7回
2018/03 訪問
滞在時間わずか50分の「ボルサ弾丸ツアー」敢行!(笑)
弾丸ツアーantipasto1 今日のオリーブにはロズマリーノではなくてエルベッタが乗っていました
弾丸ツアーantipasto2 ポルポとセダーノのマリナートです イタリア各地でも定番で出てきますよね
弾丸ツアーantipasto3 アスパーラゴビアンコです 卵の味が強くてとても美味しい自家製マヨネーズが付いています 春の味ですね
最近必ず頼むカルツォーネ 素焼きのピッツァですがパンの代わりにオリーブに浸して食べると絶品です
弾丸ツアーpizza スペシャリテの桜エビのピッツァをいただきました ホント、春ですよね〜
桜エビにドカンとニンニクを入れてもらって大満足の味になりました こういうスペシャリテができるから繁盛するんですね
2018/04/03 更新
2017/12 訪問
池袋にあるから一層価値がある! ンドゥイヤまで使うコスパ抜群のピッツェリア
2017年最大の収穫、PIZZA BORSAです。
こちらで2017年の外食の締めをしようかなと、年末の買い出し前に伺いました。
都内で美味しいピッツァ(断じてピザではない)を求めてここ数年いろいろなお店を食べ歩き、ナポリで食べるような気軽でシンパティコで薪釜のピッツェリアは日本でも徐々に増えて来た印象を持っていますが、何故かピッツァはイタリアン=オシャレ系の食べ物だと認識されているようで、これでもかと食材乗せて馬鹿みたいに高くしているお店も目立ちます。
おにぎりは日本人共通の母の味、ソウルフードですが、和食とは殊更に意識しないですよね。
焼鳥屋さんでシメにいただく焼きおにぎりが途轍もなく美味しかったり、割烹で炊き立てほっかほかの土鍋ご飯で作った海苔のおにぎりと御御御付けと沢庵が震えるほど美味しかったり、伊達と酔狂で季節に松茸ご飯をおにぎりに仕立ててもらったりするのは美味しい&楽しい経験ですが、あくまでもおにぎりはおにぎりという確立されたジャンル&カテゴリーです。
おにぎりはおにぎり屋さんがあって、コンビニ最大の売れ筋商品=日本で最もポピュラーな食べ物であるのと同様に、ピッツァもピッツェリアがあって街中で歩きながらコルニチョーネを頬張るイタリアで最もポピュラーな食べ物ですから、美味しくて安く&小腹が減った時にすぐ食べられる気軽なものなんです。
だからピッツァ1枚が20€したらイタリアでは誰も食べませんが、日本で3000円程度のピザ(断じてピッツァではない)が罷り通るのには強い違和感を感じます。
まあ配達するアルバイト君の人件費込みの価格設定でしょうから理解できないことはないですが、ピッツァは焼き立てをその場で食べるものなので、わざわざ美味しくなくて高いピザを食べることもないんじゃないかと。
あ、でも宅配してくれるナポリのピッツェリアあったな(笑)。
確か10枚以上まとめてとかそういうサービスだったと思います。
例によって前置きが長くなりました。
どうもピッツァのことになると大人気なく語ってしまうようです。
で、こちらのピッツァはメニューを見ればわかりますが、価格は1500円くらいまでです。
安いから良いと言っているのではなく、この価格でピッツァは十分楽しめる&楽しんでもらおうというお店と店主の主張が感じられます。心意気ってやつですね。
しかも非常に美味しいナポリピッツァです。生地はやや薄めくらいで数十秒で火が入ります。
なのにクリスピーにはならずとてもchewyな食感で、小麦粉の甘みと焼けてとろけたモッツァレッラからちょっと分離した脂が何とも言えず美味しいです。
ああ早く食べたいという気持ちを抑えつつ、まずはワイフの言いつけを守ってヴェジタブル・ファースト(笑)。
グランドメニューのボルササラダとスペシャリテの牛タンとアンディーブのサラダをワシワシ食べます。
vino bianco della casaをカラフェで頼んでるし、牛タン一緒に食べてるから野菜が先だろうが何だろうが変わらないと思うんですが(笑)まあ気持ちの問題です。
で、ナポリだと1euroで食べられるイタリア人のおにぎり、アランチーニもいただきます。
こちらのアランチーニは小さいですが、ふっくらと揚がっていてトマトソースで和えたリーゾの粒感が丁度良い食感です。ああ、美味しい。
この後年末の買い出しなんだよ〜。お腹いっぱいになったら買い物なんてどうでもよくなっちゃいますからこれくらいにしとかないといけないんだけど、白ワインにはコッツェですよね〜ということでムール貝追加。
時期的に身が小さいですが、味はしっかり出ていて出汁はパンにたっぷり吸わせていただきます。
ピッツェリアなのに、ピッツァ以外にもいろいろ楽しめるので、この店は繁盛しているんですね。
で、今日はメインに行かないのでピッツァで締めます。
どれどれ、黒板を見ると・・・あ、ンドゥイヤのピッツァがある!!
