『ハバロフスク&サハ共和国渡航』ramjetさんの日記

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冬季の最低気温がマイナス50度に達し、
永久凍土にマンモスが眠るサハ共和国。
ロシアに属しますが、人種はサハ人。
モンゴル系とも混じり、みなさん朝青龍
のような顔をしています。
世界で流通しているダイヤモンドの40%は
サハ共和国産だそうです。
仕事での縁があって訪問することに。

厳しい気候もさることながら、
堅い馬肉に馬乳、ホテルの水は黄色く
ペットボトルの水で体を洗い流す・・・
などと脅されての出国でした。

4月16日(日)
直行便がないため、まずは成田からハバロフスクへ。
シベリア航空S7です。
ウラジオストクへ行く時と同じ機体。
機内食は美味しくないので辞退。

3時間弱のフライト。
空港は老朽化しています。
手荷物受取りに相当時間を要しました。
持ち込み禁止品に手裏剣が。
笑ってしまいました。

空港からホテルまで約20分。
渋滞はなく快適です。

ハバロフスクは60万人の都市。
街並みはウラジオストクのように
ゴミゴミしていずゆったりしています。

ホテルはアムール川のほとりにありました。
5つ星のパルスホテル。
清潔で、洗練されています。

チェックイン後、夕食へ。
ホテルから徒歩5分のところに日本料理屋が。
「HANAMI」。
岡山県出身の方が経営するレストランです。

サハ共和国では、食事が期待できないので
ここはけちらずに思い切り、
タラバ蟹盛りをオーダー。
残念ながら日曜日なので入荷なし。

気を取り直して、以下をオーダーしました。
刺身で、マグロとタコ。
揚げ出し豆腐、焼き鳥、シーザーサラダ、ポテトサラダ。

タコ刺しは、軽くボイルされ味はしませんが
食感良しです。

マグロは,パサついていただけません。

揚げ出し豆腐は、下手な日本の居酒屋より美味しい。
これは驚きです。

焼き鳥も、日本で食べるのと遜色ありません。
充分なボリュームで腹一杯になります。

シーザーサラダはドレッシングが素晴らしく
ポテトサラダもクリーミーで、タラバがトッピング
されるオマケ付きで大満足。

締めに、各自、丼物、寿司、うどんを。
私は肉うどんをオーダー。

正直、腹一杯でしたが勢いで行ってしまいました。

肉は沖縄そばの肉のような厚みのある豚肉。
悪くありません。
ただ、出汁が何で取っているのかわかりません。
鰹節でもいりこでもありません。
正体不明な出汁です。
麺も贅沢は言えませんが、何とか食べられます。

マグロの刺身とうどん出汁以外は満足レベル。
これは予想外でした。
タラバがあればもっと盛り上がったのですが。

4月17日(月)
ヤクーツクへの日中のフライトがありません。
20時35分ハバロフスク発まで待たねばなりません。
サハ共和国は遠いのです。

午前中に一仕事。
昨晩食べ過ぎたので、昼はソーメンにとの提案が。
全員、賛成。

韓国料理屋へ。
ソーメンの前に前菜を。
白菜キムチ、オイキムチ、ニンジン、ワラビ、
そば粉の一品。

キムチは酸味が強いですが、懐かしい味。
ビールが進みます。
さらに、昨晩食べられなかったタラバ身を。
どうもタラバはイマイチでした。

チジミっぽい卵焼き風一品。
これはいけます。

メインのソーメン。
ソーメン風の麺が温つゆに。
イメージが異なりました。
錦糸卵に細切りの牛肉。
具は悪くありませんが、やはり出汁が。
贅沢は言えません。

昼食の後は、二つ仕事を終えて17時に夕食。
いよいよサハ共和国に向けての最後の食事です。
堅い馬肉と馬乳の前にリーズナブルな食事を。
ハバロフスクNo.1の「エコ」へ行きました。

