第1章 なぜ老人は才覚を失ってしまったのか
高齢であることは資格でも功績でもない
老化度を測る目安は
「くれない指数」 昔の老人には老いる
「才覚」があった
基本的な苦悩がなくなった時代が、老いる力を弱くした
戦後の教育思想が貧困な精神を作った
老人の使う言葉が極度に貧困になった
外国の人の会話は実にしゃれている
第2章 老いの基本は
「自立」と
「自律」 他人に依存しないで自分の才覚で生きる
その時々、その人なりのできることをやればいい
自分の能力が衰えてきたら生活を縮めることを考える
人に何かをやってもらうときは、対価を払う
高齢者に与えられた権利は、放棄したほうがいい
いくつになっても
「精神のおしゃれ」が大切
自立を可能にするのは、自律の精神
健康を保つ2つの鍵は、食べ過ぎない、夜遊びしない
性悪説に立てば、人と付き合っても感動することばかり
第3章 人間は死ぬまで働かなくてはいけない
ひと昔前まで、人は死ぬまで働くのが当たり前だった
老人になったら、若い人の出る幕を作ってあげるべき
老人が健康に暮らす秘訣は、目的・目標を持つこと
「何をしてもらうか」ではなく
「何ができるか」を考える
料理、掃除、洗濯、日常生活の営みを人任せにしない
受けるより、与える側に立つと幸せになる
第4章 晩年になったら夫婦や親子との付き合い方も変える
「折衷」を許しあえる夫婦になる
親しき仲にも礼儀あり
親子においても
「リターン・バンケット」の思想が必要
身近な人に感謝する
子どもの世話になることを期待しない
第5章 一文無しになってもお金に困らない生き方
お金で得をしたいと思わない
分相応、身の丈にあった生活をする
必要なお金がないなら、旅行も観劇もきっぱり諦める
義理を欠く冠婚葬祭から引退する
冠婚葬祭は
「うち流」を通せばいい
備えあっても憂いあり 一文無しになったら野垂れ死にを覚悟する
第6章 孤独と付き合い、人生をおもしろがるコツ
老年の仕事は孤独に耐えること、その中で自分を発見すること
一人で遊ぶ習慣をつける
生涯の豊かさは、どれだけこの世で
「会ったか」によって図られる
どんなことにも意味を見出し、人生をおもしろがる
冒険は老年の特権である
いくつになっても話の合う人たちと食事をしたい
異性とも遊ぶ
いくつになっても、死の前日でも生き直し ができる
第7章 老い、病気、死と馴れ親しむ
他者への気配りと、忍耐力を養う。
老齢になって身に付ける二つの力
七十五歳くらいから肉体の衰えを感じ始める
健康を保つことを任務にする
病気も込みで人生、という心構えを持つ
病人になっても明るく振る舞うこと、喜びを見つけること
死に馴れ親しむ
一人になったときの予行演習をする
一日、一日
「今日までありがとうございました」 と心の帳尻合わせをする
跡形もなく消えるのが美しい
第8章 神様の視点を持てば、人生と世界が理解できる
あの世があるか、ないか、わからないが、
わからないものはあるほうに賭ける
神様がいると思ったことが二度ある
嫌いな人でも嫌いなままで
「理性の愛」 引き算の不幸ではなく、足し算の幸福を
信仰を持つと価値判断が一方的にならない
神の視点があってこそ、初めて人間世界の全体像を理解できる
との事…
考えは人それぞれ、コレが全てだとは思いません
が…なるほどな!そう思う部分もありました
ただ、若い皆さんにはまだ分からないかな?(笑)
レビューから日記と、お読み頂いた方
長々とありがとうございました
kodzilla