ンドゥイヤ(ランドゥイヤともいいます)は、豚肉に唐辛子を混ぜ込んで腸に詰めて熟成させた長期保存可能なサラミの一種です。
イタリアのかかと、カラブリアとかレッジョの特産品ですが、発酵して柔らかいものも多いので、オリーブオイルで延ばしてパスタに絡めたりと調味料としても大変使い勝手が良い食材です。
イタリア版「なんでもからいっちゃ」ですね(笑)。
日本にも入ってきてはいますが、まだご存知の方が少ないので、もっとこの美味しさを知ってもらいたいものだと思っていたら、あら、ここで出会うとは嬉しいです!
やや興奮気味に注文&到着したスペシャリテのお味は期待通りでした。
ピッツァでンドゥイヤをいただくのは初めてでしたが、ピリッと辛いなかにもお肉の旨味がしっかり感じられ、薪釜でパリッと高温で焼かれて分離した油分が生地に染み込んでいて得も言われぬ美味しさです。
これは堪らん!ワイン御代わり!しようかと思ったらワイフに嗜められました(笑)。残念。
では締めにもう1枚(挫けない)、ビアンケッティをお願いしました。
ビアンケッティは直訳すれば「小さい白」でシラスなどの小魚のことです。
bianchettoと言えば、イタリアでは漂白剤です。
あ、インテルの試合を観戦しに行った時にビアンケッティっていう選手が途中から出てきました。関係ないけど(笑)。
白ですからトマトペーストも敷かず、チーズとシラスの塩気でいただきます。
上に乗せられたルーコラ(ルッコラなんていう名前の野菜はありません)の爽やかな苦味が食欲をそそりますね。
あっという間に食べ終わり、店主と年末のご挨拶をしてお店を後にしました。
池袋にあるからこそ、この価格で経営できるんでしょうね。
青山辺りではできません。
つまり池袋はナポリってことです。
大きな街で人も沢山いるのに全く垢抜けないところも同じです(笑)。
本当に価値ある店です。
星なんか付いちゃったら個人的には嫌だなー(笑)。
ご馳走様でした!!!
さ、買い出し買い出し。
店名を冠したBORSA SALAD
牛タンとアンディーブのサラダ
ちっちゃいけど美味しい アランチーニ
コッツェの蒸し物
待ってました!ンドゥイヤのPIZZA
PIZZA ビアンケッティ
はい 昼からワイン飲んで1万円しませんでした
2018/01/23 更新
2017/12 訪問
ようやくメインまで行きました 全部美味しいって凄いことです
こちらに何度か伺うようになってから、黒板に書いてあるメインがずっと気になっていました。
いつも「さあ、今日はメインまで食べるぞっ!」と意気込んでお店に入るのですが、BORSAはantipastoとpizzaが美味しくてついつい食べ過ぎてしまい、当然ワインもカプカプ飲んじゃうので(笑)、メインにたどり着くことができていませんでした。
で、今晩は前菜はともかくpizzaをちょっと我慢してメインまで行こうと初めから決めて来ました。
まずはantipastoから。
ブロッコリー(イタリア語でもブロッコロです)はシンプルに塩とアーリオオーリオだけの味付けですが、これが抜群に美味い。
自宅でもすぐできますが、お店でいただくと美味しさ倍増です(笑)。
他には生ハムとサルーミの盛り合わせ(モルタデッラが美味しい)、トリッパ、豚肉のパテなどをワインとともに流し込みます(鯨飲しているわけではない)。
トリッパは丁寧に下茹でして臭みを完全に抜いてあってその上に濃いめの味付けのトマトソースがしっかり沁み込んでいますし、パテはこれまでのギネスを簡単に超える美味しさでした。
味付けは若干薄いですがトラステヴェレのトラットリアでいただいているような感覚になります。
vino della casaがカラフェで出てくるのも、店が狭くてワイワイ騒がしいのもらしいですね。
で、今日は1人1枚と決めているpizzaを。
ワイフは好物のナポレターナ、私は黒板に書かれているシラスのpizzaをお願いしました。