受付では白系ロシアの美女が出迎え。
店内も洗練されています。
男女の店員も笑顔で好感度。

ホタテと牡蠣のグリル、シーザーサラダ、
焼き餃子、ステーキを。

全て高いレベル。
問題はステーキの焼き具合。
ウラジオストク、モスクワでレアを頼むと
ウェルダンが出て来ます。

ここはベリーレアをしつこいくらい強調。
そうしたら、生肉に近いものが。

肉質が和牛のように繊細であればいいのですが
粗い肉ですとベリーレアはいただけません。
ミディアムで焼き直してもらいました。
ロシアではミディアム。
学習しました。

雰囲気、料理とも堪能してハバロフスク空港へ。
20時20分のフライトで22時ヤクーツク着予定。
ジェットの予定が機材のやり繰りでボンバルディアの
プロペラ機に変更。
結局、ヤクーツク到着は1時間30分遅れの23時30分に。
サハ共和国入りの厳しい洗礼を受けました。

くたびれての入国でしたが、政府の担当者が出迎えに。
明るく、人懐こい笑顔に癒されました。
感謝です。

外気はマイナス10~20度。
やはり冷え込みます。
マイクロバスに乗り込みホテルへ。

ホテルはヤクーツクで最良の「ポーラスターホテル」。
ホテルに入ると巨大なマンモスが出迎えてくれます。
サハに来たのだという実感が。

部屋に入るとベッドへダウン。
そのまま寝てしまいそうな気を奮い起こしてシャワーへ。
殺菌のための消毒薬と錆の臭いがしますが
かまわず、歯磨きもそのまま使用しました。
人間、多少毒なものでも飲んだり食ったりしないと
やわになってしまいます。

シャワーの後は、久し振りの爆睡でした。

4月18日(火)
翌日は、政府関係者の方々が5名出迎えてくれました。
「モスクワへ行くよりは近いでしょう」と挨拶されました。
モスクワなら直行便で10時間。
ヤクーツクへは乗り継ぎでおロスタイムを含めると18時間
かかります。
ですが、「そうですね。モスクワへは10時間かかります」
と社交辞令で返しました。

午前中はプロジェクト現場を視察して、地区長以下関係者と
打ち合わせをします。
昨夜のマイクロバスで約1時間の距離ですが、道が寒暖差で
デコボコ。
しかも猛スピードで飛ばすので、何度もバスの天井に頭を
ぶつけそうになりました。
何かにつかまっていないと大変なことになります。
サハリンでもそうでしたが、サハは桁違いでした。

道中、急にバスが停まりました。
トイレ休憩かと思ったら、
「ここから行政区域が異なります。こんな場合、サハでは
お供えをすることになっています。しばらくお待ちください」
信心深いひとたちです。

プロジェクト現場には既に7~8名の方たちが待っていました。
80haの大地にパネルが備えられ、インフラ関係の説明が。
天気が良かったので、気温はプラス1~2度です。
それでも20分もすると手がかじかんで来ます。
「では、場所を変えて打ち合わせを」と提案したら
「会議室はない。ここでやる」とのこと。
「質問はないか」と言われ、質問しないと誠意を疑われそう
なので、5つ程の質問を。

かれこれ1時間近く経過した時点で会食に。
会食を辞退しようとしたら「区長が用意してある」
とのお言葉を受けてご一緒に。

会食会場はプロジェクト現場のすぐ近くでした。
立派な建屋に個室会場が。
さあ、いよいよサハの食事の始まりです。

区長と政府サイドの通訳に挟まれました。
まず、区長から馬の腸をボイルしたものに
内臓を詰めた料理を勧められました。
小さいものを大皿から2個取りました。

通訳からは、馬乳に小麦粉を入れサワークリーム
と混ぜ合わせた料理をリコメンド。
悪いので一口食べたら、温かいヨーグルトを酸っぱ
くさせたような味。
「なるほど!」と言って、一口で済ませました。

トナカイの舌がありましたが、パス。
ソーセージとハムは豚肉のようでしたので、
もっぱらそちらを。
サラダのドレッシングが美味しいので、積極的に
食べていたら「その野菜は中国製です。農薬いっぱい」
とアドバイスが。
それでも食べられる希少なメニューなので継続。

ハムとソーセージのおかげで難なく乗り越えそうだと
思っていたら、メインディッシュが。
川魚のグリルです。

ナイフで切ってみると、トラウトのような紅色。
これなら行けると、食べてみたらイマイチ。
切り分けて食べているように見せかけ、トッピング
されたチーズだけいただきました。

