hongo555さんが投稿した鮨 心白(東京/広尾)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

Mangiare è un'avventura! 美味しい&楽しい店のご案内

メッセージを送る

この口コミは、hongo555さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

移転鮨 心白広尾、白金台/寿司

3

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
3回目

2019/06 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

寿司前20品+寿司10貫α+お酒=6時間 初夏の極上素材を一工夫する石田ワールドを堪能

今年2度目の心白です。

9月には恵比寿に移転される予定なので、広尾のこちらの店舗に伺うのもこれが最後です。
いつものように足取り軽やかに広尾駅から歩くこと約10分、お店の前に無事到着しました。
前回は予約日を間違えて1時間超の大遅刻をしてしまいましたので、今回は前日に予約を確認してから準備万端で伺いました。
朝から降っていた雨もこの時間には上がりました。
天も味方してくれています(笑)。

今日は食いしん坊の友人がどうしても行きたいというので、3名で伺いました。
佐藤さんもいつものようにお元気でキビキビ動き回っています。
上着を掛けたりおしぼり出したりお酒を出したりお茶を出したり酒器を出したり交換したり器を下げたりお会計したりするのは全て佐藤さんのお役目ですから片時も気が抜けませんよね。
我々が快適に寿司前と寿司を楽しめるのは石田さんはもちろん、佐藤さんのホスピタリティのお陰です。
いつもありがとうございます。

カウンターに設えられているガラスの器は?・・・と聞く前に佐藤さんから高濃度水素水を設置したのでご自由にお飲みくださいとのこと、あれ、水素水って都市伝説のレベルなんじゃ(笑)。
ともあれ水が飲めるのは便利ですね。
飲み切っちゃったらどうするの?と聞いたら、茶色い陶器のボトルに予備が用意してあるんだとか。
水をさらにまろやかにしてくれるそうですよ。
佐藤さんの手間も軽減されるし、いつでも水が飲めるので一石二鳥ですね。

では、早速おしぼりをいただいてお酒から。
お酒くださいとだけ佐藤さんに声を掛けると神亀が出てきました。
手作り純米酒ですね。神亀というとなぜか蕎麦屋でぬる燗というイメージが強いのですが、寿司屋で今日はどんな摘みが出てくるのか期待しながら飲むのにも良いですね。
まあ飲めればそれだけで嬉しいんですけど(笑)。

さてここからは石田食材加工ワールドショーの開演です。
付け台の前で一つ一つ作られて供される料理は20品ほど、下拵えしてあるものも多いですが一から作り出すものもあり、石田さんの手元に全員注目しながらお酒を飲みつつ待ちます。

鮨 心白のレビューを書くと毎回7000wを超える長文になってしまうので、今回はいただいたものを順に列挙します。
1. 紫蘇の花をあしらった福井美浜町の日本一細い花もずく
2. 陸前高田の低温火入れした牡蠣 セルバチコと生かんずり乗せ
3. 小田原で揚がった2.3kgの鮃の昆布締
●この鮃には堪らず御代栄の超辛口十八番をお願いしました。
4. アオリ烏賊の焼物
5. クロムツの肝と金目鯛の卵の煮付 これ旨過ぎます
6. 蓮の葉にのせた海鞘のヘソと函館の青柳 蓴菜添え
●ここで友人のリクエストで陸奥八仙にチェンジしました。
7. 天竜川の稚鮎の赤酒ペースト 蔵王こだわり牧場のヨーグルト添え
8. すっぽんの卵 醤油漬
9. 焼き鱧 マイクロトマトとはす芋(芋茎)の梅肉寄せ
●今度は私のリクエストで金毘羅大芝居にチェンジ。
10. すっぽんの茶碗蒸し 
 これ激旨です!磨宝卵とコンテチーズの茶碗蒸しで芽ねぎが効いています。
11. 平貝の焼き物 磯辺巻
12. 神経締めした天然鰻の蒲焼
13. 神経締めした水蛸オクラの叩き和え
 神経締めってどうやってるのという客の声に応えてビデオを観ながら食べました。
 ちょっとかわいそうでした・・・
●はいここで勝駒!鉄板の旨さです。
14. 函館産の紫うにに長崎の白うに乗せ ホワイトコーンのムースとアスパラ添え
 これはヤヴァイ美味しさです。客は全員無言で食べ続けてます(笑)。
15. 今シーズン最後の蛍烏賊の素焼
16. 甘鯛の松笠焼
 これもとてつもなく美味しい&食感最高!下に敷かれた雑穀の甘みが甘鯛を引き立てます。
17. 口直しの唐墨餅 今日は海苔巻です
●今度はワイフのリクエストで長珍の八反錦無濾過に。これが美味しかった。
18. ウマヅラハギの肝和え
19. 毛蟹のお造り マッシュルームのバターソテーとマスタード添え
20. 活稚鮎の塩焼き 水茄子と瓜添え
●村祐で寿司前を締めましょう。

さて、この20品を楽しみつつのんびり飲むことすでに3時間半(笑)。
あっという間のような気もしますが、もう22時をだいぶ回りました。
そろそろお寿司の時間です。初めて来た友人は大喜びしてます。こいつも食いしん坊だなぁ。

