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夜の点数:4.8
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料理・味 4.8
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.3
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|CP 4.3
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|酒・ドリンク 4.8
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[ 料理・味4.8
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.3
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| CP4.3
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| 酒・ドリンク4.8 ]
クリアでノーブル。
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ここが宮坂
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根津美術館内の竹の並ぶ軒下のアプローチ
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2016/10/23 更新
御料理 宮坂…今年伺った和食の中で個人的に
一番気に入ったお店なのですが写真NG‼で
書くのが億劫で遅いレビューとなりました。
日が経っても目を閉じるとジーンとお料理、
設えが目に浮かびます。
この日は時間があったので根津美術館を周り
竹が並ぶ軒下のロケーションを目に写し
心置いたままの訪問となりました。この
時点から既に始まっていたのです。
根津美術館の裏手の位置になりますが道沿いに
植えられた巧みなく広がる根津を囲む
金明孟宗竹を横目にしながら清寂の世界へ至ります。
お弟子さんが迎え立ちされていらっしゃるので
ここだとすぐわかりました。店内へ案内されて
カウンターに着座。8席ですがいっぱいに詰めず
5名のお席でした。
年季入りをイメージされた漆喰を用い詫び寂びを
表現。うっすらとした灯りの中に床の間を見立て
掛け軸とお花が生けてあり厳粛で和風モダン。
奥の飛び石を抜けると小さな個室があり
全12人の収容です。
宮坂さんを拝見しての第一印象は…。
『未在の帰りに提灯を持ち見送ってくださる方(笑)。』
10年間、石原さんの元でつとめられ2番手に。
41歳のお誕生日に独立。
食前酒の梅酒から始まりシャンパンで乾杯ッ♪
その後は加賀鳶、飛露喜をいただきながら
この日の夏のお献立は…。
☆先付
貝の寄せ,白バイ貝、平貝、青海苔と昆布出汁と
土佐酢のジュレをかけて
☆向付
八幡浜の鯛、北海道噴火湾のマグロのお造り
☆焼物
・熊本天草の天然海うなぎ
・房総半島産鮑
・佐島のグジ
☆箸休め
車海老、ゴールドラッシュ、鰹出汁のジュレ、
夏野菜のすり流し
☆八寸
磯つぶ貝、白イカ、白芋茎、もずく、雲丹、
真子カレイのちまき寿司
☆強肴
由良川の鮎の焼き物と揚げ物
☆炊合
賀茂茄子、胡麻柚子かけ
☆食事と香の物
胡瓜、白蕪、赤蕪の漬物とご飯
赤出汁
☆水菓子
葛仕立ての茶豆の餡子
☆グレープフルーツのゼリー、巨峰
シャインマスカット、サクランボ
京料理でもおばんざい的要素は全くなくおもてなし味。
関東ではひとつ間違えたら薄味の感想でおわってしまうかも。
個人的には豪快に食材を表にして魅せるより加え過ぎず
シンプルの中に独創性ある工夫や発想がちらりと
見えるのが好み。クリアでノーブル味。
お訊ねしたことには明確に応えてくださいますが
ペラペラすることがないのも師匠譲りなのかも知れません。
季節を変えてまた伺いたく思う私には今年一番の
日本料理でした。