2回
2014/08 訪問
コーヒーブレイクと甘いお土産
今回柏原を訪れた目的は一つは新しく誕生した蕎麦処へお伺いする事でした。
そしてもう一つの目的はこちら『正夢逆夢』さん訪問です。
目標のひとつお近くの蕎麦処『和さび』さんを出る頃再び降り出した雨はあがる傾向もなく地面に打ち付けられます。
陣屋跡など廻ったあと樹齢千年の大欅を見物し『まさゆめさかゆめ』さんに到着です。
バームクーヘンを販売されている工房は開いていましたが道を挟んだ喫茶ルームはお休みなのかなぁ…。
どなたもいらっしゃらない様子です。
一度通り過ぎたのですが再び車を向けると作務衣の様な衣装を身に着けたこちらのお店の方らしき女性が通られたので声をかけさせて頂きました。
どうやら喫茶ルームをあけて下さるようです。「雨降っていますのでそのまま店の前へ停めて下さい。」との事で甘えさせて頂きます。
折からの豪雨で警報の出ている地域もあるとか…。こちらは大丈夫なようですがお客様はいらっしゃらなかったようですね。
エアコンやBGMをつけて下さいます。
カウンター席や大きなテーブル席があるのですがテーブル席を勧められます。
店内は樹やバームクーヘンを連想させるモニュメントもあり個性的な雰囲気ですね。
そして茶棚には焼物が並んでいました。
喫茶コーナーではアイスコーヒーをオーダーです。
突然の訪問でバタバタさせてしまい申し訳なかったです。
お出し頂いた珈琲は細長いグラスに入っておりトレー代わりに焼物のお皿にのせられています。
そしてそのお皿には2種類のバームクーヘンとチョコレートがのせられています。
お伺いすると白くて薄いのが2枚 こちらは「夢バーム」と言います。
シンプルな甘さですがしっとりとした生地は異次元のバームクーヘンです。
少し厚めにカットされた色の濃い目の表皮がゴツゴツしたのが「樹乃根 欅」こちらは丹波産の黒豆きなこと発酵バターを用いられているとか。。食感的にはこちらのほうがオーソドックスな昔気質なバームですね。
もうひとつは黒豆の生チョコです。これが凄く美味しかったんです。お土産に買ってかえろっと♪
折からの雨は止むこともなく雷を伴ってさらに激しさを増します。
ここぞとばかり接待をしてくださる女性から色々とお話を伺う事ができました。
そしてこの女性こそが大阪羽曳野市でお野菜を中心とした料理店『まさゆめさかゆめ』さんの創始者でありのオーナーであり現在は主にこちらにいらっしゃるオーナーである事を理解するのはそう時間がかかることではありませんでした。
オーナーは九州福岡のご出身。御実家は材木商を営んでおられるとか。。
婚姻を機に大阪に出てこられ後に羽曳野の近鉄大阪線「古市駅」前で以前より構想を持たれていたお野菜中心の料理店を開業されます。野菜のみだとお客様から「肉買う金ないんか?」とかチャチャを入れられ様々な食材を使用した現在の形式にされたのだとか…。
こちら柏原には当初、羽曳野の料理店でお出しする焼物を焼くためにこられたとの事です。
丹波だから「立杭焼ですね!」と自信を持ってお話したのですが「備前焼(岡山県)です。」との事。。打ちひしがれる。。。
最初は陶芸が主だったのが今ではバームクーヘンを焼いておられます。
更にオーナーは篠山で無農薬の有機栽培に徹した畑を持っておられそちらで作られた野菜が主として羽曳野の『まさゆめさかゆめ』さんで使われているとか。
そして月1回の割合で西宮の幼稚園児を招いては有機栽培の畑で遊ばせたり収穫した生の野菜をそのまま召し上がって頂いたりとされているらしいです。生の野菜を齧った子供たちは家に戻るとその美味しさからとりつかれ興味を示す親御さん達も訪れる様になられたらしいです。
いずれは篠山の地でそんな田畑の中心に民宿の様な宿泊施設も設け収穫体験や本来の野菜の旨さを沢山の方に広めていきたい構想があるのだとか…。
過去-現在-将来 と少ない時間でしたが貴重なお話を伺わせて頂き温かな気持ちにふれさせて頂きました。
「バームクーヘン見せてもらって良いですか?」と伺いお会計をさせて頂こうとしたのですが「あちらのお店の方でお願いします」と道を挟んだ向かい側へご一緒して頂きます。
ガラス越しにバームクーヘンを焼く機械が見えます。
大きな一枚天板の飾り棚の上には 「夢ばあむ」「樹乃根 欅」「樹乃根 太鼓」「バウムラスク」など見本が並べられています。
そんな中私が真っ先に目を奪われたのが“C'est la vie(セ・ラ・ヴィ)”入ってすぐの位置に置かれていました。
目を奪われたのはバームの様子ではなくオリーヴオイルです。「これkiyoeじゃないの?」と大きく声をだしたほど感激でした。
10年近く前ですが京都の笹島シェフが繰り広げられる至極のイタリアン『イル・ギオットーネ』で体験して以来お取り寄せで頂いていたオーストラリアのオリーブジュースと言われる“Kiyoe”のオイルなんですもの♪感動しない訳がない!
