30回
2020/12 訪問
2020年のオオトリはオオクサ 年の瀬に変態酒(笑)を堪能
いつにも増して静かな荒木町の路地を進んでオオクサへ
ここだけは変わらぬ雰囲気です
大草さんの作る角ハイボールはとても旨いんです
スターターは前回と同じ熊野地鶏の出汁に栗を合わせたポタージュ 珈琲粒がとても良いアクセントです
興が入荷してました 今年も年末にいただけて嬉しいです
つくば茜鳥のささみさび焼きで焼鳥スタート もうすっかりおなじみになりました
信玄鶏の羽子板です 大きな切りつけ方で4つ刺してあります こんなにでかいのよく揃えられると感心しつついただきます
熊野地鶏のムネ肉です 皮を残して一緒に焼くのでウルトラジューシーなんです
いつものトマトサラダ この店で食べるトマトが一番美味しい
熊野地鶏のソリ入りスペシャル モモです
頭はソリレスで2つ目からモモ肉という串です
今日はこれだけしか取れませんでしたと言われて出てきた背肝とせせり 両方ともタレです 欣喜雀躍とはこのことです
背肝とせせり に負けない酒は何かと聞いたらへのへのもへじが出てきました 年季の入ったラベルです
2013年3月上槽とかかれてありますから7年寝かせてあります
ヤクルトかと思うような色合いです 変態酒の世界へ誘われます(笑)
奥様のポテトサラダで少し落ち着きます
無濾過生原酒を何もせず7年放置するなんて(笑)とんでもないことですがありがたいです
団子です これを食べないとオオクサではありません
変態つながりで奥播磨の白影泉をお願いしたら見たことのないラベルで登場 激レアです
大山どりのはらみが奥播磨に霞んでしまいそう
最後は手羽なので高長の5年古酒を5年寝かせた変態酒で対抗します
今年最後の焼鳥はオオクサの手羽です 今年もお世話になりました
締めは可愛らしい熊野地鶏のリゾットです これはかなりの人気ですね
脇の黒胡椒がまたよく効いて美味しいんです
2021/02/16 更新
2020/12 訪問
2020年一番通った焼鳥屋 巨大&唯一無二の焼鳥と熟成酒
好きで好きで堪らないオオクサに今月もやってくることができました。
年末も押し迫ってきましたから、今年も本日が最後の訪問となりそうです。
思えば2019年末に初めてお伺いしてその旨さにパヤノのようにぶっ飛ばされ、以来せっせと通ったので2020年一番通った焼鳥屋になりました。
単に美味しいというレベルではなくて、鶏肉の部位ごとの旨味を引き出す丁寧な火入れと特徴的で巨大な串打ちに加えて、奥様の作る全く方向性の異なる一品料理とのコントラストが存分に楽しめる店です。
焼鳥8本でお腹が膨れるって俄かには信じてもらえないと思いますけど、私のような食いしん坊が8本で満足するんですから、それだけ一本一本の焼鳥の大きさと旨さが際立っているのだと思います。
他のどこにもない焼鳥、なんていうとイメージしにくいと思いますけど、自分では他では食べられないここだけの料理だと感じています。
さて今日もいつものようにカウンターの入口に一番近い席に陣取って大草さんとご挨拶。
最初に瓶ビールとハイボールをいただいて、焼き台の火加減を整える大草さんの所作を拝見します。
美味しい料理を作る人は所作というか動きに無駄がないものですが、大草さんには様式美すら感じます。
派手な団扇遣いや威勢の良い掛け声や頻繁に串を返すようなこともなく、鉄久の位置をこまめに修正するくらいであとはとても静かにじっくりと焼鳥が美味しく仕上がっていく様を眺めることができます。
いつも目が釘付けです。
今日も奥様の一品料理からスタート。
熊野地鶏と栗のポタージュです。上に乗せてあるのはエスプレッソ粒ですね。
地鶏から出た出汁が極ウマなんですが、栗がデカくて甘い。
出汁はムース状に泡だててあって舌の上に残るのでとても後引きな味ですよ。
エスプレッソの苦味がまた味を引き締めていてスターターとしては大変良くできてます。
毎回ちょっとずつ違ったものがいただけるのも楽しみです。
この旨味に負けない悦 凱陣の阿州山田をいただきながら、本日の焼鳥に備えます。
最初はつくば茜鶏のささみサビ焼きです。
いつも通りの串打ちと火入れ、直前にすり下ろしたワサビの甘さと苦さがささみの上品な甘さを引き立てます。
毎回いただいているのに毎回美味しくて唸っちゃう旨さ。
大草さんは美味しいというと鳥のお蔭ですとしか仰いませんが、もちろんそんなことはありません。
美味しい鶏肉を吟味して丁寧に串打ちして塩振りも満遍なく薄く、そして絶妙の火入れで出してくれます。
焼鳥って素材2割、焼きの技術8割くらいで美味しさが決まるように思います。
同じ焼鳥でも全然美味しさが違うのも当然かなと思っています。それだけ技で勝負ですよね。
大草さんは独学だそうで師匠と呼ぶ人はいないそうですけど、驚異的なことだと思います。
この焼鳥を全部自分の創意工夫だけで作り上げているなんて、俄には信じられません。
続けて山梨信玄どりの羽子板が登場。ももの赤身の部分です。
バターのような濃厚な脂と味が堪りません。本当に美味しくて感激して泣きそうになります。
傍目から見ると焼鳥喰って涙ぐんでるおっさんなんて気持ち悪すぎますから堪えますけど(笑)。
この濃厚な旨みを引き出すのが大草さんの火入れの技術なんだと感心しきりです。
さらに焼鳥が続いて熊野地鶏のムネ肉が巨大なサイズに切り付けられて出てきました。
寝かせて熟成させてから出されたそうです。これ・・・絶品としか言いようのない旨さ。
こんなに旨いムネ肉は滅多に食べられるものじゃないですね。
ムネですが皮と一緒に焼いてありますからとてもジューシーで脂もあり、火入れも完璧です。
なんじゃこりゃぁ!と言いそうになる旨さでした。泣くどころかびっくりです。
奥様がいつもの完熟トマトサラダを出してくれました。今日は千葉産のトマトだそうです。
青紫蘇とパルミジャーノと黒胡椒でグルタミン酸たっぷりのサラダです。
毎回毎回これだけは変わらずに出して欲しいと願いながら食べてます(笑)。
焼鳥も肉料理ですからバランスよく野菜をいただけるのは嬉しいです。
そういえばこちらでいかだとか銀杏とか出てきたことないよなぁ。
トマトでちょっと小休止して、お次は水濠赤鶏のせせりです。
あれ、水濠赤鶏ってこんなに美味しかったっけ、というくらい旨い。
挟んであるのはパドロンでしょうか獅子唐かな。
せせりの脂を適度に受け止めてくれており、余すところなく旨味が味わえます。
これで4本目ですが、全て完成度が極めて高いので、すでに満足しかかってます(笑)。
酒を長珍の薄濁りに替えてしばし夫婦で4本の串の旨さを述懐していると(相変わらず旨過ぎるねとか言ってるだけですけど)熊野地鶏の巨大モモが出てきました。
もちろん目の前の焼き台で繰り広げられる炭火焼スペクタクルから目を離してはおりませんが、この焼鳥が今日のカウンター席のどなたに渡るかは大草さんしか知る由もありませんから、自分のところにやってくるともう大喜び、欣喜雀躍とはこのことです。
で、このモモがまた本当に大きい。
皮がパリッと焼き上がっていて5cm四方くらいの塊肉が3つ串に刺さっており、しかも私の串の一番上はソリです。
通っているとこういう幸せなことも起きるんですね。感激です。
この鳥ステーキはヤヴァイんです。大きくて旨いから鶏肉の味を堪能できます。
鶏肉ってこんなに美味しくなるんだという見本がここにあります。
こちらもいつも食べないとオオクサに来た気がしない奥様お手製のサツマイモのポテトサラダをいただいて(酸味を少し控えめにしたマヨネーズにピンクペッパーが効いた一品です)、その次はハツ元。
一体何羽分のハツ元が串に刺してあるんでしょうか。
心臓につながる血管部分ですから個体が大きくても大きさというか太さは限られていますよね。
おそらく10羽は下らないんじゃないかと思います。
濃厚な旨味とこの弾力は病みつきになる味です。
特に大草さんの火入れは完璧で、火はきちんと入っているのに歯を押し返すような弾力があり、噛めば噛むほど旨いです。
焼鳥好きで本当に良かったと思う瞬間です(笑)。
で、いつもの団子の用意が始まりました。
串に叩いた肉を大草さんの大きい手が一握り。これを3つ串に巻きつけるようにしっかり刺して焼き網の上に乗せ、じっくりじっくり焼き始めます。
はじめは表面に火が入るまでそのまま置き、しばらくして肉に色がつき始めると金属の平たい棒状のもので肉を支えつつ90度返します。
これを繰り返すこと20分弱、丁寧に丁寧に焼かれて旨味が閉じ籠もった団子の完成です。
何回見てもこの団子の焼きは生唾が出てきます(笑)。
いつも団子の焼けるのを見ながら呑んでますから、立派な摘みです。
団子を置かれたどの席からもどよめきというか控えめな歓声というか、エモーショナルな反応が聞けるのもいいですね。
さすがにどよめかなくなりましたが、必ず笑い声が出ます。
これが食べられると思うと嬉しすぎて笑っちゃうんですよ。
モモ、ハツ元、団子の連続攻撃(笑)を全身で浴びてオオクサの焼鳥を楽しんでます。
でもこの団子を食べ終わるともう残り1〜2品なんですよね。
至福の時ってあっという間だったりします。
それを見透かしたかのように大草さんが焼いてくれたのは伊達鶏の手羽でした。
これ、これまでいただいた手羽の中で、というよりオオクサの焼鳥の中で最大じゃないか。
Il più grande che abbia mai mangiato !!
さすがに串に刺したまま食べられないので(笑)、串から外して一つずつ齧り付きます。
手羽の皮が絶品です。もちろん手羽肉もぷるんとしていて口の中で皮と肉が弾けます。
骨から熱が伝わって蒸し焼きになったような甘味のある肉です。
肉質がしっかりしていて噛み応えがあり、香りも抜群。
なんて旨い焼鳥なんでしょう。大きさも規格外なら旨さも半端ないです。
さて、手羽を食べ終わった我々に、最後はご飯になりますとの本日終了宣告が発せられました(笑)。
ああもう8本いただいちゃったんですね。
かれこれ2時間経っていますから十分食べているようですけど、焼鳥はわずか8本なんです。
この8本で普通の店の焼鳥20本分は軽くあります。
仙台の狸の焼鳥だったらきっと40本分です(笑)。
今日いただいていないものはありますかと、いつもの無駄な抵抗を試みます。
すると大草さんから、あ、今日ははらみが1本ありますよ召し上がりますかとの嬉しいお言葉。
もちろんです!ここで要らないなんていう言葉は私の辞書には載っていません。
大草さんがはらみを焼き始めてくれたタイミングで奥様が熊野地鶏の卵のリゾットを持って来てくださいました。
他の皆さんは既にリゾットを美味しそうに召し上がっています。
ワイフも顔の描かれた熊野地鶏の卵を楽しそうに写真に収めて早速食べ始めました。
私だけじっと我慢?です。
しばらくして胡麻と黒胡椒が少しかかってピンク色に焼けた大山鶏のはらみが登場。
鳥に横隔膜はありませんが、内臓を包んでいる腹膜です。
相変わらずジューシーで香ばしくて・・・何て美味しいんでしょう。
今日のオオクサの焼鳥はこれで終わりかと思うととても寂しいです。
さくっと熊野地鶏の卵のリゾットをいただいて(これも鳥の出汁がドーンと出ていて最初にいただいたポタージュとは違った上品な甘さがありました)終了。
今日も期待以上の満足感を味わうことができました。
いやあそれにしてもこの大きさ&火入れ&素材の良さは毎回いただいても驚きます。
来年は全部2本ずつ焼いてもらいたいものです(笑)。
年内はいつまでですかと伺ったら30日までとのこと。
ギリギリまで営業されるんですね。
もう30日は予約でいっぱいなんでしょうねと聞いたら、いえまだ空いてますよと。
え〜!じゃあ2名よろしくお願いします!
ということで思いもかけず年内最終日の予約をゲット。
この焼鳥をもう一度味わえるなんて最高の年末です。
今年は忘年会もクリスマスもしなかったし、年越しに友人と集まることもできないしもちろん初詣や新年会はなしですから、期間を置かずにオオクサに来てもいいですよね。
ということで来週また来ます!
ご馳走様でした!!!
