3回
2025/06 訪問
まさに人生最高のレストランのひとつ
乙女寿司さんには、毎年3〜4回伺っています。年末に翌年分の予約を入れ、それに合わせて金沢への予定を組むのが、もはや私の恒例行事です。それほどまでに、この店でのひとときは、かけがえのないものです。
金沢の寿司は、江戸前寿司とは一線を画します。江戸前の寿司が仕込みや仕事でネタを引き立てるのに対し、北陸の寿司は、地のものの力をそのままに、素材の旨さと四季の繊細な移ろいを尊重する文化。その真髄を、乙女寿司さんで体験できます。そしてこの店が特別なのは、料理だけではありません。店の空気感、距離感、そして、たまたま隣り合ったお客さんたちの会話までが心地よいのです。皆さんそれぞれに、このお店への深い愛情と敬意を持っていて、隣の会話を聞いていると心の中でそうそう、そうだよねって自然と共感してしまいます。ここに集う人たちが、皆この寿司を心から大切にしているのが伝わってくるのです。
乙女寿司さんは、ただ美味しいだけでなく、“通いたくなる理由”がすべて詰まった、まさに人生最高のレストランのひとつです。
おつまみ
あさりの茶碗蒸し
ヒラメ
赤イカ
バイガイ、ガスエビ
うに
マグロのカマの炙り
毛蟹、金時草
アワビのキモ焼き
キンキの幽庵焼
牡蠣
もずくのお椀
にぎり
甘エビ
あら
キスの木の芽握り
小鯛の昆布じめ
トロ
うなきゅう(巻物)
トリガイ
鯵
穴子
うに
ノドグロ
ネギトロ(巻物)
倅
あさりの茶碗蒸し
海苔
赤身✖️7
鉄火巻き✖️2
飲み物
冷酒4合、オレンジジュース、ジンジャーエール、ビール1本
お代
60,060円
2025/06/16 更新
2011/10 訪問
2013/07/17 更新
2か月ぶりの訪問。前日からそわそわし、当日は食事の量を控えめにして臨む。それが、私にとって乙女寿司のある日の「儀式」だ。
今日はいつもの接客を仕切る女性の姿が見えない。少し寂しく感じながらも、店に流れる空気はやはり心地よい。
この店でシャンディガフが飲めるようになったのは、かれこれ10年以上も前。初めて妻と訪れたとき、「お飲み物は何にしますか?」と尋ねられ、「シャンディガフをください」と答えたのがきっかけだった。大将が「それは何ですか?」と首を傾げ、妻が「ビールとジンジャエールを混ぜるんです」と伝えると、少し驚いたような顔をされたのを、今でも鮮明に覚えている。それ以来、私たちが伺うと、シャンディガフが当然のように用意される。今日も、新しく入った女子大生が、その作り方を大将から教わっていた。
一品目は赤いか。細くそうめんのように切られ、胡麻が振られている。北陸ならではの食べ方で、見た目も美しく、口に入れるとその優しさと旨みが広がる。続く握りも、どれも丁寧な仕事がされていて、ひとつひとつに季節と手間を感じる。
そして、私の乙女寿司におけるルーティンは、最後の「うなきゅう」の手巻き。西の寿司屋ではうなぎを出すのは珍しいことではないが、注文後、炭で再び香ばしく焼き上げられる。熱々のうなぎ、冷たいきゅうり、ほんのり温かいシャリ、パリッとした海苔。その食感と温度のコントラストは、何度食べても感動する。
味も、記憶も、人とのつながりもすべてが重なる、そんな特別な寿司屋が乙女寿司である。
おつまみ
赤イカ
ヒラメ
中トロ、背トロ、ボタンエビ
うに
塩ウニ
ウナギの白焼
アワビのキモ焼き
キンキの幽庵焼
生牡蠣
にぎり
甘エビ
あら
キス
新子
うなきゅう
トロ
鯵
赤身
ひらめ
うに
穴子
のどぐろ炙り
お椀
うちの子
海苔
マグロ✖️8
鉄火巻き
飲み物
冷酒4合、オレンジジュース、ジンジャーエール、ビール
お代 66,110円