しかも3種類のこだわりチーズとブラックペッパー、チーズと塩味のバームクーヘンです。
甘いものが苦手な姉でもこれならワインのお伴にもってこいです。
ちなみにホームページには
塩味のバウムクーヘン。
・クリームチーズ
・ペコリーノチーズ
・グリュイエールチーズこだわりの三種のチーズを用いた独特製法。甘みと塩味のバランスが絶妙で、ワインのおつまみに大人気の商品です。
と紹介されています。
先ほど喫茶コーナーで頂いたチョコレートを購入させて頂こうと思ったのですが実は試作品だった様です。
「近々販売させていただこうと思います。」との事で楽しみです♪
一目ぼれで即買いです。更に“バームラスク”もゲット♪ “C'est la vie(セ・ラ・ヴィ)”は小が売切れとの事で大になりました。
持ち帰り箱の包装紙の文字を見ると「さーれ・ぺぺ」と書かれています。
意味は不明なのですがホームページでこの商品が以前はこちらの名前を使われていた事をしりました。
自分の分のお会計と喫茶の代金を支払い車に戻ろうとした私をオーナーは呼び止められ喫茶の店内に目を移すとたくさんの有機栽培されたお野菜が☆☆☆ ズッキーニもでかいです。ソース用のトマトとかオクラもでかいですねぇ~。
手早くお店の袋に詰め手渡して下さいました。
これほど素敵なプレゼントはありませんねぇ~
有難たく頂戴しいつまでも見送って下さるオーナーをバックミラーで眺めながら進路を日本のマチュピチュへと設定しお別れしました。
機会があれば羽曳野のレストランや篠山の農園にもお邪魔したいと思います。
有難うございました。
※ 追記
“C'est la vie“それが人生 あうんじゃないかとセレクトしたワインは白です。
ブルゴーニュのシャルドネ ユジェーヌ・ブラン 2013年 カーヴ・ド・リュニー
すっきり澄み切った透明感の高い辛口でありながら柑橘系の様な爽やかな果実が感じられます。
そして爽やかなワインにセ・ラヴィは負けない奥深さがありました。
3種類のチーズのコクと黒胡椒、塩が混ざり合って織りなす味覚はもはやバームクーヘンの域を超えていますね。
“C'est la vie”はミネストローネとの相性も良かったです。立派な料理ですね♪
バウムラスクはさっくりとして珈琲紅茶などのお茶受けにぴったりだと言えます。
ワインにあうバームクーヘン
左はバウムラスク右はセ・ラヴィ
今宵のワインはブルゴーニュのシャルドネ・ユジェーヌ・ブラン
今宵のワインはブルゴーニュのシャルドネ・ユジェーヌ・ブラン
C'est la vie はしっとり薫り高い美味しさ♪
年輪と表皮の艶が見事!C'est la vie
C'est la vie 年輪それが人生
ミネストローネにも相性良かった♪
アイスコーヒー 夢バーム・樹乃根欅・黒豆チョコレートと共に
喫茶コーナーで頂きました。
“C'est la vie” サンプル
樹乃根 欅 サンプル
バームクーヘン工房併設
バウムラスク
お持ち帰りの紙バック
贈答用にも使える包装
賞味期限は約2週間
パンフレットより
帰りに立ち寄った竹田城跡は雨でけむってました。
2014/08/21 更新
2019年4月 元号が5月より令和に改まる記念の季
丹波市柏原町で発見!
その名も「令和セット」と銘打ったバウムクーヘン、紅白に組み合わされたのは白は「丹波卵バウム【夢ばうむ】」とミニバウム【紅】を組合わせて表現してますねぇ
確かにバウムクーヘンは年輪を重ねたイメージと輪切りにしたら0の形となり“0輪=令和”となりますね♫
今回は丹波黒豆きな粉バウム【ケヤキ】も一緒に購入。
こちらは『まさゆめさかゆめ』さんの店舗からすぐにある「木の根橋の大欅」をモチーフに黒豆きな粉をもちいて発酵バターと新鮮卵で焼き上げた香ばしくて味わい深いバウムだそうです。