今年は本当にお世話になりました 焼鳥の新たな美味しさを教えてもらった一年でした
熊野地鶏と栗のポタージュ 黒いのはエスプレッソ粒です 旨味と苦味で食欲がそそられます
今日は寒いですから悦凱陣を熱燗で
いつものようにつくば茜鶏のささみサビ焼きから
山梨信玄どりの羽子板 尾の部分の筋肉でせせりの次に動いている部位ですから肉々しくて美味しいです
奥播磨の袋しぼりは29BYなんて嬉しいものがありました
熊野地鶏のムネ肉も巨大です ムネ肉ですが皮と一緒に焼かれてジューシーな味わいです
完熟トマトサラダ 今日は千葉産です 青紫蘇とパルミジャーノ・レッジャーノが絶妙なバランス
水濠赤鶏のせせりです 獅子唐と一緒で上品な味になっています
長珍の純米吟醸はうすにごりです 生々で
巨大な焼鳥の面目躍如 熊野地鶏のモモです
一番上はソリです ソリもモモですがソリモモですね
このラベルの秋鹿 山廃 酛は見たことがないです 槽搾直汲です 石高が低くてなかなか手に入らないのにこの店にはあります
いつもの薩摩芋のポテトサラダ ピンクペッパーが旨いんです
ハツ元もこのボリューム 10羽じゃきかない数を使っていると思います
オオクサを代表する一串といったら団子です 様々な鶏肉を合わせた旨味の塊です
今日は団子より大きかった手羽は伊達鶏です
なんて大きいんでしょう 写真のフレームに収まりきらないくらい大きいです こんな手羽だと天草大王より大きい鳥なのかとイメージが膨らみます
フォトジェニックな熊野地鶏の卵リゾット 奥様の遊び心が怒涛の焼鳥攻撃の合間にくつろぎの時間を作ってくれます
見る角度によって表情がかわるのも可愛らしい
大山鶏のはらみを追加でいただきました 次回から二人前出してもらえるように交渉しようかな(笑)
2021/01/11 更新
2020/10 訪問
手間暇惜しまぬ極上の焼鳥をいただける幸せ
禁断症状が出て大草さんの焼鳥食べないと仕事が手につかないので(笑)電話です。
カウンター8席のみの小さい店ですから、予約するのはなかなかハードルが高いです。
特に週末は競争率が高いようですね。
曜日も時間もお任せでなんとか席を確保しました。
荒木町の裏路地を漫ろ歩くのはいつも大変楽しいです。
予約時間よりも早めに行って、オオクサのご近所を歩き回ると何かしら必ず発見があります。
今日もこの界隈をシマにしている野良猫の親分さんにお目にかかって、街のしきたりを教えてもらいました(笑)。
さて、お店に入っていつものように大草さんご夫妻とご挨拶。
お変わりなくお元気そうでなによりです。
客商売は感染リスクが高いですから、気を遣って大変なんでしょうね。
カウンター8席は我々の到着で埋まりました。
お、他の3組はワイン飲んでる。
客単価の向上に貢献しているのか、お姉ちゃん連れてきてるから格好つけてるのか(笑)。
歌舞伎町時代の名残なのかお姉ちゃ連れが結構いるんですよね、まあいいけど。
我々はヱビスの小瓶をいただいて軽く喉を潤してから日本酒です。
焼鳥とか天麩羅とか寿司にワインを合わせたことはありません。
きっと合うものも美味しいものもあるんでしょうけど好みではありません。
悦 凱陣の阿州山田R1BYを冷やで。
奥さんが熊野地鶏の骨で出汁を取ったオニオングラタンを持ってきてくれました。
少し煮出すだけで簡単に出汁が取れちゃうんだそうです。
それでとんでもなく美味しいスープが取れるんですから熊野地鶏は捨てるところがないですね。
濃厚な鶏スープで最初からいきなりテンションが上がります。
焼鳥はつくば茜鷄のささみサビ焼きから。
いつものスタートですが、いつも最初からとびきり美味しいです。
ふっくらと優しい火入れでささみの甘みとふんわり柔らかい食感が存分に楽しめます。
しかもいつものように大きいので、酒を飲みながらゆっくり味わえるし。
山葵の苦味と爽やかな辛味も酒との相性がいいです。
やっぱり焼鳥には日本酒だよねぇ。好みだけどさ。
お次はむねです。熊野地鶏の雌です。
熊の自撮り(ことえりのバカ)あれ熊野地鶏は110日前後育成しますから、雌雄の味の違いがよくわかります。
雌はやはり柔らかくてまろやかな味わいですね。
しっとりと脂が乗っていて旨味の塊とはこのことだよね。
皮ごとパリッと焼き上げてあって、むね肉なのに濃厚で香ばしい味わいです。堪らん。
焼鳥2本いただいただけでもう禁断症状から解放されてます(笑)。
完熟トマトサラダを奥さんからもらって、お酒を飲みながらいただきます。
今日のお酒は悦 凱陣の阿州山田で通しましょう。
今度はぬる燗にしてよりじっくりと味わいます。
トマトと燗酒って合うんですよー、これは病みつきになります。
次に焼き上がったのは熊野地鶏のもも。
ももですが、大好物のソリを1つつけてくれました。
ソリもももの一部ですけど、ソリももですね。
これは前回もいただきましたがとても嬉しくなる一品です。
焼鳥の肉としての一番美味しい部分をまとめて焼いてもらっている感じがする。
贅沢させてもらってます。
肉汁一滴逃すまいと慎重に集中して食べていたら、今度は信玄鷄の内腿が登場。
わっ、内ももまで切り出して焼くんですね。
これは手間がかかります。
筋が全くありませんから、サクッと歯ざわりがとても良いです。
ソリやあかと同じく、腿なのに別の焼鳥を食べているような感覚になります(違えてるんだけどね)。
大草さんは予約した人の好みも考えて用意してくれているので本当に心づくしの焼鳥がいただけます。
焼鳥食べて感動するって、すごいことだよなぁ。
ハツ元はタレで。
おそらく30羽分くらいがハツ紐と合わせて1串にまとまって出てきます。
これは本当にヤヴァい旨さ。
簡単にもう一本なんてつい言いたくなっちゃいますけど・・・これだけ捌いて串打ちするのにどれくらいかかるんでしょうね。
大草さんお一人で手間暇惜しまず仕入れ&捌き&串打ち全部されるんですから本当に頭が下がります。
奥さんからいつものさつまいものポテトサラダを受け取ってハツ元の感動と余韻に浸ります。
ポテトサラダ食べながら&悦 凱陣の熱燗を呑みながら、今のハツ元すごかったねぇなんて話すバカ夫婦(笑)。
二人とも食べ物の話をしながら食べるのが好きなんです。
仕事の話したりコロナの感染拡大を憂いたりしても焼鳥は美味しくなりませんし(笑)。
そしてお待ちかねの団子が焼き台に乗りました。
ここから20分くらいじっくりと焼きます。
大草さんの焼いている手元のを眺めるのが大好きで、これだけで3杯は呑めます(笑)。
90度ずつ倒しては表面をしっかり目に焼いて肉汁を綴じ込め、じわじわとゆっくり燻します。
こんがりときれいな焼き目が均等についてくるとほぼ焼き上がり。
なんですけど、ここからが大草さんの真骨頂で、串を立てて頭の部分を焼き上げます。
大きいから串の先のほうを立てて焼くんです。
これははっきり言って見ものです。
食べればわかりますけど、もう旨味の塊。
こんなに肉々しい焼鳥はほかでは出会えないでしょうね。
串が肉の重さでしなるほどのボリュームをじっくり味わいます、
食べるとなくなっちゃうので(笑)舌にも脳にもしっかり味を記憶させます。
これぞ究極の焼鳥です。
ああ、食べ終わっちゃった・・・ゆっくり食べてもなくなるものはなくなります(笑)。
大人しく次の串を待ちましょう。
大山鶏のはらみが出てきました。
みじん切りの大蒜と胡麻が素晴らしい味のアクセントですね。
炭火で炙られてとても良い香りを纏っています。
団子食べちゃって寂しいとか思いつつ、美味しい焼鳥が出てくればまた喜んじゃう(笑)。
やっぱりこのクオリティの焼鳥が食べられるのはオオクサしかありません。
唯一にして無二の焼鳥です。
焼鳥の最後は伊達鶏の手羽です。
これも手羽元から袖までまとめて切り出してあるので巨大です。
鮮度が高くて肉が骨からぱらりと外れて食べやすいし。
影包丁を入れてあるんでしょうか。
ぷるんぷるんの手羽肉を思う存分いただきました。
今日も大満足です。
いつもいただいていない部位をここでもう数本お願いする意地汚い奴なんですけど、今日はとても満足度が高くて追加はお願いしませんでした。
焼鳥8本で大満足なんてちょっと信じられないかもしれませんけど、食べればわかります。
締めは前回と同じくリゾット。
今日は熊野地鶏の出汁で炊いてあります。
最初に出てきたオニオングラタンスープと同じですね。
スタートとラストの味わいを揃えるなんてなかなか粋です。
ラストは玉子の濃厚な旨味と黒胡椒のピリリとした辛味でお腹が落ち着きます。
もっと食べたいんだけど大盛って頼めるのかな。
ガパオライスは大盛あったから次回はそうしよう。
伺う度に満足して帰るんですけど、その満足度がどんどん上がってます。
部位ごとに様々な地鶏を使い分けるだけでなく、その地鶏も時期によって変えますから毎回新しい発見があります。
地鶏も与える餌や交配の仕方で肉質や味が変わりますから、好みも含めていろいろ楽しめます。
串に鶏肉を刺して炭火で焼くだけなのに、驚くほどバラエティ豊富で味も食感も違います。
今日も本当に美味しかった。
これから寒くなると脂の旨味が増しますからそれも楽しみです。
ご馳走様でした!!!
この灯りをみると焼鳥スイッチがオンになります(笑)
最初にシンプルながらしゃれた器が出てきました
蓋を開けるとオニオングラタンスープが入ってます 熊野地鶏の出汁で取った極上スープです
今日は悦凱陣にお付き合いいただくことにしました 冷や(常温)でもぬる燗でも熱燗でもいろいろ違った表情を見せてくれます
つくば茜鷄のささみサビ焼きからスタート 最近定番になってます あっさりしているのに味が濃いんです
熊野地鶏の雌のムネ肉です パリッと焼き上がった皮とふっくらした肉のコントラストが絶妙
完熟トマトのサラダ これを食べないとオオクサに来た気がしません(笑)
熊野地鶏のももには上にソリが乗っていました 凄い大きさですけどこのスペシャルな焼鳥が食べられるだけでオオクサに来た甲斐があります
信玄鷄の内腿です 同じ腿なのに食感も味も全然違う 美味しいことに変わりはないんですけど
ハツ元はタレで 30羽分くらいは使ってますよね
大定番のポテトサラダです このサツマイモのサラダが病みつきになるんです 酒とも合うし
この団子を食べずしてオオクサを焼鳥を語る勿れ いつも5本は食べたいと願ってますが言い出したことはありません(笑)
大山鶏のはらみにはみじん切りにした大蒜と胡麻が散らしてあります
伊達鶏の手羽です 袖から手羽元までまとめて切り出してあるので巨大です これは焼鳥というより鶏ステーキかも
締めは熊野地鶏の玉子リゾット
ちょっと引くと黒胡椒がアクセントになっているのがわかります
もっと引くともう少し食べたい気持ちになります(笑) 次回は大盛りでお願いしよう
2020/11/05 更新
2020/08 訪問
唯一にして無二の焼鳥 これほど旨い焼鳥を他に知らない
久しぶりのオオクサです。
2ヶ月空くのはこちらに伺うようになって初めてです。
これもコロナで外食の機会を減らしている影響です。
いつものように荒木町の路地裏を縫ってお店へ。
この迷路のような路地裏を歩くのも楽しいです。
この界隈には個性的な&美味しいものを出しそうな店がたくさんあって、どこも入ってみたい誘惑に駆られます。
こういう時期は悩ましいですね。
さて、いつものようにいつもの席に着いて大草さんとご挨拶。
8席だけのカウンターは我々でちょうど満席ですが、仕切りが立ててあり、入口も開放してあって換気もしっかりしているので、密集感は否めませんが密閉ではありませんし、密接もある程度回避されていて3密にはなっていません。
皆さん気を遣いながら食事されているようですね。
都内では密集エリアを避けることはできても、人との距離がどうしても近くなってしまいがちです。
スーパーのレジに並ぶ際にソーシャル・ディスタンスを意識する人は多いですしラインも引かれていますが、商品を手に取る際は気がつくと人との距離が近くなっていることが多いですから、密接が一番避けにくいように思われます。
朝、丸ノ内線に乗車してもコロナ前と大して変わらない混雑ぶり&ピリピリした雰囲気で、乗車している人全員に強いストレスがかかっているのが感じられますから、時差通勤とかテレワーク併用とかで移動を少なくすることを今一度強化してもらいたいものです。
で、お酒のメニューを眺めるとワインが新たに掲載されていました。
大草さんがやっとセラーが入りました、と我々の正面に設置されたセラーを見せてくれました。
30本くらいのコンパクトなセラーですが、これで多くの女性客が喜ぶことでしょう。
私は焼鳥には日本酒か焼酎なので関係ないですけど(笑)。
今日は悦凱陣R1BYの阿州山田があるので、ハイボールを一杯飲んだ後は日本酒です。
ワイフはレモンサワーの後に焼酎にするそうです。
お互い呑兵衛ですけど酒の好みは違います。
奥様が最初の料理を持ってきてくれたのでご挨拶。
パプリカとじゃがいものピュレに熊野地鶏のコンソメジュレを乗せた一品です。
白雲丹とキャビアも乗せてある豪華版ですね。
彩りも美しいです。
熊野地鶏の旨味とあっさりしたパプリカとじゃがいもの甘みが同時に味わえます。
熊野地鶏って驚異的に美味しい鶏肉ですけど、ブロードを取ってコンソメにしてもこれだけはっきり主張するんですね。
ただ、純粋にこの旨味を味わうのに雲丹とキャビアはなくてもいいかなと思いました。
シンプルなテクスチャのほうが旨味がストレートに伝わるかと。
いや、もちろん美味しいんですけどね(笑)。
さて、お酒を予定通り悦凱陣にしてお待ちかねの焼鳥スタート。
最初はつくば茜鷄のささみサビ焼きです。
相変わらずふっくらと火が通っているのに中は半生で、ささみの上品な旨味がたっぷり味わえます。
ささみって淡白ですけど噛み締めると強い旨味があります。
ささみ好きとしては、大草さんの火入れでささみが本領を発揮してくれるのが堪りません。
続いては熊野地鶏のすき身。
すき身ってせせりのことを指すことが多いですが、首だけでなく他の骨についた肉をすき取っているので中落ちみたいな感じでしょうか。
熊野地鶏は捨てるところが全くありませんから、すき身も旨味が乗っていて大変美味しいです。
こういう肉を手間暇惜しまず出してくれるのが嬉しいです。大変な手間の筈です。
奥様が奥の厨房から完熟トマトのサラダを持ってきてくれました。
熊本産の濃い味がする完熟トマトにフライドオニオンが乗って、生玉ねぎのドレッシングが掛けられ、さらに紫蘇とパルミジャーノが降りかかっています。
毎回来るたびに楽しみにしているサラダです。
これは本当に飽きのこない濃厚トマトサラダですね。
さすがにこの時季サツマイモのポテトサラダはお休みですけど、オオクサの2大サラダですね。
両方とも旨味の塊、トマトサラダと悦凱陣のぬる燗を楽しんでいると水郷赤鶏の羽子板が登場。
羽子板ですから坐骨の周りの肉です。
これだけのサイズの串にするのに何羽分集めたのでしょうね。
これも手間がかかっているのがわかるだけにありがたくいただきます。
弾力があってジューシーで本当に美味しい。何も言うことはありません。
続いて熊野地鶏のモモが出てきました。
巨大です。そして完璧な火入れです。
何という旨味。素材が良いだけでなく、焼き方が素晴らしい。
ほかの焼鳥屋に行けなくなっちゃうよ。
こんなに大きいのは焼鳥じゃないと怒って帰った客がいると大草さんから聞きましたが、そんな御託を並べる暇があったら無心で喰え!と言いたいです(笑)。
こんなに美味しくて食べ応えのある焼鳥はほかにありません。
喜びこそすれ、怒るなんて信じられません。
お次はハツ元です。
いろいろな鶏から集めて集めて集めてこのサイズになりました。
マルで仕入れて丹念に部位ごとに取り分ける丁寧な作業があってこそのオオクサの焼鳥ですね。
本当に頭が下がります。
ハツ元はタレの店が多いですが、こちらは塩で出てきます。
全くもって本当に美味しい。あらゆる賛辞を並べ立てたくなる(笑)。
焼鳥5本でこの満足感とは、すごいことです。
例によって20分ほどじっくり焼かれる団子を眺めつつ飲みます。
徐々に団子が団子になっていく過程がすでに酒肴です。
とにかく毎回唸るしかない旨さの団子です。
この大きさは焼鳥じゃない!と怒るどころか大喜びしちゃいます(笑)。
鶏ステーキですよ。
あれ、そういえば奥様の手料理が交互に出てきませんね。
構成が変わったのかな。
悦凱陣の熱燗がすいすい進んで巨大な団子が無事胃に収まった頃、大山鶏のはらみが登場。
これもじっくり焼かれてきれいな澄んだ脂が表面に浮き出しています。
軽くゴマが振りかけてあるのもまた風味が増して美味しいです。
腹膜の筋肉なのに何でこんなにジューシーなのかな。
最後の8本目は信玄鶏の手羽です。
皮がパリッと焼き上がっていて、中はゼリーかと思うくらいプルンプルンです。
こういう焼鳥はほんの少しの塩味だけでこんなに美味しくなるんですね。
7杯目の悦凱陣がなくなってしまいました・・・
さて、これでいつもの8本コースが終了しましたが、今日はソリレスをいただいていません。
こちらには飛び切り美味しいソリレスがあるのに、今日の8本に入っていないとは驚きです。
あるかどうか伺うと、あるとのことですから本日いただいていないソリレスと信玄鷄を追加。
ソリレスは相変わらずデカいです。
大きさがわかっているのに、改めて驚くくらい大きいです。
ソリを含めてモモのつけねの肉を丸ごと切り出しているのでこの大きさになるんですね。
皮もたっぷりあってパリパリのジューシー、何故コースに入っていなかったのか不思議です。
でも追加でも食べられればOKです。
ああ、美味しかった。
信玄鷄のせせりはタレです。
今日は最後の最後にタレが登場です。
獅子唐が挟んであるのもオオクサではかなり珍しいですね。
そういえばこの店でねぎまって食べたことないなぁ。
タレのすっきりした甘さと醤油の香りがまた食欲を呼び戻します。
ああ、もう一周したい(笑)。
本日の締めは信州黄金軍鶏のスープで作ったリゾットです。
黄身の色が濃い卵黄が乗っていて、これも大変美味しそう。
軽く黒胡椒がかかっています。
よく混ぜてどうぞとの奥様の言葉に従ってしっかり混ぜていただきました。
軍鶏の出汁の味がはっきり感じられる美味しいリゾットです。
でもこれ食べ終わっちゃうと今日のオオクサも終わりなんだよなぁ・・・
お店に来る時のワクワク感が強いので、食べ終わった時の寂しさも募ります(馬鹿)。
今日も本当に美味しかったです。
最近はコロナの影響で卸の鶏肉も売れ行きが悪く、買いに行くと良いものが選り取り見取りで嬉しいそうですが、それを食べてくれる客が少なくては意味がありませんよね。
幸いこちらは人気店ですから客足は悪くないのでしょうけど、僅か8席ですから限りがあります。
今日もあまりに美味しくてなかなか立ち去り難く、最後の客になってしまいました。
ご夫婦で表までお見送りに出て下さり、またそこで少し立ち話。
どれだけ美味しかったか、感激したかを切々と訴えました(笑)。
路地から見えなくなるまで手を振っていただきました。
ご馳走様でした!!!