あ、こんなのありますよと鶴齢の愛山が出てきました。
夏らしい爽やかなお酒です。
お気遣いありがとうございます。

ではお寿司もいただいた順に列挙します。
1. あおり烏賊 歯触りがサクッとして噛むごとにねっとりしてサッと消える握りです
2. 春子 なんと爽やかな春子でしょうか
3. 伊佐木 長期熟成で旨味が引き出されています
4. とり貝 甘みが絶妙です 美味しいです
●愛媛の銘酒 石鎚でいただきました
5. 鯵 小田原産でかなり型の良い鯵でした 絶品です!
6. 柚子マグロ 真っ赤に熾きた炭をほんの少し当てて香りを出します 素晴らしい
7. 車海老 ここまで来るとそろそろエンディングが近づいてきた気配を感じます
8. 口直しに車海老の頭を焼いて入れた御御御付け
9. 函館の雲丹 軍艦でいただきました ふわふわです
10. クロムツ これヤヴァイです
11. 玉 嗚呼ついに終わりがやってきました 寂しいです
12. 追加 悶絶巻 何も言うことはありません

悶絶巻は深夜1時を超えないと出てこないと言われているようですが、リクエストがあればいつでも出してくれるそうです。
でも全く手を休めることなく寿司前と寿司を作り続ける石田さんに、途中で声をかけるなんてちょっと想像つきません。
それに、1時を過ぎて巻いてもらう悶絶巻は格別ですし(笑)。
お酒も3人で2升くらいいただきました。明らかに飲み過ぎですね。

今日も美味しくいただきました。
途中から少しお疲れのご様子だったのでちょっと心配ですが、毎日6時間コースをフル回転して、毎朝豊洲に買い出しに行き、午後はずっと仕込みですから大変です。
お弟子さんもいないので全部お一人ですから、身体だけはご留意ください。

恵比寿の店は、現在の店より一回り広くなるようですが、これまでと変わらず基本9席入れ替えなしで営業するそうですから、競争率もこれまでと変わらないということですね。
新しいお店はどんな感じになるのか、今から楽しみです。
佐藤さんも変わらず在籍されるとのことで安心しました。

では次回の新しい店に伺うのを楽しみにしてお暇します。

ご馳走様でした!!! 

  • この看板に明かりが灯ると石田ワールドのスタートです

  • 最近設置されたらしい水素水サーバー お好きなだけどうぞと

  • 取り敢えずと言ったら出してくれた神亀 出だし上々です

  • 美浜の日本一細いもずく さっぱり爽やかです 先週食べた沖縄と対極

  • 火入れはわずか2分ですが味が締まって濃厚な陸前高田の牡蠣

  • 鮃です 中には縁側が巻き込んであります

  • 御代栄の十八番 ドライですが旨味が強く感じられる酒です

  • あおり烏賊の下足焼きです 純粋に飲むために存在する酒肴

  • クロムツの肝と金目鯛の卵の煮付 これはとてつもなく美味い

  • 蓮の葉にのせた海鞘のヘソと函館の青柳 敷いてあるのはじゅん菜です 初夏ですね1

  • 天竜川の稚鮎の赤酒ペースト 白いのは水分を抜いたヨーグルトです これが相性抜群!

  • カウンターの上は小さいお皿や器でいっぱいになります

  • すっぽんの卵です 女性は大喜びですよね

  • 焼き鱧とマイクロトマトとはす芋の梅肉寄せ 初夏ですね2

  • 器にも凝ってますね

  • この茶碗蒸し これまでの人生で一番美味しいかも すっぽんとコンテチーズと磨宝卵です 最強のトリオ

  • 平貝の磯辺巻 すぎたとは違ったミニマルな美味しさ

  • 天然鰻 神経締めしてあるので柔らかさが違います

  • 蛸の神経締めを見ながらいただきました これは結構可哀想な映像でした

  • 神経締めされた水蛸にオクラの叩きを乗せていただきました

  • 勝駒 なんでこんなに美味しいんだろう

  • 雲丹に雲丹とコーンムースとアスパラとは初夏3ですね

  • これは春の名残 蛍烏賊の素焼きです 過ぎていく春を惜しんでいただきます

  • これは凄い旨味 甘鯛の松笠焼きです 日本料理ではここまで鱗がカリカリになりませんがフレンチの技法を取り入れているそうです

  • 松笠焼きアップ! カリカリが伝わるでしょうか

  • ここに来るといつも日本酒の品揃えに驚かされます 長珍の純吟八反錦50%です

  • 唐墨餅で口直し 少し落ち着きましょう(笑)

  • ウマヅラハギの肝和え 肝の美味い魚は酒に合いますね

  • 鶴齢の限定酒 愛山の純米吟醸です 何もいうことはありません

  • 毛蟹のお造り マッシュルームのバターソテーとマスタード添え

  • 活稚鮎の塩焼 これは生きている稚鮎の串打ちから始まるので時間がかかりますがこの季節だけのお楽しみです

  • 村祐純米大吟醸黒無濾過本生です 漢字ばっかり(笑)

  • あおり烏賊です しっかり甘いです

  • こういう酒器で出してくれるのでついつい飲んでしまいます(笑)

