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白いパリッとした暖簾です 中休みがないのが嬉しいです
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暖簾の上の看板がまた良いんですがフレームアウトしちゃいました
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王道のキリンラガー大瓶 キャベツのお新香がよく漬かっていてとても美味しいです
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店内にも暖簾が 店内の貼り紙に書いてあるお品書きがまた良いです
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使い込まれた白木のカウンター ソースと爪楊枝のみデフォルトです カウンターがうねっているのも堪らないです
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上新香です このキュウリの見事なこと!かぶと人参もものすごく美味しいです
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上が串かつ 下は上ロースかつ この揚げ色 最高です
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キャベツはお代わりできますからワシワシ食べましょう!
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この豚汁美味しいです 好みの甘さでしたが七味唐辛子を振り掛けるとさらに美味しくなります
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6月もあっという間に終わりかけ。暑いですね〜。
なんと関東地方の梅雨が明けたとみられるとの気象庁の発表がありました。
関東が6月に梅雨明けするのは観測開始以来初めてで、例年より22日も早いんだとか。
現時点で今年の夏は長くて暑いということが確定です。
となれば、しっかり栄養摂取して夏に負けない身体作りが大切ですが(毎度同じ言い訳している気がしますけれども)最適な食材の一つが豚肉です。
豚肉には、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、身体の機能を維持し健康に保つために必要不可欠な栄養素が豊富に含まれています。特にたんぱく質を構成するアミノ酸が豊富に含まれていることが知られており、また、体内で生成することができない必須アミノ酸もバランスよく摂取することができます。
豚肉の脂質が気になるのであれば(私は大好きですが)ヒレを食べれば良いだけですし。
また、豚肉にはビタミンB1などのビタミンB群、亜鉛、鉄分、カリウムなどが特に豊富に含まれています。
これだけ栄養バランスに優れている豚肉を食べない理由はありませんね。
ということで、中休みのないこちらのお店に初見参です。
通し営業って本当に有難いですよね。もちろんお店のスタッフの疲労を考えると休憩は必要ですが、時間帯に合わせてローテーションするなどしていつでも客を迎え入れる体制が整っている店は本当に助かります。通し営業万歳!!(笑)。
店内は白木のカウンターのみ、数段上った店の奥にもカウンター席が設けられていますので、20名くらいは入れそうです。
入口近くの席は揚場の前で熱いですから中ほどの空いている席にどうぞ、と声を掛けていただいて白木のカウンターのほぼ中央に陣取ります。
揚場を含めて店内はよく磨かれていて、大変気持ちの良い空間に仕上がっています。
これも立派なお持て成しですね。
両隣はお一人様のおじさま。お二人とも日本酒を飲みながらハムサラダをつまみに新聞を読んでいます。
おお、いいなぁ。これが常連さんの定番でしょうか。
焼鳥屋でもとんかつ屋でも、店に数紙新聞が置いてあって、新聞読みつつお酒とつまみをいただくのはおっさん(下町の紳士ともいう)の嗜みですよね。
目黒のとんかつ屋でどうぞ、と初めて新聞を渡された時は少々驚きましたが、おっさん(下町の紳士ともいう)の仲間入りをしたようでなかなか気分が良かったことを思い出しました。
こちらでも新聞が壁の新聞差しに数紙用意されていますね。素敵です。
正しいおっさんリスペクト店です(笑)。携帯をちゃかちゃか弄っているより余程良い格好に収まりますから、若造も口を半開きにして携帯を眺めるのはやめて、白木のカウンターに手を掛けて徐に新聞を読みましょう。確実に男前が上がりますよ。
では、まだ陽はありますが、ここはビールで。
この店の雰囲気をじっくり味わうにはビールが必要だと勝手に判断しました(笑)。
生ビールもありましたが断然キリンラガーの大瓶です。
キュッキュと布巾で瓶が拭かれ、シュポッと栓が抜かれる音を聞くと顔が綻びますね。
それに御通し代わりのキャベツのお新香。しんなりシャキシャキでよく漬かっています。
カウンターにはとんかつソースと爪楊枝のみセットされていて、他には何も置いてありません。
使い込んである白木のカウンターにソースと爪楊枝だけとはミニマルな空間ですが、キャベツのお新香用に醤油差しが置かれます。
瓶ビールとお新香、醤油差しが供されるオペレーションも流れるようで無駄がなく、所作が美しいです。おばちゃん、失礼お姉さんの白衣も素敵です。
お隣の下町の紳士はサラダをつまみに日本酒ですから、前には醤油と塩が置かれています。
都度置くのは面倒なことだと思いますが、お好みでどうぞお使いくださいという客への持て成しの気持ちが伝わりますし、そういうちょっとした手間を惜しまずにカウンターをシンブルな佇まいにしておくのは、かなり格好良いことだと思います。店の矜持を感じます。さらに素敵です。
目の前はオープンキッチンですから、注文したものが出来上がる様子がよくわかります。
では注文は上ロースかつ定食に串1で。お願いすると注文が良い感じで口伝されます。これも素敵です。
厚めに切ったロースに粉をはたいてたっぷりの玉子にくぐらせ、しっかりパン粉をつけます。
揚鍋は2つ用意されていますから、温度が違うのでしょう。2度揚げスタイルですね。
ワクワクして眺めていると、いつの間にやらキャベツのお新香がなくなってしまったので(食べちゃったからですね)、上新香を追加でお願いしました。
上新香はきゅうりとかぶの糠漬けです。
写真の通り、大変きれいなお新香です。
とてもよく切れる包丁でスパスパと切って盛り付けられると、エッジが綺麗に出て見るからに美味しそうです。
程よく漬いていて、酸味が夏だよ〜と教えてくれる感じ。汗をかいたビール瓶とのコンビも抜群です。
白木のカウンターがビール瓶の輪沁みを吸ってくれますから、コップに注ぐ時に水滴が垂れません。
何から何まで良いです。というより昔から良い店、気の利く店はこういうもんです。
ビールを飲みつつ店内のメニューを眺めたり、親子連れのお客さんと談笑する様などを拝見していると気持ちがじわじわ和んでいきます。
17時前という中途半端な時間にもかかわらず次々入ってくるお客さんは大抵が顔馴染みのようで、お久しぶりですとか、お母さんお元気ですかとか、この前は有難うございましたなんてお店の方が言っているのを聞くとはなしに聞いていると、地元に根付いている店であることがよくわかります。ものすごく素敵です。
しばらく油切り&余熱を入れていた上ロースかつに串1が目の前に来ました。やたっ!