またお隣の韓国で感染が拡大しているとのニュースが聞こえてきている通り、コロナはそろそろ収まったかなと思って気持ちや規制を緩めるとまたぞろ広がる・・・という厄介な感染症です。
死亡率は高くなくても感染力は高いウイルスということですよね。
台湾やニュージーランドのように感染者をゼロに抑え込めるか、それとも再拡大させてしまうかは感染収束期での対応にかかっていると言っても過言ではありません。
日本でも5月のGW明けに規制を緩和して抑え込みに失敗し、7月以降は第一波よりも多くの感染者を出しました。
8月の下旬から新規感染者数が減少傾向を示し、収束に向けての道筋が見え始めている今こそ、兜の緒を締める時期です。
国の経済を回復させるには、一にも二にも感染拡大を防止すること、感染者をゼロにすることが重要です。
3密は只管避けましょう!
路地を入ってこの看板を見るとワクワク感が一気に高まります 私にはOH!ISHI!としか読めない(笑)
今日のスターターはパプリカとジャガイモのピュレ熊野地鶏のコンソメジュレがけです 雲丹とキャビアが乗ってます 豪華版だ
とてもとても美味しいんですが個人的には雲丹とキャビアがなくてもいいかな それにしても奥様の料理は美味しいです
ハイボールから阿州山田のR1BY悦凱陣にします 今晩の相棒です
つくば茜鷄のささみサビ焼き 相変わらず絶妙な火入れ
熊野地鶏のすき身 せせりだけでなく他の部位からもすき取ったようです
これを食べないとオオクサに来た気がしないくらい好きな完熟トマトサラダ
水濠赤鶏の羽子板 最低でも4〜5羽分はありますね
熊野地鶏のモモ この色が全てを物語っていると思います 全く美味し過ぎ!!
ハツ元はいろいろな鶏から集められてこのサイズになっています すごい手間ですね
嗚呼我が愛しの団子(笑)これまで幾度かお代わりしてきましたが次回こそ5本食べたいと言ってみよう(馬鹿)
大山鶏のはらみ 腹膜の筋肉です 軽くゴマが振りかけられていて風味のアクセントになっています
信玄鶏の手羽です この旨さを表現する言葉がありません
今日のコースには入らなかったソリレスを追加 相変わらず巨大&極上の旨さです
信玄鷄のせせりはタレで 獅子唐が刺さっているとはこの店では珍しいです
締めは黄金軍鶏の出汁で炊いたリゾットです
黄身も黄金軍鶏の卵だそうです 濃いオレンジ色で丸く盛り上がっています 鮮度が高いんですね
よく混ぜてと言われた通りに混ぜました これを食べ終わると・・・寂しい
2020/09/01 更新
2020/05 訪問
肉汁爆弾降り注ぐマイベスト焼鳥屋 もはや鶏ステーキです!
緊急事態宣言下で一番気にかかっている店、オオクサです。
店舗は歌舞伎町から移転してそれほど間もないし、店舗の造作や仕入れなどにまとまったコストが発生していますから、東京都の要請に従って17時から20時までの営業では確実に売り上げも収益も圧迫されている筈です。
他の店も同じような状況にあるのでどの店があの店がということはありませんが、大草さんの焼鳥が食べられなくなったら国家的損失ですから足繁く通いたい、でも外出自粛・・・で気持ちが行きつ戻りつしながら1ヶ月ほどご無沙汰しておりました。
我慢も限界、ご機嫌伺いで電話差し上げてみると変わりなくお元気そうで、おずおずと席が取れるか聞いてみると大丈夫とのこと、この時期ですから席が確保できました。
では17時から20時までがっつりいただきます!
お腹を空かせてオオクサの焼鳥に臨もうと、今日は自宅から歩いて行きました。
真砂坂を下って神楽坂上を通り、細工町、二十騎町の路地を散策しつつDNPから防衛省の巨大なアンテナの脇を通って曙橋の立体交差を抜ければ荒木町に到着、約40分でした。案外近いです。
本当は自転車で来たかったんですけど、お酒飲むから歩きました。
自転車だったら20分もあれば来れちゃいそうです。
店内にはコロナ対策として次亜塩素酸水生成器がカウンターの上に2台設置されており、もやもやと煙を立てています。
客単位の仕切りも置かれていますね。
カウンターなので向き合って対話することはありませんけど、人との距離を意識するという意味では良い仕掛けです。
次亜塩素酸水はアルコールと違って引火しないので導入したとのこと、こちらも良い取り組みです。
入口のドアは開けっ放しですから、換気にも気を遣っていますし。
3密を避け、感染防止の取り組みはしっかりして、お店の営業も継続するというのは前向きで素晴らしいことです。
いつものように席に着いて、今日はまずハイボールで喉を潤します。
歩いてきて少し乾いていた身体に沁みますね〜。旨いです。
今日の午後は急に陽射しが出てきて蒸し暑くなりましたからね。
奥様が白瓜を持ってきてくれて、本日のコースがスタート。
白瓜はあっさりと漬かっていてほぼサラダです。
シャリシャリと初夏の香りと味がします。
ハイボールと合わせてもいいですね。
さて、本日最初の焼鳥が出てきました。
三重の熊野地鶏の白レバーです、と大草さんから言葉が添えられます。
白レバーなので脂は乗っていますが、色は赤みが強くて普通のレバーのようにも見えます。
早速一口いただくと、肉の旨味がすごい。
レバーなのに噛み応えがあり、相変わらずの見事な火入れでパーンと張った肉から肉汁と脂が溢れてきます。
最初からすごいものを食べさせていただきました。美味しいです。
熊野地鶏って名前を聞いたことがあるくらいなので手元で検索すると、三重県在来種の八木戸とニューハンプシャー種を交配させた雄と名古屋コーチンの雌を掛け合わせたものだそうですよ。
これはもう美味しくないはずがない鶏肉ですね。
これまでオオクサでいただいてきたつくば茜鶏も岩手阿部鶏も大山鶏も奥久慈鶏も京地鶏も伊達鶏も甲州赤鶏も名古屋コーチンも媛っこ地鶏ももちろんとても美味しかったですが、この熊野地鶏ってヤヴァい美味しさですよ。
堪らずいつもの玉川熟成酒をぬる燗でいただいて、気持ちを落ち着けます。
お酒と一緒にいただくと相乗効果でさらに美味しく感じますが、白レバーの脂をさっぱりリセットしてくれて気持ちが次に向かいますから(笑)。
それにしても大草さんの御眼鏡に適った酒はそんじょそこらでは手に入らないものばかり&個性的で美味しいです。
ワイフが八幡ろかせずをお願いしたら、これもありますよと古八幡を出してくれました!
え〜、これ5年以上寝かせますから売ってるところなんて勝鬨か団子坂上くらいしかないです。
しかもネットでは1万円前後で転売(正価?は3,500円くらい)されているし・・・
日本酒だけでなく焼酎にも造詣が深いんですね。すごい人だ。
お次は奈良の大和肉鶏のささみサビ焼き。
大きく切りつけられたささみはとても肉々しく、淡白なイメージとは随分違います。
ふっくら焼き上がっていますが弾力があって旨味が強い。
この鶏肉もこれまでいただいたことがありませんでしたが、日本の地鶏ってどんどんレベルが上がっているんですね。
これまで名古屋コーチン、薩摩地鶏、比内地鶏を日本三大地鶏なんて呼んでいましたが、勢力図がすぐにでも塗り替えられそうな旨味の強い地鶏が全国各地で生産されているとは、焼鳥好きには嬉しい限りです。
初夏向けに少し酸味を強めにした大好物のポテトサラダをいただきつつ、玉川の熟成酒を楽しんでいると熊野地鶏のムネ肉が登場しました。
皮と一緒に切り出してあって表面はカリッと焼けています。
内側のムネ肉は驚くほど柔らかくてジューシー、これまで食べてきたムネ肉のイメージとは全然違います。
こんな脂のあるムネ肉は初めて食べました。
感心して食べていると雌は雄よりもムネ肉に脂があって美味しいんだそうです。
そうか、雄雌でも肉質や味が異なりますからそこまで拘って仕込んでいるんですね。
通えば通うほどいろいろなことをさり気なく教えてくれる店です。
では鷹長に切り替えて熱燗をいただきます。
これくらい強い酒でないとこの肉汁攻撃には負けてしまいます。
風の森で知られる油長の長期熟成酒ですが、これが普通に一升瓶で置いてあるのもすごい。
油長は昔から取引がある先にしか一升瓶で卸しませんから、それだけ信頼されているってことです。
熊野地鶏ってすごい旨味だよなと感心していたら、我々の目の前に今度は振袖が置かれました。
やたー!焼き台に乗っている時からこっちに来いとお祈りしていたので(笑)願いが通じました。
こちらも熊野地鶏の振袖です。
手羽元と胸の間の小さい部位なのに、これだけの大きさにするには一体何羽分使っているんだろうか。
こちらもこれまで食べてきた振袖とは印象が大きく異なります。
まずとてもジューシーです。こんなに脂を感じる振袖は初めてです。
絶妙な火入れでサクサクふわふわの表面と弾力がある内側の食感の違いも噛むほどに旨味を強く感じます。
飲み込むのが惜しくなる旨さだよ〜。
あと5本は食べたいけど(笑)。
振袖食べて悶絶していたら、今度は奥様が奥久慈鶏のミニ親子丼を持って来てくれました。
最近はこれが中締めで楽しみなんです。
少し固めの半熟に仕上げた玉子に奥久慈鶏がちょこんと添えられています。
親子丼というより玉子丼鶏肉乗せみたいな感じですが、これをよく混ぜていただくと本当に美味しい。
熊野地鶏に集中していた気が和らぐというか、鶏肉って焼くだけじゃなくていろいろ楽しめるんだよという当たり前のことを気付かせてくれます。
オオクサはご主人の焼鳥に鼓舞されて、奥様の手料理に和まされる硬軟自在の鶏料理店です。
交互に出てくるのもジェットコースターみたいで好きです(笑)。
はい薬研です、と言われて置かれた串は、とても薬研の大きさではありませんでした。
確かに尖った軟骨が見えるので薬研ですけど、周りのムネ肉も一緒に切り出してあり、胸骨の間の締まった肉と一緒に焼かれています。
ムネ肉の周辺が3本続きましたが、その中では一番淡白です。
でも脂が少ない分、ムネ肉の持つ旨味がストレートに伝わって来ます。
何とも言えない良い香りと鰹に昆布を足したような強烈な旨味にコリコリ食感が付いてくるんですからもう言うことなし。
オオクサの焼鳥は焼鳥の範疇を超えていて、鶏ステーキとでもいうべきかな。
肉を食べてるっていう実感がすごいです。
そうか、大草さんが軟骨って言わずに薬研ですって言ってたのはこういうことか・・・
またも焼鳥食って悶絶している傍目から見たら変態のオヤジ(笑)に、奥様が奥久慈鶏の玉子を使ったグラタンを持って来てくれます。
奥様はきっとカウンターで悶えてる変なおっさんは見慣れている筈なので、平然と淡々とニコニコともてなしてくれます。
さすがプロだ(笑)。
親子丼よりも濃厚ながら玉子がトロトロに仕上げてあり、チーズ&ホワイトソースのコッテリと奥久慈鳥鶏のプリプリを一緒に味わえます。
これは結構お腹にずっしりくる一品ですが、焼鳥の合間にいただくにはとてもありがたい味の変化球ですね。
洋食屋さんのメニューにありそうな庶民的な感じが堪らなく好きです。
身体がカッカと火照って来たのでお酒を悦凱陣の赤磐雄町の冷やに替えてグラタンを楽しみます。
悦凱陣の程よい酸味と甘味はこういう洋風の味付けにもよく合います。
しかし、ここまでまだ焼鳥を5本しか食べていないのにこの満足感。
合間に一品料理が出てくるとは言え、このボリュームと鶏肉の迫力は他では味わえません。
他にも悦凱陣ありますよとR1BYの興と30BYの阿州山田が置かれてニヤニヤしていたら、今度は熊野地鶏のせせりが登場。
これはお酒眺めてニヤニヤしている場合ではなくなりました。
他の部位よりも若干火入れを強くして焼き締めてある感じのせせりは、噛むごとにじわじわと旨味が出て来て絶品です。
これまでいただいた6串で一番弾力があります。
よく運動している地鶏の一番動いているだろう首肉ですから、歯触りも弾力も溢れ出る旨味と脂も最高。
またまた悶絶です(笑)。我ながら馬鹿ですが美味しいんだから仕方がない。
続けてハツ元がタレを纏って出て来ました。
これまで塩でしたからそろそろタレも食べたいなぁと思っていたタイミングでした。
あら、これはね・・・死ぬほど旨いっていう表現は大袈裟で好きじゃないですけど、まあそういうことです。
旨い旨い、旨すぎです。
何じゃこりゃぁ〜って太陽にほえろ!のジーパンみたいですが(おっさんおばさんだけわかる)そんな感じ。
もう言葉は不要です(笑)。
大興奮しつつ食べ終わると、奥様がこれで頭冷やしてね(とは言わないけど)と完熟トマトのサラダを持って来てくれます。
これが出てくるとそろそろ宴も酣ではございますが・・・の時間です。寂しい気持ちになります。
見かけだけは大人のおっさんが興奮して焼鳥食べてすみませんでしたと心の中で少しだけ反省しつつ、大草さんがたっぷり削ってくれたパルミジャーノ・レッジャーノと一緒にいただきました。
トマトもパルミジャーノもグルタミン酸の塊みたいな食材ですから、紫蘇の清々しい香りと合わせて口の中がもう大変です。
ハツ元美味しかったなぁ〜と頭の中で反芻しつつ、トマトと悦凱陣のアッビナメントを楽しみました。
大草さんが、ちょっとお時間くださいね気合入れて焼きますから、と言うとまた巨大な肉の塊を串に刺して焼き始めました。
いつも焼鳥に真摯に向かい合って焼いて下さるのは目の前で拝見してよく存じていますが、その大草さんが気合い入れて焼くと仰る肉はなんなんだ?
あれ、ソリだと2つだけど3つの肉の塊ですね。ということはモモかな。
モモにしてはいつもよりさらにデカいな・・・と見つめること約10分超(大草さんも迷惑でしょうね)、巨大としか言いようのない串に刺した鶏肉ステーキが焼き上がって出て来ました。
シュハスコくらいあるよこれ。
大草さんから頭にソリを刺したモモです、とのお言葉。へ?
