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おもてなしの一皿
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おもてなしの一皿のアップ
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玄米パン(このあとにミルクとハチミツのパンが提供された)
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前菜
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前菜のアップ
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肉料理
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肉料理のアップ
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魚料理のアップ
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デザート
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デザートのアップ
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食後のお飲み物(レモンティー)
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小菓子
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2016年1月11日(成人の日、月曜日)のランチで訪問
この三連休になんのイベントもないのはよくないということで、「ル ピニョン」を訪問した。「ル ピニョン」は、スタイリッシュな黒壁の外観のお店でアプローチには花が飾られていた。店内に入ると、右側にはオープンキッチンがあり、正面には和風庭園が広がっていた。この日はカウンター席に座ったが、オープンキッチンのため料理人の動きがわかり、ライブ感があってワクワクした。
ムニュマルシェ(おもてなしの一皿、前菜、肉料理または魚料理、デザート、食後のお飲み物、小菓子)3,100円(税込)を注文した。
おもてなしの一皿
ポワロ(西洋ねぎ)、わけぎ、あさりのスープで、一粒の赤ケッパーでアクセントを加えたもの。
あさりは小粒ながらクセがなくて美味しく、スープも美味しかった。
パン
玄米パンとミルクとハチミツのパンの2種類が提供された。
前菜
堀川ごぼうの中心をくり抜いて、地鶏のリエットを詰め込み、ポーチドエッグを乗せて、さらにその上に生ハム、マスタードリーフを据えたもの。ソースは赤ワインソース。
「堀川ごぼう」なる極太(直径約5㎝)のごぼうがあることを知った。堀川ごぼうが、リエットその他の旨み、赤ワインソースを吸収しておそろしいほど美味しかった。リエット、赤ワインソースなど手がかかっているだろうが、ごぼうを引き立てるための脇役なんじゃないのかと感じられた。
もちろん、全体として考えても、リエットの旨みとコク、生ハムの塩味、ごぼうの野趣あふれる味と苦味、それらをポーチドエッグがまろやかなものにし、赤ワインソースで味を調えるといったバランスがとれた完成された前菜であるように感じられた。
肉料理
三河産粉雪豚肩ロースのソテー、付け合わせは大黒しめじ、白菜、菜の花、ケッパーソース
粉雪豚はボリュームがあり、位置によって火の通り具合が微妙に異なっていたが、全体的にやや火の通りが甘いような気がした。
火を通し過ぎると肉がかたくなるが、火の通りが甘いと肉のクセが気になってくることがある。炭火で焼いたり藁焼きにすると、薫りをまとってさらに美味しくなるだろうと想像したが、さすがに期待過剰だろう。実際に、このメイン料理も十分に美味しかった。
魚料理
マトウダイのソテー
ゆっくりとソテーされたマトウダイは、そのことが関係しているのか、食材そのものの鮮度が高かったからかどうかは不明だが、クセは感じられなかった。
これがフランス料理の魚料理だと感じるのが、山えのきなどの付け合わせの野菜と一緒に食べたり、玉ねぎを煮詰めてペースト状にしたものをつけて食べたほうが美味しいと感じたところで、一つの皿全体で料理が完成すると思われるところだ。
和食は焼魚、煮魚ともに、すでに魚の味を引き立てるだけの味がついており、魚それだけで食べたほうが美味しいだろう。例えば、煮魚とともに供される豆腐やごぼうを魚と同時に食べることは考えにくい。そんなことをしたらどちらの味もわからなくなってしまうからだ。
これはフランス料理と和食の考え方の違いなのだと思う。フランス料理など西洋料理は足し算、和食は引き算の考え方なのだろうと私は勝手に思っている。和食は余分な手を加えるのをなるべく避けて食材本来の味を際立たせようとする引き算の考え方、西洋料理はいろんな食材を加えたり、ソースをつけて味が完成するという足し算の考え方なのだろう。西洋医学の引き算の考え方、東洋医学の足し算の考え方とは真逆なのが面白い。
デザート
柿のパリブレストと干し柿のアイスクリーム
柿のようなありふれた食材から想像もしないデザートができるものだなぁと感心させられた。
柿のクリームは、やや生地に負けているような気がしないでもなかったが、柿の自然な甘さを感じさせる繊細で柔らかな味だった。小さく刻んだ柿の食感、味とが重なりあって、重層的な味わいを生み出していた。
柿のアイスクリームは、アイスクリームとその下に敷かれたチョコレート味の粒片とが調和し、粒片が食感と味に変化を与えて楽しませてくれた。
食後のお飲み物
レモンティー
コーヒー
小菓子
りんごのフリュイ、スノーボール
おそろしく酸味のあるフリュイでビックリするほど唾液が分泌された。
スノーボールはとってもナッツの味を感じるものだった。
「ル ピニョン」の料理は、見た目以上に美味しい料理だった。前菜のごぼう、デザートの柿は、特別な高級食材というわけではないが、料理人が手を加えると、こんなに素晴らしい料理になるのかと感心させられるものだった。特に前菜は、それぞれの食材を単体で食べるより、一緒に食べるほうが計算された相乗効果によってはるかに美味しく感じられた。
料理の味もさることながら、このお店のスタッフの連携が素晴らしかった。この日はほぼ満席で、20名以上の客に対してお店のスタッフは4名、これではとてもじゃないが手が回らないだろうと思ったが、それぞれが各々の役割を整然とこなし、ときには料理人が電話応対し、ときにはホールスタッフが調理補助をしたりと連携して業務を進め、料理の説明、パンや水のサーブなどをきっちりとこなし、料理の提供も滞りなく行われていた。
「ル ピニョン」でのランチ後、旅行と仕事に使えそうなお洒落なリュックサックを探しにパルコに出かけた。あるにはあったが2万円越えで、さすがに2万円は出せなくて断念した。今シーズンは暖冬のためか、ダウンジャケットなど値引き率が大きく、投げ売りに近い状態のように思われた。
その後、ヤマダ電機に行き、ブルーレイレコーダーを購入した。
この日、DAIGOと北川景子が入籍した。福山雅治と吹石一恵以来の大物カップルの結婚だった。