  • この春子素晴らしいです 爽やかで初夏らしい味でした

  • 伊佐木はかなり熟成しています ねっとり甘くて美味しいです

  • 柚子マグロです 漬けにもこういう工夫があると美味しくいただけます

  • とり貝 只管甘いです 美味しいなぁ

  • 石鎚です 夏純米という爽やかなお酒でした

  • 小田原産の型の良い鯵です こういうのを普通にいただけるのが寿司ですよね

  • 柚子に漬けたマグロです 炭火を当てて少し香ばしくなっているのが堪らないです

  • 車海老です 型の良い大振りの海老でした 食べ応えがあります

  • 七味に二味足して極味だそうです

  • その極味を足していただくとさらに美味しい御御御付けです

  • 函館の雲丹は軍艦でいただきました

  • この燕石は19BYです!でも拈香はほとんどなく軽い口当たりでした

  • ワイフ絶賛!クロムツです

  • 玉で締めです これで終わりかと思うとちょっと寂しい

  • 深夜の背徳の味 悶絶巻です 鮪に納豆に茗荷に生姜にいろいろ入ってとっても美味しいですよ

2020/11/28 更新

2回目

2019/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

予約日を間違えて遅刻・・・ごめんなさい

2018年6月に初めて訪問して以来、8ヶ月ぶりの鮨 心白です。
8ヶ月空けたのではなく、8ヶ月待ってようやくの再訪・・・
だったんですが、あろうことか予約日を間違えてました!

この日は特に予定がなかった(はず)ので普通に帰宅してさて夕飯作って食べましょうか、今日は龍泉あるから刺身買ってきたよ〜、と支度を始めたその瞬間、私の携帯に石田さんから「本日19時より2名様でご予約頂戴しております。お待ち申し上げております。」というメッセージが入りました。
へ?うそ?まだ先でしょ!?と軽くパニックしつつ慌てて電話すると、間違いなく今日ですとのこと。
時間はすでに19時半。取るものも取り敢えず、広尾に急行です!
どこかで飲んでいなくて良かった(笑)。

広尾に到着したのは20時過ぎで、1時間ちょっとの大遅刻となりました。
ごめんなさいごめんなさいと謝りまくって席に着きましたが、石田さんも佐藤さんも周りのお客さんも間に合ってよかったと言ってくださいました。
ご迷惑かけたのに快くお迎えいただきありがとうございます。
遅れを取り戻すべく、今から一気に怒涛の寿司前スタートです。

まずは川鶴をいただいて落ち着こうと思ったら、あれ、Heart & Soulって確か田植えに参加した人しか入手できない特別なお酒のはず。
なんでこんなお酒が手に入るのか、いきなりびっくりです。全然落ち着かないよ。
川鶴を注文された方にはもれなくこちらも、と24BYの純米無濾過が出てきました。
遅刻して恐縮しているところに先制パンチを食らってタジタジです(笑)。

さて、皆さんに追いつくべく怒涛のつまみ攻撃を待ちます。
まず真鱈の白子が出てきて、石田さんが懇意にしている石巻の職人さんが作ったとても旨味の濃い牡蠣をいただき、同じく石巻のなめた鰈、数の子の煮付け、メヒカリ、赤貝、ニシンと青森特産の温泉もやし(このもやし食べたかったんですけど青森物産館でも入手できなかったのにここにあるなんて驚き)、裳裾貝、九絵、唐墨餅、皮剥の肝巻、焼きふぐ、青なまこ…など10数品を一気にいただきました。
お酒も勝駒、旭若松、成龍酒造の御代栄と成龍、愛宕の松、阿櫻、三芳菊のKIT CAT2、悦凱陣の燕石、ひらがなのかちこま(勝駒自体がなかなか手に入らないのにかちこままであるなんて)などをつまみに合わせて楽しみました。
もう少し先だと勘違いしていた心白で、今日突然、酒とつまみを楽しめてラッキーです。
都合の良い解釈ですけど(笑)。

一気だったのは皆さんに追いつくまでで、唐墨とお餅辺りでようやく追いついて、そのあとはいつものペースに戻りました。ああ、良かった。
あ、鰹の塩納豆和え、あん肝、なぜか猪の醤油煮まで出てきました。
だんだん寿司屋じゃなくなってきてますか(笑)。

ここまでで時間はすでに10時過ぎですが、いつもよりペースが早い気がします。
遅刻しておいて言えた義理じゃないですが。
石田さんは最近終電までに終わる店、終電に乗れる店を目指しているそうで(笑)、改心したとご自身で仰っていましたが、まあ午前様になるのはもとより望むところです。
美味しい時間ができるだけ長く続いて欲しいというのは客の本音でしょう。
お店は大変ですけど。

さて、お酒も機嫌良く一升以上飲んじゃってますから、悦 凱陣遠野亀の尾無濾過に切り替えてゆっくりお寿司タイムを過ごすことにします。
準備万端です。少し余裕が出てきましたよ(笑)。

最初は墨烏賊から。
コリッとした食感ですが、ねっとりした舌触りもあって甘味が引き立ちます。
影包丁が活きてますねぇ。とても美味しいです。
最初にこれが出てきちゃうと次のハードルが上がっちゃいますが、こちらはその心配がないので期待が高まります。

お次は春先の真鯛、極上の小肌、繊細な味わいの青柳、寝かせて旨味が引き出された金目鯛、と続きます。墨烏賊の美味しさを上回る旨味大爆発系のお寿司です。
その次は焼き鯖寿司が出てきました。直球だけでなく変化球も投げてきますから油断できません。
パリッと海苔で巻いて香ばしさを強調してあります。これもとても美味しいです。

変化球の後はまた直球が続きます。
細魚、藁で炙った鰆、この時期なのに脂が乗っている鰹、影包丁がきれいに入って醤油が適度に染み込んで漬けのような味わいの鮪をいただきました。
雲丹は軍艦ではなく握りというか乗せでいただきました。
最後はワイフの大好物の蛸で締めました。
玉とエビのお味噌汁が出てくるといよいよ最終盤ですが、ここから巻物やらおねだり物をいろいろとお願いします。
そういうことするから午前様になっちゃうんですが(笑)、遅刻分の1時間を取り戻すべく、悶絶巻きと穴子とカワハギを。
今日の悶絶巻きは虎河豚の白子に赤貝の肝、あん肝という痛風の人が聞いたら失神しそうな構成でした。違う意味で悶絶しちゃいますよね(笑)。

