティアの受け入れが県内限定などとしているのに、都県を跨いで旅行するなら補助金出しますって、政府はどうかしてます。
ボランティアの旅費&宿泊費こそ補助するべきです!
観光業に携わる方々が苦しんでいるというのはよくわかりますが、苦しいのは観光業だけじゃないですから。

おっと脱線した。
ということで(どういうこと?)、見慣れた鐘ヶ淵の路地を歩き、店の前に到着。
道すがらの飲食店は地元の人にしっかり支えられているようでどこも営業中でした。

あれ、いつもより自転車が多いですね。
ホールのスタッフが増えたのかな。

では感染再拡大でまたいつ食べられなくなるとも限りませんから、一期一会と思ってお店に入ります。
引き戸を開けるとお母さんが入口で出迎えてくださいました。
いつもにこやかでお顔を拝見するとそれだけで嬉しくなります。
お母さんとはSNSでメッセージをやりとりする仲♡です。
お目にかかれて大変嬉しいです!
ちなみにスタッフは増えていませんでした(笑)。

手指消毒してカウンター奥の席に着くと田中さんも弟さんも変わらずお元気のようで一安心。
ご挨拶して&お互いの無事を喜びつつ、本日のコースを始めていただきました。
先づは六代目百合の水割りとレモンサワーで喉を潤します。
お酒の品揃えもかなり充実しましたね。
メニューはお母さんの手書きではなくなって印刷物になりました。

程なくして最初に登場したのは、一週間寝かせた瀬戸内の九絵しゃぶ!
九条葱と賀茂茄子が炊き合わせてあって、いつも美味しい田中さん特製のポン酢が付いています。
初めから飛ばしますよね〜(笑)。

脂の乗った九絵は表面だけ霜降りで中はプルンと生ですが、味と香りが素晴らしい。
個人的には冬のフグより好きかな。
九条葱と賀茂茄子という京野菜と組み合わさって、上品ながらとても地味豊かな力強い一品です。
そのままいただいても出汁の旨味が堪能できますが、ポン酢で酸味を立たせても美味しくいただけます。

お次は明石の鯛のお造り。
さらに飛ばして来ますよ。
2ヶ月分食材が溜まってたのかな(笑)。
慌てて磯自慢の純米吟醸をお願いして鯛をいただきます。
数日寝かせただけとのことですが、いい塩梅に水分が抜けてねっとりと旨味が出ています。
醤油がなくても美味しくいただける極上品です。
ワイフが美味し過ぎて大喜びしてます。

畳み掛けるように、今度は鱧と蟹と内子の酢の物が出て来ました。
淡白な鱧と蟹身がお酢でさっぱり夏の一品です。
これも文句なく美味しい。きりっと冷えた磯自慢に鱧とは贅沢です。
それにしても田中さん、飛ばし過ぎですよ〜(笑)。
九絵に明石の鯛に鱧に蟹ですか、これで夏の雲丹でも出て来たらオールスター揃い踏みですね。
しかもしゃぶしゃぶにしたのは九絵で、鱧は酢の物に仕立てるという凝り様です。
料亭かと見紛うばかりの魚介のオンパレード。
ここは焼鳥屋の筈なんだけど・・・という錯覚はいつものことですね。

と思っていたら、七谷鴨のステーキがハツと味のしっかり沁みた飛騨なめこと一緒に登場。
やっと焼鳥屋の片鱗を見せてくれました、って普通の焼鳥屋で七谷鴨は絶対に出てこないけどさ。
味の濃いしっかりした肉質のそれはそれは美味しい鴨です。
こんなのいただいたら合鴨なんて食べられなくなります。
ああ、酒が進む。

で、案の定ノナ:紫雲丹が出て来ました(笑)。
黒さつま鶏のジュレ掛けだそうです。田中さん、完全にスピード違反です!
これで夏の魚介オールスターズが完成ですね。
いやすごい、怒涛の攻めです。
北島亭の名物、コンソメゼリー寄せを彷彿とさせる美しいジュレです。
コンソメと生クリームの組み合わせも美味しいですが、黒さつま鷄から取ったジュレが兎に角絶品。
これは恐れ入る旨さです。
伺う度に素材のクオリティが上がっていくんですが、コースの値段は5,000円のままなのが信じられません。

続いて椀物、スッポン汁が出て来ました。香りがすごいです。
こんなに芳醇で美味しそうな香りのするスープはなかなかないですね。
ここが料亭だったらご飯を木匙一杯くらいいただいてお凌ぎにするんですけど。
あまりの美味しさに唸るしかないお椀です。
ここは鳥田中、日本一の鳥割烹、鳥懐石の店ですからこうなります。
すでに磯自慢も4合空いてしまいました。

さて、毎度のようにこんな調子で一品一品レビューして旨かったと書いていたらアホなので(アホですが 笑)、この後は田中さんがスピードをやや緩めて巡航速度に戻ったこともあり、出て来た料理を以下列挙。

・焼鳥:七谷地鶏のねぎま ちょっと塩がきつい 弟さん2ヶ月休んで感が狂ったんでしょうか
・お酒:ハートラベルの黄金澤を2合 宮城の山廃純米です 後味スッキリの美味しい食中酒です
・七谷地鶏のお造り ハツ 砂肝 レバー このレバーはマイギネスでした!素晴らしく濃厚で旨味が強い&本当にヤヴァい
・七谷地鶏のムネ肉の漬け黄身醤油和え これを丼にして食べたら最高だろうなぁ
・焼鳥:肝を入れ込んだ七谷地鶏のつくね 残った黄身醤油に和えて食べてみたら・・・ヤヴァい旨さでした
・ムネ肉とモモ肉の叩きかんずり添え 表面を軽く炙った鳥田中の定番、叩きです 今日はかんずりと合わせていただきました
・お酒:みむろ杉を2合 口当たりはやや甘いですが喉越しスッキリなフルーティな酒です いま風かな
・お新香 これが出てくると中盤戦から終盤戦に突入です わかってはいるんですが寂しい気持ちに(笑)
・焼鳥:黑さつま鶏のレバー(タレ) 先ほどいただいた七谷地鶏のレバーがあまりに美味しくて少し霞んでしまいました

お、また椀物が出て来ましたよ。
どれどれ・・・蓋を開けると、なんと七谷地鶏のすき焼き!
鳥すきとはまた驚きです。
このタイミングでもう一度椀物とは普通の汁物じゃないなとは思いましたが、すき焼きとは意表を突かれました。
甘味があって七谷地鶏の旨味をとてもよく引き出しています。
これはこの後の焼鳥を考えても一升超えコース決定の旨さですよ。

・口直し:無花果と八丁味噌のアイスクリーム これも意表を突いています 西さんの定番でしたね
・焼鳥:黒さつま鶏のハツ元 これは文句なく旨い いつもの鳥田中クオリティです
・焼き野菜 玉蜀黍の裏漉しが添えられたズッキーニ トマト オクラ ヤングコーンの焼き物です 大変美味
・焼鳥:袖元 ちょっと焼きが強いですね 先ほどから度々藁焼き状態になっているので(笑)想定内です
・焼鳥:はらみ(タレ) これも火入れが強いというか表面の焦げが気になります
・焼鳥:背肝(タレ) これもやや火入れが強いですがタレと背肝の相性が抜群で美味しくいただきました
・焼鳥:ソリレス 相変わらず美味しい 鳥田中でソリレスはマストです
・焼鳥:手羽中 手羽の皮が焦げてしまっているのが残念でしたがまずまず美味しいです
・焼鳥:皮 皮もいつもより若干焦げ目が強い
・焼鳥:せせり せせりは火加減バッチリ いつもの美味しさでした
・締めの追加:稲庭うどん 夏は鳥そばメニューが一つ減って稲庭うどんになります 鶏出汁が最高です
・プリン あっさりとした甘さのプリン もちろん卵が良いから美味しいです
・お茶 はい終了

今日は久しぶりの鳥田中でとても楽しみにしていましたが、期待以上&飛ばしまくる焼鳥前に対して、若干焼鳥の火入れが強く前半が凄すぎた分、後半がやや残念でした。
焼き台は毎日焼いていないと火加減が難しくなると聞いたことがありますので、2ヶ月の休業は焼鳥の火入れに微妙な影響を及ぼしているのかも知れません。
次回はいつもの安定した火入れの焼鳥をいただけるものと思います。

それにしても九絵、鯛、鱧、蟹、雲丹と揃った焼鳥前の豪華さプラス繊細な包丁入れと出汁のひき方の見事さ、七谷地鶏&七谷鴨のエイジングされた肉の旨さ、黑さつま鶏と丹波地鶏の鮮度の良さに、今回も感激しっぱなしでした。
各人デザートなどを含めて15皿&焼鳥11本&酒一升(ワイフは6合)に芋焼酎の水割り2杯とレモンサワーをいただきました。

やはり日本一の鳥割烹の座は微動だにしませんでした。
ああ、美味しかった。
ご馳走様でした!!
2017年7月オープン以来、2年半で日本中の焼鳥好き&鶏マニアにその名を知られるようになった鳥田中。
今日は遠方よりゲストをお招きして、奥の座敷で今季最後の鳥鍋を味わうことになりました。
私は初めて暖簾をくぐってから2年ほどですが、鳥田中は常に研鑽を重ねて進化し続けており、コース一本にしたことも丹波地鶏だけでなく七谷地鶏や黒薩摩鶏を使い分けることもその表れと認識しています。
しかも旬の上質な食材を取り入れた目にも鮮やかなコースは5,000円と相変わらず驚異的なコスパです。

さて店の入口でマスクを外し、いつものように田中ご兄弟とチャーミングなお母様にご挨拶して、今日は奥の座敷に上がらせていただきます。
こぢんまりした6畳ほどの和室です。
親しい友人の家で仲間と一緒に楽しく食事する雰囲気。
テーブルにはすでに銅鍋や野菜類が用意されており、準備万端整っているようです。
我々の胃袋も準備万端、こちらの座敷は何度伺ってもわくわくします。

ビールとハイボールで乾杯して本日の鍋コーススタート。
最初に出てきたのは季節の天麩羅でした。
楤の芽、空豆、ホワイトアスパラが薄衣を纏って登場です。
その食材の端正な美しさに見惚れます。
揚げたての素材の香気が立ち上がり、座敷は一瞬で春になりました。
楤の芽はほろ苦く、空豆はほんのり甘く、ホワイトアスパラはジューシーで爽やかな甘みが口に広がります。
とても薄い衣なのに火の通り加減は完璧で、名のある天麩羅屋にも勝るとも劣ることのない一品でした。
っていうか焼鳥屋でこのクオリティの天麩羅を出せる店って・・・他にないでしょう。

お次は鮃と烏賊のお造り。こちらも春です。
以前はこちらのお造りと言えば丹波地鶏のハツ、砂肝、レバーの鮮度抜群&切りつけ方最高の鳥刺しでしたが、鳥割烹になってからは魚介が先に出てきます。
それにしてもこの鮃は身が厚くて素晴らしい。
寝かせ具合も程よく、鮃のねっとりした旨味は堪りません。
鮃の刺身をいただいた者の特権、エンガワは脂のノリが激しいです。
烏賊には均等に完璧な隠し包丁が入り、口の中でパラパラとほぐれていきます。
和食の世界では切りつけ方一つで味が変わるといいますが、まさしくそれを体感しています。
塩味、甘味、山葵の辛味、そして旨味が渾然一体、いつものように最初からやられてます(笑)。

あ、もちろんとっくの昔に日本酒やら焼酎やらを各自が勝手に注文して一気に宴会モードです。
私は中々のボトルをお願いしてロックと和らぎを交互に飲みました。
舌を洗って次々と繰り出される料理にに備えないと。

続いて出てきたのは蛍烏賊と帆立の燻製です。
もちろん田中さんが自分で一斗缶(かどうかはわからないけど)に入れて燻してます。
当然ですけど燻されて香りが抜群。
生ではなく、火入れしているものとも違う独特の食感と味ですよね。
適度に脱水して旨味が増してる感じです。
烏賊は大好きなのに蛍烏賊が大嫌いなワイフでさえ、美味しいと食べてました。
ワイフは蛍烏賊の目がダメなんだそうです。案外繊細なんですよ(笑)。
燻製は山火事で死んだ鹿を食べたら美味しかったという偶然の産物らしいですけど、それを調理手法にした人は偉い。
ノーベル燻製賞を授与したい(笑)。
ここまで鳥料理が一つも出てこないのがまた鳥田中の凄いところですね。

田中さんは攻撃の手を休めません。
今度は七谷鴨のローストが出てきました。いよいよ鳥割烹の真髄が楽しめます。
鴨を窒息させて肉に血を残した状態で捌いて少し寝かせ、それを表面だけ火入れしたものだそうです。
話だけ聞くと可哀想な気もしますが、一口食べればその旨さに目を剥きます。唸ります。
鴨肉で作った腸詰じゃないブーダン・ノワールみたいなもんですよね。

鴨なので葱も付いてますが10年物くらいのアチェート・バルサミコと一緒に食べるともうヤヴァい。
焼酎飲んでる場合じゃありません。この皿用に即赤ワインをお願いします。
こちらには鴨肉向け?に足利ココ・ファーム「農民ロッソ」の用意があります。
勝沼のマスカットベリーをメインにしてメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンを配合したバランスの良いワインですから、七谷鴨にもよく合います。
やっぱり鴨ローストには赤ワインですね。美味しさが倍増する感じです。
もちろんワインの力を借りずとも、この窒息鴨は絶品です。言葉を失う旨さでした。はぁ・・・

コース前半でいきなり大きなピークがやって来ました。
この後を考えると、ツール・ド・フランスの山岳コースみたいなピーキーな状態です。
続いて毎回いただいている丹波地鶏のハツ、砂肝、レバーのお造りが出てきて、ホッとします。
慣れ親しんだ味ですから興奮せずに普通に食べられるんですね(笑)。
毎回感激する味なのに今日はホッとするなんて、反対にびっくりです。

でも、このお造りも実はいつもと違いました。
なんと、カシスを食べさせて育成した七谷地鶏でした。
確かに香りも味も内臓の部位なのにほんのり柑橘系の爽やかさがあります。
何だかすごいことするなぁ。もともと癖のない肉質なのにカシスで香りづけするとは。
山葵と塩だけで、いつもの出汁醤油や塩を落とした胡麻油などが出てこないわけですね。
まるで160km超のフォーシームのあとに140kmのチェンジアップを投げてくるゲリット・コールみたい(笑)。
大谷君、今年はNYに移籍したコールを攻略してくださいね。

さてお次は・・・これも初めてです。黒薩摩鶏の唐揚げ?素揚げ?が登場です。
表面にうっすら粉をはたいて揚げてありますから唐揚げでしょうか。
自家製のタルタルソースが付いてきます。
唐揚げ自体は少し甘いタレに絡めてあり、白胡麻がふんわり香ります。
脂が滴ってはっきりした旨味があり、今度は骨付き鶏を咀嚼する喜びが味わえました。
タルタルは使っても使わなくてもいいかな。酒肴に取っとこう。

さっきまで肉の甘みと旨味が閉じ込めてある窒息鴨の極上ローストを食べたと思ったら、その直後にカシスを食べさせた七谷地鶏のお造りが出て来てびっくりし、今度は黒薩摩鷄の唐揚げに唸ってます。
今日はどうやら鶏&鴨の満漢全席のようですね(笑)。

コースの焼鳥も頃合いを見て焼き始めて下さっていたようで、弟さんが座敷に持ってきてくれます。
最初は黒薩摩鶏のせせりとレバー、ハツ元です。
せせりは塩で。丹波地鶏よりも少し大きめですね。
よく動いている首の肉ですから、しっかりした肉の弾力と適度な脂が旨味を引き立ててくれます。
そうだ、この店は焼鳥屋だったんだと(鳥割烹ですけど)ふと我に帰る感じ。

レバーは最近もう盤石の旨さです。
この店のタレはレバーに合わせてあるんじゃないかと思うくらい、タレとの馴染み方が素晴らしい。
柔らかくて鮮度が高くて旨味が強くて香りがいい。最高です。
コースじゃなかったら絶対5本は食べたい串ですよ。
あとでお腹に空きがあったら追加しよう・・・

黒薩摩鶏のハツ元も大きめですね。
ここのところ巨大なハツ元ばかり食べているので大きさでは驚きませんが、旨さに驚きました。
とてもジューシーで、口に入れると肉汁がジュワジュワ溢れてきますよ。
ハツ元はそもそも弾力があってジューシーですけど、ここまで脂の旨味を感じるのは初めてです。
素材のグレードがどんどん上がっている感じです。
何羽分のハツ元なんだろうか。

さて、黒薩薩摩鶏の黄身和えとお新香が出てきたので、そろそろコース前半が終わりに差し掛かったようです。
このムネ肉の黄身和えとも結構長い付き合いです。もちろんお新香とも。
でも毎回黄身の濃さが増してるような気もします・・・
使う食材全部をグレードアップさせていくのが鳥田中スタイルですね。

田中さんが鍋の仕度をしに座敷にやってきてくれました。
銅の鍋にスープを注ぎ入れてゆっくりと温めていきます。
まずはいつものようにスープを味わいましたが、明らかに前回より旨味が濃く深く感じます。
ポタージュ・リエのような濃度、トロトロですが、これは七谷地鶏になったからでしょうか。
具材を足していくと若干薄くなっていくので濃くしているようです。
それにしても旨いよなぁ。塩なんて不要の旨さです。

田中さんが鍋奉行してくれます。我々は出来上がるのを待つだけです。
七谷地鶏のつくね、ムネとモモは贅沢なことに2種類で、七谷地鶏と黒薩摩鶏です。
まずはつくねと七谷地鶏のモモ、それにキャベツだけのシンプルな鍋から。
何て旨そうな香りがしてくるんでしょう。
お預けを喰っている10分少々は、鍋が煮えるのを肴にして飲みました。
この香りだけで飲めます(笑)。

ではいただきます・・・言葉がありません。ただ只管美味しいというしか。
鶏肉ってこんなに香りが良くて美味しいものなんでしょうか。
ストレスなく健康的に放飼された地鶏とブロイラーって、焼くより炊いたほうが露骨に違いがわかるものなんですね。
全員無言で食べまくってます。蟹食べてるみたいです(笑)。

鍋は4人でつつくと案外早くなくなるもので、鶏肉に合わせる具材を変えて第2弾。
今度は黒薩摩どりのモモと芹、それと芹の根が入りました。キャベツに加えて長葱、青菜と豆腐も加わります。
あら、最初の一杯も強烈な美味しさでしたが、芹と芹の根が入ると別次元の旨さです。
特にスープの旨味を吸い込んだ芹の根は食べるほどに旨味が増します。
あんまり使いたくない言葉だけど、衝撃的な旨さっていうのはこういうことかな。

その後、芹を大量に敷いてその上で七谷地鶏のムネ肉を蒸し煮にしていただきました。
今度は芹の爽やかな苦味と香りが淡白なムネ肉と合わさって極上の一品料理に仕上がってます。
なんだか旨すぎてわけがわからない(笑)。
最後は田中さんが、この鍋は最後のこれを食べるためにあるんですよと仰る雑炊をしっかりいただきました。

合間には弟さんが背肝、おたふく、ソリ、皮を出してくれます。
とっても美味しいのに、残念なことに焼鳥の占めるウエイトが伺う度に少なくなるような気がします。
鍋だけでも堪らないのにこのレベルの素材と火入れの焼鳥と交互に食べられるなんて、やっぱり鶏料理の満漢全席なんでした。
七谷地鶏の串も希少部位を数本いただいたのですが、呆けていて写真撮りそびれました(笑)。

鍋もすっかり食べ尽くして(途中でスープを足してもらったほどです)本日のコース終了です。
この鍋は最初に七谷地鶏のモモとつくね、次に七谷鴨と芹、その後に七谷地鶏のムネ肉蒸しで最後が雑炊、1度に4〜5回異なる味を楽しめる美味しい鍋でした。
もう呆けそう(笑)。

でも、でもね、ここが我々鳥バカどもの悲しい&卑しい性なんですが、これだけ旨い鶏鍋をいただいておきながら、鳥白湯スープの中華そばとそぼろ丼を追加注文しちゃうわけです(笑)。
まさに屋上屋を重ねるとはこのことです。
田中さん、呆れないでくださいね。

鳥白湯は中華そば用に若干味を調整してあり、鍋とは少し違った味を楽しめます。
基本は同じでも、雑炊で締めた後に両方食べたい人が諦めきれずに注文するのが中華そばっていうことですね。
炭水化物でお腹を膨らませる罪悪感も美味しさを後押しします(笑)。

そぼろ丼は、焼鳥の延長線というか醤油系の出汁の味で、また食欲がそそられます。
これだけ食べているのにまだ食べたくなる&食べられちゃう味。
串焼きの獅子唐の辛味と温泉玉子の甘みが、そぼろの濃厚な味を引き立ててくれます。
美味しいものってお腹が膨れてきてもまだまだ入るものなんですね。

最後の最後に、エヴァグリオス・ポンティコスの「修行論」に記された七つの罪源のうちの一つ、貪食を実践してしまいました。
ごめんなさい、って誰に謝ってるんだか・・・

デザートに濃厚玉子プリンをいただいて、本日の鶏料理の満漢全席がついに終了しました。
18時に伺ってすでに4時間、天麩羅から始まってこれだけの鶏料理を提供してくださった田中ご兄弟&お母さんには感謝しかありません。
本当に美味しかったです。
ボキャ貧で美味しいしか言えないのが悔しい・・・滋味豊かって口語じゃないし・・・
それでも丁寧に育成された上質な鶏肉の素晴らしさと食材としての可能性を強く感じた鐘ヶ淵の夜でした。

店を出るとすっかり冷え込んでいましたが、心身ともにポッカポカ。
これほど幸せな時間はなかなかありません。
素材と料理とお酒と人が織りなす極上の時間を過ごさせてもらいました。

ご馳走様でした!!!!!


本当は最後の最後にレバーをタレで・・・やっぱりやめとこう。
新春の鳥田中です。
今日はふと思いついていつもの鐘ヶ淵からではなく手前の東向島から歩いてきましたが、下町風情が色濃く残る住宅地で、古い家も細い路地も昭和の風景でした。
友達と集まってはこんな感じの路地でゴロベースとかメンコとかべエゴマとかしたものですが、今の子供は外で遊ばないんでしょうね、ひっそりしています。
子供の歓声が懐かしく感じます。

線路沿いにうねうねと細い道を歩くこと10分弱、鳥田中に到着です。
あ、アルバイト募集の掲示がなくなっています。誰か入ったんでしょうか。
店頭にいつも置いてある自転車も健在です。田中さんが仕入れに使っているんでしょうね。
見慣れた佇まいがホッとします。

引き戸を開けて田中さんご一家に新年のご挨拶。
今年も美味しいもの食べさせて下さい、ってお願いしなくても美味しいもの出してくれるか。
今日は奥の座敷で久しぶりの水炊きコースをいただけることになっています。

昨年の10月から、鳥田中はコースのみ(追加の焼鳥&食事などはメニューから注文可)になりました。
現状では、
・丹波地鶏の串をメインにしたコース 3,500円
・七谷地鶏、七谷鴨、黒さつま鷄のコース 5,000円
・水炊き鍋、地鶏料理のコース 5,000円
となっています。当然ですが季節ごとに変わります。

さて、ビールやレモンサワーをアペリティーヴォにしてコースの始まりを待ちます。
するとお母さんが、これ自家製なんですけど良かったら、と塩辛を出してくれました。
これはビールやレモンサワーじゃ無理でしょうということで、すぐに日本酒にチェンジしました。

今日は新年ということで珍しく友人が酒を持ち込みましたので、早速いただきます。
深谷の東白菊の季節限定酒、無濾過の純米大吟醸でうっすら濁りがあり、華やかな甘みがあるのが如何にも新春っぽい。
塩辛はワタがたっぷり入れ込んであってほんの少し苦味があるのがまた堪りません。
唸るほど美味しいです。
田中さん、塩辛まで作っているんですね。
そのうち味噌とか醤油まで造り始めるんじゃなかろうか。

お酒と塩辛を楽しみながら年末年始の四方山話などをしていると、田中さんが最初の料理を持ってきてくれました。
天然虎河豚の唐揚げです。
大粒の銀杏と海老芋の天麩羅も添えられています。
おお、新春だ!お目出度い感じが料理から香りと一緒に立ち上ってきます。
一気にテンションが上がります。んなもう、美味しいに決まってるじゃん!
四方山話なんかそっちのけ、いきなり無言の食事会です(笑)。
美味しいものを食べるときはこんなもんです。

お次はお造り。今日は砂肝やレバーのお造りではなく、お魚のお刺身です。
瀬戸内海の平目と江戸前の墨烏賊とは嬉しい。新春のお造りですね。
日本一の鳥割烹で2品まで鳥が出てこないとは珍しいことですけど、素晴らしく美味しいです。
田中さんの仕入れルートはこれまで培った人脈の賜物なんでしょうね。ありがたいことです。

3品めは七谷鴨の炭焼きです!
鴨の肝焼きに茨城の赤葱、赤蕪も添えられていて彩りも華やかです。
とても繊細な火入れで弾力のある焼き上がり。
そのまま食べるだけで極上の味わいですが、辛子、山葵、バルサミコが添えてありますから少しつけて食べても抜群です。
シャラン鴨やバルバリー鴨、マグレカナール鴨よりも全然美味しいというか旨味の濃さが違いますね。
鴨肉ってこんなに美味しかったかなってしみじみ感じる旨さでした。

この水炊きコースには焼鳥も含まれていますので、一品料理と並行して弟さんが焼いて出してくれます。
焼鳥はもも正肉とハツ元からスタート。
本数は少ないので、追加メニューの中から予め食べたい部位を注文しておくとコースとは別にゲリラ的に(笑)出てくるのが楽しいです。
モモ肉は丹波地鶏でした。しっかりした肉質でやはり旨味が強いです。
よく運動している鶏なので、肉の弾力があって噛むほどに旨味が増す美味しい焼鳥です。
ハツ元も丹波地鶏。つなぎとか心残りっていう店もありますが、同じ部位ですよね。
独特の食感と脂がタレと絡んで抜群です。
座敷だと弟さんの焼きが見られないのが残念ですが、火入れがお見事で納得の美味しさです。

砂肝とハツのお造り、それと皮に火を入れたモモの叩きも登場。
これ、大好物なんですよ。
特にお造りは素材の鮮度や熟成加減が楽しめるだけでなく、田中さんの切りつけ方がそれはそれは見事で、もちろん味わいにも直接影響しています。
こんな風に薄くてよく切れる包丁でスパッと切りつけられれば、旨味が損なわれることなく口に運べます。
高い技術をお持ちの職人さんだからこその美味しい鶏肉のお造りだと思います。

叩きは皮目の香ばしさとモモ肉の旨味をポン酢がまとめてくれて、これも絶品。
伺う度に必ずいただいていますが、少しずつ変化があって同じものは出ません。
常に工夫というか素材を活かしたプレゼンテーションで楽しませてくれます。
今日は水炊きがメインだと自分に言い聞かせないと、料理を追加しまくって鍋に辿り着かない気がします。

叩きといつもセットで出てくるムネ肉の黄身和えは別皿で添えられていて、濃厚な黄身とあっさりしているのに噛むと旨味が溢れてくる鶏肉のコントラストが楽しめました。
鳥田中は何を食べても抜群に美味しいので、感覚が麻痺してしまいそうです。
これが普通になったら、普段の食事が喉を通らなくなっちゃうよ(笑)。

弟さんが焼鳥を持ってきてくれました。
一品料理と焼鳥の田中兄弟攻撃(笑)、今度はソリレスとアスパラ巻です。
ソリは周囲の肉を一緒に切り出して焼くのも美味しいですが、こうしてソリだけを楽しむのもいいです。
ぷるんとした塊とサクッとした皮の食感が堪りません。
鶏肉の軽くて上質な脂が口いっぱいに広がって悶絶。至福の時ですな。

アスパラ焼はこれまでいただいたことがありません。
ベーコンではなく七谷地鶏の皮で巻いてあります。贅沢な串ですねぇ。
皮の脂がアスパラに沁みていて、甘さがほんのり感じられる上品な焼鳥です。
豪速球だけでなくこんな変化球も投げ分けるなんて、ヤンキースに移籍したゲリット・コールみたいだ。
サイ・ヤング賞狙ってるのかな。

ここでお兄さんがお新香を。もう鍋タイムでしょうか。
ふと時計を見ると19時過ぎ、すでに2時間以上経過していますから潮時です。あっという間だ。
お新香をいただいて口の中をリセットしつつ、きれいな銅鍋に張られた鳥スープの温度が上がってくるのを待ちます。
ワクワクするなぁ・・・子供みたい(笑)。

まずは鳥スープを田中さんに汲んでいただいて一口。旨味の強いトロッとしたスープです。
ポタージュみたいな口当たりですが、これに野菜や肉が入るとちょうど良い塩梅になります。
骨から煮出す出汁も一種類ではありませんから、以前より複雑な味わいに感じます。
美味しいことに変わりはないんですけど。これに慣れちゃう自分が怖いです。
きちんと味の記憶を留めておきたいと思います。

鍋の煮えてくるクツクツというなんとも言えない良い音を聞いていると、弟さんがさらに焼鳥を持ってきてくれました。
お、追加でお願いした背肝と袖元ですね!
このちょっと濃いめの味と鍋の対比もまた楽しです。
背肝はやはりタレですよね。背肝ならではの味わいと食感がタレで膨らむ感じがします。
袖元は手羽元とムネ肉の間の内筋なので、あっさりさっぱりです。背肝とは好対照ですね。

と焼鳥を楽しんでいるといつの間にか目の前に鍋でいい感じに煮えたキャベツがすっと置かれました。
しまった、焼鳥に夢中で鍋の写真撮らなかったよ(笑)。
軽く炊けた感じのキャベツは鳥スープの香りを纏って如何にも美味しそうな艶があります。
これ、キャベツじゃないよ。鳥の旨味にキャベツの旨味が加わった別の食べ物だ。
ちょっと七味をふりかけると味のエッジが効いてさらに旨さが増します。

七谷地鶏の団子ももも肉も手羽先も絶品の美味しさ。
美味しすぎて言葉を失いました・・・が、鳥スープを従えて登場した芹根にはもう脱帽です、って帽子かぶってないけど。
芹の根っこはとても美味しいので自宅で鴨と芹の鍋をするときには必ずよく洗って使うようにしているんですが、何しろきれいに洗うのがとても大変で、洗いすぎると切れちゃうし、ほどほどだと泥の味が残っちゃう(それはそれで美味しいんですけど)ので、手間のかかる食材です。
こんなにきれいに泥を落として長くてたっぷりした芹根を食べさせていただけるなんて、ここは仙台か(笑)。
シャキッとした歯ざわりと若干の苦味、それに芹の独特の香りが鳥スープと一緒に味わえるんですからもう何も言うことはありません。感激です!

芹の葉も茎もその後いただきましたけど、根っこの滋味とインパクトには敵いません。
温度が上がってとろみがついた豆腐も絶品。鳥スープを全て吸い込んだ旨味爆弾です。
口に入れると旨さが大爆発します。美味しくて即死です。

この水炊きはこれまでマイギネスだった博多の長野を軽〜く超えてしまいました。
JリーグとUEFAチャンピオンズリーグくらい違います。
あ、誤解のないように言っておきますがどっちも好きですよ。違うって言いたいだけです(笑)。

さて、驚愕&興奮&超絶&極上の水炊きがほぼ胃の中に収まった頃、弟さんが追加の焼鳥を並べてくれました。
え〜、そんな頼んだっけ・・・まだ全然食べられます(笑)。
美味しいものならいくらでも入る便利な胃です。
皮、ボンペタ、長芋、トマト、レバー(写真撮り忘れました)、振袖、手羽先、つくね・・・ああ、幸せ。
振袖はコースに入れてあるんだそうですよ。なんて贅沢なコースなんでしょう。

そろそろコースも終わりかな&寂しいな・・・とぼんやり思っていると、田中さんがまだお腹は残してありますか?これから雑炊を作ります、お鍋は雑炊を食べるためにあると言いますからね、と座敷に来てくれました。
そうだ、このあと雑炊が控えてるんだった。
全員から溜息とも歓声ともつかない声が上がります。
私はもう一度お年玉もらった子供の気分に(笑)。

今更言うまでもありませんけど、マイギネスを更新した水炊きのスープで作った雑炊はギネスを超えました。
鳥スープに様々な素材の旨味が溶け込んでいて、それをお米が吸い込んで膨らみ、濃厚な卵ととても細く切りつけた青葱でしっかりまとめられて出てくるわけですからもうどうにでもなれって味です(ちょっと意味不明)。
こういう料理は困りますよね。
食べたい!けど食べるとなくなっちゃうから取っておきたい!けどやっぱり食べたい(笑)。
人間の食事に対するプリミティブな欲求を試されているような雑炊でした。
ああ、美味しかった。

田中さんが再び登場。
このあとはデザートですけど他にご注文は・・・とまるでサザビーズのオークショニアみたいな口調で小槌を今にも鳴らそうとしています。
当然、ここはレイズする一手です。
焼きあごの煮干し出汁の鶏そばと濃厚白湯醤油の鶏そば!とコール。これで落札だ(笑)。

大丈夫ですか?とのお声もいただきましたが、美味しいものならいくらでも入る便利な胃ですから大丈夫です。
女性陣は水炊きで討ち死にしてから久しいので、私と友人の男性で鶏そばをいただきました。
鶏そばのスープにはまだ別の味わいがあって、麺もスルスル入ります。
これだけ食べてもまだ食べたいと思わせる美味しさ。
この鶏そばをいただく度に思いますが、ランチで鶏そば専門店を出したら(無理なのは重々承知しています)ラーメンというか中華そばでも星がつく名店になると確信しています。

でもこの鶏そばを食べ終えると今日の鶏オークション、違った食事も終わり。
とても幸せな気分なのに寂しい気持ちもするのはこの幸せな時間が永遠ではないからです(馬鹿)。
締めの塩プリンをいただきながら、しみじみと今晩の食事を振り返ってしまいました。
ご挨拶してお店を出たのは22時過ぎでした。
またこの幸せな時間が持てますように。

ご馳走様でした!!!


帰りがけに、田中さんからお年賀ですと、小さい箱を渡されました。
中には山椒で炊いた縮緬雑魚が入っていました。
嬉しいです!
家宝にしたいけど(笑)食べないと悪くなっちゃうので、翌朝のご飯のおかず&翌晩の酒肴として楽しませていただきました。


私が鶏田中を日本一の鳥割烹だと思う所以は、素材の素晴らしさ、料理人としての卓越した技量もさることながら、そのお心遣いの細やかさとイマジネーションの豊かさにあります。
毎回お店にやってくるゲストをイメージしながらどの素材をどのように料理して喜んでもらうか、どうしたらもっと美味しくできるか、この料理はどこに入れてその次に何を出すか・・・などなど考えつく限りのことを考えて、切りつけ方ひとつにもこだわる人がここで料理を作ってくれています。

西健一郎という稀代の料理人の薫陶宜しきを得た多くの後進が、鐘ヶ淵だけでなく日本中に散らばってそのDNAを未来に繋げてくれていると思うと、そういう時代に日本でそれを味わい、体験することができて本当に幸運だと思うのです。
ありがとうございます。本当にありがとうございます。



すでに予約が取りにくくなって幾星霜の鳥田中です。
本日は前回同席した友人が2時間電話かけまくって席をゲットしてくれました。
よく繋がったよねぇ。持つべきものは運の良い友です(笑)。

いつものように大好きなお母さんにご挨拶して、今日は10月とは思えないほど暑かったので瓶ビールで喉を潤します。
こういう時はキリンラガーか赤星ですが、こちらはラガーです。盤石の旨さと喉越しですね。
10月からコース一本になると前回伺った際に聞いていましたが、カウンターにはメニューが置いてあります。
開いてみるとコース料理の説明ではなく、追加でいただけるものと飲み物のメニューでした。
コースをいただく前から追加で何食べようかなと頭に思い描く私はただの食いしん坊(笑)。

高坂鶏に加えて七谷地鶏も使い始めましたと田中さんから説明がありました。
丹波地鶏に京鴨は以前から鳥田中を支える鉄板素材ですが、ここに高坂鶏と七谷地鶏が加わるなんて・・・軽く眩暈が(笑)。
前回、試験的に入れている高坂鶏をいただきましたが大変美味だったことを舌が記憶しています。
嬉しくて早くも臨戦態勢ですな。今日は掛かり気味です。

お通しは京都の紫頭巾という枝豆に、なんと小川の雲丹を乗せた茄子のシギ焼き、丹波地鶏の茹でハツ、さつま芋と京味噌の炊き合わせが一皿に美しく盛られて登場。
毎回お通しには驚かされますが、今日もしっかり驚きました(笑)。
このお通しにどれだけ手間がかかっているかを考えるとちょっと気が遠くなります。
あれ、体調悪いのか?(笑)興奮して血圧上がったんですね、きっと。

料亭であれば若い衆が手分けしてどんどん作れますが、ここは鐘ヶ淵のご兄弟で運営する焼鳥屋、手は4本しかありません。
本当に手間を惜しまず素晴らしい仕事をされます。
しかも小川の雲丹を求める寿司、料亭、割烹は数あれど、焼鳥屋ではまず聞きません。
美味しいかどうかなんて私ごときがどうこう言えるレベルではないので、ありがとうございます&ご馳走様ですと感謝していただきました。

お次は小柴で揚がった天然とらふぐの唐揚げ!盛り合わせの銀杏もキレイな色に揚がってます。
小柴といえば私が通った高校の近くですからよく知っています。
確かに小型のフグが勝手に引っかかっていたように思います。
小柴漁港では蛸や烏賊、江戸前の穴子、芝海老、銀宝も揚がるので、天婦羅屋、蕎麦屋、寿司屋で使いたがるところが多いなんて話をしながらフグを楽しみました。
身のついた骨をしゃぶりながら飲む酒が旨くて止まりません(笑)。

以前から方向性は見えていましたが、鳥田中は焼鳥をコースに組み入れたカウンター割烹というべきですね。
追加は可能ですが基本はコースになったので、より店の方向がはっきりしました。鳥割烹です。
レバーペーストが追加メニューからも消えていたのは残念ですけど。

お次は京鴨ロースの一枚焼き。これもじっくりやんわり火が通っていて絶品です。
切っても出てこない肉汁が噛むとじわじわ溢れ出てくるから堪りません。
食べるスープですね。美味しすぎて泣きたくなります(笑)。
紅葉の彩りも添えられて、目でも舌でも味わえるところがさらに素敵です。
始めの3品ですでにやられちゃってます。

口直しに先ほどのフグの皮を使ったポン酢和えが出た後(これも美味しかった)、丹波地鶏の煮凝りを纏った炊き物が目の前に。
こちらも彩りよく添えられた野菜の下から蒸し鮑やら丹波地鶏のモモ肉やら美味しいものがゴロゴロ出てきます。
冷やしてありますが室温で煮凝りが崩れるとジュレ掛けのようになって味わいが更に増します。
上に乗せてあるキャビアも良いアクセント、全く美味しい素材を組み合わせてさらに美味しくすることをよく知っている店です。

お次は焼いた七谷地鶏に鰹出汁を薄っすらと纏わせた焼き浸し。
七谷地鶏は、飼育スペースをブロイラーの150倍(!)も確保して、抗生物質と抗菌剤を入れていない配合飼料で120日間育成した京都亀岡産の地鶏です。
肉が締まっていて、噛めば噛むほど旨味が溢れ出してきます。美味過ぎです。
上品な出汁との相性も抜群で、少し柚子胡椒を乗せて食べても風味が増していいですね。
これ、この10倍食べたい(笑)。悶絶ものです。

焼鳥前の中締めはやはり湯引きお造りですね。
鮮度抜群で少しだけ温度を上げて良い香りを放つ丹波地鶏のハツ、レバー、砂肝ですから、鳥田中の定番中の定番です。
今回は出汁醤油の代わりに泡醤油を出してくれました。他はいつもの塩入り胡麻油とにんにく醤油です。
この泡醤油がまた素晴らしい風味で、これだけで酒肴になりますよ。
もちろんハツにつけてしゃりしゃりっと楽しんでも良いし、とにかく美味しいお造りです。
お造りをいただくと鳥田中だよなぁと実感します。今更ですけど(笑)。
ムネ肉の黄身和えも出してもらってプンクトを打ちました。

ここからは先に追加していた(笑)希少部位の焼鳥が弟さんの手で料理の合間に出てきました。
まずは振袖。手羽元とムネの間の羽を支えている筋肉です。
こちらの振袖はよく運動している地鶏ですから、脂はじんわり&肉の味が濃いです。
焼鳥のコースって普通は味の淡白なささみやムネ肉から始まることが多いですから、スタートから振袖からってすんごく贅沢ですけど、こちらはどの部位も美味しくいただけるので安心してかぶりつきます。最初からインパクト大ですね。

今度はお兄さんの手元からお椀が出てきました。蓋を開けると京の白味噌を使った鶏団子の炊き合わせがお出ましです。
これ、コース料理だから出てくるんですよね。
ア・ラ・カルトじゃこのタイミングでお願いしないよなぁ。
ほんのり甘い味噌に出汁の効いたお団子と野菜がちょうどいい塩梅に炊かれていて、もう言葉なし。
丹波地鶏の白湯で白味噌を溶いてあるんだそうで、濃厚なのにあっさりした味噌スープです。
只管集中して味わいました。

続いて七谷地鶏の叩き。ほんの少し表面を炙って葱と和えてあります。
これは2週間ほど寝かせてあるんだそうでお肉がねっとりしていて噛むほどに旨味が溢れ出します。
これはちょっとやばい旨さ。味爆弾です。
鶏肉ってここまで旨味が引き出せるものなんだと驚くばかり。
この後レバー、ムネ、お新香と追加のおつまみに泡醤油をもらって、大興奮の前半戦が終了。
まだ前半戦です(笑)。これから焼鳥いただいて、最後に締めの炭水化物が待っていると思うと、嬉しくて仕方ありません。

後半戦の最初に出てきたのは高坂鷄のお造りでした。
部位はモモとレバーです。何もつけずにそのまま召し上がってみてくださいと言われ、口に運びましたが、しばらく出汁に漬けたのかと勘違いするくらい濃厚な旨味です。七谷地鶏は表面だけ炙ってありましたが、高坂鷄は切りつけただけですから、やはり肉が持つ旨味の濃度が違うんでしょうか。
美味しすぎます。こんなの普通に食べてたら、他の鶏肉は食べられなくなってしまいます。
恐るべき鶏肉だ(笑)。

唸りつつ食べていると、今度は弟さんからつくねを供されました。
一つ一つの料理の旨さに浸る暇もないほど、美味しいもので攻めたてられてます。
つくねはタレの味が最もよくわかる逸品です。
玉子を肉に負けないよう濃いものに変えてからバランスも更に良くなりました。
串焼きですが立派に一品料理です。食べ応えも満足感もありますし、お酒にもよく合うユーティリティプレイヤーですね。

あ、レバーペーストが出てきた。
追加メニューにないからやめちゃったのかと思ったら、ちゃんと作っていましたよ。
お好きでしょ、と出してもらうと顔がにやけます(笑)。
口当たりはさっぱりしているのにバゲットと一緒に噛んでいると塩気がじわじわ増してきて、口の中がクセのない旨味だけのレバーで満たされます。こんなに美味しいレバーペーストはないです。
テイクアウトしたいです。これ、ウイスキーと合わせても素晴らしく美味しいでしょうね。

この後、近々開催されるイベントで出す予定のスペシャル串(お誘いいただいたんですけど予定があって・・・泣)、皮、ソリレス 、七谷地鶏のモモ&ムネ、おたふく、ハツ元、せせり、高坂鷄のモモなど怒涛の焼鳥攻撃を受け、写真を撮ることも忘れて食べ続けました。
スペシャル串は一本で食べ比べられるもので、頭にレモンをつけてイベント会場でも立ったまま食べられるように工夫してありました。
これをイベントで食べられる来場客は幸せです。

焼鳥食べまくって幸せな気分に浸っていましたが、そろそろお腹も膨れてきました。
今はまだ焼鳥食べたい気持ちが勝っていますが、数日経つとやっぱり中華そば食べとけば良かった、親子丼なんで食べなかったんだろう、鳥雑炊食べないなんて鳥田中行った意味がないじゃないか、と確実に後悔するので、焼鳥はここまでにして締めをお願いしました。

鳥雑炊はコースに含まれている締めの料理とのことなので、追加で濃厚白湯鳥そばと親子丼をお願いしました。
これで今日の鳥田中が終わりかと思うと残念な気持ちです。
もう一周したいですが、お腹に少ししか空きはありませんし(笑)。

丹波地鶏で取った出汁にこれまた味の濃い玉子を溶かし込んだ雑炊はとろっとろですが、これはお米でついた濃度じゃなくて白湯だと思います。
舌にしっかり残る旨味がゆっくり消えていくのを楽しみつつ雑炊を完食。
鳥そばと親子丼もがっつりしっかりいただきました。
美味しいものだけでお腹を一杯にするなんて、至福の時とはこういう時間のことを言うんですね。

日本に焼鳥屋は数多あれど、日本料理の技を駆使した鳥料理とともに味わえる店は限られます。
蘭奢待とか末げんとか鳥料理で名の通った店もありますが、個人的な印象としてはこちらはレベルが全然違うと言うか、コストパフォーマンスも含めて抜きん出ていると思います。
その意味では現在、日本最高峰の鳥割烹だと思っています。
佇まいは鐘ヶ淵にある庶民的な&気の置けない焼鳥屋ですが、出てくるものは高級割烹並みです。

●本日いただいたものまとめ(4名)
・お通し:紫頭巾枝豆、茄子シギ焼き雲丹乗せ、茹でハツ、さつま芋と京味噌炊き合わせ
・天然とらふぐの唐揚げ
・京鴨ロースの一枚焼き
・とらふぐ皮ポン酢和え
・鮑と鶏モモ肉の丹波地鶏煮凝りキャビア乗せ
・七谷地鶏焼き浸し
・湯引きお造り:丹波地鶏のハツ、レバー、砂肝
・ムネ肉の黄身和え
・焼鳥:振袖(塩)
・椀物:京白味噌の鶏団子と野菜炊き合わせ
・七谷地鶏の叩き
・焼鳥:レバー(タレ)
・焼鳥:ムネ(塩)
・お新香
・泡醤油
・高坂鷄お造り:モモ、レバー
・焼鳥:つくね黄身添え(タレ)
・バゲット レバーペースト乗せ
・焼鳥:スペシャル串
・焼鳥:皮(タレ)
・焼鳥:ソリレス(塩)
・焼鳥:七谷地鶏モモ(塩)
・焼鳥:七谷地鶏ムネ(塩)
・焼鳥:おたふく(タレ)
・焼鳥:ハツ元(タレ)
・焼鳥:高坂鷄モモ(塩)
・焼鳥:背肝(タレ)
・鳥雑炊
・濃厚白湯鳥そば
・丹波地鶏と濃厚玉子の親子丼
・甘味
・お酒:キリンラガー中瓶、レモンハイ、九代目、田酒、明るい農村、情ヶ島、謳歌、三岳、旭興ほかあと忘れた
これだけ飲んで食べて、一人1万円以下とは驚異的!

次回はいったいいつ伺うことができるのか・・・後ろ髪を引かれつつお店を後にしました。
年内にもう一度お母さんの顔見たいなぁ(笑)。

ご馳走様でした!!



毎度お馴染み、鳥田中です。
最近は2ヶ月に1回取れるか取れないかくらいの厳しい競争率ですが、鐘ヶ淵にもすっかり通い慣れて、北千住まで行っちゃったりすることもなくなりましたし(笑)、事前に松浦寿輝の世界に踏み込む覚悟をする必要もなくなりました。

ということで、いつものように鐘ヶ淵駅から路地を歩いて来ました。
カウンター奥に座ってお母さんにご挨拶。
相変わらずお元気そうで何よりです。
もう1人、髪の毛がピンク色の接客業は素人な感じのアルバイトの女性がいらっしゃいました。
まだまだ覚束なくてこちらが気を遣っちゃう感じですけど、頑張って慣れてくださいね。

で、今日も暑いのでまずは冷たいビール・・・おっとここのタップはアサヒなので酎ハイにします。
お母さんがグラスにクラッシュアイスをたっぷり詰めて酎ハイを作ってくれました。
鐘ヶ淵から歩いてくるだけでうだるような暑さでしたから、冷たい酎ハイが胃の腑に沁みます。
冷たい飲み物って暑い時季に飲みすぎると却って夏バテの原因になるそうですが、やっぱり冷たくないと飲む気になりませんよね。

さて、例によって本日の希少部位の状況を確認して先にお願いできるものはお願いし、お通しが出るまでゆっくりと今日のメニューを考えます。
こちらはお通しを出していただいてから徐ろに食べたいものをお願いするのが暗黙の了解になっています。
弟さんがかなりの塊の鴨肉を焼き台で炙り始めました。ものすごく美味しそうな鴨肉です。
この時期の京鴨は脂が少ないものの肉の美味しさが堪能できるので個人的には好みです。
じっくり焼き上がった京鴨に目が釘付けですが、お兄さんがスパッと包丁を入れて我々の目の前においてくれました。これがお通しなんて…相変わらず人を驚かすのが好きな店です(笑)。
今日のお通しはこの京鴨と丹波地鶏のハツの煮つけ、それに鱧の鳥そぼろ和えです。
まあなんて豪華なんでしょうか。
お通しは350円から500円に引き上げられているそうですが、それでもどう考えても赤字ですよね。
赤字というよりは全くの採算度外視というべきでしょう。
田中さんのお通しにかける情熱は他の店の追随を許さない状態になってきました、って前からですけど。

芋焼酎の水割りをお供に、これらのお通しをゆっくりと味わいます。
どれも手が込んでいて味わい深くて素材が良くて、一品料理として立派に通用するレベルです。
美味しいなんてもんじゃないですね。
お通しでその店の実力を窺い知るとかよく言いますけど、その文脈で言うと鳥田中は高級割烹レベルです。
唸りながらいただきました。なんだか変態っぽいぞ(笑)。

で、お通しを堪能した後、いつものように叩きと湯引きをお願いします。
卵を深谷産のものに変えたそうで、黄身和えは舌に乗せるといつまでも残るような濃厚な味になっています。
後引きな味ですねぇ。これじゃあ美味しくていつまで経っても焼鳥に辿り着けないよ(笑)。
今日は締めに鶏そばをどれかと親子丼とそぼろ丼両方食べようと勝手に決めて来ているので、焼鳥前が美味しすぎると3時間コースになっちゃいます。
今回は強めに取った鰹出汁を固めてジュレにしてあるので、叩きをいただくと口の中がひんやりして夏にピッタリですね。
小技がたくさん効いていて、いつもと同じようでいてちょっと違うのが素晴らしい。

今日はバゲットにレバーパテをたっぷり乗せたものと白レバーをもらってちょっと口の中を違う感じにした後、焼鳥に行こうかなと。
こちらのレバーはもちろん串焼きとしていただく前提ですけど、いろいろ趣向を凝らしたものもいただけるのが良いですね。
レバーパテにも様々な工夫が施してありますし、付け合せの野菜も美味しいです。
一品一品の細部にこだわる料理を出してくれますから、何をいただいても本当に美味しいですね。
鳥料理、焼鳥屋というより鳥料理専門の割烹の趣です。

さていつものように怒涛の焼鳥タイムに突入。
今日は残念ことにお新香が出てきませんでした。プンクトが打てないとちょっと拍子抜けです。
まあいいか。

毎回飽きもせずによく食べるなと思いますが、美味しいんだから仕方がない(笑)。
今日も先にお願いしていた希少部位を中心にいただきました。
袖元、ソリレス 、えん側、おたふくをいただきながら、火入れの難しさについていろいろと伺いました。
炭火は常に不安定ですから火の加減と勢いをよく見て、火入れの具合を見定めるのがポイントなんだそうですが、言うは易し行うは難しで、何年焼いてもこれでいいということはないんだとか。
弟さんも焼き台を自分のものとして扱っているように見えるので本当に美味しくなったと思うんですが、ご本人はまだまだ全然と仰います。
こういう謙虚な姿勢がより美味しいものを生み出す原動力なのかもしれませんね。

で、ふと博多のとりらが移転した話をしたらもちろんご存知で、お兄さんから「うちも高坂鷄入れてもらえることになりました。今は試験期間で毎月2羽しかいただけないんですが、きっととりらさんがお休みだったからなんでしょうね、10月から本格的に使わせていただきます」とのお話がありました。もうびっくりです。
今はなき銀座のたて森で初めて食べて以来、その美味しさに食べる度に喫驚していた高坂鷄を鳥田中が入れるなんて!

「少しなら出せますけど食べますか?」へ?あるの?断るわけないでしょう!
冷蔵庫から2週間寝かせた(!)皮を出して軽く焼き、ポン酢でさっと和えてくれました。
即席の皮ポンです。美味しくて悶えてしまいます(笑)。
なんじゃこりゃ!です。

高坂鷄は無菌飼育なので丸で仕入れて部位ごとに捌き、1週間から10日、モノによっては2週間くらいは熟成させることができる鳥好き垂涎の鶏肉です。機会があったら是非召し上がってみてください。
焼鳥の&鶏肉の概念が変わります!!
鶏肉の美味しさってこれくらいというレベル感って人それぞれあるかと思いますが、その10倍は確実に旨いですよ。
鶏肉でエイジングが可能だというのが抑も衝撃的ですよね。

美味しくてつい興奮しちゃった。周りのお客さんごめんなさい。
お造りと黄身和えをもう一度お願いしました。
ちょっとすぐには焼鳥モードに戻れないです。
お酒もぐいっと飲んで落ち着いたので、ようやく焼鳥に戻ります。お母さん笑ってます。
きっと呆れてるんだろうな(笑)。

ハラミ、モモ、レバー、振袖、背肝、ささみ、つくね、ボンペタ、椎茸焼きとテンポ良くいただいて、間に茄子の焼き浸しを頂戴してようやく巡航速度に戻りました。
ジョン・ボーナムのドラムソロに負けない狂熱のライブが突然やってきたもんですから、鳥田中は全く油断も隙もない店です(笑)。

さて、お任せ7本に希少部位やら野菜串やらをお願いしたので、そろそろ本日のメインイベント、炭水化物タイムに突入!
でもちょっとその前に、新物の銀杏があるとのことなので(8月の銀杏ってどこのでしょうね)酒のアテにいただきました。
さあこれで準備万端、鶏そば食べよ〜!

と思ったら目の前に器が置かれ、「どうぞお試しください!」とお兄さんが出してくれたのは高坂鷄の煮付けでした。
え?うそ?なに?まじ?みたいなボキャ貧状態で、蓋を開けると高坂鷄のモモと胸がネギと一緒に炊かれて鎮座しています。
出汁は基本的に使わず、高坂鷄の旨味だけでネギと合わせて炊き、最後に出汁醤油を数滴と七味だけとのこと。

また、John Bonham Moby Dick! Dick! Dick! Dick!・・・です(笑)。
こちらも2週間寝かせてあるそうですが、とにかく香りが素晴らしい。
鶏肉の香りも凝縮されているというか立ち上る湯気から美味しいです。
食べるのがもったいない、けど食べます(笑)。食べないほうがよほどもったいない。
もう何言ってるのか自分でも良くわかりませんが。
またまたなんじゃこりゃあ!!ですよ。
またお母さん笑ってます・・・

食べ終わって落ち着くまでにまたしばしの時間が必要なくらい美味しかったです。
ワイフも絶賛してました。彼女は高坂鷄初めてなので熟成させた鶏肉ってなんのこと?でしたから驚きも如何許りかと思います。
偶然ですが貴重な体験をさせていただきました。

あ、そうだ。皮一本お願いします(笑)。
鶏そばは鰹出汁にしましたが、今日は京鴨出汁との合わせだそうです。素晴らしい。
私はその鶏そばに皮の焼鳥を乗せていただきます。
こうするとさらに鳥の脂が加わって好みの味になるんですよ。是非お試し下さい。
お酒にも確実に合います。

続いて親子丼とそぼろ丼。お母さんがまたびっくりです。
まだ食べるんですか?って・・・そりゃそうだ。
ワイフも完全にストップですから一人で食べ続けるわけですね。
もちろんその覚悟はできてます。

とろっとろの黄身を纏った丹波地鶏のモモがどっさり乗ってご飯の上にうやうやしく敷かれて出てきました。ついでそぼろ丼も登場。
まあ自分でも呆れますが、美味しいものはいくらでもお腹に入るもんですね。
案外あっさり&とても美味しく胃に収まりました。
こういう時は頑丈な体に産んでくれた両親に感謝です。
無駄遣いしているような気もしますけど(笑)。

鳥田中欠乏症を根治するべく大量摂取しましたが、今日は高坂鷄もいただけてもう何も言うことはありません。
でも高坂鳥が食べられるようになったらさらに競争率が上がってしまうかも・・・これ以上変わらないか(笑)。
さて、お酒もちょっと飲み過ぎたので、焼酎のオレンジ割りを飲んで(血迷ったんです)プリンを食べて本日は終了。

やっぱり3時間コースでした。と言っても18時からですからまだ21時過ぎです。
外はまだうだるような暑さですが、多少風が出てきたので何とか凌げるかなという気温です。
湿気が強いです。
お腹ごなしに浅草くらいまで歩こうかと思ったのですがあっさり断念しました(笑)。

次はいつかわかりませんが、兎に角美味しかった。
ご馳走様でした!!!


翌日、お母さんから友達申請が来ました。
今度はこっちがびっくり!もちろん即承認させていただきました。
ご夫婦でiPhoneにされたんだそうです。気がお若くて素晴らしい!
まだまだ暑い日が続きますから、お身体だけは気をつけていただきたいものです。
次回お目にかかるのを楽しみにしています。どうぞお元気で!


東京焼鳥業界の勢力図を塗り替えた?と言われる鳥田中です。
(そもそも勢力図なんてあるのかな?)

昨年の春過ぎまでは伺う度に次回の予約をお願いして毎月1回程度通うことができたんですが、昨年の今頃は3.09だった食べログの点数が4点を超え、今では毎月一回の予約日に偶然電話が繋がらないとまず伺うことができない店になってしまいました。

次々と出てくる美味しい鳥料理&焼鳥はもちろんのこと、丁寧な仕事ぶり、何気ない会話で感じられるご家族のチームワークの良さや誠実さ、庶民的な敷居の低さや価格設定に至るまで、すべてに満足度の高い店ですからこれだけの人気店になるのも頷けます。
もちろん完全禁煙です。それはもう常識でしょう。

これまでこういう店は知る人ぞ知る&地元の人が贔屓にする店だったのに、ネットの恩恵?で名前は既に全国区ですよね。ネットの功罪相半ばと言ったところでしょうか。
お店にとっては繁盛すること間違いなしですからメリットは大きいですが、営業スタイルによっては迷惑ということもあり得るでしょうね。

御託はこれくらいにして、久しぶりの鳥田中!ワクワクします。
お母さんもお変わりなくお元気そうでとても嬉しいです。
いつ伺ってもご家族が仲良く和気藹々で仕事されていらっしゃるので、我々もとてもほんわかした気分で美味しい鳥料理をいただくことができます。
入口に掲げられた「アルバイト募集」はまだ出ていますね。
ここの賄いをいただけるなら、毎日会社を早退して是非アルバイトしたい。

早速レモンサワーをいただいて、今日は何をいただこうかなとメニューとにらめっこ。
毎回結果的にほぼ同じメニューで行っていますが、それは最初に出てくるお通しが焼鳥屋さんとしては日本一ではないかと思うくらいの凝り様&美味しい&季節感満載で、レギュラーメニューが美味しすぎるので、飽きないばかりか毎回同じものを同じクオリティでいただける喜びに浸っています。

今日のお通しは3品。
まずは京鴨のハツとロースのお造りです。なんて上品な鴨なんでしょう。
お造りは京鴨づくしのコースの先附として祇園でいただいたことがありますが、こんな風にお通しで出しちゃうなんてなかなかないことですよね。レモンサワーでは勿体無いです。
すぐに鳳凰美田の純米吟醸を冷やでいただいて合わせました。美味し過ぎます。
お次はローストビーフで包んだイイダコの卵。これは旨味の固まりでした。
その次は八女の早堀り筍と甘鯛の炊き合わせ。カウンター割烹ですよね。
この3品でお通し代350円って、やっぱりどうかしている(笑)。
烏賊と大根など根菜の炊き合わせもいただいてしまいました。

それからはマストの美味しい美味しい湯引きと叩きをそれぞれいただきます。
これは丹波地鶏の美味しさを味わうには一番良い食べ方なんじゃないかと思います。
ほんの少しだけ湯通しした爽やかな香りの湯引きと、火を通して薄切りで供される肉と脂の旨味が凝縮された叩きは酒肴としても最高の皿です。黄身和えも抜群に美味しいです。
いつもの様に丁寧な仕事ぶりで、それも味を引き立ててくれていると思います。
口当たりで味って確実に違いますから、日本料理の繊細な技は鳥料理でも遺憾なく発揮されている訳ですね。

さ、お新香をいただいて焼鳥モードに突入。今度は弟さんの出番です。
最近めきめきと腕を上げてきていて今日はどの様な焼きで楽しませてくれるのか、期待大です。
希少部位はセットと別に頼んでおきました。
まず袖元と背肝から。火入れの具合が丁度良くて香りも食感もいいです。
肉の旨味がしっかり引き出されていますね。とても美味しいです。
ハツ元、ソリレス、金針菜、ハラミ、銀杏、おたふく、京鴨サビ焼きと一気にいただきました。
ソリレスは毎回とても美味しいですが、今日は特におたふくと京鴨サビ焼きが気に入りました。
おたふくのジューシーさが堪りません。

怒涛の焼鳥攻撃でちょっと箸休めと思い、レバーペーストをいただきます。
ここのレバーパテ(リエットも)はとても丁寧に作ってあって、バゲットにつけていただくととても良いアクセントになります。
濃厚なのにあっさりしていて胡椒も適度に効いており、日本酒にちょっと飽きたらビールかレモンサワーで口直しするのにぴったりです。

さて、ではレバーパテを酒肴?に焼鳥再開。
手羽元、レバー、ももまでで希少部位5本と串7本セットが一通りです。
今日のレバーは串から落ちそうなくらいトロトロで美味でした。
追加で今日は長芋、皮、うずら、つくね、ポンペタ、ねぎ間をお願いします(あれ写真が…)。
これくらいにしとかないと締めが入らなくなりますからね。
今日の串は火入れが強めでとても美味しかったです。
何度も伺っていると、こちらの好みも心得て焼いて下さっているような気がします。

では締めのお食事メニューに。
こちらは締めが本当に美味しいので、焼鳥をいただいている最中でも締めのお腹を意識しています。最初と最後はお兄さん、中盤を焼鳥担当の弟さんにお願いするという分業制です。
ちなみにお母さんはお酒と洗い物担当です。チームワーク抜群ですね。
今日は鴨出汁のスープで八女の早堀筍をあしらった特製ラーメンを作っていただけるとのことなので、それは絶対にお願いして、親子丼と雑炊まで行っちゃいました!