会食の途中、まず区長からスピーチが。
最後に記念品をいただいたのを受け、
私もスピーチの後、持参した手土産を渡しました。

これでお開きかと思いきや、政府の副大臣がスピーチを。
スピーチの後で乾杯。
これが5~6人続きます。

どうやらこれがロシアあるいはサハスタイル。
区長の後での私のスピーチは出しゃばりのようでした。

ひととおりの乾杯セレモニーが済んだところで、
しつこいようですが感謝のスピーチをして締めました。

ひとりひとりの生の声で乾杯。
形式的でないひとの思いとこころを大切にする姿勢が
うかがえました。

会食の後は、今回のプロジェクト関連の施設見学をして
政府の方々とのミーティングに。

意思決定権限者である政府の高官がご出席いただきました。
こちらからのプレゼンテーションもうまく行き、サハ共和国
と当社との国際ワーキンググループを組織することに。

また、来月、お邪魔することになりました。

17時30分に会議終了。
夕食までの間、ショッピングに。

まずは、長男に頼まれたマンモスの牙の購入。
看板もない建屋に案内されました。
中にはマンモスの牙の工芸品がたくさん陳列。
そのなかから、キーホルダーを2個。
日本円で、1個3200円です。
鑑定書を付けてくれます。

政府の通訳の方にアテンドしていただいたのですが、
その方が急に陳列してあったものを手に取り
「ホムス」を知っていますかと口にくわえて演奏
し始めました。

ホムスは、サハ共和国の独自の楽器です。
口琴と訳されますが、ユニークな音がします。
後でネットを調べたら、感動的な演奏者がいました。
参考までにURLを添付します。
5月に再訪したら、ホムスを購入して宴会芸にすべく
マスターしたいと思います。

http://amass.jp/79282/

この後、ダイヤモンドの購入に。
0.1カラットで約1万8千円。
こちらも鑑定書付きです。

ショッピングの後は夕食に。
通訳の方も一緒に韓国料理へ。

昼とはうって変わって食べやすい食事です。
海老はイマイチでしたが、骨付きカルビは
タレが浸み込んで美味しくいただきました。

食事が終わったところで、通訳の方が
「皆さんへの思いを歌で表現したい。
友情と良心というサハの歌をこれから歌います」
と切り出しました。

オープンスペースで周囲の迷惑にならないかと
牽制したら、「サハのひとは慣れているから
大丈夫。小さな声で歌います」との返答。

どんな意味かはわかりませんが、歌い方と
メロディに誠意を感じました。
さらに、日本語の歌「島唄」も披露してくれました。

昼の移動時のお供えと言い、この感謝の歌と言い、
サハの人たちの信心深さ、強い宗教心、誠意ある態度
に敬服しました。

プロジェクトを成功させねばとの思いを強くしました。

4月19日(水)
午前2時50分にホテルをチェックアウト。
3時間ほどしか眠れませんでした。
4時50分ヤクーツク発のフライトで
9時にウラジオストク着。

次のフライトでインチョン経由成田へ。
14時50分まで約6時間あります。
昼食は、ウラジオストク空港近くのホテルで。

ステーキを。
ハバロフスクのレストランでベリーレアで
滑ったものの、ウラジオストクではいつも
ウェルダンになってしまうので、レアをリクエスト。

案の定、限りなくウェルダンに近いミディアムが。
肉質もやや堅め。
ローマではもっと酷い肉質でした。
やはり和牛はクールジャパンな食材なのです。
和牛ならTPPでも負けずにプレゼンスを示せそうです。

ウラジオストクからは大韓航空。
ホッとします。
インチョンからの成田便で食事を取る予定なので
食事は辞退。
ロシアのフライトに比べ、快適でした。

インチョンからは20分の遅れで出発。
成田空港に20時20分着。
横浜の自宅には22時10分到着。

ヤクーツクのホテルを2時50分に出てから
実に19時間20分の行程でした。
ウラジオストクやハバロフスクと同じように
成田から直行便が就航する日が待ち遠しいです。

今回のプロジェクトがその契機になれるよう
頑張らねばと気を引き締めました。
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