ソリレスもモモの一部ですからモモっちゃあモモですけど、言うなればソリモモってことですね。
いやもう、こんなことされたら食べる前から悶えちゃいますよ(笑)。
ここまで溢れ出る肉汁と戦って来ましたが、これは食べる肉汁爆弾です。
はしたないですけど銘々皿を口元に持って、溢れる肉汁を受け止めつついただきました。
もちろん、肉汁はグビグビ(っていう感じでした)飲みました。
焼鳥は飲み物だったんですね・・・いやすごいものを食べさせてもらったなぁ。
今の凄かったですよ、と一言だけ申し上げると(他に言葉が見つからない)、焼いていても楽しいんですよとのこと。
焼いていて楽しい鶏肉なんて、もう悟りの境地です。
大草さんが凄いから、凄い焼鳥が食べられるんですけど。
これで一通りですが、最後にお食事になります・・・と言うこの店で一番聞きたくない言葉(笑)を聞きながら、カウンターにいる客全員がお腹いっぱいという顔をするなか、私だけおずおずと団子お願いします、それと提灯も・・・
今日は提灯取れなかったんですよ、とのことで追加は団子だけになりました。
あとはらみと羽子板と手羽も食べたかったんですが、本日はコース分のみということで涙を飲みました。ぐすん。
時節柄、仕入れも調節しているのだと拝察します。
団子もじっくり焼いていただいて、眺めながら酒を飲むというのが堪りません。
追加の串は自分のところに来るのがわかっているので安心して飲めます(笑)。
本当は団子も2本焼いて欲しかったんですが、恥ずかしいのでやめました。
次回こそ予約の際にそっと電話でこの切ない胸の内を伝えよう・・・
とか馬鹿なことを考えていると団子が焼き上がりました。
いつものように巨大ですが、今日は巨大シリーズをいただいてきたので巨大に見えない自分が怖い。
焼き締めてあるはずなのに、見事な火入れで反対に膨らんだ感のある肉々しい団子です。
これで最後だと思って、ゆっくり噛み締めていただきました。
ほろほろと崩れる肉の塊から閉じ込められた肉汁がどんどん出てきます。
こちらは元祖肉汁爆弾ですな(笑)。
さて、締めのガパオライスはせめて大盛りで・・・と思ったら、フォーが出てきました。
それで先ほど、パクチーは食べられますか?って聞かれたんですね、今がわかりました。
私はパクチー大っ嫌いなので(食べると震えが走ります 笑)なしで出てきました。良かった。
大ぶりのささみを繊維に沿ってほぐして乗せてあるスープたっぷりのフォーですね。
優しい鶏出汁のスープ、ホッとする味です。
これまで鶏ステーキにかぶりつく戦いを一先ず終えた胃袋(笑)には丁度いいボリュームとさっぱりした味わい。
スルスルと美味しくいただきました。
今日も沢山いただきましたが、満足感でいっぱいです。
大きくて美味しくて肉汁たっぷりな焼鳥、肉汁爆弾入りの鶏ステーキを堪能しました。
一品料理の内容もボリュームもバランスが良く、食べ飽きることのない味のバリエーションもお見事です。
マイベストな焼鳥屋でマイギネスを軽〜く更新しました。
熊野地鶏、ヤヴァいです。
緊急事態宣言が解除されて、22時まで営業できるようになりましたからこれから徐々に巡航速度に戻せると思いますが、反対に予約が取れなくなったら困るなと思いつつ、お店を後にしました。
いつもご夫婦でお見送り下さって恐縮です。
ご馳走様でした!!!
昭和の佇まいが残る路地のさらに奥の路地にオオクサがあります
寄り道したくなる店がいっぱいの荒木町です 派手さがないのがいいですね
路地のさらに奥に進む・・・都心でこの風情が残るのはもう荒木町くらいしかないかな
入口のドアは開放されていて換気十分です
次亜塩素酸水の発生器も2台設置されていました カウンターに仕切板も設置されています
今日は歩いてきたのでハイボールで喉を潤しました
奥様とご挨拶していただいたのは白瓜に赤パプリカ 初夏ですね
ワイフが八幡ろかせずをお願いしたら古八幡が出てきましたよ! こんなの置いてある店なかなかないです
三重の熊野地鶏の白レバーから串スタート 熊野地鶏ってヤヴァいです
いつもの玉川熟成酒をぬる燗で これで平静を取り戻そうと無駄な努力します(笑)
大和肉鶏のささみサビ焼き これはまた弾力のあるささみで驚きました
安倍太郎さんの真似して持ち上げてみました(笑)
酸味を少し上げて初夏仕様にしたポテトサラダ 相変わらず美味しいです 大好きな味です
熊野地鶏のムネ肉 こんなにジューシーなムネ肉初めてです!美味しすぎです
堪らず油長の鷹長を熱燗で これくらい強い酒でないとこの肉汁爆弾に太刀打ちできません
熊野地鶏の振袖です これも驚くほどジューシー 火入れが完璧だとこういう焼き上がりになるんですね
振袖も持ち上げてみました さらに美味しそうに見えます
ミニ親子丼です これはコースの中ほどにいただくのに最適なんじゃないかと
やや固めの半熟玉子に奥久慈鷄のムネ肉がちょこんと乗っています
薬研ですが軟骨だけではありません 薬研肉っていう感じです
薬研も見事としか言いようのない火入れ加減 あと2本食べたい
悦 凱陣が揃っている焼鳥屋って高松にもないかも
奥久慈鶏の玉子入りグラタン これは初めてお目にかかります
親子丼より濃厚 半熟とろとろの玉子にチーズとホワイトソースが絡みます
熊野地鶏のせせり 今日はマイギネス更新しっ放しですよー
ハツ元はタレで 美味しいなんてもんじゃない串です
持ち上げてみました 死ぬほど美味しいってこういうことかぁ
パルミジャーノ・レッジャーノたっぷりの完熟トマトサラダ グルタミン酸の塊です
ちょっと飲んでみたくて古八幡に浮気(笑) 37度ですがこれはロックでいただきます
なんと頭がソリレスのモモ串登場! 焼き上がりまで15分です
これが本当の肉汁爆弾 もはや串に刺したステーキです 肉汁は皿で受けて飲みました(笑)
追加で団子 これは元祖肉汁爆弾(笑)
ほろほろ口の中で解ける肉の合間から肉汁が溢れ出します
締めはガパオライスからフォーに代わっていました エスニックな料理が締めなのは変わりません スルスルと胃に収まる美味しい&優しい味です
2020/09/02 更新
2020/03 訪問
今、マイベストの焼鳥です
3月下旬、コロナ禍の影響で緊急事態宣言にはカウントダウンが始まっている状況。
その前に・・・と思ってにオオクサにやってきました。
飛び切りの美味しい焼鳥がいただける愛してやまない店です。
前回は2月の最終日に伺ったので1ヶ月ぶりの訪問でした。
店内に先客は1組2名だけ。
先客は一番奥の席にいるので、いつもの一番入口に近い席に着席します。
先客の串を焼き上げるのを待ってから、いつものように大草さんとご挨拶。
店内は入口のドアを換気のために開けっ放しにしていること以外、何も変わりはありません。
奥の厨房から最初のスナップエンドウを持ってきてくれた奥様にもご挨拶しました。ぺこり。
最近ハマっている玉川の常温熟成酒を燗でお願いして、本日のお任せスタートです。
○スナップエンドウ あっさりした塩味 さあこれから始まるぞという期待が高まる一品
○阿部鶏の白レバー いつもの濃厚プルンの白レバーです しっかり火入れしてあるのに生感が残る絶妙な焼き加減
◎つくば茜鶏のささみサビ焼き 中はしっとり外はふんわりのささみです 山葵が甘く感じる旨さ
○紫芋を使ったポテトサラダ 定番のポテサラも紫芋で甘みと旨みが増していました
◎阿部鶏のハツ元 これぞオオクサの焼鳥 一本何羽分?というくらいたくさん刺してあります 旨味の塊です
◎ミニ親子丼 最近はこれが楽しみ スープたっぷり&玉子が濃厚で旨すぎる親子丼です
☆つくば茜鶏の巨大ソリレス 食べずに帰れない一品 ずっしり重い焼鳥ってあるんです もちろん旨味も最高
○お新香 胡麻を遇らった蕪と鰹節の乗ったきゅうりとセロリ 特にセロリが爽やかでした
☆お待ちかねの超巨大つくね 食べずに帰れない一品その2 いつもあと5本焼いてくれって思いながら食べてます(笑)
◎大山鶏のはらみ とてもジューシーで脂の旨みが堪らない ほんの数粒乗せてある胡麻が大活躍します
◎天草大王のスープワンタン 前回の京地鶏のも美味しかったですがこれも旨みが強くて悶えました
☆大山鶏のせせり いつも挟んである獅子唐が好き せせりはとても筋肉質&モモより肉々しくて食べ応えあり
○パルミジャーノ・レッジャーノをかけた完熟トマト とても美味しいんですがもうすぐ終わりかと寂しい気持ちに・・・
☆手羽 どうしたらこんなに旨味を見事に閉じ込めて焼き上げられるんだろうと感心しきり 焦がさないのが驚異的
追加で今日のお任せに入っていなかったハツ、あまりに美味しかったのでお代わりしたかったつくば茜鶏のソリレスをいただきました。
あとつくねももう一本・・・え、品切れですか、残念です。
提灯は?ないんですね。
ハツはプリンプリンで口の中に肉汁が溢れてきます。
相変わらずお見事です。
こちらの塩加減は控えめにしっかりで、旨味を引き出しつつ少しも塩っぱくないのがすごいですね。
ソリレスは・・・もう言葉がありません。
次回から一遍に5本焼いてください!って頼んでみよう(笑)。
最後にコブミカンの葉が効いているガパオライスをいただいて本日もコース終了。
客が少なかったこともあって、のんびりゆっくりいただくことができました。
特に本日は風の森で知られる油長酒造の陳ね酒、鷹長と今日入って来たばかりという悦 凱陣の無濾過生純米吟醸があったので、どちらも燗して美味しい焼鳥とともにグイグイ呑んでしまいました。
美味しい焼鳥と美味しい日本酒は切っても切れない大親友ですから。
本日も何も言うことはありません。大満足です。
次回はいつ来られるのか全く先の読めない状況ですが、また伺える日を心待ちにして辛抱したいと思います。
ご夫婦で店先までお見送りいただき、再訪を誓ってお暇します。
後髪引かれるとはこのことです・・・
大草さんご夫婦もくれぐれもお気をつけくださいね。
ご馳走様でした!!!
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ここからは食べログのレビューとは直接関連なく個人的に思うことを。
(もちろん読まないで結構です)
このレビューを書いている時点の食べログ評価が4.14(ついこの前まで3.7くらいでしたから素晴らしいことです)と圧倒的人気&高評価を誇るオオクサでも、感染が拡大し始めてから予約の電話がほとんど鳴らなくなったとのこと。
客も当然ながら外出を控えていますから宜なるかなですが、特にこちらは一週間先の予約までしか受けないので、こういう状況になると先々の予約がないことで店舗経営の先行きは厳しさを増すことになります(もちろん1〜2ヶ月先まで予約を受けてもキャンセルされれば同じことですけど)。
緊急事態宣言後も日を追うごとに感染は拡大しています。
つまり人の移動と接触が少し控えめになっただけで、依然として相当程度あるということです。
休業補償などを早急に実施して、飲食店がしばらく休業しても持ち堪えられるような体制を敷かないと(東京都では協力金の「申請」が22日から開始されますが明らかに遅いです)人の移動と接触による感染拡大が続き、NYやイタリア各地で起きている感染爆発&医療崩壊というシナリオが高い確率で想定されるということは誰もが認識している筈ですが、それを実行すること&補償の実施概要を表明してから足踏みしているように見えるのは何故なんでしょう。
日本国憲法第11条〜第13条をはじめとして現在の法体系では、諸外国のような外出禁止を発令することは極めて困難で、外出自粛要請までですが、まずは現在の「強い外出自粛要請」は強制力がなくても事実上の「外出禁止」という認識が求められていると考えるべきです。
それでも外出する人を抑制できないようであれば、例えば要所要所に警察官を配置し、外出する人にどこに行くのか声掛けするだけで心理的に行動変容につながるのではないかと思います。
もちろん、生活必需品を扱う店舗の従事者や医療関係者には外出許可証を発行したり、通院や日用品・食料品の購入は妨げない前提を維持することは言うまでもありません。
兎に角、何とかして感染拡大を食い止めなければこれまでの生活を取り戻すことができませんから、企業は社員の命を守るために多少無理してでも在宅勤務という名の自宅待機にシフトして出社は週一回以下に抑制するとか、買物は一人で週一回まとめてするとか、可能な限り外出しなくて済む方法をそれぞれが考えなくてはなりません。
今、何が一番大切なのかを一人一人がしっかり立ち止まって考える時です。
何も対処しないと42万人が死亡するとの試算が公表される状況ですが(そんなことには決してならないと信じています)、多くの人命が失われることになったら経済の立て直しはそれだけ難しくなります。
今は感染拡大を防ぐことを最優先し、終息し始めてから改めて経済や生活の回復について知恵をしぼるべきではないかと。
1997年の三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券の連続倒産による金融危機が発生した後に自殺者が急増したという事実を踏まえれば、経済が衰退すること=人の命が失われること、という見方もありますが、だからと言ってウイルス感染防止よりも経済活動維持を優先させるとは考えにくいことです。
自分の大好きな&大切な人や日頃贔屓にしている店と慣れ親しんだ生活環境を守るためにも、何よりも迅速な補償の実施→外出自粛の徹底→感染者の拡大抑制→拡大の収束→経済と生活の立て直しというロードマップに沿って行動する必要があると思います。
感染防止も経済&生活の維持もどちらも譲れないからこそ、しっかりした補償を前提に、人命最優先の行動を取りたいものです。
小池都知事の機を見るに敏な、いかにも政治家的な発言(代表取締役かと思ったら中間管理職だったと嫌味を言ったりもしてます)は好ましいものではありませんが、少なくとも緊急事態宣言に基づく緊急事態措置とそれに伴う知事としての発言に首肯しがたいものがあるとは到底思えません。
今日の我慢が明日以降の感染拡大防止に寄与すると信じたいです。
というようなことを頭の片隅で考えながら、以前のように歩き回れるようになったらどこの店に行こうか検索などしている日々です。
入口は換気のため開けっ放しになっています この狭い路地も案外人通りがあります
スナップエンドウからスタート スナックエンドウはサカタのタネがつけたスナップエンドウの種苗の商品名です(笑)
岩手阿部鶏の白レバー いつもながら見事な火入れです 他の焼鳥屋に行かなくていいやと思わせる一品
つくば茜鶏のささみサビ焼き 身の間から赤く見える通り火入れは最小限に留めてあります
定番のポテサラも紫芋で旨味が増していました ピンクペッパーが効いています
阿部鶏のハツ元 いったい何羽分使っているんですかね
ミニ親子丼 最近はこれが楽しみでオオクサ行きたいなぁと思うことがあります
油長の5年貯蔵した鷹長 一升瓶で手に入れる大草さんは何者なんでしょう(笑)
2014年に寝かせて2019年に瓶詰め&出荷
菩提酛という生米を使った珍しい醸造方法なんだとか
この陳ね色&陳ね香が堪らない ワイフは紹興酒って言ってました(笑)
悦 凱陣の無濾過生純米吟醸です 今日届いたそうですから少し休ませてから飲むべきですが我慢できずに開けてもらいました
これを食べなければこの店に来る意味はないと思えるくらい美味しいソリレス
1つが普通の焼鳥の1本分よりはるかに大きい
お新香です 今日はセロリが入っていて嬉しかった 浅漬けです
これを食べなければこの店に来る意味はないと思えるくらい美味しいつくね(団子)
大山鶏のはらみ とてもジューシーで黒胡椒と胡麻がいい味出してます
天草大王を使ったスープワンタン これも前回から登場していて気に入ってます
獅子唐入りの大山鶏のせせり 文句のつけようがないくらい美味しい
完熟トマトにパルミジャーノ・レッジャーノたっぷり
本日も手羽で焼き物以上となります・・・楽しい&美味しい時間はなぜすぐ終わってしまうんでしょうか(笑)
追加でお願いしたハツ コリっとプルンプルンで肉汁の嵐 お任せで出てこなければ絶対追加すべきです
我慢できずにもう一度いただいたソリ あと2本って言えばよかったよ(笑)
ガパオライスを食べたら終わりですもんね・・・寂しいです
この半熟の目玉焼きがトロットロで最高に美味しいんですよ
2020/04/20 更新
2020/02 訪問
ミニ親子丼に自家製雲呑に25BYの十旭日 焼鳥だけじゃない懐の深い店
すっかり虜になって通い続けている焼鳥屋、オオクサです。
今日もいそいそとやって参りました。
朝から食事も調整してお腹に焼鳥スペースを確保。準備万端です。
よし、食うぞ〜!(笑)
いつものように着席してご挨拶。迷路のような路地にもすっかり慣れました。
そんなに頻繁に来ないでくださいよネタが決まってるんでという大草さんの言葉に耳を貸す気はありません(笑)。