いつも思うんですが、二毛作で昼間に鶏ガラベースのラーメン屋さんを開業したら鐘ヶ淵駅まで行列ができるのは間違いないです(笑)。それほどここのラーメンは美味しいです。
ラーメン屋さんにもぜひ召し上がっていただきたいですね。
親子丼はとにかく玉子が途轍もなく美味しくてトロットロで、締めに外せませんから必ず2品はいただくことになります。
雑炊も行っちゃったのは、勢い&次回いつ来れるかわからないからです(笑)。

プリンもいただいてお腹いっぱい。
本当はまだ焼鳥食べたいんですが、ワイフの目が怖いので帰ります(笑)。

ご馳走様でした!!

相変わらずコスパ最強&料理抜群&焼鳥美味しい&お母さんの笑顔最高、の鳥田中です。
つい先日、食べログアワードでブロンズを受賞しましたが、いやいや最低でもシルバーでしょ、と思った食べロガーは少なくないと思います。

大変幸運なことに、年末もマイレビューアーのkebi-ishiさんにお誘いいただいて鶏鍋コースを楽しみました。今シーズンの鶏鍋は前回で終わりと諦めていたので、感謝感謝です!
あの何日もかけて取る丹波地鶏のスープが味わえるなんて嬉しいなぁ。
いそいそとすっかり慣れた鐘ヶ淵からの小径を進んでお店に向かいます。
あれ、これまで目に入っていなかったのかこの小径にも何軒か飲食店がありますね。
鳥田中効果?で人通りが増えたはずですから、ある意味チャンスです。
目的が決まっているから振りの客は来ないかなぁ。

で、すっかり慣れた引き戸を開けていつものようにご家族とご挨拶。
本当にいつもにこやかで可愛らしいお母さんにお目にかかれて嬉しいです。
ビールで喉を潤しつつ、コースの、というより今日のお通しは何かなと待ち構えます。
毎回本当に驚かされるので、今日は驚かないぞとその時を待つのですが、今日は京鴨の治部煮とアメーラトマトの上に香箱ガニの内子をどーんと乗せた一皿が出てきてやっぱり驚いてしまいました。
京鴨がお通しなんてあり得ないです(笑)。
合わせてあるせりの切りつけ方がまた繊細で、食感が抜群、香りも立ちます。
アメーラトマトと内子も甘さと塩気のバランスが素晴らしく、京都の料亭で冬の味覚と料理の技を味わっている感覚になります。なんて贅沢で季節感があって美味しいお通しなんでしょう。
食べログお通しアワードがあれば第一位です!金賞です!Oscar goes to Toritanaka!です。
これをいただくためだけに鐘ヶ淵に来ても良いと(他も全部食べるけど)思います。

コースの最初はお造りと叩きです。
丹波地鶏の旨味が堪能できる素晴らしいスターターですね。
こんなに香りがあって弾力があって旨味の強い鶏肉を部位ごとに味わえるなんて、これも本当に贅沢ですね。お酒もスイスイ進んでしまいます。
レンゲに入った胸肉の黄身和えは何度食べても悶絶しますし。
全員で旨い旨いの合唱コンクールです(笑)。

焼鳥もコースに3本お任せで入っていますが、先に希少部位とかお好みで追加ができるので、本日は背肝(腎臓は胴骨から外すのが大変ですが美味しいです)、袖もと(肩の内側で胸肉との間にある小さい部位でひと串に3羽分は必要ですが美味しいです)、おたふく(弾力があって旨味のある胸腺ですもちろん美味しいです)、ソリレス(腸骨の背中側にある窪みにある丸い肉でぷるんとしていて美味しいです)をお願いしました。
コースの焼鳥はもも、レバー、皮の3本でしたが、最近ぐんぐん弟さんが腕を上げていて、来る度に火入れの加減が上手くなっています。
これまであと15秒、あと30秒焼き台に乗っていれば、あと20秒早くタレに浸けていればと思うことがありましたが、ここ数回はまずそういうことがありません。
店がお休みの日に都内の有名店を食べ歩いて勉強されているそうで、もっと美味しい焼鳥を出したいという向上心が素晴らしいですね。客にとっては良いことずくめです。
再び旨い旨いの合唱コンクール(笑)。
焼鳥はあと10本くらいはいただきたいですが、このあと鍋ですから我慢。みなさん大人ですね。

さて、宴もたけなわでは御座いますが、ここでメインの鶏鍋の登場です。
まずは銅鍋に張られた黄金色のスープに火を入れて、熱々の旨味を味わいます。
丹波地鶏を丸2日煮出して取ったコクがあって雑味がない飛び切り上等のスープです。
もうこれだけで十分、調味料を加える必要はありません。
胃の腑に沁み渡る旨さですね。はい合唱(笑)。

具材を入れていただくと、ベースのスープの旨さがさらに引き立つというか、具材はスープの引き立て役というか、どっちが主役かわかりませんが兎に角途轍もなく美味しいので、ガンガン食べ進めてしまいます。美味しいものってお腹にいくらでも入ります。鶏もも肉だけでなく水菜や椎茸、長葱なども田中さんが厳選した野菜ですから地味豊かで美味しいんですが、スープには敵いません。

このスープを残していただくのが締め第一弾のラーメンです。
こちらの締めのラーメンはこの時期鰹出汁、鶏白湯、煮干出汁の3種類ですが、鶏白湯ともまた違った締めの鍋ラーメンを出してくれます。
焼鳥を諦めてもこの鍋ラーメンは味わうべき逸品ですね。
東京都内で食べログに登録されている6643軒のラーメン屋のうち6640軒くらいのラーメンよりは間違いなく美味しいと思います。確かめてないけどさ。

そして締め第二弾はちょっとスープを足して雑炊です。
丹波地鶏の玉子を割り入れてトロトロのお雑炊をいただくと、ラーメンで満足しているはずのお腹と舌がまた前がかりに(笑)。
何でこんなに美味しいの!はい合唱(笑)。
鍋は締めをいただくためにあるとはよく言われることですが、まさにその言葉を実感しました。
あー美味しかった。

デザートの羊羹と塩プリンも田中さんのお手製です。
こんなにいろいろ仕込みをしているのによくデザートまで手が回るなと感心しますが、デザートまで美味しいんですよ。もう本当にびっくりです。
こんな焼鳥屋さん絶対他にはないですね。
田中さんは京料理の店で修行して独立して、そのあと丹波地鶏のルートを開拓して焼鳥屋さんに転身しましたから料理の引き出しはたくさんお持ちですが、甘味まで手がけるとは大したもんです。

客としては食べログアワードに選出されても当然だと思いますが、田中さんは励みにしてさらに頑張るとのこと、心意気まで素晴らしいです。
これからますます予約が取りにくくなっちゃうなぁ。
でも、一人でも多くの鳥好きにこちらの焼鳥&鳥料理の数々を味わっていただきたいと思います。

ご馳走様でした!!!



今年も残すところあと僅か。
一年がものすごく早く感じるのは年齢のせいでしょうか。
小さいお子さん(例えばチコちゃん5歳)は一年は人生の5分の1を占めるとても長い時間なわけですが、そこら辺にいるおっさん(例えば私55歳)は一年が人生のわずか55分の1ですから一瞬です。
私の一年の長さは、感覚的にはチコちゃんの11分の1。
チコちゃんの一年は私の1ヶ月ちょっとです。こりゃ早いわけだわ。

でも、あっという間に今年が終わってしまっても困るので、今年最大の収穫である鳥田中で水炊きを食べよう会を開催しました。何と言っても私にとって今年一年を象徴する店ですから。
昨年は池袋のPIZZA BORSAでしたが、最近予約が取れなくてすっかりご無沙汰してます。
鳥田中も今やすっかり予約困難店ですから、これまで以上に心して一回一回の鶏料理を満喫したいと思います!

今日は厨房奥に設えられたお座敷でいただきます。
カウンターが好きなんですが、鍋だとやっぱりお座敷ですよね。
厨房との仕切りの暖簾をくぐって右奥の和室に入りますので、なんだか田中さんのご自宅に招かれた感があります。
本日は席だけでなく水炊きコースを予約していますからほぼお任せになりますが、焼鳥やアラカルトは追加できるそうですので、メンバーはすでにかかり気味です(笑)。
コースはそれなりの量が出てくるのでお腹の具合と相談して(いつも相談して注文しているつもりなんですけど)追加してくださいと田中さんに言われました。はい。

ビールで乾杯した後、お楽しみの突き出しです。
毎回驚かされるので今日は驚かないぞと思っていたんですが、いきなりせこがにが一杯お造りでポン酢と出汁のジュレを乗っけて出て来たものですからやっぱり今日も驚きました(笑)。
え、お通し400円でしょ。香箱って季節になると海外からも狙って食べにくる観光客が増えて最近値段が上がっていますから、小さめとはいえ一人に一杯出すなんて田中さん、気は確かですか?ちゃんと利益出てますか?と勝手に心配しちゃいます。

しかも突き出しはこれだけじゃなかったし。なんでこんなものが出てくるのと喜んで食べていたら(もちろんビールからお酒になってます)、カワハギのお造りが肝醤油と一緒に出て来ました。
2度びっくりです。焼鳥屋じゃなくて割烹と呼ぶべき鴨、あれ、かも(誤変換ママ)。

さて、突き出しで思いっきり驚かされた後は、いよいよ水炊きコースの始まりです。
湯引きのお造りと黄身醤油和え、モモの叩きの定番はコースなのでそれぞれミニサイズとのことですが、それでもそこそこなボリュームでした。
もうすっかりこの味に慣れているので美味しさにびっくりはしませんが、初めての友人は只管無言で食べ続けています。
で、「美味しいね〜こんなの食べたことない」と言ったと思ったら突然笑い出すし(笑)。
きっと鳥田中の強烈なジャブにやられて序盤でパンチドランカー状態なんだと思います。

焼鳥はコースにモモ、レバー、つくねと3本入っているいるそうですが、もちろんそれだけでは折角の鳥田中を堪能できないので、希少部位を中心に袖もと、はつもと、おたふく、振袖、ソリレスなどをお願いし、コースの合間に適宜出していただくようにしました。
まあなんて贅沢(笑)。
水炊きの前に友人はすでにお腹が膨れて来たと言い出しました。
こりゃいかん。夫婦揃って美味しいものはたくさん胃に収めるのが習慣なものですから(いやしい)、みんな美味しければガンガン食べるんだろうと思ったら思い違いでした(笑)。
それならばこちらでお引き受けしますね〜。
焼鳥ならいくらでも入ります。田酒も十四代も鳳凰美田も焼鳥の友です。

口直しのお新香と一緒に、鍋の具材が座敷に運ばれて来ました。
嬉しいなぁ。これからメインイベントです。
銅鍋が真ん中に設えられ、最初に丹波地鶏を丸ごと2日間炊き出した黄金色のスープが入ります。
もうこれだけで美味しいに決まってます。これに具材入れるんですからもう泣きそう。
温度を上げ、頃合いの良いところで三つ葉を浮かべたスープをいただきましたが、まあもう本当にこれよくできてます!旨味のかたまりです!もう唸るしかありません。
美味しいという言葉が陳腐です。ポタージュのようなとろみと口当たりなのに旨味がすっと消えてむしろ口の中がさっぱりします。塩加減は申し訳程度で、丹波地鶏の旨味だけでこの味が出てくるんだとか。これから入る具材との兼ね合いで調節するそうですが、このスープで酒一升飲めます(断言)。
名店と言われる博多の店でいただいた水炊きよりも、個人的にはどハマりしました。

ここに豆腐、冬子、千住ねぎの青い部分などが投入され、分厚いモモ肉が適宜泳がされていきます。
鶏団子も順次入ります。もうなんだか美味しすぎて笑うしかありません。
美味しくてイっちゃったおじさんとおばさんがニヤつきながら鍋を貪り食う図の完成です。
誰だお腹いっぱいとか言ってたの。

それで合間に皮ポン酢とか追加でお願いしていた焼鳥などをさらにいただいて、さすがにお腹は膨れて行きました。
鍋の具材って少し残して雑炊にしたほうが良いんだろうかなんて思っていたら、田中さんが「締めは中華そばをご用意しています」とのことで、鶏白湯でも醤油でもない鍋専用の締めラーメンをいただきました。
きゃあ!これやばい!まじやばい!その辺のラーメン屋全然敵わない!

ボキャ貧のバカなおっさんです。胃の腑に満ちて行く強烈な旨味と、久しぶりに締めにいただく炭水化物の満足度が一気にやって来て、もう抗うすべはありません。
只管丹波地鶏の出汁に感謝しつつ、咀嚼マシーンと化しました。
ああ、もう大満足。鍋はスープが全てですね。

鍋の様子を見に来た田中さんが「あれもう食べちゃったんですか?まさかもっと食べたいなんて言わないですよねぇ」と珍しく誘って来るので(笑)締めの締めってあるのか聞いたら、丹波地鶏の卵を入れた雑炊なんてどうですかと。
それは要らないと断る人がいたらお目にかかりたいです(笑)。
ということで鍋が一旦厨房に戻り、宴もたけなわでは御座いますがここで中締めで御座いますしばらくご歓談をお楽しみくださいタイムを過ごすこと10分ほど、黄色くお化粧したお雑炊ちゃんが登場しました。
はい、ご歓談終了。早速貪り食う図に逆戻りです。

鶏から出た旨味と香り、さらさらしたご飯の食感と卵の甘みだけでどんどん口に吸い込まれて行きます。全員無言で雑炊を啜り、時々その旨さ故に漏れる感嘆の溜息だけでお鍋がきれいになくなりました。
もう一回食べたいくらいですよ。

余韻を楽しんでいると、畳み掛けるようにデザートが。
りんごのコンポートなんて作ってる時間あるのかなと思いますが、自家製です。
軽い甘みとクリームの舌触りがこれまで堪能した丹波地鶏の旨味を消していきます。
もうちょっと余韻を楽しみたいけど、しっかり記憶に留めたのでこれで思い残すことはない・・・と思ったらいつもの塩プリンまで登場です。
あれ、デザートも2品出るんですか。
もう脱帽です。

満足感と高揚感と若干の疲労感(贅沢なことです)と気持ち良い酔いと共に座敷を辞しました。
同行の友人も強烈な体験だったらしく茫然としていました。

茫然の理由はですね、これだけのクオリティの水炊きコースが3,800円だったことです。
コースと追加の焼鳥や一品料理とお酒でも1人8,000円でお釣りが来ました。
最後にまた驚かされてしまいましたよ(笑)。
次回は既に3月です。
毎月伺いたいものですが、それは叶わぬこととなりました。
本当にすごい店です!

ご馳走様でした!!!
なぜか鐘ケ淵に来る度に台風です。
今回も台風25号の影響で・・・と悪天候を覚悟していたら台風が少し逸れてくれて、初めて傘をささずに鐘ケ淵の細い路地を鳥田中に向かって歩きました。
雨も降っていないので、ご近所さんもあちこちで井戸端会議中です。
ですが我々が通ると話すのをやめてじっとこちらを見ています。
街のセーフティネットがきちんと機能していますね。でもそんな目で見なくても(笑)。
怪しいものではございません。これからもちょくちょく参りますのでお見知り置きを。
外様であることを意識しつつ、いつもの明かりが灯る店先へ。

店先には達筆のお母さんの手になる「丹波地鶏専門店 鳥田中」の小さな看板が出ています。
こんなのあったかな。台風の時には出していなかったのかも。
入口の引き戸には「本日はご予約様分の営業となっております」と柔らかい表現で、今日は予約客で満席であることを記した札が出ています。
こんなところにも細やかな配慮が感じられます。
現状では2ヶ月程度先まではほぼ埋まっているとのこと。
既に月一回ペースでは伺えそうにありません。

店内に入ると一番乗り。
今日も台風が来てるんで大丈夫かなって心配してたんですよ、逸れて良かったですねと優しい言葉で出迎えてくれました。
ありがとうございます。そんな言葉いただけたら喜んじゃいます。
前世は銀座のクラブのママだったんじゃ・・・違うか(笑)。

カウンターのいつもの席について先ずは生ビールをいただきました。
今日のお通しは何が出てくるんだろう・・・いつもお伺いする度に楽しみで仕方がありません。
こちらは注文はこのお通しが出てからというのが習わしですから、焦ってあれもこれもと思わず、先ずはじっくりメニューを眺めて井之頭五郎のように、どれどれ…まずは…いやまてよ…落ち着け俺は腹が減っているだけなんだ…とか心の中でつぶやきながら作戦を練ってください(笑)。
このお通しを待つ時間&メニューを眺める時間が一番ワクワクします。
もうドーパミン出まくっている感じです。

さて今日のお通しは・・・何と東京湾で揚がった天然とらふぐの唐揚げと湯引きのお造りです!
東京湾でもこの時期にはとらふぐが採れるんだそうで、修行時代からずっと仲良くしている同期の仕入先から小ぶりで料亭などに出ないものを安価に分けてもらっているんだとか。
同じ時期にこの世界で仕事を始めて、一方は店を構え、一方は仕入れ責任者になっていますから持つべきものは友ですね。
私の友人・知人もいつの間にか私以外は偉くなって(笑)、え、あの人とお知り合いなんですか?と驚かれることもありますが、それと同じようなものでしょうか。関係ないか(笑)。

それにしても、天然とらふぐの唐揚げとお造りがお通し&400円って・・・あり得ません。
では、今シーズン最初の天然とらふぐを有難くいただきます。
ビールなんか飲んでいる場合じゃないです。即、鳳凰美田で。
唐揚げはふっくら揚がっていて、一口噛むごとにじんわりと淡白な旨味が広がります。
骨周りの身が特に旨味が強いです。言うまでもなく美味しいです。
銀杏もほんのり甘みと苦みがあってふぐとの相性抜群、かぼすを絞ると味の輪郭がはっきりしてさらに美味しく感じられます。
お造りは青ねぎを巻いた軽い湯引きです。ポン酢はいろいろ入った合わせ酢で香りも単純ではありません。きっと小技をたくさん効かせているに違いないと思いましたが、聞くのは野暮というものです。
とらふぐの香りもとても良いです。養殖ではこんなに香りません。
口に放り込むと唐揚げと違ってしっかり弾力があるので、噛むと徐々に美味しくなる感じ。
ふぐって捉えどころのない旨味(笑)が持ち味ですけど、ポン酢が、ネギが、もみじおろしが、重ねて四角く切りつけた若布が、旨味をさらに引き立ててくれます。技が効いてます。唸ってしまいます。
ポン酢も残さずいただきましたが、お造りを先にいただくべきでした。
揚げたての唐揚げを熱いうちにと思ったのですが、ふぐを堪能するならお造りからでしたね。

それにしてもお通しから天然とらふぐとは、喩えるならオープニングラウンドの最初のワンツーでパヤノを瞬殺した井上尚弥級の衝撃です。まったく先週末は驚きの連続でした(笑)。
あの右ストレート!何度観ても鳥肌が立ちます。
試合が早く終わりすぎて、ラフファイトにどう対応するかとか、ラウンドが進んで打たれた時にどう攻めてどう守るとか、そういった課題を試すチャンスが失われたのが残念でしたが、まあ無い物ねだりです。これも強過ぎるが故のことです。

で、定番&絶対お勧めの湯引きと叩きです。
叩きは肉の表面を炭火で炙りますから、ちょっと遅れて出てきます。
鮮度ももちろんですが地鶏の美味しさがストレートに味わえる一皿だけに、素材の良さがほぼ全てです。
丹波地鶏のハツ、砂肝、レバーの湯引きに胸肉の黄身醤油和えの4点(黄身醤油和えは別皿です)がきれいに切りつけられて出てきますが、まあお見事としか言いようがありません。
鮮度も素材の良さも抜群で、にんにく醤油、塩を加えたごま油、出汁醤油でたっぷり楽しめます。
胸肉を和えてある黄身醤油に付けていただいても美味しいですし。
添えられているねぎやきゅうりもとてもきれいに切り揃えられていて、見た目も食感も素晴らしいです。
見て食べて楽しめる日本料理の本領発揮ですね。
もも肉と胸肉の表面を軽く炙って薄めに切りつけ、スライスした玉ねぎを敷いた皿に盛ってタレを回しかけた一皿は、焼鳥とはまた違った丹波地鶏の美味しさを教えてくれます。
毎回いただいているのに毎回その美味しさに驚くというのはなかなかない経験です。舌が馬鹿なのかな(笑)。

さて、今日は鳥田中の焼鳥を堪能するぞ!という集まりなので、焼鳥前はこれくらいにして希少部位を追加で織り交ぜていただきながら串焼き7本セットをお願いしました。
口直しのお新香をいただきながら磯自慢で人心地ついて焼鳥のスタート。
最初はささみサビ焼きです。
ちょっと塩の当たりが弱いかなと感じましたが、火入れは絶妙です。
表面を焼き過ぎずに中のレアを綺麗に包んでありますね。
食感も含めて出足上々です。

その後、ハツ、レバー(タレ)、金針菜、せせり、長芋、つくね、背肝(タレ)、振袖、ハツ元、ソリレス、おたふく(タレ)、鬼おろしポン酢をはさんで皮(珍しくタレ)、つくね(今度はタレ)、ボンペタ、手羽先まで16本、磯自慢とメニューには載っていませんでしたが一白水成を合わせて4合いただきました。
まさに怒涛の焼鳥ラッシュ!(笑)
えんがわと袖元は1本しかなかったので、目出度くゲストのお腹に収まりました。
今回は塩中心で出てきましたが、せせりとつくね、それとボンペタはほんの少しだけ塩が弱く、火から上げるのがちょっとだけ早かったかなと思いました。
それでもいただいていない焼鳥はねぎま、砂肝、もも、はらみだけですから鳥田中の焼鳥を堪能したと言って良いでしょう。
やっぱり残りの4本も食べれば良かったな(笑)。

で、毎回悩む締めのお時間です。
本日は3人なので、当初は中華そば3点シェア&制覇を目論んでいたのですが、ワイフがすでにギブアップでそれは持ち越しとなりました。
ならば親子丼・・・いやここはそぼろ丼(そぼろがフワフワなんですよ)も捨て難いので丼もの2種類シェアかとも思いましたが、結局一周回って鰹出汁と鳥白湯醤油の中華そばを一つずついただくことにしました。

ここの中華そばは、そんじょそこらのラーメン屋を完全に上回ってます。
昼に「中華そば 鳥田中」の看板を掲げて二毛作営業してもらいたいくらいのレベルの高さです。
鳥白湯醤油を前回いただいた時に、鰹出汁が個人的にはオススメですと田中さんが言っていたのが忘れられず、私は鰹出汁をメインにいただきましたが、これが途轍もなく美味しかった。
あっさりしているのに鰹出汁のコクが深くて、中華そばとスープの絡みも完璧です。
焼鳥で結構お腹が膨れているはずなのに、美味しいものはいくらでも胃に収まる感じがします。
頭の中で煮干し出汁も行っときゃ良かったと思いつつ、完食しました。
夏場は冷やし担々麺があったのに食べ損なったなとか、余計なことまで思い出します(笑)。

じゃあ煮干しも・・・と言いかけたら、すでにデザートの用意が。こりゃだめだ。
大人しく自家製羊羹をいただきながら談笑します。
いつの間にか店内は我々のみ。
お隣の予約客はまだお越しになっていないので、本当に来るのかいなと訝りつつ甘さ控えめで小豆の舌触りが残る(好みです)羊羹をいただきました。
クリームも3種類乗せてありますね。技を全く出し惜しみしない田中さんです。
これ、サービスなんですけど。
美(味)は細部に宿るとはこのことです。

11月からは鶏鍋&水炊きが始まるそうで、それも楽しみです。
これは大勢いたほうが楽しめるかも!今度は奥のお座敷で楽しむのも良いでしょうね。
と、期待を膨らませつつお店を後にしました。
今日は外に出ても妖気は感じませんでした(笑)。慣れたのかな。

では次回の鶏鍋を楽しみにしてます。
きっと締めの雑炊なんて泣くほど美味しいんだろうなぁ・・・

ご馳走様でした!!!

前回の素晴らしい鶏料理&焼鳥が忘れられず、再び鐘ケ淵に降り立ちました。
実は、2回目なのに電車を乗り間違えて北千住まで行っちゃうわ、鐘ケ淵に着いた途端の土砂降りだわ、知らないおばあさんに知り合いと間違えられるわ(やばい感じでした 笑)で、予定の時間から15分ほど遅れてやっとこさ駅に辿り着きました。
途中で遅れる旨お詫びの電話を差し上げたところ、ゆっくりお越しくださいとのこと、どうやらまだ焼鳥は飛び去ってはいないようです。良かった。

駅からの道程はやっぱりなんかいる感じです。
「陽炎座」で松田優作演じる松崎春狐が大楠道代演じる品子に誘われるままに彷徨い、闇の御伽噺に囚われていくさまが思い出されます。

 みたびお逢ひして、よどめの逢瀬は恋です
 死なねばなりません
 それでもお逢ひしたいと思ふのです…

まだ18時過ぎだというのに真っ暗で誰も歩いていないし、風は生暖かいし。
さっきのお婆さんは、まさか鬼灯売りぢゃなゐよね・・・

やれやれ、漸く着いて店内に入ると、意外なことに先客なし。
この天気では皆さんなかなか辿り着けないようですね。そういえば前回も台風だったなぁ。
店主の田中さん(ってご家族ですから全員田中さんですけど)に聞いたら、東武線あるあるらしく、これまでお客さんも北千住まで行っちゃったり浅草まで行っちゃたりして、途中の鐘ケ淵ですんなり降りられないみたいです(笑)。
物理的な距離以上に精神的な距離が遠い感じもしますが、要は半蔵門線から乗り換える際に「急行」もしくは「準急」に乗らなければ鐘ケ淵には停車します。
乗り入れている半蔵門線が押上から先どのような運行になるのか、車内で耳を欹てましょう。
北千住方面からお越しの場合も同様です。
錦糸町からコミュニティバスを利用して近くまでアクセスできるみたいですけど、太川陽介みたいにマニアックな路線バスの旅をしても時間通りに着くかわからないし(笑)。
以上、アクセス情報でした。

ではまず焼酎ハイボールと生レモンサワーをいただきつつ、お通しを待ってメニューを眺めます。
あ、メニューが縦書き&右開きに変わっています。以前は横書きだったんですけど。
メニューが変わる度にお母さんが筆で認めているそうなんですが、やはり横書きは筆では難しいので最近縦書きに改めたんだとか。
男前のキリッとした文字が美味しそう、じゃなかった美しくて片っ端から注文したくなります。
お母さんの手書きというのがまた素晴らしい。
ご家族のチームワークの良さが窺われます。

さて、楽しみにしていた今日のお通しは、秋刀魚と小茄子の炊き合わせ、蛤の茶碗蒸し、それと丹波地鶏の胸肉とレバーの真空調理です。
今年の秋刀魚は豊漁とのことで、脂も乗っていてとても美味しいと聞いていますが今シーズン初めてです。
当然、西を向いて笑いました(笑)。
たっぷりのお出汁を含ませて炊いてあって歯にほとんど抵抗なく骨まで食べられます。
こりゃ美味しいです。
茄子との組み合わせは季節感があり、彩りも鮮やかです。
茶碗蒸しも蛤の出汁がドーンと出まくっていて、そこにちょこなんと乗せてある別に炊いた身がプリプリっとして食感のプリフワが楽しめます。
もちろんものすごく美味しいです。
鰹出汁って本当に旨味の固まりですよね。
日本人で良かったと心から思います。

でも、今日のお通しの白眉は真空調理でした。
胸肉とレバーを真空パックして低温(65度くらい)で湯煎したものですが、生のようなねっとりした食感とじっくり引き出された旨味が凄いです。
下処理に手間がかかる筈なんですが、出来上がりはお見事としか言いようがありません。
あん肝の食感に鶏肉のイノシン酸が乗っかってる感じ。
少し乗せた山葵と黒胡椒が良い味のアクセントになってます。
ああ、この10倍食べたい(笑)。

開始のゴングが鳴った途端にジャブ、フック、ストレートと矢継ぎ早に繰り出されて防戦一方、開始2分ですでにヘロヘロなので、すぐに日本酒をお願いしました。
こんなに美味しいもので連続攻撃されては、お酒もお摘みも頼みそびれてしまいそうです。

ということで、オーダー開始。
前回いただいて衝撃的だった地鶏の湯引きはマストとして、まだいただいていない地鶏のスモーク盛り合わせと地鶏のそぼろ豆腐をお願いしました。
お酒は貴と杉勇のくくみ酒が切れているとのことで、小左衛門さんにご登場いただきました。
あ、それと焼鳥の希少部位は先にお願いしておかないと売り切れ仕舞いになりますから、振袖、袖元、背肝にソリレス(はあるそうです)を先に注文しておきました。

さて、小左衛門の助けを借りて、更なる美味しいもの攻撃に備えます。
前回いただいて唸るしかない美味しさだった湯引きが登場。唸る準備します(笑)。
ほんの少し表面が霜降りですけど、鶏肉のお刺身ですね。
綺麗に並べられたレバー、はつ、砂肝は新鮮で丁寧に処理されています。
醤油、ごま油と塩、にんにく醤油の3種のタレで食べ比べますが、個人的には塩を落としたごま油が一番合っているように感じました。もちろんにんにく醤油も抜群です。
エッジが綺麗に立った切りつけ方と下処理の丁寧さが美味しさを引き出してくれています。

湯引きは一皿で終わりではなくて、胸肉の卵黄和えが小器に盛り付けられて出てきますが、これがもう絶品。
黙って咀嚼して、唸って酒を飲むの繰り返しです。
我ながらボキャ貧。本当に美味しいものは美味しいとしか言えません。
卵黄の甘さと胸肉の甘味、そしてほんの少しのお醤油が旨さをまとめてくれています。
噛むほどにじんわりと旨味が口の中に広がります。まさに絶品の味付け。
お母さん、お酒のおかわりお願いします、お手隙で。

この店の恐ろしいところ(笑)は美味しいものが目白押しだってことなんですが、燻製もそぼろ豆腐も本当にやばかったです。
スモークは胸肉、はつ、レバー、砂肝がいい感じに燻製されていて、うずらの玉子と沢庵(いぶりがっこですね)とカマンベールも一緒に出てきます。
プチトマトとクレソンが添えられていて食べ応えも十分。
香りが何より素晴らしいし、いぶりがっこや玉子が入っていて良いアクセントになります。
地鶏の部位ごとのスモークなので、適度に水分が抜けて味が濃くなっていますが、湯引きについていたタレを少し付けていただいても抜群です。
黙って咀嚼して、唸って酒を飲むの繰り返しです。
あれ、さっきと同じだ。

そぼろ豆腐はまたそぼろの概念が変わるほどの逸品でした。
出てくるまでは少し噛み応えのある肉々しいそぼろと繊細な豆腐のイメージだったんですけど、意外なことにそぼろが超ふわふわでした。
大量の生姜とじっくり炊き合わせてあっても鶏肉の旨味が溢れ出してきます。
挽肉も店で手挽きしているそうで、粒度の細かい挽肉にしているとか。
細かくしても鶏の旨味が全く落ちないどころか別の食材になったかのような美味しさでした。
お豆腐は水気を抜いてあって豆の甘味と香りがはっきり感じられる美味しい豆腐でしたが、一緒に食べるより別々に食べちゃうくらいそぼろが美味しかったのが印象的でした。

さて、お新香がすっと差し出されて、口の中をリセットしつつ焼鳥のお時間です。
もっと焼鳥前をいただこうかと思ったんですが、今日は焼鳥を堪能しに来たことを思い出して、ぐっと我慢です。
リエットもパテも次回に持ち越し。宿題があるのが嬉しいです(笑)。

しまった。希少部位をお願いした時にセットと組み合わせて貰えば良かった。
焼鳥は淡白なものから順番にいただきたかったんですが、私のオーダーミスです。
なので、改めてお任せ5本をお願いして希少部位先行で焼鳥開始。
振袖、背肝、ソリレス、袖元からとはなんとも贅沢な焼鳥ですね。
これはこれでいいな(笑)。
もう美味しすぎて焼鳥何本いっちゃうんだって感じです。
焼鳥前を抑えめにして正解だったかもしれません。

焼鳥に合わせてお願いしたセロリの土佐酢漬けは表面を軽く炙ってから土佐酢に漬け込んであって、軽い口当たりながら鰹出汁の旨味がしっかり出ていて、焼鳥を頬張った口の中がすっきりします。
美味しいままさっぱりするなんて最高。
焼鳥、セロリ、お酒の最強トリオはクリームかBB&Aです。いやARCだ。もう何でもいいや。

振袖のあっさり味と皮の脂は塩でこそ活きますね。間の長葱が皮の脂とベストマッチです。
ソリレスのぷるんとした食感も好きです。柔らかいのに弾力があり、まさにチキンオイスターと言われるだけのことはあります。ブロイラーだと全然食べる気がしない部位ですが、地鶏だとこんなに違うということが実感できます。
背肝はふんわりして舌の上でとろける感じ。タレと混ざってとてもクリーミです。
袖元は振袖の脂ですが、これはカリッと焼けていて香ばしくクニュクニュした食感とタレでいつまでも噛んでいたくなります。焼鳥ガムですね(笑)。

ここからはお任せ5本のセット。
最初につくねのおろしポン酢なんて洒落たものが出てきました。
ポン酢は別添えですから、つけずに食べてもいいのかな。
でもおろしにかけてつくねと一緒にいただくのも美味しいです。
つくねだけ、ポン酢つき、叩き梅で和えてと1本で3種類の味を楽しめます。
レバー、もも、銀杏、はつで一通りですが、銀杏は新物で、ピカピカの鮮やかなグリーンです。
水分もあって柔らかいのですが、銀杏独特の苦味が塩と合わさると、ああ秋だねぇと夏の終わりを惜しむことなく収穫の秋の喜びを一足先に楽しみました。
こちらのレバーは(もともとレバー好きなんですけど)、真空調理でも湯引きでもスモークでも大活躍ですが、やはりタレを纏って炭火で炙ってあると真打登場って感じですね。
美味しいオーラがバンバン出てます(笑)。

さて、これだけ美味しい焼鳥は追加でいただく気満々で、金針菜、皮、せせり、長葱、もも(あんまり美味しかったのでおかわり君)、はらみ、おたふくもまだあったのでお願いしました。
どうせこれだけ食べるんだったら、初めからメニューにある焼鳥全部!って言えば良かった(笑)。
今日は砂肝とねぎ間、ボンペタと手羽先をいただいていませんね。
ボンペタと手羽先は食べたかったなぁ。

でも〆に中華そばをいただきたかったので、我慢。
ワイフはここまででギブアップなので(よく食べますね〜と言われてました)私だけだと中華そばは1種類しか食べられません。迷いに迷って鶏白湯醤油の鶏そばをいただきました。
トロッとしたスープからいただきましたが、こんなにたっぷり旨みがあるスープは初めてです。
みじん切りの生玉ねぎがしゃりしゃりしてさっぱりしますから、スープがいくらでも飲めちゃう。
鶏ももの叉焼と青ネギと、一緒に炊かれたうずらの玉子もバランス良く味をまとめてくれています。
麺は中細のストレートですが、スープのとろみでよく絡みます。
生まれて初めて麺リフトの写真も撮りました(笑)。結構難しいな。

デザートの塩プリンをサービスでいただいて、もうお腹いっぱいです。
本当は鰹出汁の中華そばも食べたかったんですがこれも次回のお楽しみ。
店主からは鰹出汁の中華そばオススメなんですよ〜と言われて、店を出るまでずっと心がグラグラし続けました。
ワイフが冷たい目で見ていたのでやめましたが(笑)。

週中から週末にかけては予約がだんだん取れなくなってきているようですが、店主はマイペースで和かに礼儀正しく淡々とお仕事を続けられていますから、焦らずに予約されることをお勧めします。
すでに予約なしではほぼ入れないと思います。
フリで入ってきたお客様は悉く「ごめんなさい〜!」でしたから。
ワイフはさりげなく次回の予約を入れていました。
今度は締めの親子丼狙いだそうです。

二度目というのは初めての感激がないぶん印象が薄くなるものですが、こちらは全くの例外です。
大満足です。初めて以上の美味しい体験をさせていただきました。
次回も楽しみです。

ご馳走様でした!!!

異例の進路を辿る台風12号が首都圏を東から西へと掠めて行った夜、初めて鐘ケ淵に降り立ちました。
目的は鳥田中。この前まで3.06だったのにいきなり3.90にジャンプアップ(7月下旬のことでした)したとマイレビューアーの安倍太郎さんから教えていただき、矢も盾もたまらず予約しました。

雨は結構じゃんじゃん降っていて、東武スカイツリーライン(ただの伊勢崎線です)は遅延しまくってるし、鐘ケ淵の駅前の踏切は30分以上開かないしで予定通り到着しませんでしたが、まあ台風ですから仕方ありませんね。
それにしても東武鉄道のオペレーションって酷いです(笑)。
鐘ケ淵駅前の開かずの踏切を雨漏りが酷い地下通路を使って何とかパスし、本降りの中を二項道路かと思うほど細い駅前の道をそろそろ進みます。

松浦寿輝の幻想奇譚「もののたはむれ」の世界です。

 自分自身を相手に一人でチェスを指そうなんていうのは、結局、
 自分の影を跳び越えようとするのと同じくらい逆説的なことなんですよ。

冒頭のツヴァイクの言葉が頭に響きます。
このままこの道ごと消えて戻ってこれないかも・・・
なんてことを思いながら強雨の中をしばらく進むと、右手にポツンと灯りが見えてきました。

やれ嬉しやと近づいたら「鳥田中」の小さい文字が見えました。
到着です。クエスト終了。ホッとします。
傘をバサバサと振って店内に入ると既に7名ほど先客があり、我々の席だけが空いておりました。
この天気でも満員です。って言ってもわずか10席ほどですから競争率はこれから高くなるものと思われます。
奥にもスペースがあるみたいですが、今日は使われていないようですね。

先ずは瓶ビールをお願いしてしばらくすると、お通しが出てきました。
店主は大変物腰の柔らかな方で、ドがつく下街ながら店内はどことなく洗練された和の雰囲気が感じられます。
ミニマルな空間なんですが、清潔感があって細部にまで目が届いている感じです。

で、お通しは3品。
本日のお通しは竹岡産太刀魚の炙りと鳴門産若布の土佐酢ジュレ掛け、和牛テールスープのミニ茶碗蒸し、それと自家製ぬか漬けの盛り合わせです。季節感がありますね。
早速いただくと、どれもきちんと人の手を経て作り出されたことが伝わってくる、沁みる品々でした。
ビールには軽く漬かったぬか漬けが合いますね。キュウリの酸味と上に乗せられた細切りの生姜が爽やかです。
テールスープはしっかり出ていて卵の甘みと合わさって結構濃いですね。これもビールに合います。
和牛テールスープのミニ茶碗蒸しはお猪口に入っています。こういう使い方もあるんですね。今度真似してみよう。
それにこの竹岡産の太刀魚!表面だけ軽く炙ってあって香ばしく弾力があり、若布の食感とも良くあって飲み込むのが惜しくなる美味しさでした。

さてこの美味しいお通しをいただきつつビールを飲みながらメニューを眺めます。
こういう瞬間が一番楽しいですね。これから始まる食事に対する期待感が弥が上にも高まります。
焼鳥屋さんらしく和牛のモツと鶏のはらみを一緒に煮込んだものや、湯引き、たたき、串焼きの種類の多さが目を引きます。
地鶏のスモークやレバーパテ、リエットまでありますよ。
女性客も意識したメニュー構成ですね。素晴らしい。
締めはラーメンですか。鳥好きのハート鷲掴みです(笑)。

湯引きとたたきをそれぞれ大盛りで、それとハムサラダ、地鶏の皮ポン酢葱和えをお願いします。
初めてですからどんなふうに丹波地鶏を扱うのか楽しみです。
お酒は小左衛門の特別純米から。ちょっと甘いのでたたきや湯引きには合う筈です。
もちろんお漬物に合いますから、パリパリしながらのんびり待ちます。
こういう時間が良いんですよね。
先ほどまで怪しげな世界にうっかり入り込んだような気がしたのですが、店内ではそんな気配は雲散霧消です。
外は大荒れ。鉢植えの枝が大きく揺れ、雨が叩きつけています。台風が近づいているようです。

さて、丁寧に盛り付けられた湯引きとたたきがほぼ一緒にやってきました。
あら、小左衛門お代わりで。お母さんが一升瓶から注いでくれます。お母さんと店主は瓜二つですから伺うまでもなく親子ですね。板場は店主が、焼き台の前はこれまた店主にそっくりな男性が担当しています。伺うまでもなく弟さんでしょう。ご家族3人でチームワークは完璧のようです。
一升瓶の蓋が開かない?どれ?ほら開いた。和気藹々で微笑ましい光景です。
湯引きはさっとお湯にくぐらせただけでほんの少し表面にアクセントがありますが、お刺身です。
レバー、はつ、砂肝はいずれも新鮮&綺麗に処理されているのが写真でもよくわかります。見るからに美味しそう。
醤油、ごま油に塩を落としたもの、出汁が付いているのでお好みで食べ比べます。
レバーはごま油、砂肝は出汁、はつは醤油とよく合いました。丁寧な切りつけと下処理が光ります。
さらに湯引きには胸肉の卵黄和えも付いてきます。
これはまたぬるりと柔らかく、噛むとじんわり旨味が広がる絶品の味付け。
これでまた一合がすぐ空に。酒呑みの天国です。
このまま放心して「黄のはなの・・・」とつぶやきながら朽ちてもいいかな(笑)。

たたきはモモとムネを皮目だけしっかり火を入れて細切りにし、下に玉ねぎ、上に青ネギのダブル葱でいただきます。
こちらは濃厚な湯引きと違ってサクッとあっさり健康的な味わいです。
火入れが上手なので皮と身の間の油が良いアクセントですね。美味しいです。
鶏肉とネギってどうしてこんなに仲が良いんでしょうね。テンションが上がります。

ハムサラダは意表をつく一品で、サラダ感は控えめです。
鶏の胸肉のハムがメインでタルタルソースに玉子といぶりがっこのドレッシングがかかっているので、どうみても立派な酒肴ですね。サラダなので野菜も盛り付けてありますが、あくまでハムが主役です。いや、いぶりがっこか?(笑)。

地鶏の皮ポン酢葱和えは食べやすく銘々皿に盛り付けて出してくれました。ちょっとした気遣いが嬉しいです。
こちらも変化球系で、皮よりもネギを押し出した感じの一品ですが、よく混ぜていただくとネギの辛味と皮の脂の甘味が程よく混ざり合ってとてもバランスの良い味になります。少し柚子胡椒を混ぜたり、七味を掛けたりしても美味しいのではないかと思います。

焼鳥前4品で既に日本酒は4合。バイ・ザ・グラスじゃあるまいし(笑)。
ワイフがこれ以上焼鳥前を続けると焼鳥に辿り着けないと言い出したので(珍しい)、では弟さんの出番です。お任せは5本セットと7本セットがありますね。
では私は7本、ワイフは5本でお願いします。違っても大丈夫なのがまたちょっと嬉しい。
客の顔をしっかり見て仕事されていますから、本当に安心して任せられます。これこそお任せ。
料理を出すタイミングといい、ちょっと話しかける間といい、10名ほどの客を相手にするからこその心配り気配りかなと。
有難いです。

焼鳥はささみサビ焼きから。ワイフの大好物です。
表面が綺麗に白くなって中はピンク色、山葵のグリーンで美味しくいただきます。
火入れと塩加減が絶妙です。最近、焼鳥屋では結局塩強めという店が増えているように思いますが、
その反対を行く焼鳥です。
塩は味付けというより素材の旨味を引き出すイメージですね。
素材の良さが前提の塩加減です。
ここは堪らず味のすっきりした黒龍の吟醸をいただいて、ささみを堪能しました。あ〜美味しい。

お次は塩ではつとズッキーニ、たれでつくねと長芋をいただき、手羽元は塩で、レバーをたれでいただいて一通りです。なんて美味しいんでしょう。
たれは比較的あっさりしていて、きめの細かい肉質の丹波地鶏と絡みます。
肉にコクがあるというか、噛みしめるほどに旨味が増すので、あまり手を加えずシンプルに火を入れる感じでしょうか。技ですね。
炭火の香りも相俟って、とても美味しくいただけました。

ワイフは既にお腹いっぱいとのこと。出掛けにマンゴーなんか食べるからだよ。
私は仙台の勝山酒造の献(けん)をいただきつつ追加で振袖、皮、大好物のソリレス、そして背肝をお願いしました。
振袖と皮は塩でいただきましたが、振袖の胸肉に近いあっさり加減と皮のしっかり主張する脂が同じ塩で上手に引き出されているのに感心しました。旨味が強い美味しい焼鳥です。
ソリレスと背肝はたれで。やっぱり丸鷄で仕入れて捌くので、こういう部位がきちんと取り出せるんですね。
ソリレスは別名チキンオイスターとも言われます。それだけ旨味が強いということでしょうけど、牡蠣の味はしません(笑)。その代わり脂が乗ったモモ肉のジューシーさを思いっきり味わえます。
背肝も新鮮で柔らかく、じわじわと旨味が口の中に染み出してきます。
食べ終わるのが惜しいくらいです。
献の甘みともよく合って、初めての鳥田中ワールドを一通り味わうことができました。

台風のせいか、今夜の客引けは早く&遅い時間の客もなく、我々が最後の客となりました。
鷄スープをいただきながら田中さんご一家との楽しいトークタイムです(笑)。
この地鶏を手に入れるのに京都に行って再三お願いしてやっと出荷してくれるようになったこと、恵比寿で日本料理の店を出していたが焼鳥の店を出したくて、しかも安くて美味しいのを食べてもらいたくて(!)家賃の安い鐘ケ淵を選んだこと、美味しいと聞く焼鳥屋を食べ歩いていてまだまだ上があると感じること、など様々なお話を伺いました。

焼鳥も鳥料理も素晴らしい水準ですが、料理人のご兄弟が大変謙虚でもっと美味しいものを出したいと、まだまだだと感じていらっしゃることが一番素晴らしいと思いました。
現状でも十分都内の名のある焼鳥屋を脅かす存在になり得ますが、これから更に進化する可能性もあります。しかもこの価格帯で工夫して美味しくする技量をお持ちなので、これは大変頼もしいですね。
あそこもあそこもうかうかしているとあっさり抜かれちゃうかも(笑)。
やはり日本料理の基礎がある店は強いです。

これからがますます楽しみです。
ワイフが小さいプリンをサービスでいただきながら(プリンは入るのかいっ!?)次の予約お願いしたいんですけどと切り出しました。こんなこと滅多に言わないので驚きましたが、次回の訪問も決定して、お店を後にしました。

これだけいただいてお酒も飲んで、二人で1万円ちょっとなんて俄かには信じられません。
思わず聞き返しましたが、料理人としての矜持を感じる心尽しのお通しは3品で何と400円、焼鳥は写真の通り希少部位でも1本200円程度、一品料理は600円から1000円以下ですからこんなもんです。
お店の心意気に触れました。

外に出ると既に雨は上がっていてムッとする空気の塊が我々を押してきます。
空気に抗いつつ、この店の都内焼鳥業界における特殊な立ち位置に思いを馳せます。
焼鳥屋さんは大抵どこの出身という縦のつながりがあって系譜が比較的容易に辿れるのですが、中にはこちらのように突然降って沸いたような名店が出現することがあります。
これからが本当に楽しみです。

ご馳走様でした!!!
次回はもっといろいろいただきたいと思います。


  • 先附は七谷鴨のコンフィ 香りが強くて根っこがとても美味しい三関の芹も添えてあります
  • 蒸物は海老芋の蟹餡掛け 城崎の背子蟹の旨味が素晴らしい 藤九郎銀杏を使うなんて高級割烹みたいだ
  • ホロホロ鳥の叩きだ!

もっと見る

2位

マ プール (東大前、白山、根津 / フレンチ)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2018/05訪問 2018/09/28

Poulet au Vin Jaune et Aux Morilles絶品! これが東大前で味わえるとは

先日、こちらのレストランで唸るほど美味しいソースがたっぷり注がれた伊達鷄をいただいたのですが、ゴールデン・ウィークの特別メニューでフルポーションではなかったので、その味をもう一回しっかり味わおうとその場でフルポーションで食べたいとお願いし、間をおかずに再訪することに。

なので、お腹もしっかり空けて伺うつもりが、ランチに結構美味しいとんかつをご飯、キャベツ、御御御付けまでお代わりしてがっつり食べてしまいました。
夕方になってもほとんどお腹が減らず、仕方がないので二駅手前で下車して速歩で帰宅し、たっぷりシャワーを浴びて新陳代謝をアップさせ、なんとか胃袋の準備を整えました。あ〜良かった。

帰宅途中&伺う途中は、学生たちがわんさか路上に出ていて宛ら喧騒状態。
あ、そうか、明日は五月祭ですね。
青春(死語か?)を謳歌すべく、たっぷり楽しんで欲しいものです。おじさんからのお願いです。
モラトリアム時代はあっという間に過ぎ去るものですから。

その喧騒を縫ってお店に到着、店内は表とは一線を画す落ち着いた雰囲気です。嬉しいなぁ。
行ったことはありませんが、ジュラ地方というのは山岳地帯でウインタースポーツが盛んな地域&自然豊かな環境だそうですから、きっと気持ちの良いところなんでしょうね。
既に先客が2組食事されていますが、我々で今日は満席とのこと、10名くらいでいっぱいの小さなレストランです。
ご夫婦お二人だけで営業されているので、このスタイルを維持していくのなら心づくしのサービスと美味しい料理をいただくにはこれくらいの規模が良いのかもしれません。

早速Crémant du Juraを飲みながらメニューを眺めます。
が、今日はマダムと事前に入念な打ち合わせをしていますので今日はメニューは眺めるだけ(笑)。
ここでちょっと我儘言いたい衝動に駆られますけど、ここは我慢して打ち合わせ通りのメニューでお願いします。
あれも食べたいこれも食べたいといろいろ勝手な希望だけ言わせていただいたので、その中からポーションとワインとの相性などを踏まえて、伊達鷄のヴァン・ジョーヌソースの後にフランスから取り寄せた仔牛のレバーソテーをいただくことになっています。楽しみです!!

で、定番のエスカルゴのフランからスタート。
クリームソースの中に溶け出したエスカルゴの旨味が程よく固まっていてすんなり喉を通っていきます。
滑らかで口溶けが良くて、ほんのり甘みもあって大変バランスの良いアミューズです。
さあこれから美味しい食事が始まるよと、私の胃袋も活発になってきたようです。便利な胃です。

オードブルはエクルビスと岩魚のコンソメジュレ掛けです。
お皿の真ん中には冷たくてとても爽やかな赤パプリカとトマトのムースが配され、エクルビス君がそのムースを守るかのごとく鎮座しています。
エクルビスはまあザリガニですが、フランスでは人気の食材です。
日本人は甲殻類大好きですから(アレルギーの人ごめんなさい)認知されるに従って人気が出そうな気がします。
日本では阿寒湖で採れるそうなので、これから季節になればいつでも食べられますね。
岩魚はふんわりとした食感でとても繊細な火の入れ方です。
エクルビスは岩魚とは対照的にプリンとした食感があって噛み締めるとじんわり海老のような味がします。コンソメと香草で炊いてありますから全く癖はありません。
しかもマジョラムの香りが追いかけてきて、他の香草の複雑な香りも食欲を刺激します。
聞けばオレガノ、セルフィーユ、エストラゴンも使っているそうです。さすが。
ハーブたっぷりのエクルビスと岩魚はジュラ地方の初夏の味なんだそうですよ。
これから季節が進むごとにエクルビスも成長するので料理も変わるとか。楽しみです。

オードブルがあまりにも美味しかったのですが、さて今日のメインその1です。
Poulet au Vin Jaune et Aux Morillesがフルポーションで登場しました。
ヴァン・ジョーヌ・ソースをテーブルでまわしかけると、クリームとブイヨンと黄ワインの香りが立ち上がってきて食べる前からドーパミンが出まくりです。
伊達鶏の火入れが絶妙で、柔らかいのに主張するというか、ソースに負けないしっかりした味わいです。こういう火入れができるのがプロなんだろうなぁ・・・と感心しきり。
でも、フルポーションって伊達鶏が3つになるだけなんですね。
半身くらい出てくるのか(参考写真)と期待していたんですが(笑)、盛り付けも含めた繊細な料理ですから、そんなにどーんと出てくる筈もありませんよね。食欲馬鹿でした。
添えられたワイルドライスがまた美味しくて余計食欲が亢進してしまいそうです。
もちろんソースはパンで全部掬って残さずいただきました。
ああ、もっと食べたい(笑)。

ここからが食欲全開のメインその2です。
仔牛のレバーが濃厚なソースを纏って出て来ました。
上に乗せてあるのはオレガノですね。香りが素晴らしいです。
炭火焼で香ばしく仕上げたレバーに赤ワインソースが良く合いますし、やはりこのレバーの火入れもほぼ完璧です。
表面と内部の味わいが違うのに、口の中で混ざって大変複雑で美味しい味わいになります。
はしたないですが飲み込むのが勿体ないくらい(笑)。
添えられたマカロニとシャンピニオンのタンバル(タンバリン型)のグラタン仕立てはレバーの濃厚な旨味に負けていましたが、レバーに敷かれたアリゴチーズ(マッシュポテトにチーズが練りこまれています)はしっかり主張していましたよ。
ああ、もっと食べたい(笑)。

メインの後のチーズは前回と同じくパンの上に乗せて焼いたタルティーヌでした。
今回もユニークな絵柄のお皿です。
デセールはCeriseが敷かれたチーズヨーグルトアイスです。
ちょっと私には甘いですが、美味しくいただきました。

お店の格や品を考える時、最後のカフェにプティフールがちゃんと付いているかが結構大切かなと思っているのですが(付いていないフレンチ結構ありますから)、こちらのマドレーヌはその意味では完璧です。
単に美味しいだけでなく、一つの作品に仕上がっているレベルです。
これだけ箱に詰めて売り出しても立派にマドレーヌ専門店ができます(笑)。
ああ、美味しかった。

19時から22時近くまで3時間弱の滞在でしたが、本当にあっという間に終わった印象です。
美味しいものをいただいていると時間が光速で過ぎていくものですね。

大変失礼ながら&シェフが聞いたら絶対怒ると思いますが、ヴァン・ジョーヌ・ソースは炊きたてのご飯にたっぷりかけて、醤油をちょっとだけまわしかけて、アクセントにホースラディッシュかわさびを添えて「ヴァン・ジョーヌ丼」にして食べたいです(笑)。

前回以上に満足感がありました。やはり一つ一つのお皿の持つパワーが凄いからだと思います。
次回はフランス人と同じポーションで食べさせてください(笑)。

ご馳走様でした!!!

