ramjetさんが投稿したIL TEATRINO DA SALONE(東京/広尾)の口コミ詳細

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IL TEATRINO DA SALONE広尾、表参道/イタリアン、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.6
1回目

2014/09 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

親しんでくつろげる一流のイタリアン

月に一度リニューアルされるコース料理が1通り。
人気店ならではの強気なのか。
寿司屋でもお任せが苦手なので、一抹の不安とともに訪問。

高樹町の交差点から日赤通りを少し入ったところに立地。
地下にありますが、1階のエントランスからセンスの良さが感じられます。

店の前まで行くと、中から店員の方が扉を開けて出迎えてくれます。
しかも好感度で。
第一印象がとてもいいのです。
これは期待が持てます。

3人での訪問なので、テーブル席を事前に予約。
入って左の部屋に案内されました。

部屋にはテーブル席が2つ。
既に1組のカップルが食事中でした。

部屋は華美にならない程度に高級感があります。
テーブルもゆったりとしていて、くつろげます。

いつもはビールから入るのですが、
今日は雰囲気に合わせて、スパークリングワインで乾杯。
ドライですっきりとしていました。
またまた好感度アップです。

1.フォッカチーナ
 最初の1品は、小さな平らなパンです。
 オリーブ油が塗られた上に、塩がまぶされています。
 この塩加減が絶妙で、パンの甘さを思い切り引き立てます。
 シンプルながらにして、秀逸。
 オリーブ油はシチリア産。
 塩はトラパニ産だそうです。

2.ジェラティーナ
 ゼリーです。
 ですが、ただものではありません。
 海老のパンナコッタ、ズワイ蟹、鱒の卵、トマトのゼリー、
 大麦、そして香辛料のエストラゴンが混ざり合っています。
 これをこねこねしていただきます。
 いろんな味が混じり合いながらも、それぞれの素材の食感と
 味覚が活かされています。
 これは美味い!
 エストラゴンのほのかな香りが個性を添えています。 

3.蛸 白インゲン豆のクレマ
 時間をかけて煮込まれた蛸に、赤玉ねぎ、くるみ、
 そしてイタリアンパセリの泡が添えられています。
 蛸は柔らかく、味わい深いです。
 くるみが食感、グリーンの泡が視覚にとって
 重要なアクセントになっています。

4.アナトラ アロースト
 鴨のローストです。
 鴨はあまり好きな食材ではありませんが、この鴨は
 臭みも全く無く、柔らかく、上品で、牛肉以上の味覚でした。
 鴨の肉に対する認識を改めました。
 かぼちゃのソースに、フォンドヴォーで煮出したサラミのソース
 が添えらえ、味覚のバリエーションを豊富にしてくれます。 

 そして料理もさることながら、盛られた器の備前焼が素晴らしかったです。
 備前独特の渋さ、自然な造形、意図せずして出された火の色。
 器は料理の衣装と言われますが、イタリアンでこのような器を供されるのは
 サプライズです。
 料理長のとらわれない自由な独創性を感じます。

5糸縒鯛 リコッタアッフミカータ
 糸縒鯛は60℃で1時間蒸されています。
 これに赤ナスのフリット、ムール貝、オレンジの皮、リコッタチーズの燻製
 が加えられ、バジルの芳香が強く利かされています。
 ムール貝が小さいながらも存在感を出していました。

6.オレキエッテ サルシッチャ
 耳の形をしたパスタにソーセージ。
 オレキエッテは馴染みの薄いパスタですが、もちもちとした食感が楽しめました。
 ポルチーニも入れられ、周りには唐辛子のパウダー。
 シンプルであっさりとした中にも主張のあるパスタ料理でした。

7.タリアテッレ 鱈アグー
 きしめんのようなパスタです。
 鱈は塩漬けにされて存在感は大きくありません。
 アーモンド、下仁田ねぎ、オリーブが混ぜられています。
 一口食べると、ペペロンチーノかと思いますが、
 それぞれの食材が混ざり合い、独特のパスタになっています。
 イタリアンというよりはフレンチです。
 ここでもタイムが香草として大きく出しゃばっています。

8.子羊のストゥーファースト
 子羊の蒸し煮です。
 北海道へ頻繁に行くようになり、ジンギスカンに慣らされました。
 慣れてみると子羊は脂身が少なくヘルシーだと認識できるようになりました。
 慣れは偉大です。

 メインディッシュなので凝っています。
 子羊の肉に、パートフィロ、ナスタチウム、オレンジピール、レモンピール、
 黒コショウ、ローズマリー、セイジ、マッシュルームソース。
 いろんな食材がてんこ盛りです。

 子羊の肉はOK。
 セイジが気になります。
 香草が苦手なのです。

 これまたフレンチの領域。
 香草類が気にならない連れの2人には好評でした。

9.トルダ ディ フェコラ
 ヘーゼルナッツのアイスクリームのデザートです。
 マフィン生地にアイスクリームが見事にマッチしていました。

10.エスプレッソ
 おまけに綿菓子とタルト菓子が付いています。
 綿菓子は誰でも一目でわかりますが、タルトはわかりません。
 これまで2人だけが言い当てたそうです。
 しっとりとして、とてもタルトとは推測出来ません。

長いレビューになりました。
それだけの価値がある店です。

食事の途中で1回。
食事が終わった後で、もう1回。
誠意溢れる芝先シェフが席にやって来ます。

いろんな話の後で、「一番良かった料理は何でしたか」と聞かれました。
私は「ジェラティーナ」。
連れの2人は「フォッカチーナ」と「アナトラ アロースト」。

料理、サービス、器、料理長の心意気。
どれも非凡なレベルです。

香草類が苦手な場合は、それなりの対応をしていただけるそうです。
わがままにも柔軟に対応していただける誠意ある店です。

一流の食事をくつろいでいただける貴重な店です。
また、お邪魔します。
ごちそうさまでした。


 

  • 1階のエントランス

  • 地下を臨む

  • 地下のオブジェ

  • エントランス

  • テーブル席

  • スパークリングワイン

  • クルクマ タイの花

  • フォッカチーナ

  • フォッカチーナの石

  • ジェラティーナ

  • 蛸 白インゲン豆のクレマ

  • アナトラ アロースト

  • 糸縒鯛 リコットアッフミカータ

  • パン

  • オレキエッテ サルシッチャ

  • タリアテッレ 鱈アグー

  • 子羊のストゥーファースト

  • チーズ盛り合わせ容器

  • チーズ盛り合わせ

  • デザート

  • 料理のイラスト

  • エスプレッソ

2015/09/11 更新

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