同じ部位をいただいても銘柄も違えば肉の大きさや持ち味も違うし、毎回いただく度に新たな発見があるすごい焼鳥ですから、足繁く通いたい店の筆頭です。
今日はまずハイボールをいただきます。2月にしては暖かい一日でしたので喉が乾きました。
スナップエンドウを奥の厨房から持ってきてくれた奥様ともご挨拶してスタートです。
茹でで塩を軽く乗せてあるだけですが、これが甘くて美味しい。
立派なアテです。こんなに甘くて噛み応えのあるスナップエンドウがあるんですね。
で、本日の焼鳥一本目は岩手阿部鶏の白レバー。
相変わらずお見事としか言い様のないふっくらとした火入れで、レバーが熱の入り方で膨らんでいるのがわかります。
表面のハリがきれいですね。
白レバーなので脂が強い筈が食べると案外あっさり、噛むほどに甘みがジワジワきます。
この店のレバーをデフォルトにしてたら、大抵のレバーは食べられなくなりそうです。
大好きな玉川の常温熟成をいただいて、続けてつくば茜鶏のささみサビ焼きが登場。
このささみサビ焼きは毎回いただいて毎回絶品という、打率10割の最強打者です。
ささみはもともと淡白でも旨味が強い部位ですけど、つくば茜鷄は特にささみが旨いです。
味が濃くて後味はさっぱり、あとから山葵の香りと辛味が追いかけてきます。
本当に美味しいささみ焼きです。
奥様特製のポテトサラダ。これも毎回楽しみにしています。
大好きなんですよ〜!と言ったら私も大好き!っておっしゃるとてもかわいい奥様です。
ピンクペッパーが効いていて、サツマイモの甘みとマヨネーズの酸味がベストマッチです。
ちょっと取っといてゆっくり食べようかなと。
お次は岩手阿部鶏のハツです。丸ハツですね。
開いていないので弾力がより強く感じられます。
脂のノリも程よく、塩の当て加減と火入れが完璧で唸る旨さ。
ハツより丸ハツのほうが旨味を強く感じるのは気のせいかな。
焼鳥4本目は京地鶏の肩でした。
丹波地鶏はよくいただきますが、京地鶏は数えるほどしか食べたことがありません。
とても生産量の少ない希少な鶏肉です。
今日は雌の肩肉だそうで、脂が強くて激ウマです。
小さい皮目は噛むとパリパリ音を立てるほどなのに肉はジューシー、もう最高です。
美味しい焼鳥はどんなに美味しくても美味し過ぎることはないという見本のような焼鳥です。
お新香をいただきつつ飲んでいると岩手阿部鶏のハツ元が出てきました。最高の旨さです。
カンの弾力と強めの脂が噛めば噛むほど旨味を増して、また唸ります。
塩はやや強めですが、脂が落ちた出来上がりの味加減を考えてのことでしょうね。
興奮しつつ焼鳥を3本立て続けにいただき、酒が止まりません。
奥様が次に持ってきてくれたのは奥久慈鶏の親子丼でした。
あ、黄身の色がとても濃いですね。とろっとろで見るからに美味しそうな親子丼です。
手のひらサイズですが、コースの合間にお腹に収めるには丁度良い塩梅です。
奥久慈鶏の出汁と卵だけで塩味控えめ、旨味大爆発の抜群に美味しい親子丼でした。
芽ネギが効いていて香りも素晴らしい。
締めに大盛りで食べたい衝動に駆られます(笑)。
その親子丼を食べながら横目でチラチラ見ていたのが焼き台に乗った巨大な肉の塊。
見た感じはモモですが、骨つきモモを丸ごと焼いているような大きさです。
じっくり焼き上げて出てきたのは京地鶏のモモでした。
焼いてこの大きさということは切り出した時には丸々一つくらいの塊だったはずです。
焼き締まって脂と塩がいい感じに混じり、抜群の香りの良さ。
軍鶏のような肉の弾力を感じます。掛け合わせてあるのかもしれませんね。
もしくは飼育日数が長いか・・・
本日これまでで一番の焼鳥です。これは美味し過ぎ、前言撤回です。
それにしてもすごい食べ応えでした。ステーキ食べてる感覚に近いです。
酒は玉川を飲み切ってしまったので、悦凱陣の赤磐雄町、酔右衛門の備前雄町をそれぞれお燗していただきます。
大草さんのお酒の好みは私と似ていて品揃えがわかりやすいです。
西の酒が多いですねと伺うと、焼鳥に合わせて選んでいたら自然とこうなったとのこと。
確かに東北のキリッと辛い酒は焼鳥の脂との相性は西の酒よりやや劣るでしょうか。
魚介に合わせやすい酒が多いイメージがありますね。
この強烈なモモの後は何かなと眺めていると、次もかなりのボリュームの肉の塊が登場。
大山どりのはらみをコショウとニンニクで味付けた変化球系です。
これ、ヤヴァいですよ。またまた唸る羽目になりました。
滴る肉汁を一滴もこぼすまいと大急ぎで食べましたよ(笑)。
それだけジューシーでした。まるで焼鳥の小籠包です。
お次は奥様お手製の雲呑が出てきましたよ。
京地鶏を叩いてボリュームのある雲呑スープに仕立ててあります。
柚子皮が散らしてあって、スープにはネギと糸三つ葉が浮かせてあり、香りの上品な和風雲呑です。
炊かないといけないので焼鳥とのタイミングを計るのが大変ですよね。
お気遣いいつもありがとうございます。
奥様の作る料理は、こういうミニマルな感じが素敵です。
でも案外ボリュームもあって、焼鳥とほぼ交互にいただくうちにいつの間にかお腹が膨れているというパターンを毎回繰り返しています。
でも今日は朝から調整してきましたから、まだまだいただきますよ(笑)。
お酒も無くなったので、次は何にしようかなとメニューを見ていたら十旭日が目に止まりました。
出雲まで買いに出かけるくらい大好きな酒です。
燗酒でお願いしたら、こんなのもありますよと大草さんが出してくれたのは25BYの生酛純米原酒でした。
6年ものの陳ね酒ですね。こんなの蔵元にも残ってないよ〜。
一も二もなく、いただくのみです。こんな酒が置いてあるなんてすごいなぁ。
もちろん蔵元でも酒屋でもなく大草さんご自身が寝かせておいた酒とのこと、お酒にも造詣が深いんですね。
全く驚くべき焼鳥屋ですよ。感心しっ放し・・・
熱燗にしてもらった陳ね色バッチリの十旭日は、濃い甘みとわずかな酸味、そして舌に残る辛味とほんの少し感じられる苦味が素晴らしい。
こちらは美味しさの塊です。いつまでも飲んで入られそうな上品な味わいでした。
奥様の雲呑とも不思議と合います。
美味しいもの同士は喧嘩しないんですね、
いつもの完熟トマトがやってきました。
軽い酸味のドレッシングにバジルとパルミジャーノがかかります。
これも本当に感心する旨さです。
完熟してから収穫した甘味の強いトマトですが、決して甘過ぎることはなく、むしろ酸味とのバランスがとても良くて何より香りがいい。
トマトは青臭いとかよく言いますけど(それが子供の頃嫌いだったんですが)そんなものは皆無。
贅沢なトマトサラダに仕上がっています。立派な一品料理ですよね。
最後の焼鳥は伊達鶏の手羽です。これも巨大です。
これ本当に鶏の手羽なんですかっていう大きさ(笑)。
ずっしり重い手羽中は、串から外してアツアツを火傷しないように食べます。
それにしても焼鳥8本でこの満足感は毎回驚かされます。
焼鳥一本で、昨日行った仙台の狸の焼鳥の10本分はありますよきっと。
あとは締めのガパオライスを残すのみ。
今日は勇んで追加をお願いしました。
そういえば今日はあの団子がコースに入っていませんでした。
これはマストとして他に何がいただけるか確認し、同じく大好物のソリと羽子板をお願いしました。
まずはつくば茜鶏の羽子板から。尾の付け根の良く締まった肉です。
せせりよりも好きかもしれない。ぷりぷりした弾力とさっぱりした味わい、適度な脂があります。
こんなに美味しくて食べ応えのある羽子板は他に知りません。
切り出し方だとは思うんですが、このように切り出してもそれをしっかり焼き上げる技量がなければこのような美味しい羽子板になる筈もありません。
ああ美味しい。ここで食べた焼鳥がマイギネスを更新してくれます。
ソリもいつもはコースに入っているんですが、今日はなかったので追加。
このレベルのソリがスタメン落ちするなんてどんだけ美味しい肉を揃えているんだか。
いつもJリーグ観戦していていきなりCLの準決勝バルサvs.リバプールみたいなスペクタクルを観ちゃうと目がついて行きませんけど、そんな感じ(わからないよなこれじゃ)。
巨大なソリがこんがり焼けた皮を纏って出てきました。
京地鶏のモモも巨大でしたが、この水濠赤鶏のソリもデカいです。
なんてボリュームなんでしょう。竹の平串が重さで撓う感じがします。
肉質が素晴らしくて良く締まっており、ブルンブルンしたすごい食感です。
鶏肉ってこんなに美味しいんだということが実感できる一本です。
ワイフが脇で呆れ顔で見てます(笑)。
きっと美味しくてニコニコしながら食べている私がイッテるように見えるんでしょう。
でも最後の団子はワイフも食べると。
これだけは食べずに帰れないようです(笑)。
串に巨大な鶏肉の塊を3つつけていくところから見るのは楽しいとしか表現できません。
この大きさの串を焼いて出そうと考えるその発想がすごい。
いつも金属のヘラを使って網の上で90度ずつ倒しながら焼くのを感心しながら見ています。
何度見ても焼きだけでお金が取れる焼鳥だと思います。
10分ほどして焼き上がった団子が目の前にやってきました。
やっぱりこの団子をいただかないと締まらない。
溢れ出す肉汁と肉の旨味を受け止めるには、3つの塊を一つずつ咀嚼するのが最善です。
ですが火傷するほど熱いので慎重に食べます。
ゆっくり肉汁を飲んで(飲めるほど肉汁が出てきます)、お肉を咀嚼しまくると至福の時。
こういう時、美味しいという言葉しか持ち合わせていないのが情けないですが、言葉を失う旨さだとご理解ください。
ああ幸せ。食べ終わるのが惜しい美味しさです。
せせりも振袖も食べたいですけど(笑)、何だか手当たり次第食べるのは憚られるので今日もここまでにします。
この店にその日ある串を全部食べた猛者もいるそうですが(笑)、大草さんはちょっと迷惑そうな顔をされているので、もう少し食べたいなと思うところで止めるのが大人ってもんですよね。
ガパオライスは普通盛りで。
名古屋コーチンのスープを張ったコクの深いガパオライスです。
毎度このパラリとした長粒米の食感を楽しみにしています。
これが締めにいただけるなんてありがたいです。
デザートは焼いたメレンゲ。
卵白が濃いので生地が厚くてしっかりしています。
ほんのりチーズの香りのするクッキーが敷いてあってミントの葉がアクセント。
奥様はパティシエの経験をお持ちなんだろうか、品の良い軽い舌触りのデザートでした。
お腹が膨れた甘いもの苦手なおっさんでもとても美味しくいただけました。
今日もアカデミー賞主演男優賞、主演女優賞、作品賞、監督賞総ナメクラスの3時間でした。
降圧剤のお世話になってから意識して体重を落としていますが、今日だけは解放。
欲望を満たして大満足です(笑)。
今日も本当に驚異的な焼鳥コースを堪能させていただきました。
感謝感謝です。
ご馳走様でした!!!
ちなみに今日は提灯・・・え?売り切れですかそうですか。
せせりと振袖と提灯は次回のお楽しみということで(笑)。
柳新道通りからは奥まっていて見えない看板 隠れ家感のある店です
まずはハイボール 焼鳥食べ始めたら日本酒です こちらの日本酒の品揃えはとても好みです
このスナップエンドウがまた美味しい スーパーで売っているものとは全く違います
この店で知った玉川の常温熟成酒 あまりに美味しいのでつい飲み過ぎちゃいます(笑)
岩手阿部鶏の白レバー 脂たっぷりですが案外あっさり感じるのが焼きの技術なんでしょうね
つくば茜鶏のささみサビ焼き オオクサで必食の1本
ポテトサラダ サツマイモがほんのり甘くて良い口直しです
岩手阿部鶏のハツ 丸ハツです 弾力があってとてもジューシー
京地鶏の肩肉 巨大ですそして超美味しいです
お新香は手元に置いて酒のアテにします
岩手阿部鶏のハツ元 これで何羽分なんだろう
奥久慈鶏の親子丼 出汁も卵も同じです
トロットロの親子丼 これ飲める親子丼です(笑)
京地鶏のモモ 本日の焼鳥で一番大きい串でした 重たい焼鳥ってなかなかないです
好みの酒ばかりで目移りします 隠し酒もいっぱいあるような気がします(笑)
大山鶏のはらみ コショウとニンニクが効いています
京地鶏を叩いて作ってある雲呑スープ 出しがまた美味しい
25BYの十旭日です 独自に熟成させているなんてマニアックですね〜
見て見てこの陳ね色 ほうじ茶のような色してますが日本酒です 美味しいです
完熟トマトサラダ バジルとパルミジャーノがポイントです
伊達鶏の手羽 これも巨大な手羽ですね 骨もしゃぶり尽くします
追加1 つくば茜鶏の羽子板 もう美味し過ぎて言葉を失います
追加2 水濠赤鶏のソリ 再び沈黙ただ只管咀嚼するのみ
追加3 様々な部位を包丁で叩いて作る団子 いろいろな旨さが凝縮した究極の焼鳥
鶏の置物に変わってました これも硯に足す水入れのようですね
長粒米で作るガパオライス 本場のガパオライスより段違いに美味しいと思います だって出汁が違うもん
デザートの焼いたメレンゲ 卵白が濃いのでメレンゲが厚くできます
2020/04/05 更新
2020/01 訪問
ただいま絶賛どハマり中 美味しすぎる焼鳥と一品料理の絶妙コラボ
2019年末に初めて伺って、夫婦揃ってどハマったオオクサにやって来ました。
この細い路地だらけの荒木町界隈を歩き回ってどこにどんな店があるのか探検するのも楽しいですが、柳新道通りのさらに路地にあるこの店に行き当たったのは、運命の出会いかもしれません(と勝手に紐付ける)。
ご主人に今年は初めてですよね、と言われ新年のご挨拶。
今年も美味しい焼鳥たくさん食べさせてくださいねとお願いしました。願掛けみたいだ(笑)。
早速ビールで乾杯。いつものようにコースの開始を焼き台見ながら大人しく待ちます。
年季の入った焼き台ですが、火の熾き方のクセとか焼き物によってどこに置くかとか大体決まっているようですから、すでにご主人の身体の一部みたいなものなんでしょうね。
バーのようなミニマルな空間で焼き台が異彩&独特の存在感を放っています。
焼き始めると目が釘付けになっちゃうんですよ。
本日最初の一本は、甲州赤鶏の白レバーです。相変わらずでデカい&重いです。
串を持って重く感じる焼鳥ってこれまではほとんど経験がありません。
表面は火が入ってピンと張っていますが、噛むとトロッと口の中で崩れてとてもクリーミー。
舌触りも塩の加減も素晴らしいです。
白レバーは脂肪分が多いのでポン酢で和えてさっぱりいただくこともありますけど、こうして表面だけさっと火入れして食べさせてもらうとまるで白子のような食感で、しかもとても上品な味と香り。今日もスタートから抜群に美味しいです。
白レバーとレバーは何が違うのか伺ったところ、別に定義があるわけではないので、料理する側が脂肪が付いていて白レバーだと思えば白レバー、そうでなければ普通のレバーという区分&呼称だそうです。白レバーって要は脂肪肝ですもんね。
適度に運動させて平飼いする地鶏に脂肪肝が多いとは想定しにくいですが、それにしてもこの白レバー、美味しいです(笑)。
奥様が持ってきてくれたアンチョビオリーブをいただいてご挨拶。今年もよろしくお願いします。
この家庭的な一品料理とご主人の大きくて美味しい焼鳥の組み合わせがとても好きです。
まさに夫唱婦随&嫁鶏随鶏の見事なコンビネーションですね。
奥様ちょっとお疲れなご様子、この時期寒いですから体調管理にご留意ください。
前回いただいてとても美味しかった玉川の古酒にチェンジして、口の中を整えてから次の串を待ちます。
つくば茜鶏のささみサビ焼きが出てきました。
毎回使う分だけ山葵を擦り下ろしているので、香りが良くて山葵の辛味も爽やかに伝わってきます。
ふんわり柔らかく表面だけ火入れしてあり、茜鷄の甘みとあっさりしているのに口に残る上品な旨味が楽しめます。
大きいんだけど美味しくてすぐ全部なくなっちゃう。
次回から全部2本ずつ焼いてもらえないだろうか(笑)。
奥様が大好物のブッシュ・ド・ノエルじゃない薩摩芋のポテトサラダを持ってきてくれました。
小さいお皿で出されますが結構ボリュームがあって、サツマイモの甘みとピンクペッパーの辛味とマヨネーズの酸味が堪りません。
初めて食べた時は焼鳥の合間に甘いものが出てくるのにビックリしましたが、慣れると出てくるのが待ち遠しくなる一品になりました。
意外なことに日本酒にも合うので、焼鳥とお酒をつなぐ敏腕マネージャーみたいな存在(笑)かな。
続けて奥様がお新香を出してくれて(この寒い時季にしっかり漬かってます)、続いて媛っこ地鶏のモモが登場。
表面の皮はパリパリクリスピーに焼けており、中はとても気持ちの良い肉の弾力と肉汁が同時に楽しめます。
皮と肉と肉汁が一気に口の中で混じって激ウマです。
炭火の熱とご主人の静かな情熱が籠っている串ですね。かなりヤヴァいです。感激です。
奥様が今度は奥久慈軍鶏の卵のスクランブルエッグを出してくれました。お、新作だ!
