hongo555さんが投稿した祇園 なん波(京都/祇園四条)の口コミ詳細

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祇園 なん波祇園四条、三条京阪、三条/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2022/04 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

[四条花見小路]細部まで只管美しく味わい深い京懐石

京都の夜、河原町にやってきましたわくわく。
これから本日のメインイベントです。
会食自体は楽しみにしていませんけどw食事が楽しみです(本音ベース)。
ホテルに戻ってシャワーを浴びて、着替えてからの四条です。

とても京都らしい佇まいの場所に連れてきていただきました。
四条通から竹垣で囲われた路地を入ります。
何とも言えない特別感がありますね。
奥に進むと右手に暖簾が掛かっていました。
如何にも京都らしい祇園らしい感じ、これはテンション上がるなぁ。

今日は会食ですが、古い付き合いのさし呑みなのでお願いしてカウンター席にしてもらいました。
畳敷きの座椅子が置かれているカウンター越しに厨房が覗ける絶好のポジションです。
京懐石の職人さんの手元が見られるなんて最高に嬉しいぞ。
ウェビナー終了後何をしていたのか聞かれ、桜満開の市内を歩き回ったと伝えつつiPhone確認したら何と23.6kmも歩いていました。
ハーフマラソンの距離超えてるぢゃんw
それだけ楽しい街だってことですね。

では伏見の蒼空の純米吟醸をもらって乾杯。
先付は、鮮やかなうるいを遇らったたいらぎです。
何と美しい・・・器や付け合わせの山菜も含めて絵画のようです。
一瞬いただくのを躊躇しましたw
サクッとした貝柱の甘味と濃い旨味が素晴らしいです。
出だし最高です。

椀物は、蓬の香りが素晴らしい豆腐とアブラメ(アイナメ)です。
名前の通り脂の乗ったトロトロの白身に淡緑の豆腐のコントラストが儚げです。
一番出汁の華やかであっさりした香りに包まれて、これも大変美味しくいただきました。
素材の味わいを引き出す技量に感心しきりです。
銀の二合徳利に入った蒼空が瞬く間になくなりますw

お造里は、剣先烏賊、鮪の中トロと赤身、素晴らしく鮮やかな鰹、鯛という王道の構成。
切りつけかたが素晴らしく、断面が光り輝いています。
和包丁の切れ味一つで刺身の味は変わると言われますが、まさにその言葉を実感する旨さ。
どれも素晴らしく美味しいですが、特に旬の初鰹は香りといい味の強さ濃さといい申し分のない味わいです。
このクラスの魚がひける懐石料理の店としての実力が窺われます。
長崎の柚子塩が剣先烏賊によく合うなぁ・・・

八寸は、春がそのままお盆に乗ってやってきました。
自家製という若い色合いの唐墨に飯蛸、きれいな菜の花に満開の桜の枝が添えられていますよ。
他には鯛の子に烏賊のぬた、トマトと玉葱をジュレ掛けにした蛍烏賊も春ですね。
桜の下に菜の花が咲いている光景は先日多摩川の河川敷で眺めて感激しましたが、それが料理で再現されるとは素晴らしい。
唐墨は色合い以上に味わい深く、丁寧に寝かせて熟成させつつ使っていることがよくわかる旨さです。
酒が無尽蔵に飲める味ですね。
飯蛸と菜の花も春満開の味わいで、今日もたくさん桜に巡り合えた喜びをまた味合わせてくれました。
京懐石は花も団子もですね・・・理想的だw

焼物は鱒です。
幾度もタレをつけて丁寧に焼いてあります。
葉山葵のお浸しが爽やかで、良いアクセントになっています。
実にこまめに火の当たり具合を調整していましたが、なるほど納得の仕上がりです。

強肴は変化球系?な焼穴子を乗せた冷たい蕎麦です。
穴子は熱く蕎麦は冷たいですが、出汁が大変美味しくてきれいにまとまっています。
淡白な穴子が香ばしく焼き締められて、鬼おろしと爽やかな旨味が楽しめます。
これも春の味わい、季節の到来を告げる味でした。

ずっと冷酒だったので、徳次郎を燗酒でいただきます。
穴子を摘みに差しつ差されつ酒を舐めるのもいいものです。

炊物が出てきましたよ、なんだろう。
帆立と筍と鮑の炊物からは花山椒が香ります。
うすいえんどうが刻まれて散りばめられているのが美しい・・・
貝出汁の淡い色合いが霞のようでまた春っぽいです。
春にはこんなに美味しいものがあるんだよって小鍋が主張してますw

ご飯と留め碗に香の物が出てきました。
これで本日の楽しい美味しい食事も最終盤ですね。
錦糸玉子の上に空豆、いくら、白魚、山椒の葉が遇らわれていて大変美しいご飯です。
今日は最初から最後まで食べるのが勿体ないくらいきれいな皿ばかりでした。

最後は水菓子と甘味です。
ベリーのアイスクリームのオレンジソース掛けに桜の練り切りをいただきました。
これは練り切りではなく、京都では金団(きんとん)と言うそうです。
お抹茶をたててもらって甘いものが苦手なおっさんでも最後まで美味しくいただきました。

あまりにも素晴らしい春の京懐石をいただいて感激しました。
器や盛り付け、店の雰囲気に柔らかな響きを持つ京都の言葉が重なって、普段いただいている和食とは全く趣の異なる懐石料理がいただけました。
帰りがけには店主が路地の先を折れるまで見送ってくださいました。

最初から最後までとても印象深い料理でした。
また季節を変えていただきに来たいと思います。
ご馳走様でした。


  • 四条通に竹垣の路地が忽然と現れます

  • 奥に進むと右手に店の行燈が見えてきます

  • 行灯の先に臙脂の暖簾が下がっています

  • 店内にも厨房との境に臙脂の暖簾が下がっています

  • 先ずは伏見の蒼空の純米吟醸を冷酒でいただきます

  • 先付 美しい・・・絵画かと思ったよw

  • 先付は鮮やかなうるいと茗荷を遇らったたいらぎ

  • お椀は150年くらい前の漆器だとか

  • 椀物は蓬の香りが素晴らしい豆腐とアブラメ

  • お造りの設えもとても美しいです

  • 剣先烏賊 鮪の中トロと赤身 鰹 鯛です 断面が輝いていました

  • 八寸は京都の春そのもの 溜息が出ます

  • 唐墨 飯蛸 菜の花に満開の桜の枝 鯛の子 烏賊ぬた 蛍烏賊のジュレがけ

  • 焼物は鱒 これを取り分けていただくのが風情があっていいねぇ

  • 取り分けた器も美しくて食べるのが勿体ない 食べるけど

  • 強肴は焼穴子を乗せた冷たい蕎麦でした

  • 徳次郎を燗酒でいただくと気分は最高潮です

  • 帆立と筍と鮑の炊物からは花山椒が香ります うすいえんどうが鮮やか

  • 最後はご飯 ああこういう幸福な時間ってあっという間ですね

  • 錦糸玉子の上に空豆 いくら 白魚 山椒の葉が乗って大変鮮やか

  • 香の物は山椒昆布に春キャベツが印象的でした

  • 留め椀も渋い漆器に入って出てきました

  • 白味噌かと思ったら意外なことに赤味噌でした

  • ベリーのアイスクリームにオレンジソース

  • 桜餡の練り切りかと思ったら京都では金団というのだそうで

  • 甘味もお抹茶があれば美味しくいただけます

2022/05/03 更新

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