2回
2018/10 訪問
【完全禁煙】新蕎麦の季節 昼下がりに美味い蕎麦を手繰る幸せ
不忍池から雲が高くなってきた秋空を暫し眺めます 都心でもこんなに広い空が眺められるんだなぁ・・・と
と思ったらやっぱりタワーマンションが目に入るのでした 野暮な風景です(笑)海外の人はこのミスマッチが良いと言いますけど
やたっ!新蕎麦だ!この文字には独特の魅力がありますね
本日の蕎麦粉は石狩沼田産の北早稲です!
ベンガラの煤竹色で統一された店内 落ち着きます
ここの行灯も結構好き 柔らかい間接光ならこういう感じが素敵ですよね
太打ちざる大盛りです 大盛りかどうかわからない(笑)
太打ちざる全景 ここの辛汁が美味しいんですよ
粗挽きざる大盛り 大盛りかどうかわからない(笑)
粗挽きでも結構太いです 噛み応えがあって香りも程よく感じられて良いですね 新蕎麦の季節です
かけを追加で 今日は三つ葉の香りで楽しみます
甘汁もとても美味しいんですよ なので七味を振ってワイフに叱られる前に全部飲んじゃいました(笑)
2018/10/29 更新
2018/02 訪問
浅草で呑んで締めに蕎麦、と言ったらここ
浅草で蕎麦と言えば、私の中では並木藪や吾妻橋藪のように蕎麦を食べる目的で伺う店と、健次郎や山介のように友人とゆっくり呑みたい店、尾張屋軍団(笑)のような独自路線というか何より雰囲気が素敵で散歩がてら寄りたい店、と様々あって選べるのが良いです。
下街と蕎麦って相性抜群ですよね。
ただ、大好きな大黒屋がふらりと立ち寄れる店ではなくなってしまったので、最近よく足が向くのがこちらです。
開店当初からちょくちょく伺っているのですが、良い意味でプロっぽくないミニマルな店で、愛想は悪くないのに寡黙な店主と、小柄で立ち姿が綺麗な奥様との二人三脚でやっておられます。
店内は入口近くにテーブルが6席ほど、奥に大きいテーブルがあって合計10席ほどです。
カウンターはありません。ご夫婦お二人で切り盛りするのにはちょうど良いサイズでしょうか。
調度品やテーブル、椅子などに凝ったものは使っていないのですが、非常に気持ちの良い空間です。
空気がきれいっていうイメージですね。
色調もベンガラの煤竹色でほぼ統一されていて、私は好きです。
現在使っている蕎麦粉の産地が壁に貼ってあるのが唯一の情報でしょうか。
妙に落ち着くなぁ。
で、飲みながら酒肴の算段ということで、ワイフは福島の星自慢を、私はキリッと辛めが呑みたくて新潟の村祐をお願いしました。
季節のものといえば冬は牡蠣だったり、青柳の貝柱を使ったあられなんかがイメージされますが、こちらはそういったものは扱わず、あくまで蕎麦が主、酒と酒肴は従というスタイルで(それが当然なんですが)、板わさとか玉子焼きなどの定番がほとんどです。
今日は焼き味噌と鴨皮の煮凝りをお願いしました。
ここのね、鴨皮の煮凝りは本当に美味しいんですよ。
いつまでも噛んでいたいくらいです(笑)。
ほんの少し辛子を乗せるとさらに良いです。
焼き味噌も香ばしくて甘くて塩があって芥子の実が効いていて、お酒がスイスイ喉を通っていきます。
今日の浅草の酒は渋滞知らずです(笑)。
お次は、田酒と菊姫をお願いして、ワイフが味の参考に是非いただきたいという松前漬とこの時季のスペシャリテであろう白美人葱のお浸し(ない時は付箋で消してあります)をいただきます。
松前漬は返しを使って作ってあり、数の子が散らしてありますね。
かなり味が濃いですが、彗星100%で作った田酒の特別純米の柔らかい感じとよく合います。
酸味があってキレのある酒なので、イカの甘みがしっかり感じられて美味しいですね。
白子なんかと合わせてもきっと美味しいだろうなぁ。
菊姫は白美人葱のお浸しと一緒にいただきます。
しっかり寝かせた山廃純米はこれだけでも美味しいですが、甘みのある葱と合わせると一層美味しさが引き立ちますね。蕎麦前満喫です。
これで鴨の治部煮なんかあったらもう居座っちゃうんだけどなぁ(野暮)。
いつの間にやら店内はほぼ満席、皆さん思い思いにお蕎麦やお酒を楽しんでますね。
良い風景です。
さて締めにお蕎麦を。
ワイフはかけを細切りで、私は粗挽きのざるをいただきました。
粗挽きはかなりの太切りですが、蕎麦の表面がつるっとしていて喉越しと噛み応えがきちんと両立しています。
蕎麦の香りもふんわり鼻に抜けて、少し軽くて甘みの強い辛つゆともぴったりです。
蕎麦前も蕎麦も両方美味しい、良い店ですね〜。
蕎麦湯も別に作らず、茹釜から普通に掬ってさらっとした飲み口のものをいただきます。
残った辛つゆの甘みがさらに強調されて、食後のデザートのような美味しい甘さを楽しみました。
あ〜幸せ。蕎麦前しないで蕎麦だけいただいても十分楽しめる、繊細でしっかり主張するお蕎麦です。
ご馳走様でした!