卵にたっぷりの出汁を含ませてトロトロに仕上げてありますね。
これはすごく美味しいです。温度の加減が絶妙。これから毎回食べたい味です。
まだ焼鳥3本だというのに早くも盛り上がっている気分が少し冷静になります。
でもご主人が甲州赤鶏のハツ元を目の前に置いてくれたのでまた気分が高揚(笑)。
約20羽分くらいと仰るハツ元が串にきれいに刺さって登場です。迫力がありますね。
こちらのハツ元を超えるのは現在のところありません。火入れも香りも味もマイベストです。
ご主人の手元を眺めながら呑んでますけど、こまめに炭の状態はチェックされますが本当に静かな焼き方で、やたらと串を動かしたり返したり持ち上げたりといった忙しない動きはほぼ見ることがありません。
脂が落ちて火が上がったりすることもほとんどなく、見ていて惚れ惚れする焼き方です。
美と旨さは細部に宿るってことです。
奥様がいつもの完熟トマトとオニオンと紫蘇のサラダを出してくれます。
これも大好物です。こちらのトマトは完熟し切っていて(って変な表現ですけど)果物のような甘さに酸味とパルミジャーノの旨味が加わってゴージャスな味なんです。
毎回このトマトが楽しみ。トマトとチーズのグルタミン酸は相性抜群ですね。
その美味しいトマトを食べている時も、視線は焼き台へ(笑)。
ご主人が団子を焼き始めましたので気持ちがソワソワ落ち着きません。
串に大きな肉の塊を1つ2つ、そして3つとしっかりつけてジュゥと焼きます。
金属のヘラを使って丁寧に形を整えつつじわじわ焼けていくのをご主人も我々も見守ります。
店内はいつの間にやら満席です。我々以外の6人は全員女性です。
女性に人気のある焼鳥屋だったんでしょうか。
皆さんここの大きい焼鳥を美味しそうに召し上がっています。
健啖家の女性がお越しになっているのかもしれませんね。良いことです。
団子が良い感じに火が通って我々の前に置かれました。
香りが本当に素晴らしいです。毎回いただく度に感激する美味しくて肉々しい団子です。
つくねというレベルの大きさではありません。まさに肉団子どーんです。
噛むと溢れ出す肉汁を一滴もこぼすまいと口を皿にして(笑)いただきます。
多分変な食べ方してると思いますが、肉汁をこぼすよりマシです。
っていうくらい、この団子も大きさと美味しさは群を抜いてるってことです。
堪らん、もう5本は食べたい(笑)。
団子を焼き終えると間髪を容れずに、焼き台の上の網でお餅を焼き始めましたよ。
こんがりとメイラード反応を起こしたお餅は一旦奥様の手で奥の厨房へ。
しばらくしてお雑煮ですと目の前に置かれました。
炭火で炙ったお餅は文句なしに美味しいですが、名古屋コーチンの出汁のお雑煮となれば更に美味しくなります。
餅の甘みと出汁の品の良い旨味が合わさってもう一度お正月を過ごしているみたいな気分です。
そういえばこちらで24BYの悦凱陣の薄濁り興をいただいて、自宅で令和2BYを飲んで感激したことを思い出しました。
今年はオオクサさんのおかげで年明けから贅沢な時間を過ごさせていただきました。
この時季にまたお雑煮がいただけるのは何だか嬉しいです。
お雑煮でもう一度正月気分を楽しんだ後は大山地鶏のはらみが登場。横隔膜と言われる部位ですね。
コリッとした食感なのにとてもジューシーです。これも美味いです。
もうお酒が進んで仕方がありません(笑)。
葉物野菜のサラダを挟んで、今度はつくば茜鶏のせせりです。
小さい獅子唐が挟んであるのが良いアクセントですね。
程よい脂は感じますが筋肉質で噛み応えがあります。噛むほどに旨味が溢れ出す感じ。
これもご主人の火入れの見事さだと思います。本当にどの串も美味しくて次は何?と気が逸ります。
お酒を飲みつつ待っていると、じっくり焼かれた手羽が置かれました。
でも、これで焼き物は最後で後は食事になりますが・・・と聞く度に寂しくなるお言葉が(笑)。
時間も決まっているので、追加で名古屋コーチンのムネを一本だけお願いして、この巨大な手羽先と手羽中と格闘します。
見るからに美味しそうに焼き上がった手羽はテリテリ黄金色。
骨が太くて身がたっぷりです。火入れが完璧でふっくら焼けて膨らんでおり食べ応えがありますね。
ほんのり甘みもあります。
太めのやや平たい角串に刺してあって身離れが抜群、よく考えられている焼鳥です。
いつも感心しっ放しです。
では追加の名古屋コーチンのムネを。
名古屋コーチンは脂の香りが素晴らしくて肉の弾力とコクが堪りません。
しっかりとした歯応えなのにジューシーな味わい、火入れが完璧だとここまで旨味を引き出せるんですね。
本当に美味しい焼鳥でした。これが本日最後とは、もっと食べたいよ。
締めのガパオライスは大盛りにもできるそうですが、この後もあるので普通盛りでお願いしました。
奥久慈軍鶏の卵を使った目玉焼きに野菜と鶏肉と鶏出汁がたっぷりで、締めにふさわしい優しい味です。
シャキシャキっとした玉ねぎとパプリカも気に入ってます。
いただく度にどんどん好きになる味です。オリエンタル親子丼って感じかな。
次こそ絶対大盛りにしよう。
ご馳走様でした。
今日も本当に美味しかったです!
柳新道通りのさらに路地にあります 店はこの写真の左側ですが入口は撮り忘れました
甲州赤鶏の白レバーです 白子みたいにクリーミーでした
いつものアンチョビオリーブ これを食べないとオオクサは始まらない
前回空けちゃった玉川の古酒 また入ってたのでまた呑んじゃいました(笑)
この陳ね色がそそります ついつい呑んじゃう美味しさです
つくば茜鶏のささみサビ焼き ささみの味が濃い 山葵もよく効きます
薩摩芋のポテトサラダ ピンクペッパーなのが見た目も味も引き立ててます
蕪と胡瓜と白菜のお新香 箸休め&酒のアテです
媛っこ地鶏のモモ これが絶品だった 表面のクリスピーな皮が堪らない
奥久慈軍鶏の卵のスクランブルエッグ 色も含めて濃厚&出汁が素晴らしい
甲州赤鶏のハツ元 あと10本は食べたい
完熟トマトとオニオンと紫蘇のサラダ
巨大なつくね つくねというレベルではありません 巨大な肉団子焼です
1月はお雑煮が出ます 炭火で炙ったお餅がとても美味しい
大山地鶏のはらみ よく横隔膜って言いますけど鶏には横隔膜ないんだよなぁ
グリーンサラダ 野菜が多く出てくるのは焼鳥とのバランスを考えてのことなんでしょうね
つくば茜鶏のせせり これこそ旨味の塊です
手羽焼きです これも巨大です
追加の名古屋コーチン ムネ肉です 皮が絶品なんです!
締めのガパオライス オリエンタル親子丼ですね
2020/01/28 更新
2019/12 訪問
完璧な火入れと極上の素材 美味し過ぎて笑いが止まらない
2019年最大の発見、オオクサです。
前回伺った際にあまりに美味しくて衝撃を受け、間を置かずにまた伺いました。今月2回目です。
ざっと数えてみたところ2019年には21軒の焼鳥屋に合計33回伺っているんですが(一番行ったのは神保町の酉たけでした)、こちらが現在のマイベスト、ダントツのNo.1です。
今日は前回食べなかった部位の焼鳥も追加して食べちゃう気満々でお店にやってきました。
もちろんお腹も十分に容量を空けてありますよ(笑)。
前回と同じカウンターの一番入口側の席に陣取って、ご主人の用意ができるのを待ちます。
このお互い落ち着く間があるのも良いですね。
開店祝いの胡蝶蘭などは大分片付けられていて(店先には置いてありました)、前回よりさらにミニマルな空間になっています。
これが本来のスタイルというか狙いなんでしょう。
ご挨拶の際にそんなにいろいろある訳じゃないんですから飽きちゃいますよとご主人から言われ、いえ美味し過ぎてすぐにでもまた食べたいと思って来ましたとお伝えしました。
気に入った店には通い詰めるタイプなんです。
でも他のお客さんもきっと虎視眈々と狙っているでしょうから、毎月1回来られたら良いなと思っています。
今日は名古屋コーチンとつくば茜鶏をメインに焼いて下さるそうです。
ではまずお酒から。前回と同じくヱビスの小瓶をいただいて喉を潤した後に熟成酒があるのが目にとまり、玉川をお願いしました。
2018BY山廃無濾過生を一夏常温で寝かせた熟成酒とのことで素晴らしい飴色です。
見た目ほど甘くはなく、少しトロみがあって旨味と酸味のバランスがいいです。とても美味しい酒です。
玉川で常温熟成した酒を出しているとは存じませんでしたが、これは見つけたらマストですね。
最初に焼き上がって出て来たのは岩手あべどりの白レバー。
表面は綺麗な焼色がつき内部はほんのり火が入っている程度です。
早速いただくととてもクリーミーで口の中で蕩けてしまいます。
レバーの甘みと旨みが一気に口の中に広がっていきなりテンションが上がりますよ。やはり火入れは完璧です。
最初から美味し過ぎ。初めて行ってから何度も予約の電話を入れていたワイフも大喜びです。
奥様が奥の厨房から出て来てアンチョビオリーブを置いてくれました。
これ、前回もいただいてとても気に入ったので、近所のイタリア食材屋で量り売りしているのを発見して買って来ました。
ワインにぴったりなんでしょうけど、私は玉川の熟成酒にもよく合うと思います。
アンチョビのようにはっきりした味にはむしろ日本酒がベストかな。
お次はつくば茜鶏のささみサビ焼です。
これも前回いただいて思わず唸った一本でした。弾けるような膨らみがあって中に旨みが閉じ籠っている感じ。
噛むと淡白な旨みが溢れ出て山葵の香りが良いアクセント。
ただ美味しいだけじゃなくて香りも素晴らしいです。ささみってこんなに食欲を刺激する香りがするかなっていうくらい。
これも火入れがお見事だからですよね。
ご主人の手元を見ていると、他の焼鳥屋の焼き台の前のような動きはほぼありません。
腰を屈めてうちわで煽ったり頻繁に場所を動かしたりという感じではなく、焼き台の上でじっくり待つ感じの静かな焼き方です。
もちろんこまめに位置を変えたり上下を逆にしたりもするんですが、手を合わせてじっと見守っていたりしてとても静かです。
炭火だけはとても細かくチェックされています。これが絶妙な火入れにつながっているんでしょう。
それと金属のヘラを使って形を整えたり少し押し付けたりと手の代わりに便利にお使いです。
もう見ていて全然飽きません。見惚れちゃう(笑)。
お次は奥様が茄子とモロヘイヤのスープを出してくれます。
名古屋コーチンのしっかりと強い出汁が取れていて美味しいスープです。
前回、隣り合わせた客がこのスープを飲んで「口の奥行きが広がる!」と意味不明なことを口走っていたのを思い出してニヤニヤしながらいただきました。
美味しいっていう表現はいろいろあるものだなと。
そうしたらワイフが「口の奥行き広がった?」と聞くので、20mくらい広がったよと答えました。
夫婦を長くやってると思考回路も似てくるんでしょうか(笑)。
さて、玉川の熟成酒をもう一杯いただいてお次は名古屋コーチンの羽子板、尾のつけ根の近くの肉ですね。
せせりと同じくよく動いている部位なので本来は脂が少なくてさっぱりしているんですが、こちらの羽子板は噛むとじわっと脂があって肉にはとても弾力があります。
ふっくら焼けているんですね。もうめちゃくちゃ美味しいですよ。
美味しくてゲラゲラ笑っちゃいそう。
奥様が絶妙な合いの手を入れてくださいます。今度はサツマイモのポテトサラダです。
ゴロゴロとしたサツマイモにマッシュしたサツマイモが絡んでとてもいい感じ。
このほんのりとした甘さが良いアクセントですね。
焼鳥屋で甘いものってデザート以外まず食べませんから、一息つく感覚が好きです。
時節柄ブッシュ・ド・ノエルっぽくも見えますよ。
玉川が終わったので今度は悦凱陣の興の熟成酒をいただきます。
令和元年ヴァージョンの興がちょうど自宅に届いたばかりですが、こちらのは24BYですから7年ものですね。
この酒は丸尾本店では熟成させていませんので、酒屋が独自に置いて販売しているようです。
ご主人からもうお母さんがラベルを書いていないので、年号だけ書き換えて昔のラベルを使い回ししていることや「興」の文字が一画少なくて縁起を担いでいることなどを教えてもらいました。
すごい!焼鳥の達人だけじゃなくて丸尾さんの酒にも詳しいなんて!もう最高です。
もっとじっくり話をお聞きしたいものです。
こんな調子でレビュー書いてたら1万字超えちゃいそうなので(笑)いただいたものを簡潔に記します。
◎丸ハツ ハツの内膜のおかげでぷるんとした食感で柔らかいです パンパンに張っていて旨みたっぷり
○お新香 さっぱりした浅漬けです 赤パプリカが色も味も良いアクセント
☆モモ ものすごい旨み&脂が美味し過ぎです 驚異的な美味しさで悶絶&爆笑 感情のコントロールが効かないよ
◎塩トマト 青紫蘇が乗っています すごい濃厚な旨味でびっくり こんなに美味しいトマトが日本にあるなんて
◎団子 この団子を食べたら他の焼鳥屋ではつくねは食べられない 肉汁大爆発です また爆笑(笑)
○焼柿 軽く炭火で炙って甘みが増した柿です ミントの葉が乗っていてデザートのような一品
◎せせり もうなんでこんなに美味しいのか あと10本は食べたい旨さです 獅子唐が効いてます
○グリーンサラダ 気を落ち着けるのにいただかないと興奮して笑いが止まらなくなります
◎手羽 手羽先と手羽中が合わせてある串です これでコースが終わりかと思うと悲しいでも美味しい
お酒もたっぷりいただいて、コースはあと食事を残すのみです。
追加でガンガン食べるつもりが意外とお腹が膨らんでおり、ワイフはもうお腹いっぱいらしいので2本だけ追加。
本当はもっと食べたいけど焼鳥と一品料理が交互に出てくると結構お腹に溜まるものですね。
焼鳥だけ集中していただきたい気持ちもありますが、このスタイルも大好きです。
奥様の手料理もとても美味しいし、何より焼鳥とは違った味わいで口直しができるのがいいです。
追加はハツ元とソリレスです。
両方とも前回いただいて美味し過ぎたので、もう一回食べて味の記憶を定着させておこうかと。
ハツ元はマイギネスです。前回お代わりしたくらい好きです。こんなに見事な火入れのハツ元は他にないです。
美味しいという次元を超えてます(大袈裟だ)。
ソリレスも異常に美味しい。相変わらず巨大です。
ソリの周りの肉と一緒に切り出してあるのでこの大きさですが、ソリもモモもプルンプルンでとてもジューシー。
中に旨みを閉じ込めるご主人の焼きが一番真価を発揮するのがこのソリレスだと思います(あと団子も)。
鳥スープをいただいて(これも出汁が強烈に出ていて塩だけで十分美味しい)、ガパオライスが登場しました。
大好きな長粒米のガパオライスにはモモ肉がゴロゴロ入っていてスープもたっぷり、奥久慈軍鶏の卵の目玉焼きが甘くてトロトロです。
よく混ぜて食べると最高です。大盛りにすれば良かったよ。
でも次回はこれをお土産に包んでもらって、その分焼鳥食べようといけない考えが頭を過ぎりました(笑)。
もっと食べたいのにもう終わり。
今日は日本酒もかなりいただいて大満足です。
あまりに美味しくて幸せだったのであっという間でしたが、19時にお邪魔して既に22時を少し過ぎていますから3時間以上居座った(笑)んですね。ご迷惑お掛けしました。
お店を出ると、今日はご主人も見送りに出てきてくださいました。
わざわざありがとうございます。
少し立ち話して焼鳥とお酒で火照った身体を寒風で冷やします。
やはり最初の強烈な印象は変わりがありませんでした。
変わるどころかさらに印象が強くなりました。
レビュー書いているとまた涎が(笑)。
ああ、また食べたい・・・
ご馳走様でした!!!