ご近所に素晴らしいレストランがあります。
これまで、東大周辺には残念ながらこれはと思えるお店がなかったので、本郷三丁目〜御茶ノ水界隈まで行くことが多かったのですが、この店が出来てからは自信を持って「東大前にも美味しい店あるんだよ」と言えます。
場所は本郷通りからいつも大変お世話になっている酒屋の高崎屋さん(街場の酒屋さんとしては大変品揃えの良い酒屋さんです)の角を本郷税務署方面に向かう旧白山通りに入ったすぐのところです。
ちなみに、隣の田辺米店のおにぎりも結構美味しいですよ。

鮮やかな黄色で統一された外観で、パッと見で美味しいものを出してくれるお店だと直感します。
お店の前には可愛らしい鉢植えがいくつも並べられ、日本ではほとんど見かけないラベルのワインの空瓶との演出が如何にもです。
聞けばスイスと国境を接するフランス東部ジュラ地方の料理を出す店とか。
全然土地勘のない場所なので何処か調べたら、ジュラ山脈のジュラだったんですね。
パリよりジュネーブに近い山間部です。
トレッキングやハイキング、クロスカントリーなどが楽しめる人気のエリアらしいです。ちょっと行ってみたくなります。
そのジュラ地方のアルボワという小さい街にある2つ星「ジャン・ポール・ジュネ」で永年修行されたシェフが帰国後に出された店ということで、ジュラ地方の郷土料理やワインが銀座や広尾ではなく東大前で楽しめる訳です。

伺ったところ、ジュラ地方は寒冷地なので煮込料理やフォンデュ、地域特産のコンテチーズやブルー・ド・ジェを子牛肉やじゃがいもとオーブンで焼いたチーズ料理など、味のしっかりしたボリュームのある料理が主流だとか。
いいじゃないですか。食べる前から好きです(笑)。

Crémant du Juraを飲みながらお皿を待ちます。
今日はGWスペシャルコースのみということでマダムの口頭での説明を聞いてお皿をイメージします。
って言ってもよくわかりませんけど(笑)。
まずはアミューズです。出てきたのはエスカルゴのフラン。パシッとバターが効いていてまさしく郷土料理と呼ぶにふさわしいコクと濃厚な旨味があります。
こんな味わいのフレンチは最近滅多にお目にかかれません。
バターをほとんど使わずにオリーブオイルで口当たり軽く仕上げたお皿がトレンドですから、却って新鮮というかアンテナをしっかり立てて集中して味わうぞという気になります。
とても印象的なアミューズでした。コースへの期待が高まります。

オードブルはグリーンアスパラガスとサーモンのコントラストが鮮やかなシャルロッテ。
シャルロッテの中に入っているアスパラガスのムースの甘みがはっきり感じられサーモンとコンテチーズの塩味がアスパラガスとよく合います。

ワインはお皿に合わせてマダムが選んでくれるペアリングでお願いしました。
picoleur=呑兵衛というコースだそうで、最初はオードブルに合わせてドライなロゼをいただきました。自分では食事に合わせてロゼを飲むことがまずないので楽しい経験です。

そして本日一番楽しみにしていたスペシャリテ、伊達鷄のヴァン・ジョーヌ・ソースの登場です。
モリーユ茸とクリームをシャンピニオンなどと煮込んだヴァン・ジョーヌ=黄ワインのソースが伊達鷄の旨味を引き立てます。
なかなか濃厚なソースですが、後引きな味というか食べるほどに食べたくなる独特の旨味があります。
彼の地ではブレス鷄を使うそうですが、日本では伊達鷄がこのソースに合うのだとか。
味の濃い鶏肉との相性がいいんですね。
とても美味しいソースで気に入りました。もちろんパンで掬ってソースは全部いただきましたよ。
L'etoileというSavagnin100%の独特なワインとのペアリングでしたが、酸味、渋味、甘味などが複雑に混ざり合ってテンションが上がる一皿になりました。
もっとポーションが多いと嬉しいんですが(笑)。これでは3分くらいで食べ終わってしまいそうです。

メインの肉料理は、子羊の赤ワイン煮込みです。
フォークが要らないほど柔らかいお肉の下にはリゾットとマッシュポテトにチーズを練り込んだアリゴチーズというソースに似た素材が敷いてあり、単純な肉料理ではなく様々な食材が織りなす味わいを楽しむことができました。
出色なのは付け添えのパスタです。
パスタの中には旨味の固まりシャンピニオンソースが潜ませてあり、赤ワインソースの大変良いアクセントになります。
赤ワインソースがお皿全体の味をまとめているのですが、そこからちょっと踏み出して更に違った味を楽しませようという趣向ですね。
ローヌ地方南部のLes muse Liracとのペアリングも良いです。甘味が引き立ってエッジが立つ感じです。口が引き締まります。

メインの後のチーズもちょっと変わった感じで出てきます。
コンテチーズと白黴系とブルー?などを混ぜて焼いたタルティーヌでした。
お皿がとても個性的で、思わず食べ終わった皿の絵柄も写真に収めてしまいました。
こういうお皿は日本では手に入らないですね。ユニークです。
超個性派ワインBerthet Bondet Chateau Chalonの2003年と2010年を飲み比べつつ(6年以上寝かしている間に蒸発する分があるので620mlという極めて中途半端なボトルなのがまた面白いです)チーズとのマリアージュを楽しみました。
余韻がとても長い白ワインでした。こんな個性的なワインがフランスにはあるんですね。
しかもメインのあとにこういうチーズが待っているとは思いもしませんでした。

デセールはいちごのパルフェです。
上に乗っているカシスソースを掛けていただくのですが、ルバーブをまとったスポンジが一番下に潜んでおり、酸味がしっかりあって単に甘いデセールではないパルフェでした。大人のパフェですね。

で、最後にマドレーヌが出てきました。
カフェや食後酒と一緒にではなく、その前に〆の一品として出てきます。
舌触りが滑らかでバターが効いたこれまで食べた中で一番美味しいマドレーヌでした。
食べきれない女性には包んでお渡しするそうですが、ワイフはペロリと食べてました(笑)。
食後酒にはアルマニャックとマール酒をそれぞれいただき、カフェでこの楽しい食事もいよいよ終わりです。

皿数は多くはありませんでしたが、一つ一つが非常にはっきり主張しますから食べ終わった後の満足感は大変高いです。
お皿の細部にまでしっかり気を使っていて、油断のない料理というか、完成度の高い「作品」が次々と繰り出されます。
ご夫婦お二人だけで運営されている店で、席数も多くはありませんが、出てくるお皿はグランメゾン級です。

きっと近いうちに星かビブ君が付くんじゃないかと個人的には勝手にイメージしてしまいます。
予約が取れなくなったら嫌だなぁ(笑)。
ということで、次回の予約をしてからお店を出てきました。
表に出るとそこは旧白山通り、目の前は東大です。
クラシカル・フレンチが全くイメージできないこんなところに、こんなに素晴らしいフレンチを提供してくれるレストランがあるなんてなんだか不思議です。

ご馳走様でした!!!
次回も楽しみにしています。


  • テーブルセッティングもオーソドックスです
  • 定番のアミューズです
  • 蓋を開けるとエスカルゴのフラン 洋風茶碗蒸し

もっと見る

3位

鮨 心白 (広尾、白金台 / 寿司)

3回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2019/06訪問 2020/11/28

寿司前20品+寿司10貫α+お酒=6時間 初夏の極上素材を一工夫する石田ワールドを堪能

今年2度目の心白です。

9月には恵比寿に移転される予定なので、広尾のこちらの店舗に伺うのもこれが最後です。
いつものように足取り軽やかに広尾駅から歩くこと約10分、お店の前に無事到着しました。
前回は予約日を間違えて1時間超の大遅刻をしてしまいましたので、今回は前日に予約を確認してから準備万端で伺いました。
朝から降っていた雨もこの時間には上がりました。
天も味方してくれています(笑)。

今日は食いしん坊の友人がどうしても行きたいというので、3名で伺いました。
佐藤さんもいつものようにお元気でキビキビ動き回っています。
上着を掛けたりおしぼり出したりお酒を出したりお茶を出したり酒器を出したり交換したり器を下げたりお会計したりするのは全て佐藤さんのお役目ですから片時も気が抜けませんよね。
我々が快適に寿司前と寿司を楽しめるのは石田さんはもちろん、佐藤さんのホスピタリティのお陰です。
いつもありがとうございます。

カウンターに設えられているガラスの器は?・・・と聞く前に佐藤さんから高濃度水素水を設置したのでご自由にお飲みくださいとのこと、あれ、水素水って都市伝説のレベルなんじゃ(笑)。
ともあれ水が飲めるのは便利ですね。
飲み切っちゃったらどうするの?と聞いたら、茶色い陶器のボトルに予備が用意してあるんだとか。
水をさらにまろやかにしてくれるそうですよ。
佐藤さんの手間も軽減されるし、いつでも水が飲めるので一石二鳥ですね。

では、早速おしぼりをいただいてお酒から。
お酒くださいとだけ佐藤さんに声を掛けると神亀が出てきました。
手作り純米酒ですね。神亀というとなぜか蕎麦屋でぬる燗というイメージが強いのですが、寿司屋で今日はどんな摘みが出てくるのか期待しながら飲むのにも良いですね。
まあ飲めればそれだけで嬉しいんですけど(笑)。

さてここからは石田食材加工ワールドショーの開演です。
付け台の前で一つ一つ作られて供される料理は20品ほど、下拵えしてあるものも多いですが一から作り出すものもあり、石田さんの手元に全員注目しながらお酒を飲みつつ待ちます。

鮨 心白のレビューを書くと毎回7000wを超える長文になってしまうので、今回はいただいたものを順に列挙します。
1. 紫蘇の花をあしらった福井美浜町の日本一細い花もずく
2. 陸前高田の低温火入れした牡蠣 セルバチコと生かんずり乗せ
3. 小田原で揚がった2.3kgの鮃の昆布締
●この鮃には堪らず御代栄の超辛口十八番をお願いしました。
4. アオリ烏賊の焼物
5. クロムツの肝と金目鯛の卵の煮付 これ旨過ぎます
6. 蓮の葉にのせた海鞘のヘソと函館の青柳 蓴菜添え
●ここで友人のリクエストで陸奥八仙にチェンジしました。
7. 天竜川の稚鮎の赤酒ペースト 蔵王こだわり牧場のヨーグルト添え
8. すっぽんの卵 醤油漬
9. 焼き鱧 マイクロトマトとはす芋(芋茎)の梅肉寄せ
●今度は私のリクエストで金毘羅大芝居にチェンジ。
10. すっぽんの茶碗蒸し 
 これ激旨です!磨宝卵とコンテチーズの茶碗蒸しで芽ねぎが効いています。
11. 平貝の焼き物 磯辺巻
12. 神経締めした天然鰻の蒲焼
13. 神経締めした水蛸オクラの叩き和え
 神経締めってどうやってるのという客の声に応えてビデオを観ながら食べました。
 ちょっとかわいそうでした・・・
●はいここで勝駒!鉄板の旨さです。
14. 函館産の紫うにに長崎の白うに乗せ ホワイトコーンのムースとアスパラ添え
 これはヤヴァイ美味しさです。客は全員無言で食べ続けてます(笑)。
15. 今シーズン最後の蛍烏賊の素焼
16. 甘鯛の松笠焼
 これもとてつもなく美味しい&食感最高!下に敷かれた雑穀の甘みが甘鯛を引き立てます。
17. 口直しの唐墨餅 今日は海苔巻です
●今度はワイフのリクエストで長珍の八反錦無濾過に。これが美味しかった。
18. ウマヅラハギの肝和え
19. 毛蟹のお造り マッシュルームのバターソテーとマスタード添え
20. 活稚鮎の塩焼き 水茄子と瓜添え
●村祐で寿司前を締めましょう。

さて、この20品を楽しみつつのんびり飲むことすでに3時間半(笑)。
あっという間のような気もしますが、もう22時をだいぶ回りました。
そろそろお寿司の時間です。初めて来た友人は大喜びしてます。こいつも食いしん坊だなぁ。

あ、こんなのありますよと鶴齢の愛山が出てきました。
夏らしい爽やかなお酒です。
お気遣いありがとうございます。

ではお寿司もいただいた順に列挙します。
1. あおり烏賊 歯触りがサクッとして噛むごとにねっとりしてサッと消える握りです
2. 春子 なんと爽やかな春子でしょうか
3. 伊佐木 長期熟成で旨味が引き出されています
4. とり貝 甘みが絶妙です 美味しいです
●愛媛の銘酒 石鎚でいただきました
5. 鯵 小田原産でかなり型の良い鯵でした 絶品です!
6. 柚子マグロ 真っ赤に熾きた炭をほんの少し当てて香りを出します 素晴らしい
7. 車海老 ここまで来るとそろそろエンディングが近づいてきた気配を感じます
8. 口直しに車海老の頭を焼いて入れた御御御付け
9. 函館の雲丹 軍艦でいただきました ふわふわです
10. クロムツ これヤヴァイです
11. 玉 嗚呼ついに終わりがやってきました 寂しいです
12. 追加 悶絶巻 何も言うことはありません

悶絶巻は深夜1時を超えないと出てこないと言われているようですが、リクエストがあればいつでも出してくれるそうです。
でも全く手を休めることなく寿司前と寿司を作り続ける石田さんに、途中で声をかけるなんてちょっと想像つきません。
それに、1時を過ぎて巻いてもらう悶絶巻は格別ですし(笑)。
お酒も3人で2升くらいいただきました。明らかに飲み過ぎですね。

今日も美味しくいただきました。
途中から少しお疲れのご様子だったのでちょっと心配ですが、毎日6時間コースをフル回転して、毎朝豊洲に買い出しに行き、午後はずっと仕込みですから大変です。
お弟子さんもいないので全部お一人ですから、身体だけはご留意ください。

恵比寿の店は、現在の店より一回り広くなるようですが、これまでと変わらず基本9席入れ替えなしで営業するそうですから、競争率もこれまでと変わらないということですね。
新しいお店はどんな感じになるのか、今から楽しみです。
佐藤さんも変わらず在籍されるとのことで安心しました。

では次回の新しい店に伺うのを楽しみにしてお暇します。

ご馳走様でした!!! 
2018年6月に初めて訪問して以来、8ヶ月ぶりの鮨 心白です。
8ヶ月空けたのではなく、8ヶ月待ってようやくの再訪・・・
だったんですが、あろうことか予約日を間違えてました!

この日は特に予定がなかった(はず)ので普通に帰宅してさて夕飯作って食べましょうか、今日は龍泉あるから刺身買ってきたよ〜、と支度を始めたその瞬間、私の携帯に石田さんから「本日19時より2名様でご予約頂戴しております。お待ち申し上げております。」というメッセージが入りました。
へ?うそ?まだ先でしょ!?と軽くパニックしつつ慌てて電話すると、間違いなく今日ですとのこと。
時間はすでに19時半。取るものも取り敢えず、広尾に急行です!
どこかで飲んでいなくて良かった(笑)。

広尾に到着したのは20時過ぎで、1時間ちょっとの大遅刻となりました。
ごめんなさいごめんなさいと謝りまくって席に着きましたが、石田さんも佐藤さんも周りのお客さんも間に合ってよかったと言ってくださいました。
ご迷惑かけたのに快くお迎えいただきありがとうございます。
遅れを取り戻すべく、今から一気に怒涛の寿司前スタートです。

まずは川鶴をいただいて落ち着こうと思ったら、あれ、Heart & Soulって確か田植えに参加した人しか入手できない特別なお酒のはず。
なんでこんなお酒が手に入るのか、いきなりびっくりです。全然落ち着かないよ。
川鶴を注文された方にはもれなくこちらも、と24BYの純米無濾過が出てきました。
遅刻して恐縮しているところに先制パンチを食らってタジタジです(笑)。

さて、皆さんに追いつくべく怒涛のつまみ攻撃を待ちます。
まず真鱈の白子が出てきて、石田さんが懇意にしている石巻の職人さんが作ったとても旨味の濃い牡蠣をいただき、同じく石巻のなめた鰈、数の子の煮付け、メヒカリ、赤貝、ニシンと青森特産の温泉もやし(このもやし食べたかったんですけど青森物産館でも入手できなかったのにここにあるなんて驚き)、裳裾貝、九絵、唐墨餅、皮剥の肝巻、焼きふぐ、青なまこ…など10数品を一気にいただきました。
お酒も勝駒、旭若松、成龍酒造の御代栄と成龍、愛宕の松、阿櫻、三芳菊のKIT CAT2、悦凱陣の燕石、ひらがなのかちこま(勝駒自体がなかなか手に入らないのにかちこままであるなんて)などをつまみに合わせて楽しみました。
もう少し先だと勘違いしていた心白で、今日突然、酒とつまみを楽しめてラッキーです。
都合の良い解釈ですけど(笑)。

一気だったのは皆さんに追いつくまでで、唐墨とお餅辺りでようやく追いついて、そのあとはいつものペースに戻りました。ああ、良かった。
あ、鰹の塩納豆和え、あん肝、なぜか猪の醤油煮まで出てきました。
だんだん寿司屋じゃなくなってきてますか(笑)。

ここまでで時間はすでに10時過ぎですが、いつもよりペースが早い気がします。
遅刻しておいて言えた義理じゃないですが。
石田さんは最近終電までに終わる店、終電に乗れる店を目指しているそうで(笑)、改心したとご自身で仰っていましたが、まあ午前様になるのはもとより望むところです。
美味しい時間ができるだけ長く続いて欲しいというのは客の本音でしょう。
お店は大変ですけど。

さて、お酒も機嫌良く一升以上飲んじゃってますから、悦 凱陣遠野亀の尾無濾過に切り替えてゆっくりお寿司タイムを過ごすことにします。
準備万端です。少し余裕が出てきましたよ(笑)。

最初は墨烏賊から。
コリッとした食感ですが、ねっとりした舌触りもあって甘味が引き立ちます。
影包丁が活きてますねぇ。とても美味しいです。
最初にこれが出てきちゃうと次のハードルが上がっちゃいますが、こちらはその心配がないので期待が高まります。

お次は春先の真鯛、極上の小肌、繊細な味わいの青柳、寝かせて旨味が引き出された金目鯛、と続きます。墨烏賊の美味しさを上回る旨味大爆発系のお寿司です。
その次は焼き鯖寿司が出てきました。直球だけでなく変化球も投げてきますから油断できません。
パリッと海苔で巻いて香ばしさを強調してあります。これもとても美味しいです。

変化球の後はまた直球が続きます。
細魚、藁で炙った鰆、この時期なのに脂が乗っている鰹、影包丁がきれいに入って醤油が適度に染み込んで漬けのような味わいの鮪をいただきました。
雲丹は軍艦ではなく握りというか乗せでいただきました。
最後はワイフの大好物の蛸で締めました。
玉とエビのお味噌汁が出てくるといよいよ最終盤ですが、ここから巻物やらおねだり物をいろいろとお願いします。
そういうことするから午前様になっちゃうんですが(笑)、遅刻分の1時間を取り戻すべく、悶絶巻きと穴子とカワハギを。
今日の悶絶巻きは虎河豚の白子に赤貝の肝、あん肝という痛風の人が聞いたら失神しそうな構成でした。違う意味で悶絶しちゃいますよね(笑)。

最後のお酒を楽しんでこれで終了。
今日は12時半を少し過ぎました。まだ優等生な時間です。

さて、次回の予約は死ぬほど確認してお店を後にしました。
今日は遅刻したので4時間半くらいでした。
気分が良いのでもう一杯飲みたいです(笑)。

ご馳走様でした。
次回は6月です。
絶対に間違えないように伺います。m(_ _)m



実現不可能と思われていた米朝首脳会談が一転して実現しました。
核問題はもちろんのこと、日本が長年懸案事項、最重要解決事項として掲げてきた拉致被害者の救済にも何らかの光明が見出せたのか、日本中が今後の展開を注視しています。
個人的には米朝師匠がご存命だったらどんな洒落たコメントを聞かせてくれただろうかとつい気になってしまいます。

誠に手前味噌ながら、そんな歴史的会談が行われた日に、私も自分史的に素晴らしい魚介料理&お寿司と出会うことができました。
マイベストレビューアーのお一人である福山さんにご紹介いただき、予約の電話を入れたのが昨年12月上旬のこと。その時に席が確保できたのが、半年先になる6月中旬のこの日でした。
まさか米朝首脳会談が行われるなんて半年前には誰も予想していなかった筈ですが、起き得ないと思われていたことが起きるわけですから、無理だと思っていた予約が取れたのも偶然ではないのかもしれません(笑)。本当に有難いことです。
福山さん、この場を借りて改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

で、広尾からワクワクしながら歩くこと10分ほど、天現寺の歩道橋を渡って慶応幼稚舎の前を通ってお店の前に到着しました。時刻は18時45分。
お店の看板にまだ明かりは灯っていません。そっとドアを開けると「19時からです!」とのこと。そうなんだ。直前までいろいろ仕込みされているようですね。
19時一斉スタートだと聞いていたので19時前にお店に入るのかと思っていましたが、19時開店&スタートのようです。
ということでお店の前で待つこと暫し。同席されるらしき方々もお店の前ですでにお待ちです。

19時3分前に、慌てた感じでお店に飛び込む女性に遭遇しました(笑)。
後でわかったんですが、ホールスタッフの佐藤さんでした。大変気さくで笑顔が素敵な良い方です。
で、程なく看板に明かりが灯り、その佐藤さんがドアを開けて下さっていよいよお店に入ります。
もう楽しみで楽しみで仕方がありません。
名前を告げると、大将の石田さんの目の前の席に案内されました。
シェフズ・テーブルです。特等席です。歴史的邂逅です(笑)。
嬉しいなぁ。

店内は3組6名が着席、空席は後からお越しのようで3席作られていますから、今日は9名ですね。
10名までは入るとのことですが、L字のカウンターだけで広尾からも恵比寿からも目黒からも等しく遠いこんな場所(失礼)に良くぞ出店したものだと感心します。
近くの店といえば、例えば広尾方面から見て手前にインカントがありますが、やはり料理で遠くから人を呼ぶオーラを放つ店ですから、そういう店が集まる場所なのかもしれませんね。

早速、家紋の入った熱々の今治タオルでおしぼりが供されます。大きくて気持ちが良いです。
おしぼりは最近海外の星付きの店で続々と取り入れられていますし、海外のエアラインでも珍しくなくなりました。
汗や汚れを拭って手を衛生的に保つだけでなく、ホッとするというか気持ちがリセットされるような効果がありますよね。
良い店はほぼ例外なくオリジナルのおしぼりを提供してくれますが、檜やお茶やミントの香りを付けて出してくれるレストランもありますから、たかがおしぼり然れどおしぼりです。
おしぼり一つにまで気を配っているかで、店の考え方というかお持て成しの気持ちが見えてくるような気さえします。

で、カウンターに置かれたシックなお品書きを開くと、全部お酒でした。
食事はお任せのみですからメニューは不要ですが、それにしても日本全国津々浦々、膨大な数の日本酒の銘柄が書かれていて壮観です。
グランメゾンのワインリストみたいだ。
冒頭は伊予賀儀屋御代栄の今飲める全銘柄が記載されています。
愛媛県の成龍(せいりょう)酒造は石高の少ない知る人ぞ知る酒蔵ですが、全部揃えてあるとは凄いです。
聞けば石田さんは愛媛のご出身とか。ご出身地のお酒を誇らしげに載せているのは素敵です。
愛媛の酒と言えば石鎚が有名ですが、つい先日、千駄木の日本酒の品揃えがマニアックな焼鳥屋さんで中城本家の城川郷尾根越えてを飲んだとお話しすると、石田さんのお父様の親友が作っている酒で愛媛県外では滅多においていないので、その焼鳥屋さんももちろん存じていますとのこと。世間は普通に狭いです(笑)。

では愛媛のお酒はお楽しみに取っておいて、富山清都酒造の勝駒をお願いしました。
こちらも石高が低く県外にはほとんど出回らない酒ですが、メニューを拝見するとそのようなお酒が目白押しです。
どこから仕入れてるんだろう。全部の蔵元とお付き合いできるはずもないだろうし・・・と思ったら大抵の蔵元さんと知り合いで、蔵元さんの横のつながりでまた紹介してもらうのだとか。
ネット全盛時代において、オフラインのつながりが如何に重要で大切なものであるかを改めて思い知らされました。
本当に大切なもの&ことはネットでは得られない&わからないものなんですよね。
魚の仕入れも9割以上は直接取引だそうです。築地で仕入れることはほとんどないとか。
ほぼ全ての魚介を、その産地の、しかも特定の漁師さんとのつながり(一部専用のルートがある店舗とのお付き合いがあるそうですが)で仕入れているので、今日もいろいろと珍しいものを召し上がっていただけると思いますよと、冒頭から殺し文句を言われてしまいました。素晴らしい。

最初は熊本の天然鼈のスープと鼈のタマゴの醤油漬けから。アミューズ代わりでしょうか。
すっぽんとかエスカルゴってアミューズに使いやすい食材ですが、食感がしっかりあって出汁がよく出るという共通点があるように思います。
磨宝卵という宇都宮の生産者の卵で軽く綴じてあって、アツアツなのに出汁の旨みが口いっぱいに広がります。もう私の胃袋はすっかり準備万端、完全に臨戦体制に入りました(笑)。
鼈のタマゴは歯を押し返すような弾力があり、簡単には口の中で潰れません。
それをプチっとした時の食感と柔らかい甘味と出汁醤油の旨みが堪りません。勝駒が進みます。

さて、ここからは噂に聞いた「握らない寿司屋」の真骨頂でした。
小田原の朝採れしらすと宮城の大紅大豆の和え物、長崎五島列島の養殖ものですが岩牡蠣の椿(これ、すごく美味しいです!)に長珍を合わせ、石巻のナメタガレイもエンガワを中に巻き込んで6年熟成の新潟のかんずりをアクセントにいただきました。
岩牡蠣に柚子胡椒ならぬシークワーサー胡椒を合わせたのも溌剌とした初夏の味を演出してくれました。
この後はお造りがひとつずつ供されます。
白バイ貝と平貝のいそべ巻き(これは都寿司改めすぎたに軍配が上がります)、鱒の介のいくらキャビア乗せが出てきました。
この白バイ貝は茹でる際の塩加減が絶妙で、旨さが際立つ一品でした。いつまでも噛み締めていたい美味しさです。
鱒の介は懇意にしている魚屋さんから仕入れたそうですが、お腹を開けたらぎっしりと腹子が入っていて驚いたとか。
自らの重さで潰れてしまうようなデリケートな腹子を慎重に漬けていくらに仕立てたとの説明があり、食べる前から喉が鳴ります。
上にはモルドバ産のキャビアが乗っていて、キャビアといくらを舌の上で馴染ませるとトンデモない美味しさが口に広がります。
こんなに美味しいいくらを食べたことがありません。結構いろいろな寿司屋でいただいているのに、この美味しさは別次元です。いくらがこんなに繊細な食材&味わいとは存じませんでした。

続いて墨烏賊と帆立の紐、天然鰻と炙り物&乾き物です。
合わせるお酒は愛媛成龍酒造の賀儀屋が出てきました。
1年に1回の番外編です。シングルタンクの直汲み生酒でタンクごとに味が比較的大きく異なります。
この日は18番と19番のタンクのお酒を飲み比べましたが、19番は甘く爽やかでリキュールのような味わいなのに対し、18番は酸味とミネラル分をしっかり感じる硬質なお酒に仕上がっていました。
どちらも美味しいですが、味は全くの別物で同じラベルのお酒とは思えません。
これらをブレンドして賀儀屋の味に仕立てるのですから大変な技量が必要ですね。
日本酒は奥が深いというよりも、深過ぎて奥が見えません(笑)。それがまた楽しいんですけど。

さらに凍らせた肝を包んだウマヅラハギ、相模湾で揚がった小田原産の鱧、 箸休めというにはあまりにも美味な長ピーマンとマイクロトマトの野菜盛り合わせ、福井の花もずくと蓴菜の上に海鞘のヘソと呼ばれるお尻の小さい肉を乗せたこの季節だけの一品などが次々と繰り出されます。
その多彩さ、食材の多様さに驚きを禁じ得ません。
こんなの食べたことない〜!の連発です(笑)。
なのでお野菜をいただいたタイミングで、十旭日の五百万石を熱燗でいただいて気持ちを落ち着かせました。はぁ。
本当にお酒の品揃えが豊富です。凄いとしか言い様がありません。

その後は御代栄の辛口十八番を冷やでいただきます。
すると「こちらもどうぞ」と出されたのが御代栄の媛でした。アルコール度数を上撰酒より抑え、口当たりが良くお米の旨味がしっかり感じられるリキュールのような味わいのお酒です。
辛口と旨口、両方の飲み比べですね。
酒好きの客を喜ばせる術をよくよくご存知です。喜んで罠に嵌りたいと思います(笑)。

そして寿司前はまだまだまだ続きます。
煮蛸と軽く火を入れたズッキーニ、唐墨とふっくら焼いたお餅を合わせた酒肴、塩納豆と長崎の初鰹との和え物など、どうしたらこういう食材の組み合わせを思いつくのかというユニークな品々が出てきます。
お酒を飲んでは悦び、酒肴をいただいては驚くの繰り返しです。
きっと、私の脳内では過去最大のドーパミン生成量を記録しているに違いありません(笑)。

この後も寿司前が続き、函館の雲丹にはヤングコーンをムースにしたものを乗せて、コーンのヒゲも合わせていただきました。
あん肝にはクリームチーズとわさびを乗せて酉与右衛門の山廃をいただきましたし、鳥貝の紐は悦 凱陣の讃州雄町でしゃぶり尽くしました。

寿司前のフィナーレは、本日のスペシャリテで幻のカニと言われている浜名湖産の堂満蟹(どうまんがに:正式名称トゲのこぎりガザミ)に赤酒のジュレと桜海老の素揚げを乗せた一品です。大変希少なカニで水揚げが少ないため高値で取引されているのだとか。
獰猛でハサミの力は1トンあるとも言われており、油断すると指を持って行かれることもあるそうです。
堂満蟹の身は大変甘くかつ濃厚で、繊維の細かい毛蟹の身をを太くしたようなカニらしい味でした。
赤酒のジュレとサクッと揚がった桜海老もよく合っていて、甘酸っぱく香り高い一品でした。


さて、ここまでで一通り寿司前が整いました。何と20皿です。食材の数で言ったら70品目を超えているでしょうか。
時刻はちょうど22時。お店に入ってから寿司前だけで3時間を費やしましたが、感覚的にはあっという間でした。
後から来た常連と思しき客が「10時に握り始めるなんて今日は早いねぇ」と声を掛けると、石田さんも「最近、深夜までかかる寿司屋とか言われているんで、終電までに皆さんが帰れる品行方正な店にします」と笑いながら答えていましたから、もっと寿司前が続く日もあるんでしょうね。
でも、こんな幸せな時間ならもっと続いても客としては全く問題ないですよ。

居酒屋タイム(笑)が終わり、いよいよ寿司屋タイムが始まりました。
最初は春子から。
柔らかめの食感でしたが、酢の具合が大変好みで酢飯とも綺麗にあっていて美味しいです。
赤酢の舎利は口の中でパラリと解けて春子と合わさり、程なく消えてなくなりました。お見事です。
さあこれから何が出てくるんでしょうか(笑)。
寿司前とお酒をあれだけいただいたというのに、もうこの先のお寿司に気持ちが向いています。

お次は墨烏賊、そのあとは平政、鰺と旬の美味しいものをしっかり寝かせたネタが次々に出てきました。
どれも影包丁が綺麗に入れてあって口どけが素晴らしいです。
一瞬で消えて無くなる感覚です。美味しいのでもっと咀嚼したいんですがその前に消えます。
すごい美人を見かけたのに、振り向いたらもういない・・・ちょっと違うか(笑)。
ネタの旨味を最大限引き出す努力をされていることはヒシヒシ感じられます。
平政と鯵には悦 凱陣のオオセトで。

続いては舞鶴の鳥貝、銚子の鮪赤身、伊佐木、甘鯛の皮目だけ揚げて鱗を立たせた瞠目する旨さの握りが出てきました。
寿司前であれだけの品を出しておきながら寿司の仕事も怠らないので、寿司前と寿司のクオリティが一緒というかバランスがしっかり取れていて満足感が更に高まります。
名の通った寿司屋でも、寿司前はすごいのに寿司が寿司前ほどではなかったりするところがありますが、こちらは寿司前で味わった興奮のまま寿司に雪崩れ込んで行く感じです。まさに怒涛です。
食材と仕事について丁寧な説明が都度入りますのでテンポはゆっくりですが、食材の産地、旬の時期、美味しく味わう手法など、実にいろいろなことを教えてもらえるので楽しくて仕方がありません。

更に怒涛は続き、ボタン海老、雲丹、金目鯛がひょいひょいと目の前に置かれ、それをまたお話を伺いつついただきました。
ここは大好きな悦 凱陣の燕石と合わせてお寿司をいただきます。
そして遂に、玉とボタン海老の頭で出汁をとった御御御付けが置かれて一通りと相成りました!大団円ですね。
既に時刻はあと数分で0時になろうとしていますから、お寿司も2時間切れ目なしのロングラン興行でした。
「お、今日は電車で帰れる〜!」と次の予約が8月という常連さんは程なくお帰りになりましたが、我々は次回がいつになるかわからないので、追加をお願いしました。

「こんなのどうですか?」と出てきたのは20cm超の車海老でした。これも小田原の漁師さんから直接仕入れたそうで、頭を入れると30cmくらいとのこと。
そんなに大きい車海老は見たことがありません。ロブスターじゃないの?(笑)
これにゆっくりと火を入れた握りをいただき、殻もしっかり炙ってお煎餅にしていただきましたが、甘味と香りがものすごくて、普通に感想が言えるレベルではありませんでした。言葉が見つからないとはこのことです。

お次はこちらからリクエストして、寿司前でいただいた鱒の介のいくらを軍艦で。
イメージ通りです。粒の小さいいくらの繊細な味が赤酢ととてもよく合いました。
シャリのイメージがブレないから寿司前と寿司のバランスが良いんですね。
恍惚としていると、間を置かずにこれでどうだと言わんばかりの黒むつの握りが登場しました。
ああ、もう言葉にならないシリーズ3貫です(笑)。
ただただ悦 凱陣の赤磐雄町を黙って呑むだけです

そして噂に聞いた超絶巻き(あれ悶絶巻きだっけ?)が南部美人と一緒に目の前に置かれます。
酢飯に塩納豆、鮪の漬け、生姜などを入れ、よく混ぜ合わせてから太巻きサイズに仕立てたラストのラストです。
いつもなら海苔巻きサビ入りで、なんてお願いしていますが、こちらの超絶巻きは本日いただいた様々なネタのエッセンスがぎっしり詰まった感のある巻物で、最後にふさわしいゴージャスな味のする一品でした。本日いただいたものを振り返るような感じでしょうか。
超絶巻きと名乗るだけありますね。

最後に佐藤さんが気を遣って八女茶を出してくれました。
お酒を取りに行ってくれたり、裏で焼き物の準備をしてくれたり、石田さんの手が塞がる度に「佐藤さ〜ん!」と呼ばれて一所懸命サポートする佐藤さん大好きです!
ありがとうございました。本当にお世話になりました。

時刻は深夜1時を少し回っています。
身も心も大満足で、他に何も望むものはありません。最高に満ち足りた気分です。

石田さんの仕事ぶりを拝見していると、本当に美味しいものを探したり選んだり食べたりすること=食そのものを追求することと「効率」という言葉は全く無縁のものなのだということを改めて実感しました。
手間隙を惜しまずとはよく使われる言葉ですが、文字通り手間も時間も惜しまずに食材を揃えて美味しく調理するという行為は本当に大変だと思います。
まさに美味しいものを供するために、方々を走り回って食材を集めていただいたことに対する感謝の気持ちを表す「馳走」に「ご」と「様」を付けて丁寧にお礼を述べる時間がやってきました。お名残惜しいです。

ご馳走様でした。ありがとうございました。


次回の予約を恐る恐るお願いすると、2人でお伺いできるのは2019年の2月上旬。ああ、やっぱり・・・
今からだと約8ヶ月後です。
う〜ん、この石田ワールドをもう一度堪能するにはそれだけの時間が必要なんですね。
じっと我慢の子です。キャンセル待ちを狙います(笑)。

大変気持ち良く高揚した気分でしたので、お店を辞した後、余韻を楽しむべく神谷町の交差点までのんびりと深夜の散歩を楽しみました。
楽しんだんですが・・・六本木の交差点からノアビルにかけての一帯、かなりヤバイです。

大変印象的な一夜でした。
国内ではこれだけ長時間食事を供されたことがないので(海外だとEl Bulliで20時から翌3時まで、最寄りになるロサスという小さな街のホテルからの行程を含めて全9時間という経験があります)、私の中で最も長いレビュー(全部で7400字を少し超えました)で石田さんが掛けられた時間と手間にリスペクトしたいと思います。

次回は冬場ですからどんな趣向&酒肴で驚かせてもらえるのか、今からとても楽しみです。
私もこれで来年の2月まで頑張れます!っていうか頑張ります!

  • 火入れはわずか2分ですが味が締まって濃厚な陸前高田の牡蠣
  • 鮃です 中には縁側が巻き込んであります
  • 天竜川の稚鮎の赤酒ペースト 白いのは水分を抜いたヨーグルトです これが相性抜群!

もっと見る

4位

丸八とんかつ店 本店 (大井町、鮫洲、青物横丁 / とんかつ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2018/06訪問 2018/07/11

何もかも素晴らしい大井町の絶品とんかつ! 居心地も雰囲気も抜群です!

6月もあっという間に終わりかけ。暑いですね〜。
なんと関東地方の梅雨が明けたとみられるとの気象庁の発表がありました。
関東が6月に梅雨明けするのは観測開始以来初めてで、例年より22日も早いんだとか。
現時点で今年の夏は長くて暑いということが確定です。

となれば、しっかり栄養摂取して夏に負けない身体作りが大切ですが(毎度同じ言い訳している気がしますけれども)最適な食材の一つが豚肉です。
豚肉には、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、身体の機能を維持し健康に保つために必要不可欠な栄養素が豊富に含まれています。特にたんぱく質を構成するアミノ酸が豊富に含まれていることが知られており、また、体内で生成することができない必須アミノ酸もバランスよく摂取することができます。
豚肉の脂質が気になるのであれば(私は大好きですが)ヒレを食べれば良いだけですし。
また、豚肉にはビタミンB1などのビタミンB群、亜鉛、鉄分、カリウムなどが特に豊富に含まれています。
これだけ栄養バランスに優れている豚肉を食べない理由はありませんね。

ということで、中休みのないこちらのお店に初見参です。
通し営業って本当に有難いですよね。もちろんお店のスタッフの疲労を考えると休憩は必要ですが、時間帯に合わせてローテーションするなどしていつでも客を迎え入れる体制が整っている店は本当に助かります。通し営業万歳!!(笑)。

店内は白木のカウンターのみ、数段上った店の奥にもカウンター席が設けられていますので、20名くらいは入れそうです。
入口近くの席は揚場の前で熱いですから中ほどの空いている席にどうぞ、と声を掛けていただいて白木のカウンターのほぼ中央に陣取ります。
揚場を含めて店内はよく磨かれていて、大変気持ちの良い空間に仕上がっています。
これも立派なお持て成しですね。
両隣はお一人様のおじさま。お二人とも日本酒を飲みながらハムサラダをつまみに新聞を読んでいます。
おお、いいなぁ。これが常連さんの定番でしょうか。

焼鳥屋でもとんかつ屋でも、店に数紙新聞が置いてあって、新聞読みつつお酒とつまみをいただくのはおっさん(下町の紳士ともいう)の嗜みですよね。
目黒のとんかつ屋でどうぞ、と初めて新聞を渡された時は少々驚きましたが、おっさん(下町の紳士ともいう)の仲間入りをしたようでなかなか気分が良かったことを思い出しました。
こちらでも新聞が壁の新聞差しに数紙用意されていますね。素敵です。
正しいおっさんリスペクト店です(笑)。携帯をちゃかちゃか弄っているより余程良い格好に収まりますから、若造も口を半開きにして携帯を眺めるのはやめて、白木のカウンターに手を掛けて徐に新聞を読みましょう。確実に男前が上がりますよ。

では、まだ陽はありますが、ここはビールで。
この店の雰囲気をじっくり味わうにはビールが必要だと勝手に判断しました(笑)。
生ビールもありましたが断然キリンラガーの大瓶です。
キュッキュと布巾で瓶が拭かれ、シュポッと栓が抜かれる音を聞くと顔が綻びますね。
それに御通し代わりのキャベツのお新香。しんなりシャキシャキでよく漬かっています。

カウンターにはとんかつソースと爪楊枝のみセットされていて、他には何も置いてありません。
使い込んである白木のカウンターにソースと爪楊枝だけとはミニマルな空間ですが、キャベツのお新香用に醤油差しが置かれます。
瓶ビールとお新香、醤油差しが供されるオペレーションも流れるようで無駄がなく、所作が美しいです。おばちゃん、失礼お姉さんの白衣も素敵です。
お隣の下町の紳士はサラダをつまみに日本酒ですから、前には醤油と塩が置かれています。
都度置くのは面倒なことだと思いますが、お好みでどうぞお使いくださいという客への持て成しの気持ちが伝わりますし、そういうちょっとした手間を惜しまずにカウンターをシンブルな佇まいにしておくのは、かなり格好良いことだと思います。店の矜持を感じます。さらに素敵です。

目の前はオープンキッチンですから、注文したものが出来上がる様子がよくわかります。
では注文は上ロースかつ定食に串1で。お願いすると注文が良い感じで口伝されます。これも素敵です。
厚めに切ったロースに粉をはたいてたっぷりの玉子にくぐらせ、しっかりパン粉をつけます。
揚鍋は2つ用意されていますから、温度が違うのでしょう。2度揚げスタイルですね。
ワクワクして眺めていると、いつの間にやらキャベツのお新香がなくなってしまったので(食べちゃったからですね)、上新香を追加でお願いしました。

上新香はきゅうりとかぶの糠漬けです。
写真の通り、大変きれいなお新香です。
とてもよく切れる包丁でスパスパと切って盛り付けられると、エッジが綺麗に出て見るからに美味しそうです。
程よく漬いていて、酸味が夏だよ〜と教えてくれる感じ。汗をかいたビール瓶とのコンビも抜群です。
白木のカウンターがビール瓶の輪沁みを吸ってくれますから、コップに注ぐ時に水滴が垂れません。
何から何まで良いです。というより昔から良い店、気の利く店はこういうもんです。

ビールを飲みつつ店内のメニューを眺めたり、親子連れのお客さんと談笑する様などを拝見していると気持ちがじわじわ和んでいきます。
17時前という中途半端な時間にもかかわらず次々入ってくるお客さんは大抵が顔馴染みのようで、お久しぶりですとか、お母さんお元気ですかとか、この前は有難うございましたなんてお店の方が言っているのを聞くとはなしに聞いていると、地元に根付いている店であることがよくわかります。ものすごく素敵です。

しばらく油切り&余熱を入れていた上ロースかつに串1が目の前に来ました。やたっ!
辛子は予めお皿に付けられています。香りがあってよく効く辛子です。
串もロースかつもこんがりきつね色。最近の流行りからするとやや濃いめの色づきですが、見るからにサックサクに揚がっています。
キャベツの盛りも良くて男前な一皿です。
お店の方から、ビールお済みになったらお声掛けくださいね、ご飯とお味噌汁をお出ししますんで、と言われました。嬉しいご配慮です。
実は気分が良いので&上新香が余りにも美味しいので、もう一本お願いしようかどうしようか思案していました(笑)。
まあお代わりするのは下町の紳士的に粋じゃないですから、コップのビールを飲み干してご飯とお味噌汁をお願いしました。居酒屋モード終了。

串かつはかなり大きいです。大ぶりの玉ねぎでお肉を包んだ感じの揚げ上がりですから、目黒とんきと似ています。とんきは衣が剥がれやすくて好みが分かれるところですが(私は好きです)、こちらの串かつはしっかり付いていますので食べやすいです。
玉ねぎの甘さとお肉の旨味がソースと良く合います。辛子多めだと旨味が増してさらに美味しいです。

ロースかつの脂がまた美味しくて。
火の通り加減が絶妙で、脂と肉を咀嚼する悦びを楽しみます。
キャベツと一緒に口に放り込むと、さらに美味しいです。
衣は玉子がしっかりお肉と密着しているので一体感があって食べやすく、箸で持ち上げるとそこそこの重量感があります。最近流行りの分厚いとんかつではなく、厚めなのに食べやすさを考えたサイズかなと。
キャベツが残り少なくなった頃、キャベツいかがですか?とお姉さんからお声が掛かりました。
有難いです。もちろんいただきます。菜箸で2〜3回持ち上げて、ふわっと盛り付けてくれます。
素直に嬉しいです。食いしん坊で良かったなぁ(笑)。
ご飯もお代わりしました。柔らかめですがふっくら炊けていてとんかつに合います。

お味噌汁だと思ったお椀は豚汁でした。
根菜がゴロッと入っていてお肉は脇役な感じですが、しっかり出汁が出ていてほんのり甘みがあります。
するとまた、御使いになる方が多いんでと七味を出してくれました。
有難く使わせていただきます。豚汁に七味唐辛子は最高のコンビですね。
甘みが追いかけてくる辛味で締まって、またとんかつにかぶりつきます。
きっとニコニコしながら食べていたに違いありません。
傍目からみると、脂で脳をやられたヤバい奴です(笑)。
しかも上新香が少し残っていて本当に良かった。
ご飯の友にも最適です。何もかも美味しいなんて、もう何も言うことがありません。

ああ、美味しかった。
こんなに美味しく楽しく心地良いとんかつ屋さんは他に知りません。最高です。
雰囲気とホスピタリティはとんきと双璧ですが、とんかつのクオリティはこちらに軍配が上がります。
ビールのお摘みがピーナッツなのがとんき、キャベツのお新香なのが丸八で、これは好みが分かれるところですね。
私は両方とも好きですが、この季節ならキャベツのお新香かな。

次回はいつ来れるかなと思いつつ席を立ち、お会計しました。レジも古いですね。年季入ってます。
とても美味しかったですと一言お伝えしたら、美味しそうに召し上がってくれて嬉しいですと言われました。
嬉しいなぁ。一目惚れした相手とカウンター越しに相思相愛になった感じです。
お姉さんとではなく、豚肉とですけど(笑)。

ご馳走様でした!!!


最近の飲食店はサービス業のイロハもわからない若造と経営効率を追い求める輩ばかりで、料理人ではなく経営者ばかりになってしまったとお嘆きの諸兄に、ぜひこちらのお店で召し上がっていただきたいです。
美味しいものを食べてお腹いっぱいになって帰って欲しいという、シンプルな感情の発露が基本にある素晴らしい店でした。

5点満点で10点付けたい!(笑)。


  • 白いパリッとした暖簾です 中休みがないのが嬉しいです
  • 暖簾の上の看板がまた良いんですがフレームアウトしちゃいました
  • 王道のキリンラガー大瓶 キャベツのお新香がよく漬かっていてとても美味しいです

もっと見る

5位

焼鳥 酉たけ (神保町、御茶ノ水、水道橋 / 焼き鳥、串焼き、居酒屋)

16回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2023/09訪問 2023/11/01

[まんてんカレー裏手]神保町を代表する人気の庶民派焼鳥

極上の比内地鶏の焼鳥を堪能して、焼鳥会はお開きとなりました。
でも全然お腹がいっぱいになってないし、酒も足りないw
これでは不完全燃焼で夜もぐっすり眠れませんから、そうだこの時間帯なら入れるかも知れないと鳥馨から歩いて5分の酉たけに顔を出してみると、お、空いてます!
現在21時少し前、時間差攻撃が成功しました\(^o^)/

では入口近くのテーブル席に陣取って、お久しぶりですと改めてご挨拶。
実に2年ぶりの訪問です。
いつ電話してもいっぱいで入れないことが続いて2年とは・・・きちんと予約しろよ自分w

では、本日3軒目、反省会の開始です。
御通し 焼き枝豆にいつもの鬼おろしとムネ肉湯引き
レバー醤油漬 大定番 これは食べずに帰れない逸品
玉蜀黍かき揚げ お初です 塩であっさり美味しい
鶏皮ポン酢 これも定番中の定番 強いポン酢が好み
せせり お任せは先に3本 火入れが均等でお見事
ぼんじり ふっくらしてジューシーな焼き上がり
ハツ 小さいのが6つ これがプルプル食感で美味
レバー 酉たけの濃くてキレの良いタレ久しぶり!
ねぎま 塩がモモ肉の甘味を上手く引き出してます
皮 カリカリ派が大喜びする食感 でもジューシー
ハツ元 もっちりした焼き上がり 内臓の旨味爆発
砂肝 酉たけではマストです 火入れ&塩加減絶妙
捏 濃いタレが合う 練り込んだ紫蘇が大活躍です

結局、鳥馨よりも2本多い9本の焼鳥をいただいて、大好きなレバー醤油漬けに新メニューのかき揚げもいただけて大満足です。
締めの焼きおにも食べようかなと思ったんですが、鳥馨でそぼろ丼と炊き込みご飯をいただいてきたので、今日はやめておきますw

結果的に、この数日のうちに半径500mくらいの範囲で焼鳥屋を3軒はしごしましたが、焼きも価格もクオリティもそれぞれ素晴らしく、やはりこの界隈の焼鳥屋のレベルはとても高いと実感した次第です。
友人も念願の酉たけ訪問が叶って喜んでいましたし。
なかなか席が取れないけど、時間差攻撃が有効な手段であることを発見したのは収穫ですw

ご馳走様でした!!
また来ます!! 
神保町界隈で一番人気の焼鳥屋、酉たけです。
以前はミシュランの星を獲得した蘭奢待がダントツでしたけど惜しまれつつ閉店され、和田浜さんは比内地鶏の生産者に転身されましたから、もはや怖いものなしwですね。
和田浜さんって人見知りっていうか接客は苦手な印象でしたから、何となく理解できます。

ということで禁酒法明けに即かつぎやに行って、続けて酉たけだぁと思って電話したらすでに予約で満席。
あらら、ではまだ空いている日を聞いて予約しました。
やっぱり禁酒法明けは営業再開した人気店に予約が殺到するようです。
気持ちはよく理解できますよね。

カウンター席の角に座って竹中さんとホール兼務の姐さん(奥さんと勘違いされて迷惑だってw)に久しぶりのご挨拶。
10月に入ってから飲食店への挨拶回りばかりしている感じがしますけどwそういうもんです。
お通しはこれまでと変わらず3品。
今日は、オクラの煮浸しに定番の柚子入り鬼おろし、生姜の乗ったムネ肉の湯引きです。
いつも思うんだけど、このムネ肉の湯引きは一品料理で食べたいくらい旨いんです。

焼酎はスペースの都合でボトルキープできなくなった、つまり飲み切りとのことですが、いつも飲み切りでしたからw問題なしです。
水割りを飲みながらお通しをじっくり味わって、久しぶりにメニューを眺めます。
こちらの店は定番はそのままで少しずつ変えるのが楽しみです。
でも今日は久しぶりだから定番でいきましょう。

鶏モモ肉の湯引きと皮のフレークが乗った酉たけサラダとささみアボカドはワイフが絶対食べると宣言し&私はレバーの醤油漬けと鶏皮ポン酢だけは外せないと主張し、別に問題ないので全部お願いします。
それと塩唐揚げ!これが絶品なんですよ。
唐揚げついでに新蓮根の唐揚げもお願いしちゃいました。
さあ、カウンターに乗らないくらいいただきますよw

先ず酉たけサラダが出てきました。
グリーンサラダの上にスライスした鶏ムネ肉と皮フレークがどっさり乗っており、玉ねぎポン酢がかかっています。
ちょうど良い味って言ったら良いのかな、甘味も旨味も酸味もあってベジタブル・ファーストでもあるし、焼酎にもよく合います。
こういう細かい味のニュアンスが、凡百な居酒屋とは一線を画す所以だと思います。
こんな感じ、という曖昧なものではなく、きちんと考えて作ってあるイメージです。

ああ、鶏レバーの醤油漬け、久しぶりにお目にかかりましたこんにちは。
出汁を加えてまろやかにした醤油にじっくり漬けて、レバーの旨さをきっちり引き出した逸品です。
レバーの味わいと食感はそのままに、旨味だけが引き立つ感じ。
これを食べて呑んでいると幸せです。
タッパーに入れて持って帰りたいくらいですよw

そして皮ポン。
これもこんがり焼いた串焼きの皮をすぐに大根おろしとポン酢で和えて出してくれます。
カリカリっとした皮の食感に甘酸っぱいポン酢と大根の優しい味わいで酒のお供に最適です。
呑んで食べる、そのシンプルな繰り返しがこんなにも楽しいと感じさせてくれる美味しさ。
人気店である理由がわかる味わいですね。

カウンターの上はいっぱいですからどんどん食べないと。
続いてワイフが好きなささみアボカドの山葵醤油和えが出てきました。
これも良い感じに山葵醤油が沁みたささみとアボカドを一緒にいただくと酒が止まりません。
アボカドって醤油との相性抜群ですよね。
トロを食べているような感覚になります。

まだかな〜と思っていた塩唐揚げがついに登場。
ここの唐揚げ、大好きなんです。
じつは焼鳥よりも好きかもw
カラッと揚がっていて軽いのにしっかり鶏肉の旨味が味わえてしかもデカい。
食べ応え満点の唐揚げです。
さっぱりしたポン酢のタレもついてきますが、これは好みで使います。
浸して食べても爽やかな酸味があってまた一味違います。
いくらでも食べられちゃうから危険な酒のアテでもありますけどw

店内はもう満席。
皆さん禁酒法明けの10月を思い思いに楽しんでいるみたいです。
でも大声で話したりバカ笑いしている人はおらず、節度が保たれているのが日本人らしいですね。

新蓮根の唐揚げが出てきたところで、お隣の若者二人がお会計。
あ、俺蓮根食べたかったんだよな今度食べよう、という声が聞こえたのでお裾分けしました。
袖擦り合うも何とやらですから。

さっくり揚がった新蓮根は少し甘めの味付けです。
甘塩っぱいという表現がぴったりです。
唐辛子メインの調味料が振りかけてあり、辛味もあってなかなか美味しい。
これはいろいろと味の変化を楽しめるので、酒が進んじゃいます。

一品料理もたっぷりいただきましたから、そろそろ焼鳥いただきます。
いつものようにおまかせ5本をお願いします。
さび焼き、はらみ、ハツが最初に出てきて、次にタレのレバーとねぎまです。
これこれ、これですこの味です。

炭火ではないですけど、均等にきれいに火入れしてあってとても美味しいです。
10月に店を再開した直後は段取りを忘れていててあたふたしたそうですけどw少し時間も経ってすっかり元に戻ったようですから安心です。
居酒屋ではなく歴とした焼鳥屋としての矜恃を感じる火入れと焼き上がり、さすがです。

追加で、せせり、つくね、皮、やげん軟骨、銀杏、長芋をお願いしました。
さえずりは今日はないそうです残念。
せせりとつくねはタレで出てきました。
こちらの独特のタレの風味を一番楽しめる串です。
濃厚で苦甘さもあるのに口の中でさっと消えてしまう軽さのあるタレは、つくねやせせりなどジューシーで脂の多い串にこそぴったりです。
美味しいよ〜!

皮はやや火入れが強かったですがやげんは抜群に美味しい。
香りを立てる焼き加減が絶妙です。
銀杏、青海苔を振りかけた長芋も大変美味しくいただきました。
ワイフはもうお腹いっぱいで何も入らないそうなので、途中から2本独り占めですw

では締めに久しぶりのそぼろ丼を。
コロナ前は締めまで辿りつかないことが多かったのですが、今日は何が何でも締めを食べたい。
大盛にしてもらってwがっつりいただきました。
少し甘味のあるタレに漬け込んであるそぼろがご飯と混ざると得も言われぬ旨さ。
この味は嫌いな人いないんじゃないかなと。
日本人のソウルフードだ(大袈裟だ)。

そんなこんなでもちろん焼酎のボトルもすっかり空になって、大満足しました。
ああ美味しかった。
コロナ前に戻ることはできませんがコロナ前からお付き合いのある店で美味しく飲み食いすることはできます。
消費を活発にして、無くなったら困る飲食店を客が守りましょう。

ご馳走様でした!!!
神保町の人気焼鳥屋、酉たけです。

ランチに角萬の病み付き冷やしたぬき(大)をいただいて酉たけのレバー醤油漬けを思い出し、今日はワイフも直帰で早めに帰宅予定ですから思い立って電話してみたら呆気なく席が確保できました。
これだけの人気店で当日予約なんて久しぶりです。
電話してみるもんですね。
でもそれだけ客足が戻っていないとも言える訳で、飲食店の苦境はまだ続いていますから、3密に留意しつつ応援したい店で呑み食いしないとね。

店に行ってみると先客はゼロ。
本日の口開け客となりました。
口開けって、遊郭でその日最初という意味の隠語だったそうですが、転じてどの客商売でも縁起の良いポジティブな意味で使われるようになったとか。
換気をしっかりして、テーブル席も2〜3名で使うようにしているそうですよ。

神保町界隈の企業は大手〜準大手がそこそこありますから在宅勤務体制の企業も多く、ピークは変わらないものの早い時間(18時前後)と遅い時間(21時以降)の客足はまだ戻らないそうです。
近くの企業ではオフィスの光熱費が大きく浮いたそうで、社員に還元したという話まであるとか。
スモールオフィス化や交通費の削減など社員だけでなく企業にもメリットがあることが明らかになりましたから、やはりコロナの影響で働き方は大きく変わっていくものと思います。

ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を読み返していますが(上巻は読み終わったけど「鬼滅の刃」を優先並読しているのでなかなか進まない)、銃の前に家畜だよなと思いつつ、ユーラシア大陸の文明が他地域に比べて大きな優位性を維持し続けてきた要因に関する仮説を興味深く思うにつけ、改めてコロナがいつ、どのように発生してなぜ短期間のうちにこれだけ拡大したのか(なぜアジア各国の致死率が低いのか&低いのは事実か)を検証する必要性を感じます。

ともあれ、いつものカウンター席に陣取って黒霧島のお湯割りと一緒にお通しをいただくと、それだけでちょっと幸せな気分になりますね。
今日のお通しは、これもいつもの鶏ムネ肉の生姜和えと柚子入りの鬼おろしに枝豆の煮浸しの3種。
こういうちょっと旬を意識した&気の置けないお通しって嬉しいです。

では酉たけでマストのレバー醤油漬けをお願いして、ワイフの大好きなキャベツきゅうりの2種味噌添えと塩唐揚げ、皮ポンなど定番メニューをいただくことにします。
いろいろな焼鳥屋でレバーをいただきますが、こちらのレバー醤油漬けはレバ刺しともレバー焼きとも違って、生なのに生じゃないというかマグロの漬けのような旨味とコク、醤油にピリリと効いた生姜がまたいい味出してます。
このレバー醤油漬けをいただきながら、焼酎をクイクイっと飲むのが焼鳥前の儀式みたいなもんでしょうか(笑)。

ワイフはどこの店に入っても必ず生野菜があれば注文するのですが、それがこちらのキャベツきゅうりです。
にんにく味噌とブルーチーズ系の味噌が付いているので、スティックサラダ風にポリポリ楽しんでます。
焼鳥食べにきて生野菜食べなくてもと思うんですけど、徹底してベジタブル・ファーストですね。

塩唐揚げもチキンカツと並んでこの店では外して欲しくない一品です。
大抵塩唐揚げをお願いするのは、そのまま食べても美味しいのにさらにポン酢がついていてこれがまた味変にとてもいいからです。
お酒がどんどん進んじゃいます。
すいませーん、新しいボトルください。

鶏皮ポン酢は焼鳥の皮串を3本焼くところから始まります。
揚げ置きしてある店もありますが、こちらは焼きたてを串から外してたっぷりのおろしポン酢でいただくんですが、本当においしい。
焼鳥前がとても上手なので、居酒屋としても十分楽しめると思います。
ポテトサラダとか鶏のなめろうとかささみユッケとか、他にもいろいろ小料理がありますよ。

では焼鳥を。
いつものようにお任せ5本からです。全体に10円ずつ値上げしたようですが、相変わらずのコスパの良さなので、お腹が膨れるまで存分に食べます。
先にささみサビ焼き、はらみ、ハツが塩で出てきて、その後ねぎまとレバーです。
タレ&塩はお好みでお願いできますが我々はいつもお任せで、大抵レバーのみタレですね。
こちらのタレは香ばしいのにとても後味がすっきりしていて口の中で消えていくのを味わうのが好きです。
絶対レバーに合わせて作ってあるタレなんじゃないかなと。
3ヶ月ぶりくらいに酉たけの焼鳥が食べられて幸せ。

追加は砂肝、薬研軟骨、つくね、さえずり、ハツ元、手羽です。
なぜかいつもぼんじりだけ頼まないんだよなぁ・・・不思議。
砂肝は塩で。このシャリシャリっとした食感が強く味わえるのが酉たけの砂肝です。鮮度が良いんですね。
薬研はコリコリで少し残してあるムネ肉が旨味を引き立ててくれます。
つくねはいつもタレです。この濃厚なのにさっぱりしたタレにはつくねもぴったりです。一番肉々しい感じ。

さえずりはたっぷりとタレに浸してあって濃厚ですね。
気管ならではの弾力が感じられてかなり好きな部分です。タレの旨味をダイレクトに感じます。
ハツ元もハツと肝臓をつなぐ血管なので食感はさえずりと似ていますがこちらのほうが大ぶりです。
手羽は一本をばらして皮で上手に巻いてあるので、手羽としては小ぶりですが食べやすいです。
バチコみたいなかたちをしていますよ。

今日の焼鳥も本当に美味しかった。やっぱり焼鳥は焼きの技術で美味しさが決まるんだなと実感しました。
さて、お店も混んできているのでそろそろ・・・と思ったらワイフがもう少し飲みたいと。
望むところです(笑)。呑兵衛夫婦は長っ尻の傾向にあります。

では、お摘みがないと飲めないワイフのためにささみと茗荷の梅肉和えでさらに一杯。
すっきりとした梅の酸味がささみと茗荷をまとめてくれていますね。
焼鳥前に食べたい一品ですけど、ちょっと飲み足りない時に頼むのもいいな。
これでまた飲めます(笑)。

これまで宣伝せずにテイクアウトに対応していたらしいのですが、人伝てに注文が増えてとても忙しかったそうです。
やっぱり酉たけの焼鳥を食べたいっていう潜在需要は大きかったんですね。
コロナ禍でも顧客を増やせるのが人気店の人気店たる所以です。
さすがですね。

今日も美味しかったです。
ご馳走様でした!!!
やっぱり旨いねぇ・・・



ちょっとご無沙汰の酉たけです。
最近は第一&第三土曜日もお休みするようになったので、週末の予約がなかなか取れませんでした。
月日が流れるのはあっという間です(笑)。

コロナ禍で人通りの少ない水道橋〜神保町界隈を歩いて店に向かいます。
あ、白十字がなくなってる!解体されて跡形もありません。
学生時代に神保町で書店巡りをした際に利用した馴染みの喫茶店でした。
席がゆったりしていて、勉強したり本を読んだり、友人と食事したりした思い出の喫茶店でしたが残念です。
解体された跡地の前で暫し立ち止まっていました。
「日本洋菓子史」にも創業者田口善一の名とともに「白十字神田三崎町1921年」が掲載されているほどの歴史ある店でした。

あれ、隣の建物の外壁がボロボロだ。
隙間なく隣地の建物が接しているので、古くなって傷んでいても修繕できなかったんでしょうね。
海老○っていう店と台南担仔麺が入っています。
どちらも食べログで3.5以上の人気店のようですから、大家さん、一刻も早く修繕しましょう。

あ、イマカツがなくなってしじみ軒というラーメン屋になってます。
とんかつの名店、いもやが惜しまれつつ閉店したのが2018年3月で、イマカツになったのが5月でしたから2年持たなかったんですね・・・
結局一度もササミカツを食べずに店がなくなってしまいましたが、いもやの縁が残る店で食指の進まない揚げもん食べてもなぁと思っていたので、まあそれはそれで。

しじみ軒という名前の通りしじみのスープが売りのラーメン屋のようです。
深酒した翌日にでも来てみようかな、ってきっと明日か(笑)。
ちょっと来なかっただけでいろいろと変わっているもんだなぁ・・・

ということでお店に到着。
お久しぶりですとご挨拶して、いつものようにカウンターに陣取りました。
店内は何も変わっていません。慣れ親しんだ風景です。
ボトルでいいんですよね、と前回来た時のボトルを出してくれました。
飲み切って即、次入れます。

お通しもいつものように3種類。
今日はシメジと小松菜のお浸しが出てきました。
柚子入りの鬼おろしと鶏ムネ肉の生姜和えは変わりません。
この鶏ムネ肉の生姜和えがとても美味しくて、いつも一品料理として出してもらいたいと思っています。
シメジと小松菜のお浸しも出汁が効いていてさっぱり。
酒のアテにこういうのが出てくるととても嬉しいです。

では焼鳥前開始。
マストのレバー醤油漬け、ワイフが独占するキャベツとキュウリの二種味噌添え、季節を感じるささみと菜の花の辛子和えをお願いしました。
カウンター席はそれほど広くないので、まとめて頼むと置ききれなくなりますからこれくらいが丁度良いです。

この店でレバー醤油漬けは絶対に食べなければなりません。
これまで様々な焼鳥屋でレバーの一品料理をいただいてきましたが、こちらの醤油漬けはこれまでのベストです。
レバーの処理の仕方、生姜を含めた醤油の味付け、漬け込む時間、何もかも抜群です。
3人前くらい注文してTupperに詰めて持って帰りたいくらい。

キャベツとキュウリの二種味噌添えはワイフの好物なので私にはほぼ回ってきませんが(笑)、クリームチーズを味噌と合わせたディップと金山寺味噌風のやや甘めのディップで野菜バリバリポリポリ食べる一品です。
食事ではベジタブルファーストを欠かさないワイフの必需品でしょうか(笑)。

ささみと菜の花の辛子和えは春らしい摘み。
春に少し苦味のあるものが食卓に並ぶのは何でなんでしょうね。
楤の芽、蕗の薹などの山菜や菜の花ってみんな仄かな苦味がありますが、これを食べると春が来たなぁと実感します。
先日内房総で購入した菜の花も美味しかったけど、こうしてささみと合わせて辛子で会えるとまた旨味が増して美味しくなります。
鶏肉を上手に使った焼鳥屋の酒肴です。

あっという間にボトルがなくなったので新しいのと差し替え。
鶏ねぎ搾菜と塩唐揚げを追加して、本格的に呑みます。
唐揚げは薄く衣をつけただけのシンプルな揚げ物なんですが、ポン酢にくぐらせて食べると絶品です。
カラッと揚がっていて油切れが良いのは油の温度がバッチリだからなんでしょうね。
これは定番メニューでいつもあるのが嬉しいです。

鶏ねぎ搾菜は初めてお目にかかります。
こちらは一品料理を定期的に入れ替えるので微妙な変化が楽しめるんですが、これもその一つです。
名前の通り鶏ムネ肉と長葱と搾菜を胡麻油でしっかり揉み込んである感じ。
しっとりしていてピリッと辛味があります。これは酒に合いますねー。
相変わらず酒呑みの舌と胃袋をしっかり捕まえる料理ばかりです。

久しぶりなので鶏しゅうまいも皮ポンも鶏メンチかつもいただきたいところですが、ワイフがこれ以上食べると焼鳥が入らないというのでそろそろ焼鳥にします。
あ、でも皮ポンはマストだから頼もう(笑)。

あれ、いつの間にか座敷もテーブルも客で埋まってる。
コロナ禍でも人気のある個人経営の店は顧客がしっかり売り上げを作ってくれているようですね。
ただ感染者が漸増する状況ですから、感染を防ぐのか経済活動を維持するのか政治的に判断する時期が刻一刻と迫っているようにも感じます。

焼鳥はおまかせ5本盛りから。
こちらは5本盛りをお願いするとまずささみサビ焼き、ハツ、はらみが塩で出てきます。
今日はそのあとレバーがタレで、ねぎ間が塩で出ました。
おまかせの5本は最近このメンツで固定されているようです。
塩加減が丁度良くて、いつものように火入れもお見事。
焦がすんじゃなくて香ばしく焼き上げるのが焼鳥だよねって改めて感じます。
鶏肉の旨味を上手に引き出す焼きの技術ですね。

皮ポンを摘みつつ、皮、せせり、薬研、砂肝、つくね、手羽を追加。
塩タレはいつものようにおまかせです。
皮はタレで。こちらの皮はタレだとカリッとモチッの中間くらいの焼き上がりで大変好みです。
博多の皮焼きよりカリッとしていて甘くないというのがまたいいんです。
今度は最初にまとめて5本くらい頼もうかなぁ・・・

せせりと薬研は塩です。
とてもジューシーに焼き上がったせせりは塩で旨味が引き出されていていつまでもかみしめていたい味。
薬研はさっぱり焼き上がっていてコリコリ感が楽しめます。
素材によって火入れが違うのでそれぞれの味と食感を堪能できますよ。

ますます調子が出てきました。
砂肝と手羽先は塩、つくねはタレです。
こちらのタレは常々レバーに合わせてある&レバーに一番合うと思っているのですが、つくねにも良く合います。
黒くて粘度のあるタレなのにあっさりした味わいで鶏肉の旨味を上手に引き出してくれています。
旨味だけじゃなくてコクを足してくれるタレです。つくね、美味しいです。

砂肝はやや塩が強目ですが、これは素材によって変えているようです。
塩で旨みを閉じ込めている感じ。噛むごとに中の肉汁がジュワジュワ出てきますね。
手羽先も皮の下に肉汁が閉じ込められていてアッチッチでしたがとても美味しかったです。
相変わらず高い焼きの技術に感心します。

美味し過ぎるので、ハツ元とさえずりを追加。
ハツ元はハツとレバーを繋いでいる部位で、くにゅっとした食感が堪りません。
こちらはハツヒモ(カン)と一緒に焼いてあるので、クニュクニュ感がより強いです。
タレのコクが追加されて美味しくいただけました。

さえずりが気管なので食感はハツ元に近いですが、肉の部分が少ないので軽くいただけます。
焼鳥って好きになればなるほど内臓系の旨さに感激します。
こちらのタレはレバーに合わせてあると思っていましたが、レバーに限らず内臓系にぴったりなんですね。
焼鳥の美味しさ堪能してます(笑)。

口直しに(と言っては失礼ですが)新玉葱とせせりをもう一度お願いします。
味の強いものが続いたので、新玉葱でリセットしようかと思ったのですが、この新玉葱も味強いです(笑)。
焼くと甘味が増して、軽く振ったブラックペッパーの香りがまた味変にぴったり。
新玉葱ってオニオンスライス専用かと思っていましたが、焼いても美味しいんですね。
これはウチでも焼いて食べよう。

せせりは先に塩でいただいたので、今度はタレでお願いしました。
内臓系じゃない焼鳥でこちらのタレはどうなのか今一度味わいたかったんです。
うーん、やっぱり内臓系だけじゃなく肉にも合います。
せせりの脂とタレが合わさるとかなり濃厚で、焼鳥としては肉々しい感じになりますね。
次回はねぎ間やはらみもタレでお願いしてみようかな。

今日も焼鳥前と焼鳥を堪能させてもらいました。
昨年10月から消費税が10%になって少し値上げしたようですが、それでもこの美味しさを考えたら相変わらずコスパ抜群だと思います。
本日はぼんじり以外の串を全部いただいて(何となく食べそびれた)大満足&お腹いっぱいです。
締めのそぼろ丼も是非食べたかったんですけど、次回の楽しみに取っておきましょう。

ご馳走様でした!!!