最後のお酒を楽しんでこれで終了。
今日は12時半を少し過ぎました。まだ優等生な時間です。

さて、次回の予約は死ぬほど確認してお店を後にしました。
今日は遅刻したので4時間半くらいでした。
気分が良いのでもう一杯飲みたいです(笑)。

ご馳走様でした。
次回は6月です。
絶対に間違えないように伺います。m(_ _)m


  • いつもの看板 電気がつく前に到着しなければならなかったのに間違えるなんて・・・

  • 店内 とてもよく切れそうな&名工の手になる包丁が何本も掛けてあります

  • 川鶴のheart&soul これって田植えに参加した人限定のお酒のはず

  • 同じく川鶴の純米無濾過 こちらは24BYの古酒です うま〜い

  • 隠れて見えないけど真鱈の白子です(笑)

  • このなめた鰈とても美味しかった 寝かせて使っているので旨味が濃い

  • なめた鰈の肝と卵 こちらも美味しい

  • 数の子です もうそろそろ終わりの時期ですね

  • この牡蠣がびっくりするほど美味しかった

  • 青森の温泉もやし これは是非一度食べてみたかったんですが心白で出てくるなんて驚き

  • 一緒に出てきたのは焼き鰊 脂が乗っていて美味でした

  • 三芳菊のKIT CAT2 ラベルはふざけてますが美味しいお酒です

  • 裳裾貝 つぶ貝の一種だそうです 知らなかった

  • メヒカリです あっさりした味ですが酒にぴったり

  • 九絵です この時期の九絵が一番美味しいですね もっと食べたい(笑)

  • 唐墨とお餅って相性が良いんですね

  • 大好きな悦凱陣の燕石 最近ではすっかり入手困難な酒になりました

  • 皮剥です 肝と鉄板の組み合わせ

  • 青なまこです コリっとしていて酢とオレンジの酸味と甘みでとても上品な味

  • すごい包丁だねえと言ったら近くで見せてくれました

  • 勝駒にかちこまってあるんですね

  • 鰹の塩納豆和え 美味です 納豆と鰹が合うなんてねぇ

  • 猪の醤油煮です 居酒屋メニューですがこれがまた美味しい

  • 今日は遠野亀の尾がお寿司の友です

  • この墨烏賊ねっとりサクサクで最高です

  • 真鯛 春先だというのにしっかり脂が感じられる美味しい鯛でした

  • 小肌 結構大きい 締め方が素晴らしい 好みです

  • 青柳 甘いです 刷毛で塗った醤油がさらに甘みを引き立ててくれます

  • 金目鯛 こちらも脂が乗っていましたよ

  • 海苔を敷いて軍艦風に仕上げた焼き鯖寿司 芸術的な美味しさ

  • 細魚です トロッとしていて弾力があって良い細魚でした

  • 鰆 もう出てるんですね 早春です

  • かなり脂が乗っている鰹 初鰹でこれはすごい

  • 影包丁が沢山入って漬けのようになっている鮪 旨味の塊です

  • ウニは軍艦ではなく握りで 本日は静内産

  • タコ追加 ワイフの大好物ですが私も好きです

2020/04/30 更新

1回目

2018/06 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

感激と驚きの連続 半年待った甲斐あり! 

実現不可能と思われていた米朝首脳会談が一転して実現しました。
核問題はもちろんのこと、日本が長年懸案事項、最重要解決事項として掲げてきた拉致被害者の救済にも何らかの光明が見出せたのか、日本中が今後の展開を注視しています。
個人的には米朝師匠がご存命だったらどんな洒落たコメントを聞かせてくれただろうかとつい気になってしまいます。

誠に手前味噌ながら、そんな歴史的会談が行われた日に、私も自分史的に素晴らしい魚介料理&お寿司と出会うことができました。
マイベストレビューアーのお一人である福山さんにご紹介いただき、予約の電話を入れたのが昨年12月上旬のこと。その時に席が確保できたのが、半年先になる6月中旬のこの日でした。
まさか米朝首脳会談が行われるなんて半年前には誰も予想していなかった筈ですが、起き得ないと思われていたことが起きるわけですから、無理だと思っていた予約が取れたのも偶然ではないのかもしれません(笑)。本当に有難いことです。
福山さん、この場を借りて改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

で、広尾からワクワクしながら歩くこと10分ほど、天現寺の歩道橋を渡って慶応幼稚舎の前を通ってお店の前に到着しました。時刻は18時45分。
お店の看板にまだ明かりは灯っていません。そっとドアを開けると「19時からです!」とのこと。そうなんだ。直前までいろいろ仕込みされているようですね。
19時一斉スタートだと聞いていたので19時前にお店に入るのかと思っていましたが、19時開店&スタートのようです。
ということでお店の前で待つこと暫し。同席されるらしき方々もお店の前ですでにお待ちです。

19時3分前に、慌てた感じでお店に飛び込む女性に遭遇しました(笑)。
後でわかったんですが、ホールスタッフの佐藤さんでした。大変気さくで笑顔が素敵な良い方です。
で、程なく看板に明かりが灯り、その佐藤さんがドアを開けて下さっていよいよお店に入ります。
もう楽しみで楽しみで仕方がありません。
名前を告げると、大将の石田さんの目の前の席に案内されました。
シェフズ・テーブルです。特等席です。歴史的邂逅です(笑)。
嬉しいなぁ。