シラスは大量にニンニクが乗っていて、シラスはアンチョビの代わりになっています。
アンチョビよりは塩辛くないですが、焼かれて旨みが凝縮しているので非常に美味しいです。
ああ、もう1枚食べたい(笑)。
ワイフのナポレターナをワンピースもらって我慢しました。
ナポレターナも似たような素材ですが、モッツァレッラとオレガノが味と香りのアクセントですね。
今までは「こりゃ美味しい!さあとっとと次のpizzaもお願いしよう!」モードなんですが(今もそう)、今日はここで徐に本日のメイン、モチ豚のグリルをお願いします。初志貫徹!!
モチ豚のグリルはメインらしくそこそこのボリュームで、食べやすく一口サイズにカットしてあります。
個人的にはナイフとフォークで切り分けながら食べるほうが好きなんですが、柔らかいのに噛み応えがあって大変美味しいお肉でした。
チーズソースが濃厚でこれには好き嫌いがあるとは思いますが、私はきっぱり大好きです(笑)。
甘みと旨み、豚肉との相性もぴったりで良く研究されているなと感心します。
お皿には野菜もたっぷり盛り付けてあり、豚肉を食べ進めるのにはバランスが良いです。
これに赤ワインを飲むわけですから楽しくないわけがないですよね。最高です。
何だかあっという間に食べちゃったなぁ。
もっとゆっくり味わいたいんですが、トラットリアとかピッツェリアは本来こういうもんですから、食べ終わったらさっさと出ます。
コーヒーをいただいてチェックしたら16000円でした。
そりゃあワインをカラフェで5つも飲めばこうなりますよね(笑)。
コストパフォーマンス良すぎ&飲み過ぎ注意です。
帰りがけにご主人が表まで見送ってくれました。
ご丁寧にありがとうございます。
いつ伺っても本当に美味しいpizzaがいただけるので、他の店に行く気になれません。
その辺のイタリアンも全然敵わないかも。恐るべしPIZZA BORSA(笑)。
また次回も宜しくお願いします!!ご馳走様でした!!
次回はデザートまで行こう(笑)。
前菜のブロッコリーサラダ
生ハム&サラミ盛り合わせ
トリッパのトマト煮込み
このパテ 絶品!マイギネス超えです
ナオナートのpizza 塩っ気とトマトとニンニクの相性が抜群
ナポレターナ ワイフの好物です
モチ豚のグリル 濃厚なチーズソースが赤ワインにぴったり ローズマリーの香りも良く合っていますね
グラスワインもあるんですね 知らなかった
今度はデザートまで…(笑)
2017/12/08 更新
2017/10 訪問
ネオナートのマリナーラが素晴らしく美味しい
買物したついでに夕飯はピッツァだよねということになり、それならこの前食べて美味しかったPIZZA BORSAに行こうと電話しました。
生憎満席とのこと、人気があるんですね〜。さすがです。
場所柄お若い方が多く、ご家族連れなどは少ないので回転が良い店ですから、席が空いたら電話をもらうことにして近くを散策すること約10分、電話が鳴りました。
やたっ!!目論見通りです(笑)。
店内はお若い方で満席。賑やかで活気があります。
最近はグランドメニューよりも黒板の「今日のオススメ」からチョイスすることが多いのですが、今日も燻製サンマとアンディーブのサラダ、ムール貝の白ワイン蒸し、角切り生ハムのオイル漬けをいただきました。
この店はピッツァも美味しいですが、antipastoも美味しいものが揃っています。
いきなりピッツァでももちろん良いです。
気分に合わせて腰を据えて食べるか、さっとピッツァだけいただいて飲み歩くか、どちらも楽しいですね。
で、スモーキーなサンマ(イタリアでもよく食べる魚でcostardella=コスタルデッラといいます)のサラダは香りの良いオリーブオイルが回しかけられていて大変美味です。
ムール貝は小ぶりでしたが味はしっかりしていて、何よりスープが美味しい。
