hongo555さんが投稿したいづ重(京都/祇園四条)の口コミ詳細

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いづ重祇園四条、東山、三条京阪/寿司、日本料理、棒寿司

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  • テイクアウトの点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人

[祇園石段下]やっぱり私は”いづ重派”なんでした

三宮から京都まで阪急線で来ました。
JRだと京都駅に着いちゃうので、河原町付近なら阪急です。
ビジネスだと京都駅周辺には用はないですから、自然と阪急京都線のお世話になりますよね。
仕事を終えて河原町はただいま14時過ぎ、三宮でカレーをいただいたのでお腹は減っていませんから、先ずは私的Uber Eatsに変身して、自宅に買って帰るものを探しに錦市場へ。

で、錦市場に着いたら平日だと言うのにすごい人の数。
インバウンドで溢れ返ってますよ(どこの国だ汚染水流すからビザ発給しないって脅してたのw)、とてもじゃありませんけどちょこまかと買物してワイフを喜ばせることなどできそうにありません。
食べ歩きやめさせないと錦市場全体がゴミ捨て場になっちゃうよ。

仕方がないので、少々小腹も空いたことだしこの季節なら蒸し寿司だよなとさか井に行ったら”本日は都合により臨時休業”との張り紙・・・
気を取り直して鰊蕎麦でも食べるかと松葉に行ったら、こちらはインバウンドの大行列・・・
インバウンドの回復はものすごいものがありますね。
これではオーヴァーツーリズムになる日も近いのではないかと拝察します。

では、最後の砦はいづ重だよなと八坂神社方面へ。
途中で山椒縮緬を購入し、黒七味を買い、ワイフの大好物の本物の梅干(調味梅干じゃないよ)も買い、ついでに千枚漬も買って、小腹が減ったので団子をいただいてから祇園石段下を目指しました。

河原町界隈はつい楽しくてwあちこち引っ掛かり捲って漸く八坂神社西楼門(一番有名な門なのに正門じゃないんだよね)対面のいづ重に到着です。
あ、奥のお食事処が復活してますね。
こちらもインバウンドが押し寄せていて、順番待ちの記名帳が置かれています。
毛筆なのが京都らしいけど、書ける人いるのかなと思ったら大間違いw私の後ろにいた台湾人のカップルが見事な筆遣いで名前を書いていました。
素晴らしい。

で、店内でいただくのは諦めて、鯖姿寿司(大)、ぐぢ姿寿司(大だと一本1.1万円ですから普通サイズにしますw)、大好きな海苔巻き、ワイフの好きな九条葱入りのお稲荷さん、そして春先だけのお楽しみ、蕗の薹の細巻きもゲットです。

店内で注文を受けてから作り始めるので、飲食スペースの手前に置いてある椅子を勧められ、座って出来上がりを待つことに。
すると、京都は初めてらしいフランス南部ご出身の女性と目が合って何となく(英語しか話せないけどw)話し始めてしまい、気がつくと京都や東京のお勧めをいろいろとお話ししていました。
FBのアドレスを交換して、フランスに行ったら遊びに行くよと約束しましたが、いつになったら実現するんだろうw
ワインを飲みに是非行きたいものですが。

ということで、お待たせしました〜と言われて大きな紙袋にどっさりといづ重を詰めて貰いました。
お、結構な重さだ帰って食べるのが楽しみです。
型通りに、食べきれなくても冷蔵庫に入れないこと、脂が回ったところでフライパンで焼くと美味なことなどをいつものように聞きつつ、ワイフはいづう派、私はいづ重派であることを伝えると、お会計のお姉さんから頑張って!と言われました(意味不明)。
まあいいか、わざわざ来た甲斐があったと言うもの、大収穫ですw
では、これを手土産に帰宅することにします。

京都では狐の嫁入りがあったのか、お天気雨の中を京都駅まで徒歩で向かいます。
路地裏を歩いたり、京都ならではの店を眺めたり、案外と言うか矢鱈多いパン屋とラーメン屋を覗いたりして京都駅まで30分程度の散策でした。
雨でしっとり濡れている景色も絵になる京都です。
京都駅の意匠は好きになれないけどw