店内は3組6名が着席、空席は後からお越しのようで3席作られていますから、今日は9名ですね。
10名までは入るとのことですが、L字のカウンターだけで広尾からも恵比寿からも目黒からも等しく遠いこんな場所(失礼)に良くぞ出店したものだと感心します。
近くの店といえば、例えば広尾方面から見て手前にインカントがありますが、やはり料理で遠くから人を呼ぶオーラを放つ店ですから、そういう店が集まる場所なのかもしれませんね。

早速、家紋の入った熱々の今治タオルでおしぼりが供されます。大きくて気持ちが良いです。
おしぼりは最近海外の星付きの店で続々と取り入れられていますし、海外のエアラインでも珍しくなくなりました。
汗や汚れを拭って手を衛生的に保つだけでなく、ホッとするというか気持ちがリセットされるような効果がありますよね。
良い店はほぼ例外なくオリジナルのおしぼりを提供してくれますが、檜やお茶やミントの香りを付けて出してくれるレストランもありますから、たかがおしぼり然れどおしぼりです。
おしぼり一つにまで気を配っているかで、店の考え方というかお持て成しの気持ちが見えてくるような気さえします。

で、カウンターに置かれたシックなお品書きを開くと、全部お酒でした。
食事はお任せのみですからメニューは不要ですが、それにしても日本全国津々浦々、膨大な数の日本酒の銘柄が書かれていて壮観です。
グランメゾンのワインリストみたいだ。
冒頭は伊予賀儀屋御代栄の今飲める全銘柄が記載されています。
愛媛県の成龍(せいりょう)酒造は石高の少ない知る人ぞ知る酒蔵ですが、全部揃えてあるとは凄いです。
聞けば石田さんは愛媛のご出身とか。ご出身地のお酒を誇らしげに載せているのは素敵です。
愛媛の酒と言えば石鎚が有名ですが、つい先日、千駄木の日本酒の品揃えがマニアックな焼鳥屋さんで中城本家の城川郷尾根越えてを飲んだとお話しすると、石田さんのお父様の親友が作っている酒で愛媛県外では滅多においていないので、その焼鳥屋さんももちろん存じていますとのこと。世間は普通に狭いです(笑)。

では愛媛のお酒はお楽しみに取っておいて、富山清都酒造の勝駒をお願いしました。
こちらも石高が低く県外にはほとんど出回らない酒ですが、メニューを拝見するとそのようなお酒が目白押しです。
どこから仕入れてるんだろう。全部の蔵元とお付き合いできるはずもないだろうし・・・と思ったら大抵の蔵元さんと知り合いで、蔵元さんの横のつながりでまた紹介してもらうのだとか。
ネット全盛時代において、オフラインのつながりが如何に重要で大切なものであるかを改めて思い知らされました。
本当に大切なもの&ことはネットでは得られない&わからないものなんですよね。
魚の仕入れも9割以上は直接取引だそうです。築地で仕入れることはほとんどないとか。
ほぼ全ての魚介を、その産地の、しかも特定の漁師さんとのつながり(一部専用のルートがある店舗とのお付き合いがあるそうですが)で仕入れているので、今日もいろいろと珍しいものを召し上がっていただけると思いますよと、冒頭から殺し文句を言われてしまいました。素晴らしい。

最初は熊本の天然鼈のスープと鼈のタマゴの醤油漬けから。アミューズ代わりでしょうか。
すっぽんとかエスカルゴってアミューズに使いやすい食材ですが、食感がしっかりあって出汁がよく出るという共通点があるように思います。
磨宝卵という宇都宮の生産者の卵で軽く綴じてあって、アツアツなのに出汁の旨みが口いっぱいに広がります。もう私の胃袋はすっかり準備万端、完全に臨戦体制に入りました(笑)。
鼈のタマゴは歯を押し返すような弾力があり、簡単には口の中で潰れません。
それをプチっとした時の食感と柔らかい甘味と出汁醤油の旨みが堪りません。勝駒が進みます。

さて、ここからは噂に聞いた「握らない寿司屋」の真骨頂でした。
小田原の朝採れしらすと宮城の大紅大豆の和え物、長崎五島列島の養殖ものですが岩牡蠣の椿(これ、すごく美味しいです!)に長珍を合わせ、石巻のナメタガレイもエンガワを中に巻き込んで6年熟成の新潟のかんずりをアクセントにいただきました。
岩牡蠣に柚子胡椒ならぬシークワーサー胡椒を合わせたのも溌剌とした初夏の味を演出してくれました。
この後はお造りがひとつずつ供されます。
白バイ貝と平貝のいそべ巻き(これは都寿司改めすぎたに軍配が上がります)、鱒の介のいくらキャビア乗せが出てきました。
この白バイ貝は茹でる際の塩加減が絶妙で、旨さが際立つ一品でした。いつまでも噛み締めていたい美味しさです。
鱒の介は懇意にしている魚屋さんから仕入れたそうですが、お腹を開けたらぎっしりと腹子が入っていて驚いたとか。
自らの重さで潰れてしまうようなデリケートな腹子を慎重に漬けていくらに仕立てたとの説明があり、食べる前から喉が鳴ります。
上にはモルドバ産のキャビアが乗っていて、キャビアといくらを舌の上で馴染ませるとトンデモない美味しさが口に広がります。
こんなに美味しいいくらを食べたことがありません。結構いろいろな寿司屋でいただいているのに、この美味しさは別次元です。いくらがこんなに繊細な食材&味わいとは存じませんでした。