このスープは取っておいて、後でピッツァのcornicione=コルニチオーネ:縁の部分を浸して食べたんですが、うまさ炸裂!でした(笑)。
生ハムは好みですが、私は薄切りをメロンとかオレンジとかペコリーノチーズとかに巻いて食べるのが一番好きです。でもこの角切り風のオイル漬けも白ワインによく合います。
酸味のある赤ワインも相性が良いんじゃないかなぁ。
じゃあ、徐にピッツァを。
まずは黒板のオススメに書いてあるネオナート(しらす)のマリナーラをいただきます。
しらすの塩気とトマトの甘み&酸味、オリーブオイルとチーズのマリアージュ(イタリア語だとマリタート)が抜群でした。
これが薄くてさっくり火が通ったピッツァ生地の上に熱々で乗っているんですから堪りません。
一瞬で食べ終わり、次はビアンコ フィレをお願いしました。
こちらはトマトソースベースではなく、モッツァレッラとペコリーノ・ロマーノのダブルチーズにプチトマトとバジルが乗ったピッツァです。
トマトソースではありませんが、焼けたチーズの油脂と塩分がトマトに乗っかっていて、やばい美味しさ。こんな調子じゃピッツァ5枚くらい食べちゃいます(笑)。
こんなに食べたら(食べられるけど)太っちゃうという妻の怒りの声に、じゃあ最後にナポレターナをいただくことに。
これはトマトソースとモッツァレッラですが、アッチューゲとorigano(オレガノはトスカーナ地方ではacciuga=アッチューガといいますから、アッチューゲ&アッチューガの相性は抜群です)とたっぶりのにんにくスライスが乗ったパンチの効いたピッツァです。
あんまり美味しくて写真撮るの忘れちゃいました(笑)。
本当はもっと食べたかったんですが、妻の焼け付くような視線を感じ、胃袋を畳みました。ちぇ。
メインの「オリーブポーク骨つきロースのグリル」も気になるんだよなぁ・・・
いつ行ってもクオリティの高いピッツァが食べられる本当に楽しくて美味しい店です。
次回は一人で行こう(笑)。
黒板に本日のオススメ書いてあります
こちらはチーズとワイン
で、オススメから選んだスモークサンマとアンディーブのサラダ
こちらもオススメから選んだネオナートのマリナーラ
こちらは前回食べなかったビアンコ フィレ
ビアンコ フィレはモッツァレッラとpecorino Romanoのダブルチーズです
2017/10/13 更新
2017/08 訪問
我が国はピッツァ定着期に突入〜美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいました
小論文〜我が国における極私的ピッツァ論考
1.【我が国のピッツァ暗黒時代】
日本でピッツァ(断じてピザではない)というとケータリングのチェーン店とか単に胃袋を満たすだけの食べ放題の店のイメージか、居酒屋で小腹が空いた時のサイドメニュー的な扱いが長く〜この店が赤坂にピザレストラン(断じてピッツァではない)の日本1号店を出したのが1973年ですから感覚値で30年くらい〜続き、食事として決して満足のいくものではないという認識しかありませんでした。
2.【我が国のピッツァ黎明期】
それが2000年(だったと思います)都内では広尾にピッツェリアが出来てから、少しずつアメリカ発のピザではなく、イタリア発、それもナポリ発祥の生地モチモチの「ピッツァ」という食べ物は美味しい!という情報が日本国内にも広がり始めました。
もちろん、1954年に六本木に開店したピザを出す洋食屋さんもありましたが、一部の人に知られていただけだったので(私は父親が池袋から車で帰宅する途中でよく連れてきてもらいました)、日本で”市民権”を得たのは2000年以降ってことですね。
2-1.【極私的イタリアピッツァ体験】
私が新婚旅行でイタリアに渡ったのが1993年で、その頃はまだ通過がリラでしたが、リラは円に対して比較的弱く、新婚でお金もない割にかなりお得にワインやらピッツァやらを飲み食いした覚えがあります。
