『シンガポール&香港渡航』ramjetさんの日記

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美味の探索

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久し振りにシンガポールと香港に行くことになりました。

3月11日(水)
まだ肌寒い羽田から初めてのSQで。

日本発の機内食は本当に美味しいです。
8時50分発でしたので、朝食。

キャビンアテンダントさんはノンアルコール前提で、
ジュースがいいか、お茶がいいか聞いてきます。
私は迷わず、シャンパンをお願いしました。
すっきりとした味わいです。

用意された和食は、へたな料理屋のものよりずっと
優れていました。
さすがSQです。

アサリの味噌汁付きで、この味付けも素晴らしい。
特に印象的だったのが、ミディアムレアの鮭の切り身と
鰻巻きでした。
出だしは好調です。

期待していたキャビンアテンダントはごく普通。
愛想も特別いいわけではありません。
これならアシアナ航空が数段上です。
時代の変遷でしょうか。

約7時間のフライトの後、シンガポール チャンギ空港に到着。
雨模様で高温多湿。
汗が噴き出しました。

ホテルはマンダリンオリエンタル。
20階のウォーターフロント。
右手にマーライオン、左手にスカイウォーク。
素晴らしいロケーションです。

室内でメールチェックの後、市内の視察へ。

夕食は8名でイタリアンの店に行きました。
L’Operetta。
海沿いの賑やかなところに立地しています。

19時30分頃に入店。
殆ど個室と言ってよい奥まったスペースに案内されました。

最初はビールから。
薄めの味わいです。
普段、ヱビスなので物足りないです。

【前菜】
広島産の牡蠣は、限りなく生に近いくらいの熱で
蒸されています。
レモンを絞っていただきました。
殆ど生牡蠣の感覚で、豊か海の香りを感じます。

北海道産のホタテ。
これも牡蠣と似たように調理されています。
まるで日本でイタリアンをいただいているようです。

ノルウェー産のスモークサーモン。
アスパラが添えられています。

牡蠣、ホタテ、サーモンと、
オーソドックスな食材を無難にまとめています。

あたかも日本人のために作った前菜のようでした。

【サラダ】
カタルーニャ地方の生ハムとモッツァレラチーズに
フルーツトマトのサラダです。

美味しいですが、ごくオーソドックスなものでした。

【酒】
ワインを飲みたかったですが、周りに同調してウィスキーを。
皆んなが悩んでいるので、グレンリベットを推奨。
ロックのダブルで3杯いただきました。

【パスタ】
何と、北海道産のウニをトッピングしたペペロンチーノ。
もう、日本人向けに迎合したメニューです。
でも、ガーリックがよく効いて美味しかったです。
ラフォンテには及びませんが。

【リゾット】
何のリゾットか聞きもらしましたが、
カルボナーラ風です。
カルボナーラはくどさを感じるので、嫌な予感がしましたが、
しつこさもなくうまくまとまっていました。

【メイン】
けっこう腹が膨らんできたところに、ビーフの揚げ物。
これは食えない、と思いました。

まあ、一切れでもとナイフを入れるとすう〜と入っていきます。
やわらかい。
それも半端なくやわらかい。
何で、こんな上等の肉を揚げてしまうのか。
もったいない。

食べてみると、揚げることで肉の風味が増しているように感じます。

揚げる調理法のメリットは、油の香りの活用とサクッとした食感に
あります。

こちらもラードで揚げているのでしょうか。
香ばしさを感じます。

やわらかい牛肉に香ばしさが加えられサクッと食べられる。
焼いたのでは得られない味覚の豊かさがありました。
なので、一切れどころか完食でした。

【デザート】
デザートは普段食べないので、経験も浅いのですが、
クレープを硬くしたような生地に、生クリームとフルーツが
入っています。
可もなく不可もなくの出来具合でした。