続いて墨烏賊と帆立の紐、天然鰻と炙り物&乾き物です。
合わせるお酒は愛媛成龍酒造の賀儀屋が出てきました。
1年に1回の番外編です。シングルタンクの直汲み生酒でタンクごとに味が比較的大きく異なります。
この日は18番と19番のタンクのお酒を飲み比べましたが、19番は甘く爽やかでリキュールのような味わいなのに対し、18番は酸味とミネラル分をしっかり感じる硬質なお酒に仕上がっていました。
どちらも美味しいですが、味は全くの別物で同じラベルのお酒とは思えません。
これらをブレンドして賀儀屋の味に仕立てるのですから大変な技量が必要ですね。
日本酒は奥が深いというよりも、深過ぎて奥が見えません(笑)。それがまた楽しいんですけど。

さらに凍らせた肝を包んだウマヅラハギ、相模湾で揚がった小田原産の鱧、 箸休めというにはあまりにも美味な長ピーマンとマイクロトマトの野菜盛り合わせ、福井の花もずくと蓴菜の上に海鞘のヘソと呼ばれるお尻の小さい肉を乗せたこの季節だけの一品などが次々と繰り出されます。
その多彩さ、食材の多様さに驚きを禁じ得ません。
こんなの食べたことない〜!の連発です(笑)。
なのでお野菜をいただいたタイミングで、十旭日の五百万石を熱燗でいただいて気持ちを落ち着かせました。はぁ。
本当にお酒の品揃えが豊富です。凄いとしか言い様がありません。

その後は御代栄の辛口十八番を冷やでいただきます。
すると「こちらもどうぞ」と出されたのが御代栄の媛でした。アルコール度数を上撰酒より抑え、口当たりが良くお米の旨味がしっかり感じられるリキュールのような味わいのお酒です。
辛口と旨口、両方の飲み比べですね。
酒好きの客を喜ばせる術をよくよくご存知です。喜んで罠に嵌りたいと思います(笑)。

そして寿司前はまだまだまだ続きます。
煮蛸と軽く火を入れたズッキーニ、唐墨とふっくら焼いたお餅を合わせた酒肴、塩納豆と長崎の初鰹との和え物など、どうしたらこういう食材の組み合わせを思いつくのかというユニークな品々が出てきます。
お酒を飲んでは悦び、酒肴をいただいては驚くの繰り返しです。
きっと、私の脳内では過去最大のドーパミン生成量を記録しているに違いありません(笑)。

この後も寿司前が続き、函館の雲丹にはヤングコーンをムースにしたものを乗せて、コーンのヒゲも合わせていただきました。
あん肝にはクリームチーズとわさびを乗せて酉与右衛門の山廃をいただきましたし、鳥貝の紐は悦 凱陣の讃州雄町でしゃぶり尽くしました。

寿司前のフィナーレは、本日のスペシャリテで幻のカニと言われている浜名湖産の堂満蟹(どうまんがに:正式名称トゲのこぎりガザミ)に赤酒のジュレと桜海老の素揚げを乗せた一品です。大変希少なカニで水揚げが少ないため高値で取引されているのだとか。
獰猛でハサミの力は1トンあるとも言われており、油断すると指を持って行かれることもあるそうです。
堂満蟹の身は大変甘くかつ濃厚で、繊維の細かい毛蟹の身をを太くしたようなカニらしい味でした。
赤酒のジュレとサクッと揚がった桜海老もよく合っていて、甘酸っぱく香り高い一品でした。


さて、ここまでで一通り寿司前が整いました。何と20皿です。食材の数で言ったら70品目を超えているでしょうか。
時刻はちょうど22時。お店に入ってから寿司前だけで3時間を費やしましたが、感覚的にはあっという間でした。
後から来た常連と思しき客が「10時に握り始めるなんて今日は早いねぇ」と声を掛けると、石田さんも「最近、深夜までかかる寿司屋とか言われているんで、終電までに皆さんが帰れる品行方正な店にします」と笑いながら答えていましたから、もっと寿司前が続く日もあるんでしょうね。
でも、こんな幸せな時間ならもっと続いても客としては全く問題ないですよ。

居酒屋タイム(笑)が終わり、いよいよ寿司屋タイムが始まりました。
最初は春子から。
柔らかめの食感でしたが、酢の具合が大変好みで酢飯とも綺麗にあっていて美味しいです。
赤酢の舎利は口の中でパラリと解けて春子と合わさり、程なく消えてなくなりました。お見事です。
さあこれから何が出てくるんでしょうか(笑)。
寿司前とお酒をあれだけいただいたというのに、もうこの先のお寿司に気持ちが向いています。

お次は墨烏賊、そのあとは平政、鰺と旬の美味しいものをしっかり寝かせたネタが次々に出てきました。
どれも影包丁が綺麗に入れてあって口どけが素晴らしいです。
一瞬で消えて無くなる感覚です。美味しいのでもっと咀嚼したいんですがその前に消えます。
すごい美人を見かけたのに、振り向いたらもういない・・・ちょっと違うか(笑)。
ネタの旨味を最大限引き出す努力をされていることはヒシヒシ感じられます。
平政と鯵には悦 凱陣のオオセトで。