辛子は予めお皿に付けられています。香りがあってよく効く辛子です。
串もロースかつもこんがりきつね色。最近の流行りからするとやや濃いめの色づきですが、見るからにサックサクに揚がっています。
キャベツの盛りも良くて男前な一皿です。
お店の方から、ビールお済みになったらお声掛けくださいね、ご飯とお味噌汁をお出ししますんで、と言われました。嬉しいご配慮です。
実は気分が良いので&上新香が余りにも美味しいので、もう一本お願いしようかどうしようか思案していました(笑)。
まあお代わりするのは下町の紳士的に粋じゃないですから、コップのビールを飲み干してご飯とお味噌汁をお願いしました。居酒屋モード終了。
串かつはかなり大きいです。大ぶりの玉ねぎでお肉を包んだ感じの揚げ上がりですから、目黒とんきと似ています。とんきは衣が剥がれやすくて好みが分かれるところですが(私は好きです)、こちらの串かつはしっかり付いていますので食べやすいです。
玉ねぎの甘さとお肉の旨味がソースと良く合います。辛子多めだと旨味が増してさらに美味しいです。
ロースかつの脂がまた美味しくて。
火の通り加減が絶妙で、脂と肉を咀嚼する悦びを楽しみます。
キャベツと一緒に口に放り込むと、さらに美味しいです。
衣は玉子がしっかりお肉と密着しているので一体感があって食べやすく、箸で持ち上げるとそこそこの重量感があります。最近流行りの分厚いとんかつではなく、厚めなのに食べやすさを考えたサイズかなと。
キャベツが残り少なくなった頃、キャベツいかがですか?とお姉さんからお声が掛かりました。
有難いです。もちろんいただきます。菜箸で2〜3回持ち上げて、ふわっと盛り付けてくれます。
素直に嬉しいです。食いしん坊で良かったなぁ(笑)。
ご飯もお代わりしました。柔らかめですがふっくら炊けていてとんかつに合います。
お味噌汁だと思ったお椀は豚汁でした。
根菜がゴロッと入っていてお肉は脇役な感じですが、しっかり出汁が出ていてほんのり甘みがあります。
するとまた、御使いになる方が多いんでと七味を出してくれました。
有難く使わせていただきます。豚汁に七味唐辛子は最高のコンビですね。
甘みが追いかけてくる辛味で締まって、またとんかつにかぶりつきます。
きっとニコニコしながら食べていたに違いありません。
傍目からみると、脂で脳をやられたヤバい奴です(笑)。
しかも上新香が少し残っていて本当に良かった。
ご飯の友にも最適です。何もかも美味しいなんて、もう何も言うことがありません。
ああ、美味しかった。
こんなに美味しく楽しく心地良いとんかつ屋さんは他に知りません。最高です。
雰囲気とホスピタリティはとんきと双璧ですが、とんかつのクオリティはこちらに軍配が上がります。
ビールのお摘みがピーナッツなのがとんき、キャベツのお新香なのが丸八で、これは好みが分かれるところですね。
私は両方とも好きですが、この季節ならキャベツのお新香かな。
次回はいつ来れるかなと思いつつ席を立ち、お会計しました。レジも古いですね。年季入ってます。
とても美味しかったですと一言お伝えしたら、美味しそうに召し上がってくれて嬉しいですと言われました。
嬉しいなぁ。一目惚れした相手とカウンター越しに相思相愛になった感じです。
お姉さんとではなく、豚肉とですけど(笑)。
ご馳走様でした!!!
最近の飲食店はサービス業のイロハもわからない若造と経営効率を追い求める輩ばかりで、料理人ではなく経営者ばかりになってしまったとお嘆きの諸兄に、ぜひこちらのお店で召し上がっていただきたいです。
美味しいものを食べてお腹いっぱいになって帰って欲しいという、シンプルな感情の発露が基本にある素晴らしい店でした。
5点満点で10点付けたい!(笑)。