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テーブルマットの代わりにセットされている店名が記された木のプレート
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天然酵母のパン これはローマで食べられるパンではない
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先付①
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先付②③
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先付④
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ジャガイモを揚げたパスタの下に歯触りの良いジャガイモが隠れてます
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厨房への出入り口 野田さんがここから覗くことも
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カボチャのニョッキ
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カルネクルードの上に凍らせたサルサヴェルデが乗っています 見た目も味も斬新&美味
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アンコウの蒸し物
これが抜群に美味しかった
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追加でいただいたンデューヤのパスタ
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なぜかツイッター鳥のジェラート
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ポポロ広場からトラムに乗って終点のマンチーニで降りると、そこはローマでは落ち着いた感じのする住宅街です。
マンチーニはローマ市内各地に走るバス(アウトブス)の起点にもなっているので結構活気がありますが、そこから数ブロック歩くだけで人気も少なくなり、街区の広い住宅街になります。
そこでオーナーのエマヌエレさんに請われてシェフになったのが、ヴィテルボの「ラ・トッレ」でもミシュランの星を獲得したことのある能田耕太郎(のだこうたろう)さんです。
ヴィテルボもラツィオですが、能田さんは可能な限り地元ラツィオの食材で美しいお皿を作り出す名人というか、単なるイタリア郷土料理に留まらない、クリエイティビティ溢れる料理を提供してくれる人です。
その意味ではガストロノミーの世界の人なのですが、そういった鼻高々な気配は微塵もなく、ものすごくコストパフォーマンスの良いコースで来る人を毎日喜ばせています。
2016年のVigilia di Capodannoに伺いました。大晦日なせいかお客さんは我々以外には2組程度でした。
これはゆっくりと能田さんと話しながらいただけると思い、cenaのコースを9皿で構成される"Tradizione e Innovazione"にしました。
もう一つ"La Tradizione in evoluzione”という5皿で構成されるコースもあります。こちらはガストロノミーとは思えない(失礼)40Euroという破格のお値段です。これはお値打ちです。"Tradizione e Innovazione"も70Euroですから素晴らしいCPです。
Bistrot64は樹木をモチーフにしたテーブル周りの設えです。
apéritifにフランチャコルタのMAJOLINI(マイオリーニ)ELECTOをいただいたのですが、Pane Carasau(サルデーニャの薄いパン)も木の台に整然と並べてあり、フィンガーフードも木の台に彩りも美しくちょこなんと置かれておりました。海苔巻きなんか出したりして、日本風のアレンジもかなりお使いになるそうです。
日本人には加減して出すそうですが(笑)。アミューズも出汁(?)が和を感じさせるテイストでイタリアの方にも好評とか。
でも、能田さんは謙遜気味に「日本で美味しいお寿司を食べてその握り手が金髪碧眼だったら違和感あるでしょ。それと一緒なので、違和感や先入観を持たれないように和風のお皿や食材も取り入れています。」と仰っていました。
やっぱりイタリアで王道の料理を日本人が極めようとするのは大変なことですね。小さい障壁を都度クリアしていくのは精神的にタフでないとできません。
冷たいantipastoもチョコレートで挟んだフォアグラも紙袋に入れて出したりと、アイディアもなかなか秀逸です。
cenaはantipastoが温(Spaghetto di patate burro e alici)・冷(Cipolla arrabbiata)、プリミピアッティも温(Gnocchi di zucca)・冷(Carne Crudo)、セコンドも魚(あんこうってイタリア語でなんていうか知りません)・肉(Mattonella di pollo e cicoria)、と2皿ずつ出てきて全く飽きさせません。
お皿のプレゼンテーションも素晴らしかったのですが、特に良かったのは「香り」です。どのお皿も香りが抜群で食欲をそそるだけでなく、どんな味がするのか何が使われているのか、興味が尽きないお皿に仕上がっていました。
単に美味しいという料理ではない、五感を刺激するお皿たちでした。
能田さんはお皿を仕上げると、頻繁に厨房から出てきてくださり、いろいろと説明してくれるので、料理に対する知識や背景や、何をどのように使って何をアレンジメントしているのかなど、大変勉強にもなりました。
しかも「で、まだお腹に余裕があるようでしたら炭水化物なんかいかがですか?」と食いしん坊夫婦に嬉しいお申し出もいただき、カラブリヤから取り寄せたNduja(ンドゥーヤ、ンドゥイヤともいうらしいです)をたっぷり使った辛い、でも旨みたっぷりのパスタを一皿作ってくれました。
「イタリアには日本のように旨みという言葉はないですが、イタリア人は旨みが何であるかはよく知ってるんですよ」との言葉にも納得です。
で、デザートにジェラートとチョコレートをいただき、さらにDigestivoにBUKKURAMというPassito di Pantelleriaもいただきました。
満足満足、大満足の3時間でした。本当にあっという間でした。
食事以上の満足感を味わえるガストロノミア、それがBistrot 64という空間だと実感しました。
彼女さんもご紹介いただきましたが、お腹がぷっくりと・・・
「4月にパパになるんですよ」とのこと。
これまでいろいろとご苦労された分、幸せもまとめてやってくるんですね。
ミシュランとお子さんと、ダブルの喜びのお裾分けいただき、こちらも大変幸せな時間を過ごすことができました。
あ、能田さんはローマで「mama-ya ramen」http://mamayaramen.it というラーメン屋さんもプロデュースしているそうです。
我々はCapodannoで行けなかったので、次回寄ってみたいと思います。