続いては舞鶴の鳥貝、銚子の鮪赤身、伊佐木、甘鯛の皮目だけ揚げて鱗を立たせた瞠目する旨さの握りが出てきました。
寿司前であれだけの品を出しておきながら寿司の仕事も怠らないので、寿司前と寿司のクオリティが一緒というかバランスがしっかり取れていて満足感が更に高まります。
名の通った寿司屋でも、寿司前はすごいのに寿司が寿司前ほどではなかったりするところがありますが、こちらは寿司前で味わった興奮のまま寿司に雪崩れ込んで行く感じです。まさに怒涛です。
食材と仕事について丁寧な説明が都度入りますのでテンポはゆっくりですが、食材の産地、旬の時期、美味しく味わう手法など、実にいろいろなことを教えてもらえるので楽しくて仕方がありません。

更に怒涛は続き、ボタン海老、雲丹、金目鯛がひょいひょいと目の前に置かれ、それをまたお話を伺いつついただきました。
ここは大好きな悦 凱陣の燕石と合わせてお寿司をいただきます。
そして遂に、玉とボタン海老の頭で出汁をとった御御御付けが置かれて一通りと相成りました!大団円ですね。
既に時刻はあと数分で0時になろうとしていますから、お寿司も2時間切れ目なしのロングラン興行でした。
「お、今日は電車で帰れる〜!」と次の予約が8月という常連さんは程なくお帰りになりましたが、我々は次回がいつになるかわからないので、追加をお願いしました。

「こんなのどうですか?」と出てきたのは20cm超の車海老でした。これも小田原の漁師さんから直接仕入れたそうで、頭を入れると30cmくらいとのこと。
そんなに大きい車海老は見たことがありません。ロブスターじゃないの?(笑)
これにゆっくりと火を入れた握りをいただき、殻もしっかり炙ってお煎餅にしていただきましたが、甘味と香りがものすごくて、普通に感想が言えるレベルではありませんでした。言葉が見つからないとはこのことです。

お次はこちらからリクエストして、寿司前でいただいた鱒の介のいくらを軍艦で。
イメージ通りです。粒の小さいいくらの繊細な味が赤酢ととてもよく合いました。
シャリのイメージがブレないから寿司前と寿司のバランスが良いんですね。
恍惚としていると、間を置かずにこれでどうだと言わんばかりの黒むつの握りが登場しました。
ああ、もう言葉にならないシリーズ3貫です(笑)。
ただただ悦 凱陣の赤磐雄町を黙って呑むだけです

そして噂に聞いた超絶巻き(あれ悶絶巻きだっけ?)が南部美人と一緒に目の前に置かれます。
酢飯に塩納豆、鮪の漬け、生姜などを入れ、よく混ぜ合わせてから太巻きサイズに仕立てたラストのラストです。
いつもなら海苔巻きサビ入りで、なんてお願いしていますが、こちらの超絶巻きは本日いただいた様々なネタのエッセンスがぎっしり詰まった感のある巻物で、最後にふさわしいゴージャスな味のする一品でした。本日いただいたものを振り返るような感じでしょうか。
超絶巻きと名乗るだけありますね。

最後に佐藤さんが気を遣って八女茶を出してくれました。
お酒を取りに行ってくれたり、裏で焼き物の準備をしてくれたり、石田さんの手が塞がる度に「佐藤さ〜ん!」と呼ばれて一所懸命サポートする佐藤さん大好きです!
ありがとうございました。本当にお世話になりました。

時刻は深夜1時を少し回っています。
身も心も大満足で、他に何も望むものはありません。最高に満ち足りた気分です。

石田さんの仕事ぶりを拝見していると、本当に美味しいものを探したり選んだり食べたりすること=食そのものを追求することと「効率」という言葉は全く無縁のものなのだということを改めて実感しました。
手間隙を惜しまずとはよく使われる言葉ですが、文字通り手間も時間も惜しまずに食材を揃えて美味しく調理するという行為は本当に大変だと思います。
まさに美味しいものを供するために、方々を走り回って食材を集めていただいたことに対する感謝の気持ちを表す「馳走」に「ご」と「様」を付けて丁寧にお礼を述べる時間がやってきました。お名残惜しいです。

ご馳走様でした。ありがとうございました。


次回の予約を恐る恐るお願いすると、2人でお伺いできるのは2019年の2月上旬。ああ、やっぱり・・・
今からだと約8ヶ月後です。
う〜ん、この石田ワールドをもう一度堪能するにはそれだけの時間が必要なんですね。
じっと我慢の子です。キャンセル待ちを狙います(笑)。

大変気持ち良く高揚した気分でしたので、お店を辞した後、余韻を楽しむべく神谷町の交差点までのんびりと深夜の散歩を楽しみました。
楽しんだんですが・・・六本木の交差点からノアビルにかけての一帯、かなりヤバイです。

大変印象的な一夜でした。
国内ではこれだけ長時間食事を供されたことがないので(海外だとEl Bulliで20時から翌3時まで、最寄りになるロサスという小さな街のホテルからの行程を含めて全9時間という経験があります)、私の中で最も長いレビュー(全部で7400字を少し超えました)で石田さんが掛けられた時間と手間にリスペクトしたいと思います。

次回は冬場ですからどんな趣向&酒肴で驚かせてもらえるのか、今からとても楽しみです。
私もこれで来年の2月まで頑張れます!っていうか頑張ります!