最近、定期訪問中の酉たけです。
お、ホールの元気な女性スタッフさんの骨折も完治したようで、景気付けに髪が金色になりました(笑)。
鳥田中のピンクヘアといい、焼鳥業界では派手な髪色が流行っているのでしょうか。2軒だけだけど。
今日も相変わらずの満席です。
いい加減入口に「本日予約のお客様で満席です。」とか貼っておけば良いのに。
でも、夜遅めに覗くと席が空いていることもありますから、予約が取れなかった時はゲリラ来店してみてください。

で、いつものようにカウンターに陣取っていつものように焼酎を飲みながらお通しをいただきます。
今日は久しぶりのにんじんしりしりだ。これ好物なのでちょっと嬉しい。
鶏むね肉の塩生姜和えと鬼おろしはいつもの通りです。
この鶏むね肉の塩生姜和えを一品料理で出してもらえないかなぁ、といつも思っていますが大将に言ったことはありません。

突然、ワイフが塩らっきょう食べてみると言い出しました。
この人はらっきょうというものをほとんど食べたことがなくて(エシャレットは海外で偶に嫌々食べてましたけど)ずっと食わず嫌いだったんですが、突然食べてみたくなったと。
なんでも私が以前頼んだらしく(ワイフがみるのも嫌だというので頼んだ記憶はないんですが)ちょっと美味しそうだなと思ったと言うのです。
ということで、半信半疑のまま注文してみると、なんとワイフが食べたではありませんか(笑)。
あまりにも幼稚な話で恐縮ですが、食べてみたら案外イケるとのことでした。
結婚以来約25年、遂に食わず嫌いが治った瞬間が酉たけだなんて・・・感慨深いと言うか、単なる偶然と言うか(笑)。

とまあそんなことはさておき、塩らっきょう以外にお願いしたとりわさとレバーの醤油漬け、冷製にんにく風味のゆでキャベツ、とても美味しい鶏メンチカツをアテに、とてもとても小さなハードルを超えたワイフをお祝いしました。
おめでとうございます(笑)。
あとは私がパクチーを食べられるようになれば・・・とはこれっぽっちも思いませんけど。
でもびっくりしましたよ。

で、焼鳥前終了。
今日は何を食べたのか意識しないまま焼鳥前が終わっちゃった感がありますので、焼鳥は集中して行きたいと思います。
あ、ゆでキャベツは胡麻油風味でにんにくチップが効いていてとても美味しかったです。
これなら自宅でも作れそうなので、今度試してみようっと。

焼鳥もいつものおまかせ5本盛りからです。ささみサビ焼き、ハツ、はらみ、レバー、ねぎ間の5本。
いつもの通り、安定の火入れですね。今日ははらみが特に美味しかったです。レバーも盤石です。
ここの店のタレは本当に個性的で美味しいです。レバーに合わせてあるのだと確信するくらい。
焼鳥タイムはいつもほぼ無言で出てきたそばから食べ尽くします(笑)。

ではチャンジャと皮ポンを間に挟んで、皮、つくね、砂肝、やげん軟骨にワイフのリクエストでピーマンチーズ肉巻き、はつもととさえずりを。
こちらは炭火ではありませんが、その分火入れが手に取るようにわかるというか、きれいに均一に仕上がります。
何でもかんでも備長炭じゃないと、というのは間違いですね。
使いこなせる技量をお持ちの職人さんでないと、炭火で焼鳥を美味しく仕上げられません。
もちろんこちらの大将にその技量がないということではなく、CPを考えてのガス台です。
ガスの炎が直接当たらないようにしてありますから匂いもつきませんし。
焼鳥は焼きの技術が大部分を占めますよね。
その上での鶏肉の美味しさだったり、炭火での火入れだったりが付加価値を生み出すのではないかと思います。

最後に大好物のせせりをタレでいただいて、本日の焼鳥は終了。
今日もしっかり食べて呑みました。
いつも通り美味しかったです。

やっぱり酉たけの焼鳥はやめられませんわー。

ご馳走様でした!!



最近、きちんと予約して月一回ペースくらいで伺うようになった神保町の焼鳥屋、酉たけです。

今日も予約で満席のようで、相変わらずフリの客が入ってきては全部ごめんなさいですから、すでに予約必須の人気店です。
我々も思い立って電話しては撃沈するという無駄な行為を半年くらい繰り返していたので(笑)、考えを改めて予約するようになりました。
これまでちょくちょく伺っていた気の置けない焼鳥屋に予約して行くっていうのは気が進まなかったんですけど、入れないんだから仕方ありませんよね。

お久しぶりです!とご挨拶して、カウンターで大将と話しながらお酒と焼鳥を楽しむことにします。
LAでラーメン屋を経営している友人が焼鳥屋もやろうと現在修行に来ているそうですよ。
LAで焼鳥屋を始めたら、さぞかし繁盛することでしょうね。
ポイントは安定した鶏肉の供給が可能かどうかだそうです。

さて、メニューを眺めると、下段にいろいろと気になる&見慣れないものがありました。
レバー醤油漬けと鶏皮ポン酢と塩唐揚げはマストとして、砂肝スパイシー揚げと熊本の塩フルーツトマト、冷製にんにく風味のゆでキャベツ、それとぬか漬け盛り合わせはこれまでいただいたことがありません。
早速お願いしないと。

お通しの茄子の焼き浸しも季節感があっていいですね。
焼鳥以外のメニューにも季節感を意識して気を配っていることが伝わってきます。
研究熱心でいろいろとメニューの開発・工夫に余念がない大将です。
忙しいのによく考えてるよなぁ。

最初に出てきたのはいつものレバーの醤油漬け。この店はこれをいただかないと始まりません。
それくらい美味しいです。一緒に漬かっている生姜も美味しいです。
相変わらずの旨さでのっけから芋焼酎がくいくい進んでしまいます。

お次はお新香とフルーツトマト。お新香はしっかり漬いていますが糠床はまだ若いですね。
きゅうり、白菜、大根、人参、みょうがと種類豊富です。
お新香ってちょっとあると良いなっていうものですからこれくらいが嬉しいです。
塩気が立つ感じなので、これから熟れて美味しくなるものと思います。
でも焼鳥屋で季節を感じることはあまりありませんから、ありがたい配慮ですよね。

熊本のフルーツトマトはしっかり甘いです。
塩をちょこんとつけていただくとさらに甘さが引き立ちます。美味しいトマトでした。
居酒屋でも焼鳥屋でも美味しいトマトってあるようでないですから良いアクセントです。
これも季節のメニューなんだろうな。

焼き浸しになっている皮ポンを堪能しつつ芋焼酎を飲んでいると、砂肝スパイシー揚げが登場。
これ、滅茶苦茶美味いじゃないですか!定番メニューに加えたほうがいいと思います。
というか次回からあれば必ずお願いすると思います。
下味がしっかりついているのでそのままスナック感覚でパクパクいただけます。
まさに酒肴です。これはちょっとウチに持って帰って家呑みの時に常備したい(笑)。
こういう料理を出してくれるから人気があるんですよね、きっと。

ゆでキャベツにはにんにくチップが振り掛けてあり、食感の違いが楽しめる一皿でした。
ちょっと食べにくいですけど味は良いですね。これも酒のアテにぴったりです。
キープしていたボトルが空いちゃったので、もう一本お願いして塩唐揚げをいただきます。
塩唐揚げはレバーの醤油漬けと並んでこちらの大人気メニューです。
大振りの鶏肉があっさりカラッと揚がっていて、そのまま食べても付け添えのポン酢を使っても美味しくいただけます。
ボリュームもあるので数人でシェアすると良いかもしれませんね。
我々は2人で揚げたてアツアツを奪い合いますけど(笑)。

かなりお腹も満たされましたので、そろそろ焼鳥をお願いします。
いつものお任せ5本は、ささみサビ焼き、はらみ、ハツ、ねぎ間、濃厚なのに後味が残らないタレのレバーです。
こちらは炭火ではありませんが、火入れが本当に絶妙できれいに美味しく焼き上げてくれます。
やっぱり焼鳥は鶏肉の味を引き出す塩加減と火入れの技術なんだなと実感します。
焼鳥前もとても楽しめましたが、やっぱり焼鳥が美味しいからこそのサイドディッシュですね。

今日は久しぶりなのでやる気満々、とうもろこし焼きとジャンボ獅子唐を挟んではつもと、さえずり、つくね、やげん軟骨、皮、せせり、最後に砂肝をお願いしました。
これで本日いただいていないのはぼんじりと手羽先だけです。
両方とも今日は数がないとのことなので、遠慮することにしました。
また来月のお楽しみにとっておきます。

普段茹ででいただくとうもろこしを、焼いていただけるのはちょっと嬉しい。
香ばしさと甘さが増して旨さが強くなります。
獅子唐はジャンボというだけあって大きいですね。皮身が厚くて食べ応えがあります。
野菜焼きって焼鳥の箸休め的なイメージですけど、こうしていただくとやはり美味しいです。
北海道では串に刺して焼けば豚肉でも何でも焼鳥だと教えてもらいましたが、野菜焼きも焼鳥の立派な仲間です。

さえずりとはつもとはこちらのタレで。
濃いタレの味わいなのに口の中でサッと消える絶妙なタレです。
レバーに一番合うと思いますが、さえずりにもはつもとにも合いますよ。火入れも抜群です。
こういう美味しい焼鳥が身近な店で普通にいただけるのは本当に幸せなことです。
タレがあまりに美味しいのでつくねもタレで。やげんは塩ですよね。
せせりはタレ、皮は塩で美味しくいただきました。

今日はいつもより焼鳥前が多かったのと焼鳥も調子良くどんどん食べちゃってボトルも追加したのですが、それでも2人で1万円ちょっとでした。
こんなに美味しくて普通の居酒屋値段ですから、予約しないと席が取れない訳ですね。
いつにも増して満足しました。美味しかったです。

ご馳走様でした!
また1ヶ月後くらいに予約して伺います。

あ、締めにまんてんでカレーを食べて帰ろうかと思ったんですけど、土曜日なので16時で早仕舞いなんでした。
残念(笑)。


最近、予約がなかなか取れない酉たけです。
電話するタイミングが悪いというか、思いついて突然電話しても席は空いていないってことです。
人気店なのはわかっているんですが、焼鳥屋はそうだ今日行こうみたいなことが多いので、こういう電話になってしまいます。
いい加減事前に予約すればいいんですけど(笑)。

この日も前日当日に電話しては振られ続けているワイフが突然思い出したように電話して、土曜日の開店時間(17時からです)で漸く席をゲットしました。
それでも19時半から予約が入っている席がたまたま空いていたらしいので、19時過ぎまでです。
えらい人気ですね。

久しぶりにお店に伺うと、特に何も変わって・・・あれ、いつも明るく目配りの効くホールの女性が三角巾で腕を吊っていますよ。
どうしたのと聞いたら転んで骨折したとか。
え、骨折してるのに大丈夫なの!?
大将も「骨折しているのに働かせているみたいに見えちゃってまずいんですよ」と言っていましたが、ご本人はいつものように元気に動き回ってます(笑)。
三角巾で吊ってる腕も使ってるし。
すごいバイタリティですね。くれぐれも無理しないようにお気をつけください。

では、いつものようにお通しから。
今日は鳥皮の和えものと定番の柚子入り鬼おろし、生姜の乗ったむね肉の湯引きの3種類です。
これで軽く1〜2杯飲めちゃうので、立派に前菜がわりになりますよ。美味しいです。
次回はこのむね肉の湯引きを一品料理でもらいたいな。生姜の塩加減がとても好みなんです。

そしてこの店に来たらマストのレバーの醤油漬け、それとドレッシングが独特でとても美味しい蒸し鶏サラダ、ささみと茗荷の梅肉和え、皮ぽんをお願いして黒霧島の水割りをいただきます。
この店の料理は何をいただいても美味しいですから、お酒もスイスイ進みます。
週末にここでのんびり呑むっていいなぁ。一週間の疲れも軽くなっていきます。

先週の今頃はミミガーとかもずく酢とかゴーヤーチャンプルーとか沖縄の郷土料理に舌鼓を打ってたんだよね、なんて話しながら飲んでいたら、おや、メニューに島らっきょうの天婦羅を発見(笑)。
ここも沖縄繋がりかと思ったら、良いものが手に入ったんでメニューに加えたんだそうです。
さり気なくメニューに季節のものが入るので、毎回よく見ないとね。
塩でいただきましたが素材の味がよくわかって美味しかったです。
すでに慣れ親しんだ沖縄の味でした。すっかり沖縄ファンです。

あ、そうだ。ここの塩唐揚げもマストです。
名前の通り塩味だけのシンプルな唐揚げですけど鶏肉の美味しさがよくわかる一品です。
ポン酢が付いてくるので、味変に使うのもなかなか乙なものです。
レバーの醤油漬けと塩唐揚げはこの店で使っている鶏肉の自信の表れですね。

で、19時過ぎまでの席ですから焼鳥にいきましょう。
のんびりし過ぎると食べ損ないますからね(笑)。
まずはお任せ5本盛りをお願いして、食べたいものを追加する作戦です(っていつもと一緒)。
お任せはだいたい決まっていて、ささみサビ焼き、ハツ、はらみ、レバー、ねぎ間です。
追加ははつもと、さえずり、つくね、せせり、やげん軟骨に皮、砂肝、手羽先・・・ってほぼ焼鳥全部でした(笑)。
あれ、写真がいくつかないですね。撮らずに食べちゃったみたい。
希少部位も160円で出しちゃうんですから有り難いことです。

今日もとても美味しい焼鳥を堪能しました。大満足です。
今日こそ次回の予約を入れて帰ろうかと思いましたが、次回いつ来たくなるかがわからないのでまた来ますねと大将に伝えて店を出ました。
また空いているところにハマったら参ります。
夜遅めに覗くと席が空いていることがあるので、飛び込み専門なら平日22時過ぎが狙い目かと。
あ、土曜日は23時閉店なのでラストオーダーが22時です。ご注意ください。

ああ、美味しかった。
ご馳走様でした!!!



毎度お馴染み、酉たけです。
最近ますます予約が取りにくくなってきてなかなかお邪魔できないんですが、この日は早い時間なら大丈夫ということで、いつものカウンターに座って焼酎をいただきます。
焼き場の前で大将と話しながら冷たい焼酎を飲むのは楽しいです。ちょっとご無沙汰していたので近況報告しつつ、年末年始に大将が偵察に行っていたL.A.の話を聞きました。

西海岸は相変わらず日本食が大人気のようで、寿司、焼きそば、ラーメン、焼鳥どこも繁盛しているそうです。
彼の国はなんでもたくさん食べちゃいますから(笑)日本食はヘルシーに見えるんでしょうか。
でも良い鶏肉が手に入らないようで、焼鳥のレベルはそこそこだそうですよ。
やっぱり美味しい焼鳥を食べるなら日本ですよねー!

ということで、お通しから。
春っぽく青菜のお浸しに笹身が散らしてあるものと、定番の鬼おろしとむね肉の湯引きです。この湯引きに乗ったおろし生姜の塩気が絶妙で、これだけでグイグイお酒が飲めちゃうんです。
慣れ親しんだ味ですが、美味しいことがわかっていると安心してお酒が楽しめます。

久しぶりなので、大好物のレバーの醤油漬けとワイフの定番のきゅうりとキャベツの味噌添え、お新香の盛り合わせに新メニューらしき煮込み豆腐をお願いしました。
こちらのメニューはテーブルの上に置いてあるものだけで短冊は貼ってないんですが、よく見ると一品料理が少し入れ替えられていたりして、丹念に見ないと新メニューを見逃してしまいます。
大将も言ってくれればいいのに(笑)。

ということでレバーの醤油漬けをいただきながら、焼酎のお湯割りをゆっくりいただきました。
ここのレバーは鮮度が良くて、しっかり味つけられているのに少しもしつこくなくて味わいの深い一品です。
ここにきたらマストです。
これだけ通って食べたことなかった煮込み豆腐は、豆腐に鶏肉の旨味が強烈に染み込んでいて抜群に美味しいです。
豆腐と煮込まれた出汁を味わう料理ですね。
ネギと後から足した七味唐辛子がよいアクセントになっています、
キャベツきゅうりはついてくる2種類の味噌が美味しいです。
これだけでお酒が3杯はいけますよ(笑)。
お新香も実はとてもよく漬かっていてお酒のアテにぴったりです。
ほらもう瓶が空になってしまいました。

では焼鳥前を終えようかと思ったら、珍しくワイフが塩唐揚げが食べたいと。
焼鳥を食べてからだと入らないので、先に少し食べたいんだとか。
望むところです。飛んで鍋に入る冬の鶏肉です(笑)。
唐揚げは余計な味がせず、鶏肉の香りと美味しさをしっかり味わえるこちらの名物料理です。
少し酸味を効かせた出汁がついてくるので、浸けて複雑な旨味を味わうも良し、そのまま熱々を食べて酒で流し込むのも良し、です。
本当に美味しいなぁ。これがうちで出てきたら何処でも飲まないよ(笑)。

たっぷり唐揚げを堪能したので、今度こそ焼鳥です。
いつのもおまかせ5本からスタート。
いつもだいたい同じなんですが、今日はささみサビ焼き、はらみ、ハツ、ねぎま、レバーの5本です。
これで650円なんてお得です。美味しいのに安いからいつも満席なわけですよね。
特にレバーがこちらのタレと良くあって、いつものことながら大変美味しい。
ここのタレはレバーに合わせてあるんじゃないかと思うくらいです。
レバーの醤油漬けにレバー焼きで鉄分をたっぷり摂取して、女性にも優しい食事ですね。
炭で焼いていないのに火入れ加減が見事で、素材に合わせて上手に焼き分ける技量が素晴らしいです。
たいしたもんだなぁ。

では追加を。皮とつくね、軟骨に手羽先にせせり、それにネギ焼きをお願いしました。
こちらには野菜焼きに筏が載っていないんですが(珍しいですよね)、今日は焼いたのを串から外して盛り付けてくれました。
串から直接いただくより甘みが強く感じられて上品な仕上がりになりますね。美味しいです。

皮もふっくら焼けていて、こちらの焼き加減だと塩が好みです。
つくねはもちろんタレで。これがまた抜群に美味しいです。
あ、軟骨と手羽先とせせりは写真撮る前に食べちゃったよ(笑)。
美味しいと写真撮るのを忘れてしまいますね。
まあいいか。いつも一緒だし。

ワイフは先に塩唐揚げをお腹に収めたせいで今度は焼鳥が入らず、追加の焼鳥はほとんど私のお腹に入りました。
めでたしめでたし。
美味しいものでお腹を膨らませるって、いつでも本当に無上の喜びです。
本当は締めに鶏そぼろご飯をいただきたかったんですが、お腹も膨らんだことだし今日は我慢して次回のお楽しみに取っておくことにしました。

でもなかなか予約が取れないから食べれば良かったかなぁ。
これだけのクオリティでコスパが抜群な焼鳥屋さんとなると(タイプは違いますけど)私の中では鳥田中と双璧です。

ご馳走様でした!!!
次はいつ予約が取れるんだろう・・・

焼鳥の美味しさとコスパの良さでは都内有数の店、酉たけです。

先日、学生時代の友人を連れてミニ同窓会でお邪魔しましたが、全員会食などをこなした後の集合にもかかわらず、よほど美味しかったのか出てきた焼鳥全品と締めの鶏そぼろご飯を完食して帰りました。
参加者から翌日来たメールには美味しさに驚いたとのメッセージが連綿と書いてありました。
かなり気にいったようです。
本日、大将にお礼を兼ねて報告しましたが、いやまあ喜んでくれればそれで…みたいなそっけない感じでした。
ちょっと照れくさそうな感じ。あら♡案外かわいい(笑)。
以上、逸話披露&宣伝モード終了。

少し涼しくなったと思ったら夏の暑さが再び猛威を振るい始めた8月下旬、食欲が一向に沸かないので(疑いの目を向けないようにね)美味しい焼鳥をいただこうとやってきました。
お店はお盆明け早々から営業開始したそうです。働き者です。

お盆明けでも店内大盛況、既に満員です。
外で待っている人こそいませんが、電話は頻繁に鳴って予約もどんどん入っているようですね。
入口向かって左手にある小上がりでは妙齢の男女が大盛り上がりしています。
見た感じ同窓会かな。
そう言えば、私も同窓会で利用しましたし、これまで結構な数の同様の集まりを目撃してきました。
同窓会に使いやすい焼鳥屋なのかもしれません(笑)。

大将の目の前、カウンターの真ん中に座りました。
ここだと仕事の合間にちょっと手が空いた大将と話ができたり、調理の様子が見られて楽しいんです。焼鳥屋さん版のシェフズ・テーブルでしょうか。
いつものようにすぐにおしぼりとお通しが3品出てきます。
大好物の皮付き鶏胸肉の湯引きにしっかり目に塩味がついた生姜ソースが乗ったものとおにおろし、それに本日はひじきの煮物です。これで350円ですからとても良心的なお通しですよね。

私はお通しにも手を抜かない店が好きです。
寧ろお通しこそ最初にお店で口にするものですから、客にお持て成しの気持ちを表すのも、こういう味わいのもの出しますというお店の挨拶としても、とても重要だと思っています。
美は細部に宿る、とまでは言いませんけど、お通しはメインには決してならないもののお店を印象付ける大切な&食べられる看板ですから、ここを頑張ると客足が伸びる可能性を高められると思います。
どなたか「お通しが豪華&美味しい居酒屋&焼鳥屋さんまとめ」とか書いてくれないかなぁ(自分でやれと)。

で、本日は自分の中で一通りいただきたいものをきちんと食べようと思って来ました。
というのもここ数回緊急避難に使ったり同窓会で利用していて、焼鳥に正面から向き合っていない感じだったもので(笑)。
早速蒸し鶏サラダときゅうりとキャベツの味噌添え、それと(お、新メニューか?)鶏もつトマト煮込みをお願いします。
おっさんはベジタブル・ファーストを守っていつも安全運転を心がけています。

蒸し鶏サラダは結構なボリュームです。
野菜が沢山いただけるので、特に猛暑で葉物が高いこの時期は助かります(主夫目線)。
しかもちょっと甘めのポン酢がジュレっぽく掛かっていてクリスピーな鶏皮チップが乗せてありますから、低カロリーで高タンパク&高ビタミンな素晴らしくバランスの良いサラダです。
女性はこれを一人で食べたらもうご馳走様お勘定お願いします、になっちゃうかも(笑)。

さらに、きゅうりとキャベツを味噌につけてポリポリします。
これはベジタブル・セカンドとは言わないよね。
ちなみにセカンドと言ったら誰が何といっても高木豊です。関係ないけど。
ビールから黒霧島の水割りに替えているので、お味噌の塩気と甘みが酒と一緒に楽しめます。
味噌って焼酎にとても合う調味料ですよね。

そういえば味噌って塩分が高いから血圧を上げてしまうので控えなさいと言われていましたが、最近の研究では味噌は血圧を上げるどころか血圧抑制機能があることがわかりました!
なんと「1日32gまでの味噌摂取は、血圧を上げることはない」という結論が長期摂取試験から判明しているそうです。
ちょっと我田引水っぽいけど(笑)でかしたマルコメ。
本当は炊きたてのご飯に山牛蒡の味噌漬け乗せてガツガツ喰いたいそこのお父さん!朗報です!
リンク先しっかり読んで、奥さんにお味噌汁作ってもらって、山牛蒡の味噌漬け乗せてどうぞご飯かっ込んで下さい。
血管切れたりしませんから(笑)。
ということで味噌塗ってきゅうりポリポリ。あ、美味しくて写真撮るの忘れた。
まあいいか。きゅうりとキャベツって誰でもわかるし。

さてお盆明けに登場した?新メニュー、鶏もつのトマト煮込みをいただきます。
うん、とっても美味しい!
鶏もつはもともとあっさりしていますが、酉たけのは特に鮮度が良くて大変上品な仕上がりです。
鶏の出汁がたっぷり出たところにグルタミン酸とアスパラギン酸の宝庫であるトマトで旨味追加!
これで美味しくないはずがないですよね。
きっと私が作るともっと野菜を放り込んでしまってトロトロに仕上げてしまうと思うのですが、こちらはスープたっぷりのサラサラ系です。
極めて抜群にとてもほぼ間違いなく酒に合います。
大将は見かけに寄らず(失礼)センスいいなぁ。

口の中がいい感じにさっぱりしたので、必食のレバー醤油漬けをお願いします。
なんてまろやかでクリーミーで味わい深いんでしょう。
焼酎でも日本酒でもワインでもウイスキーでもテキーラでもズブロッカでもラムでも何でも合います、きっと。軽い酒はこの旨味に簡単に負けちゃうでしょうね。
隠れた主役は生姜です。薄切りにして一緒に漬け込んであるんですが、レバーの旨味を吸い込んでいて実に美味しいです。レバーの醤油漬けは生姜を食えくらいの美味しさです。
大将は私が生姜ファンなのをご存知なので、いつも少し余計に入れてくれます。
お気遣いありがとうございます。

さて、今日は食欲もかなり落ちていることですので(疑いの目を向けないように)、気合を入れるべく焼鳥前をもう少しいただきます。
最近ちょっとご無沙汰していたド定番の塩唐揚げと鶏焼売です。
こちらに来る客の86.3%が注文する(私調べ)という塩唐揚げは、非常に細かい衣で表面はクリスピーなんですが中はしっとりさっくりで、どこかの席で注文が入ると隣の席から「こっちにも!」と声が掛かるチェーンオーダーメニューです。
そのまま食べても大変美味しい定番中の定番ですが、ほんの少し酸味を感じるつけダレが付いていてこれがまた美味しくいただけるので、すぐになくなってしまいます。
こちらに来る客の77.52%が注文する(目視確認)という鶏焼売はワイフの大好物です。
じっくり蒸されてホワホワになった焼売に辛子をたっぷり&醤油を少しつけていただくと鶏ひき肉の脂がじんわり口の中に溢れてきてもう堪りません。
アツアツなのでヤケド注意ですけど、冷めないうちに食べないともったいないです。
鶏ひき肉には下味をつけていますが、甘味さえ感じるジューシーな一品です。

では、そろそろ焼鳥に。
ワイフは前半飛ばしすぎたのであまり入らないと言っています。やはり夏バテでしょうか(笑)。
ではいつものお任せ5本をお願いしてそのあとは様子を見ることにしましょう。
ささみサビ焼き、砂肝、はらみ、レバー、ねぎ間の5本は、私の中では宛らマイルスの63年のSeven Steps To Heavenのフレッシュなクァルテットに匹敵します(異議申し立ては却下します)。
ジョージ・コールマンって地味でイマイチ評価が低いんですけど、私ははらみみたいに噛めば噛むほど味わい深くて大好きです(きっぱり)。
流麗なパッセージも披露しつつ朴訥な音色というのが彼の持ち味です。
このフレッシュなのに濃厚なレバーは、当時17歳でバンドに起用されたのに全く物怖じしない演奏を披露しているトニー・ウィリアムスみたいです。

なんでレバーがこんなに美味しいの?とちょいの間手の空いた大将に声をかけると、大将は毎朝9時には店に来ているんだとか。
何をするかというとその時間に毎日運ばれてくる鶏肉のチェックです。
同じ朝挽きの鶏肉でも当然個体差もあり、良いものとそうでないものを見分ける必要がありますが、納品時にチェックすることですぐに交換ができるし、きちんと伝えることで業者さんも良いものを持ってきてくれるようになったんだとか。
それは大変素晴らしいお話です。もちろん最終受益者である客のためにも鮮度が良くて品質の高い鶏肉を仕入れていただけるのはとても有り難いですし安心して焼鳥を楽しむことができますよね。
毎晩遅くまで片付けなどして帰宅するのに、朝9時にはお店に入るなんて素晴らしい!
頭が下がります。

ということで、鶏肉の美味しさを再認識したので、追加でさえずり、つくね、皮、せせり、ヤゲン軟骨をいただきます。
あれ、つくねと軟骨は食べるってお腹いっぱいじゃないの?
え、鶏そぼろご飯のお腹を残しておいた?はいはい。
夏バテはごく短時間で解消されたようで良かったです(笑)。

さえずりとつくねはレバーと同じタレでいただきます。
漬けると一瞬真っ黒になる程濃厚なタレなんですが、焼き台に戻すと色が切れていきます。
タレにつけては焼き台に戻すのを3度繰り返します。
とても丁寧な焼きですね。
なので、濃厚なのにさっぱりとしていて、とても後引きな味です。
いつまでも食べていたい味っていうとバカな表現ですが(笑)そんなイメージです。
せせり、軟骨、皮は塩で出てきました。そういえばこちらでタレと塩を指定したことないな。
全部お任せでこれだけ美味しくいただけるなんて何も言うことはありません。
カリッとジュワッと香ばしく焼き上がっています。至福の時間です。

締めは鶏そぼろご飯です。
これはお腹がいっぱいでも食べないと後悔する本当に美味しい締めの一品です。
食べずに帰ると、寝る前にやっぱり食べれば良かったなと思うので、何が何でも食べます(笑)。
夏バテ解消には多少の無理も必要です。

でも今日は、鶏そぼろご飯を半分ワイフが食べて(全部はあげないよ)、私は再度ハツとはつもとをタレでお願いしました。
ハツはいつも塩で出てくるんですが、こちらのタレの焼き具合を見ていてどうしてもタレで味わってみたくなりました。
もちろんこれまでにも何度かいただいているのですが、なんだか今日はタレそのものを味わいたい気分です。
やっぱり濃厚なのにさっぱりとしています。後引きなのに後味が綺麗です。
なんだかすごい実力の店なんだな、と改めて感心しました。
あ、食べるのに夢中で写真撮りませんでしたよ。

これで(瓶ビールと焼酎ボトルと焼鳥前6品と焼鳥5本セット2人前と追加10本と鶏そぼろご飯)締めて2人で1万円です。
嘘でしょって思いますよね。私もそう思いました。うそでしょ!?
こんなに美味しくてお値打ちなのは偏に大将の努力によるところが大きい、というか全てです。
このお店が通える場所にあって本当に良かったです。

実は、夏バテで食欲がないので(疑いの目を向けないでね)、ご飯に鶏もつトマト煮込みをぶっかけて食べさせてもらおうと思ったんですが、それでは本当にただのおっさんなので思い留まりました(笑)。

いつも美味しいものをありがとうございます。
ご馳走様でした!!!

諸般の事情により2週連続の同窓会です。
先週の同窓会で集まってくれた連中経由で現在の連絡先が確認できた友人がおり、しかも先週は都合が悪くていけないけど写真送ったらやっぱり会いたいと言い出すワガママ者もいて(笑)、今週は5人のミニ同窓会と相成りました。

21時と遅いスタートでしたが、店内は相変わらず満席。やっぱり人気店ですね。
皆さん楽しそうに飲んで食べてますから、早速お相伴に与って焼鳥好きの仲間に入ります。
さていつものようにお気に入りの突き出し3品が置かれて芋焼酎で乾杯。
先週と同じく、各自の近況よりは学生時代の思い出話、ゼミの仲間や先輩の話、学生時代に密かに憧れていた大学院の先輩の話などで盛り上がりました。
先週は店に入る前に炎天下を歩き回らせて不評を買ったのですが、今日は21時からですから特に趣向はなしで開催して正解でした。
独りよがりな思いつきは迷惑なだけでした(笑)。

焼鳥はお任せ5本セットをお願いしました。
それとレバーの醤油漬けはこいつらに食べてもらわないと。
研修会のついでに来た友人はすでに食事を済ませていてお腹は減っていないと言っていましたが、酉たけの焼鳥が美味しくて軽くてスイスイ食べられると喜んでいました。でしょでしょ(笑)。
でも同窓会なので、飲んでは話に花を咲かせるというパターンですから、食事はなかなか進みません。
まあ今日は仕方ないか。

そんなわけで、あっという間に閉店間近の時間。
もう食事は結構という連中を尻目に、鶏そぼろご飯をラストオーダーします。
まあ騙されたと思って食べてみろって(笑)。
ほら、みんな揃ってわしわしと掻き込み始めました。
こいつら、学生時代に戻ったのか?(笑)
美味しいものは人を幸せにしますね。

馴染みの店に好きで通っていると、徐々に最初味わった感動は薄れていきますが、30年来の友人を連れて行って喜んで食べている姿を見ると、やはり焼鳥屋としての実力とコスパの良さを改めて感じます。
5人で6800円っていったいどういうこと?(笑)え、ボトルが入ってたから?あ、そう。
こんなに良い店、そんなにないよなぁと思いつつお店を後にしました。

ご馳走様でした!!



土曜日の夜、久しぶりに広島のお好み焼きが食べたいねという話で盛り上がり、食べログで検索したら神保町に新しいお店を発見。
念のためネットで検索すると本店は広島の国泰寺町にあるとのこと、国泰寺町といえば地蔵通りにも近く、地元の人が通う安くて美味しい店があるエリアですから、それはいいと出かけました。

結果は見事に玉砕(笑)。木っ端微塵でした。大失敗です。
お好み焼きに生のキャベツが敷いてあるっていったい・・・
あまりのことに笑っちゃいました。唯のフランチャイズにしても酷すぎます。
どなたか東京で本物の美味しい広島お好み焼き食べさせるお店ご存知でしたら是非教えて下さい。
宜しくお願いします。m(_ _)m

ということで、早々に気分修復を図るべく、神保町をあてもなく彷徨います。
暑い一日でしたが、この時間になると風もあって案外過ごしやすいです。
お店を探しながら交差点方面に歩くと、21時を回っているので開いている店は限られます。
対面に見えるエチオピアは開いていますが、ワイフはお好み焼きの後にカレーは無理とのこと。そりゃそうだ(笑)。
丸香漢陽楼餃子屋も閉まってますね。アリゴは開いていますが満員。あら酔の助も満員かあ。
こうなると駄目元で酉たけを覗いてみて(もちろん満員だと諦めていますが)ダメなら帰ろうとお店に向かいました。

外から覗くと、奇跡的にカウンターが空いています!
即ガラガラと引き戸を開けて大将に聞いたらどうぞと言われ、やっと落ち着き先を見つけました。
良かった良かった。
遭難しかかった冬山で山小屋の灯りを見つけた気分、お武家様に袈裟懸けにされそうになって必死に山門を駆け上がってお寺に逃げ込んだ気分です(意味不明)。
やっぱり自分の舌に合うとか、美味しいものを出してくれるとか、気の置けない雰囲気で機嫌良く食事ができるとか、良い酒が揃っているとか、そういう店は限られますよね。
新規開拓も当たれば楽しいですが、本日のようにドがつくインケツ(ジャりんこチエ用語)を引いてしまうこともありますから、自分のバイオリズムを確かめてから新規開拓すべきでした。
調べてみたら案の定、感情(Sensitivity)が最低でした(笑)。

で、時間も遅いので今日は大好物のレバーの醤油漬けとおまかせ5本をお願いして、黒霧島をちびちびと飲みます。
駆け込み寺に使うには勿体ないお気に入りの店で反省会が始まりました(笑)。
大将にも、今日こんな店に入っちゃってさと愚痴交じりにお話しすると、自分もまだ子供が小さいので自分の行きたい店には行かれず、結構ストレスが溜まっているとのこと、お店選びには誰しも苦労するものなんだと無理矢理腑に落とします。

でも、すっと出てきたいつものお通し3品をいただくと、これまでのネガティブな気持ちが胡散霧消します。
おにおろしは口の中をさっぱり整えてくれますし、蒸した胸肉の生姜おろし添えはいつも本当に美味しくて、今日は特にほっとする味でした。
今日はそのお通しが私とワイフで違いました。
終わっちゃったんでとチャンジャと枝豆のニンニク和えが1つずつ。却って有難いです。
どちらも何だか嬉しくなる味です。手作りって安心しますね。素直に美味しいです。

ワイフはなんだかしょぼんとしていましたが、いつものように焼鳥をいただくと俄然元気を取り戻しました。現金な人です(笑)。
確かに美味しいものをいただくと、もうそれだけで幸せな気分、楽しい気分になりますし、元気も出ますよね。
こちらの焼鳥はそういうパワーをくれる一品です。
新規開拓は大概にして、いつも美味しいものを出してくれる馴染みの店にせっせと通おうと思った夜なのでした。

聞けば、土曜日は食事メインの客も多く開店当初からフル稼働なんだそうですが、21時を過ぎると席が空くこともあるようです。
良いことを聞きました。予約が取れないときは、21時以降を狙ってふらりとお伺いしようと思います。

ご馳走様でした!!!
あ〜良かった。口直しできて(笑)。


結婚して25年経ちますが、ことあるごとにワイフをいろいろな焼鳥屋に連れて行ったので、ここ数年ワイフのほうが焼鳥に煩く&美味しい店を知っているくらいまで成長しました(笑)。
焼鳥というとおっさんが部下連れてとか、おっさんが友人ととか、おっさんが一人でとか、おっさんが・・・というイメージですが、ワイフのように女性もおっさん化してきているのか(失礼)、焼鳥屋さんで楽しそうに歓談する女性の姿は今や珍しくないですよね。

で、ワイフに行こうかと言ったら断らないのが酉たけさんの焼鳥です。
タレの味が好みらしく、またこちらのレバーの醤油漬けが大好物のようです(造血作用を助けるビタミンB12が豊富ですし)。
焼鳥食べて健康的に!ですね。飲み過ぎなければの話ですけど(笑)。

相変わらずの人気店で、週末は予約しないとまず入れません。
週中も電話して空き状況を確認してから行くことをお勧めします。
大将はどんなに忙しくても鳴った電話には必ず出てくれますよ(偉い!)。

今日も予約でいっぱいのお店に早めに入りました。
こういう人気店はさっと食べて出れば次のお客さんの席が空きますから、あまり長居はしないように心がけています。
いつものように突き出し3種をいただいて、瓶ビールで喉を潤します。
これがこの店での作法のようになってます。
相変わらず、鶏胸肉の湯引きは生姜ソースがとても美味しいです。うんうん、この味この味。
焼鳥屋さんですから当たり前のことなのかもしれませんが、塩で素材の旨みを引き出す技に大変長けていると感じます。
塩加減って大切ですよね。

で、ベジタブルファーストを守ってキャベツとキュウリの二種味噌添えをいただいてから、鶏レバーの醤油漬けと塩唐揚げ特製ポン酢を。
どれも相変わらず美味しいです。焼鳥屋さんのサイドメニューとしては出色の出来です。
そのあとやっぱり頼んじゃう鶏皮ポン酢とごぼうの唐揚げ(冬は蓮根の唐揚げになります)も品の良い味というか、日本酒にも焼酎にもビールにも合うように考えられた味付けですよね。
ごぼうの唐揚げには生七味がたっぷり振りかけてありますから、香りも大変良いですしアクセントとしても気が利いています。
その上いずれも500円前後ですから、CPも抜群です。おっさんに優しい店ですね(笑)。

焼鳥はいつものようにお任せ5本盛りをお願いして、焼き上がるまでのリリーフはささみユッケにお願いしました。ブルペンは既にフル回転です。
ささみ、はらみ、ハツ、ねぎ間、レバーと順に徐々に味が濃くなる構成です。舌に美味しく感じられる気配りですね。
クローザーには、つくねと皮をタレでお願いしました。
今日も磐石の完封リレーでした(笑)。

ご馳走様でした!!
いつもありがとうございます。

関係ないですけど、食べていてびっくりしたことが。
カウンターで隣の席に座ったお若いカップルが焼鳥を食べ始めた時、女の子だけでなく男の子も串から焼鳥を外してお箸で食べ始めました。
にわかに自分の目が信じられなくて、何度もチラ見してしまいました(笑)。
串ごと口に入れて鶏肉を一気に引き抜き、ムシャムシャと噛みつつビールをグイッと飲むまともなおっさんに一刻も早く成長してもらいたいです。



良い&繁盛している飲食店って、
1. 何より提供している料理が美味しい
2. 素材・鮮度・熟成度に気を配っていて同じような食材で料理を提供する店よりもクオリティが高い
3. 居心地が良い&寛いで楽しく食事ができる 
4. ホスピタリティが高い&名物店主の個性で客の満足度が高い 
5. 満足度を考慮した料金設定が妥当&割安に感じられる 
6. また行きたいと思った時に比較的容易に行くことができる 
などが大方のコンセンサスが得られる条件なのではないかと思います。

これに、
7. 常連客かどうかで露骨に差を設けない&設けていてもそれを感じさせない とか
8. いつも提供される料理のクオリティが変わらない、もしくは良くなっている とか
9. 食材知識が豊富で新しい食材・産地のものも積極的に試してメニューの開発に熱心 とか
10. 料理に季節感がある&季節に応じた旬の食材を使っている 
なども条件に入ってくる場合もありますよね。
私は高級店&高い食材を扱う店になればなるほど、1〜4の要素の重要性が増すように感じます。

※ ほかに皆さんが良い店の条件だと思っている項目を是非ご案内下さい。

飲食店って大変です。
いつも競争に晒されていて、営業努力や商品開発など考え付く経営努力以外のところで人気不人気になったり、地域の景気変動で客足が落ちたり、鳥インフルエンザや自然災害、不漁などで突然食材が調達できなくなったりする訳ですから、毎日が勝負ですよね。
そんなこと言ったらサラリーマンだって経営者だって外的環境という意味では変わらないじゃないかとのご意見も聞こえてきそうですが、その通りです(笑)。

我々サラリーマンだっていろいろ大変です。
でも、その仕事の疲れやストレスを束の間軽くしてくれるのが美味しい食事であり、酒であり、酒肴であり、店主や女将の笑顔だったりする訳です。
いつも本当にありがとうございます。

で、酉たけです。
最近は本当にいつも満席で、なかなか予約の取れない人気店になってきていますから、6がやや悪くなっていますが、これは人気の高まりに応じてですから必然かと思います。人気の高い大学&学部や就職先は競争率も自ずと高いものです。
紹介制ではなく来店は営業時間中いつでもウェルカムの完全オープン(笑)であれば、当然のことですね。
今日も早い時間からほぼ満席、空いている席も全て予約済みということで、相変わらずの人気です。

いつものようにお通しが3種類出てきます。これだけでお店の姿勢が伝わりますよね。
どれも料理として成立している美味しいお通しで、特に鶏胸肉の湯引きは生姜ソースがとても美味しくて、いつもすぐなくなってしまうのが残念です(笑)。
前回残しておいた焼酎のボトルが思いの外たくさんあったので、やれ嬉しやとお湯割りでいただきましたが、お通しとの相性も良く、冷えた身体を温めてくれます。
生姜もいただいてますから、健康効果抜群です。ただ、冷え対策には生姜に熱を加えてショウガオールにしなければいけないので残念ながら保温効果はありません。

さて、酉たけは焼鳥に行く前に美味しいものがいただけるのが楽しみです。
今日は蒸し鶏のサラダ、塩唐揚げ、大好物のレバーのしょうゆ漬けとささみのユッケを。
どれもねぇ、本当にきちんと作ってあってこの料理はこの味ってしっかり「決まってる」んですよ。
単に美味しいというだけでなく、食感や香り、お酒との相性を考えて味を決めています。
塩唐揚げもそのままで十分美味しいのに、ちょっと強めのポン酢が付いていて、これに浸して食べると甘みと酸味が引き立って、熱めのお湯割りとぴったりです。
冷たいビールにも合うんじゃないかと。
焼鳥が美味しくて食べに来ているのに、焼鳥前(笑)で既に満足してます。

焼鳥はおまかせ5本セットから。
こちらのメニューから5本が任意に選択されて1本10円安くなるのでちょっとお得な感じが良いですね。
たった10円ですけど、この価格なのでセットで頼まなくても十分コスパに優れているのに気持ちが嬉しいです。
今日は定番のささみとはらみの他にレバーとハツとねぎ間が来ました。
いつもは七味を軽く振ったりするのですが、今日は鳥皮ポン酢をいただいて、塩焼きにポン酢おろしを乗せていただきました。
塩唐揚げのポン酢がとても美味しかったので、焼鳥でも試してみようと思って。
これが大正解でした。鳥皮ポン酢に七味を振っておいていただいても美味しいです。
焼鳥っていろいろ楽しめる食べ物ですね。

セットにないものは追加で。
ワイフは好物の手羽先とトマトの肉巻き、私はつくねと皮とせせりです。
美味しいのがわかっているので、どれも安心してお願いできるのが満足度をさらに高めるのでしょうか、今日も大変美味しくいただきました。

これだけいただいて2人で6000円ちょっと。驚異的なコスパです。
ボトルが入っていたので酒代が安かったんですね。それにしてもお安いです。

勝手に挙げた条件1〜10のうち、少なくともマストと思われる1〜6の条件をこの店は完全に満たしてます。7〜10ももちろん満たしているんじゃないかな。
お店とお客さんには相性や好みがありますから、個人的条件に合致しているからといって良い店と断言するつもりもありませんが、少なくとも私にとっては本当に良い店です。

ありがとうございました。ご馳走様でした!!!

禁煙にしてくれたら、文句なしに満点なんですけど(笑)。
年末も徐々に迫ってきた12月中旬、神保町もクリスマスツリーとか電飾とか、他の街と似たようなことをしていますが、あんまりフィットしている感じはしません(笑)。
本とカレーと餃子の街は、世間に安易に迎合せずにいつまでも神保町でいて欲しいものです。

さて、酉たけリターンのために黒霧島4合瓶を敢えて飲み残しておきましたので、そろそろ頃合いかと散歩がてら神保町に遠征です。
三省堂で本をいくつか物色し(何で書籍って見てると読みたくなるんでしょうね)、入店したのは19時過ぎでした。
店内は地元の方の寄り合い&忘年会のようで、いつにも増して賑やかです。

では瓶ビールで喉を潤し、例によって突き出し3種から。
今日は大好きな柚子風味の鬼おろしとにんじんしりしり、それにムネ肉にサラダオイルと塩でマリネした生姜ソースが乗った一品が出てきました。
いつも思うんですが、これだけでビール3杯はいけます。立派な突き出しです。

で、今日の目的は前回食べ損なった鶏メンチカツをいただくことですので早速お願いしました。
焼鳥前(って言うのか存じませんが)には他に砂肝の塩漬け、ささみのユッケ、特製塩モツ煮込み、定番のキャベツ&きゅうり味噌、塩唐揚げをいただきます。
こういうサイドメニューっていうか一品料理も美味しいのが良い焼鳥屋さんの条件ですよね〜。
ささみのユッケは新鮮なささみを湯引きして特製ダレに絡めてあり、甘みとコクとささみの味の良さに酒が進みます(良かったなぁボトル残しといて)。
砂肝の塩漬けは、前回レバーの醤油漬けがとても美味しかったので、きっとこれも美味しいだろうと二者択一で選んだのですが、どっちも当たりだったんですね。
塩で揉んだ砂肝に少しごま油を和えて、白髪ネギと青葱を散らし、一味を振っただけのシンプルな一皿なんですが、これが抜群に美味いです。
特製塩モツ煮込みはゴロゴロした根菜と鳥モツが炊いてあって、こちらも素材の味と少々の塩だけでとても美味しく仕上がっていました。ご飯のおかずにもきっとぴったりです。
塩唐揚げは絶品でした。そのままいただいても柔らかくて味付けが絶妙でとても美味しいですが、付いてくるポン酢に軽く浸していただくと、油が軽くなっていくらでも食べられそうな一品になります。ああ美味しい。
美味しいものをいただくと、人間って何で機嫌が良くなるんでしょうか。
不思議ですが、仕事の疲れやあれやこれやの考え事が一時忘れられて心が軽くなるんでしょうね。
こういうものを出していただけると本当にホッとします。ありがとうございます。

そして焼鳥を。
おまかせ5品からスタートです。どれも塩の当て方が軽くて鶏肉の旨みを上手に引き出してくれるので、安心してお任せできます。
ささみのユッケがとっても美味しかったので、おまかせにもささみはお願いしました。
で、ハツ、はらみ、ささみ、レバー、ねぎまをいただきます。
炭で焼くとなんでこんなに美味しくなるんでしょうね。焼鳥は世界に誇れる日本の食です。
レバーをタレでいただいたらあまりにも美味しかったので、我慢できずにレバーの醤油漬けを追加。
レバーを食べながらレバーの醤油漬けをいただくという、ラーメンライスかうどんかやくご飯のような状況になりましたが(笑)、これはこれで大変お酒が進みます。
ボトルはすぐになくなり、さらに一本お願いしました。
これで次回もうかがう口実ができました(笑)。

さらに追加で皮とつくねとワイフの好物のミニトマト肉巻きをいただき、本日もめでたく食了。
いつも美味しく楽しくいただけてありがたいお店です。感謝感謝です。

でもね、我儘言いますが焼鳥の香りを楽しみたいから禁煙にしてもらえないかな〜と思ってます。
吸いたい人は表で吸えばいいんですから。
折角の焼鳥の香ばしい匂いと立ち上る煮込みの香りを楽しみたいんです。
ぜひ宜しくご検討ください。

ご馳走様でした!!!



平日はともかく、週末は予約必須です。
土曜日に開店と同時に伺いましたが、後から入って来る方は全て予約で満席とお断りになっていました。
白山通りから一本入ったところにありますが、白地に店名が大書された印象的な提灯が出ていますから、見過ごすことはありません。
店内は4人掛けのテーブル席が2つと入って左手に小上がりがあり、同じく4人掛けの卓袱台が2つあります。焼き台前のカウンターは4〜5席ですから20人入ると身動きできないくらいの店です。

で、なんでこんなに人気があるのか。
簡単です、鶏肉の鮮度が抜群に良くて肉の美味しさをきちんと味わえる&しかもお値打ちの焼鳥がいただけるからです。
美味しくてコスパが良ければ繁盛しない訳がありませんよね。
突き出しからして3種類出てきます。今日は柚子皮入りの粗めの大根おろしポン酢、蒸し鶏、根菜と鶏胸肉の和え物ですが、どれも一工夫されていて立派に酒肴としての一品になっています。
ビールにも焼酎にも、もちろん日本酒にもぴったりです。これで350円とは素晴らしい。

まずは瓶ビールで喉を潤しつつ(ここまで結構歩いたので)突き出しをいただきながらメニューを品定め。
どれも美味しそうなので目移りしますが、ささみのなめろう、キャベツきゅうり味噌添え、レバー醤油漬けでスタート。
ささみのなめろうはよく叩いてあって滑らかな舌触り、海苔に挟んでいただくのもなかなか乙です。
これはビールにも焼酎にも日本酒にも合いますね。かなり美味しいです。
特に美味しかったのがレバーの醤油漬けでした。
こちらも滑らかで新鮮なレバーを漬け込んで美味しくしてあるのがよくわかります。
全く癖がなく、口の中でとろけていきます。大変美味。焼鳥への期待も高まります。
焼鳥をお願いする前にこれはかなりお酒に合いそうだと感じて、焼酎のボトルを入れ、本格的に飲みつつ焼鳥を楽しむことにします。
美味しい酒肴を出してくだされば、自然と財布の紐もワイフのツノも緩く&短くなりますよね(笑)。

焼鳥はおまかせ5本盛りから。
ハツ、ささみ、はらみ、つくね、皮が出てきました。
最近は焼鳥屋さんに行くと塩が強いように感じてタレでお願いすることが多いのですが、医者に聞くと焼く時に塩を振っているので、タレにくぐらせるのはさらに塩分が上がるとのことで(塩気とは別だそうですよ)今日はお任せですから気にしなくて済みます。
どれも鶏肉の鮮度が良いことがよくわかる弾力を感じます。
プリッとしていて焼けた香りも素晴らしいし、焼き加減も丁度良いですね。
焼鳥は鶏肉の品質と焼きの技術ですが、こちらは両方とも見事です。
人気店なのも頷けます。ほんと、美味しい。

これはどんどん飲んでどんどん追加だ(笑)。
ということで、ワイフの大好物の手羽先、砂肝、ねぎま、レバー、せせり、皮(タレ)、ぼんじり、ヤゲン軟骨、長芋焼き、ぎんなんを立て続けにお願いしました。
どれも美味しいのですが、特に印象に残ったのは砂肝とせせりでした。
どちらも鮮度が良いのはもちろんのこと、焼き加減が抜群で焦げる直前までしっかり火が入っているのに少しも焦げ臭くなく、肉の香りと甘味を十分に引き出していました。
ぎんなんも新物で、歯にくっつくようなねっちりした食感と塩加減が抜群で大変美味しくいただきました。
あ、鳥皮ポン酢も追加で!(笑)

気がつけば店内はあっという間にほぼ満席。
フリで入ってくるお客さんは残念です。お気持ちお察しします。
常連さんもかなりいるようで、カウンター越しに店主と楽しそうに話をしていました。
これだけ美味しければ通っちゃいますよね。わかります。
近くだったら(遠くないけど)週一で来ます。
店内は店主とホールの男の子の2人だけなので、オーダーとかお願いしたものが出てくるまで若干時間がかかりますが、そんなことが全く気にならないくらい本当に美味しい焼鳥&酒肴でした。

ということで再訪決定なので、ボトルは敢えて少し残して置きました(笑)。
常連さんとまではいかなくても、度々お邪魔したい焼鳥屋さんです。
しかもコスパが抜群です。
メニューの写真を見ていただければ一目瞭然ですが、どれも美味しいのにこんなに安くていいの?という価格設定です(それでも最近10円値上げしたんだとか)。

あ、常連さんは鶏メンチカツを頼んでいる方が多いですね。
次回は絶対食べよう。

ご馳走様でした!!
ボトルの取り置き期間が切れる前に必ず参ります!!