帰宅後早速ワイフにいろいろと手土産を渡して(行商人みたいって言われたw)、秋田の旨い酒と共に寿司タイムです。
まずは蕗の薹から。
京味噌を少し混ぜて練ってあり、甘苦くてふんわり香る春の味わいです。
お米がふっくら柔らかめなのに、しっかり弾力もあって大変な美味だ。
しまった、もう一つ買ってくれば良かったよw

続いてぐぢの姿寿司。
京都ではなぜ甘鯛のことを”ぐぢ”と言うのか定かではないそうですが、身が柔い=ぐぢぐぢしているからとか、甘鯛独特の扁平頭を屈頭(ぐづ)と言うのでそこからぐぢになったとか言われているそうで。
これも何時ぞやにいづ重で聞いた話です。
竹皮(紙じゃありませんよ当たり前だけど)を丁寧に剥いで、美しく淡く桃色に光るぐぢさんを暫く溜息つきながら眺めてから、徐ろに一口。
最高です、最高過ぎます、超最高です、最上級の最高ですw
ああ、いづ重が八重洲口あたりにあったら毎日買いに行くのになぁ(多分行かない)。
やっぱり高いけど大にしておけば良かったよ。

ではワイフも私も大好きな巻寿司(海苔巻きとも)をいただきましょう。
ぐぢ姿寿司があまりにも美味しすぎて、酒を呑むのを忘れるほどでしたが、巻寿司は冷静に酒の友でいただきます。
この甘く焼いた玉子と甘く炊いた大きな椎茸が泣くほど美味いんです。
青菜のお浸しも一緒に巻かれて彩りも香りも味も本当に素晴らしい。
秋田の甘めの酒:まんさくの花純米大吟醸、と旨味が乗った酒:裏阿櫻、とすっきり呑み口の良い酒:美酒の設計を並べて、巻寿司をいただきつつ相性を探ります。
ワイフは美酒の設計が一番合うと言い、私は裏阿櫻がぴったりだと思いました。
味覚って人によって随分違うものなんですね。

ワイフの大好物の九条葱入りのお稲荷さんは甘いので一つだけいただいて(あま〜w)、愈々今宵のメインイベント、鯖の姿寿司様の御成です。
うーん、いつものことながら鯖の美しさ、光り輝く銀色の肌を観賞して(あれ切ってくれてないけど自分で切れば良いかw)、それでは一口・・・うむ、美味い、美味過ぎる。
さらっとした鯖特有の脂、分厚い身、鯖に負けない強い弾力のある米粒、爽やかな香り、何もかもが素晴らしい。
鯖の姿寿司って世界遺産に認定するべきだと思います絶対。

で、いつものように敢えて少しずつ、鯖の姿寿司は半分、丁寧に包み直して常温で一晩寝かせます。
居室は暖かいので玄関にテーブルを置いて一晩置き、翌日の夜に再度いただくと・・・
美味さの次元がまるで違うんです!!!

作り立てのフレッシュな状態でももちろん馬鹿みたいに美味しいんですけどw一晩置くと鯖やぐぢの脂と味わいが均等に米粒に行き渡り、異次元の美味さになりますので絶対翌日まで我慢して取っておきましょう。
熟れ始めるとさらに美味しくなりますし、これを直接フライパンに置いてごく軽く焼き色をつけるとそれはそれはとんでもなく美味しい酒肴になりますよ。

一回で三度は楽しめる鯖姿寿司は、そう考えると決して高いものではありません高いけどw
でもこの満足感、そして酢飯の強さと米の粒立ち感、いずれも私はいづ重が好みです。
また京都に行ったら万難を排してでも祇園石段下に行きます。

ああ美味しかった。
ご馳走様でした!!!