文字が遊んでいながらミニマルな看板
暖簾
足元の灯りが素敵
いきなり星自慢
大好きな鴨皮の煮凝り
村祐もいただきます
ここの焼き味噌良いんですよ
数の子入りの松前漬 出汁醤油が効いています
鰹節で見えませんが白美人葱のお浸し これは日本酒にぴったり
かけ蕎麦です ミニマルで好き
ざる蕎麦 粗挽きの太めでお願いしました
この色艶 噛み応えがあってとても美味しかったです
2018/10/25 更新
久しぶりに気持ち良く晴れた秋の休日です。
今日は街巡りサイクリングをしつつ秋の美味しいものをお腹に納めようかということになり、愛車のCannondale Good Boy(Bad Boyぢゃないよ)とr&m BD-1で御徒町から上野、浅草方面へとこぎ出しました。
途中、不忍池の前を通ると白く鮮やかな雲が秋空にぽっかり浮かんでいて、池の蓮の葉のグリーンとのコントラストがとても美しく、暫し見とれておりました。
こういう長閑な光景が都心でも味わえるんですね。
もっと空を見上げて生活しようと思う美しい空でした。
ちょっとタワーマンションが邪魔だけど(笑)それも都心の風景です。
台東区役所の脇を抜けて、東京メトロの整備場を抜けて、たくさんある寺社の脇を通って徐々に田原町方面に向かうと、お線香の匂いがそこかしこから漂ってきます。
街巡りって五感で楽しめるから本当に楽しいですね。
でも身体が揺さぶられるのでお腹も減ってきます(笑)。
さて、何を食べようかとなればこの辺りでは蕎麦ですね。最近はおざわ一択です。
途中寄り道しながらのんびりと自転車散歩を楽しむこと10数分、おざわに到着しました。
入口の脇には「新そば」と書いた小さい登りが出ています。
ワインのボージョレなんちゃらとかノヴェッロとかいう色付きの水は願い下げですが、蕎麦のフレッシュな甘い香りは大歓迎です!
早速店内に入ると既に8割がた席が埋まっています。
皆さんよくご存知で。こちらの蕎麦は美味しいですからね。新蕎麦なら尚更です。
さて、喉が渇いていますからまずビール!と行きたいところですが、自転車でも飲酒は立派な法律違反ですから、ここはぐっと堪えてお茶です。
奥さんに、あら珍しいと言われましたが(笑)今日は自転車で散歩しているものでとお断りしてお水もいただきつついきなり蕎麦です。
確かにこちらで蕎麦前なしで蕎麦だけいただくなんて珍しいどころか初めてです(笑)。
私は太打ちざる、ワイフは粗挽きざるをそれぞれ大盛りで。新蕎麦ですから楽しみです。
6人掛けくらいの大きなテーブルに着座しておりましたので、後から相席の方がお越しになりました。
相席を嫌う方もいらっしゃいますが、高級店ならともかく蕎麦屋などでは袖擦り合うも多少の縁ですし、何を食べるのかどんな感じなのか目の前で観察できるので、私は好きです。
前に座った年配のご夫妻はざるとつくね南蛮、お隣のお一人男性は辛味おろしですからみんな違いますねー(笑)。こりゃ楽しみだ。
さて私の太打ちとワイフの粗挽きが最初にテーブルに来ると、全員の視線が集まります(笑)。
だって太打ちは本当に太いんですよ。ひもかわうどんというと大袈裟ですがかなり太っとい蕎麦です。
おざわより太い(平べったい)蕎麦は中野坂上のら すとらあだくらいしかお目にかかったことがありません。
粗挽きが他の店の太打ちくらいです。
しかも新蕎麦だからごわごわもちもちの上に挽きぐるみの甘い香りがほんのりして、蕎麦食べてるなぁ〜という充足感を楽しめます。
もちろんワイフと交換して粗挽きの食感も味わいました。
相席している対面のお父さんのつくね南蛮とお隣さんの辛味おろしが到着。
お、どっちも美味しそうです。香りも素晴らしいですね。
我々もこれだけでは済まないので、追加でかけ蕎麦をお願いしました。
新蕎麦は甘汁でも楽しまないと。
細打ちのきれいなかけ蕎麦、今日は柚子ではなくて三つ葉が添えられています。
ざるとは違ってこちらはずざざざっと気持ち良く啜れます。
甘汁に負けない蕎麦の甘みが楽しめますね。
ちょっと七味を振ってあっという間に食べ終わってしまいました。うん、美味しかった。
蕎麦猪口に残しておいた辛汁に蕎麦湯を足して少し残った山葵を溶かし入れて締めの一杯。
蕎麦前しなくてもお蕎麦は十分楽しめますね(ちょっと負け惜しみ入ってます)。
こちらの蕎麦湯は別に蕎麦粉を溶かして作ったものではないので、あっさりしていてほんのり蕎麦の香りがします。
辛汁がなくなれば蕎麦湯にまた七味を入れて別の味と香りを楽しめますし。
この七味がかなり利くので、きっと名のある七味を使っているに違いないと、お会計の時にご主人に伺ったら、別に普通に売ってる七味で特にこだわりはないとのことでした(笑)。
なあんだそうなんだ。
ということでお会計を済ませて外に出ると7〜8人の行列ができていました。
いつの間にか人気店になっていたようです。喜ばしいことですね。
並んでいたとは知らず、のんびり追加のお蕎麦なんかいただいていました。済みません。
さて、ここから隅田川沿いを南下してから門仲方面に行くかそれとも銀座方面に出るか、途中で折れて神田界隈に行くかと思案しつつ、のんびり自転車を漕ぎ出します。
天気も良いし、お蕎麦も美味しかったし、大したことしていないのに贅沢な気分になります。
おざわさんのお蔭ですね。
ご馳走様でした!!