  • 19時前です 明かりはまだ灯っていません

  • 19時になりました 直前にお店に飛び込んできた佐藤さんが明かりを灯して店内に招き入れてくれます お食べ天国のスタートです

  • 丸に立ち沢瀉(おもだか)の家紋入りです 沢瀉の別名はかち井草=勝ち戦ということで縁起が良いとされています

  • 成龍(せいりょう)酒造の賀儀屋がずらり

  • 同じく成龍酒造の御代栄と成龍がナインナップされています

  • でも最初は勝駒 このお酒も置いてある店は少ないです

  • アミューズ?の鼈のスープと醤油漬けの卵 最初から美味しさにやられました

  • 小田原産の釜揚げしらすと大紅大豆 大豆は茹でて色が薄くなってこの鮮やかさです 紅白で縁起が良いですね

  • 長崎の岩牡蠣です 味が濃くて大変美味しいので丸ごと1つぷるんと口に入れたいです シークワーサー胡椒が効いてます!

  • 縁側を巻いた石巻のナメタガレイに6年熟成のかんずりを合わせてあります

  • 白バイガイは大ぶりで勝駒が進みます

  • 秘密の仕掛けがある行灯 何が秘密かは秘密です

  • 長珍があるなんて嬉しいなぁ なかなか出会えないお酒です

  • 平貝の磯辺巻きです この大きさなら10個はいけます

  • この時期に鱒の介のいくらなんて! まだ粒が小さくてとても繊細ないくらでした 上に乗せたキャビアと混ぜるととんでもない美味しさです いくらのマイギネスです

  • 墨烏賊の炙り こんなの食べてたらお酒がいくらあっても足りないのでこれくらいしか出てきません(笑)

  • 帆立の紐 自家製の調味液に漬けて干しているそうです

  • 天然鰻の焼き物 寿司屋で鰻が出てくるのは初めての経験です

  • 賀儀屋のシングルカスクならぬシングルタンク直汲みです 19番は甘くて華やかでリキュールのような軽さ

  • 18番はミネラルを感じる硬質な仕上がりでした タンクによって全然違うものなんですね

  • 番外編というラベルが年に一度のスペシャル感を出していますね

  • 肝を巻き込んだウマズラハギ肝の塩味だけで十分美味しいです

  • 小田原で揚がった鱧を長ピーマンとマイクロトマトと合わせてあります 意外な組み合わせですが美味しいです 鱧は梅以外にも合うものがあるんですね

  • 海鞘のヘソと福井の花もずく もずくが細くて舌触りが良いです 酒がすぐなくなります(笑)

  • タコとズッキーニはイタリアでは合わせますが和食とは 驚きです

  • 御代栄の辛口十八番 辛口ですが甘口ではないレベルの辛さです

  • アルコール度数を抑えた媛です 軽いですが旨味があってスイスイ飲めます

  • こちらも紅白 焼き餅にからすみの組み合わせです 甘塩っぱくてまたまた酒が進んでしまいます

  • 長崎の初鰹の鉄分が塩納豆に反応して複雑な旨味に変化しています

  • 海胆とトウモロコシのムースとは驚き 合いますね 棘に用心して食べます

  • あん肝に山葵の茎と和えたクリームチーズが乗せてあります 濃厚で辛旨でさらに酒を飲んでしまいます

  • 酉与右衛門の山廃とはまたあん肝にぴったりなお酒が置いてあります

  • 凶暴な堂満蟹も調理されてしまえば上品な酒肴に変身です 汽水域に生息していますが濃厚で毛蟹より美味しいかも

  • 22時を過ぎて最初の一貫です 春子からスタートとは憎いです 塩の当てかたが見事です

  • 墨烏賊は焼き物だけでなくお寿司でもいただけました 影包丁が見事で口の中で綺麗にほぐれます

  • 平政です 程よい馴れかたで旨味が口の中で溢れ出します

  • この鯵 やばい旨さです 十旭日の熱燗が合います

  • 舞鶴って鳥貝揚がるんですね 直取引でこれだけの大きさのものが手に入るそうです

  • 銚子沖の鮪赤身です かなりの馴れかたで大変好みの鯵でした

  • 伊佐木ってこんない美味しかったっけ これもギネス更新

  • こんなの反則だよぉと思わず声が出た甘鯛の鱗揚げ乗せ お願いですもう一貫ください

  • ボタン海老です この時期は卵がないので身に旨味が乗りますね

  • この蝦夷馬糞海胆はノナなのに甘味がすごい

  • 金目は皮だけ炙って身と皮の間の脂をヴァージョンアップしてあります

  • オオセト飲んで燕石飲んで赤磐雄町飲んでと悦 凱陣3連発

  • 締めの玉 え!もうおしまいなの? すでに12時前ですから当たり前ですが

  • ボタン海老はアタマの味噌まで残さずいただきました

  • ここから追加 アタマを落として20cm以上ある車海老がすっと出てきました やたっ!

  • 大きいので炙っても2貫いただけます 海老の香りが店内充満

  • 尻尾のほうまで身が厚くて濃厚な旨味 殻も炙って酒肴にいただきました

  • 鱒の介のいくらがどうしてももう一度食べたくてリクエスト 言葉がないです いくらってこんなに美味しかったんですね

  • 黒ムツです これも言葉にならない 舎利との相性を考えて馴らしてあります

  • 塩納豆 赤身漬けが入った深夜の超絶巻き 1時に食べる背徳の美味しさです

  • 最後まで途切れることなく飲みました 最後は南部美人です 全部で1升2合飲みましたがゆっくりなので酔いもほんのりです

2019/06/17 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