  • 仕事を終えて先斗町を横切り・・・

  • 鴨川を渡って只管歩きますが途中寄り道が激しいw

  • 祇園なん波にも寄りたかったけど出張だからねw

  • いづ重到着 狸が出迎えてくれます

  • 時々倒れることもあるらしいよw

  • この暖簾を見ると何だかホッとするw

  • メニューはこちら 注文を受けてから奥の厨房で業務開始です

  • 小さいカウンターながら充実の品揃え これに季節の寿司がありますから飽きることがありません

  • この火鉢は使っていませんでしたけど使えると思います

  • 御手洗も奥の飲食スペース用に設えられています

  • ミニマルで京都らしい景色が切り取れます

  • 業平寿司と書かれていますがなんだろう 調べてもわからない

  • 大きな紙袋にも京寿司 祇園石段下 いづ重と入っています

  • これが季節の蕗の薹巻 これから行ってみよう!

  • 京味噌と和えて苦甘い春先の味わいにやられます

  • 華やかなパッケージのぐぢ姿寿司 このサイズで6000円オーヴァーとは驚きますが美味しいんだから仕方がない

  • 丁寧に竹皮に包まれていて剥がすのがもどかしいw

  • 神々しい&美しすぎる赤甘鯛の身をどーんと贅沢に使っています

  • ああ今見ても涎が・・・w

  • 冬のぐぢ夏の鱧甲乙付け難いですが今はぐぢw

  • 続いて巻寿司 海苔巻きとも言います

  • 整然とカットされて海苔がしっとりしてもう見るからに美味しそう

  • 甘く炊かれた椎茸が抜群にお酒に合います

  • 玉子も三つ葉もいい感じにしっとり巻かれて渾然一体です

  • この四角い箱はワイフ用に買ってきたお稲荷さんです

  • ただのお稲荷さんじゃないよ 九条葱入りだよ!

  • なぜ関西は三角の狐の耳型 関東は米俵型なんでしょうね

  • 巨大&ずっしり重い 鯖姿寿司(大)です 迫力が違うね

  • 竹皮の上にドラゴンが描かれた口上が添えられているのも好き

  • 寒い時期は常温で三日は余裕です

  • おお!切れてない!wでもこのほうが光り輝いて見えるからいいや

  • びっしりと隙間なく詰められた酢飯の感じも堪らない この断面見ながら呑めますw

  • 切っても美しい&美味しい 美味し過ぎます

  • 半分はお昆布さんを巻いたまま一晩寝かせました

  • 確実に言えるのは一晩置くとさらにさらに美味しいってことです

2024/03/15 更新

[祇園石段下]河原町に居るのに祇園に寄れなくていづ重テイクアウトw

京都日帰り出張です。
しかも丸の内でMTGしてすぐ新幹線で京都に移動し、錦市場にも祇園にも寄る暇なく講演して翌日の東京のセミナーに合わせて蜻蛉返りです最悪。
こんなスケジュール組んだの誰だ!

講演するのは河原町近辺で、終わり次第どこかで食事してすぐに新幹線に乗る予定です。
仕事が終わったのは15時少し前、うーんこれでは大抵の店は中休みだよね〜〜〜。
半分諦めつつ祇園界隈を歩いて見たのですが、あてもなく彷徨ってもやはりなかなかこれはと云う店は見つかりませんでした。

時間がないので最後の手段、いづ重で鯖寿司いただいて帰ります。
と思って八坂神社の前まで辿り着いたら店は改装中で店内ではいただくことが叶わず、テイクアウトのみと云う状況でした。
ツイてない時は徹底的にツイてないもんだねぇw

では、鯖寿司(小)と鱧姿寿司(小)に巻き寿司にぐぢ姿寿司に上箱寿司(お腹減ってるとつい)をお願いして、店先で所在なく待ちましょうw
気持ちの良い秋晴れの祇園に居ると云うのに、一杯呑んで帰れないなんて・・・
八坂神社の西楼門(この立派な門が正面じゃないって云うのが不思議だよね)を眺めて待つこと暫し、お待っとさんどしたーと声が掛かって紙袋を受け取り、京都駅へ。
滞在3時間ほどの京都小出張でしたw

新幹線では食べにくいので、結局自宅まで持ち帰りました。
もうお腹ペコペコ、早速いづ重のお寿司いただきます!