  • ぼんじりもっちり ハツぷるるん せせりじゅわーw
  • 追加で皮とハツ元いただきました!
  • 絶対食べないと気が済まない レバー醤油漬け 最高です

もっと見る

6位

かつぎや (小川町、新御茶ノ水、神保町 / 担々麺、ラーメン、餃子)

30回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2024/10訪問 2025/01/25

[小川町路地裏]日本で一番美味いっ!と思う日式中華

毎度お馴染み、日式中華の殿堂かつぎやです。
そろそろ美味しい中華料理で一杯飲りたいなぁと思ったら、迷わず電話します。
今日も電話して席を確保し、仕事を片付けていそいそと駿河台下まで歩きます。
自宅からは20分弱ですから、立派にご近所です。

店に入ったら、いつもの一番奥&店主の前のカウンター席が埋まっており(人気だからねw)ドリンク類担当の娘さんの前になりました。
それはそれで娘さんと親父の為人(ひととなり)についてお話しする良い機会ですから大歓迎ですw

いつものように、ハイボール濃いめでスタート。
よだれ鶏に特製炙り叉焼(グランドメニューに入れたみたいです)、特製海老春巻で仕事にプンクトを打ちます。
最近忙しさが増して来て食活もレビューアップもなかなかできませんから、こういう時間は貴重&有難さを実感します。

目の前で娘さんがハイボール濃いめを作ってくれるのを眺めるのはなかなかいいなぁ。
角ハイボール専用ジョッキに氷を入れてクルクルとステアでかき混ぜてから一旦その氷を捨て、冷えたグラスに(グラスは冷蔵庫に保管されているのにもかかわらずです)改めて氷を詰めてたっぷりサントリー角を注ぎ、炭酸でシュワっとさせてステアで一回しすれば完成です。
私はレモンはなくて良いので、この作り方は大変気に入っています。
自宅ではここまで手間はかけませんから、いつも最高のハイボールがいただけると勝手に喜んでいるわけですw

そのハイボール濃いめが二杯めになったところで、錦爽鶏のムネ肉でしっとり仕上げるよだれ鶏が登場。
枸杞の実と山椒と胡麻の香り&風味が堪りません。
一時期、大陸系の強烈な辛さとピーナッツの食感が楽しいよだれ鶏にハマって散々通い倒しましたが、店内禁煙ではないのがどうしても我慢できず、最近はすっかり足が遠のいています。
やっぱり禁煙の店内で煙も臭いも気にせず食事できるのが一番ですよね。

茹で汁に一晩漬けてしっとり旨味が増している錦爽鶏のムネ肉は分厚く切られて食べ応え満点です。
そこに辛いだけじゃない香りと旨味がしっかり主張するよだれ鶏のソースが絡まって絶妙な美味さです。
鶏肉はモモ肉が一番だと思っていましたが、このよだれ鶏を食べるようになってから考えが少し変わりました。
調理一つで素材は大きく味わいを変えるってことですよね。

続いて中華鍋の表面でしっかり焼き付けた厚めの叉焼に、軽く火を入れて香りが引き立つ九条葱を乗せて口に放り込むと香ばしくて脂の甘味と塩気が充満して堪りません。
ハイボールが無尽蔵に喉を滑り落ちていきます。
すみませーん、あ、今日は目の前だwお代わりください。

パリパリっと気持ち良く揚がった細身の海老春巻が来ました。
素晴らしい香り、かつぎやの料理はどれも香りが抜群です。
とても繊細な味わいなので、小海老と一緒に炒った海老塩を合わせていただきます。
醤油だと衣が全部吸ってしまって醤油の味しかしないと思われますw

さて、良い感じで調子が上がって来ました。
ウォーミングアップが完了して身体も温まってきましたので、そろそろ思い切り投げます(なにをw)。
ワイフが食べたいのはふんわりニラ玉、私は大海老マヨネーズができるとのことなのでそれと、いつもの注文してから包んでくれる焼餃子と水餃子、マストのお摘み排骨と九条葱叉焼のお代わりをお願いしました。
あ、それとハイボール濃いめw

先発は焼餃子とふんわりニラ玉の組み合わせ。
一緒に食べたことないけど、なんだかご飯が欲しくなります。
しっかり味が沁み込んだ焼餃子にあっさり塩味のニラ玉、これに中華スープなんてあると最高の夕食な印象です。
が、これは酒肴w酒のアテにぴったりですよ。
餃子ってイコールビールみたいな図式が完成していますが、私はハイボール派です。

続いて私が大好きなお摘み排骨登場待ってました!
これもこんがり香り良く、そのままいただいてもしっかり味がついていますし、マヨネーズをちょこんとつけても美味しい。
担々麺のトッピングとして人気になり、そのまま単品メニューに昇格した出世商品?ですw
しっとり漬け込んだ豚肉を強火でカリッと揚げる技が素晴らしいんですね。

水餃子は焼餃子とは包み方が違って優しい味わいですが、肉の美味しさが強調されます。
優しい旨味がある出汁醤油に白髪葱が乗って、これが実に良い酒の摘みになるんです。
白髪葱を最初に考案した料理人にノーベル葱賞を差し上げたいくらいです。
肉の旨味に辛味の残る葱のバランスも絶妙で、旨甘辛い味わいが素晴らしい。

かつぎやが誇るスペシャリテ、大海老マヨネーズが酸味の効いた香りとともにやって来ました。
このトロリと乳化したようなソースが大振りの海老の身にしっかり絡んでとても濃厚な旨味が感じられます。
軽く油通しして締まった海老の身がマヨネーズソースと一緒に焼かれて香ばしいし。
これも御飯に乗せて食べたらさぞかし美味しいだろうなと思いつつ、ハイボールをお代わりしますw

今日も仕事終わりが遅くて早くもラストオーダーの時間。
まだまだ食べたい気分なんですけどここは締めの担々麺をいただいて帰るのが大人と言うものですね。
今日は3辛にしてもらって、辛さと美味さのバランスを追求します。
それにしてもこの担々麺に乗った挽肉の美味さよ。
しっかりと味を入れてあるのに全くくどさはなく、むしろ軽やかで食欲を増進するような味わいです。
ピリッと辛いのに程良い酸味や香りがあって、麺をしっかりサポートしてくれます。
何度食べても、ただ辛いだけじゃない旨味に唸ってしまいます。
スープは胡麻の甘味と豆板醤の辛味に様々な味が溶け込んで複雑な味わい、でもキレが良くて後味すっきりです。
ランチタイムに担々麺ライス食べるために行列している人の気持ちがよくわかります。

ああ、今日も満腹満足w
相変わらずご近所で最高の中華呑みができました。
幸福感でにやつきながら、ゆるゆると登っていく明大通りを御茶ノ水駅方面へと歩きます。
美味しいものをいただいて旨い酒を呑むことは、自分の人生においてとてもとても有意義で大切にしたい時間だと改めて実感しましたw

ご馳走様でしたっ!!!
えー、誤解のないように予め申し述べますが、こちらのかつぎやは希須林の直系で、歴とした日式四川料理&担々麺の名店であることを改めてお伝えします。

でも、この店の酒肴が大変美味しいので、有難いことに中華居酒屋遣いをさせてもらっています。
つまり街中華っぽく呑んで餃子食べて野菜炒め食べてラーメンか炒飯で締めるみたいな利用の仕方をさせてもらっているわけですが、出てくる料理のレベルは街中華のそれとは全く違っていて、素材にしても調味料にしても、調達コストをかけても美味しいものを出そうという姿勢で貫かれており、これまで延べ50人くらいの友人・知人・仕事仲間を誘って伺いましたが、その後リピートしなかった人は皆無、ゼロです。
それくらい美味しいものを食べさせてくれる店ってことですね。

ということで、いつものようにこれから行くから宜しくね〜と電話してその15分後に到着してみると、今日は時間が早いので(夫婦揃って在宅勤務してたのでw)先客なしでカウンターではなくテーブル席に案内されました。
おお、テーブル席からだと景色が違って面白い&新鮮な気持ちで呑めますねw

今日は食べるものは店主にお任せ、あとはハイボール濃いめをいただくだけで天国です。
偶にこの店で美味しいものをたくさんいただいて&思う存分呑んだ帰り道に車に轢かれて死んだら幸せだなぁと思っていましたけどw轢いた人に迷惑がかかるので考えないことにしました。

以下、今宵いただいたものです。
錦爽鶏ムネ肉蒸し 爽やかな酸味と辛味で夏バテ対策w
青搾菜 若いあっさり味の搾菜と白髪葱のコンビは最強
中華冷奴 甘ピリ辛の挽肉味噌と鰹節が食欲&呑欲増進 
海老春巻 独特の馬鈴薯皮で包んだサクサク食感が美味
お摘み排骨 大定番&しっとり揚げは断然酒にぴったり
海老と野菜の炒め 本日の裏メニューはあっさり塩炒め
炊き餃子 品の良い出汁で炊いた餃子は醤油ダレで激旨
白身魚 烏賊 帆立貝柱の炒め 魚介の旨味を椎茸が強調
錦爽鶏揚げ ヒハツの衣があっさり&独特の香りと風味
麻婆豆腐 ワイフのリクエストで5辛 激辛なのに超美味
ミニ担々麺 ワイフ用の特製担々麺を作ってくれました
担々麺 トマトと水菜たっぷりのスペシャル3辛担々麺

今日もたっぷり美味しい中華酒肴をいただきながらハイボール濃いめをゆっくり6杯、夏バテ解消&ストレス解消&滋養強壮で医食同源?を実践しましたって言ったら医者に叱られそうだけどw
いつもながら美味しいものを存分にいただけて大満足です。

今晩も幸せな気分です。
車に轢かれたい・・・w
ご馳走様でした。
大手町〜神田〜お茶の水界隈で一番中華呑みが楽しい店、かつぎやです。
町中華呑み大好きなんですけど、摘みの料理は美味しければ美味しいほど美味しいほうが美味しいw
なので美味しいものを出す店で呑むのが一番ですよね。

ということで梅雨入り前のカラッと晴れて暑い6月初旬、いつものように暖簾をくぐります。
お、どうした店主が怪訝な顔・・・新人の女の子が名前を聞き違えたようで違う名前で席が確保されていたようですw
多分そうじゃないかなということで席が用意されているっていうことで結果オーライです。
新人のお姉さん、まだ表情が硬いのでこれから徐々に慣れてくださいね。

ではいつものようにハイボール濃いめでスタート。
グビグビと喉を鳴らしつつハイボールを飲みながらメニューを眺めると、お、海老春巻と大海老マヨネーズがめでたくレギュラーメニューに昇格していますよ。
お、これは好物が安定的に仕入れできるようになったということでいつでもいただけるわけですね。
素晴らしい、では早速海老春巻は注文しよう。

定番の青搾菜とお摘み排骨はお約束として、今日は焼餃子の代わりに肉焼売をお願いしよう。
その前に豆の甘味が強くてとても美味しい朧豆腐と、独自の仕入れルートがあるらしい完熟トマトをいただいてベジタブルファーストしておきますw
こうしておけば多少お酒を呑んでもワイフに大目に見てもらえますから。

朧豆腐は純和風な印象、これ以外に中華奴もありますが、朧と葱が上手に豆腐の甘味をサポートしてくれます。
本当にこの豆腐は甘味が強くて美味しいんです。
トマトも摘んでから赤くなるのを待つんじゃなくて完熟してから収穫しますから、誰かの口に入るまでの取り扱いにはかなり気を使うとは思いますが、無事我々の手元にやってきてくれて感謝です。
自然な甘味、ダイレクトに感じられる香りと旨味、これが本来トマトの持つポテンシャルだろうと感心させられます。

青搾菜は胡麻油と塩でバランスの良い味わいに仕上がっていますが、いつも爽やかです。
唐辛子で少々ピリリとして後味が爽やか、サクサク&パリパリな酒肴として楽しめます。
爽やかなのに後引きだから中華スナックみたいな感覚で食べられますよ。
気を付けないとすぐになくなってしまうw

肉焼売って一皿3つなんですが、勝手に4つにしちゃったんですけどいいですか?と後から聞かれても問題ないですw
夫婦で喧嘩してもなんですのでw4つ喜んでいただきます・・・と言ったら、おお、今日は肉焼売の上に海老と蟹身を遇らって2つずつ蒸し上げてくれてたんですね!
わーい嬉しいな、こういう粋なことしてくれるからつい呑んじゃうんですw
お姉さん、ハイボール濃いめお代わりお願いします!
変化球系の肉焼売を口いっぱいに頬張って、その味わいの豊かさを思う存分楽しみます。

今度は定番になりつつある海老春巻と、マイ大定番のお摘み排骨が一緒に登場。
パリッと揚がった春巻には肉焼売で使った辛子醤油にお酢を足して使いまわします。
この香ばしい海老の風味に辛子酢醤油が絶妙に効いて、もうハイボールがいくらあっても足りない。
あんまりピッチ上げて呑むとワイフストップがかかってしまうのでペースを落として呑みますw

海老春巻とは対照的にしっとり揚がったお摘み排骨はほんのりターメリックの香り、これも食べると美味しくて笑いが止まらない料理です。
もちろん担々麺のトッピングとしても美味しいのですが、お腹が膨れる前にこの美味い肉に齧りついておきたい私としては、早いタイミングで一品料理として食べておきたい。
マヨネーズにちょっとお酢を足して酸味をアップしても美味しくいただけます。
おお酒よ酒よ、お前はなぜに酒なのだ、とはシェークスピアの有名な戯曲の一節ではありませんw

店主から、叉焼と九条葱の炒めの注文が入ったんですけど、食べるなら一緒に作りますよという絶妙のお誘いが入ります。
いいえ結構です、なんて口が裂けても言えない&言わないw
もちろん大好物はいただきます。

中華鍋に敷いて強めに焼き付けた叉焼はまさに肉を焼いた感が強調される中華焼肉、そこに同じく強い火で一気に炒められた九条葱が香ばしさを増して、そして叉焼の脂を纏って出てきます。
これぞ中華呑みの醍醐味、甘くて美味しい脂と香ばしく炒まった香味野菜の組み合わせは天下無敵と言えましょう。
炭酸は腸を刺激して蠕動運動も高めるそうですし、ウヰスキーは糖分ゼロですからとても大変全く素晴らしい健康的な飲食をしているわけですね(確信)。

続いて木耳と卵の炒めです。
今日は青梗菜と豚肉も炒め合わせていて(いつもとは違うと思う)かなりボリューム感があります。
シンプルな胡麻油と塩味でしっとりしており、ハイボールで口を冷やしながらアツアツをがっつりいただく感じです。
これは素直に美味しい、幸せな味です。
酒が美味しくて摘みが最高なんだからいくらでも呑めちゃう気になりますw

まだ食べられますか?と聞かれて首が勝手に縦に動きますw
こんなに美味しいのに首を横に振る選択肢はない。
今日は担々麺も天津飯も炒飯も見送ろう・・・

続いて出てきたのは酢豚ならぬ酢海老。
海老のサイズに合わせて南瓜、玉葱、ピーマン、茄子、人参、エリンギなどを大きく切りつけて、酢醤油味の餡掛けで綴じた一皿なんですが、これが酢豚より美味い。
軽くて味わい深くてコクも酸味も旨味もあり、何より野菜のハリハリ感が堪らない。
油通ししてパリッとした野菜が海老と炒め合わされて絶妙の味わいになってますよ。
うーん最高ですw

ここまで九品、お腹はかなり膨れましたが目だけはまだまだ欲しがりますw
ワイフはもうお腹いっぱいとのことですが、私はもう一品食べたくて店主に強請ったら、笑いながら落とし掛けた釜の火を再び上げて調理開始。

出てきたのは鶏肉で作った青椒肉絲でした。
お、これは軽くていいねぇ。
豚肉よりもあっさりはしていますが、酒に漬けて下味も入っているので旨味がはっきりしています。
細切りにしたピーマンと筍がまたハリハリで鶏モモ肉と絶妙に絡みます。
片栗粉で綴じてトロトロ、これも酒に合うなぁ・・・ご飯でも絶対美味い味ですよ。

今日もがっつり呑んでしっかりお腹一杯になるまで食べました。
これで二人で1.2万円なら安いもんです。
ハイボール濃いめは10杯でした。

平日の夜は比較的空いているんですが、我々が電話して席をお願いするとほぼ例外なく満席になるんだそうで、今日も満員御礼でしたので店主がこれから毎日来てくださいと言っていますが、それは無理w
でもそういう気持ちで足繁く通いたい店です。

今日もご馳走様でした!!!



日本一中華呑みがハマる美味い食いもん出す店、かつぎやです。
ピリ辛中華と点心に麻婆豆腐でハイボール濃いめを飲れば、知らず知らずのうちに溜まった仕事の疲れも吹っ飛びます。
仕事が終わったのが20時過ぎだったので大急ぎで駿河台下に向かいます。

ということで、今日も店主の鍋振る姿が格好良いカウンター正面に陣取って、中華呑み開始。
毎度のことながらハイボール濃いめがお供してくれます。
いつものメニューに変わり種も入り混じって、いつものように楽しい時間を過ごしました。
遅めの時間なのに例によっておじさんグループで満席w
何でこの店おっさんばっかり来るんだろう・・・女性が来る率とても低いです。

では本日いただいたものです。
今日は時間が遅いのでやや控えめですw
●青搾菜 最初はこれ パリパリあっさり塩味が堪らない
●口水鶏 枸杞の実に上品なムネ肉とピリ辛タレが絶妙
●皮蛋豆腐 フルーツトマトと煮凝り付きのスペシャリテ
●九条葱と叉焼の炒め物 九条葱ブームらしいw美味しい
●お摘み排骨 焼餃子と双璧のマストアイテム 美味すぎ
●小海老マヨネーズ 大海老頼んだら小海老 間違えた?
●麻婆豆腐 小海老は間違いでお詫びにこちらが大盛りw
●大海老マヨネーズ 調整して2尾作ってくれた\(^o^)/

そろそろ釜の火を落とす時間になりましたので、今日はこの辺で終了。
ハイボール濃いめも5杯呑めたし満足です!
毎度中華居酒屋遣いしてますけど、本当に料理の美味い店ですから、ガッツリ食事もOKです。
今日もご馳走様でした!!
毎度お馴染み、路地裏の名店かつぎやです。
先日水曜日の夜の営業も当面休止になったことをすっかり忘れて真っ暗な店に来てしまいましたw
その時は近所の超絶辛い四川料理(というか青唐辛子)にやられて死にそうになりましたが、それはそれで楽しい経験でした。
罰ゲーム食事会を開催する機会があれば、絶対使おうw

ということで、口直しに即小川町までてくてく散歩。
大手町から歩いても15分かかるかどうかですから案外近いです。
今日はシンガポールに拠点のある金融機関を訪問したので仕事終わりの一杯、楽しいなw

久しぶりにシンガポール出張したいなと思いつついつものハイボール濃いめをいただいて、さてメニューをどうしようか算段していると、今日は月曜日にもかかわらず団体が2件入っており(全員おっさんw)、注文通り出せないから任せてくれないかとの申し出があり、では青搾菜だけ先に出してもらって後はお任せすることにしました。

青搾菜は香港や台湾で飲茶の前菜として供されることの多いパリパリフレッシュな搾菜。
茶色い搾菜も美味しいですが、ハイボールと一緒にいただくには青搾菜がお勧めです。
この軽いお新香的な食感と口当たり、爽やかな旨味がさあ呑むぞって云う気にさせます。

のんびり待つこと20分ほど、4杯目のハイボール濃いめの途中でお次の皿が出てきました。
中華冷奴にはたっぷりの鰹節がかかっており、中国産の高菜漬けと干し海老が和えてあります。
よく混ぜて&豆腐を崩してとのことで、言いつけを素直に守ってしっかり混ぜましたw
こちらで使っている豆腐は大豆の甘味がはっきりした水分量の多いもので、辛い高菜漬けとよく合いますね。
これも酒を呑むにはぴったりです。

続いてこれでも摘んで待ってて下さいと言われたのはトマトのざく切りw
でもただのトマトじゃなくて契約農家から直でもらっている皮も実もしっかりしたトマトで、コレが美味いんです。
トマト好きのワイフが毎回狙っているのを知っていて、ある時は必ず取って置いてくれます。
自家製の中華ドレッシングをかけただけのシンプルな一皿ですが、味が濃くてフレッシュです。
それにトマト齧りながら酒呑むって健康的だしw

漸く手が空いたのか、料理らしいものが出てきました。
蒸し鶏とお摘み排骨です。
お、今日の蒸し鶏はいつにも増して巨大ですよ。
錦爽鶏のムネ肉なんですが500gあるそうですからデカイなんてもんじゃないですw
蒸してから長時間漬け汁に浸しておくので、ムネ肉はしっとりジューシー。
しかも異常な量の長葱ソースが乗っていて、ゴロリと胡瓜が敷いてありますから肉サラダみたいな一皿です。
シンプルな塩味ながら飽きのこない複雑な旨味、蒸す際にいろいろと工夫しているんでしょうね。
これでいくらでも酒が呑める。

こちらの大定番、お摘み排骨は担々麺のトッピングですが、あまりに美味しいのでとんかつみたいに食べたくて出してもらっているうちに正式メニューになりましたw
ほんのりカレー味なのも大変好みです。
昔々は豚肉のクセや匂いを調整するのに使い始めたんでしょうけど、今やクセのある肉なんて却って貴重な存在ですからw素材の旨味を素直にサポートしています。

お、見慣れぬ料理が出てきましたよ。
もう季節が終わりかけなので間に合って良かったと言われ、そう云えばワイフが会社の集まりで食事した際に美味しい海老食べたと言っていたことを思い出しました。
蒸し海老は赤海老を玖瑰露酒で蒸したとのこと、酔っ払い海老は高級料理ですもんね。
目の前でビチビチ跳ねまくる海老が可哀想とのご意見もご尤もですけど(こちらは下処理でやってるみたい)生きた身に酒が入ってこその旨味です。
殻を剥いて頭からガブリ、この甘味こそ車海老系の真骨頂ですね。
美味しい以外の言葉が出てこない圧倒的な美味さです。

次は麻婆豆腐、今日は3辛で作ってくれたそうです。
先日の超激辛体験で懲りているのでw普通に美味しく味わえる辛さがどれだけ有難いか実感してます。
食欲を増進するような適度な辛味が良いですよね。
香り高い花椒と独自の配合にした豆板醤が土台のしっかりした味わいです。
挽肉も一味違うと云うか、単に良いものを使っているだけでなくしっとり柔らかく仕上げる技術が素晴らしい。
日式中華の良いところが全て内包されている美味しい麻婆豆腐です。

今日は少し遅めに来たので、まもなくラストオーダーの時間。
あれ、美味しくて楽しい時間はいつもあっという間ですね。
ワイフの大好物の春巻をいただいて、締めは担々麺・・・かと思ったら、ちょっとこれ食べて下さいよと作ってくれたのが天津飯でした。

天津飯って究極の日式中華メニューですよねw
エビチリも回鍋肉もニラレバ(レバニラと言い換えたのは赤塚不二夫さんですw)も冷やし中華も日本発祥の中華料理というか日本人向けにアレンジした中華料理ですが、天津飯に勝る日式中華はありません。
だって中国には餡掛け料理ってほぼ皆無なんですからw

個人的に一番謎の日式中華はその名も「中華丼」です。
「日本丼」とか「フランス飯」とか「アメリカ定食」とかは絶対にイメージできないけど、中華丼は日本人なら誰でも知っているポピュラーなメニューなのに、実態は誰も知らないw
Wikipediaには中華丼とは”ご飯の上に八宝菜を乗せたもの”と定義づけられていますが、そもそも八宝菜の具材も八種類に限られているわけではなく、五目と同じく”たくさん”というだけですから全く自由です。
そうなると八宝菜も中華丼も全く自由ということになりますから、何が中華丼なのかは永遠の謎ですねw
まあどうでもいいんですけど。

ということで春巻で10杯目のハイボール濃い目を空けて、天津飯いただきます。
筍に蟹たっぷり、青菜のしゃりしゃりが食感のアクセントで大変美味しい。
この独特の餡がトロサラくらいの絶妙な粘度で、口当たりがとてもソフト。
しかも甘味、酸味、塩味(しおあじね)のバランスが抜群で玉子にも優しくフィットしています。
これはご飯と一緒に掻き込む料理ですね。
ガツガツと無言で食べてしまいますw

ああ、今日も美味かった&ちょこっと辛くて良かったw
お腹いっぱいで幸せです。
ご馳走様でした!!!

2024年最初のかつぎやです。
最近、正月気分っていう言葉を全く聞かなくなりましたね。
特に今年は元旦から大きな災害や事故が発生して、元々希薄な正月気分は雨散霧消した印象です。

我々も年明け早々に仕事を開始しましたから、普通の月初なイメージです。
それでもカレンダーや年始の挨拶などをすれば自然と今年も頑張ろうという前向きな気持ちになります。
ただ、さらに前向きな気持ちになるには、ガソリンが必要ですね。
あまり燃費の良いエンジンを積んでいないので、頻繁に給油する必要があります。
ということで、私の救助あれ給油所に立ち寄りましたw

型通り今年も宜しくお願いしますと店主&スタッフにご挨拶して、いつものカウンター奥の席に着きました。
美味しいものいただく準備万端です!w
早速ハイボール濃いめにレモンサワーという定番酒をいただきつつ、今日のメニューを決めます。
って言ってもいつもと変わらないんですけどね。
偉大なるワンパターンですw

今日もまずは青搾菜、春巻、お摘み排骨、焼餃子というマイ定番をお願いしてゆっくりとエネルギーチャージします。
青搾菜はとてもさっぱりしていて塩分も控えめながら、胡麻油や白髪葱、白胡麻できちんと酒肴に仕立てられており、コリコリとした軽い食感がハイボールのピッチをアイドリング状態から2000回転くらいまでスムーズに上げてくれますw

春巻は揚げ上がりがサクサクのジャガイモの皮を使っていて、具材たっぷりのポテトチップを食べているような感じです(失礼)。
このサクサクスナック感がまた好きなんだよなぁ。
もし自宅で食べるなら、MLB観戦しながらアツアツをフィンガーフードで行きたいですね。
あ、それじゃあ朝からハイボール呑んじゃうかw

お摘み排骨はほんのりカレー風味の下味がついており、このままでも大変美味しいのですが、ちょっとマヨネーズをつけても、もしくは醤油マヨネーズにしてもやたらと美味しいです。
締めの担々麺に浮かべて食べるためのものですが、私は専ら趣向として楽しんでいます。
だってハイボールに(餃子以上に)合うんだもんw

焼餃子は毎回注文を受けてから餡を皮で包み、専用の焼き台で約10分ほどじっくり焼きます。
パリッと香ばしい焼き上がりで、野菜と豚肉のバランスも良く、毎度ながら美味い餃子です。
もう少し焼きめが強くてもいいと思うこともありますが、優しい口当たりの餃子も悪くない。
大きすぎず小さすぎず焼きすぎずの正統派焼餃子です。

さて、カウンターの上に「蟹と卵」と気になる手書き短冊メニューが貼ってあります。
これ何?蟹玉?と聞いたら普通の蟹玉じゃ面白くないでしょ、とのことなので、これは早速お願いして、枸杞の実が乗ったワイフの好物よだれ鶏に鶏つながりで錦爽鶏のパリパリ揚げ行ってみましょう。

蟹と卵は少しピリリとした醤油餡と香ばしい白胡麻ソースがかけられています。
白髪葱と青梗菜が添えられてとても美味しそう、見た目もきれいな完成度の高い一皿ですね。
ソースを混ぜないようにそっと箸を入れていただくと、蟹の身がぎっしり詰まっていて、これは豪華です。
卵はふわふわでとろとろ、火入れはかなり優しいですから、蟹の身の甘味や旨味が強調されています。
やっぱり蟹と卵って相性良いんですねぇ。
特に火が入って甘味が増した蟹をいただくなら、蟹鍋か蟹玉ですね。

こちらのよだれ鶏は日式なのでムネ肉を使用します。
それでも漬け汁にしっかり漬け込んでありますので、とてもしっとりしており、脂がなくても食べやすいです。
辛さは控えめで、どちらかというと旨味を強調するような味わいです。
水菜と白胡麻が良いアクセントになっており、ほんのり甘味も感じます。
これも錦爽鶏のムネ肉だそうで、なんと500g前後あるとか、巨大な鶏なんですね。

そしてその錦爽鶏のパリパリ揚げは衣が本当にパリパリw
正確にいうとカリカリかな。
サクサクと食べられるので好みのタイプです。
それに控えめな味付けで鶏の旨味がよくわかるし、飽きもきません。
途中でレモンを絞っても爽やかさが増してまた違った美味しさが味わえます。

ハイボール濃いめもすでに10杯超、そろそろ締めをいただくことにします。
締めはいつもの麻婆豆腐3辛と担々麺4辛です。
先に麻婆豆腐を作ってもらって、残りのハイボールのアテにします。

麻婆豆腐は普通の3辛なんですが、最近見直して全体的に辛くしたのでまあまあ辛い。
慣れないとちょっと咳き込んでしまう辛さですw
それでも滑らかな舌触りの豆腐と、辛旨の挽肉が絶妙なバランスで大変美味しい。
危うくもう一杯ハイボール呑んじゃうところです。
中華呑みって楽しいよねw

で、最後に幸せの担々麺。
アッツアツのスープにしっかり茹であげた中太の縮れ麺が沈んでおり、中華鍋で焼き付けた大きい叉焼がスープにコクを加えています。
もやしはシャキッとしていて食感のアクセントになっており、強く炊かれて旨味が凝縮した豚挽肉をスープに溶いてやんわり旨みを強くしつついただきます。
麺を食べるためのスープなのか、スープを堪能するための麺なのか、麺とスープが絶妙のコンビネーションを発揮してくれます。
ここでももやしと韮、そして白胡麻がきっちりサポートしてくれました。

今年初のかつぎやもいつもと変わらず美味しくいただけました。
本年も宜しくお願いします!
ご馳走様でした!!

今日はワイフが札幌出張。
どうせ夜は接待で美味いもんがっつり行ってるに違いないので、私も一人で何か美味いもん食べようと思ったのですが、仕事が終わらず出遅れて密かにdestinazione finale:最終手段と呼んでいる(その割に頻繁に来ている)かつぎやの暖簾を潜ります。

店主が釜の火を直ぐに落としたがるのでw大急ぎで伺いました。
では、今日もハイボール濃いめを片手に”日常の極上”を楽しむことにします。
●青搾菜 パリパリサラダ仕立て 軽いアテとして最適です
●口水鶏 胸肉を使って上品であっさりした仕上がり
●焼餃子 ふっくらジューシー 注文を受けてから包みます
●お摘み排骨 今日は大盛二人前wたくさん食べたい美味さ
●特製中華冷奴 豚挽肉を甘味噌で炒めたスペシャリテ
●特製叉焼 これも良い豚肉が入った時だけの裏メニュー
●麻婆茄子 今日は3辛 辛過ぎないから旨味がはっきり
●海鮮炒め 海老と帆立を油通した食べ応えのある一皿
●玉子炒飯 締めの一品は担々麺と散々迷ってご飯ものに

ハイボール濃いめもちょうど10杯、今日も美味しくいただきました。
1人でもこれだけ食べられちゃう美味しさ、寛いで酒と食事を楽しめる雰囲気のある店です。
こちらに移転することが決まって半年ほど店が休業していた時は、かつぎやロスを起こしていましたからw
こうしてすぐに思いついて来られるって幸せなことです。

ご馳走様でした!!



毎度お馴染み日式中華&担々麺の人気店、青山希須林直系のかつぎやです。
今日は大海老マヨネーズがどうしても食べたくて・・・
あの濃厚極まるソース、濃厚なだけじゃなく酸味や甘味、辛味や僅かな苦味すら感じるソース!
そしてプリプリを超えてゴリゴリと歯を押し返す大きなエビの身!
頭の中で再現性が高い料理って、それだけでハマる要素が大きいです。

ということで、いつものように一番奥のカウンター席に陣取ってハイボール濃いめでスタート。
大海老マヨネーズに辿りつくまでのメニュー構成を考えます。
っていつもとそんなに変わらないんですけどw

今日はまず、定番の焼餃子とお摘み排骨、皮蛋、かつぎや特製のよだれ鶏、韮ともやしのナムルを前菜にして呑むことにします。
注文を受けてから餡を皮に詰める餃子の作業を目の前で見るのが好きw
排骨もフライヤーに入りましたし、準備万端ですね。

あ、最初に出てきたのはよだれ鶏だ意外。
皮蛋とかナムルが先に出てくるもんだと思っていたけど、よだれ鶏嬉しいです。
かつぎやのよだれ鶏は辛味だけでなく、酸味と香ばしさが特徴です。
あとモモ肉を使わずしっとりと低温で蒸したムネ肉を使うのも良いですね。
爽やかな辛さと酸味が食欲を唆ります。
すみません、ハイボール濃いめお代わりで。

餃子が焼き上がりました。
かつぎやは中華料理の店なのにカウンターに醤油が置かれていません。
あるのはお箸とお酢と辛味噌、それと担々麺用の紙製の使い捨てエプロンとナプキンだけです。
なんでかは知りませんがw焼餃子と一緒に醤油と辛子を入れた小皿が出てきます。
別に良いんですけど、なんだか不思議。
すみません、ハイボール濃いめお代わりで。

ちょっとこれ食べてみてくださいと、店主がとろりとした感じの豆腐を出してくれました。
小葱と鰹節が乗っているので純和風ですが、焼餃子と一緒に出てきた醤油で冷奴です。
お、甘いね〜大豆の甘味がすごくはっきりしてます。
美味しい豆腐を手に入れたんだそうです。
常に食材の探究を怠らない店主です。
あ、すみません、ハイボール濃いめお代わりで。

続いて揚げて休ませてあったお摘み排骨登場。
マヨネーズとの相性が抜群で、添えてある三つ葉で案外あっさりいただけます。
これもちょっと醤油をつけて食べても美味しいですから、焼餃子用の醤油が大活躍ですw
あのー、すみません、ハイボール濃いめお代わりで。

皮蛋が来る頃には店内ほぼ満席。
かつぎやはお一人様&カウンターでさっと担々麺を夕飯にする客、我々のように中華呑みしたい客の2種類に分かれますが、どちらも増えて店の外で待っている人もいます。
相変わらずの人気店ですねw
臭みが皆無で逆に物足りない気もしますけど、上品に仕上がった皮蛋いただきながら和気藹々の店内で元気をもらっています。
あのー、すみません、これw

韮ともやしのナムルはワイフの大好物で、注文しないことはまずありません。
今日は一緒に、さっき出来上がったんでと店主が分厚く切った自家製叉焼を出してくれました。
表面を焼いてから特製のタレに漬け込んで寝かせたものだそうです。
わ、これ美味ーい!
しっとりして柔らかくハムのような人工的な味もしないし醤油ダレがさっぱりしてます。
これは酒に最高だね。
レギュラーメニューに是非加えましょう!え?手間がかかって面倒?・・・w
取り敢えず、すみません(と手を挙げるだけw)。

極上の自家製叉焼でハイボール濃いめを楽しんでいたら、また頼んでいないものが。
秋茄子の山椒ダレ炒めだそうですが、これ、ものすごく香りがいいですよ。
油通しした茄子を炒めて山椒ダレを絡め、胡麻と葱を散らしただけのシンプルな料理ですが、異常に美味いw
香りだけではなく味わいも山椒と茄子のハーモニーが素晴らしい。
甘味もあって食べやすいですが、後から来る痺れる辛味がハイボールを水代わりにしてしまうw
うーん、すみません(と指差すだけw)。

いろいろメニューにないものをいただいて、ワイフはもうお腹いっぱいとのこと。
本日の目的が果たせなくなってしまいますから、慌てて大海老マヨネーズを注文。
濃厚マヨネーズソースは取り分けるのが厄介なので、今日は銘々皿にしてもらいました。
お、枸杞の実が乗ってない・・・彩りだけだからやめたんだそうでw

マヨネーズと同じくらいの鶏がらスープで伸ばして生クリームを加えたソースはトロトロでコクが強く、酸味と辛味と僅かな苦味が癖になる逸品です。
青山希須林でも人気の皿ですが、こちらの店主はさらに改良を加えて旨味がゴージャスに。
詳しくは企業秘密なので教えてくれませんけどw
とにかくこのプリプリを超えたゴリゴリの大海老マヨネーズを、口の周りを真っ白にしてwいただくのが何と言っても至福の瞬間。
美味しいなんてもんじゃない、日常の極上を味わいました。
すみません(といってグラスを少し持ち上げるw)。

ワイフはもうお腹いっぱいですが、私は締めが食べたいのでいつものじゃないものをリクエスト。
すると変わり種の炒飯を作ってくれることになりました。
楽しみに目の前で出来上がっていく料理を眺めていたら、玉子炒飯と豚ひき肉を大量に使った麻婆茄子を別々に作った餡掛け炒飯が出来上がりました。

餡はトロトロですが、もちろんマヨネーズとは違って(当たり前だ)炒飯がふわふわ、よく混ぜるとちょうど良い食感というか、しっとり炒飯の完成です。
これはなかなか食べ応えがあって良いなぁ。
辛さはゼロじゃないけどほんの少しで、肉の旨味が素晴らしい。
玉子炒飯じゃなくてご飯にそのままかけても肉ご飯的で美味しいと思います。
これは毎回締めに食べたいかもwでも担々麺も甲乙付け難いし・・・

本日も日常飯で極上を楽しませてもらいました。
ご馳走様でした!!


毎度お馴染み、日式中華居酒屋の名店かつぎやです。
名前の通りかつぐ=担ぐで担々麺の店なんですけど、夜は極上の中華居酒屋に変身しますw
普通の居酒屋と違って席料代わりのお通しもなく、コスパも抜群です。
食べログでは夜の予算が¥2,000~¥2,999と表示されていますから、皆さんそれくらいで楽しんじゃってるわけですね。
私はその3倍くらいは呑み食いしているんだなw(初めて自覚)。

と云うことで今日も美味しい中華料理の数々でハイボール濃いめを楽しみます。
以下、本日いただいたものです。
●自家製叉焼 激ウマ 何で今まで出してくれなかったのw
●蒸し鶏葱ソース 葱ソース凄い! 鶏と葱の相乗効果です
●焼餃子 注文してから作る餡がみっしり詰まった餃子です
●冷やしトマト 美味しいトマトが手に入ったからと
●韮ともやしのナムル 塩と胡麻油であっさりなのに美味い
●お摘み排骨 叉焼絶品だったけどやっぱり食べたい味w
●黒酢酢豚 最近ハマって毎回頼んでます 全然飽きない
●ふんわり韮玉 名前の通りふわふわの玉子が美味しい
●麻婆豆腐 5辛は痺れる辛さ 旨味がじわじわ来るのが好き
●担々麺 これも5辛 スープが甘く感じるほど刺激的です

今宵も10品いただいてハイボール濃いめ10杯、ワイフは赤兎馬をソーダ割りで5杯で1.3万円です。
お摘みが安価なので呑まないと申し訳なくて・・・w
ただいま客単価向上委員会開催してます!

本日の暑気払い終了!
ああ美味しかった&ご馳走様でした!!!
毎日蒸し暑いとついつい頼ってしまうかつぎやです。
今日も湿度100%、これだけ湿気があると身体の表面から熱が逃げにくくなって熱中症にかかりやすくなりますから、一も二もなく暑気払い、これも健康のためですw

ちなみに、熱中症で病院に搬送される人の数が最も多いのは、暑さのピークの8月ではなく、例年6月から梅雨明けです。
つまりそれだけ湿気に身体が馴染まないと熱中症を起こしやすいと云うことですからご留意下さい。

ちなみにのちなみに、湿度100%=水中と云う人がいますが明らかに間違いですw
空気中にどれくらいの水蒸気が含まれているかを示すのが湿度で、水中に空気は存在しませんから(酸素はありますけど)、水中では湿度という概念がありません。

気温摂氏30度だと1立方メートルあたりの空気中の飽和水蒸気量は約30gですから(0度で5g/35度だと45g)、空気中にそれだけの水分が水蒸気として滞留していると湿度100%なわけです。
では摂氏30度で1立方メートルあたりの空気中の水蒸気量が30g=100%を超えることはあるのか。
答えはNOです。
湿度100%を超えそうになると、壁とかコップの表面とか少しでも気温の低いところに結露して水蒸気が水に変わります。

といことで暑気払いw
今日はかつぎやの焼餃子、水餃子、小籠包で飲茶ならぬ飲酒(やむしゅ)です。
確かにハイボール濃いめのジョッキの表面も置いておくとすぐにビショビショ、湿気が高いことが目で見てわかります。

以下、本日いただいたものです。
●青搾菜 胡麻油とあっさり塩味の搾菜で暑気払い開始
●水餃子 コクがあって甘く鳥ガラ出汁の効いたスープが絶品
●焼餃子 豚肉の旨味を味わうなら焼餃子 注文後に包みます
●お摘み排骨 豚肉の美味さを味わうなら排骨もマスト
●小籠包 かつぎやは点心も充実 蒸し餃子もやって欲しい
●錦爽鶏のパリパリ揚げ 美味しい揚げ物で暑気を払いますw
●豚ヒレ肉の酢豚 本日のスペシャリテ 黒酢で甘酸っぱい
●もやしと韮のナムル 口の中さっぱりさせるならこれです
●よだれ鶏 さっぱりしたら辛いものでまたハイボール濃いめ
●揚げ茄子柚子ポン酢 茄子は身体を冷やします
●海老と葱のあっさり炒め 海老マヨは暑気払いに向いてない
●汁なし担々麺5辛 最後に一番辛いもの食べて代謝上げます

今日もハイボール濃いめ9杯、料理を12品いただきましたから、これで熱中症にもならず、元気に後3日くらいは生き延びられそうですw
エネルギーが切れかかったらまた補給しに来ますね。

ご馳走様でした!!
先日伺ったばかりですが、毎日暑いとこの暑気を払わないとやっていられないw
ということで、今日もかつぎやの白い暖簾をくぐります。
私にとって暑気払い=ハイボール濃いめですから(ジョッキを額に当てて気持ち良い〜ってw)、それを美味しく呑むために何を食べるかといえば日式中華&大陸中華です。

もともと中華料理とは、広く中国語圏で食される火を通した熱い食事のこと。
暑い時に大汗かいてすっきりするにはぴったりの料理ですよね。
つまり食べるサウナってことでw
整うって寒気のするような言葉を若造が使っているのを聞くにつれ、おっさんは中華料理でしっかり汗を流そうと思うわけです。
整うなんて云いませんw

今日は先日のさ和鳥のお詫びということで、友人の奢り。
気兼ねなく飲み食いできます。
というわけで、いつも友人のレビュー写真に登場するソフビでできた青いチビ猫が写り込んでいますがお許しくださいw
ちなみにこいつの腹を押すとキューキュー鳴きます。
結構可愛いなw

ではハイボール濃いめで乾杯。
以下、いただいたもの(正確に言うと御馳走してもらったものw)です。
●中華冷奴 搾菜と鰹節を和えた旨々の冷奴です 白胡麻が効いてる
★中華風ローストビーフ 本日のスペシャリテ 常連の面目躍如ですw
●皮蛋とトマトのサラダ トマトサラダに皮蛋を合わせてもらいました
●焼餃子 6つに増やして3つずつ取り分けてくれました 猫大喜びw
●海老春巻 これも猫の好物 サクサクの皮と海老の旨味が絶妙
★白身魚の茄子餡掛け これもスペシャリテ 希須林仕込みの技炸裂!
●麻婆豆腐 3辛でお願いしましたがしっかり辛くて香りが抜群
●干焼蝦仁 なんて上品なエビチリでしょう 高級中華に劣らぬ旨さ
●錦爽鶏のパリパリ揚げ ムネ肉が1枚500gって巨大過ぎるだろw
★特製炒飯 カレー粉を少し効かせた分厚い叉焼入りの炒飯です
●特製焼売 ホクホク熱々ジューシー 絶対に外せないかつぎやの定番
●大海老マヨネーズ かつぎやって海老料理の名店なんだと実感
●青椒肉絲 もう少し呑みたくて摘みにお願いしました
●トマト担々麺 トマトを刻んで足してもらって爽やかな締めの担々麺

友人はハイボールを10杯呑んで記憶を適当に飛ばし、私はハイボール濃いめを13杯いただいてご機嫌、ソフビの青いチビ猫も担々麺のスープに顔を突っ込んでご満悦でしたw
あー食った食った。
もともと夏バテなんてしませんけど、暑気払いは大切です。

ご馳走様でした!!
次はいつ来ようかなw


美味い中華料理で呑むならかつぎやです。
今日も暑いので、暑気払いにハイボール濃いめを呑むなら美味い中華が良いですから、夫婦間の意見が一致して即訪問ですw
席だけお願いして、自宅から駿河台下まで約15分の道のり、食事前のウォーミングアップ終了。
さあ、いつものように呑んで喰います。

●角ハイボール濃いめ
私が注文し続けるので遂にメニューに登録されてしまいましたw
ハイボールは450円、濃いめは550円です。
今日も10杯くらいは呑んでしまうでしょうからこの100円の差は大きい(大きくないw)。

●青搾菜
長期熟成していない鮮やかな緑色の搾菜です。
指定して仕入れたものを白醤油で漬け直してさらにさっぱりふくよかな味に仕上げてあります。
最初の酒肴は、青搾菜かお摘み排骨にほぼ決めていますw

●中華冷奴
美味しい朧豆腐が入荷したとのことなので、冷奴をお願いしました。
豆の甘味がはっきりしている美味しい豆腐に、ピリリと辛い豚挽肉入りの中華味噌漬けと古漬けの搾菜に鰹節が絶妙です。
ちょっとした工夫で創作中華の味わいになるんですね。

●焼餃子
注文を受けてから皮に餡を乗せて作り始めます。
ぷっくり太った大きめの餃子が5つ、餃子焼き機で15分ほど蒸し焼きにされて完成です。
餡がよく練り込まれていて下拵えが大変かと思いますが、担々麺と並ぶ看板メニューですから手抜き一切なしで毎回美味しくいただいています。

●よだれ鶏
こちらのよだれ鳥はムネ肉を使います。
じっくり数日漬け込んだ鶏ムネ肉を適度な厚さに切り、水菜を敷いて糸唐辛子と白胡麻で彩りを添えます。
夏バテ防止の枸杞子も効いてますね。
漬け込むタレが大変美味しくて、味が染み込んで抜群に美味い。
淡白なムネ肉でもここまで美味しくできるのがすごいですね。

●海老春巻
特製の皮でパリッパリに揚げるお馴染みの一品。
ワイフの好物で大抵注文しています。
辛子酢醤油が上品な甘味の海老に合うんだよね。
一緒に出してくれた海老塩も美味しいので、他の摘みに応用しますw

●お摘み排骨
結局注文しちゃいますw
ほんのりカレー粉が効いた軽い口当たりの排骨ですが、噛めば噛むほど美味い。
しっかり噛みしめて旨味を楽しんでからハイボールで流し込みます。
今日も絶好調wこれで5杯かぁ・・・

●青梗菜とエリンギと小海老の炒め
メニューには乗っておらず、店主がその日の思いつきで作ってくれる料理です。
今日は契約農家から巨大な青梗菜と巨大なエリンギが送られてきたので、小海老と一緒に炒めます。
胡麻油と塩胡椒だけで何でこんなに美味しく仕上がるんだろう。
やはりプロの腕は大したもんだと感心します。

●自家製焼売
焼餃子も手作りだし、他の料理もほとんど一から仕込んで作っているので全品自家製と言えるのですが、何故か焼売だけ自家製と名乗っていますw不思議。
まとめて仕込んで冷凍し、一回肉を締めてから蒸籠で20分ほど蒸す肉々しい焼売です。
辛子をたっぷり塗りつけて醤油(酢醤油も捨て難い)でいただきます。
辛子は醤油に溶かないのが自己流です。

●鶏唐辛子炒め
これは以前から普通にメニューにあったと思うんですが、いつもよだれ鶏か錦爽鶏のパリパリ揚げに行っちゃうので最近食べてないなぁと注文。
薄く衣をつけて揚げたムネ肉をジャガイモ、長葱、青菜と炒め合わせ、唐辛子をたっぷり加えて正統派日式四川料理に昇華させた一皿です。
辛いんだけど味のバランスは良くて、ほんのり甘味も感じられ、野菜の僅かな苦味が味を締めてくれます。
唐辛子はもちろん食べませんけど、最近普通に食べる人が増えているんだとかw

●冷やし担々麺(ハーフ×2)
ハーボール濃いめを好いピッチで呑んでお腹が膨れましたw
いつもなら麻婆豆腐も大海老マヨネーズもいただくところですが、今日は締めに行きましょう。
季節の冷やし担々麺をハーフにしてもらって、ワイフと半分ずつです。
これも爽やかな辛味と特有の酸味が感じられ、四川独特の味噌の風味が十分発揮されています。
海老も良い仕事してるし、さすがの美味さですね。

今日も大満足です。
ご馳走様でした!!!

毎度お馴染み、かつぎやです。
最低でも毎月1回は顔を出しますが、多い時は週一ペースになったりしますw
それくらい中毒性のある辛旨日式中華料理とハイボール濃いめの最強タッグの店です。
ブロディ=ハンセンってことやね。

余談ですが、ブロディがスヌーカを掴んで投げる人間魚雷に私も巻き添えを喰らいましたw
ブーツが顔に当たったのでちょっと赤くなったんですが、あとからブロディが若い衆を通じて大丈夫だったか?と心配してくれ、直筆サインをもらって激したことを昨日のことのように覚えています。
あの頃のプロレスは本当に楽しかった・・・

ということで、今日もいつも通りハイボール濃いめ。
一応お任せですが、リクエストでお摘み排骨はマストねとお伝えしました。
メニューにないせせりの唐揚げが登場したので、揚げ物連発ですけど大好きですから嬉しいw
青搾菜とあと1つというソムリエトマトにアメーラトマトをいただいて、健康に配慮しました。
最近のトマトってさぁ、甘いよね、甘すぎるよね。
玉蜀黍も甘くないのが食べたいなぁ・・・

肉焼売は外せないので、勝手にリクエストして蒸し器に置いてもらいました。
蒸し始めてから20分以上かかるので、先に注文しておくことをお勧めします。
いま肉焼いてるのに・・・と店主に言われwいや蒸してるものとは違うからさ。

焼いてくれた肉とは焼豚の炙り。
中華鍋の鍋肌に置いて焦げ目がつく感じに仕上げ、軽く火が入った九条葱をたっぷり乗せた皿です。
肉焼売も美味いんだけどこれも九条葱がシャキシャキ甘苦くて美味いんだよね。
焼豚も香ばしくて、肉焼売と交互にハイボールがガブガブ呑めます。
あ〜幸せ感じるw

今日は辛さどうしますか?と聞かれたので麻婆豆腐ですね。
じゃあ5辛でお願いしますw
辛いものにだんだん耐性がついて来ているのが実感できるので大丈夫です!
本当かなという疑いの眼差しを笑顔で躱しつつ、麻婆豆腐の出来上がりを待ちましょう。

土鍋でぐつぐつ云いながら出て来た麻婆豆腐は、食欲を刺激する素晴らしい香りがします。
美味しいものって美味しい匂いがしますよね。
先日もロウホウトイで大変美味しい麻婆豆腐をいただきましたが、こちらのは正統派日式中華というか辛さもありながら全体のバランスが良く、そして香りも良くて食と酒が進むパターンです。
中華料理というと食事する場というイメージがずっと定着していましたが、街中華に限らず居酒屋使いができる店というのはやはり相応のクオリティを出してくるものですね。

続いて出て来たのは鶏唐辛子炒め。
錦爽鶏のムネ肉を大きめに切って、大量の唐辛子と一緒に長葱や木耳、エリンギと炒め合わせたものですが、これはストレートに辛さを追求した直球勝負の一品です。
辛いんだけど美味いんだよね〜。
唐辛子は外していただきますが舌が痛くて堪らないw
それでもシンプルな塩と胡麻油で炒め合わせてあるので素材の旨味がよくわかります。
素材の切りつけ方、大きくゴロゴロと切ってあるのがポイントのような気がする。

締めはいつもの大海老マヨネーズ。
これは口の中の水分が全部持っていかれるくらい濃厚なのでw締めに食べるのが良いと思います。
濃厚なんですがクリーミーで海老の風味が堪能できるかつぎやの新たなアイコンです。
最近はこの大海老の入荷が安定して来たのでレギュラーメニューに加えたんだとか。
これからは多くの客にこの美味さを味わってもらえるようになりますね。

ということで今日も定点観測終了。
店主も昔の勘を取り戻して来て、中華鍋の振り方も力強くなって来ましたから、これからも美味しいものをいただきながら酒が呑めることでしょう。
蓬溪閣も安定して美味しいし、日式と本格大陸の中華料理を食べ分けて楽しみたいと思いますw

ご馳走様でした!!



昨年末で蓬溪閣が一旦店を閉めてしまい、美味しい中華を食べながら呑むとなると湯島の蓬溪閣2号店か、小川町のかつぎやに足が向きます。
最近ちょっとご無沙汰していたので、今日はかつぎやに行こうとワイフを誘って来ました。
友達いないのか?というご指摘は甘んじて受けますw

店主に久しぶり&ご無沙汰してましたと挨拶しつつ、ハイボール濃いめでスタート。
嗨棒特浓:ハイボーテーノンですw
今晩はお任せではなくアラカルトでいただきます。
最初はワイフの好物の海老揚げ春巻と、私の好きなおつまみ排骨から。

注文を受けてから粉を叩いて下拵えし、フライヤーでカラリと揚げます。
おつまみ排骨はほんのり咖喱風味がしてスパイシー、嗨棒特浓にとてもよく合います。
豚ヒレ肉はよく叩いてあって柔らかくしっとりですから、まさにおつまみです。
これは担々麺のトッピングだったんですが、好評でおつまみとして独立しました。
長年通っていますが、必ず注文する料理の一つです。

海老春巻はザクザク食感の特製の皮で包んであり、これが辛子醤油をしっかり連れて来て大変な美味。
最近好評につきスペシャリテからグランドメニューに昇格?したようですが、いつも用意があるとは嬉しいです。
これもこれから毎回注文することになりそうな気がする。

先ずは揚げ物で小腹を満たしたので、落ち着いて本日の構成を再構築しますw
中華冷奴に水餃子、それに(店名は消えたけど)自家製の肉焼売という優しい味わい系をお願いして、一気に麻婆豆腐5辛と鶏唐辛子炒めという激辛系に行きましょう。

中華冷奴は胡麻油でじっくり炒めた甘辛の豚挽肉と小葱が乗ったあっさり爽やか濃厚な冷奴です。
最初に甜麺醤の甘味が感じられますが、じわじわ豆板醤が湧き出して来て最後に豆鼓醤のコクと旨味が豆腐を包んでくれます。
水餃子は単に茹でるのではなく、鶏ガラスープで炊いた旨塩味です。
つるりとした舌触りで噛むとじゅわじゅわーっと肉の旨味が溢れ出します。
そして自家製肉焼売、これはわざわざ肉と冠する通り大変肉々しい焼売で、食べ応え満点です。
水餃子より肉汁が溢れ出すジューシーな焼売は1つで嗨棒特浓1杯呑んじゃうw

優しくて美味しい点心を楽しんでいると、ぐつぐつと煮え滾った麻婆豆腐が置かれました。
わ、香りが既に辛いよw香りを吸い込むと咳き込むほどです。
口に運ぶと辛い、とにかく辛いw
ですが豚挽肉の旨味と豆腐の優しい甘味もあり、辛いんだけど美味しい。
これが癖になる辛さっていうやつですね。
嗨棒特浓で血行が良くなっていますから、顔も背中も大量の汗ですw

また来た辛いの(自分で頼んだ)、鶏唐辛子炒めだ。
これは容赦ない辛さ、錦爽鶏のあっさりしたムネ肉にカプサイシンがたっぷり沁み込んでますね。
長葱が甘く感じるほど舌が麻痺します。
でもこれも徐々に美味しく感じられてくるから不思議です。
辛いものって癖になるというか、だんだん耐性がついて来てより強い刺激が欲しくなりますw

激辛2皿と戦ってちょっと疲れましたが、お腹はまだまだ元気です。
ただちょっと一休みしようwと思っていたところに店主がこれ食べてみてくださいと出してくれたのは何とステーキ。
オリジナル中華ソースを開発中で、鍋で表面を焼き付けただけのレアなステーキにその秘密のタレを絡めてあります。
オイスターソースとXO醬は使ってますね、甘塩っぱくて酸味も適度にある万能ソース風の味わいです。
旨味が強烈だからこれは白いご飯にバウンドさせて食べたい味です。
辛さが控えめなのも戦いに疲れた口と舌に優しいw

優しい味わいに癒されたのでwもう辛いものは止めて穏やかな味わいのもので嗨棒特浓を呑もうと思います。
焼豚と九条葱の炒めと、大海老はあるそうなのでいつものマヨネーズを追加。
これであとは締めの担々麺だな。

この店で牛肉をいただいたことはほとんどありませんが、豚肉も鶏肉もとても調理が上手なので何をいただいても美味しくいただけます。
特にこちらの錦爽鶏はモモが450g、ムネ肉に至っては500gほどある巨大な鶏肉ですから食べ甲斐もあるしお腹も膨れます。
いつもは挽肉が中心の豚肉も、最近はフィレやロース、自家製の焼豚もありますから徐々にメニューの入れ替えが進んでいるようですね。

焼豚と九条葱の炒めはまさにそんな肉を感じる一皿で、しっかり焼きつけた分厚い焼豚に青葱がたっぷり。
これはハイパーカロリーなんでしょうけどw美味しすぎるから止まらない。
いろいろと調味料を使わずに焼豚を焼いてホロホロにしたところに九条葱をさっと火入れて完成。
九条葱であっさりした味わいなんだけど焼豚の旨味がシンプルに楽しめて病みつき系です。
これもご飯と食べたら&担々麺のトッピングにしたら美味しいだろうなぁ。

そして店主の得意料理、大海老マヨネーズです。
しっかり乳化させたマヨネーズが揚げ焼きした大海老に絡まって濃厚な旨さが楽しめます。
このマヨネーズ独特の酸味とこってり感が堪らない。
口の中の水分を全部持っていかれちゃうのでw嗨棒特浓が欠かせません。
枸杞子が良いアクセントで後引き、これはなかなか他の店で食べられないからスペシャリテですね。
海老がもう少し柔らかければ100点満点で135点揚げる、あれあげるんだけどなぁw
ちょっと口直しにもやしとニラのナムルください。

ああお腹膨れた、でも締めは食べたいと店主に言ったら、では汁なし担々麺に玉子焼き乗せてみましょうかと。
辛子を塗って食べると焼きそば風で美味しいんだそうです。
それは楽しそう、裏メニューだしw
フワッフワに焼き上がった葱入りの玉子焼きを乗せた汁なし担々麺は確かに見た目も焼きそばっぽい。
担々麺なのでもちろん辛味もありますが、辛子を塗るとまた一味違って美味しいです。
これはいけるなぁ、また作ってもらいたいです。

あっという間に食べちゃったので、やはり排骨入りの担々麺もしっかりいただきますw
お腹まだ膨れてないんですか?と店主は呆れ顔ですが、美味しいものはいくらでも入ると言ったら単純に喜んでました。
担々麺も当然5辛でいただきます。
麻婆豆腐では咳き込みましたが、担々麺では大丈夫でした。
よく混ぜて、本日2枚めの排骨をいただいて嗨棒特浓(は何杯目かわからない)を飲みつつ麺をいただくのは至福です。
結局、残ったスープにご飯をもらって完食しちゃいましたw

今日も大満足、お腹パンパンですから小川町から歩いて帰ることにします。
ちょうど良い腹ごなしの距離かな。
幸せな時間を過ごしました。
ご馳走様でした。

結局、嗨棒特浓は12杯飲んだようですwやめられまへんわ〜
毎度お馴染み、神田小川町の裏路地にあるかつぎやです。
昼は担々麺を求めるサラリーマンが行列を成し、夜は呑兵衛が美味い酒肴を求めて集まる店です。
最近、来るなら前日までに電話してくれと言われているので、しっかり電話してから伺いました。
食材の都合があるからって・・・食い尽くすほど食べてないよねw

ということで自宅からお茶の水駅前を抜けて駿河台下へ。
歩いて20分ほどで店に到着しました。
以前のスタッフが相次いで独立した際は店主1人で大丈夫かと心配していましたが、今では大柄な男性スタッフと明るくにこやかな女性スタッフの3オペ体制で安定してきました。
店主も現役復帰wして半年近く経過し、昔の勘を取り戻して来たみたいですよ。

今日も料理はお任せで、いつものハイボール濃いめを呑みながら何が出てくるのか楽しみに待ちます。
メニューを見て何を食べようかあれこれ迷うのが楽しいんですが、どんなものを食べさせてもらえるのか待つっていうのも悪くないね。
では本日も美味しいものいただいて呑みます!

●豆腐サラダ
最初は豆腐に完熟トマトと蒸した鶏モモ肉と葱を遇らったサラダ仕立ての一皿。
胡麻油と豆板醤のドレッシングが爽やかです。
創作系ほど凝ってはいませんが、料理に対する店主独自の考えが窺われます。
器も独特の風合いと色味でとても上品な印象です。

●中華クラゲ
小品の前菜が続きます。
これも味の濃いプチトマトと和えて軽い酸味と甘味が加わり、従来の中華クラゲのイメージが変わります。
紹興酒の友100%ではなくワインや果実酒と合わせても良いかなと思えるような味わい。
新規の女性客を狙っているのかもしれませんw

●蒸し鶏
以前のようなポーションではなく、これも小品に仕立ててあります。
スープに漬け込んで寝かせた鶏ムネ肉を大振りに切りつけて小葱ソースを乗せ、アクセントに柚子胡椒を使っています。
初夏らしい爽やかな蒸し鶏ですね。
蒸し鶏っぽくないような気もするけどさw

●冷製豚バラ
これは美味かった。
胡瓜を縦に薄切りにして皿に敷き、胡麻油を和えた冷たい豚バラ肉を乗せてあります。
上品な叉焼をいただいているみたいです。
胡瓜と一緒に食べると脂も軽くなり、サクサクといただけます。
これはハイボールにすごく合う一皿ですよ。

●かつぎや肉焼売と海老春巻
名物の蒸し上がりまで30分弱かかる焼売と大好物のサックサク海老春巻が蒸籠にきれいに盛り付けられて登場。
これまで別々にいただいていましたが、どちらも辛子醤油なのでこれはいいかも。
ガツガツとたくさん食べるこれまでのスタイルが上品な感じになりましたw

●中華風ローストビーフ
貝割れ大根と大根の細切りが敷かれた上に丁度良い厚みのローストビーフが乗っています。
少し甘味のあるソースには焦がしにんにくが入っていて香ばしい風味ですね。
これもワインに合わせたくなるような味わいです。
やっぱり女性客狙ってるんだなw

●烏賊のグリーンソース和え
緑と白のコントラストが鮮やかな見た目の美しい一品です。
長葱と大葉と煮潰した韮のソースはコクがあって旨味が強く、烏賊の淡白な味わいを上手にサポートしていますね。
これも口当たりの良い女性が喜びそうですよ。
ワイフは美味しいと喜んでますから成功ですねw

●高菜餡掛けご飯
お、ご飯ものがここで出てくるということはコースの締めなのかな?
8品目ですからコースとしては十分ですけど、個人的にはまだまだ食べ足りないぞw
豚挽肉というか細切り肉が良く漬かった中華高菜とトロトロに炒め合わされて旨味がたっぷり。
締めにはふさわしいボリューム感があります。

●ミニ担々麺
これじゃあ足りないと言ったらw担々麺を出してくれました。
あら、排骨は乗せてくれないのね・・・まあいいか。
コースがきれいにまとまっていて食材もいろいろと吟味してくれているので満足度は高いです。
でもポーションがこれまでとは違って少ないのでその点はもう少しアップして欲しいかな。
年甲斐もなくいっぱい食べるおっさん用に微調整お願いしますw

ということで、今日もいろいろとこれまでになかった料理もいただけてとても楽しかった。
これからもよろしくお願いします!
ご馳走様でした!!
小川町の路地裏にひっそりと佇む日式中華の名店、かつぎやにやってきました。
夜呑みが復活してから中華生活が充実していますw
旨いものは糖と油で出来ていることを実感する店です。

では今日も日本一美味しいハイボールを呑みながら、お任せの料理を楽しむことにしましょう。
店主が厨房に入ってから、基本的に我々はア・ラ・カルトで注文できなくなりましたが、それはそれで何が出てくるのかワクワクするので楽しいです。

でも青搾菜とお摘み排骨(とワイフがトマトスライスが食べたいと)はハイボールのアテに欲しいので、お任せでいいから最初に出してくれと注文。
青搾菜の上品な塩味(えんみぢゃないよしおあじだよ)と胡麻油の香ばしさ、そしてお摘み排骨のスパイシーな味わいがハイボールの旨さを引き立ててくれます。
トマトはうちでも食べられるのに、なんで注文するのかわからないけどまあいいか。
美味しいトマトってスーパーじゃ売ってないからね。

続いて変化球系のよだれ鶏が出てきました。
何を使っているか教えてくれない大陸の旨い味噌を入れて、甘辛く仕上げた印象的な味わい。
鶏のムネ肉も上に乗せた胡瓜や長葱も細く切りつけてあって繊細なイメージです。
確かに何もかも大雑把(にみえる)大陸の味とは一線を画す独自に進化した中華料理ですね。
これで呑めるって幸せだぁ。

次の料理までこれを食べて待っててねと肉焼売を出してもらい、ハイボールを呑みながら何が出てくるのかなと楽しみにしていると、また上品な香りを纏った豚の角煮が出てきました。
これも独特の味わいの黄豆醤という調味料が使われていて、奥行きのある旨味が感じられます。
青梗菜との相性も抜群、素材の風味をソースが引き立てるのはよだれ鶏と同じ手法ですね。

お次は大好物の大海老マヨネーズ。
火を入れても絶妙にプリプリとした海老に絡まった乳化マヨソースの酸味が堪りません。
こってりとした味なのに、しばらくするとふっと軽くなって消えてしまいます。
不思議な旨さ、病みつきになりそうです。

これは新たなかつぎや名物として広く楽しまれることでしょうw
と言っても大海老が入荷しないと作れないので、これからは確認してくれと。
事前予約は好きじゃないけど、美味しいものをいただけるなら確認の電話入れますね。

大海老の次は辛くて甘くて酸味がある上品な煮込みにアクセントの鶏ムネ肉が優しいスープ。
希須林仕込みのキレの良い味です。
にんにくと生姜と香辛料のバランスが絶妙で、ずっと味わっていたい後引きな旨さ。
偶にしか作らないそうですが、これも事前にリクエストしたいなぁ。

続いて回鍋肉です。
これも優しくて複雑な味わい、町中華の回鍋肉とは違いますね。
全体的に繊細で優しい味は青山や赤坂ではなく神田でおっさんが楽しむには不似合いかもしれませんけどwやっぱり旨いです。

ワイフの大好物の小海老と玉子のふんわり炒めをいただいて、締めは5辛の麻婆豆腐です。
坦々麺もいいけど、この店の看板は麻婆豆腐だと思います。
辛いものを辛いだけでなく美味しくする技術っていろいろあると思いますが、この店の麻婆豆腐は香りが素晴らしい。
辛いものの香りが食欲を刺激するってありそうでなかなかない。
慣れ親しんだ味をゆっくりと楽しみました。

今日もお腹いっぱいでハイボール濃いめ7杯。
楽しくて美味しい日式中華呑みでした。
ご馳走様でした!!
今週は勢い付いて贔屓の中華料理屋に集中的に通っていますw
連日ご近所の大陸系中華に入り浸ったので、今度は最近夜呑みを停止していた小川町の店に電話。
以前から極上の酒肴を作ってくれたベテランのスタッフが相次いで独立のために店を離れ、体制が整うまで夜呑みを停止していたのですが、その後どうなったか探りの電話です。
すると、聞き覚えのない声の女性が電話に出て、夜呑みもメニューを絞って再開していますとのこと、ではすぐに席を予約して伺いましょう!