一言で言えば、味をしめたってことです(笑)。
もちろん当時からローマやナポリ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの主要都市にはピッツェリアがわんさかありましたから、安くて美味しいピッツァは旅行者にとっても大変ありがたい食べ物でした。
しかもピッツェリアにいる職人さんやホールのスタッフは例外なく陽気でフレンドリーで、今日ほどこのピッツァを食べに行こうかと毎回楽しみにしていました。
ランチタイムにはイタリアの方もピッツェリアに行きますが、大抵コーラかミネラルウォーターと一緒にピッツァを食べるのもイメージと違っていて面白かったです。
3.【我が国のピッツァ拡大期】
日本でもその頃から「ピッツェリア」という専門店があるのだということが徐々に知られてきて、ピッツァはお届けするものではなく、子供が食べ放題でお腹をいっぱいにするものでもなく、ようやく一つの外食産業のジャンルとして定着し始めました。
「VERA PIZZA」の看板を掲げ、ピッツァのレシピに一定の条件を設定した「真のナポリピッツァ協会/Associazione Verace Pizza Napoletana」の日本支部が設立されたのが2006年ですから、日本で本格的にピッツァが街中で食べられるようになったのは21世紀に入ってからということになります。
以降はもう皆さんご存知の通り、北は北海道から、南は九州・沖縄まで、全国津々浦々に美味しいピッツァを出す店ができましたとさ。
めでたしめでたし。
てなことはどうでも良くて、ピッツァは専用の薪窯で1分くらいで焼き上げられたパリッパリ&モッチモチのやつをはぐはぐ食べさせてくれればもうそれだけで幸せになれる食べ物です。
ナポリではコルニチョーネ(額縁=ピッツァの周りのほぼ生地だけのところ)を一袋1.5ユーロくらいで買って、歩きながらモグモグ食べるくらいですから、とにかく安くてすぐ食べられて味も満足、っていうのがピッツァという存在ですね。
日本だと「おにぎり」とか「すけろく」みたいな、気の置けない友人的存在です。
ちなみに日本のおにぎりに相当するアランチーニ(ライスコロッケですね)もこの店で出してくれます。
さすが~、わかってらっしゃる。
でも、最近はピッツァが1枚2000円とか3000円とかする店も増えてきて、ナポレターナが見たら、全員日本でピッツェリアやりたい〜〜と言い出しかねない状況になってきました【我が国のピッツァバブル期】。
美味しいんだったら高くたっていいじゃん!そもそも寿司だって江戸時代のファーストフードだったんだからさ!という反論が聞こえてきそうですが、庶民の食べ物なんだから安いことが大前提なんですよ、ピッツァって。
例によって前置きが長くなりました。
で、この店は焼きたてのピッツァが1枚1000円ちょっとでいただけます。
MargheritaもMarinaraも1000円、アッチューゲの効いたNapoletanaが1150円、一番高いQuattro Formaggiでも1500円です。
しかもとっても美味しい&本格的です。
焼く直前に薪窯にサーレをちょっと投げ込んでからピッツァを入れるので、こちらの系列かなと思ったら、やっぱりピッツァイオーロがそこのご出身でしたが、サクサクもちもちのピッツァを咀嚼しつつワインやビール(ちょっと高いけどモレッティも冷えてます)で流し込む喜びを、池袋で味わえるなんて、本当に嬉しいです。
これは【我が国のピッツァ定着期】に入っていると言っても良いんじゃないだろうか。
きちんと美味しいピッツァが日本でもこんなに手軽に、美味しく食べられるなんて良い時代になったものだとしみじみ・・・
で、店名のBORSAって「ふくろ」のことですが・・・
あ〜、ブクロだからか(笑)。
店名から、立地から、薪窯から、価格設定から、何もかもニクいお店でした。
ご馳走様でした!!