まあ、全体的には満足できるレベルでした。
3.8 〜 4.0 です。

ところが、会計をしてビックリ!!
1人当り2万円を超えているのです。

てっきり1人当り1万円程度だと思っていただけに
驚いてしまいました。

日本でなら二度といきません。
シンガポールの物価の高さに驚嘆です。

3月12日(木)
翌日は、仕事を済ませ夕方の便で香港へ。
また、SQです。

例のシャンパンとフルボディの赤ワインから。

食事は、酸味のきいた温かいソースをかけられた
Chicken roulade に、ホウレンソウと豆腐に蒸しご飯。
未経験のゾーンです。

チキンはやわらかく、酸味の効いたソースもマル。
豆腐とご飯はイマイチでした。

香港到着後、直ぐに夕食なので控えめに。

デザートは、チーズの何とかかんとかと
アイスクリームからのチョイス。

よく聞き取れませんでしたが、チーズの・・・を。

ところが持ってこられたらイメージと異なっていました。
なので、アイスクリームに。
「話が違う」と言いたげなキャビンアテンダントに
笑顔でごまかしました。

取り替えていただいたアイスクリームは、
ナイフが必要なくらい固い代物でした。

スプーンでは、とても歯が立ちません。
なので、スプーンですくって、実の歯でガブリ。
チョコレート風味の美味しいアイスでした。
チェンジして正解でした。

香港のホテルはシャングリラ。
54階のウォーターフロントです。
室内も景観もシンガポールより落ちますが、
贅沢は言えません。

夕食はホテル内の中華。
香港支店に個室を予約してもらいました。
6人での食事です。

【前菜】
豚肉のローストに大振りのクラゲ。
どちらも上品な味付けで、高級感があります。
これは期待できそうです。

ビールは青島。
相変わらず薄味です。

【スープ】
スッポンのような肉塊と松茸が入っています。
スッポンではなく、鶏肉でした。

松茸の風味がよく効いています。
これまた上品な一品でした。

【干しあわびの餡掛け】
中華の定番。
あわびの美味しさを引き出してはいませんが、
保存食ゆえの調理法。
こんなもんでしょう。

【北京ダック】
待ってました!
真打ち登場です。

昨年、北京で食べた記憶が蘇ります。
皮だけでなく肉も切り分けてくれます。

衣に、皮、肉、キュウリ、ネギ、タレを載せ
巻いたら一気に!

ん~~ん。
美味~い!!

北京の再来!!
広東料理の極みです。

【メイン】
ハタの煮魚です。

皆、美味い!、美味い!を連発。
私は煮魚が苦手。
ばれないようにひっそりと食べていました。

どこが美味しいのかわかりません。
もやっとした香りと食感が馴染めません。

【締め】
何かの葉に包まれた炒飯。
香草の匂いが鼻につきます。

これは苦手です。

前半から中盤は大いに盛り上がりましたが、
後半はがっかり。

皆は終始満足していました。

会計は部下がしたので、いくらかわかりませんが、
2~3万円/人はしていると思われます。

移動の手間がないので楽でしたが、
評価は3.8です。

20年前に食べたお粥が懐かしいです。
あれは本当に美味かった!!!

3月13日(金)
午前中に仕事を終え、出国までの時間調整に
ビクトリアピークへ。

ガスがかかっていましたが、さすがの絶景。
ここからだと、近代的ビルに隣接する貧相な
建屋群が見えません。

うまく設計されています。
設計者は相当に巧みなプレゼンテーターだと感心します。

昼食は空港の中のレストランで飲茶。
点心、チャーシュー、ハタ、海老、ホタテを食べてから
雲吞ラーメンを。

日本のラーメンとは違いますが、そこそこ楽しめました。

空港内に日本式のラーメン屋があればきっと繁盛すると
思うのですが。
どなたか、出店を切に祈念します。

復路はJAL。
3時間40分のフライトです。

機内食は当然和食を。
北京発の機内食にはがっかりでしたが、
さすが香港。

鰻巻き、鶏肉焼き、椎茸揚げ、若布とカニ身の酢の物、
ソーメン、豚肉の柔らか煮とバラエティに富み、
しかも青海苔の味噌汁の美味しいこと。
インスタントでしょうが、満足できるレベルです。

2泊3日で、時差も殆どなく、楽な出張でした。
20年前は、台湾、香港、ジャカルタ、シンガポール、
マレーシア、バンコク、マニラと転々としました。

4月にまたシンガポールに渡航しそうです。
次回はシーフードか。
イタリアンは避けたいところです。












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