店はいつもと変わらず、違うのは店主の他に存じ上げない男性と明るくてお若い女性がいらっしゃることです。
調理はほぼ全部店主が担当し、男性はそのサポート、お若い女性はドリンクとホール担当といった感じです。
店主は鍋振りに復帰してまだ2ヶ月弱、温かい目で見守ってくださいとのことですw

ではいつものハイボール濃いめと、先ずは青搾菜&おつまみ排骨を注文。
すると夜呑みのメニューが限られているので、メニューに載っていないものも含めてお任せで料理を出すのはどうかとのご提案をいただきました。
それはこれまでこの店でいただいたことのないものも食べられるってことだから大歓迎です!
是非お願いします。

ということで、最初の青搾菜は出してもらって、おつまみ排骨はキャンセルになりました。
ちょっと残念ですが、また来て食べればいいし。
青搾菜を摘みながら、店主が何を作ってくれるのか興味津々で待ちましょう。
期待が膨らんじゃって、最初の料理が出てくるまで既に3杯めのハイボールですw

最初に出て来たのは豚バラ肉を湯掻いて冷水にとり、甜醤油にニンニクを入れてアレンジしたタレを回しかけた雲白肉(ウンパイロウ)。
日本語だと豚バラ肉のニンニクソースがけってことですね。
店主が一旦現役を退く前に得意としていた料理だそうです。
まだ鍋振りは昔のようにはいかないと仰るのですが、いやいや立派に現役ですよ。
ご本人はまだ納得していないようです。

雲白肉はニンニクが効いた酸味のあるソースがたっぷりとかけられていて、これからの季節にぴったりの味わいですね。
豚バラ肉の旨味を最大限引き出しているように感じます。
柔らかくて噛むほどに旨味が感じられる上に、夏バテ防止にもなりそうな味ですよ。
これはハイボールが進んでしまいます。

続いて蒸し鶏が出て来ました。
上には鶏の出汁で作ったブロードのジュレが掛かっていて、盛り付けを頑張ればヌーベルシノワな印象です。
極めて上品な塩味で仄かな甘味と酸味、鶏出汁の旨味がたっぷりです。
これは好きな味だなぁ。
慣れ親しんだ錦爽鶏のパリパリ揚げやよだれ鶏とは違って鶏の旨味そのもので食べさせます。

お次は、お、店主特製の大海老マヨネーズだ。
これ本当に美味しいんです。
大海老が入荷しないと作らないのでメニューに載らないことも多いんですが、あれば是非というかつぎやスペシャリテです。
プリプリとした海老に乳化してトロトロしたマヨソースが絶妙に絡みます。
大海老の旨み大爆発&濃厚な酸味がぴったりです。
ああ、またハイボール濃いめ飲んじゃうよw

濃厚なエビマヨの次は、長芋と長葱と青梗菜の炒め物。
油と塩がきれいに混ざってクリーミーでソフトな食感です。
油通ししてサクッと炒まった長芋と青梗菜に大きく切りつけた長葱のハリハリ食感が楽しいです。
食べる快感w旨みはもちろんですけど、食感を楽しめるのも中華飲みのいいところですね。

ア・ラ・カルト?お好み?でいただいていたらこの辺りでかつぎや焼売か焼餃子をいただいているところですがw次はフワフワ玉子の蟹餡掛けが登場。
大海老の次は蟹なんて幸せすぎるよ。
柔らかく火入れされた玉子焼きの上から蟹餡がたっぷりかけられています。
これも上品な旨味が楽しめます。
これまで厨房に立たなかった店主が本気になればすぐできるってことですから頼もしいです。

おまかせだと自分が注文しそうにないものも出て来て楽しいですね。
お次は小海老と木耳の炒め物です。
同じような味わいのものが出て来ると食傷気味ですけどw味は抜群によろしいのでお酒のアテとしていただきます。
人参と長葱も入ってヘルシーな一皿で軽い胡麻油の香りと味わいがアクセントですね。

で、ハイボールも10杯呑んだので、ワイフの頭から角が生える前に麻婆豆腐をお願いします。
大陸系の味わいもいいですけど、やはり日式の中華はとても寛げるというか馴染み深い味わいで安心していただけます。
辛いんだけど優しい味わい、日式中華の真骨頂な印象です、

この店の夜呑みが再開して本当に良かった。
これからは舌に優しい中華料理をアテに楽しく呑むことができます。
今日はスペシャリテがたくさん出て来て楽しかったです。
次回もこういう料理で飲めたら至高です。

ご馳走様でした!!!


神田小川町の極上中華居酒屋、かつぎやに年末の挨拶にやってきました。
今年はコロナで休業期間が長期に及びましたから、その間は来れず仕舞いでした。

振り返ってみると、東京は1/8〜3/21までの73日間、また4/5から蔓延防止措置が始まって25日にはそのまま緊急事態宣言に移行して6/20までの57日間、さらに7/12〜9/30までの81日間に加えて、蔓延防止期間の41日もあったので、合計252日間も東京都の要請に従って休業していた店があるってことです。

実に1年の69%もの期間を休業せざるを得なければ、潰れる店が出るのは当然ですよね。
飲食店の皆さんのご苦労は如何許りであったかと、心中お察し申し上げます。
10月に入って何も宣言が出ていない状況になりましたが、コロナ前にすんなり戻るはずもなく、10月以降も何だか疑心暗鬼というか行動がニューノーマル(って変な言葉ですけど2000年初頭には登場していた言葉です)に馴染んでいて、なかなか即外食&宴会みたいな気分ではありませんでしたから。

でも年末年始に民族大移動した結果が、1月初めの感染者の急増(1/7の沖縄は1400人超、東京も900人超)ですから、まだまだ予断を許してはくれない状況です。
やれやれ・・・自粛疲れって言葉は、これからのことを言うんじゃないかな。

ともあれ、年末にかつぎやで美味しい中華をいただきながらハイボールを飲むのは楽しいです。
早速いつものようにカウンターで見事な鍋振りを眺めつつ乾杯です。
今日はトマトサラダに中華冷奴、蒸し鶏の葱ソース、小籠包、マストのおつまみ排骨と豚の角煮、水餃子、5辛の麻婆豆腐でハイボールをクイクイ飲んで、一年の無事を祝います。

今日は久しぶりに大海老が入ったとのことなので、店主特製の大海老マヨネーズも出してもらえることになりました。\(^o^)/
ヤヴァい、ハイボールがどんどん進んでしまう・・・
こちらのハイボールは個人的に日本一旨いと思っているので、そこにスペシャリテが出てこようもんなら無敵ですなw

快調に飲み進めて、美味しい中華を上機嫌で楽しんでいると、いつも厨房で鍋を振り続けているお兄さんが、今月いっぱいで店を辞めると、また衝撃の告白を聞きました。
あれ、先日もラミティエで似たようなシチュエーションにハマって驚いたり嘆いたりしていたのに、衝撃醒めやらぬうちにまた新たな衝撃をくらいました。

先日、スタッフが独立準備のためにこちらを辞めて近所の店に移りましたが、今度は現在の店の主力であるお兄さんも独立するのでお辞めになるんだとか。
地元は三鷹だそうですから、地元での新規開店を準備するのだそうで・・・
三鷹の皆さん、何ていう名前で店を出すのかまだ決まっていませんけどw春先に中華料理店がオープンしたら何卒宜しくお願い申し上げます。

で、かつぎやはどうするの?
と聞いたら、店主が当面一人で店を切り盛りするそうです。
なので体制が整うまで昼も夜もワンオペで担々麺のみ、居酒屋営業は当面休止とか・・・
独立開業は目出度いこととは言え、影響は避けられないということですね。

了解しました。
大変残念ですが、是非地元で大きな花を咲かせてもらいたいです。
独立は積年の夢だったんですから頑張ってください。
三鷹まで遠いけど偶には行きます。
え?お茶の水から三鷹まで快特で26分?あら近いのねw

これまでありがとうございました。
長年お世話いただいて毎回本当に楽しい酒が飲めました。
この店も変わらず営業するので担々麺は食べに来られるし。
年始からいろいろと変わるかつぎやですが、これからも宜しくお願いします。

ご馳走様でした!!


毎度お馴染み、美味しすぎる担々麺&中華居酒屋のかつぎやです。
ハイボールの旨さは極私的日本一を譲りませんし。
今日はワイフが接待で遅くなりそうなので、ご近所の大食漢の若造を伴ってやってきました。
中華呑み大好き!と日頃からアピールしていましたので、じゃあどんな感想漏らすかと。

ということで、いつものカウンター奥の席に陣取ってハイボールからスタート。
緊急事態宣言が明けて本当に良かったと実感する瞬間です。
宣言中も自宅で変わらず呑んではいましたがwやはり旨いものが次から次へとポンポン出てくるマジックショーのような中華居酒屋に敵うはずもありませんからね。

本日初めて連れて来た若造には一通りこの店の定番メニューを食わせてみようと思い、メニューを上から順番に注文することにしました。
青搾菜、よだれ鷄、かつぎや肉焼売、焼餃子と水餃子は両方とも抜群に美味しいので両方頼んで、豚の角煮、おつまみ排骨、腸詰、錦爽鶏のパリパリ揚げ、ふんわりにら玉、青菜のにんにく炒め、海老マヨまでで呑んでw最後に5辛の麻婆豆腐、締めに同じく5辛の担々麺でどうだ。
え、もやしとにらのナムル、締めに上海焼きそばも食べたい?生意気だなw

フードファイターじゃないんだからさ、そんなに意気込まなくてもいいよ。
一遍に16品も頼んだのは初めてですけどw
他の注文との兼ね合いで、お店のタイミングで出していただければというつもりで一遍に注文したんだけど大丈夫かなw
お願いだから一気に出して来ないでねははは。
心配しなくても、こちらの状況を見ながら作ってくれるみたいです。

さて、最初はおつまみ系って全部おつまみかw
葱と和えて白胡麻を振った青搾菜をパリポリとしながら、極上のハイボールを喉に流し込みます。
旨いもんだねぇ。
こういうちょっとしたつまみで呑めるのが中華居酒屋の真骨頂ですね。

こちらはオープンキッチンなので、何を作っているかわかるのが楽しい。
偶に他のテーブルに行っちゃって肩透かしを食らいますけどw
お、大きな鶏ムネ肉を厚めに切りつけているので、これはよだれ鷄です。
水菜と白髪葱を合わせてタレを回しかけ、上からオリジナルの香辛料と白胡麻をたっぷり。
うーん見るからに旨そうだよ。
目の前で作ってくれて即出てくるのって、一番のサービスですよね。

しっかしこの大食漢、よく食べるねぇw大食漢だけに。
旨い旨いとあっという間によだれ鶏食べちゃいました。
酒のつまみをわしわし喰っちゃうってどういうこと!?
あのー、私の分は・・・まあいいか。

続いて腸詰とおつまみ排骨が出て来ました。
先に自分の皿に取り分けておきますw
じんわり温めて独特の脂の旨さを引き出した肉と独自スパイスで柔らかくして揚げた肉です。
どちらもハイボールのアテにぴったり。
美味しくて思わず顔がニヤついてしまう。

どんどんいただきましょう!
豚の角煮は20分ほど蒸篭で蒸されてトロットロです。
アツアツのうちに辛子を塗ってパクリ。これは堪らない旨さです。
豚肉って煮ても焼いても揚げても美味しいですけど、蒸すと上品な甘味が強調されて極上の味わいです。
定番メニューを紹介するって言いながら自分が一番楽しんじゃってますけどw

水餃子は注文を受けてから餡を皮に包んで茹でますからプリップリの仕上がりになります。
少し辛味のある酢醤油と貝割れ大根が効いていますね。
焼餃子は後のお楽しみとして、この食感と肉汁を余すところなく味わいます。
美味しいからハイボール飲みすぎちゃうよ。

お、海老マヨが出来上がりました。
軽い味わいの海老フリットにトロリとしたマヨネーズがベストマッチです。
マヨネーズの酸味がぴったりハマってます。
最初に海老マヨ考案した人(誰だか知らないけど)ありがとうございますw
おかげで美味しく楽しく呑めてます。

お次は華麗な中華鍋振りが見られる炒め物です。
油をたっぷり敷いて超強火で熱せられた中華鍋ににんにくが投入され、ジャーっていう音と共に香りが立ち込めます。
料理ってライブだね。
そこに青菜と葱が入れられ、くるくると鍋の中で美しく舞って塩で軽く味付け。
あっという間に青菜のにんにく炒めの完成です、お見事!

ごく短時間で炒めていますからハリハリっとした歯触りとあっさり塩味が美味いです。
にんにくがしっかり効いていてアッツアツ、でも熱いうちにいただくのが良いですね。
ハイボールで口の中を冷やしつつ(水じゃないんだから)旨いものを頬張るって楽しいなぁ。
なんだか若造に煽られてフードファイター喰いになってる気がするよw

もやしとにらのナムル(写真忘れた)でちょっと落ち着きを取り戻し、既に何杯目かわからないハイボール(たぶん7杯目くらいかな)をゆっくり味わいます。
この炭酸の強度とウイスキーの濃さがちょうど良く喉にハマるんだよね〜。
この旨すぎるハイボールを飲みながら後半戦を楽しみにします。

お次はかつぎや肉焼売です。
これも蒸し上がるのに20分ちょっとかかりますから、食べたい人は先に頼んでおきましょう。
それくらいしっかり蒸すと良い感じに柔らかく甘く美味しくなって出てくるわけですね。
なんちゃって焼売とは全く別次元の旨さです。
でもこの焼売の旨さがのちのちの行動に影響を与えるとはこの時は夢にも思いませんでしたw

錦爽鶏のパリパリ揚げとふんわりニラ玉が前後して登場。
何だか本日のメインイベントが迫って来た感がありますよ。
パリパリ対ふんわりの戦いです(意味不明)。
これだけ食感の異なる料理が(偶然だけど)ほぼ同時に提供されるというのも楽しいですね。
おおパリパリ!わあふわふわ!って隣で若造が無邪気に喜んでますw
揚げ物と炒り玉子だから栄養バランスもいいし。
ガツガツ喰ってぐびぐび呑みましょう。

満を持して焼餃子がお出ましになりました。
水餃子と同じく餡を皮に包む作業から目の前で見ることができます。
餡が皮にみっちりと詰められて美しい襞が作られていくのを眺めながら呑めます。
しっかり目に焼いてきれいな狐色です。
またアッツアツをかぶりついては溢れる肉汁で口の中が大変なんですけど、そんなことお構いなしの旨さです。
我々にはハイボールという強い味方がついてるし。

さて、一通りかつぎやの美味しい酒肴をいただきました。
もちろん麻婆豆腐で飲むのも乙なんですけど、重厚なので最後に持ってくるのがいいかなと。
締めは担々麺ですね。
あ、上海焼きそば頼むの忘れたwまた次回ね。
さすがの若造もかなりお腹が膨れたとのことなので、これくらいにしておきましょう。

辛くて旨い麻婆豆腐が素晴らしい香りとともに出来上がりました。
オイル多めの味濃い目、花椒塩多めで痺れる辛さです。
口に馴染む感覚が優しくて、大陸系の容赦ない辛さとはちょっと違いますね。
いつまでも食べ飽きない旨さと辛さです。
蓬溪閣の麻婆豆腐とは対極だね。どっちも旨いけど。

で、いよいよかつぎやの担々麺の時間です。
担々麺はもともと担ぐという字の通り、道端で道具と材料を担いで周り、声が掛かったところで作ってその場で食べさせる料理だったそうです。
今で云うインスタントラーメン的な、小腹が空いたら担々麺だったんでしょうかw

今日は5辛ですからはっきり辛いですw
胡麻油の香りとしっかり炒めて深い味わいになった豚挽肉にもやしとにらが少々入って中細麺によく絡みます。
辛いですけどじわじわと旨味が口に広がります。
甘さもほんのり苦味もあり、コクのある美味しいスープが後引きです。
これだけ食べて呑んだのにお代わりしたくなる旨さw
スープもめでたく呑んでしまいましたとさ。

もうお腹いっぱい・・・さてそろそろ帰ろうかと思ったら、接待帰りのワイフが登場。
あらもう接待終わっちゃったの?
違う、我々が飲み食いしまくって遅くまで店に居座っていただけだったんでした。
なんとこの店で16,000円を超えてしまいました・・・店主も私もビックリです。
ハイボール濃い目15杯っていったい・・・w
ちなみに若造はレモンサワー4杯でした。

で、さっき聞いた美味しくない焼売の店であと少し飲みませんか?と若造・・・
美味しくないって聞くとすごく気になるんです、と若造がほざきますw
一杯加減のワイフもそうだそうだ行こう行こうと乗ります。
わあ、焼売の悪口言うんじゃなかったよ。

ご馳走様でした・・・
今年の緊急事態宣言は、東京では一旦3月21日に解除されたこともう忘れてませんかw
その後、新規の感染者数が増加してたった1ヶ月後の4月25日から再び緊急事態宣言状態に逆戻りしたので、かつぎやの夜の営業もまたまた中止です。
緊急事態宣言は6月20日で解除されましたけどそのまま蔓延防止に移行して7月12日から緊急事態に逆戻り、自宅軟禁状態は結局9月末まで続きました。

3月にはこれから美味しい中華料理をいただきながらハイボールが呑めると思ったのに、喜びも束の間、またまた夜の楽しみはお預けになりました。
この間、政府や自治体の責任を押し付け合う姿勢にもうんざりしました。
日本の政治家はこの時期「命を守る」という言葉を頻繁に使っていましたが、行動が伴わなければ言葉は虚に響くだけです。

ということで、ワクチン接種が進んだからか行動自粛が奏功したのか要因がわからないまま感染者が漸減し(何が効果があったか検証して欲しいものです)、緊急事態宣言が9月末でようやく解除されました。
しかも蔓延防止にも移行しないと。
よし、即かつぎやだ!と思って電話したら10月1日は準備で夜の営業をせず4日の月曜日からとか。
なあんだ・・・まあいいか。

なので、満を持して月曜日の夜に伺いました。
店主と料理名人(本当に惚れ惚れするほど手際が良くて上手なんですってプロに言うことじゃないか)にお久しぶりですとご挨拶して、早速いつものハイボール濃い目とレモンサワー。
何故だかわかりませんが、この店のハイボールが世界一旨いんです。
自分で作るハイボールより旨い。大変旨い。びっくりするほど旨い。しつこい。

さて、久しぶりのかつぎやで早速美味しい中華料理をいただきます。
まず前菜系から行こうかな。
メニュー1頁目から青搾菜に棒棒鶏、おつまみ排骨、腸詰をピックアップです。
どれもハイボールの親友&竹馬の友ばかりですよ。

目の前で料理名人が粉を叩いてフライヤーに排骨を投入、すぐにスライスしてある搾菜をきれいに盛り付けて白胡麻を振りかけ、出してくれました。
相変わらずお見事としか言い様のない手捌きです。
次いで腸詰を軽く炙り始めて同時に棒棒鶏用のモモ肉と胡瓜をあっという間に包丁で仕上げ、棒棒鶏のごまだれを振りかけて2品目が完成。
腸詰もアツアツを物ともせず素早く切って皿に盛り付け、白髪葱と特別に味付けした豆板醤と一緒に目の前へ。
すごいすごい、マジックみたい(子供だ)。

この手際の良さを眺めているだけで酒が飲めるので、一皿目が出てくるまでにハイボールが空いてしまいますw
お代わりをお願いして爽やかな苦味と旨味が楽しめる青搾菜でまたハイボールを呑みます。
ああ、この気持ち良さがかつぎやの真骨頂ですね。
以前は仕事帰りに寄っていたのでプンクトを打つのにぴったりだったんですが、自宅から呑みに出るのにも慣れました。
地下鉄で来ても2駅ですけど、歩いても御茶ノ水を通って駿河台下に降りるだけですから気分転換に歩いてくるようになりました。

おつまみ排骨も揚がってマヨネーズを添えて出してくれました。
コロナ前の日常風景が戻ってきて嬉しいなぁ。
棒棒鶏をいただいてはハイボール、香ばしくあっさり揚がった排骨を食べてはハイボール、豆板醤の辛さが刺激的な腸詰を味わってはハイボールですから、ハイボールがいくらあっても足りません。
すぐになくなっちゃうからメガジョッキで出してくれないかなw

抜群に旨い(個人的に)日本一のハイボールを呑みながら、美味しい中華をいただく幸せ。
これはもっと幸せになりたいぞ、ということで美味い中華追加。
今度は点心系かな。
パリッと焼き上がる餃子と20分は蒸す肉焼売はかつぎやではマストです。
それとスペシャリテの海老春巻はあったら絶対いただきます。
お、壁に貼ってあるね。

焼餃子は注文が入ってから目の前で餡を皮に詰め始めます。
多少時間がかかっても作り置きはしないのがかつぎやスタイルです。
専用の焼き台に三日月型の餃子が5つ、きれいに並べられて焼かれていきます。
もう美味しいの保証つき、この場で確定w

見るからにカリッと焼けた美味しそうな餃子です。
王道のラー油&醤油&お酢でいただくと肉汁溢れて大変w
猫舌じゃないので火傷はしませんけどアツアツでバカ旨です。
豚肉とキャベツの甘さに醤油とラー油が絶妙に絡みます。

海老春巻も揚がってきました。
ザクザク食感の春巻は藻塩でいただきます。
あっさりさっぱりした春巻の風味とぴったりですね。
海老の旨味が強く感じられて上品な味わいですがハイボールには最高です。
何だか無限に飲めそうな気がしてくる味ですw

ようやくかつぎや肉焼売が登場。20分ちょっと蒸し続けて湯気朦々です。
箸で簡単に割れるほど柔らかく蒸し上がった肉焼売は辛子醤油をちょこっとつけていただきます。
柔らかくて甘いです。肉から余計な脂が落ちて旨味だけ残っている感じ。
しっとりとした食感で歯が要らないほど柔らかいので口の中で溶けていくような恍惚感があります。
エロティックな肉焼売ですw

ハイボール濃い目を5杯飲んで、気分上々です。
3月以来ですから半年ぶりのかつぎやを堪能しようと、今日はまだまだ行きます。
ニラレバで少々味変して、大好物のふんわりニラ玉に大辛の麻婆豆腐をお願いしました。

ニラレバは目の前であっという間に火が入ります。
レバーをサッと油通ししてニラと炒め、もやしと木耳(これでなんでキクラゲって読むんだろう耳=海月だよね)と入ってさっくり炒まっています。
水分を綴じ込めて軽い味わいですが、レバーの旨さがしっかり楽しめる一品です。

5杯でやめておこうと思ったハイボールがまた進んでしまいますははは。
だってふんわりニラ玉もあるんですから。
このニラ玉は名前の通りホント、ふんわり仕上がっているんです。
塩味さっぱりでニラはシャキシャキ、玉子がふんわりトロトロです。
えーい、今日は久しぶりだから欲望の赴くままハイボール飲んじゃおう。

麻婆豆腐は蓬溪閣のそれとは全く違って、辛いは辛いですが香りが抜群です。
豚挽肉の甘みや野菜から出たと思われるコク、にんにくや青葱の風味に柔らかい豆腐が崩れずにきれいに混じり合って見事なバランスです。
いくら食べても食べ飽きない深い味わいっていうのかな、辛いんだけど辛すぎず旨味が楽しめる逸品です。

7杯目のハイボールを飲み干して、麻婆豆腐完食。
普段ならここでご馳走様でした美味しかったですですけど、今日はかつぎやロスを癒すために担々麺も大辛でいただきます。
まだ食べるんですか?と笑われながらいただくのも良いものですw

ささっともやしとニラを炒め合わせてシャキッと堅めに茹でた中細麺と併せ、上にたっぷりとピリ辛甘の豚挽肉を乗せてもらいました。
白胡麻がきれいです。
香りが素晴らしいです。
スープが美しいです。
かつぎやに帰ってきましたw(ここまでやっと来てかよ)

食べる喜びを実感しつつ、担々麺をするするといただきます。
この濃厚なんだけど後味がさっぱりしたスープも堪りません。
隣でワイフが見ていなければ絶対飲み干してしまうところですが、怖いのでやめておきますw
辛いけどあっさりとした爽やかさもあって、バランスが良いですね。
一杯でいろいろな旨味を楽しむことができる極めて美味しい担々麺です。

食べ終わって(スープは残して)幸福感に浸る一時。
食いしん坊には至福の時間です。
ああ美味しかったと心から思える料理の数々です。
しばらくは緊急事態宣言が発出される状況にはならないと思います(思いたい)ので、またすぐに呑みに来たいもんです。

お会計の際にこの店で2人で1万円超えるなんてどうかしてると店主に言われました。
4人で1万円いかないお客さんも沢山いるんですよと。
いいじゃないですか美味しいんですから。
呑みたい放題食べたい放題払いたい放題ってことでw

夜呑み中華居酒屋の王道、かつぎやでした。
ご馳走様でした。



今年の年明け早々1月8日から東京都に出された緊急事態宣言は、2度の期間延長を経て3月21日に一旦解除されました。
4月12日からまた蔓延防止等重点措置が一応5月11日まで施行されましたので、またどうなるのかわかりませんけど・・・

で、期間中は夜の営業を自粛してランチ営業だけで対応してきたかつぎやに早速夜呑みにやってきました。
店内は、夜の営業再開を待ち望んでいたその辺のおっさんとかおっさんとかおっさんとかおっさんでいっぱいです(笑)。
おっさんの憩いの場だったんだね。

中途半端に我慢を強いる政策ばかりだからこうなるんだと感じます。
どうせ国民に我慢を求めるなら、完全ロックダウンして2週間で終わらせるなどの強権措置が実施できないものかと思います。
ただし、日本の緊急事態宣言を実施するための特措法ではロックダウンはできません。
特措法では外出自粛を要請できると記載されていてロックダウンできるとは書いていないのです。

そもそもロックダウンという言葉の定義もないので、日本では事実上不可能なんでしょうけど、ダラダラと緊急事態宣言とか蔓延防止等重点措置を発出しても、すっかり慣れてしまって一年前のような閑古鳥の鳴く繁華街、みたいな状況にはなっていませんもんね。
諸外国で実施できるのであれば、日本でも実施可能なはず。
ええ加減にせえよ、という国民の声なき声が聞こえてくるようです。

ともあれ 、久しぶりにお店の皆さんと笑顔で挨拶ができて良かった。
皆さんご無事でほっと一安心です。
ではハイボール濃いめをいただいて、先日夢に出てきた(笑)お摘み排骨をお願いしました。
あ、それとよだれ鷄とスペシャリテの海老春巻、あれ小籠包もあるんだじゃあお願いしよう。

ふーん、日本酒も置き始めたんですね。
高清水、男山、賀茂鶴、文楽かぁ。
あ、この男山は旭川じゃなくて山口の酒です。
この店で日本酒を飲むイメージはありませんけど、おっさん率の高い店ですからいいかも。
私はハイボールで行きます。

最初によだれ鷄登場。
かなり久しぶりだけど、こちらはムネ肉を厚切りにして麻辣ソースや胡麻などを掛けるんです。
大陸系のモモ肉の薄切りスタイルじゃないのが嬉しいです。
酒の摘みに特化している感じが潔いですよね。
山椒もかなり効いていて、ハイボールにドンピシャです。
これは大陸の料理よりしっくりくるなぁ。

スペシャリテの海老春巻と小籠包は一緒に出てきました。
この春巻が美味しいんですよ。
皮が独特のザラリとした食感でサクッと軽い歯触りが完璧に酒肴です。
藻塩をパラリと振りかけるだけでビールにもハイボールにも紹興酒にもぴったりなアテになります。
やっぱりかつぎやの真骨頂は極上中華居酒屋としての夜呑みですね。

小籠包は台北サイズよりもやや大きめで、20分ほどスチーマーで蒸されてアツアツです。
が、このアツアツが美味い。
蓮華に乗せて皮の下方を箸で少し破り、溢れ出てきた肉スープを飲むのは至福ですな。
強い味付けをしていないので、却ってシンプルに豚肉の旨みが味わえます。
かつぎや名物肉焼売とはまた違った美味しさです。

あ、お摘み排骨が揚がりました。
オープンキッチンって楽しいなぁ。
サクッサクッと包丁の入る音を聞きながらハイボールを呑んでお待たせしましたーと言われるのを待つ犬状態です(笑)。
きたきた、ちょこっとマヨネーズをつけて食べるのがまた美味しいんです。
独特の甘い香りが立ち上る排骨はさっくりジューシー、担々麺の重要な構成要素にして単品でも魅力を放つ極上酒肴です。
とんかつとは一味違う豚肉の揚げ物ですよね。

ハイボールも4杯目、最近は5杯までと決めていますが、今日は久々のかつぎや夜呑み再開&再会ですからどんどん行きます。
ワイフはこちらの麻婆豆腐の大ファンなので、お摘みいただいたら即麻婆と言い出しました。
ではバランスを取って菜の花のお浸しでさっぱり呑もう。
忘れてならないふんわりニラ玉もお願いします。

レディファーストで麻婆豆腐が出てきました。
単に辛いだけじゃなく旨味と仄かな酸味や甘味も感じられる複雑系な味わいの麻婆豆腐です。
ご飯に掛けて食べたくなる味なんですが、じわじわと口の中が辛くなってくるので、ハイボールの出番となります。
挽肉の旨味を吸い込んだ豆腐がまた美味くて、とろっとした食感を楽しみつつ、辛味とにんにくの風味を味わって呑む。
食の愉悦とはこういうことを言うのだな。

口の中がすっかり辛くなったので、菜の花のお浸しでさっぱりです。
春って山菜の天麩羅とか蕗の煮物とか筍とか少し苦い味わいのイメージですけど、菜の花もほんのり苦いのが堪りません。
苦味の中に甘味もあって春だなぁと実感します。
元気になる味、旬の味覚って良いですね。

お、キッチンはニラ玉の準備が始まりました。
中華鍋をガッコンガッコン振る音って何でこう耳に心地良いんでしょう。
素材が油に触れた瞬間のシャーとかジャーっていう音も好きです。
中華料理もライブですよね。
見ているうちにあれよあれよとニラ玉完成。
数十秒の早技で、見るからにふんわりとエアリーな玉子焼きが目の前に出てきます。
わーい、ありがとうございます!

韮もたっぷり入って食感も香りも良いアクセントです。
胡麻油と塩で甘味が引き出されたふわふわアツアツの玉子を頬張る幸せ。
これ食ってる最中に心臓麻痺で死んでも良いな、店には迷惑だけど(笑)。
でもきっちり食べ切ってから死のう、もったいないからね。

ワイフはお腹いっぱいだというので、では私だけ締めに何か食べます。
上海やきそばか・・・ふわふわの炒飯も捨て難いけど・・・ここは汁なし担々麺5辛で。
久しぶりに店に来たのでつい調子に乗りました(笑)。

よく混ぜてね、と言われ指示通りに混ぜてからいただきます。
かっら〜!これは辛い、辛くて痺れる、でも旨い。
たっぷり入った豚挽肉が麺にしっかりと絡んでとても美味しいんですが辛い。
辛いが旨い、でも辛い(笑)。
ワイフに少し助けてもらって何とか無事完食しました。

久しぶりのかつぎや、やはり東京有数の旨いものを出す中華居酒屋だと納得の味でした。
ハイボールも8杯呑んで気分がいいです。
この店で2人で1.3万円だなんてどうかしてると言われましたが(笑)再開が嬉しくてつい呑み食べしちゃいました。
美味しくて楽しいがある店、かつぎやでした。

ご馳走様でした!!

蔓延防止等重点措置が適用されていますからまた20時までの営業ですが、夜呑みはやってるのかなぁ・・・
最近、日本人にはほとんど舌馴染みのない&アレンジなしの大陸中国料理店が徐々に増えてきましたね。
絶対数は少ないですが、日本人向けというよりも日本に暮らす大陸の方向けの味わいが楽しめる店です。
メニューも全部漢字で何となくしか意味や食材や調理方法がイメージできないから出てきてのお楽しみ的スリルもあり、世界は広い&中国四千年の歴史は伊達じゃないと思う今日この頃です。
蓬溪閣も本店の隣に別名で本物の中国料理を食べさせる店をオープンすることになりましたし。
お母さんの兼ねてからの念願です。
先日伺った際に出来上がってきたメニューを見せてもらいました。
今から楽しみです!

あ、中華料理って日本に入ってきた中国料理全般のことだと思っていたんですが、日本人向けに味をアレンジした中国料理のことらしい。
つまり中華料理とは和風中国料理、日式中国料理という意味なんですね。
ちなみに日本的なもののことを和風、和式と言いますがこの「和」とは大和のこと、ヤマト王権が奈良の大和地方にあったことからの呼び慣しのようです。

てなことはどうでも良くて、中国料理を食べさせる店もあれば中華料理を極めようとする店もあるということで、どちらも美味しくいただけるのは日本にいればこそ、今日は日式の極旨中華で一杯飲ろうと神保町かつぎやにやってきました。
かつぎやの並びに本郷三丁目から移転した元ストラーダ・ディ・カンパーニャの43がオープンしている筈なんですが・・・あ、あった。
客も通りからはよく見えないけどまずまず入ってますね。良かった。
今日は中華モードなんで日を改めて伺います。m(_ _)m

店内に入ると先客はカウンターにお一人様とテーブル数人の客だけです。
まだ時間が早いこともありますが、年末に向けて東京の新規感染者は明らかな増加傾向ですから、警戒して外出を自粛する状況にあるのは間違いありません。
場所によっては人出の多いところもありますが、より慎重に行動する人が増えているように感じます。
我々も早めにきてなるべく短時間で食事して帰るつもりです。
お店には申し訳ないけど。

早速いつものように濃い目のハイボール&レモンサワーをいただいて、お摘み排骨ときゅうりの葱和えからいただきます。
こちらの排骨は下処理をして特製ソースに漬け込んであり、注文を受けてから粉を叩いてフライヤーでじっくり揚げます。
これがねぇ、他の店では真似のできない旨さなんですよ。
カリッと香ばしく揚がっているスパイシーな中華とんかつ、必ず食べるもんねぇ。
マヨネーズを少しつけて食べても大変美味しいです。

きゅうりの葱和えはネギたっぷりで胡麻油が効いた一品。
これが不思議とハイボールに合うんです。
ハイボールときゅうりと葱が相性いいなんて謎ですが、旨いんだから文句なし。
しゃりしゃり爽やかなきゅうりと胡麻油と塩でしんなりした葱に炭酸シュワシュワがいいです。

復活した壁に手書きのスペシャリテもきっちりチェック。
今日は海老のメニューと締めのキノコ餡掛け焼きそばなどが数種類掲げられています。
海老春巻は前回もいただきましたが、大変美味しかったので今日も是非食べようと思います。

ワイフが海老春巻をすぐ食べたいというので(春巻大好物なんですよ)先にお願いして、キノコのナムル、青菜のニンニク炒めにかつぎや焼売を追加しました。
これでまたハイボール濃い目がグビグビ呑めます。
キノコのナムルは椎茸とぶなしめじをスライスして胡麻油でピリ辛に仕上げた酒肴です。
辛さとキノコの旨味がじわじわと口に広がってハイボールにぴったり。
ハイボールって何にでも合うんだなと感心しつつ呑みます。

青菜のニンニク炒めには木耳にたっぷりの微塵切りニンニクが入って、青梗菜と豪快に炒め合わせてくれます。
カウンターで料理人のトシさんの余りにも見事な手際を眺めつつまた飲む喜び。
料理も詰まるところライブだなと思います。
ガコンガコンと中華鍋を煽ってあっという間に出来上がりです。

この火力でしんなりシャキシャキに炒まるんですから、これは家庭では真似ができません。
大量にニンニクが入っているのに匂いよりも旨味のほうが強くて熱くてもガツガツ食べちゃいます。
均等に丁寧に刻んであるニンニクにさっと湯通ししてからパリッと炒めた青梗菜と木耳が美味です。
下拵えがきちんとされているからこその短時間で美味しい調理なんですよね。さすがプロ。

かつぎや焼売もマストの一品ですが・・・あら写真がない(笑)。
30分くらい蒸し上げてからようやく出てくるので、すぐに食いついてしまい、写真を撮り忘れました。
まあそれくらい肉々しくて美味しいってことでご了解ください。

店に入って1時間少々、普段ならまだまだ飲んで食べる時間帯ですが、今日はそろそろ締めを考えよう。
やっぱり長居は店にとっても客にとってもこの時期褒められたことではないですよね。
ここでワイフは麻婆豆腐、私はスペシャリテに載っている麻婆春雨を所望。
むむっ、こういう時はジャンケンだ!最初はgoo・・・勝った!
では麻婆春雨をいただきます。
こういう時にジャンケンで勝つのは20年ぶりくらいじゃないだろうか(笑)。

なぜスペシャリテに麻婆春雨が載っているのか、出てきてわかりました。
この春雨が極太のプルプルなんです。
細麺のような食感は微塵もなく、噛み応えがあって喉越しが良くてツルツルなのに麻婆餡としっかり絡みます。
実に不思議な美味しい春雨です。強いコシのある春雨です。
う〜ん、旨い。

でもワイフはどうしても麻婆豆腐が食べたいようです。
同じ味でも豆腐が食べたいと言って麻婆春雨を食べつつ麻婆豆腐を注文。
頑なな人ですね(笑)。
ということで麻婆春雨を食べつつ麻婆豆腐も食べることになりました。

まあ味はほぼ同じですが豆腐と本日の春雨ではかなり食感が違いますし、何よりとても美味しいですからすんなり胃に収まりました。
麻婆春雨と麻婆豆腐を一緒に食べる夫婦って仲が良さそうでそうでもない気がする(笑)。

さて、W麻婆をいただいてハイボールも5杯。
今日はこれで・・・と思ったんですが、目に入ったのがスペシャリテのキノコ餡掛け焼きそばです。
最初にこれ食べようと思って呑んでいたので、初志貫徹で注文しました。
パリッと固く揚げてある太めの揚げ焼きそばにキノコ類、白菜、豚肉がしっかり炒まった醤油餡が満遍なく掛かっており、結構なボリュームですが、あまりに美味しいのでガツガツ行きました。
本当は心行くまでのんびりしっかり飲み食いしたいんだけど、密にならないように早めに切り上げないとね。

今年もお世話になりました。
季節ごとの旬の食材もいただけて、定番の料理も美味しくて、その上ハイボールが濃いという理想的な中華で年末のひと時を過ごすことができました。
来年は安心して好きなだけ飲み食いしたいですけど、しばらくは思いのままにはなりそうにありませんね。
緊急事態宣言が出ると時短営業になりますが、来られる時間に営業しているかわからないし・・・
ともあれ、美味しいものを出してくれる店は客足が遠のくことはないと信じています。
どうかこの難局を乗り越えてくださるよう応援しています。

ご馳走様でした!!!


梅雨明け以降、急に暑くなりましたね。
湿度も異常に高く、熱中症が懸念される状況です。
今年は真夏にマスクを着用して移動するケースが多いので特にリスクが高いとか。
皆さん、コロナだけでなく熱中症にもご留意ください。
手洗い、嗽に加えて適切な水分補給をお忘れなく。

夏を乗り切るにはたんぱく質とビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが大切です。
肉、魚、豆類からたんぱく質を摂り、香味野菜や香辛料を活用して食欲を増進させると効果的です。
特に唐辛子とにんにくは夏バテ対策の王道です。
じゃあ、早速かつぎやに行かないと!

ということで、いつものように暖簾をくぐると、店内はサラリーマン飲みが1組だけ。
やっぱりコロナの影響はここにも及んでいます。
よし、しっかり飲んでしっかり食べよう。
いつものカウンター席についていつものように濃いめのハイボール(ウイスキー1.8倍らしい)で喉を潤し、いつものおつまみ排骨と腸詰とかつぎや肉焼売に蒸し鶏の葱ソース掛けをお願いします。
やっぱり夏は中華飲みが良いですよね。

お、短冊メニューが復活してる!
なんだ、結局壁に直接貼ることにしたんですね(笑)。
どれどれ、今日のスペシャリテは・・・
 枝豆の塩茹で
 枝豆のスパイス炒め
 海老春巻
 大赤海老の老酒漬け
 牛肉とアスパラのオイスター炒め
・・・の5品かぁ、どれも美味しそうだ。

では、海老で攻めてみましょう。
海老春巻と大赤海老の老酒漬けをお願いしてハイボール濃いめお代わり。
枝豆のスパイス炒めは、先客用に作り始めたのを見ていたらすごい香辛料の量で咳込んだので(笑)遠慮しました。
あ、やっぱり牛肉とアスパラのオイスター炒めもいただきます。
絶対美味しいに決まってるでしょ。

今日もおつまみ排骨から。
これはこの店の大定番です。
担々麺には排骨を追加できますが、単品だとおつまみです。
食べないと後悔しますよ。
注文を受けてから衣をまぶして高温の油でしっかり揚げてザクザクと切って出来上がり。
豚肉の美味しさも然ることながら、やっぱり揚げ方が素晴らしい。
専用のフライヤーと温度が旨さの決め手です。
シンプルですがこれ以上に美味しい排骨はなかなかないと思います。
中華版のとんかつですね。

腸詰は香辛料がたっぷり詰まっていて、これも注文を受けてから焼きます。
しっかり焼いてアツアツを切って盛り付けるのが大変そうです。
辛味噌と長葱の細切りと一緒にいただきます。
うん、いつもの美味しさです。
つい先日いただいた台湾料理の腸詰とは雲泥の差(笑)。
台湾はチープな味がポイントなんですけど、美味しさはやっぱりまるで違います。

大赤海老の老酒漬けが来ました。
おお、大赤海老というだけあって大きいですよ。
でも海老なのに鯛を遇らった鬱陶しいお皿に盛り付けてあります(笑)。
これはどうなのと思ったら、オーナーの趣味なんだとか。
白い皿ばかりじゃ寂しいとのことですが、中華料理は色が華やかなものが多いので白い器が一番似合うかと思うよ。
でもよくチャレンジしました。

あ、肝心の大赤海老の老酒漬けの味ですが、これは是非定番にして欲しい。
海老の旨味が素晴らしいです。生は得手不得手があるかと思いますが、好きな人には堪らない味です。
海老って味の引き出し方によって旨味が変わる素材ですが、これは濃厚な味わいになりますね。
酒飲みにはマストな料理かと思います。

海老春巻も先日台湾料理の店でいただきましたが、全然違います。
海老の旨さがまるで違う。
台湾と日本の調理に対する感覚の違いを見せつけられたように感じます。
切りつけ方や下味、火入れ加減など調理の技術が同じくらいであれば、あとは素材で差がつきます。
素材の良さが調理技術をさらに引き立ててくれる感じ。
旨いものには理由があるものですね。

この後はお待ちかねの肉焼売。
捏ねて捏ねて捏ねて作った肉だけの焼売です。
これを瞬間冷凍して旨みを閉じ込め、注文を受けてから約30分蒸しまくって仕上げます。
もう旨みしかないくらい旨いですよ。
醤油と辛子は少しで十分です。

よだれ鷄にするか蒸し鶏の葱ソース掛けにするかでいつも迷うんですが、今日は葱ソース掛けにしました。
胡麻油がたっぷり葱に絡んで鶏ムネ肉の淡白な味を引き立ててくれます。
ちょっと甘くてちょっと苦くてとっても旨いです。
呑むためにあるような一皿ですよね。
敷いてある水菜と葱ソースもすごく合うんです。

牛肉とアスパラのオイスター炒めは絶対美味しいに決まってると思っていましたが、思った以上に旨かった。
軽く油通しした牛ヒレ肉とアスパラ、長葱、しめじをオイスターソースでさっと炒め合わせただけで何でこんなに美味しくなるのかな。
手際の良さが美味しさの秘訣でしょうか。
こういう料理で酒が呑める幸せをたっぷり味わいます。

興奮気味に&矢継ぎ早に定番とスペシャリテをいただいて既に大満足ですが、ここからがかつぎやの本領です。
では、さらに大定番をいただきます。
麻婆豆腐と麻婆茄子を標準の3辛で。
3辛といっても辛さは結構なものですよ。

ということで麻婆豆腐から。
花椒がたっぷり入っていて痺れる痺れる。辛さは後からじわじわと迫ってきます。
それでも豚挽肉に味がしっかり入っているので旨味もたっぷり感じられます。
何より豆腐が美味しい。水が切ってあって崩れないし大豆の味がはっきりしています。
相変わらず美味しい麻婆豆腐だねぇ。

麻婆茄子は茄子が旬なので被せて注文しましたが、やっぱり旨味が強いですね。
天候不良で野菜が高騰しているとぼやきつつ、たっぷり入れてくれました。
麻婆豆腐とは違った甘みがします。
さきに油で揚げた茄子が甘いんでしょうね。
これも文句なしに旨いです。

ハイボール濃いめも既に5杯(笑)。
今日は贔屓の店の勝手な応援ですからいつも以上に飛ばしてます。
ワイフもガンガン飲んでます・・・呑兵衛夫婦の面目躍如ですね。

辛いものが続いたので、ちょっと口直しにふんわりにら玉をいただきました。
こちらのにら玉は調理時間があっという間でふんわりどころかふわっふわに仕上がります。
にらにもちゃんと火が通っていて、玉子の甘さとしっかり塩味が好みです。
ああ、ハイボールの6杯目が空いてしまう・・・

このまま飲み続けるとさすがにワイフの目が釣り上がるので(笑)、そろそろ締めをいただくことに。
もちろん担々麺を3辛でお願いします。
排骨は最初に食べているのでなしにしました。
挽肉がたっぷり乗ったボリュームのある麺ですよ。
最近は担々麺まで行き着かないことが多かったんですが、今日は何故か余裕で辿り着きました。

こちらの担々麺はとにかくスープがとても美味しいです。
店の奥でしっかり炊いて作るスープはコクがあって甘味と辛味が絶妙。
辛いんだけど飲んじゃうスープなんです。

シャキシャキに炒まった野菜もいい味出してます。
麺はかために茹でてあり、スルスルと喉越しが良いです。
透き通ったスープの台湾担仔麺も美味しいですが、このコクと旨味の強い担々麺も堪りません。
本当はご飯をもらってスープに入れて食べたかったんですが、ワイフに叱られるのが目に見えているので堪えました。

ああ今日も美味しかった、大満足です。
大好物ばかりずらりと並べて&片っ端から食べてハイボールゴクゴクでした。
何を食べても美味しい中華なんてなかなかないよなぁ・・・
幸せな気分です。

ご馳走様でした!!
年末に2019年お世話になった店を巡ることにしました。
夏以降体調を崩して降圧剤のお世話になることになり、平日の飲酒をなるべく控えるようにしたのでお店に伺う回数はかなり減りました。
でも、ピリ辛の美味しい中華料理が食べたくなったら迷わず足が向く名店です。
とは言いつつも12月は2度目。やはり年の瀬は飲む機会も増えますからね(と言い訳)。

今日は年末で同僚と軽く忘年会という感じの客でテーブルは埋まっていますが、カウンターは担々麺を美味しそうに啜る一人客が数名いらっしゃるだけで空いています。
人気店ですが、早めの時間はカウンターが空いていることがあるのでオススメですよ。

ではいつものようにハイボールをいただいて、今日は胡瓜の葱和えと腸詰でスタート。
香辛料が程よい腸詰に胡麻油が利いた胡瓜和えを乗せて食べるとハイボールにぴったりなんです。
腸詰にも白髪葱と辛味噌が付いているんですが、胡瓜と一緒に食べてもとても美味しいです。
肉の旨味が強いので、葱でも胡瓜でも味のはっきりした野菜との相性がいいですよね。
セロリもいいかも。何れにしてもハイボールが進んじゃいます(笑)。

さらにハイボールに合うメニューを追加。
まずは油淋鶏。葱の甘酸っぱいタレがたっぷりかかった鶏の唐揚げです。
揚げたての衣がじわじわとタレに沁みてフニャッとしたところをいただくのが好きです(笑)。
この程よい酸味がハイボールには最高の友ですよね。

バルサミコのように品の良い黒酢が沁みている水餃子もハイボールにぴったり。
優しい味わいなので炒飯のアクセントにもいいと思いますが、私はハイボール一択です。
担々麺をはじめとして四川系の辛味のある料理を得意とする店ですが、こういう甘みの感じられる料理も大変上手なのが素晴らしい。

そして冬のスペシャリテの蓮根の山椒炒め。これ絶品です。
ご飯のおかずにもぴったりでしょうけど、ハイボールにもぴったり。
山椒の香りとピリリとした爽やかな辛味が蓮根の食感とベストマッチです。
やばいよ、ハイボールが止まらない(笑)。

前回いただいて美味しさに目を剥いた豚ガツの葱ソース掛けももちろんいただきます。
これはスペシャリテじゃなくて是非レギュラーメニューに加えてもらいたいです。
臭みの全くない(むしろいい香り)豚ガツを葱ソースで軽く蒸して、コリコリした食感は残しつつ葱の旨味を乗せて立派な酒肴に仕立てる技術は本当に素晴らしい。
美味しすぎるからまたハイボール飲んじゃいます。

酒肴は味や食感が軽いものからだんだん重たくしていくのが好きです。
そろそろお腹にズシッとたまりそうなものをいただいてさらにハイボールをいただきましょう。
豚肉と木耳の玉子炒めは、青梗菜もたっぷり入っていてオイスターソースの旨味であっという間に食べちゃいます。
ああ、またハイボールが・・・(笑)。

では満を辞して麻婆豆腐と肉焼売行ってみましょう。
やっぱりこちらでは金爽鷄のパリパリ揚げと麻婆豆腐と肉焼売が三大酒肴かと(個人の見解です)。
今日も麻婆豆腐は5辛でお願いして強い辛味と旨味を味わいつつハイボールのお供にします。
いつ食べても複雑な味わいで本当に美味しいですね。

肉焼売はワイフがお腹いっぱいだというので2つにして辛子醤油をたっぷり絡めて濃厚な肉汁を楽しみます。
肉焼売は作ってから一旦凍らせるんだとか。凍らせることで旨味が増すんだそうですよ。
この焼売、本当に肉焼売だけあって肉々しい旨さたっぷりです。
今度揚げてくれってわがまま言ってみようかなぁ。絶対美味しいはずです。

あまりにも調子よくハイボールを飲み続けたのでかなりいい気持ちですが、今日は2019年お世話になって店に感謝を込めて伺っているので、さらに食べましょう。
本来ならここで排骨入りの担々麺にするんですけど、麻婆豆腐いただいたので違うものを。
同じくスペシャリテのかに玉甘酢餡かけをお願いしました。

そこそこのボリュームで厚みがあって押し出し効いてますね。
甘酢餡が満遍なくかかっていて青葱が散らしてあるので、ぱっと見はお好み焼きだ(笑)。
この甘酢餡の香りがまた良いです。すでに9品食べたのに食欲を刺激する香り。
玉子も惜しげも無く使ってあるので食べ応えありますよ。
かに玉って子供の頃ご飯のおかずとして食卓に出てくるものでしたが、大人になったら酒のアテにするものですね。
蟹肉と玉子を合わせて焼くって、考えた人天才です。
締めを飾るのに相応しい逸品でした。
かつぎやでかに玉なんて初めて食べましたよ。とても美味しかったです。
でも今日は飲みすぎました(笑)。

一年の締めるのにしっかりいただけて大満足です。
来年も美味しいもの作ってくださいね。よろしくお願いします。
ご馳走様でした!!!


ていうかハイボール何杯飲んだら気が済むのか・・・
美味しい中華で酒が呑める&ちょっとご無沙汰のかつぎやです。
平日にお酒を控えるようにしてから外食の回数もやや(少しだけ)減っていますし、神保町界隈には美味しい店がたくさんあって困りますよね(笑)。
かつぎやは平日しか夜飲みができないので、しばらく来ていませんでした。

でも今日はどうしてもかつぎやの肉焼売と麻婆豆腐が食べたくていそいそと仕事を終えて淡路町へ。
先日、血圧が安定していてとても良好ですねと医者に褒められたのでご褒美です(笑)。
店内は相変わらず掃除が行き届いていてとても清潔、カウンターで一人担々麺を啜る客もいれば、テーブル席で楽しそうに夜飲みしている客もいて盛況です。

我々はいつものように奥のカウンター席へ。
ここだと厨房で料理ができていく様子を眺めることができるので好きなんです。
特にかつぎやの料理人さんは手際といい所作といい、鍋振りの見事さといい音といい、見ていて飽きることがありません。
調味料を入れる順番やタイミングとか、予め漬け込んである食材を少し置いて常温に戻してから揚げるとか、ちょっとした調理のコツを見て勉強させてもらっています。
使っている調味料を教えてもらったり、店では出していないお酒をいただいたりしたこともあって、とてもフレンドリーに接客してくれるのもこの店の良いところです。
そんなに好きならもっと通えよって話なんですが(笑)、降圧剤のお世話になっている身としてはピアーノピアーノで行かないとね。

で、今日はハイボール5杯を目安にして早速メニュー選び。
まずは青搾菜とお摘み排骨をお願いしてハイボールをいただきます。
少し濃いめに作ってくれるのがまた嬉しい。仕事の疲れも吹き飛びます。

カウンターには「旬の味覚」という別メニューが置いてあります。
移転前の店のように時季の食材を使ったメニューを作り始めたみたいですね。
待ってました!(笑)
では豚ガツの葱ソースがけと蓮根の山椒炒めをいってみようかな。

青搾菜は強く漬かっていない搾菜を薄くスライスして葱と和えたサラダ感覚の小料理です。
ピリ辛で胡麻油の風味が効いていてハイボールにぴったり。かつぎやではいつも最初にいただきます。
少し塩っぱく感じるのも嬉しい。減塩生活に慣れてきて味覚が変わってきたようです。
来年から1日の塩分摂取量の目安が男性7.5g未満、女性6.5g未満と0.5gずつ減ることですし、塩分控えめくらいがちょうど良いですね。ちなみにWHOの目安は5g未満ですからもっと減塩を心がけないと。

おつまみ排骨もかつぎやではマストのメニュー。
しっかり漬け込んだ豚肉をカラッと揚げて一口サイズに切って出してくれます。
付け添えのマヨネーズと青菜がまた良い感じなんです。
これもハイボールに合い過ぎて困っちゃいます(笑)。
はい、お代わりお願いしまーす!

さて、ジュッと高温の胡麻油がかけられて香ばしい匂いを纏って出てきた豚ガツの葱ソースがけです。
この最後の一手間がプロですね。
柔らかく蒸しあがった豚ガツ(確か胃袋ですよね)に醤油味の葱ソースが掛かったあっさり味ですが、とにかくガツが美味しい。
柔らかいだけじゃなくお酒でよく揉んで臭みを消して旨味を引き出してあります。さすがです。
こういう気の利いた料理が出てくるからかつぎや通いがやめられないんですねー。

蓮根の山椒炒めも堪らない美味しさ。
文字通り山椒がたっぷりで香りも抜群、蓮根にタレがしっかり絡んで独特の旨味になってます。
こんなに美味しいもの食べたらハイボールが止まりません。はい、お代わりー!
旬の味覚、素晴らしいです。やっぱりグランドメニュー以外に季節感のある食材をいただけるのは嬉しいですね。
厨房から、懐かしいでしょこれ、と言われて以前も食べたことを思い出しました。

では本日のお目当て、肉焼売と麻婆豆腐、それにワイフの大好物の海老のマヨネーズ炒めをいただくことにしましょう。
以前、肉焼売は3つ450円でしたが、2つから注文できるように変わっていました。
結構ボリュームがあるからこのほうが頼みやすいんじゃないかな。私は当然3ついただきますけど。
しっかり時間をかけて蒸し上げた肉々しい肉焼売(当たり前だ)にたっぷり辛子をつけて醤油を少し。
肉汁が口の中に溢れ出て、これも堪りません。これこれ、食べたかった味です。
1つで崎陽軒の焼売3つ分はありますよ。食べ応えもあって満足です。

麻婆豆腐はワイフのリクエストでいつも5辛ですが、今日もすっきりした辛さと豆腐と豚挽肉の甘みが味わえました。
ご飯が欲しくなる辛さなんですよね。いつもハイボールだけど(笑)。
胡麻油の風味も効いていて、ただ辛いだけでなく様々な調味料が入った複雑系の旨味を感じます。
食べれば食べるほど食べたくなる辛さです。

お腹が膨れてきましたが、美味しいものはまだまだ入ります。
海老のマヨネーズ炒めは乳化しているマヨネーズが分離することなく、手早くとろりと炒まって出てきます。
炒め時間を短くするためなのか、海老は薄衣をつけて予め揚げてあってサクサクとした食感が楽しめます。
海老とマヨネーズは相性が良いですが、こちらの海老マヨはしつこくなくて食べやすく、しかもハイボールに合います(笑)。
飲み助には酒肴になる美味しい一皿です。

さて、錦爽鳥のパリパリ揚げとか豚の角煮とか餃子もよだれ鷄も食べたいんだけど、もうハイボール5杯飲んじゃったので(笑)ここで締めないと。
と思ったら、もう少し飲みたいらしいワイフがハイボールもう一杯飲んだら私も何か飲むとのことなので、やれ嬉しやと6杯目をお願いして、ふんわりにら玉をいただくことにしました。
ワイフは瑞穂という泡盛を水割りで飲んでます。今年沖縄に行って以来、すっかり泡盛ファンです。

ふんわりにら玉はにらたっぷりでお願いしたら本当にたっぷり。
玉子もふわふわに炒めてあって程よい塩味、軽い口当たりであっさりしているのに炒めてしっかり旨味が引き出されています。
にらって美味しいですよねー。以前はにらレバ炒めのほうが好きだったんですが、この店に来るようになってすっかりにら玉派になりました。
あ、レバニラという言い方は赤塚不二夫が天才バカボンでパパが逆に連呼してから広まったんですってね。

今日も美味しい中華を酒肴にハイボールを楽しみました。
予定を超えて6杯飲んじゃったけど、それもかつぎやの料理が美味しいからです。
満足満足。

外はすっかり冷え込んでますけど、美味しい中華で身体はポカポカです。
のんびり散歩して帰ることにしましょう。

ご馳走様でした!!


お久しぶりのかつぎやです。
最近、同じ神保町でも交差点の周辺ばかりで淡路町方面になかなか来る機会がありませんでした。
案外来ないもんだよなぁ。
神保町、淡路町、神田って連続したエリアですけど結構広いんですよね。

ということで、ご挨拶してカウンターに座ってメニューを眺めます。
お、季節のメニューが貼ってありますね。イラスト入りだ。なかなかお上手です。
やっぱりこれがないと楽しみが減ってしまうというか、カウンターだけだった旧店舗では横書きのグランドメニューに縦書きの旬のメニューが貼ってあって、毎回今日は何が食べられるのかなと通う楽しみになっていました。
季節のメニューが復活してくれて嬉しいです!