お店の外にはまだ胡蝶蘭が置いてありました 美しいです やっぱりバーみたいですよね
玉川の山田山廃純米酒を常温熟成してあります
こんな飴色ですけど甘くなく旨味と酸味のバランスが素晴らしい 自宅に常備したい酒です
岩手あべどりの白レバーからスタート 最初から美味し過ぎ
アンチョビオリーブです フレッシュな大粒のオリーブで塩気は控えめ
ささみサビ焼 大きくて食べ応えがありますが旨みが強くてあっという間になくなります
茄子とモロヘイヤのスープ 名古屋コーチンの出汁が強烈に美味い
本日の衝撃 名古屋コーチンの羽子板です こんなにジューシーな羽子板は食べたことない
サツマイモのポテトサラダ ブッシュ・ド・ノエルみたいです
悦凱陣の薄濁り 興です 24BYのひね酒です お酒も旨過ぎ
24BYのラベル 興の文字が一画少ないことを教えてもらいました
こちらが自宅に届いた令和元年ヴァージョンの興 文字は全く一緒ですからご主人の仰る通りコピーして使っているんですね
丸ハツです 内膜をひっくり返して表に出してあるのでぷるんとしていて柔らかい
浅漬けのお新香 ピクルスが良いアクセントです
本日の衝撃第2弾 モモ焼がここまで美味しいともう笑うしかないです
この完熟トマトがまた美味しい 玉ねぎと青紫蘇で立派な一品料理です
やっぱり衝撃の団子 これは本当に美味しい タレと塩一本ずつ食べたいです
軽く焼いた柿 甘みが引き立ってミントの葉が爽やか
驚愕のせせり もう言葉がありません
サラダいただいて一旦落ち着きます
コースの最後 手羽です 手羽先と手羽中の組み合わせ
追加のハツ元 これを食べないとこの店に来た意味がないくらい好き
衝撃のソリレス 巨大です 大きさ以上に美味しいです
鳥スープも旨みが強くて出汁の美味しさが際立ちます
名古屋コーチンの出汁たっぷりのガパオライス 大盛りにすれば良かったよ
2020/01/08 更新
2019/12 訪問
【禁煙】出会ってしまった 塩加減と火入れが絶妙な最高の焼鳥
今年に入ってから頻繁に焼鳥モードに突入するワイフが、以前から気になっている焼鳥屋が歌舞伎町にあると。
食べログで検索すると席数は少ないけど、食べた方は皆絶賛しているので私もぜひ行ってみたかったのですが、何度か思い出しては電話するもののタイミングが悪いのか予約が取れませんでした。
どうも私は新宿が鬼門のようで、相性が良くないみたいです(笑)。
で、その店が新宿歌舞伎町から四谷荒木町に移転したと聞いて、早速電話したら、当日にも関わらず17時から19時半までの席が確保できました。
これで私と新宿との相性が良くなかったことが再認識されました(笑)。
ということで四谷三丁目で下車し、いそいそと荒木町にやって来ました。
相変わらず荒木町は昭和の風情が残る佇まい。
こういう街はいつまでもこのまま残って欲しいものです。狭い迷宮のような路地に沿って縫うように歩くと、本当にここもあそこも、あ、ここも入ってみたいと思える店が立ち並んでいて、散策するだけでワクワクするところです。
で、移転先に来てみると、入口のガラス戸から店内がよく見えるカウンターバーのような雰囲気の店でした。
うろ覚えですけど、ここは以前バーじゃなかったかな。
11月11日に移転オープンされたそうで、全部ピカピカに真新しいですが落ち着いた空間です。
コンクリートとモルタル打ちっ放しのソリッドな店内はカウンターのみ8席、外から覗いた印象以上にバーのような雰囲気があります。
バーと違うのはウイスキーやハードリカーを置く棚がないってことくらいでしょうか。
それと焼き台ですね。この焼き台だけはものすごく年季が入っていてピカピカの店内で異彩を放っています。
店主も焼鳥屋ではなくバーテンダーのようなミニマルな雰囲気で、ねじり鉢巻してへいらっしゃいっ!的な焼鳥屋とは全く違います。
店内に開店祝いの胡蝶蘭が所狭しと置かれているのもバーっぽい雰囲気を演出しています。
でもここは焼鳥屋。どんなものがいただけるのか楽しみです。
こちらにどうぞとカウンター越しに案内されて一番入口寄りの席に着くと、店主から分かりにくくありませんでしたか?と開口一番聞かれました。
確かに分かりやすい場所とはいえませんが、勝手知ったる荒木町なので(笑)大丈夫です。
杉大門通りもこの店がある柳新道通りも車力門通りも楽しいです。
反対に、よくぞここを移転先に選んでくれたものだと店主の慧眼に感心しているくらいです。
歌舞伎町の店には何度か電話したことがあるけど席が取れなかったんですと話しかけると、少し間があって、来なくて良かったですよ狭かったですから、と応じてくれました。
メニューはなくて(お酒のメニューはあります)5,500円のコースのみ、串8本と合間に料理が出て締めに食事をお出ししますが何か苦手なものお嫌いなものはありませんか?お腹がいっぱいになったら途中で言っていただければ調整します、と丁寧に説明してくださり、美味しければ皿まで食べちゃう夫婦(笑)は、大丈夫です特にありませんとだけお答えすると本日はよろしくお願いしますとご挨拶をいただきました。
こちらこそ宜しくお願いします!m(_ _)m
寿司屋でこういう挨拶をするのは良くありますが、焼鳥屋ではあまり経験がありません。
鳥田中の田中さんはいつも丁寧に挨拶されますけど、割烹時代からの習慣(とても良い習慣だと思います)だと思っていたので、ここからオンみたいな感じで気持ちが良いです。
焼鳥食べるぞスイッチが入ります(笑)。
さて、恵比寿の瓶ビールを飲みながら何から出てくるのかなと待っていると、奥の厨房から奥様らしき女性が出て来て、目の前に小さい器を置いてくれました。
声の感じですぐ予約を受けてくれた方だとわかりました。ありがとうございます。
出て来たのはお通しで、アンチョビオリーブです。これもバーっぽいな。
ウイスキーが欲しくなる味です。
飲み物のメニューにはハイボールもありますね。
あ、ワインは置いておらず持ち込み料3,500円だそうです。
日本酒は悦 凱陣や宗玄、風の森、長珍、奥播磨、秋鹿、酉与右衛門(酉と与で一文字ですが漢字変換できないんですね)など我々の大好きな酒ばかり揃ってます。この店とは相性が良さそうです。
と、店主から宗玄、風の森、長珍、酉与右衛門は昨日までで全部なくなってしまったと(笑)。
あら、残念。では悦 凱陣を冷やでいただくことにしました。もうすぐ丸尾本店に買い出しに行く予定だし。
こちらは一合をお猪口2つでというスタイルではなく、一人一杯なのでワイフは奥播磨です。
しばらくして、目の前でじっくり焼き上げた最初の焼鳥がやって来ました。
ささみサビ焼きです。お皿に置く際に店主が今日は名古屋コーチンとつくば茜鷄を焼くとのこと。
ささみはつくば茜鷄だそうですよ。
さっぱりした塩味で、身がふっくら膨れています。これはもう食べる前から美味しい証拠です。
中までしっかり火入れされているのに若干レアな部分を残してあって、絶妙な火入れ加減。
山葵も効いていてとても美味しいサビ焼きに仕上がっていました。文句なしの旨さです。
サビ焼きが食べ終わったところで、奥の厨房から奥様が何か持って来てくれました。
茄子とモロヘイヤのスープだそうです。スープの出汁は名古屋コーチンの骨で取ったとか。
しっかりと強い出汁が取れていて美味しいスープでした。
隣の客は興奮気味に口の奥行きが広がる!と言っていました。
意味は不明ですが、きっと美味しいって言いたかったんでしょうね(笑)。
焼き場ではさっきから焼鳥とは思えないデカイ肉が焼かれています。
さて、これはなんだろうと思っていたら暫くして、ソリですと言われて目の前に置かれました。
私の知っているソリの3倍はあります。モモと一緒に切り出して焼いているんだとか。
これは名古屋コーチンの雌だそうですよ。
名古屋コーチンは大型の鶏ではないですから余程大きく切りつけているんですね。
皮もそのままなので表面はパリッと香ばしく、中はしっとり&プリッとした鶏肉の極上の美味しさが楽しめます。
アツアツなので猫舌の人は絶対無理だと思いますが、できればアツアツのうちに頬張ってもらいたいめちゃくちゃ美味しい串でした。
こんなに美味しい焼鳥食べたことない鴨、あれ、かも。
一串いただくごとに奥様が厨房から何か出してくれるんですが、次はポテトサラダでした。
さつまいものポテトサラダで、ほんのり甘くソリとモモの脂でいっぱいだった口の中をさっぱりさせてくれます。
畳み掛けるように焼鳥を食べ続けるのも大好きですが、焼鳥と小皿料理が交互に出てくるのも都度焼鳥の印象が強まって悪くありません。
ミネラルウォーターをもらって(大好きなFUJIでした)一息ついたところで三岳のお湯割に変えました。
こちらの焼鳥は大きくて旨味がとても強いので、三岳のお湯割ととても相性が良さそうです。
お次はハツ元。つなぎですね。
くにゃっとした食感を損なわない見事な火入れで、ハツ元独特の旨味が堪能できます。
しかも一串に5〜6つ刺してあって、ああもっと食べたいと思いつつなくなる感じがありません(笑)。
口に入れてしっかり味わってから三岳のお湯割を呑み、美味しくて身悶えする訳ですね。
ハツ元、美味し過ぎです。
ハツ元をいただいて身悶えしている最中に、焼き台にオレンジ色の丸いものが置かれました。
鶏肉の部位ではなさそうでしたが、さっと表面に熱を入れてすぐに奥の厨房へ。
出てきたのは生クリームとミントの葉が乗った柿でした。焼きコンポートみたいな感じです。
軽く炙った柿は甘みが増していてミントがとても良い口直しになります。
焼鳥食べたくて次何!?みたいな逸る気持ち(笑)を適度に宥めてくれる味ですね。
柿を炙った後、店主が冷蔵庫から取り出したのはつくねの材料でした。
焼き台の前で串に肉をぐいぐいとつけていきますが、とても所作が綺麗なので眺めながら呑めます。
円柱状ではなく四角柱状に串につけて焼き台に並べ、一面ずつ焼いては90度返して左に置くというローテーションを繰り返すと徐々に焼き色がついて来ます。
火加減を手の平でこまめに確認し、炭の熾き具合は常に注意を払って見ていらっしゃいますが、鳥しきのようなアクティブな焼き方ではなく、どちらかというと焼けるのを静かに見守る感じでしょうか。
独特のスタイルがある焼き方ですね。見ていて飽きませんし楽しくて仕方ありません。
霧吹きを使わないのも個人的に好きです。
待つこと10分弱、つくねが焼き上がって目の前に置かれました。
焼いてこの大きさですから、焼く前のボリュームは見た目以上にあった筈。
肉はミンサーで細かくしたのではなく包丁で叩いている食感もあります。混ぜているのかな。
とにかくジューシーで脂が滴り落ちるのがもったいなくて、上向いて垂直に口に入れて食べました(笑)。
焼鳥というより、肉を頬張っている感じ。
ハンバーグではなくステーク・アッシェです。
これは美味し過ぎるというか人生で一番美味しいつくねです。
しばし陶然としてしまいました。マイギネス更新。
奥様がグリーンサラダを出してくれて、今食べたつくねの美味しさはなんだ!とワイフと語り合っていると(バカです 笑)、次にレバーが出て来ました。
あ、タレにつけて焼いてます。一串に7つ刺さっている迫力のレバーです。
とてもあっさりした味わいのタレですが、適度に焼けたレバーの上に纏わりついていて、塩とはまた違った上品な香りがいいですね。
塩粒がレバーの表面に焼き付いて残っているので、それも味わいを深めてくれます。
口の奥行きは広がりませんけど(笑)、我々の舌を成長させてくれる印象的な味でした。
奥様が次に出してくれたのは(何が出てくるのかだんだん楽しみになって来ました)トマトのサラダでした。
さっき店主にこれ使うよって見せてたトマトだ。
完熟のトマトで大葉と玉ねぎのピクルスが乗っています。にんにくチップがとても良いアクセントになっていますね。
ドレッシングの酸味とトマトの甘味がいい感じ。口直しにぴったりです。
さあ、次の串は何かな?やはりタレで焼き上げたはらみでした。
鳥類には横隔膜はありませんけど、筋肉の膜であることには違いはありません。
タレをつけて焼くとどうしても表面が焦げるので、細かくハサミを入れていきます。
店主は几帳面な方とお見受けしました。
出て来たはらみはとても柔らかい。この柔らかくて弾力のある食感が好きです。
タレが少し甘く感じましたが、はらみの上に細かく刻んだにんにくが乗せてあるからでしょうか。
部位ごとに一番美味しい食べ方をプレゼンしてくれてます。
奥様がきゅうりと柚子の効いた白菜のお新香を出してくれて(あれ写真がない)、摘んで三岳のお湯割を飲んでいる間に店主が焼き上げたのはセセリでした。
これもタレです。
串には獅子唐も刺してあります。
適度な脂と弾力のある味わい深い肉が好みでソリと並んで一番好きな部位ですが、こちらのセセリはとても上品なタレの香りを纏って出て来ました。
しかも7つ刺してあって食べ応えも充分。セセリの美味しさを堪能しました。
美味しくて言葉がありません(笑)。
言葉を失っている我々に、店主から「次の手羽先で焼き物は最後になります、その後スープとお食事を出させていただきますが何か追加があれば承ります」との声が掛かりました。ああ、もう終わりか。
あっという間でしたが、すでにお店に入ってから2時間経っていました。至福の時間はすぐに過ぎちゃうものですね。
ワイフは追加はもうお腹に入らないというので、残りの時間を考えて2本だけ追加をお願いしました。
異常に美味しかったハツ元をもう一度、それと振袖です。
時間が許せばちょうちんも皮もさえずりも丸ハツもナンコツもなんでも(笑)食べたいんですけど。
手羽先はこの店としては普通サイズなのでしょうけど、これもかなりのボリュームです。
アツアツで食べるのが難しいですが、熱いうちに頬張りたい気持ちが先立って、口の周りをベタベタにしながらいただきました。
手羽の皮がパリッと焼けていて素晴らしい美味しさ。塩加減も火加減も完璧です。
骨の周りについている肉がまた香りが良くて&プリンとしていてもうあと5本は食べたい。
でももう時間がありません。
ハツ元はワイフが先に一口。内臓系はあまり得意ではないワイフが絶賛しています。
こんなに美味しくて香りの良いハツ元は食べたことがないそうです。
もちろん私もです。だから掟破りの逆サソリ、じゃなくてお代わりしたんですよ(笑)。
そして振袖です。手羽元の内側ですね。
手羽よりは脂は少ないですが、肉の旨味が強くてジューシーです。
これも塩加減と火入れが完璧でした。こんなに美味しい焼鳥はなかなかありません。
ああ、もっと食べたい。
締めの食事の前に鳥スープが出て来ました。
最初にいただいた茄子とモロヘイヤのスープよりも温度が高く、香りがよく立っています。
名古屋コーチンの旨味が溶け込んだあっさりしたスープでした。
シンプルに鶏の持つ旨味が味わえます。
コロリと小さい鶏の肉団子が入っていて、ああ、つくね美味しかったよなぁ〜と約1時間前の思い出(笑)に浸れる味でした。
でもこれ飲んじゃうと食事で終わりなんですよね(泣)。
食事はガパオライスでした。長粒米を使うとは嬉しいです。
子供の頃に日本で深刻なコメ不足が発生した時、長粒米が東南アジアからかなりの量輸入されたのですが、日本人には不評ということであまり流通しなかった記憶があります。
我が家でもあまり評判が良くなかったのですが、私だけスープで炊き直したり炒めて食べたりしてマイブームでした。
それ以来結構な頻度で食べていますが、パクチーが全くダメなもので(笑)タイ料理店には行かず専ら自宅で使っています。
こちらのガパオライスは鶏肉がゴロゴロ入っていてさっぱりした塩味、しかも奥久慈軍鶏の卵が目玉焼きになって乗っています。ボリュームもそこそこありますから締めにぴったりですね。
よくある焼きおにぎりじゃないのも好きです。もちろん焼きおにぎりも好きですけど(笑)。
そうか、今度自宅でも長粒米を鶏出汁で炊いてみよう!