上箱寿司をオープン。
おお、見事に美しくミニマルなのに華やかな寿司が並んでいます。
小鯛に海老、玉子と穴子が格子模様に整然と配置されています。
食べるのが勿体ないけどもちろん食べちゃう。
キリッと冷えた花邑の雄町純米吟醸がよく合います。

続いて巻き寿司とぐぢ姿寿司もいただきます。
巻き寿司には干瓢と椎茸、玉子に三つ葉が巻いてあり、オーソドックスな京都の味わい。
お米のねっとり柔らかい食感が何とも云えず風情があります。
関東の食べ物とは全く違うのが楽しいです。

ぐぢ姿寿司は美しい桃色の身が透けていて、同じくしっとりとした酢飯が強めに巻かれています。
甘鯛は鮨まつもとで握りをいただいて大感激しましたが、こうして巻き物にしていただくのも悪くない。
悪くないどころかとても良いw美味しいものはどのようにしていただいても美味しいってことです。
甘味と香りが華やかながらキレがあって後味爽やかな花邑が美味しさをサポートしてくれました。
ああ美味しかった。

おお、何と云うこと!
写真撮らずに食べちゃったよw
空腹で冷静では居られなかったと云うことですね・・・


ワイフ帰宅後、夕飯に鯖の棒寿司と鱧姿寿司をいただきます。
もちろん今度は忘れないように、先に写真に収めましたw
鱧姿寿司はやや濃い目の味付けで味醂と醤油の香りがふんわり漂います。
これもみっしりとした米の食感と相俟ってとても美味しい。
甘味も塩味(しおあじ)も同時に感じられ、いつまでももぐもぐしていたい味わいです。

そして主役の鯖寿司を徐ろにオープン。
6切れのミニサイズですが、お見事と云うしかない鯖の身の厚みとサイズ感です。
これほど押し出しの効いた鯖寿司は東京ではお目にかかれませんね。
巻いてある昆布は硬いから外してお召し上がり下さいと書かれていますが、写真用に一切れだけ外してwあとはそのまま酒と一緒に摘みです。
京都駅で買ってきた澤屋まつもと守破離五百万石ともぴったりだね。

京都で鯖寿司と言えば、いづ重派といづう派に分かれると思いますが、私はいづ重派です理由はありませんw
子供の頃から祖父が買ってきてくれる鯖寿司がいづ重でしたから。
いづ重はいづうの暖簾分けで、創業はいづう(初代はいづみや卯兵衛さん)が1781年、いづ重(初代は重吉さん)が1912年と聞いていますが、今となってはどちらも老舗です。
あ、確か京都では応仁の乱(1467〜1477)の前に創業してないと老舗とは言わないと聞いたことがあるな。
ということは、両店とも老舗じゃないですねw

とても短い京都滞在でも、京都には美味しいものが溢れていて、何かを購入して帰れば自宅が京都の味覚で満たされる訳です(負け惜しみだ)。
次回はせめて1泊させて欲しいなぁ・・・w
ご馳走様でした!!

  • 鯖寿司全景です お箸が付いていたの知らなかったw

  • 「いづ」は修行先のいづみや 「重」は初代重吉の名前です

  • ミニサイズですが6切れあって食べ応えは十分あります

  • 身が厚い立派な鯖をしっかり巻いてあります 迫力すら感じます

  • 鯖寿司の説明書き 昆布は外して食べてねと書かれていますが構わず食べますw

  • こちらは鱧姿寿司 3切れのミニサイズです

  • 竹皮で日持ちするようにしっかり巻いてあります

  • 味醂と醤油の香りが食欲を唆りますね

  • 一切れが大きくて食べ応えがあります

  • 祇園石段下とは八坂神社西楼門の広い石段を降りたところと云うことらしい

2022/11/15 更新

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