夏は枝豆とゴーヤかぁ。確かに夏らしい食材ですね。
親しみやすい食材をチョイスするのもかつぎやの気取らないところです。
枝豆のスパイス炒めかぁ、鞘ごと茹でた枝豆を様々な調味料で炒めるんだそうです。
ゴーヤと豚肉と玉子の塩炒めってゴーヤチャンプルーですよね。
まあ似たようなもんだそうです(笑)。

スペシャリテから枝豆のスパイス炒め、レギュラーメニューから青菜のにんにく炒めをそれぞれお願いしました。
こちらの火入れと味加減はもうお墨付きですから楽しみです。
茹でた枝豆をサササッと調味料で炒めて最初の一皿が出てきました。
湯気モウモウで美味しそうです。一口いただくとかなりの香辛料が使われていて結構辛い。
あと引きでハイボールにぴったりですね。
お腹も減っていたのでバクバク食べちゃいました。
青菜のにんにく炒めは一転して優しい味。
にんにくはそれほど強くなくてさっぱりした塩味です。木耳が食感の良いアクセントですね。

お次はよだれ鳥とゴーヤのおひたしを。やっぱりゴーヤもいただきたいです。
ここのよだれ鳥、ホント美味しいんですよ。
辛味はしっかりあるんですが、爽やかな後味でいつまでも辛さがあとを引かないので、いくらでも食べられる感じ。
付け添えが水菜とオニオンスライスというのも変わっています。
これが意外に合うというか、中華なのに和風というかとても美味しく感じます。
鶏のむね肉にもぴったりです。
ゴーヤは塩もみして水分を出し、苦味も控えめですね。
こちらもさっぱり系のお摘みです。ハイボールがスイスイ喉を通って行きます。

ではそろそろお腹にたまる本格中華(笑)いただきましょう。
定番のおつまみ排骨とかつぎや焼売はマストとして、今日は角煮もいただきます。
がっつり食べて夏バテを吹き飛ばそうかと。
最近、エアコンが辛くてバテ気味・・・外との温度差にやられてしまいます。

おつまみ排骨は下味をつけたスパイシーな豚肉をはじめは低温でじっくり、最後は高温でパリッと揚げたかつぎやの名物です。
これを食べないとかつぎやに来た意味がないと思ってます。今日も盤石の美味しさです。
蒸し器で20分以上かかるかつぎや焼売と豚の角煮は移転後の新メニューですが、もうすっかり定番化してますね。
かつぎや焼売は1つが大きくてとても肉々しいので、結構お腹にたまります。
お腹が減っている時にはぴったりですね。辛子をたっぷり付けてかぶりつくと肉汁がどっと溢れ出ます。
猫舌の人は冷ましてから食べないと大変なことになると思いますよ(笑)。

そして角煮。これが美味しい。完璧な酒のアテです。
しっかり煮込んでほぼ出来上がっている角煮を最後に蒸し器で蒸し上げると脂がトロトロになって、お肉もホロホロでいくらでも食べられそうな味わい。
これに嵌って通っている人もいるんじゃないだろうか。少なくとも私はそうです。

お肉を三連発で行って満足しました。
相変わらずよく食べますね、夏バテとかしないんですか?と店の人から聞かれたので、夏バテ解消のために食べてるんですよと言ったら信じてもらえませんでした(笑)。

ではそろそろ締めにかかります。
ふんわりにら玉は酒肴としても食事のおかずとしてもぴったりなので大抵お願いしますが、この高温でパリッと炒まったにらと短時間であっという間にふわぁっと仕上げる玉子がもう絶妙で。
これはプロの技をいただく料理ですね。文句のあろう筈もありません。

麻婆豆腐はとにかく絶対食べます。
いつも5辛で作ってもらうので、その辛さを楽しみつつハイボールの杯を重ねるのが常ですが、この麻婆豆腐も白いご飯にぴったりの味です。辛いだけでなく旨味が強くて香りが抜群なので、お腹いっぱいでもこれだけは食べて帰ろうと思う一品です。美味しいなぁ。

最後は玉子炒飯。
にら玉と麻婆豆腐いただいていてどうしてもお米が食べたくなり(白いご飯にすればいいのに)炒飯をお願いしてしまいました。
本当に夏バテしてるんですか?いつもと同じ10皿目ですけど(笑)と言われ、私の夏バテはバテているだけで食欲は関係ないんだと実感しました。

米の甘みと焼豚の塩気と玉子の旨味とふわふわ食感を楽しみつつ、一粒残さず完食です。
もうお腹いっぱい。担々麺は今日もスルーです。
麻婆豆腐お願いする時に担々麺とどちらにするかいつも迷うんですが、最近は麻婆豆腐ですね。
結局美味しくて食べ過ぎちゃうんですけど。
パンパンのお腹をさすりながら大満足してお見送りを受けながらお店を出ました。

今日もとっても美味しかったです!!
ご馳走様でした!!


毎度お馴染み、かつぎやです。
こちらに伺うのはすでに生活の一部なので、仕事が神保町界隈で終わると(終わらなくても)自然と足が向きます。
今日も軽くかつぎにやってきました〜。

お店が移転してからハイボールには別途濃いめというメニューができたんですが(濃いめにすると400円→500円)これが100円の違いなのに半端なく濃い(笑)。
迂闊に濃いめでお願いすると、5杯で酔っ払います。
でも濃いめがまた美味しいのでついつい頼んじゃうんですよね〜。
で、気がつくといい気分になってるわけです(笑)。

今日もまずはハイボール濃いめ。相変わらず美味しいです。
そしていつものように青搾菜、きゅうりの葱和え、ニラともやしのナムル、おつまみ排骨などの前菜系で楽しく呑みます。
ここで呑むと疲れが軽くなりますし、美味しいものをいただけて明日への活力が出ますね。
今日はいろいろありましたから(笑)ハイボールがことさらに美味しいです。

青搾菜はほんのり花椒の香りがして葱と胡麻と唐辛子が効いていてさっぱり美味しいし、きゅうりの葱和えもさっぱりメニューです。
ここにお摘み排骨でバランスをとるとハイボールが進みます。
中華のメニューでハイボールってこれまでしたことがありませんでしたけど(普通はビールか紹興酒ですよね)この店ですっかりハマりました。相性バッチリですね。
このお摘み排骨は下味の付け方が上手で揚げはじっくり、柔らかいけど柔らか過ぎず適度な弾力があってとても美味しいですよ。
お酒を飲まずに担々麺だけの方もトッピングできますから是非。
ニラともやしのナムルもいつも必ずお願いします。
胡麻油の香りとニラのクタッとした繊維が如何にも酒肴ですよね。

さて、今度は少し一品料理系を。
ここのニラ玉は塩加減が絶妙で口当たりが良くてとても美味しいので個人的にはマストです。
それとワイフが絶賛する麻婆豆腐に豚の角煮というマイ定番をいただきます。

以前は季節ごとに旬の一品料理が短冊に掲げられていたのでそれを楽しみに来ていたんですが、移転後は基本的にメニューは固定で、偶に担々麺がカレー味になったりするくらいでしょうか。
もう少し季節感が欲しいところですが、これから徐々に旬のスペシャリテも手がける予定とのことでしたから、もうしばらく待ちましょう。

豚の角煮は移転後に加わった新メニューで、専用の蒸し器が置けるようになって肉焼売とともに一躍人気メニューになりました。
蒸しあがるまで相応の時間はかかりますが(15分くらいかな)どちらもアツアツでとても美味しいです。
特にここの角煮はご飯の上に乗せて食べたい旨味のかたまりで、トロトロの脂と肉のしっとりした味わいが堪りません。いつもながら美味しいです。

さて、濃いめのハイボールを5杯いただいて、今日も気がつけばいい気分に酔っ払ってます。
記憶がなくならないうちに帰らないと(笑)。
最近、担々麺まで行き着かないことが多いので(今日も行き着かなかったよ)、次回こそ担々麺をいただいて満足して帰りたいと思います。
今日も担々麺食べようと思ってきたんだけどなぁ・・・
皆さんもかつぎやのハイボール濃いめにはご注意ください。
ホント、濃いんです。でもお得であることは間違いありません(笑)。
酔っ払いたい人は是非!

いつもとても幸せな気分で帰宅させてもらっています。ありがとうございます。
ご馳走様でした!!
お正月気分もあっという間に抜けて巡航速度に戻りました。
先週ローマでalla griciaやmatricianaを頬張ってワイン楽しんでたなんてとても思えません。
こういう時は日常を取り戻すべく、とっとといつもの店でいつもの美味しいもの食べるに限ります。
ということで大手町で仕事が終わったので、そのままスタスタと歩いてかつぎやへ。
徒歩15分ほどです。大手町からも近いですね。

今年初めての訪問です。お店の皆さんと新年のご挨拶をして早速カウンターに陣取ります。
やっぱりここはいつものハイボールで。
移転してから少し薄くしたようですが、それでも十分な濃さと強い炭酸でシュワッと美味しくいただけます。

メニューはこれからまた変える予定があるみたいですが、当面は少し入れ替えがあったグランドメニューで営業されるようです。
移転前は横書きのグランドメニューの下に短冊でスペシャリテとオススメが張り出されていて、旬の食材を使った季節感のあるお皿が楽しめたのですが、それはこれからおいおいのようです。楽しみに待ってます。

さて、前回初めていただいた新メニューのうち、青ザーサイとかつぎや肉焼売、それとおつまみ排骨をお願いします。あ、よだれ鶏追加で。
おつまみ排骨は大好物ですが、以前より低温でじっくり揚げるスタイルに変わってさらに旨味と柔らかさが増した「新メニュー」です。
ちょっとマヨネーズをつけて食べるとこれがまたハイボールによく合ってまさにお摘み。
こういう気取らなさが好きです。

青ザーサイは、夜飲みにくる客が大抵頼んでいる印象があるので、早くも人気メニューのようです。
古漬けではない搾菜を薄切りにしてネギとゴマで和えた一品ですが、これがさっぱりしていて塩気もしっかりあってお酒に負けません。ハイボールにも芋焼酎にも合いそうです。
そしてかつぎや肉焼売。注文を受けてから蒸し始めるので15分以上かかりますが、じっくり蒸されて旨味と甘味が引き出された肉々しい焼売で、食べ応えがあるので1つからでもお願いできるみたいです。私はワイフと合わせて4つお願いしました。
ちょうど蒸し上がったらワイフ登場(笑)。タイミングを見計らってたんでしょうか。
熱々をいただいて肉の旨みを楽し見つつハイボールやらレモンサワーやらを流し込むのは正しいおっさんとおばさんの嗜みです。
好物のよだれ鶏全部食べちゃわなくて良かった(笑)。
こちらのよだれ鶏は全く辛くなく、爽やかなポン酢ベースのタレでいただく創作メニューです。
最後に振りかけられる山椒の香りがあっさりしたムネ肉の味わいを引き出してくれます。
新メニューも以前から馴染みのあるメニューもどれも美味しくて、嬉しくなりますね。

さて、身体も温まってきたところで、さらに美味しくなったとワイフ絶賛の麻婆豆腐をお願いします。
確かにコクと辛味が増していて、旨辛のレベルが上がったように思います。
こちらは比較的リーズナブルなのに仕込みも丁寧で、手間を惜しまず作ってくれるのでさすがプロだねという味が楽しめるのですが、その代表格がこの麻婆豆腐でしょうか。
とにかくワイフの大好物なので、家庭料理としての麻婆豆腐は食卓から消えました(笑)。
これは家庭ではできないです。ご飯にもお酒にも合うように作られているのがまたさすがなと。

麻婆豆腐の美味しさを堪能した後は、呑兵衛メニューをお願いしてゆっくり飲みます。
ニラともやしのナムルは箸休めにもなるし、前菜的にお摘み排骨と合わせていただいても美味しさを発揮するユーティリティープレーヤーです。まるで攻撃にも守備にもボールのあるところどこにでも現れる長友佑都のようです。昨日のトルクメニスタン戦では酒井を高い位置に張らせて右サイドの深い位置でも守備をしていて驚きました。反対に柴崎は試合中盤から消えていて残念でした。

あれ、話を元に戻すとニラともやしのナムルで箸休めしつつ、豚の角煮が蒸し上がるのを待って、追加で水餃子とニラレバ炒めをお願いしました。
ね、呑兵衛メニューでしょ(笑)。

結局ハイボール6杯、ワイフはレモンサワー4杯と芋焼酎(何飲んだか忘れた)で締めました。
ローマで美味しいものを食べまくるのもとても楽しいですが(3kg太って帰国しました)、このお店が身近にある日常に感謝して今年の寒さも乗り切りたいと思います。

あ、また担々麺食べなかった(笑)。
ハイボールがどんどん進む料理ばかり出てくるものですから、担々麺に辿り着きませんでしたよ。
次回は必ずお腹を残しておこう。

気取らず驕らず、丁寧に作った美味しい中華料理がお酒と一緒に楽しめる店ってきっと日本全国にたくさんあると思うんですが、本当に美味しい中華料理を出す店は実はそれほど多くはないので、私は貴重なお店だと思っています。

ご馳走様でした!!
早くも移転後2度目の訪問です。
今回は夜に伺って、これまで通り呑もうと思います。
相変わらず予約は受けていませんから、小雨の中淡路町から早足で歩きました。
移転先の路地には他にも飲食店が並んでいますが、かつぎやは一段と明るいので目立っていますね。
改めて外観を眺めると色調が統一されていて、なかなかオシャレです。

店内に入ると、ちょうどカウンターが2席空いていました。良かった。
でもこれで満席。20時前ですでに一杯です。とても路地裏とは思えない盛況ぶりです。
かつぎやファンが移転オープンを心待ちにしていたってことなんでしょうね。

カウンターに着いて、これまでと同じくハイボールをお願いしました。
これまではサントリーの角瓶を直接注いで同じく瓶の炭酸水で割っていましたが、移転先では専用のウイスキータンクと炭酸水のサーバーが設置してあります。作り方は微妙に違っているのでしょうけど、味も炭酸の強さも大きく変わっていませんでした。これまで通り美味しくいただけます。
ちょっと濃いめのハイボール、美味しいです!

移転先では以前のような短冊は壁に貼ってありません。
ピカピカの店内に短冊は貼りたくないのか(笑)グランドメニューで押すのか、この辺はきっとこれから考えるんでしょうね。
ということでカウンターに置いてあるメニューを眺めます。
メニューもピカピカですね。全部ピカピカだぁ(笑)。
一品料理はいろいろ出し入れがあるようで、揚げ餃子がメニューから消えていたのは残念でした。
作ってよとお願いし続ければそのうち復活するかもしれませんね。

お、焼売がある。「かつぎや肉焼売」って書いてありますね。
これは新メニューですので早速お願いします。
他にも青ザーサイとか豚の角煮とか、これまでになかったメニューが載っています。
蒸し物もかごが置いてありますから力を入れることにしたんでしょうか。
どれもこれも美味しそうだけど楽しみは次回以降に取っておくことにして、やっぱり定番をいただこう。

よだれ鶏とおつまみ排骨、それともやしとニラのナムルをお願いします。あ、焼餃子もね。
ハイボールを飲みながらカウンターで美味しい中華惣菜をいただくのも3ヶ月ぶり、ありがたみがありますね。
よだれ鷄の胸肉はあっさりしていますが辛いタレと山椒が良いバランスでとても美味しいです。
あれ、メニューにおつまみ排骨は載っていませんね。あるものだと思って注文しましたが問題なく通っているようです。こちらはハイボールにぴったりでこれまで通り楽しめます。

もやしとニラのナムルって、どこにでもありそうなのに他では滅多にいただかないので、こちらでせっせといただいています。
もやしもニラも美味しいですが、塩ダレでさっと混ぜ合わせたさっぱりした食感が良い箸休めになります。目立たないんだけどいつも注文してしまう気の置けない奴です。
焼餃子は担々麺と並んでこちらの名物です。仕込みの際に作っておくそうですがすぐになくなってしまうので、注文のたびに包むところから始めます。
餡がみっしり詰まっていて食べ応えがありますし、カリッとモチっと焼きあがっていて旨味たっぷりの焼餃子です。これはこの店のマストですね。

そして、かつぎや肉焼売!
名前がついているだけあって自信作なんでしょうね。激ウマです!
たっぷり時間をかけて蒸してあるので肉々しい焼売ですがトロッとしていて食べやすく、しかも旨味が凝縮していますね。ボリュームも十分で満足感が高いです。これは毎回いただこう。

3ヶ月ぶりの夜呑みですからガンガン行きましょう(笑)。
大好物の錦爽鶏のパリパリ揚げと麻婆豆腐、ふんわりニラ玉もお願いします。
錦爽鶏は銘柄鳥ですが、肉質が柔らかめなので揚げるとふっくらして食感がとても良くなります。
こちらでは名前の通り表面がパリパリに揚げてあって中のふっくら加減とのギャップが好きです。
やっぱりハイボールにぴったりなんだよなぁ。

麻婆豆腐は辛めでお願いしました。使っている香辛料が一部違うそうで担々麺の辛さとは微妙に違うんですが、こちらもヴァージョンアップしてますね。香りが段違いに良くなって、器を丸くしたので
その香りをがっつり楽しめます。辛さもほどほどあってクセになる美味しさ。中毒性があると思います。絶対またすぐに食べたくなる味です。

ふんわりニラ玉もこちらの定番料理ですが、とにかく火入れ加減が素晴らしく、まさしくふんわりです。こんなに優しい口当たりのニラ玉はなかなかないですね。塩味が玉子の甘みを強調してニラの食感とも良くあってガツガツ食べちゃいました。
やっぱり定番は良いですね。改めて美味しさの確認作業です。

気がついたらハイボールがすでに7杯(笑)、嬉しさのあまりガンガン呑んで食べてます。
やっぱりお気に入りの店で思う存分食べて呑むって幸せですよね。実感します。
でもまだ行けるなと新しいメニューから(いやしいから次回に取っておけない)豚の角煮と青ザーサイお願いしちゃいました。

豚の角煮はしっかり煮た豚バラを蒸篭でかなりの時間蒸して出てきましたよ。
アッツアツのフワフワです。脂が程よく落ちていて&味もしっかりしみこんでいて理想的な角煮に仕上がっています。色も良いですね。食欲をさらにそそります。
口に入れると溶ける!歯がいらないくらいの柔らかさですね。トロッとしていてジュワーっと旨味が広がって舌が火傷しそうなところにハイボールを流し込む、ともう至福ですね。
そこに同じく新メニューの青ザーサイを口に放り込むと今度は爽やかな塩味とほんの少しの苦味が感じられてまたハイボール。
これじゃあ止まらないよ〜〜(笑)。

ということで呑みまくって食べまくっていつもの楽しいかつぎやの夜を満喫しました。
お店は新しくなりましたがサービスも味も以前のまま、むしろヴァージョンアップしてさらに美味しくなったものがズラリと出てきました。
あ〜美味しかった。
あ、締めの担々麺を入れるお腹の余裕がありません。
前回食べたのでまた今度ということで。

これだけ食べて呑んでも1万円でお釣りが来るというのがさらに素晴らしいところです。
安くて美味しいなんて最高です。

どうもご馳走様でした。
これからもよろしくお願いします。
宜しくされなくても勝手に宜しくしますけど(笑)。



待ちに待ったかつぎやのリニューアルオープンです。
8月末に以前の店(まだ近くに残ってます)を閉めてから3ヶ月とちょっと、やっとかつぎやで呑めるぅ!と思ったら、オープンした12月4日と5日は担々麺と汁なし担々麺だけなんだって…(泣)。
まあいいか、担々麺も食べたかったし。オープン記念で500円なんだそうで。

早速お店に入ります。入口に階段が数段あってちょっと下がって引き戸がありますね。
以前と同じ引き戸なのが素敵です。引く方向が違うけど。
ちょっと奥まった感じがなかなか良いです。
板張りの瀟洒な造りで、ぱっと見では担々麺のお店には見えないです。
店内は外観のイメージそのままにカウンターを含め木をふんだんに使ってあって落ち着いた雰囲気ですが、厨房は対照的にステンレスでピカピカ、眩しいほどです。
カウンターは中央に動線があって左右に5席ずつ、カウンターの後ろには4人掛けのテーブルが3つ設えられています。
時間をかけただけあってよくできてますね。入口が下がっているので天井高もあってゆったりしています。
しかも以前の店と厨房の配置がほぼ同じで馴染みやすいですし。
良い店だぁ(笑)。

で、今日は担々麺しかありませんから、当然担々麺をいただきます。
辛さはこれまでと同じ5段階ですが、これまでは3辛が普通だったのにニューヴァージョンでは2辛が標準なんだとか。全体的に辛味を増したようですね。
初めてなので4辛でお願いしました。これが以前の5辛相当だそうです。
よし、今日はこれくらいにしといてやろう(笑)。

以前と変わらずオープンキッチンなので作り方が良くわかりますが、オペレーションは全く変わっていません。ということはニューヴァージョンでも同じクオリティでいただけるってことですね。
ちょっと多めに肉味噌を乗せてくれた4辛は、最初にスープをいただくと軽く咳き込むほどの辛さでしたが、じわじわと旨味が増してきてズルズル&ワシワシ食べてしまいました。
あっという間にスープまで飲み干して完食。
やはりかつぎやの坦々麺は確信犯的に美味しいです。これこれ、この味です。

お客さんがどんどん入ってきますね。
みなさんこの店の再開を待ちわびていたのでしょう。
お待たせしましたの意味合いを込めての500円坦々麺です。
ご近所さんと相思相愛の店なんですね。

雰囲気&人気、ポジティブな気が溢れている素敵な空間に仕上がっていました。

ああ、美味しかった。
ご馳走様でした!!!

  • この火入れの具合が本当に素晴らしい 絶妙とはこのことです
  • この乳化したマヨネーズソースがとにかく素晴らしい 食べればわかります
  • 今日の締めの担々麺は3辛にしました 辛味と旨味のバランスが絶妙なんです

もっと見る

7位

鮒兼 (本郷三丁目、春日、水道橋 / うなぎ)

17回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥8,000~¥9,999

2024/08訪問 2024/10/07

[本郷四丁目]丁寧な仕事&庶民派を貫く我が街の鰻屋

時間をかけて蒸し上げ、炭火で丁寧に焼いた鰻重、白焼が比較的リーズナブルに楽しめる
数代続く家族経営で庶民的な雰囲気も魅力
あっさりめのタレがご飯ともベストマッチ
最近急激に勢力を拡大している”一本鰻”系の鰻屋が嫌いです。

そう云うところって”うなぎという命と真正面から向き合う”とか”ごまかしの効かない素材との勝負”とか、ウェブサイトにもパンフレットにも歯の浮くような&尤もらしい御宣託を書き連ねてあるのですけれど、結局は工場で機械任せの大量生産、蒲焼にしてパック詰めして店舗に出荷するだけです。
なかには”捌きたてが一番美味しい”とウェブサイトに書かれている店もあって、まさに語るに落ちるとはこのことかとw

ということで、改めて鰻は捌きたて、蒸したて、焼きたてがベストです。
たとえどんなに品質に優れた鰻でも焼いてパック詰めしてしまったら、捌きたて、蒸したて、焼きたての養殖鰻の足元にも及びません。
美味しく鰻を食べたいなら、店で捌いて串打ちして蒸して焼いている店でいただきましょう。

ちなみに、関東の背開き&関西の腹開きについて、よく江戸は幕府のお膝元だから切腹をイメージさせる腹開きが嫌われたと云う話を聞きますが、これも真っ赤な嘘です(なんで嘘は赤w)。
それが証拠に、鯛のお造里を始めとして他の魚は全て腹開きです。
関東で鰻が背開きされるようになったのは、蒸しの工程が影響していて、蒸すと適度に脂が落ちるのでふっくらするのと同時に身が柔らかくなり、身が薄い腹側に串を打つと串を打ったところから身が割れてボロボロになってしまうからなんです。
蒸さずに焼く名古屋以西は普通に腹から捌いて串を打っても崩れません。
つまり、切腹云々は後付けなので、したり顔で切腹の話を持ち出す受売り野郎wには、思いっきりマウントしてやりましょう。
あら、今日は仰っけから辛口だなw

で、今日はテイクアウトです。
焼きたてじゃないぢゃん!と突っ込まれそうですが、鮒兼と自宅は徒歩5分もかかりませんから、時間的なロスはほぼありません。
焼き上がりの時間を聞いて、その10分前から店で待機すると云う体制で臨みました。

実は酒好きの友人が遊びに来ていて、自宅で4年寝かせた旭若松を開栓するのに、酒肴にするなら鰻が最適だろうと云うことで、じゃあ良いものをデパートで買って持っていくとかほざくのでwそんなことしたらウチの敷居は跨がせねぇ(敷居ないけど)と宣言して鮒兼に即電話した次第です。

お願いしたのは、白焼の特上、蒲焼の特上、それにワイフ用の鰻重の上です。
酒を呑むので肝吸いは敢えてお願いしませんでした。
その代わり骨煎餅とお新香はマストです。

では、石高が低くてなかなか目にすることがない徳島の銘酒、旭若松を恭しく(開けるのは普通)開栓しました。
艶々の飴色に陳馨、呑みたいのをぐっと堪えて4年待った甲斐がありました。
これだけ美しい酒に育てたんですから(時間が)、酒肴も吟味されたものでなければなりません。

創業当時&先々代から使っている地下水でしっかり泥を吐かせ、店で背開き&串打ちしてじっくり蒸し上げて、炭火で攻めつつ焼くという昔ながらの工程を経た白焼は、ふっくらと上品で適度な弾力と脂の旨味、甘味が感じられ、正統派江戸前の鰻が楽しめます。

岩塩、テイクアウトすると付けてくれる蒲焼のタレ、山葵で少しずついただきましたが、友人と3人で一口食べて呑む毎に悶えるのでwじっくり時間をかけて堪能しました。
当たり前ですけど、蒲焼と白焼にタレを少々乗せていただくのでは、全く味わいが違います。
蒲焼はタレが炙られて香ばしく弾力があり、白焼は口の中で蕩けて消え、艶めかしい香りが鼻に抜けます。
蒲焼も実に堪らんのだよねぇ。

酒呑みに生まれて本当に良かったw
一度で良いから、祖父とこうしてお酒を呑んでみたかったなあ。
飴色に輝く酒を掲げて祖父に献杯しつつ、極上の食事会を楽しむことが出来ました。

日常の極上って案外身近なものなんだなと思いました。
幸せな気分で開栓した旭若松はその日で目出度く千秋楽を迎えました(もう2本あるんだよw)。
ご馳走様でした!!
鰻に感謝です。


今日はワイフが飲み会で不在なので、やれ嬉しやと鮒兼へw
ワイフは夕食に鰻重だけ、天丼だけ、みたいなワンイシュー系が好みではなく、お皿がたくさん出てくる料理じゃないと夕食を摂った気にならないと言うので、なかなか夜に鰻を食べに来られませんでした。
今日は白焼で一杯&鰻重で締めるか蒲焼にしてもう一杯、っていうのもいいなぁと開店時間の17時に伺います。

いそいそと17時過ぎにきちゃったのでまだ客はおらず、皆さんにご挨拶して奥寄りのテーブルに着きます。
来店する客よりも電話注文でピックアップ&出前の多い店なので、この時間は串打ちなどしつつのアイドルタイム、何となく静かな空間です。
先ずはお酒を温燗にしてもらって、骨煎餅とお新香をいただきつつ、白焼特上をお願いしました。

こちらのお新香は予め醤油がかかっており、まあそれはそれで良いのですが、塩分が気になるお年頃の私としては少量ずつ口に運んで酒のアテにします。
骨煎餅は相変わらず美味しくて、すぐに食べちゃうのでお代わり必須ですw
カリッとパリッと骨を揚げて塩しただけで立派に酒のアテですから、鰻は本当に捨てるところがないですよね。

ホール担当の奥さんと世間話しつつ、新聞読みながら待つこと20分ちょっと、ふんわりと素晴らしい香りを纏って白焼特上様がご登場あそばされました。
おお、いつもながら神々しいお姿、箸を入れるのが憚られますが、躊躇なく入れますw
日本酒と鰻とか天麩羅とか焼鳥とか寿司とか、もうこれ以上の組み合わせは考えられないくらい相性が良いものを味わうのは、本当に幸せなひと時です。

最初は何も付けずにスフレのような食感と炭で焼かれた香りを楽しみ、二口めはつけ添えのピンク岩塩で味変を楽しみ、続いて擦り下ろした山葵とピンク岩塩を混ぜで白焼様に乗せ、酒で口を湿らせてからパクリ・・・ああ、死ぬなら今この幸せな瞬間に死にたい(迷惑だよ)w

白焼様には最近いつも鰻のタレがついているのですが、タレをつけて食べたら抑も白焼じゃないじゃないかと思いつつ、ちょっとだけ付けて食べてもまた極上です。
ああ美味い、うむ美味い、やっぱり美味い、と独言て楽しみます。
すみません、お酒お代わりお願いします今度は熱燗で。

二合徳利がこうして3本ほど空になる頃、蒲焼が焼き上がりました。
今宵は締めの鰻重ではなく、自宅でさらにお酒を楽しもうと云う魂胆ですw
支払いを済ませて蒲焼と一緒にぶらぶら帰宅、気分は大変良いです。

久しぶりに坂口安吾の「堕落論」でも読みながら、蒲焼摘みに熱燗を嗜むことにします。
時代は違いますが、人間を人間として愛おしくかつ冷徹に見つめた評論として読むべき本です。
この評論を読んで天皇制を否定した左翼って・・・どう読めばそうなるんだろうかw

ご馳走様でした!!
今日は朝から異常に忙しくて、早朝から海外の某機関投資家との会議で始まり、分刻みのスケジュールをこなしていたらあっという間に夕方、とっくの昔に陽が暮れて、私は途方に暮れるとw

空きっ腹を抱えていてもまだ全然仕事が終わらないので、こういう時は出前に限ります。
ウーバーなんかじゃなくて、昔ながらの電話一本宜しくねーのアナログな、顔の見える関係性での注文方法が出前。
間に入って手数料を掠め取る効率だけの世界の配送業務とは考え方が根本的に異なる仕組みです。

オンラインMTG中に届いた鰻(リモートワークあるあるw)は、帰宅直後のワイフが対応してくれて危機一髪セーフでした。
ビジネスはどんどん効率化して行くべきですが、食事に効率は求めない、オンとオフとの違いです。
可能であれば極限まで効率化して空いた時間を、ゆっくりのんびり食事に使いたいものです。

では仕事を強制終了して鰻w
先ずは白焼で一杯です。
新聞紙と風呂敷でしっかり包んであって全然冷めていないふんわり鰻を口に運びつつ、悦 凱陣の丸尾神力の温燗を飲ると仕事の精神的な疲労が一気に消えてなくなります。
ヴィタミン&ミネラル豊富で美味いんですから理想的な食事です。

付け添えのピンク岩塩と山葵を和えて(彩りが美しい)白焼の脂と馴染ませてからいただくと、酒が無限に行けそうです。
日本酒と鰻、焼鳥、寿司、蕎麦、天麩羅は永遠ですね。
偶然ですが全部好きですw

白焼で四合ほど酒が進み(お新香と骨煎餅も活躍してくれました)、続いて鰻重です。
蓋を開けて吃驚、あら鰻が一枚多い⁉︎
特上はいつも3枚はみ出し系なんですけど、4枚乗ってるヴァージョンなんでした。
特上の上(うえ)って何て云うのかなw最上?最特上?
いずれにしてもサービスしてもらって感謝感激です。
いつももうちょっと食べたいなというところでなくなっちゃうことが多いので、酒肴にしてまだご飯のおかずにもなるなんて最高ですw

本郷に鮒兼があって本当に良かったです。
今日はフィレンツェに居ますので、キアニーナのビステッカいただきますけど、鰻が恋しいですw

ご馳走様でした!!!



今日は朝から鰻モードw
ランチは鮒兼に行こうと決めています。
鰻って突然脳裏を過るっていうか鼻に匂って来ることがあって、そんな時は矢も盾も堪らずです。
もう身体が鰻を、蒲焼を欲してる感じです。

ということで午前中の仕事を早めに切り上げてとっとと本郷三丁目の交差点から春日通りへ。
ファイヤーハウス(有名なハンバーガー屋ですが一度も入ったことないw)の並びが鮒兼です。
ガラガラと引き戸を開けて、奥さん、お姉さん、ご主人にご挨拶。
さて今日も美味しい鰻をいただきましょう!

今日は何となく気分でビール中瓶、中瓶だとキリン一番搾りです。
ちょっと甘いんだけど昼前だからこれで許してやろう。
骨煎餅が食べたくてビールを頼むようなもんですが、先日ご高齢のご婦人にも出してましたから、酒呑む呑まないに拘らず提供してるのかな。

盛り沢山&良く漬かったお新香もビールのアテにちょうど良い。
この儀式のように定番の摘みが、20分後くらいに出てくるであろう鰻重特上への期待を高めてくれるという寸法です。
骨煎餅がなくなっちゃったんで、ビールもう一本もらって骨煎餅もお代わり。
どんだけ骨煎餅好きなんだかw

奥さんと四方山話をしながら待つことしばし、肝吸いとお新香が置かれましたからそろそろです。
これも判で押したような流れなんですけど、毎回ワクワクします。
今朝からずっと(毎朝3時には起きているのですでに8時間ほど)食べたいと思っていた鰻重がもうすぐ目の前に来るのかと思うとワクワクしないわけないw

お待たせしました〜と奥さんの声とともに鰻重登場\(^o^)/
このお重の蓋を開ける時が一番ワクワクしますよねw
立ち昇る湯気と馨しい炭とタレの香り、食欲全開ですなw

ふっくらと蒸され、箸で切らなくても勝手に切れるくらいふわふわの鰻をタレが程良く沁みたご飯と一緒に口に運ぶと、日常の極上が訪れます。
ああ、美味しいね、これを幸せと言わずして何を幸せというのだw
口の中で消えてしまう蒲焼と弾力のあるご飯を噛み締めながら、勝手に幸福感に包まれてます。
これで幸せなんだから、安上がりだよね。

香り高い肝吸いもビールのアテにもなるお新香も、鰻重の良き友です。
やっぱりビールじゃなくてタレの沁みたご飯との相性が素晴らしい。
特上は鰻が3枚乗っていますから、食べ応えも十分あって、ご飯と蒲焼のバランスが1:1です。
隙間なく敷き詰められてご飯が見えないお重は宛らパウンドケーキのようですし。

以前は特上をお願いしてご飯大盛りにしていたんですけどwちょっとやんちゃなので控えています。
もちろん食欲旺盛で食べられちゃうんですが健康に留意しないとね。
でも鰻はもう少し味わいたいので、白焼きの特上を追加。
これは今晩のアテにしますw

今日も満足&晩酌の友もゲットできたし。
ご馳走様でした。
この店が近所にあって本当に良かったw
酷暑が続くけば、やはり恋しくなるのは鰻です。

土用丑の日に鰻を食べる人って、鰻好きじゃないと確信していますw
だってわざわざ一年で一番鰻屋が忙しい日に食べるなんて迷惑かけているとしか思えない。
鰻屋のことを&そこで働いている人のことを慮れば、他の日、普段の日に鰻を食べましょう。
最近は土用丑の日をお休みにする鰻屋も増えているそうですから、需要の集中は迷惑でしかないということですね。

ということで、鰻が恋しくなるとやって来る近所の鰻屋です。
もちろん近所の蒲焼パックを温めるだけの鰻屋には行きませんw
今日も明日も毎度のことながらテレワークですから(会社に毎日行かなくなって3年半以上経過していますが出社は全くの時間の無駄だと思っています)ランチは好きなものをしっかりいただきます。

こちらのビールは大瓶がキリンラガー、中瓶が一番搾り、小瓶がヱビスと決まっているので(理由は不明:一番搾りを大瓶で呑みたい人が来たらどうするんだろうw)ラガーいただいて、骨煎餅と鰻重についてくるお新香を摘みます。
毎日暑くて本当にしんどいですが、日式中華を食べて暑気払い、にんにく料理で暑気払い、お寿司で暑気払い、そして今日は鰻で暑気払いと払いまくっているので、実は夏バテ知らずですw
日中はエアコンを切って窓を開けていますが、風が通り抜けてかなり涼しいです。

ビールを呑んで、骨煎餅とお新香を摘み、奥さんが出してくれた新聞を読みながら(新聞出してくれるのがおっさんになって一番嬉しいことです)鰻重の特上が出来上がるまでの時間を楽しみます。
待つ時間が楽しいなんて、食事の時に思えるのは幸せなことですね。
鰻が炭火でじわじわと焼けていく香りが鼻腔を擽ります。
それを肴にビールを飲むのも乙なもんですw

待つこと20分ちょっと、鰻重の特上がもうすぐ出来上がることを知らせる肝吸いとお新香(再)がテーブルに運ばれて来ます。
ここからはまだかなぁ〜っていう顔をしながらw神妙な面持ちで御重が目の前に置かれるのを待ちます。

奥さんのお待たせしました〜ぁという声と共に鰻重特上登場。
箸を合わせて拝んでから、先ずは蓋を開けて肝吸いを一口、そして鰻とご飯を一緒に箸で一口。
ああ、至福の時です・・・

蒲焼ってさぁ、何でこんなに美味しいんだろうね。
ホロホロの柔らかさ、程よい脂と炭の香ばしい匂い、硬めに炊かれたご飯と鰻とをきれいにまとめあげるタレ、アツアツの温度、全てが渾然一体となって抜群の美味さを奏でます。
食のオーケストラや〜(やめとけw)

キリンラガーはとっくの昔に胃の中に収まってますから、肝吸いとお新香をお供にして蒲焼とタレが沁みて極上の美味さになっているご飯をガンガンと頬張ります。
大切なのはよく咀嚼すること。
美味しいものはついガッついて一気に食べてしまいがちですけど、頬張ったご飯と蒲焼をしっかり噛みしめて、味と香り、そして食感を心行くまで味わい尽くします。

今日もいつものようにとても美味しかった。
大満足です。
ご馳走様でした!!


今日はワイフが友人と北海道旅行に出掛けているので、休日の一人ランチ。
偶にはこういうのも良いなぁw
ということで最近鮒兼の鰻をいただいていないことを思い出し、ランチタイムに出かけました。

いつもはビールから焼酎なんですが、休日だから日本酒にします。
櫻政宗の330mlをいただいて、アテの骨煎餅とお新香を頂戴します。
鰻屋の骨煎餅ってなんでこんなに美味しいんだろうねw
カルシウム豊富ですからご高齢の女性にぴったりです。
ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンEも含まれている健康食品です。
しかも酒のアテになりますしw

お酒を楽しんでいる間に特上もそろそろ焼き上がりです。
香ばしい&食欲を刺激する匂いが焼き台から漂って来ます。
お姉さんがお重にご飯を盛り付けて少しタレを回しかけ、準備万端。
焼き上がったほろほろの鰻を素早く盛り付けて、私のテーブルにやってきました。
お新香は改めていただけるので、お酒もお代わりしちゃいましたw

相変わらずふっくら柔らかい焼き上がり、先代を継いだばかりの頃はやや焼きが甘いことがありましたが、今では十分に火入れして素晴らしいです。
身が厚くて大ぶりの鰻が乗った鰻重は、最近1万円弱する店も少なくありませんから、こちらの店のコスパは最高です。
いつものように硬めに炊かれたご飯とタレの旨味が堪らない鰻を頬張ると幸福感がじわじわと高まりますw

ワイフは本日私が代わりに予約した旭川の寿司屋に行く予定ですから、ランチから美味しい鰻重をいただいても全く罪悪感なしwむしろ・・・あそうだ白焼き特上テイクアウェイでお願いします。
今晩の夜のアテにしよう。

鰻の蒲焼が3枚乗った特上鰻重を頬張りながら、特上白焼きが焼き上がるのを待つのは幸せでしかないw
食べたらなくなりますけど、晩酌用に白焼きがあれば安心ですw

ということで、食べ終わってお会計を済ませ、ホカホカの白焼きを持って帰宅。
香りにつられて食べてしまいたい誘惑と戦いw今度は夕方の晩酌です。
今晩は出張で行った富山の酒が自宅に届いて一晩休ませましたので、早速試飲します。
購入したのは弥久(びきゅう)と有磯曙の初嵐、成政の魂を醸すと書かれた玉栄特別純米、曙純米吟醸の4本です。

先ずは有磯曙の初嵐を友にして白焼きをピンク岩塩山葵でいただきます。
上品でキレの良い酒ですね。
淡麗ですが旨口で、白焼きのさっぱりした山葵塩味と抜群に合います。
あ、これ大正解。
思いついて白焼きテイクアウェイした自分を褒めたいw

鮒兼の鰻重も白焼きも、店先の竈門でしっかり炙って美味しく仕上げてくれます。
庶民的で気取らないご近所の頼もしい食の味方ですw
今日は昼と夜お世話になってしまいましたが、どちらも素晴らしく美味しかった。
いつも感謝してます。

ご馳走様でした!!
突然食べたくなるものってありますよね。
私の場合は、とんかつ、カレー、鰻、蕎麦などが頻繁に食べたくなります。
今日は朝から鰻モードで、ランチをどこで食べようか散々考えて鮒兼へ。
なんだ結局いつもと一緒じゃんwでも落ち着くからそれで良いんです。

ということで、いつものように店に入って・・・今日は午後から仕事がないからビールだ!
大瓶をいただきたいところですが、中瓶の一番搾りをもらって骨煎餅と一杯。
こういう昼下がりは本でも読みながら昼寝したい気分だね。
まだテレワークなんですか?と奥さんに聞かれ、そうなんです会社から来なくて良いと言われているもんでと答えます。
最近、近所の店ではこの手の会話ばかりしているような気がするw

四方山話をしつつ、お新香をもらってビールをまた一杯。
こちらのお新香はしっかり漬いていてとても美味しいし酒のアテにもなります。
鰻重じゃなくて蒲焼で一杯っていうのもありだなと思い始めた頃、鰻重が届きました。
そういう腰を据えて飲む系は鰻屋ではご迷惑です。

いつもの特上は横横縦の鰻が三枚で重箱を隙間なく埋めています。
これもまたいつものように山椒をぱらりとかけて早速一口。
ああ、旨いね、いつもの味だ。
あっさりめのタレが蒲焼に適度にかかって風味を引き立てています。

ご飯は若干硬めに炊き上げてシャキッとした食感ですが、そこにじわじわとタレが沁みてきてちょうど良い塩梅になります。
これもいつもの味わいですね、お米が甘く感じるタレです。
鰻はふっくらしていますが柔らかすぎることはなく、適度な弾力もあります。
炭火で焼かれて身が膨らむ感じっていうのか、張った感じが旨さの秘訣かも。

お新香は鰻重と一緒にもう一つ出してくれましたから、これを合間にポリポリ。
とても良い箸休めですね。
鰻と米とタレとお新香、それに近所の鵜飼商店の鰹節で採った出汁が効いている肝吸いだけで、素晴らしく贅沢な時間が過ごせます。
日常の極上ってこういうことを言うんだよね。

美味しく楽しくのんびりといつもの鰻重がいただけて満足です。
今日は私が夕食を作る日なので、これからメニューを決めて買い出しです。
こういう気分の時は何か凝ったものが作りたくなりますw
思案しながらの帰り道がまた楽し。

ご馳走様でした!
今日はワイフもテレワーク、ランチは鰻推しです。
秋田から戻って来て食べたかったのが鰻だったからさw

そうと決まれば早めに自宅を出ます。
ランチタイムが自在に調整できるのもテレワークの良いところですね。
時間の融通が効くことは、仕事の効率化には欠かせない条件だと思います。

店に着いたら、あら午前中だというのに満席。
ご老人の団体さんが店を占拠していたのでしたw
素晴らしい、ご高齢でも鰻をがっつり食べて英気を養っているわけですね。
我々はほぼお隣のFIRE HOUSEの盛況ぶりを眺めながら、そういえば一度も食べたことないよね&いつかは食べようっていうと来ないもんだね&それってC.C.RのSomeday never comesじゃんwみたいな四方山話をして待ちます。

待つこと暫し、ご老人がわらわらと店から出て来ました。
まあお待たせしちゃってごめんなさいねぇ美味しいからつい長居しちゃって、と店先で話しかけられお達者クラブに参加させてもらったような状況で店内へ。

ご挨拶して鰻重の特上と上を注文し、またのんびり待ちます。
飲み物はどうしますか?と一応聞かれますw
いつでも飲む客だと思われているからですね\(^o^)/

テレワークでオンとオフ両方を自宅で過ごすようになって2年近く経ちますが、オンの中にもオフがあるし、オフでもオンをイメージして行動している時がありますから、生活という意味ではオン豆腐は、あれオンとオフは切り離せない関係なのだと実感するようになりました。
これまでオンとオフを強制的に切り離す手段として通勤という物理的な移動があったわけですね。
完全な無駄とは思いませんが、もったいない時間です。

お新香が出て来たのでまもなく鰻重の登場です。
お待たせしました〜と奥さんの明るい声と一緒に出て来た鰻重は重箱にびっしりと詰まってとても美味しそう。
早速無言で(黙食が基本ですからね)ガツガツいただきます。

脂が乗って大変な美味です。
ふっくらと蒸し上がった鰻を炭火でじっくりと焼いた、文句なしの旨さ。
この時季の鰻は脂を溜め込んで太ってますから旨味も強いです。
やっぱりランチを鰻重にして良かった。

食べたいものを食べたい時に食べると、美味しさも格別です。
肝吸いもお新香も堪能して、鰻重完食。
満足満足、オンの中にもオフがあるのがテレワークです。

ご馳走様でした!
と言い訳しつつ、鮒兼の白焼と蒲焼をテイクアウトできるよう電話でお願いしました。
可能な限り焼き立てをいただきたいので、出来上がり予定時間の5分前に店に行き、即ピックアップ&保温袋に入れて自転車で猛ダッシュ帰宅後、予め用意しておいた酒器に酒を注いですぐいただきますできるように準備です。
あ、骨煎餅と自家製のお新香もお願いしますね日本酒のアテに抜群なのでw

ということで、極私的○ber Eats開始!
店で待機し会計を済ませて自転車で戻るのに数分、エレベーターで自宅に戻るのに更に数分、パッケージを開けて白焼と蒲焼を盛り付けて乾杯するまでに同じく数分、ということで受け取ってから10分後には私の食道を白焼が通過していく作戦を立てましたw
一糸纏わぬ、あれ一糸乱れぬ作戦が奏功して、予定通り鰻一式を受け取ってから9分後には自宅でいただきます!と乾杯できました。

悦 凱陣のオオセトと興は既にテーブルに準備万端で後は呑むだけw
口を酒で洗って、早速白焼の特上をいただきます。
お、ピンク岩塩と擦り下ろしたばかりの山葵に店で使っている醤油もついていますよ。
自宅でも店と同じ状態でいただくことができますねありがたい。

うーむ、ふっくらふわふわの白焼美味し過ぎる。
甘くて香ばしくて滑らかで脂の口当たりも素晴らしい。
ピンク岩塩と山葵を合わせて練って、白焼の上に乗せていただくとまた美味です。
これにすかさず酒がついてくるんですから堪りませんね。
もちろん鰻は食事として素晴らしく美味しい食材ですが、やはり酒肴として堪能してから締めにご飯というのが理想かなと。

悦 凱陣は香川の酒ですが興は広島県産の八反錦100%です。
オオセトは麹米も掛米もオオセトですね。どちらも鰻に合います。
合うなんてもんじゃない。
日本の食事には日本酒がベストです。
私は寿司や焼鳥、鰻、蕎麦、天麩羅、料亭や割烹での食事の際は日本酒原理主義ですw
焼鳥にワインも悪くはないですけど、ベストなものが目の前にあるのに敢えてベターをチョイスする意味は全く見出せません。

では蒲焼もいきましょう。
こちらは鮒兼のタレがしっかり沁みているのでそのままいただくのがベストですが、もちろん追加のタレもついています。
ご飯を炊いてこのタレをご飯に回しかけ、上に蒲焼を乗せれば自宅でも鮒兼の鰻丼が味わえます。
でも今日は純粋に酒のアテです。

こちらもふっくら焼けていてタレの香りと味わいが堪らん。
白焼ほどの自由さ?はないですけど、定番の旨さがありますよね。
どちらもテイクアウトして正解だ。
店でいただく時は白焼で一杯飲ってからの蒲焼の鰻重に肝吸いですけど、こうして酒のアテにしてじっくり鰻の脂と香ばしさを堪能するのも大変満足度が高いです。

店で食べてもテイクアウトしても鮒兼の鰻は美味しいんですけど、店で酒が呑めるならテイクアウトしなくてもねと思います。
もちろん自宅で好きな酒を呑みながらいただくのも格別なので、どちらも捨てがたいですけど。

ということで、今日はテイクアウト&ご飯なしで鰻だけにフォーカスして堪能しました。
日本酒と鰻は、日本酒と焼鳥の次、いや日本酒と蕎麦の次の次くらいに相性が良いと思います。

ご馳走様でした!!

ご近所の鰻の名店、鮒兼です。
毎日酷暑が続くと蒲焼が乗った&タレの沁みたご飯と肝吸いが恋しくなります。
今日はワイフがテレワークなので、一緒にランチです。

換気のため少し開けてあるドアを入ると、お、結構な客の入り。
やはりコロナでもしっかり美味いものを食べさせる店は客足が落ちないという見本のような店です。
先客が食べ終えたばかりのテーブルをとてもチャーミングな奥さんに片付けてもらって着席。
いつもなら瓶ビール!なんですけど、この時期は昼と雖もアルコールの提供はしていません。
なので、大人しく鰻重の上と特上に肝吸いをお願いして待ちます。

それでも骨煎餅が出てくるっていうのはちょっと拷問に近いよねw
次回はテイクアウトして自宅で飲みながら白焼きいただこうかなぁ・・・
テーブル席でのんびり待っていると、結構テイクアウトの客が来ますね。
店頭で注文して30分後くらいに取りにくるみたいなことを言っている人がちょくちょく入って来ます。
このちょっとした会話が心和むんだよね。

デリバリーだの何だのより、ご近所の馴染みの店に足を運んで買って帰ってくるほうが楽しいに決まってます。
感染防止の観点からは○ber ○atsとか出●館のほうが接触機会が少なくて良いのでしょうけど、作ってから時間が経っちゃって美味しくないし、そんなこと気にする必要もないチェーン店とかコンビニからの配送だし、精神衛生上も味覚上?も絶対ご近所テイクアウトですよね。
皆さんよくわかってらっしゃるw

ということで、お新香がテーブルに置かれて(このお新香が美味しくて呑めるんだよ)、お待たせしましたという奥さんの声とともにお重がやって来ました。
お重の蓋を開ける瞬間ってワクワクするよね。
おお、美しくテリがあるお重いっぱいの蒲焼の登場です(拍手)。

早速一口いただくと蒸しも頃合いで適度に脂が落ち、ふっくらと膨らんだ身がほろほろと解けます。
おお!これは旨い。大将腕を上げましたね。
厨房で堂々と煙草をふかす先代wが店に出なくなって早2年余り、当初は焼きが甘いというか恐々焼いていたような印象がありましたが、最近はしっかり火入れして見事な焼き上がりです。
しかもこのふっくらした食感は、先代よりいいかもしれない。
かなり好みの美味しい蒲焼です。

いつも多めにかけてくれるタレがしっかりご飯に沁みて何とも言えず香ばしいです。
ガス釜でふっくらたけたご飯とふっくら蒲焼のふっくらコンビが大変美味しいですよ。
少し山椒を振りかけて香りと味にアクセントをつけるのもいいよね。
肝吸いも鵜飼商店の鰹節を使っていますから素晴らしい味と香りだし。
美味しいものが全部近所で調達できるのもすごいことです。
コロナ禍の暑い夏を乗り切るのにぴったりな美味しい鰻重、いただきました。

これだけ美味しい鰻がご近所でいただけると、テレワークがやめられなくなっちゃうよw

ご馳走様でした!!

最近、皆さんのレビューを拝見しているとカレー、カフェ、ラーメン、パンがとても多い印象があります。
やはり緊急事態宣言中で夜の外食をされていないのだなと皆さんの克己心の強さに感心しています。

もちろん私も夜20時まで&お酒は飲みませんが、堂々と「店内で飲めます!」などと掲出してある居酒屋などを見かけるにつけ、行政の「お願い」っていうやつは中途半端で不公平感を助長するだけだなと感じます。
結局、路上飲みが減らずに警官が出動したりしている訳ですから、不要不急の外出自粛なんて言っていないで、もっと強い措置を発動して感染拡大を短期間で抑制し、新規感染者と重症者を急激に減らすことを考えてもらいたいものですね。
これでは「お願い」を守っている飲食店が気の毒です。

で、GW明けはまだ仕事に余裕があってランチタイムをしっかり取れています。
こういう時に午前中から何食べようかなと考えるのは結構楽しい。
これもGW期間中に自宅に篭って真面目に原稿書いていたおかげですw

今日はワイフもテレワークなので、一緒に鮒兼でうなぎランチです。
ちょっと昼から贅沢な感じが良いんです。どうせ夜に飲みに行けない訳ですから。
暖簾を潜ると、先客3組。
皆さん考えることは同じらしく、ランチタイムにウナごを食べに来ているようですね。
出前の注文も結構入ってきていますよ、素晴らしい。

さて、ワイフは鰻重の上と肝なしのお吸い物、私は鰻重の特上と肝吸いを頼んで、あとはじっくり待つだけ。
途中に出前なんかも入っていますからそれなりに待ち時間がありますが、今は酒も飲めないから(昼から飲まないけど)仕事のメールなどをやっつける時間に当てます。
不本意ですがお互いに会社の携帯も持参したので忙しないですw

待つこと20分強(お陰で午後の仕事の段取りも調整できました)お待たせしました〜とチャーミングな若奥さんが鰻重を持ってきてくれます。
この待つ時間が長ければ長いほど、期待が高まるってもんですよね。
お重の蓋を開けるのが堪らない。
いつものように横に半身2枚、縦に1枚がびっしり敷き詰められている鰻重のお目見えです。

鰻重の幸福感って特別のような気がする。
お寿司も天麩羅も一貫ずつ一種ずつ置かれていきますからゴージャスな感じはないですし、ステーキもフランベした後すぐに切り分けられちゃうのでちょっとボリューム感に欠けます。

でも鰻はこの蓋を開けるという作法というか一手間が美味しさの要素ですよね。
あ、そうか、天重も同じか。
なぜかかつ丼とか天丼とか天重とかに縁がないんだよなぁ。

そんなことより目の前の鰻重です。
まずは山椒をかけずにそのままご飯と一緒にパクリ。
ああなんという幸せ。
鰻の香ばしい香りと甘味のある脂、さらっとした上品なタレの味が広がってご飯と一緒に咀嚼する喜びを感じます。
鰻重って日本の食べ物の中でも芸術品に近いと思うよ。
特にこういう蒸しも焼きも申し分ない美味しい鰻をいただいた時はそう感じます。
お寿司も天麩羅も焼鳥も素晴らしいけど、鰻を食べる高揚感は格別です。

今度は山椒を少しふりかけてまたパクリ。
香りって食欲を確実に増進させるものだと実感します。
鰻と山椒を最初に合わせた人(ってもちろん日本人だよね)に感謝状を贈りたいものです。
誰だか知らないけど感謝しつついただきます。

肝吸いは眼の疲れに効くと子供の頃に祖母に教わってから、初めは気持ち悪かったですがw好んでいただくようになりました。
鰻って骨煎餅(最初にもらって食べたらお酒飲みたくてうずうずしましたw)も作るし、頭(半助)は焼き締めて出汁に使ったり酒のアテにしたりと全く捨てるところがないですよね。
しかもビタミンA&B、EPA、DHA、カルシウムが豊富ですから全く大した食材です。
美味しくて健康に良いんですから完璧です。

なんてことはどうでも良くてwただ只管に美味しい。
時節柄無駄口をきくような時間もないので、食べたら徐にお会計です。
若奥さんに相変わらずテレワークなんですかと聞かれ、そうなんです太っちゃってというお約束の会話を少しだけ交わします。
太っちゃったの気にしてたらランチに鰻重特上なんて食べませんが、気にしてないので食べますw

ということで今日も美味しいご近所ランチ終了。
こんなことしてたらコロナが明けても出社できなくなっちゃうかも・・・
まあいいか。

ご馳走様でした!!

在宅勤務の楽しみ、自宅周辺でのランチです。

今日は朝から蕎麦の気分だったので、角萬にするか森のにするかで迷って角萬に行ったらまさかの臨時休業、ならばと森のに行ったらすでに暖簾が下りてました。
ショック・・・壱岐坂で立ちすくむ自分。

あてが外れた時は何となく歩くことにしています。
行き当たりばったり歩いて目についた店に入って当たったことはあまりないので、Abats.が奇跡でも起こして開いてないかと前まで行ったらやっぱり閉まってました(笑)。

ということで、路地を折れて春日通りに出ると目の前に見慣れた鮒兼の暖簾がまだ下がっているじゃありませんか。
ランチの神様は私をまだ見捨ててはいらっしゃらなかった・・・ありがとうございます。

時間が時間なので信号待ちしている間に暖簾が下げられはしないかとヤキモキしながら青になった途端ダッシュ(笑)。
店に入ると息子さんが焼き台で、お姉さんが厨房で、息子さんの奥さんが店内で、いつものようににこやかに迎えてくれました。
店内にはまだ食事している客がいました。良かった。

奥さんに、あれ今日は・・・お一人ですか?と聞かれたので、今日は(も)在宅勤務なので一人なんですよと答えて、一番入口近くのテーブルに座ります。
まあワイフが一緒だったら昼から呑んじゃいますから一人で良かったです(笑)。

今日はランチですから白焼きも肝焼きも飛ばして鰻重特上だけお願いして、おっさんの嗜みであるスポーツ新聞でも読みながら待つことにします。
奥さんがいつものように骨煎餅を出してくれました。
あ、これがあったんだ。

う〜ん、酷暑の中ぐるりと本郷界隈を歩いてきた私に(奥さんがそんなこと知る筈もないけど)骨煎餅を出すとは・・・飲めということか。
どうしようかなと考えるまでもなく、勝手に口がじゃあビール!と言っていました(笑)。
昼だからせめて中瓶にしておきます。
ワイフがいてもいなくても一緒でした。

キンキンに冷えたキリンラガーをコップに注いでクイっと一杯。
今日は蕎麦じゃなくて良かった、やっぱり鰻だったのね。
奥さんがすぅっとお新香も出してくれます。
素晴らしい間合い、もっと飲めということですか(笑)。

骨煎餅とお新香でビールを飲んで待つこと20分ほど、お重にご飯が盛られましたからもうすぐです。
もうビールも骨煎餅もお新香も胃に収まってますから準備万端、鰻重の到着を待ちます。
お待たせしました〜という奥さんの声とともに鰻重登場。
肝吸いをお願いしたらまたお新香をいただきました。お心遣い感謝です。

早速蓋を開けると重箱全体を覆うように敷き詰められた鰻の蒲焼が鎮座しています。
香りが素晴らしい。丁寧にタレを何度も付け焼きした香りをまとってます。
しばし鼻腔を大きく広げて香りを楽しんでから、徐に箸を入れます。
鰻重をいただく際の至福の瞬間です。

さっくりふわっとした身に箸が入り、タレが沁みたご飯と一緒に口に入れると、ああ今日は蕎麦の日じゃなかったんだ、鰻に呼ばれてたんだとわかりました。
角萬が臨時休業で本当に良かった。
焼きはしっかりしていて香ばしく、皮目はパリッと身はふわふわっとして最高の食感。
以前はやや焼きが弱いというか、あと少しだけ焼いて下さい的な印象でしたが今日は抜群です。
息子さん、きっちり修正してきてます。

相変わらずご飯はふっくら固めに炊けていて間違いないし。
ご近所の鰻屋がこれだけ旨いというのは本当に幸せなことです。
鵜飼商店の鰹節で取った出汁の効いた肝吸いもとても美味しい。
ご飯大盛りにすれば良かったよ、これじゃあっという間に食べ終わっちゃう。

ということであっという間に食べ終わりました(笑)。
食後に熱いお茶をいただいて至福のランチタイム終了。
また明日も食べに来たいなと思うほど美味しかった・・・

ご馳走様でした!!!
今年は年初からかなり仕事が忙しく(まあ有難いことではあります)週末はなんだかヘロヘロしているうちに終わってしまうので(笑)外食する機会が随分と減っています。
もう少し落ち着いたら彼方にも此方にも行きたいなと、ここ最近は専らアームチェア食べロガーになってます(笑)。

とはいえ桜も満開ですし、気分の浮き立つ春の到来ですから、久しぶりにランチでも外でいただこうかと近所をあてもなく歩きます。

あれ、眼鏡屋さんがなくなってる!
「安庵」の店名が「山手」になってる!
焙煎珈琲店からラーメン屋に変わった店が閉店してる!
「めざせ唐揚げ日本一」って提灯出してた店が閉店のお知らせ貼ってる!
ん?巴屋の跡が蘭州ラーメン屋になってる!
あらら、菊坂の入口の焼鳥屋が閉店してる!
唐揚げ専門店が肉丼専門店に代わってる!
おや、この前開店したとんこつラーメン屋が担々麺専門店になってる!