2018/06/29 更新
ランチにとっても美味しいかつカレーと生姜焼きを鱈腹食べたので、夜になってもお腹がほとんど減っていなかったのですが、今日は暑かったからよく冷えた白ワインを飲みたいねということになり、それならばPizzaでしょうと駄目元で電話したら偶々最後のテーブルが空いているとのこと、ラッキーです。
やっぱり今日は良い日です。
店内は我々のテーブル以外既に満席、相変わらずの人気ですね。良いことです。
あれ、いつものピッツァイオーロじゃないし、他のスタッフも全員存じ上げない方ばかりです。
何かあったのかと恐る恐る伺ったら(似たような体験が何度かあるものですから)、本日のピッツァイオーロがこちらのオーナーさんで、いつもの方は本日お休みとのこと、スタッフはローテーションしているんだとか。
これだけの繁盛店でほぼ無休で営業されてますから考えてみれば当然のことですね。浅はかでした。
お変わりなくということで安心しました。
さて、泡をいただきながらメニューの算段を。
本日のスペシャリテは白インゲン豆とツナのサラダと角切生ハムのオイル漬け、メインにはハンガリー産鴨のソテーがあります。ピッツァはしらすです。時期ですからきっと美味しい筈ですね。
ここの黒板メニューは数は決して多くないものの、しっかり考えられた季節の美味しいものが並んでいますから、グランドメニューと並行して眺めることをお勧めします。
まずは白インゲン豆とツナのサラダとオリーブを白ワインでいただきました。白白です(笑)。
今日は暑かったので冷えた白ワインが特に美味しく感じます。
白インゲン豆にはレクチンが含まれていますからしっかり熱変成させないと身体に良くありませんが、煮るととても美味しい豆です。イタリアではレンズ豆と並んで最もポピュラーな豆ですね。
ドレッシングの酸味が程良くて、caraffaでお願いした白ワインに合います。
オリーブもしっかり漬かっていました。
一皿一皿カジュアルな体裁なんですが、細かいところまで仕事してあってどれを食べてもハズレがないのがこのピッツェリアの素晴らしいところです。
今日はきりっと冷えたワインを飲むのが目当てなので、次にチーズとsottaceti(ピクルス)をお願いします。
今日のチーズは3種類。カマンベール・ブファラ(ちょっと珍しい)、ロビオラ・カプラ(結構珍しい)、それとゴルゴンゾーラ・ドルチェ(普通)です。
タレッジョが大好きな我々は迷わずロピオラです。
クリームチーズですが濃厚&独特の匂いがしてウォッシュタイプのようなクセがあります。
好きな人は好きですよね。
ピクルスは自家製でcavolifiore(カリフラワー)がとても美味しいので気に入っていつもお願いしています。
日本橋あたりのなんちゃってイタリアン(笑)よりよほどしっかり素材を選んで少しでもイタリアの味に近いものを提供しようという志を感じます。
さて、白ワインもcaraffaで十分楽しんだので、そろそろピッツァを。
スペシャリテのneonato(稚魚全般を指しますがまあしらすです)のマリナーラをお願いしました。
ピッツァ用のチーズの質をもう少し上げてもらえると嬉しいんですが、焼きたてはサクッとして程良い塩気があって、にんにくが効いていてものすごく美味しいです!
しらすがちょうど時期だというのも嬉しい偶然ですが、しらすとにんにくの相性が良いというのが素晴らしいですね。トマトソースは甘くなく、高温&短時間の熱変成で美味しくなります。
ただピッツァ用のチーズの質をもう少し上げてもらえると嬉しいです。
もっともっと美味しく&冷めた時の味もキープできるんじゃないかと思います。
ワインを楽しく&美味しくいただいて、antipastoもformaggioも良い素材を揃えて、ピッツァも旬の食材を食べて、これで2人で8000円しないなんてCP良すぎです。
クオリティと技術の高い店が、青山とか銀座に出店したい気持ちは理解できますが、何でもかんでも銀座に集まらなくても良いと思いますし、むしろ都内各所に散らばっているほうが、回遊性もあるし行く楽しみもあるので、是非これからも池袋で頑張って欲しいと思います。
7月上旬で開店4周年をお迎えになるそうです!
飲食店の世界では4周年は足掛け5周年としてお祝いすることもあるそうですが、5年と言わず10年20年と池袋で美味しいピッツァを食べさせて欲しいものです。
ご馳走様でした!!!