本当にヤヴァい美味しさでした。
こちらの店に来ているレビューアーさん各位が絶賛するのも頷けます。
今年は西早稲田以外は当たりの店ばかりで焼鳥を堪能させていただきましたが、年末に差し掛かっての今年最大の発見です。
何もかもみな美味しいなんて素晴らしい!!
店内に流れるBGMが70年代の日本人AOR&フュージョンなのも個人的には嬉しいです。
松原正樹のギターを久しぶりに聴きましたよ。
隣に19時半からの女性客がやって来ましたから、我々の至福の時間もそろそろ終わりです。
お会計&店主にご挨拶してお店を出ると、奥様が外まで見送って下さいました。
お気遣いも素晴らしいお店です。
奥様にどんなに美味しかったか&もっと食べたかったか夫婦揃って滔々と話してしまいました。御免なさい。
またすぐに伺いしたいと思います。今度は時間無制限一本勝負でお願いしたいものです。
ご馳走様でした!!!
時刻はまだ19時半を少し過ぎたところですから、荒木町を巡ってどこかの暖簾を潜りたいと思います。
路地にはそこそこの数の人が歩き回っていますね。
これぞ大人が楽しい夜の街です。もともと住宅地ですから風俗系がないのもいいです。
鬼門の歌舞伎町から移転して来て下さって私はとても嬉しいです。ありがとうございます。
もっと食べたかったよ〜〜〜!!
バーのような佇まいの店です 鳥みつから店名変更したのは焼鳥屋に見せたくなかったからかも(邪推)
外から店内がよく見えます カウンターに座る客しか見えないので知らなければ焼鳥屋とは思わないでしょうね
店内にはお祝いの胡蝶蘭が所狭しと置いてあります
カウンターのみ8席 椅子にRがついていてとても座りやすかったです
日本酒以外のドリンクメニューです ワインは3,500円で持ち込み可能だそうですよ
日本酒メニュー1
日本酒メニュー2
日本酒メニュー3
日本酒メニュー4
日本酒メニュー5
お通しのアンチョビオリーブ これもバーっぽいです
焼鳥はささみサビ焼きから 留め肉の打ち方とか肉のふっくら加減が素晴らしい もちろん絶品です
この店は焼鳥と小料理が交互に出て来ます 茄子とモロヘイヤのスープには名古屋コーチンの出汁がたっぷり
こんなデカいソリは見たことがありません ソリを中心にモモを切り出してあるのでHUGEです
さつまいものポテトサラダ 品の良い味付けで焼鳥を引き立ててくれるような味わいです
ハツ元です 美味し過ぎてあとでお代わりしちゃいました マイギネス更新!
ミネラルウォーターはFUJIでした ガス入りもあるんだそうですよ知らなかった
柿の焼きコンポート(勝手に命名)です ミントが効いてます
大きいつくね もはや肉団子というかステーク・アッシェというか これもマイギネス更新!
グリーンサラダです 焼鳥とそれ以外の料理が交互に出てくるのは案外楽しいです
ミニマルな店内と年季が入った焼き台 奥にも胡蝶蘭がありますね
レバーがもう本当に美味しい しかも大ぶりで食べ応えがあります 隣の客はレバージュースや!と言ってました(笑)
完熟トマトサラダ にんにくチップが効いていてとても美味しいです
はらみです このくにゃっとした食感がたまらない 塩加減も火入れも絶妙
カウンター上に置いてある二匹が気になって・・・
墨をする時に硯に水を足す水差しだそうです てっきり醤油差しかと思いました 作家物だそうです
うわーこのセセリ最高!またマイギネス更新!
この手羽がコース最後の焼鳥です 追加を聞いていただけますが残り30分だと悩みます
で追加した振袖 これも塩加減と火入れが抜群で唸りながら食べました 美味し過ぎです
鳥スープは名古屋コーチンです 小さい鶏団子が入っています つくねがもう一度食べたくなる味でした
ガパオライスです 長粒米使用で鶏肉ゴロゴロ入ってます 奥久慈軍鶏の目玉焼きも美味しい
この荒木町の雰囲気が好き 美味しいものだらけです
昭和のままの佇まいです 良いものは何年経っても良いのだ
ではここでもう一杯・・・(笑) 赤提灯って誘われますよね
荒木町の飲食店案内図です 見ないで歩いたほうが100倍楽しいと思いますけど
2019/12/11 更新
2020年に一番通った焼鳥屋はオオクサでした。
コロナ禍でもほぼ毎月一回ペースで伺いましたが、カウンター8席の小さい店で換気もしっかりしているので隣の席が近いくらいで安心して食事ができます。
今日も8人満席ですから人気の店はコロナに関わらず健在です。
周囲は人気もほとんどなく閑散としています。
名店揃いの荒木町も厳しい状況が続いているようです。
年末の華やかな和やかな緩い雰囲気がないのがちょっと残念です。
仕方ないけど。
今年は旅行も出張も兎に角長距離の移動はほぼしませんでした(春先と年末に出張したくらいです)。
今年は仕方がないと何度諦めたことでしょう・・・
年末くらいぱぁっと行きたいけど、でもやっぱり我慢ですよね(笑)。
ということでいつもの入口に一番近い席に着いて、いつものようにご挨拶していつものようにお酒をお願いします。
焼鳥という範疇を超えた極上の鶏肉料理が1週間で2度楽しめると思うとまたワクワクします。
さて、今日は先づハイボールを一杯呑んで口を湿らせてから日本酒にしましょう。
大草さんが作ってくれる角ハイボールがまた旨いんです。
炭火も万全、今年最後のオオクサを堪能したいと思います。
最初に出てきたのは奥様お手製の熊野地鶏の栗のポタージュ。
前回いただいて大変美味しかったのでまたいただきたい&暫く続けて欲しいと思っていましたが、今日もトップバッターで登場してくれました。
ムースのようにふんわり泡立っていて、エスプレッソの粒の苦味がまた旨さを引き立ててくれます。
熊野地鶏の出汁って本当に上品で香りが良くて旨味が強いですから最高のスターターですね。
さて、お酒は何にするかなと思案していると、大草さんから25日に興が届きましたよという嬉しいご案内がありました。
そうだそうだ、この時期は悦凱陣の興の出荷があるんでしたね。
昨年は高松の酒屋に頼んで送ってもらいましたが、今年は仕事が忙しくてタイミングを逸してしまいました。
お、しかも封切りです。
大草さんまだ呑んでないんですか?と伺うとお客さんが開けてくれないと飲めないので待ってたんですとのこと(笑)。
ではR2BYの興をいただきましょう。R2D2ぢゃないよ。
今年も薄濁りです。ほんの少し酸味があってフレッシュですね。
開栓して1週間ほど置けば角が取れてきてもっと味が乗ると思いますが、開けたての爽やかな香りと熊本9号独特の酸味のある旨味がいいですね。
これはスイスイ呑めちゃうから気をつけよう(笑)。
で、焼鳥はつくば茜鶏のささみさび焼きから。
このささみは味が濃くて甘味があって淡白なささみとは全然違います。
今シーズンは鳥インフルエンザが猛威を奮っていますから生産者もコロナとダブルパンチだよね。
がっつり鶏肉食べないと。
お次は信玄鶏の羽子板、尾っぽの付け根のところですが、でかいです。
しかも筋肉質でしっかりプリプリ。
一串4つの身がついていますから4羽分ですね。
ありがたいありがたい。こんなに旨い羽子板を年末に味わえるなんて幸せだ。
今度は熊野地鶏のムネ肉です。
皮付きでじっくり炙ってあります。
これだけ脂を残しても煙だけでファイヤーさせない大草さんの焼きの技術は本当に素晴らしい。
煙でしっかり燻されてモモの旨味が堪能できます。
この塩で旨味を引き出す焼き方が素晴らしいです。
どこぞの若造のように焼き上げてから塩を振るなんて暴挙(笑)はしません。
比べるほうが失礼ですけど。
奥様がいつも抜群に美味しいトマトサラダを持ってきてくれました。
カリカリのオニオンフライと紫蘇をたっぷり乗せて、パルミジャーノを振りかけてあります。
ドレッシングも酸味が効いています。
焼鳥とトマトって不思議な取り合わせですが、両方とも抜群に美味しいからピッタリ合います。
大草さんがまた大きな肉の塊を焼き始めましたよ。
いつにも増して大きく見えますが年末だからなかな(笑)。
じっくりと焼き上げて出てきたのは熊野地鶏のソリ入りスペシャルです。
巨大なソリが一番上にどーんと刺してあってド迫力。
持ち上げると串が撓う焼鳥なんて日本広しと雖もこの店だけでしょうね。
相変わらず異常に(笑)旨いです。
ああ、なんでいつも二人前頼まないんだ自分。
次回予約するときは絶対コース二人分にしようと思うんですが、何だか申し訳なくてできません。
お次は・・・あ、いろいろと違うものが焼かれていますが我々にどれが来るんだろうか。
他の席には熊野地鶏のムネ肉がこんがり焼かれて出ていますね。
う〜ん、あのムネ肉も絶品なんだよなぁ・・・
などと殊更に青く見える隣の芝生をチラ見していたら背肝とせせりが登場。
今日は少量しか取れなかったのでこれで一本分とのありがたいお言葉が。
うわーい!美味しくて泣いちゃう(馬鹿)。
これはちょっと、本気でヤヴァいです。
唸るしかない旨さです。
これはもう普通の酒では太刀打ちできないので、何か合いそうな酒はありませんかと尋ねます。
するとへのへのもへじが目の前に置かれました。
2013年3月上槽ですから7年近く寝かせてあるんですね。生酒は888本限定と書いてあります。
「早い目にお召し上がりください」とのラベル書きを大草さんは軽く無視して寝かせておいたわけです。
ぬる燗でいただきましたが、ヤクルトのような色(笑)ながら熟成が進んでとてもまろやかです。
旨味がたっぷり乗っていてアルコール香はほぼしません。
生生で火入れしていませんから7年間ずっと緩やかに発酵し続けていたようです。
これは時間だけが為せる技ですね。すごいです。
大草さんに寝かせるってどうするんですか?と聞くと置いとくだけとのこと。
温度管理などもせず、兎に角放置してあるんだそうです。
桔梗屋の大将もお酒を直射日光に当ててダメになるようなら普通の酒と言っていましたから(笑)、変態酒の世界は奥が深いです。
これは旨いねぇ。
噛めば噛むほど美味しくなる背肝の濃厚な旨味と淡白なのに激ウマなせせりをいただきながらへのへのもへじを堪能しました。
いつもの美味しいポテトサラダがでてきました。
濃厚で酸味の強いマヨネーズに甘い薩摩芋がぴったりです。
この料理にピンクペッパーを合わせるところにセンスの良さを感じます。
ブッシュ・ド・ノエルみたいな可愛らしいイメージですけどケーキではありません(笑)。
へのへのもへじをぬる燗、ひや、熱燗と飲み分けて味と香りの違いを楽しんだ後、今度は奥播磨の白影泉を。
このラベル、白影泉でも見たことないなぁ。
山廃じゃなくて7号酵母だし。激レアですね。
またどうしてこんな酒が大草さんは手に入れることができるんでしょうか。びっくりです。
蛇の道は蛇ってことなんでしょうね。すごいことだ。
変態酒の世界にどっぷり浸かって楽しんでいると、隣の若い女性から声が掛かりました。
あのーそのお酒美味しいですか?ちょっと日本酒に興味が出始めていて・・・とのことですが、その段階で白影泉なんて飲んだ日にゃあ他の日本酒飲めなくなっちゃうよなんて野暮なことは言わず、美味しいですよどうぞどうぞと勧めました。
お楽しみください。
さて、お次は団子が焼き台に置かれましたからここから20分は楽しい焼き場見学です。
酒を呑みながら団子が焼けていく様を拝見するのは途轍もなく楽しい体験です。
煙まで美味しい(笑)。この香りを楽しみながら白影泉の熱燗を飲るなんて最高だ。
隣の女性も美味しいと言っていますね、良かったです。
今日もそろそろ終わりが近づいてきましたが、やはりこの団子をいただかないとオオクサではない。
今日も元気に巨大で旨いです。
鶏モモステーキを食べるなら、オオクサの団子を食べたほうが美味しいと思います。
これぞまさに鶏肉の焼いたものの頂点ですね。
今年最後なので、じっくり味わっていただきました。
お次は大山鷄のはらみです。
この辺りは定番になってきましたが、また徐々に変えていくと思われるので、しっかり味わいます。
これが普通の焼鳥だなんて断じてあり得ないです。
この脂にこの旨味にこの弾力、全部大草さんの仕事です。
もう本当に驚異的な焼鳥ですよね。
お酒は変態つながりで(笑)鷹長にしました。
ラストは手羽が焼かれているので、あの脂に負けない旨味の強い酒にしました。
風の森ばかりが話題になる油長ですが、菩提酛造りの鷹長も素晴らしい酒です。
旨味がものすごく乗っていて、これも5年ものの古酒を大草さんがさらに寝かせています。
なんでも寝かせればいいってもんなんです(笑)。
さて、いつものように巨大な手羽がじっくりと焼き上げられて出てきました。
手元に置かれる瞬間が堪らない。
しかも今年最後の焼鳥だし。
感慨深いです。
今年は一体焼鳥を何本食べたんだろうという余計なことを考えつつ、火傷しそうに熱い手羽を串から外してかぶりつきます。
滴る脂、弾ける肉、香ばしい皮、旨味の塊です。
骨まで美味しいもんねぇ。これを鷹長で味わうなんて最高の締めです。
ああ、今年も美味しい焼鳥堪能しました。
最後は熊野地鶏のリゾットです。
隣の女性がきゃーかわいー食べるのもったいないーと言いつつ、最初に完食してました(笑)。
熊野地鶏の卵黄がまた濃くて、パルミジャーノと熊野地鶏の出汁にも負けません。
黒胡椒を軽く混ぜつつ、今年最後のオオクサを締めました。
今年は大変お世話になりました。
来年はもっとお世話になりたいのでよろしくお願いします!
ご馳走様でした!!!
ざっと数えたところ、2020年は22軒の焼鳥屋に延べ39回訪問していました。
毎月3回とはよく行ったもんです。
多い店では30本、オオクサでも毎回コースの8本+αいただいているので、年間で少なくとも800本くらいは食べている計算になります(笑)。
我ながらどんだけ焼鳥好きなんだか・・・