春は出会いと別れの季節と言いますが、ほんの少し本郷通り沿いから目を離したらあっという間に浦島太郎になってましたよ。道理で髭が白い訳だ(笑)。
これまでそんなに入れ替わりの激しいエリアではないと思っていたんですが、ちょっと見ないとこれだけ店舗が変わるんだとびっくりした次第です。
閉店を示し合わせている訳はないので(当たり前だ)偶然なんでしょうけどね。

ということで、この界隈で個人的に一番なくなって欲しくないこちらのお店の前に慌ててやってきました。
良かった、普通に暖簾出してる。
ガラッと引き戸を開けて中に入るといつもの光景&いつものいらっしゃい!という元気な声。ホッとします。

春なのにまだまだ寒いねと季節のご挨拶を交わしつつ、飲んでもいないのに出てくる骨煎餅をポリポリしながらお茶を啜ります。
相変わらず親戚の家に寄ったようなこのアットホームな雰囲気、大好きです。
この辺もお店が結構入れ替わってますねと話したら、一時期よりは減ったものの、相変わらずこの土地売ってくれ的な話を切り出されることがあるんだそうです。並びの蕎麦屋もつい最近閉店したんだとか。そういえばシャッター上がってなかったな。
関係ないですけど平成も終わりますから、時代も少しずつ移り変わって行くということなんですね。

いつもはこちらでビールを頼んで骨せんべいをいただきつつ白焼きと肝焼きを待って、それをいただいて焼酎でまったりしていると鰻重がお出ましになるというゴールデンコース(笑)だったんですが、今日はランチタイムも終わりかけですからそんな迷惑なことしていられないので、すぐ鰻重をお願いしました。

カウンターの中では大将が串打ちをしていて、息子さんが焼いてます。
以前から焼き場に立つこともありましたが、ついに息子さんに焼き場を譲ったんでしょうかね。
これも時代の流れです。微笑ましく焼き上がりを待つこと暫し、いつものように自家製のお新香と肝吸いがテーブルに並べられると鰻重のご登場間近です。
「お待たせしました〜!」と声と共に出てきた鰻重はいつもの香りを漂わせており、お重の蓋を開けると艶やかにタレで化粧した鰻の蒲焼さんが鎮座されています。
おお、いつもの景色、変わらないことが良い事もたくさんあるんだなと思いつつ、早速お箸を入れます。

うん、美味しい。
でもほんの少し焼きが足りない感じです。もう少ししっかり火を入れないと蒸した鰻の柔らかさだけが強調されて、焼き締めた鰻の旨味がやや足りない感じです。
あの焼き加減だからこそ、こちらの甘み控えめのタレがベストマッチするんですが。
う〜ん、息子さんにはもう少し修行してもらわないとね。
でも大将の薫陶宜しきを得ている訳ですから、しばらくすれば以前のように香ばしく焼き上がった鰻重をいただけるようになるでしょう。

ご飯は相変わらずふっくらつやつやに炊きあがっていて、申し分のない美味しさだっただけにいつもの鰻が食べられなかったのがちょっと残念ではありました。

でもこれだけ店舗の入れ替わりがある本郷界隈で、変わらず美味しい鰻を食べさせてくれるこちらのお店は本当に貴重な存在です。
ぜひこれからも末長く続けて鰻好きの客を喜ばせて欲しいと願っています。

ご馳走様でした!!
息子さん、頑張ってくださいね!!
突然の連続猛暑日。既に真夏並みの暑さと陽射しです。
まさか6月中に梅雨が明けるとは思いませんでした。
こうなるとうなぎを食べないとやっていられませんよね。
前回から2週間と置かずに鮒兼に駆け込みました。

今回の目当ては白焼です。
ここの白焼、本当に美味しいんですよ。
炭火で香ばしく焼き上げられた白焼が大好物なんですが、前回は大盛況で食べ損なったので、今回は鰻重食べなくても白焼食べるぞくらいの勢いでお邪魔しました。
ワイフも食べたいとのことですので意見が一致。
白焼は特上を1人前ではなく、上を2人前お願いしました。
そうしないと子供のように喧嘩になりますから(笑)。

まずはキリンラガーの大瓶を骨煎餅とお新香をアテに、白焼の焼き上がりを待ちます。
奥のお座敷でのんびり鰻の焼き上がりを待つのって何とも長閑で幸せな時間です。
骨煎餅の塩気と脂の旨味がビールによく合いますから、カリカリしながら(って骨煎餅食べる音ね)仕事の話などをすると、お互いの置かれている現状を理解しているようで案外理解していないことに気がついたりするので、有意義な時間が過ごせました。
自宅でじっくり話せよって言われればその通りですが(笑)話さないものですよね。

と、白焼が到着。ワイフの顔も一気にほころびます。
美味しいものって人を幸せにしてくれるパワーを持っていますから、さあ美味しいもの食べてまたしっかり頑張ろうと前向きな気持ちにさせてくれます。
ではいつものように山葵醤油&ヒマラヤの岩塩でいただきます。
私は山葵と岩塩を和えて白焼に乗せていただきます。これがこちらの白焼に一番合います。
程よく蒸されて脂と臭みが抜けた白焼は、炭火で表面を炙られて大変香ばしく、またふわっとムラなく柔らかく仕上がっていて、うっかり食べると美味しすぎて涙腺が緩んでしまうくらいの出来です。
う、旨い!じ〜ん・・・
鰻の有名店にもちょくちょく足を運びますが、結果的にここの白焼が一番旨い!と確認して帰って来ることばかりです。
きっと口に合うんですね。

白焼をいただいて至福の時を過ごしていると(何で美味しいものは食べるとなくなってしまうのかと不毛な議論していました 馬鹿です)、鰻重がやってきました。
白焼はもちろん大好物ですが、タレをまとってご飯で蒸された鰻重の誘惑には勝てません。
っていうかあっさり負けます(笑)。
それに蒲焼にはタレ以外に山椒という強い味方がついていますから、ふわふわサクサクの蒲焼にタレの浸みたご飯を山椒の香りとともにいただくと、至福の2乗状態になります。

さっきまで仕事の方向性やら部下へのアプローチ&育成方法、今後の出張日程の確認など様々業務メニューをこなしていた家庭会議の場は、あっさりと幸せごはんの空間に変わります(笑)。
まあこんなもんです。
それだけ鮒兼のうなぎは美味しいってことですね。

今日も昼から大満足です。
充実したランチタイムMTGでした。
美味しすぎて何話したか忘れちゃうのが困りものですけど(笑)。

数えてみたら、タイトル含めてレビューに14回も白焼と書いていました(これで15回)。
どんだけ好きなんだか。

ご馳走様でした!!!


ーーー


本日早朝の日本対ベルギー戦、日本代表は本当によく戦いました。
最後はロスタイムに日本のCKから一気にカウンター喰らって決められてしまいましたが、日本の選手の幾人かは延長戦をイメージして最後の局面に望んでいたかもしれません。
ベルギーはゴールキーパーからの速攻を意図していましたね。もし延長戦を意識していたとすれば、あれだけ選手を上げないでショートコーナーからボールキープするという方法もありました。
勝負にたらればは禁物ですが、最後の最後に点を取りに行くのか、それとも延長戦にフォーカスするのか、最終局面での意思統一ができていたかどうかが勝敗を分けたのではないかと思えてなりません。
ゴール前のルカクのスルーにはやられました。お見事としか言い様がないです。
西野監督が率いる日本代表がブラジルと対戦して、スポーツ新聞の一面に「マイアミの奇跡カザンで再現!!西野マジック炸裂!!」っていう文字が載る絵面が一瞬、目に浮かんだんですが・・・

それでも日本代表は素晴らしい戦いをしてくれました。後半開始直後の2点は見事なパスワークと連携でしたし、ベルギーが猛攻を仕掛けてきても冷静にポジション取りをして容易に抜かせない守備を展開していました。勝つんだという強い意志が感じられる本当に素晴らしい試合でした。
残念です。悔しいです。悔しいですが本当に頑張ってくれました。
心からありがとうと言いたいです。

ロシアから帰ってきたら、日本代表&スタッフ全員に鮒兼の白焼と鰻重食べてもらいたいなぁ。ビールはキリンから提供してもらえるから心配要りませんし(笑)。
ここからサッカー協会まで5分で出前できますから、日本サッカー協会からの大口注文、出してください!!
日本代表には鮒兼の鰻を食べてスタミナつけてもらいましょう!!


1度で良いですから、私が死ぬまでにW杯で優勝して欲しいと願っています。
決して無理なお願いじゃないと思っているんですが。
これまでにW杯で優勝したのはウルグアイ2回、アルゼンチン2回、ブラジル5回、(西)ドイツ4回、イタリア4回、スペイン、フランス、イングランドの8カ国だけです。
今回のダークホースはコロンビアかなと。9カ国目になる可能性を秘めています。
もしそうなったら、唯一黒星をつけた日本は歴史に名を刻むことになります。
メキシコを赤子の手を捻るが如くまさに一蹴したブラジルは本格的にエンジン掛かってきましたね。
お楽しみはこれからです!
準々決勝、準決勝、3位決定戦、そして決勝戦とまだまだスペクタクルは続きます。
4年後のために、世界水準を目に焼き付けて日本代表を叱咤&鼓舞し続けましょう!!
頑張れ!ニッポン!!



じわじわと暑くなってくると食べたくなるものってありますよね。

私の場合は、冷やしたぬき、それに鰻の蒲焼&白焼です。
昨日は上野で冷やしたぬきチャンスを逃したので(中休みのない筈の店が15〜17時休んでました)想いが募ってます(笑)。
さらに暑さのピークになると、冷やし中華とかしわざるうどんも良いですね。

ということで、まず鰻です。

土用の丑の日に鰻を食べる習慣が定着したのは、ご存知の通り、夏に売り上げが落ちて困っていた鰻屋から相談を受けた平賀源内が、暑さのピークを迎える夏の土用期間(立夏&立秋前のだいたい18日間くらいを指します もちろん立冬&立春前にもあります)に夏バテしないように鰻を食べようとの趣旨の看板を出すことを思いつき、奏功してその鰻屋の売り上げが回復したので、噂を聞きつけた他の鰻屋も真似をしたためと言われています。

しかも「本日、土用丑の日鰻の日」という言葉は日本初のキャッチコピーだとか。
宣伝=人に広く知らしめるという行為は商売を軌道に乗せる上で重要な要素であることがよくわかるエピソードです。
もちろん美味しくなければ、宣伝しても逆効果ですけど。

2018年の土用丑の日は7月20日と8月1日です。今年も昨年に続いて2回あるんですね。
因みに人知れず土用丑の日に鰻を食べたい方は10月24日か11月5日に食べましょう。
いずれも土用丑の日ですが、特に混まない筈です(笑)。
最近、個人営業の鰻屋さんは土用丑の日に客が集中することを嫌気して臨時休業するところも増えています。土用も丑の日も関係なく、コンスタントに鰻屋さんに行きましょう!って前回も同じこと言ってましたね。成長がないなぁ(笑)。

さて本日は、土用でもなく己卯(つちのとう)先勝というごく普通の日ですが、店内賑わってます。
聞くと、昨日は暇だったのに今日は急に(笑顔)とのことでした。そういう日ってありますよね。
ご近所さんの鰻モードの波長が重なったんだと思いますよ。呼ばれた感じでしたから(笑)。
筋向いのハンバーガー屋さんに並んでいる人も、この匂いに釣られて来ちゃうかも知れませんね。

ということで焼き上がりまでは時間がありそうですから、昼ビール(正確には昼前ビール)とお新香と骨煎餅で喉を潤しつつのんびり待ちます。
こちらのお新香、美味しいんですよ。特にきゅうりが。
醤油は予め掛かっていますが、糠漬けのちょっと酸っぱい香りが良いのでなくてもいいかな。
骨煎餅は胡椒がピリッと効いていて、脂が適度に抜けていて香りも味も良いので気に入ってます。
偶に多めに作ると持たせてくれるので、自宅に持ち帰って日本酒のアテとして活躍してもらっています。ありがとうございます。
キリンラガーの大瓶なのも嬉しいです。
あ、小瓶も中瓶も用意があります。気分に合わせてどうぞ。

こうして一杯飲りつつ鰻の焼き上がりを待つのって、個人的には何故かちっとも苦痛ではありません。
以前、江戸川橋の鰻屋で1時間半待ったこともありますが、その時は座敷に誰もいなかったので、ぬる燗とうざくを友にしてのんびり本を読んでいました。
美味しいものは食べたい気持ちが逸りますが、まだかなぁなんて思いながら待つのも一興というか、美味しさを増してくれる調味料だと思えばまた楽し、ですね。

待つこと暫し、我々の前に鰻重がお出ましになりました。わーい!
こちらのご飯パンパン盛り(笑)は毎度のことながらすごいです。
鰻丼のお重の擦り切れまで、もしくはそれをちょっと超える高さまで盛られていて、鰻がその上に乗りますから当然蓋は閉まりません(写真参照)。豪快にガツガツ食べましょう。
普通のお茶碗3杯分は軽くある筈です。
「タレが足りなかったらどうぞ」と追加でタレも出して下さいました。
食いしん坊のハートをつかむ術をよくご存知の鰻屋さんですね。
あ、ご飯パンパンは100円増しになったそうです。ご留意下さい。

こちらのタレはさっぱり系で、醤油と味醂と出汁のバランスが大変良いです。
よく継ぎ足し継ぎ足しでドロドロになっている店もありますが、鰻の脂と焼けた表面の香ばしさによく合うタレはどちらかというとさっぱり系ではないかと。
ドロドロは白焼に添えてもらって、山椒と一緒にアクセントに使うのが好きです。
白焼はわさびと塩がベストですけど。

肝吸いもさっぱりした清汁仕立てで、カツオ出汁が旨味をしっかりまとめてくれています。
ご近所に、都内の有名料亭や星付き料理店に鰹節を卸している専門店があるんですが(我が家もお世話になっています)、そちらの品質抜群の鰹節を使っているので、美味しさは保証します。

ああ、食べちゃった。
美味しいものって後引きです(笑)。

今日も大満足でお店を後にしました。
満席&立て込んでいている時には敢えて出さない暖簾もそろそろ出す頃合いですね。
これからも元気に続けて欲しいご近所の名店です。

ご馳走様でした!!



今年も土用丑の日がやってきました。
2017年は夏の土用が7月19日から8月6日までの19日間、そのうち丑の日は7月25日と8月6日の2回です。
2016年は1回でしたから、今年はうなぎ屋さんの搔き入れ時が1回増えます。
頑張って儲けて下さいね(笑)。

チェーン店や大箱はともかく、町場のうなぎ屋さんでは土用丑の日は忙しすぎるので店を休んだり、普段おつきあいのあるお客さんの注文しか受けないというところもあるそうですね。
うなぎは焼き上げるのに時間もかかりますし、串打ちも数をこなせば時間を取られますから、労働集約産業であるうなぎ屋さんはこの暑い時期に炭火の前に立ち続けるオーバーワークに陥りますので、理解できる話です。
まあ土用の丑の日に限らず、コンスタントにうなぎを食べましょう!
以上、日本養鰻漁業協同組合連合会にかわって勝手にお願いしました(笑)。

で、その土用丑の日を来週に控えた7月22日、当日は混んで大変だからちょっと早めに・・・と考える人も多いんですね。
昼から満員でお店は暖簾も引っ込めっぱなしです。
満席で入れない&これ以上注文を受けられない時は暖簾を出さないのだとか。
11時半の開店時間にはすでに満員でした。

こういう時はランチビールをうなぎの骨せんべいで楽しみつつ、ゆっくり焼き上がりを待ちましょう。
キリッと冷えたキリンラガーの大瓶が、骨せんべいのスパイシーな辛味を引き立ててくれます。
そうそう、肝焼きも注文しないとね。
今日の状況だといつ上がるかわからないけど、この店のタレと相性抜群なので、あればマストです。

さて、待つこと暫し(20分くらいかな)白焼きさんのご登場です。
こちらの白焼きは山葵醤油かヒマラヤのピンクソルト(以前は岩塩でした)でいただくのですが、実は一番美味しいのが「山葵ピンクソルト」です。
白焼きの香りに山葵の緑の香りが相俟って、サクッとふわっと口の中でとろけていきます。
ビールがあっという間になくなりますね。
このとろける舌触りを楽しむためにゆっくりゆっくり何度も咀嚼するのがうなぎの醍醐味ですね。
白焼きの美味しさでこの店の実力がわかります。本当に美味しいです。

そしてお待ち兼ねのうな重がやってきました。肝吸いも一緒にお願いします。
こちらのお店はご飯パンパンが注文できます(お値段は変わりません。並びの店とは大違いです)から、うなぎをタレで心行くまで楽しむために、ご飯パンパン(写真の通り蓋が閉まらないほどの盛りです)でお願いしました。
タレも「お好みで追加してくださいね」と小器で下さいました。優しいお心遣い感謝です。
タレはさらっとしていてキレが良く、甘味は控えめでこちらのうなぎと本当に良く合います。
普段はご飯をそれほど食べないワイフも、ここのうな重だけはいつもご飯パンパン&完食です(笑)。

今日もご飯一粒残さず、完食しました。
美味しくて大満足です。ごちそうさまでした!!
2015年4月某日
本日は自宅に東京ではなかなか手に入らない地酒があるので、白焼をお土産にしてうな重をいただきました。
このところ相変わらず鰻の高騰が続いていて値上がりしているそうなんですが、こちらは値上げも僅かに抑えています。
早く鰻の生態が明らかになって、完全養殖できるようにならないかなぁ。

ということでうな重が上がるまで麦焼酎のお湯割りで骨煎餅とお新香を楽しみます。
骨煎餅は作り立てが美味しいと言われますが、冷えても胡椒の香りが立って美味しいですね。
お新香はこちらの女将さんがつけているもので、特にきゅうりが美味しいです。
お酒のアテにいただいて、うな重にも付いてきますからお得ですね。
でもちょっと塩分控えめを指導されている身としては、我慢のしどころでしょうか(笑)。

いつものようにうな重をいただいて、ふと思ったのが、こちらの鰻の香りの良さです。
ふっくらと焼き上がった食感も素晴らしいですが、まずは香ばしいたれの香りを楽しんでからいただきます。
鰻って焼き上がりを待つ楽しみがあり、目で見て食欲が刺激され、香りで幸福感が増し、さくっ&ふわっという食感で喜び、味に感動する五感で楽しむものなんですね。
あ〜美味しかった。

で、帰宅後、早速白焼で一杯です。
今日は広島の地酒がありまして、旭鳳酒蔵の土居さんという杜氏さんがこの時期にお造りになる「気醸極酒(きじょうごくしゅ)」という味がたっぷり乗ったうまうまのお酒なものですから、白焼のような強い酒肴と相性が良いと考えた訳です。

結果は大正解!白焼のくせのない脂と「気醸極酒」は全く喧嘩せず、大変美味しく楽しむことができました。
自宅でも楽しめるなんて、鮒兼さんありがとうございます。
わさび塩と白焼と日本酒って本当に相性が良いです。
日本人に生まれて本当に幸せだと思える瞬間ですね。
大満足でした。
御馳走様でした。


2014年10月某日
どこにでもありそうなごく普通の佇まいの鰻屋さんです。

店内は入口右脇に焼き台があり、5人程が座れるカウンターと、小さめの4人掛けテーブルが4つ、奥に座敷があります。
本当にアットホームな家族経営の店なので、店のお子さんが(恐らく中休みの最中に宿題やったりするのでしょう)使う鉛筆
削りや児童図書や漫画なども置いてあって、まあ悪く言えば生活感丸出し(笑)ではあります。

大将も暇になるとカウンターの中でタバコをくゆらせたりするので、「お客様!いらっしゃいませ!」という営業バリバリの風情は微塵もなく、かなりというか相当緩い雰囲気がこの店の特徴です。
でも私が子供の頃の鰻屋、蕎麦屋、ラーメン屋で町場の家族経営の店は例外なくこういう感じでしたから、ある意味今では貴重な存在です。
この雰囲気で好き嫌いがはっきり分かれるかも知れません。
私は大好きですけど。

でも大切なのは鰻の焼きとタレの味だという人には、是非足を運んでもらいたい。
とにかく真面目に鰻を吟味して、しっかり泥を吐かせて、程よく蒸して、継ぎ足し継ぎ足し使ってきたエッヂの立ったタレでしっかりと焼くという「基本」を絶対に外さない店だからです。
白焼もふんわりとした食感を壊さないようにさっと焼いて、わさび醤油もしくは岩塩でいただきます。
私は個人的にわさび塩がお酒に合うので好みです。
それと、きも焼きは是非食べていただきたい。
タレがしっかり効いたお酒にぴったりの肴になっています。
もちろん呑み屋ではないので、酒肴らしいものは他に骨せんべいとお新香くらいですが、酔わない程度に白焼で楽しんで、とっととうな重に進みましょう。

並、上、特上とありますが、鰻の大きさの違いでから、お腹と相談して選べば美味しい鰻が、ほら、あなたの目の前に運ばれてきます(笑)。
タレは甘みを抑えて焼きの香ばしさをしっかり引き立てる濃いめの味です。
ここも好みですが、私はこのタレに嵌ってしまい、うな重がテーブルに置かれても、お酒の肴にしてしばらく楽しみます。
酒飲みは何でも酒肴にしてしまうのがいけませんね(笑)。

あ、それからお腹の減っている方は是非「すみません、ご飯大盛りで」と頼んでみて下さい。
うな重のすり切れまでご飯を盛ってくれますよ。
そのご飯に鰻を乗せて蓋を閉めるものですから、当然閉まりません。
浮いた感じを横から見るのも楽しいです。
近くに東大があるので、たまに自分にご褒美出したい学生さん向けかと思ったら、結構サラリーマンもガッツリ食べたい人がおおいようで、需要は相当あるみたいです。
そのご飯もガス釜でしっかり炊いてあって、粒立ちの良い、弾力がある大変おいしいご飯ですから一粒残さず召し上がって下さい。

あ〜、美味しかった。
満腹満腹。
御馳走様でした。
またきま〜す。

本郷界隈で、すっごくお腹が減っている時に是非。
炭水化物と香ばしく焼けた鰻をお腹いっぱい食べられます。
幸せは案外身近にあるものですね(笑)。

  • 白焼特上 焼きたてを大急ぎで(5分ほどで)自宅に持ち帰りました
  • 4年でこれだけの飴色になりました 寝かせて大正解です!
  • こちらも焼きたてふかふか これで酒が呑めると思うと喜びしかないw

もっと見る

8位

かつぎや (小川町、淡路町、新御茶ノ水 / 担々麺、ラーメン、餃子)

14回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999

2018/08訪問 2018/08/21

朗報 移転先決定&公開! すぐ近所です! めでたしめでたし

担々麺が抜群に美味しい&相変わらず夜呑みが楽しいかつぎやです。

昨年から街区の再開発で移転先は果たしてどうなる?ひょっとして業態も変えちゃう?みたいな先の見えない状況が続いていましたが、ようやく諸々決着がつきました。

移転先は現在の店舗から歩いて1分弱、これまでより前面道路が狭い路地の先になりました。
これまでよりさらに目立たない場所です(笑)が、並びに飲食店があってポツン感はありません。
ただ、移転先での開店は早くて10月上旬とのこと、1ヶ月以上はかつぎやの担々麺と餃子がいただけません。それと絶品のハイボールも。

ということで、ちょっと秋の気配が感じられるようになった8月下旬の夜、上記の移転先情報を求めに貼り紙でもしてあるんじゃないかとお店の前に行きました。
あれ?電気ついてる。
あ、移転の準備でもしているのかな、と中を覗くと営業してました(笑)。
ただ営業中といっても担々麺と焼餃子、麻婆豆腐など限られたメニューだけです。
お酒も基本的には出さないとのことですが、ハイボールは酒じゃないよねと言ったらニヤッと笑って出してくれました。ああ良かった(笑)。

あれだけあったメニューも写真の通り3本の短冊だけ。寂しいけど仕方ないです。
ではハイボールをいただきながら餃子など(笑)をお願いします。
いつものように注文を受けてから包み始める美味しい餃子です。
ある程度作り置きもしているそうですが、あっという間になくなってしまうので結局作るんですけど。

いよいよあと数日、ラストスパートですね。
店舗移転は大変ですし、新店舗ではオペレーションも変わってしまうでしょうからしばらくは気苦労が増えることと思います。
しっかり休養もとって&英気を養っていただいて、また美味しいものを食べさせてください!
新店舗の開店が今から楽しみです。
新しいお店はちょっと広くなって、カウンターの他に4人掛けのテーブルが2〜3入るそうですよ。

かつぎやの担々麺が食べられない約1ヶ月半は、希須林頤和園でいただきますから大丈夫です!
あ、心配してないか(笑)。

ご馳走様でした!!

※移転先がようやく決まり、お盆休みをはさんで25日までは昼のみ営業するとのことです。
 移転先での営業再開は未定ですが、早くて9月中旬だそうです。
 少しお店が広くなってテーブル席もできるそうですから今後のかつぎやにさらに期待です!

〜〜以下は7月中旬訪問時のレビューです〜〜

街区の再開発で立ち退きが決まっているかつぎやさん。
常連の最大の関心は言うまでもなく「移転先決まった?」です。
回答は「まだ・・・」とのこと。だ、大丈夫なの?

物件はいろいろと見に行っているそうなんですが、普通は「現状の営業が継続可能な店舗」とか「現店舗よりも広い&新しい&便利な場所にある店舗」とかを探すものなんでしょうけど、かつぎやさんは候補になったところを見に行って「ここでどんな営業ができるか&どんなものを出したら良いか」をイメージするのだそうです。
そんな悠長なこと言っている場合じゃないでしょ(笑)。

タイトルの通り、8月10日まではいつもの昼&夜の営業を行ない、11〜13日は食材の状況を考慮しつつ昼のみの営業になりそうだとのこと。8月13日で閉店です。
いよいよ残り1ヶ月、カウントダウンが始まりました。

さて、スペシャリテは引き続き空豆です。
そのまま茹でて、そして海老と一緒に塩炒めにして出してくれますが、もうあと数える程しか食べられないので、今日は定番メニューを中心に注文することに。

とはいえやっぱり空豆は食べたいので(笑)塩茹でをお願いして、お摘み排骨と揚げ餃子の揚物コンビとよだれ鶏をいただきます。
ここの排骨はしっかり揚がっているのにふわっと柔らかく、口当たりが良くて大変美味しいです。
下味のつけ方も上手ですね。
揚げ餃子は人気の焼餃子の陰に隠れていますが密かな名物メニューで、丸みをつけた大ぶりの餃子がカラッと揚がっていて、辛子酢醤油でいただきます。
食感が良くて、焼餃子より挽肉の旨みが強く感じられます。うん、美味しい。
ハイボールがぐいぐい進んでしまいます。
ここのハイボールは極私的ナンバーワンです。井川遥のハイボールより美味しい(はず)です。

で、結局どこに移転するんだ、移転先でどんな料理出すんだなどと話が堂々巡り(笑)。
お酒は出さないとか、場所によっては深夜営業もできるとか、反対に昼だけの営業でも成り立つところに出店したいとか、話題は錯綜します。
早く決めてもらわないと、常連は流浪の民になってしまいます。歌曲を聴いてロマ族に想いを馳せている場合ではありません。

てな勝手な文句を言いつつ、レバニラ炒めと豚しゃぶもやしポン酢を注文します。
レバニラ久しぶりです。安定の美味しさです。オイスターソースをちょっと入れて旨みがどっさりな感じですが、ニラのシャキシャキした食感が堪りません。
中華料理の基本は炒=chaoです。
一転して豚しゃぶもやしポン酢はあっさりさっぱりです。
夏にぴったりの豚肉メニューですね。やはり鉄板だけあります。

こうなると鉄板中の鉄板、麻婆豆腐も5辛でいってみました。
それと錦爽鶏の唐揚げを。
こちらの麻婆豆腐は辛いものが苦手な自分でも何とか食べられる程度で、いわゆる激辛ではありません。
その代わり強烈な花椒(ホワジャオ)の痺れが口を刺激する一品です。
花椒は追加で振りかけることもできますから、刺激を求めたい方は是非。
大抵の方はご飯を欲しがりますが、私はハイボールにピッタリだと思います。

錦爽鶏の唐揚げには唐揚げが見えなくなるくらいの葱ソースがドサッと乗っていますので、これで麻婆豆腐の刺激を和らげます。
錦爽鶏は三河地方で生産される銘柄鶏(地鶏ではないけど飼育に気を使って大きく育てた食用鶏)ですが、最近では千葉や茨城など関東近郊でも生産されているようです。
この肉が噛み応えがあって味がしっかりしていてまた美味しいんですよ。
焼鳥にしてもかなり美味しいんじゃなかろうかと思います。

鉄板メニュー再発見の旅、最後はニラ玉で。
さっきレバニラ食べたばかりですが、久しぶりにいただいたらとても美味しかったので、ニラでもう一品食べることにしました。
塩加減が上手で玉子の甘みとニラの旨みがしっかり引き出されています。
ごま油の香りも食欲を刺激します。

ガツガツ食べてハイボール飲んで、お腹いっぱいになりました。
こういう居酒屋使いができるのがこの店の大変良いところです。
カウンター越しにお店の方と話をするのも楽しいですし。
しかも中華なのに油が軽めでお腹がもたれるようなこともありません。
あ、担々麺は次回に持ち越しだけど(笑)。


この期に及んでもまだどこに移転するかわかりませんが(笑)、移転後は担々麺だけでやっていく構想もあるとかで、居酒屋使いができなくなる可能性もありますので、美味しい中華料理をいただきつつぐいぐい飲みたい方は今のうちです。
何を食べても美味しいカウンター中華の店ってなかなか得がたいです。

どこに移転しても、美味しい担々麺と季節の酒肴を楽しめる店であって欲しいなぁ。
いずれにせよ、移転先が決まれば追いかけてついていくんですけどね(笑)。
ということで一刻も早く移転先を決めてください&なかなか行かれないような遠くには移転しないでください。以上。


今日もご馳走様でした!!!

ひとり揚物強化月間開催中です(笑)。

で、中華で豚肉を揚げたものといえば排骨ですよね。
ということで中華の揚げ豚肉である排骨が美味しい店に足が向きます。

中国で排骨というと豚肉に限らず骨付あばら肉のことだそうですが、日本では食べやすく骨を外していることが圧倒的に多いように思います。
かつぎやさんのお摘み排骨も排骨担々麺の排骨も骨はありません。
軽く叩いてあって柔らかく、下味もしっかり付いているのでお酒のおつまみにも担々麺のお供にもぴったりの一品です。
しかもマヨネーズ付き・・・(笑)。ハイカロリーなお摘みです。

で、先ずはそのお摘み排骨をお願いしてハイボールでお疲れ様です。
この店には他にも腸詰とかよだれ鶏とか餃子とか、中華居酒屋としても極めて美味しいレベルのつまみがいろいろあるので、それらを手当たり次第注文します。
と言ってもカウンターだけ&全10席くらいの小さな店で、厨房も中華の達人お二人だけですから、注文してもお店のペースで少しずつ出てきますから、お腹の具合に合わせて食べられるのがまた良いです。

5月のスペシャリテは空豆とのことで、空豆と海老の塩炒めをお願いしたら、「じゃあこれちょっと食べてみてください」と出されたのが、空豆の香辣醤和えでした(写真参照)。
名前の通り、山椒の香りと適度な辛味が茹でたての空豆に大変良く合いました。
メニューに入っていないのが不思議なくらいの美味しいサプライズでした。
ハイボールは既に何杯目なんだろう(笑)。

5辛の麻婆豆腐もいただいて、締めに錦爽どりのパリパリ揚げをいただきます。
今月は揚物強化月間なので、豚肉も鶏肉も揚げてもらって食べてます(笑)。
錦爽どりというのは千葉とか愛知県内で飼育されている銘柄鶏とか。
こちらの錦爽どりは千葉県産だそうです。
身も味もしっかりしていて、何より皮がパリパリで食べ応え抜群でした。
これを食べたら他の鶏の唐揚げは食べられません(食べちゃうけど)というくらいの美味しさ&満足感です。

結局ハイボールを10杯以上飲んでしまいました。
明らかに飲み過ぎですが、美味しいおつまみがこれだけ並ぶとつい食べちゃいますし、気がつくと飲んじゃってます。
罪な店ですね(笑)。

明日は休肝日にします(たぶん)。
ご馳走様でした!!!

あ、お店のある街区が再開発とのことで以前から立ち退くことになっていたのですが、その期限がいよいよ今夏に迫ってきています。
現時点で移転先は決まっていないようですが(物件探しているそうです)、この寛ぎの空間で美味しい排骨や餃子や担々麺が味わえるのもあと僅かな期間となりました。
BMされている方は遅くとも7月中に是非!!



毎度おなじみ(笑)かつぎやさんです。

カウンターのみ僅か10席足らずで営業を続けていくのはかなり大変なことだと思います。
ランチタイムになると表までずらりと人が並びますし、予約を受けないので席の確保もできませんからなかなか客に対する配慮も難しいのではないかと思います。

まあ平日早めに行けば大抵席も空いているのでそれほど心配することもないんですが(笑)、それでも担々麺を食べてさっとお帰りになるお客様と、頻繁に来てはちんたら飲みながらいろいろ注文する客(私のことです)では滞在時間が異なるので、席の取り方などは大変だと思います。

以前、こちらのレビューを拝読していた時に、空いているのに座る席を指定されてちょっと違和感があった旨の書き込みがあったのですが、それは大抵顔を出す常連さんとその人数を考慮して、この人がいるということはあと2人は隣に来るから空けとこう、みたいな配慮だと思われます。
後からきて食事をしている人の席を変えるのは失礼だし大変なので、そういったことを考えてのことだと拝察します。

というのも、今回私が伺った時も「こちらにお願いします」と指定されたので、なんで?と聞くと、奥のお客さんの連れが後2人来る可能性があるからとのことでした(いや、今日はきっと来ないよとそのお客さんは言ったのですがその15分後に2人とも来ました 笑)。
少ない席数で多くのお客さんに楽しんでもらうには、パズルのように人数の組み合わせをしないといけないんですね。大変だ。

まあ、客側がその配慮を意識する必要はないと思いますが、そういった心配りができるので、一見さんもよだれ鶏を摘みにちんたらしている呑助(指摘するまでもなく私のことです)も、きっと分け隔てなく気持ちよく過ごせるんですよね。ありがとうございます。
一時は常連客だけで常に満員になることが多く、一見さんが入れないこともよくあったそうですが、席の配置をちょっと工夫することで、担々麺を食べてお帰りになりたいお客様も入れるようになりました。めでたしめでたし。

で、今日は年末から好評なので引き続き登場している蓮根と1月からの牡蠣を中心に組み立てます。
このところ野菜、特に葉物野菜の高騰が続いていますが、根菜は比較的価格が落ち着いているので、それも続けている理由なんだそうです。
reviewerの高くて旨いは当たり前さんのお名前ではありませんが、安くて美味しいを目指すお店の心意気を感じます。
特にこの蓮根の山椒焼きは大変美味なので、まだあるようでしたら是非召し上がっていただきたい一品です。
ビールにもハイボールにもレモンサワーにも焼酎のお湯割りにも合うしっかりした味付けで、サクッとした歯触りが楽しめる酒肴です。とても気に入ってます。

そして牡蠣とレモンの塩炒め!
これもよく考えて作ってありますね。
一度薄衣を纏わせて軽く火を通した生牡蠣とレモンを長ネギと木耳と合わせて炒めたものですが、さっぱりとした口当たりと牡蠣の旨味が楽しめて、季節感もあり、冬って美味しいものだらけだよなぁと勝手に機嫌が良くなる一品でした。
ハイボールが進む進む(笑)。

私が極私的に良い&繁盛している飲食店の条件に掲げているのですが
1. 何より提供している料理が美味しい
2. 素材・鮮度が良くて同じような食材で料理を提供する店よりもクオリティが高い 
3. 居心地が良い&寛いで楽しく食事ができる 
4. ホスピタリティが高い&名物店主の個性で客の満足度が高い 
5. 満足度を考慮した料金設定が妥当&割安に感じられる 
6. また行きたいと思った時に比較的容易に行くことができる 
という基本6項目を完全に満たしてます。ありがとうございます。

これに
7. 常連客かどうかで露骨に差を設けない&設けていてもそれを感じさせない
8. いつも提供される料理のクオリティが変わらない、もしくは良くなっている
9. 食材知識が豊富で新しい食材・産地のものも積極的に試してメニューの開発に熱心
10. 料理に季節感がある&季節に応じた旬の食材を使っている
という追加条件にも高いレベルで合致していて、これだけ揃うと勝手に私ミシュランを進呈したくなります(要らないか)。
神田&神保町界隈にはこういうお店が多いのも嬉しいです。

あとは禁煙にしてくれたら毎日来るんだけどなぁ(笑)。
まあそれは移転してからのご対応にお任せします。

今日も大満足でした!ご馳走様でした!!!



お正月はワイフの作ってくれたお煮しめ、お雑煮、松前漬け、数の子、膾などの御節料理に舌鼓を打ちました。
正統派&体調を考えた出汁強め、塩薄めの美味しい御節料理で正月気分満喫です。
でも、そこは人間の悲しいサガ(笑)、3が日を過ぎるとどうしても飽きてきて食が進まなくなりますよね。お酒も漫然と飲んでいるだけでは美味しさも半減しますし。

特に最近、お餅が全然減らないなぁ。皆さんどうやってお餅を消費してますか?
子供の頃は切ったそばから七輪に乗せて焼いてどんどん食べたものですが(毎年祖父が焼餅用に七輪で火を起こしていました)、今ではお雑煮で2つくらいいただくのが関の山です。
磯辺焼きも大変美味しいですが、両方いただくともうしばらく何も入らないので、正月の来客時&訪問時に困ります。

ということで、只管お腹が減ることを期待して3が日が明けてうららかに晴れた新春の神田界隈をテクテク歩きまわりました。
神田明神も湯島天神も相変わらずすごい人です。両方とも学業と商売と武運長久=勝負に勝つご利益があると言われていますから、人気があるのも当然です。
でも神田明神と湯島天神のちょうど中間にある妻戀(つまこい)神社はいつもひっそりしていますので、お時間のある方は是非寄ってみて下さい。
日本武尊(やまとたけるのみこと)と妃の弟橘姫(おとたちばなひめ)を祀ってある神社で、日本武尊が東征の際に暴風雨に遭い、姫が身代わりに海に入って海神の心を鎮め、無事に東国を平定したことにちなんで建立されたそうです。帰路に妻を「吾妻者耶(あづまはや)・・・」と恋い慕ったことから妻戀神社と命名されたとか。
古事記や日本書記のお話ですからすごいですね。東国のことを「あづま」と言うようになったのもこの言葉からと言われており、まさに関東発祥の神社です。
でも、ちっちゃいです。前にラブホがあるのもちょっとね・・・
可愛くて好きなのに、ちょっとディスっちゃいました(笑)。ごめんなさい。

で、神田界隈をあちらこちらと歩き、初詣も済んでだいぶ調子も上がってきましたので、今年最初の美味しいものをいただこうと、足は自然にかつぎやさんに向いました。
年が改まっても代わり映えしませんが、やはり年明け一発目は外したくないので、安定&信頼のお店に行こうということで夫婦の見解の一致を見ました。
翌日ちょっと冒険して早速外したし(笑)。
美味しいのが一番です!

店内に入り、新年のご挨拶をしていつものように角ハイボールをお願いします。
こちらの角ハイボールは、現在のところ極私的No.1です。
濃さと酸味と炭酸強度がピッタリ私の好みなんです。
聞いても&手元を見ていても普通に作っているだけなんですが(失礼)、最高に美味しく感じられます。
美味しいのが一番です!

さて、メニューはというと年末から変わっていません(笑)。
当たり前です。前回伺ってからまだ2週間も経っていませんから。
ではいつものように、ヴェジタブル・ファーストということで豚肉もやしポン酢とナムル、それにここのところちょっと嵌っているよだれ鶏をお願いしました。
よだれ鶏を作るのに漬け込んでいるピリ辛のタレが異常ににんにく炒飯と相性が良く、目を剥くほど美味しいことを知ってしまってからは、あればどこでもよだれ鶏を頼んでしまいます(笑)。美味しいのが一番です!
もちろんタレは取っておいて、締めに備えます。
この店のよだれ鶏もマイギネスです。
辛味よりも旨味が強く、鶏ムネ肉はしっとりとして噛み応えがあり、香辛料の香りが食欲をさらに刺激します。ハイボールにも紹興酒にもレモンサワーにも芋焼酎にもあう万能酒肴ですね。

前回いただいてとても気に入った蓮根の山椒焼きと中華豆腐も追加で。
山椒の香りと中華醤油の相性が抜群です。スパイシーでシャクシャクとした食感が堪りません。
この蓮根の厚さがまた良いです。薄いと火が入りすぎて柔らかくなりますし、厚いとモソモソしてしまいます。絶妙ですね。
中華豆腐も細切りにした豚肉とネギとゴマが大量に乗っていて、具沢山の一品です。
何をいただいても美味しいというのは本当に幸せなことです。
美味しいのが一番です!

ここからはちょっと味をしめたわがままを。
ワイフの好物の木耳をたくさん入れた青梗菜の塩炒めと玉子の醤油炒めを食べ比べでお願いしました。
さらに締めには前回ギネスを更新したニンニク炒飯も。
よだれ鶏のタレを少しかけて味変を楽しみながらあっという間に平らげてしまいました。
美味しいものってどうしてこういくらでもお腹に入っていくような感覚になるんでしょうか。
きっとテンションが上がってハイになっているんでしょうね(笑)。

さてそろそろお腹いっぱい…と思ったら、今日は特製醤油ラーメン食べてみませんか?とのお誘いが。
もちろんいただきます!!
担々麺の店なのでメニューには載っていませんが、たまに気が向くと作るのだとか。
香ばしい中華醤油と鶏がらの正統派スープに、フライパンで軽く表面を焼いた焼豚と水菜、長ネギと白ごまがきれいに盛り付けられていて、また食欲をそそられます(笑)。
突然の嬉しいお誘いで、思いもかけず正統派の醤油ラーメンをいただくことができました。
もう大満足です。

しばらくは他の中華に行けないな(笑)。

本当にご馳走様でした!!!
今年も美味しいもの食べに伺いますので、どうぞ宜しくお願いします!!!



年末も押し迫り、何かと忙しい時期です。
食事もゆっくり取れないので、夕食は外で済ませようといつものかつぎやさんに伺いました。
あ、混んでる(笑)。
忘年会なのか数名で飲んでいる人ばかりで、狭い店内はほぼ満席でした。
と言ってもカウンターのみ10席程度の小さい店なのでいつもこんな感じなんですが。
こういう時ってタバコ吸うおっさんがいて嫌なんだよなぁ〜。

さて、冬メニューが幾つか替わっていました。
この店は横書きでカウンターの上に貼られているのが定番メニュー、短冊に縦書きでぶらさがっているのが季節のメニューですが、この時期は長芋と蓮根押しのようです。冬は根菜が美味しいですよね。あとでお願いしよう。
と思いつつ、個人的に東京で一番美味しいと思っている角ハイボールを飲みながら、我慢できずに長芋の醤油漬けを。
微塵も中華メニューではなく、この店では珍しいですが、よく漬かっていてとても美味しいので何の問題もありません。上に散らされた青ネギがお摘みっぽくて良い感じです。
あとは定番の腸詰やネギチャーシュー、お摘み排骨を注文。
季節感はないですが、いま自分の身体が欲しているものをお願いしました。
だっていつでも美味しいんだもん。

「麻婆豆腐を5辛で!」突然のワイフのオーダーです。
びっくりしました。カウンターの中も「え?」っていう空気です。
3辛でも結構辛いと言っていたのですが、なぜか辛いものに挑戦してみたくなったんだそうです。
幾つになっても結構やんちゃなことする、彼女はそういう性格です(笑)。
そうこうするうちに5辛麻婆豆腐登場。
恐る恐る口に運んでみると、あれ?そんなに辛くない!覚悟してちょこっとだけ食べてみたんですが、旨さが強くて辛さはそれほど強くないです。花椒(ホワジャオ)が効いていますので舌がしびれますが、辛くてとても食べられないということはなく、むしろ辛旨ってこういうことなんだなぁと実感する美味しさでした。
私は次に蓮根の山椒焼きをお願いしました。
蓮根はシャリっと表面が香ばしく焼いてあり、山椒が良く合います。
5辛の麻婆豆腐をいただいたあとに蓮根焼きをいただくと、むしろ蓮根焼きのほうが辛く感じるくらいです。両方とも大ヒット!美味しいです。
季節のメニューもグランドメニュー並みにしっかり味を作り込んでいることがよくわかりました。

すっかりいつものペースでハイボールをガブガブ飲み、豚肉のポン酢和え(ポン酢のポンってオランダ語由来って知ってました?私は知りませんでした)とトマトマリネ(ピリッと辛みのあるドレッシングにしっかり漬け込んであって中華の一品に仕上がっています)を酒肴に、夫婦揃って実に多忙だった一年を振り返りました。

さて、いつの間にか時間も経ち、締めは・・・
いつもは担々麺なんですが、今日は5辛の麻婆豆腐食べちゃったしどうしようかと。
ふと思いついたのは、にんにく炒飯でした。
私はにんにく炒飯がことのほか好きで、メニューにあればほぼ必ず注文するんですが、ここのメニューにはありません。
年末なんで(笑)我がまま言っちゃおうかなぁ・・・とお願いしてみたら、あっさりOKでした。
むしろにんにくの量とか辛さとかいろいろと聞いてくれました。ありがとうございます!!
そしてほどなくパリッと炒まったホカホカのお皿が目の前にやってきました。
ゴロッとした焼豚と玉子に、細かく刻まれたにんにくがかなり入っています。
一口頬張るとフワッフワ!パラリと炒まっていて食感が抜群です。
にんにくの香りが追いかけてきて、焼豚の旨みと玉子の甘さがやってきます。

このにんにく炒飯、抜群に美味しいです!!
これまで、横浜中華街(中華の王道の旨さです)と神楽坂(にんにく専門店の矜持を感じる美味しさです)と本郷三丁目(よだれ鶏のソースをかけて食べると泣くほど美味しいです)と赤坂(餃子との相性が最高です)のにんにく炒飯が私の頭の中で覇を競っていたのですが、それらがあっという間に置き去りになる、レベルが一つ上のにんにく炒飯でした。
あっさりマイギネス更新!!
これから毎回締めはこれに決まりです。

ご馳走様でした!!!

来年は夏に移転が決まっているそうですが、場所が変わっても味とホスピタリティは変わらず、美味しいもの食べさせてください。

できれば移転先は完全禁煙でお願いします(笑)。



梅雨とは名ばかりの日差しが降り注ぐ6月のある日、神保町寄りの大手町でMTGがあったので、暑いことでもあるしちょっと辛いもので気合いを入れるかと思い、ランチにお邪魔しました。
夜は頻繁に利用させていただいていますが、昼に伺うのは初めてです。

案外空いてる・・・と思ったら、周辺のオフィスは11時半からランチタイムなので、これからドッと来るとのことでした。
あ〜良かった(笑)。お店は11時からだそうです。
ということで、午後の仕事を考えて汗だくにはなりたくなかったので、この時期に始まる「冷やし排骨担々麺」をお願いしました。1100円です。

と、待っている間にちらほら・・・かと思った途端、ドドドドっとお客さんがいらっしゃいました!
あっという間に満席です。これはすごい。
周囲にはランチの呼び込みも立つくらい多くの飲食店がありますが、こちらはさすがの人気店だったんですね。
まぁこれだけ美味しいんだから当然かぁと思いつつ、冷やし排骨担々麺をいただきました。

辛いんですが、ゴマだれの甘みと野菜の食感、ひき肉の香ばしさにゆで玉子、ミニトマトと白髪ネギ、水菜で栄養バランスも良く、冷製なのでするすると汗もかかずに美味しくいただけました。
いつも酒肴としていただいている排骨もいつものように美味しいです。
むしろ酒肴としてよりご飯のおかずとしていただいたほうが美味しいくらいですね。
一杯飲みつつ餃子をいただいて、いくつか炒め物をいただいてから締めに食べる担々麺も美味しいですが、担々麺だけに真正麺、ちがった真正面から向き合うと美味しさも格別です。
ちなみに冷やしは、麺を茹でている間に丼にタレを作り、そのまま冷蔵庫で冷やしておきます。
冷水で締めた麺と具材を乗せる直前まで冷蔵庫で冷やしておいてくれるので、冷たく&美味しくいただけます。
ちょっとした気遣いが美味しさの秘訣なんでしょうか。嬉しいです。

御飯時にがっつりいただけて幸せでした。
食べ終わって表に出たら、外に行列ができていました。
ランチにもオススメの人気店だったんですね。

さ、午後も仕事頑張りましょう!!!
自他共に認める餃子好きです。
美味しい餃子を求めて旅行先、出張先などでも食べログで検索しては食べています。
いままでに300軒くらいは行ったと思います。
中には美味しいけどサービスというかホスピタリティに大いに問題がある店があったりしますが、大体において美味しい店
はサービスもまずまず良いです。
きっと味に対する自信があるから、それを美味しいと言ってくれるお客さんにもきちんとサービスすることができるんだと思います。
当たり前のことですが、実は案外難しかったりします。
客も美味しいと思えばたくさん食べるし、自然と会話も弾んで笑顔になりますよね。
良い店ってそういう雰囲気ができることで店と客が一緒につくるものだと思っています。
だから料理人とホールが別の店(特に中華)では、これまださんざん嫌な思いをしてきたので厳しい目で見てしまいます(笑)。

で、この「かつぎや」さんですが、カウンターだけの10人ちょっとが座れる小さい店で、客と店の距離が近いんです。
おじさんばかりですが、みんな楽しそうに話をして焼餃子やよだれ鳥や麻婆豆腐やサラダなんかを酒肴にして和気藹々な感じです。

小さい店なので、その辺のラーメン屋よろしく入口(引き戸なのが個人的に好き)の脇に券売機があり、担々麺(汁なしもあります)やら定食セットとか餃子とか排骨単品などがメニューとして並んでいますが、居酒屋として利用したい方は普通にオーダーして後でまとめてお会計することもできます。居酒屋使いができるのはありがたいですね。

我々は、ビールをお願いした後(居酒屋使いの時はドリンクが手元にくるまで酒肴のオーダーは待ってねと言われますから焦らずにいきましょう!)焼餃子とゴマドレがかかったお豆腐のサラダ、よだれ鶏、烏賊のレモン塩炒めなどをお願いして(最近、
餃子以外は健康志向です)、順次出てくるお皿をいただきながら、のんびりと呑んでおりました。
料理を手際良くしかも美味しそうに作るのを見ながら呑むのは大変楽しいですね。
あ、あんなに唐辛子入れるんだ辛そうだな、とか最後に胡麻振るのか香りを楽しむようにかな、などと他の方のお皿でも酒のアテになる楽しい見物です。
しかも、何をいただいても軸がぶれないというか、味の基本がしっかりしていて舌が喜ぶ料理ばかりです。
手を抜かずに下拵えしているのがわかります。
これは良い店です。
焼餃子もしっかり焼いてあって、焼き目がきれいでパリッとしていました。
今度は水餃子と揚餃子も食べたいです。

あっという間にお腹も膨らみ、お酒もほどほどに呑んで(最近、健康志向なんです)締めは看板メニューの担々麺を排骨つきでお願いしました。
辛さを聞かれたので普通でお願いしましたが、後から辛さがじんわり伝わってくる辛味具合で、大変後引きな味でした。
スープも飲み干したいところをぐっとこらえて残しました(最近、………)。

これだけ食べて呑んで、締めに担々麺いただいて2人で5,950円でした。
懐にも大変優しいです。大変満足しました。この味が恋しくなったらすぐに来ようと思ってお店を出ましたが、店主が入口まで見送って下さいました。
接客もマナーも心得た上質の庶民派、おじさんに優しいお店です。
食べ終わってお店を出る時の幸福感がたまらないです。
ごちそうさまでした!!

  • 店舗移転のお知らせです
  • 移転先の地図と住所です もちろん電話番号はまだ決まっていません
  • 今週は中休みあり 最終日の25日は15時閉店で夜の営業はありません

もっと見る

9位

肴や味泉 (月島、勝どき、築地 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

10位

おざわ (浅草(つくばEXP)、田原町、浅草(東武・都営・メトロ) / そば)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥2,000~¥2,999

2018/10訪問 2018/10/29

【完全禁煙】新蕎麦の季節 昼下がりに美味い蕎麦を手繰る幸せ

久しぶりに気持ち良く晴れた秋の休日です。
今日は街巡りサイクリングをしつつ秋の美味しいものをお腹に納めようかということになり、愛車のCannondale Good Boy(Bad Boyぢゃないよ)とr&m BD-1で御徒町から上野、浅草方面へとこぎ出しました。
途中、不忍池の前を通ると白く鮮やかな雲が秋空にぽっかり浮かんでいて、池の蓮の葉のグリーンとのコントラストがとても美しく、暫し見とれておりました。
こういう長閑な光景が都心でも味わえるんですね。
もっと空を見上げて生活しようと思う美しい空でした。
ちょっとタワーマンションが邪魔だけど(笑)それも都心の風景です。

台東区役所の脇を抜けて、東京メトロの整備場を抜けて、たくさんある寺社の脇を通って徐々に田原町方面に向かうと、お線香の匂いがそこかしこから漂ってきます。
街巡りって五感で楽しめるから本当に楽しいですね。
でも身体が揺さぶられるのでお腹も減ってきます(笑)。
さて、何を食べようかとなればこの辺りでは蕎麦ですね。最近はおざわ一択です。
途中寄り道しながらのんびりと自転車散歩を楽しむこと10数分、おざわに到着しました。
入口の脇には「新そば」と書いた小さい登りが出ています。
ワインのボージョレなんちゃらとかノヴェッロとかいう色付きの水は願い下げですが、蕎麦のフレッシュな甘い香りは大歓迎です!

早速店内に入ると既に8割がた席が埋まっています。
皆さんよくご存知で。こちらの蕎麦は美味しいですからね。新蕎麦なら尚更です。
さて、喉が渇いていますからまずビール!と行きたいところですが、自転車でも飲酒は立派な法律違反ですから、ここはぐっと堪えてお茶です。
奥さんに、あら珍しいと言われましたが(笑)今日は自転車で散歩しているものでとお断りしてお水もいただきつついきなり蕎麦です。
確かにこちらで蕎麦前なしで蕎麦だけいただくなんて珍しいどころか初めてです(笑)。

私は太打ちざる、ワイフは粗挽きざるをそれぞれ大盛りで。新蕎麦ですから楽しみです。
6人掛けくらいの大きなテーブルに着座しておりましたので、後から相席の方がお越しになりました。
相席を嫌う方もいらっしゃいますが、高級店ならともかく蕎麦屋などでは袖擦り合うも多少の縁ですし、何を食べるのかどんな感じなのか目の前で観察できるので、私は好きです。
前に座った年配のご夫妻はざるとつくね南蛮、お隣のお一人男性は辛味おろしですからみんな違いますねー(笑)。こりゃ楽しみだ。

さて私の太打ちとワイフの粗挽きが最初にテーブルに来ると、全員の視線が集まります(笑)。
だって太打ちは本当に太いんですよ。ひもかわうどんというと大袈裟ですがかなり太っとい蕎麦です。
おざわより太い(平べったい)蕎麦は中野坂上のら すとらあだくらいしかお目にかかったことがありません。
粗挽きが他の店の太打ちくらいです。
しかも新蕎麦だからごわごわもちもちの上に挽きぐるみの甘い香りがほんのりして、蕎麦食べてるなぁ〜という充足感を楽しめます。
もちろんワイフと交換して粗挽きの食感も味わいました。

相席している対面のお父さんのつくね南蛮とお隣さんの辛味おろしが到着。
お、どっちも美味しそうです。香りも素晴らしいですね。
我々もこれだけでは済まないので、追加でかけ蕎麦をお願いしました。
新蕎麦は甘汁でも楽しまないと。

細打ちのきれいなかけ蕎麦、今日は柚子ではなくて三つ葉が添えられています。
ざるとは違ってこちらはずざざざっと気持ち良く啜れます。
甘汁に負けない蕎麦の甘みが楽しめますね。
ちょっと七味を振ってあっという間に食べ終わってしまいました。うん、美味しかった。

蕎麦猪口に残しておいた辛汁に蕎麦湯を足して少し残った山葵を溶かし入れて締めの一杯。
蕎麦前しなくてもお蕎麦は十分楽しめますね(ちょっと負け惜しみ入ってます)。
こちらの蕎麦湯は別に蕎麦粉を溶かして作ったものではないので、あっさりしていてほんのり蕎麦の香りがします。
辛汁がなくなれば蕎麦湯にまた七味を入れて別の味と香りを楽しめますし。
この七味がかなり利くので、きっと名のある七味を使っているに違いないと、お会計の時にご主人に伺ったら、別に普通に売ってる七味で特にこだわりはないとのことでした(笑)。
なあんだそうなんだ。

ということでお会計を済ませて外に出ると7〜8人の行列ができていました。
いつの間にか人気店になっていたようです。喜ばしいことですね。
並んでいたとは知らず、のんびり追加のお蕎麦なんかいただいていました。済みません。

さて、ここから隅田川沿いを南下してから門仲方面に行くかそれとも銀座方面に出るか、途中で折れて神田界隈に行くかと思案しつつ、のんびり自転車を漕ぎ出します。
天気も良いし、お蕎麦も美味しかったし、大したことしていないのに贅沢な気分になります。
おざわさんのお蔭ですね。

ご馳走様でした!!



浅草で蕎麦と言えば、私の中では並木藪吾妻橋藪のように蕎麦を食べる目的で伺う店と、健次郎山介のように友人とゆっくり呑みたい店、尾張屋軍団(笑)のような独自路線というか何より雰囲気が素敵で散歩がてら寄りたい店、と様々あって選べるのが良いです。
下街と蕎麦って相性抜群ですよね。

ただ、大好きな大黒屋がふらりと立ち寄れる店ではなくなってしまったので、最近よく足が向くのがこちらです。
開店当初からちょくちょく伺っているのですが、良い意味でプロっぽくないミニマルな店で、愛想は悪くないのに寡黙な店主と、小柄で立ち姿が綺麗な奥様との二人三脚でやっておられます。

店内は入口近くにテーブルが6席ほど、奥に大きいテーブルがあって合計10席ほどです。
カウンターはありません。ご夫婦お二人で切り盛りするのにはちょうど良いサイズでしょうか。
調度品やテーブル、椅子などに凝ったものは使っていないのですが、非常に気持ちの良い空間です。
空気がきれいっていうイメージですね。
色調もベンガラの煤竹色でほぼ統一されていて、私は好きです。
現在使っている蕎麦粉の産地が壁に貼ってあるのが唯一の情報でしょうか。
妙に落ち着くなぁ。

で、飲みながら酒肴の算段ということで、ワイフは福島の星自慢を、私はキリッと辛めが呑みたくて新潟の村祐をお願いしました。
季節のものといえば冬は牡蠣だったり、青柳の貝柱を使ったあられなんかがイメージされますが、こちらはそういったものは扱わず、あくまで蕎麦が主、酒と酒肴は従というスタイルで(それが当然なんですが)、板わさとか玉子焼きなどの定番がほとんどです。
今日は焼き味噌と鴨皮の煮凝りをお願いしました。
ここのね、鴨皮の煮凝りは本当に美味しいんですよ。
いつまでも噛んでいたいくらいです(笑)。
ほんの少し辛子を乗せるとさらに良いです。
焼き味噌も香ばしくて甘くて塩があって芥子の実が効いていて、お酒がスイスイ喉を通っていきます。
今日の浅草の酒は渋滞知らずです(笑)。

お次は、田酒と菊姫をお願いして、ワイフが味の参考に是非いただきたいという松前漬とこの時季のスペシャリテであろう白美人葱のお浸し(ない時は付箋で消してあります)をいただきます。
松前漬は返しを使って作ってあり、数の子が散らしてありますね。
かなり味が濃いですが、彗星100%で作った田酒の特別純米の柔らかい感じとよく合います。
酸味があってキレのある酒なので、イカの甘みがしっかり感じられて美味しいですね。
白子なんかと合わせてもきっと美味しいだろうなぁ。
菊姫は白美人葱のお浸しと一緒にいただきます。
しっかり寝かせた山廃純米はこれだけでも美味しいですが、甘みのある葱と合わせると一層美味しさが引き立ちますね。蕎麦前満喫です。
これで鴨の治部煮なんかあったらもう居座っちゃうんだけどなぁ(野暮)。

いつの間にやら店内はほぼ満席、皆さん思い思いにお蕎麦やお酒を楽しんでますね。
良い風景です。

さて締めにお蕎麦を。
ワイフはかけを細切りで、私は粗挽きのざるをいただきました。
粗挽きはかなりの太切りですが、蕎麦の表面がつるっとしていて喉越しと噛み応えがきちんと両立しています。
蕎麦の香りもふんわり鼻に抜けて、少し軽くて甘みの強い辛つゆともぴったりです。
蕎麦前も蕎麦も両方美味しい、良い店ですね〜。

蕎麦湯も別に作らず、茹釜から普通に掬ってさらっとした飲み口のものをいただきます。
残った辛つゆの甘みがさらに強調されて、食後のデザートのような美味しい甘さを楽しみました。

あ〜幸せ。蕎麦前しないで蕎麦だけいただいても十分楽しめる、繊細でしっかり主張するお蕎麦です。

ご馳走様でした!


  • 不忍池から雲が高くなってきた秋空を暫し眺めます 都心でもこんなに広い空が眺められるんだなぁ・・・と
  • と思ったらやっぱりタワーマンションが目に入るのでした 野暮な風景です(笑)海外の人はこのミスマッチが良いと言いますけど
  • やたっ!新蕎麦だ!この文字には独特の魅力がありますね

もっと見る

ページの先頭へ