kazs59さんのマイ★ベストレストラン 2017

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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 2017年に初めて訪れたお店の中で、再訪したいと思っているお店をピックアップしました。

 和食が多い中、ワインのペアリングが抜群だったフレンチも1店。また、宮城県の銘酒が飲み放題という驚くべきサービスのオーベルジュも入っています。有名どころの中華も1店。そして行ってすぐに知人に「あそこはいい」と吹聴しまくっているジンギスカン屋さんも選ばせていただきました。ここは2017年最大の発見でした。そして、焼き魚では最高のお店にも出合いました。

 これらのお店でまた楽しい昼と夜を過ごさせていただきたいと思っています。

マイ★ベストレストラン

1位

はらまさ (曙橋、四谷三丁目、牛込柳町 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 -
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2017/05訪問 2017/05/19

蟹の茶碗蒸し、あん肝を添えた刺し身……、すべて美味しい!

 また来たいと思わせるお店に出合うと、人生得したような幸せな気持ちになります。

 こちらもそういうお店でした。

 GW最後のお昼、事前に予約しておいてお邪魔しました、7人がけのカウンターと1組のテーブルだけの小さなお店で、今回はテーブルに案内されました。頼んでいたのは税サ込みで6890円のコース。

 最初は軽く炙った穴子と、あおりいかと筍の木の芽和え。続いて蟹の身と味噌がたっぷり入った茶碗蒸し。刺し身は金目鯛と鯛で、わさび醬油のほかに、醬油や砂糖で味を足したあん肝をからめて茗荷やねぎを添え、焼き海苔でくるんで食べます。これが笑ってしまうほど美味。もっと食べたい。

 冬瓜とうなぎの椀に続いて出てきたのどぐろの柚庵焼きは、上品な脂がのっていてふわふわに焼き上がっています。もったいないので箸で小さく切り分けていただきました。

 どれもこれも「美味しいね」と口にしてしまうほど気に入り、料理の邪魔をしないほどよい旨みを湛えた日本酒の龍力エピソード3や岡山の木村式奇跡のお酒が進みました。

 ご飯はふかふかの鯛飯。食べきれないのでおにぎりにして持ち帰りました。

 最後のデザートはマスカルポーネを載せて蜂蜜をかけたイチゴ。う~ん、最初から最後まで文句なし。小グラスのビール1杯ずつと日本酒3合を頼んで一人当たり約9000円。通いたい。

  • あおりいかと筍の木の芽和えと、炙った穴子
  • 蟹茶碗蒸し
  • 刺し身

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2位

別邸 山風木 (蔵王町その他 / 日本料理、オーベルジュ)

4回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2025/05訪問 2025/05/10

4度目の利用でも満足度は高いまま

 仙台駅前からバスで1時間ほど揺られて到着するオーベルジュです。遠刈田温泉の一つ前の停留所「小妻坂」で下りて徒歩2分。雨でしっとり濡れた新緑の林の中にあります。

 ここの料理は品数も多く、そのうえおばんざいまであり、しかも午後8時まで飲み放題です。東北の日本酒が4種類、ワインの赤と白、スパークリングワイン、ハイボール、特製レモンサワーなど種類が豊富で、どれもうまい。

 メインは仙台牛のステーキと、追加でロブスターを頼みましたが、それ以外の料理が多くボリュームもあるので、どれがメインか分からないくらい。

 にこやかで丁寧な接客もいいし、窓から見えるライトアップされた中庭の美しさも、日常の忙しさを忘れさせてくれる別世界のよう。

 翌朝の食事も言うことなし。4度目の訪問でもがっかりさせないオーベルジュです。
3度目の訪問。山吹が可憐な黄色い花を咲かせる春は、初めてです。いいなぁ、この季節も。

遠くに雪を被った山が見える庭を眺めながら、ウエルカムドリンクのスパークリングワインを一杯。柔らかな肌触りのお湯にゆっくり浸かった後に、ライトアップされた庭に面したダイニングルームで待望の夕食が始まりました。

 言うことなしです。いつも通り、料理は美味しく、お酒のラインナップも充実。こちらは、夕食時のお酒が飲み放題というのが一番の売り(私にとっては)。料理に合わせておすすめのお酒(日本酒、ワインなど)をメニューにも書いてくれているうえ、スタッフのみなさんがお勧めを教えてくれます。そのやりとりも楽しい。

 メインは鮑、フィレ、牛タン、サーロインの4品を二人で分けました。〆の鶏とごぼうの炊き込みご飯も食べきれず、夜食用のおにぎりにしてもらいました。最後まで、たぶん、6種類ぐらいの日本酒とワインをいただきました。楽しい!
 降りたての雪は一切のものをきれいに塗り替えてくれます。

 緑が目にしみる夏に訪れた前回と違い、この日は真っ白な雪をかぶり反射する陽光でまぶしい庭や屋根から大きなつららがぶらさがる冬真っ盛り。そんな庭を眺めながら、夕食をいただきました。

 牛テールスープのせり鍋や程よい脂をまとったフィレステーキ、弾力のある「はた」のお造りなどはもちろん、おばんざい方式でとってくるおからや野菜サラダも秀逸。

 日本酒やワインをマリアージュで勧めてくれます。特に、東北のお酒はいいものがそろっていて、宮城の乾坤一、萩の鶴、栗駒山、山形の吾有事、岩手の南部美人を次から次へ……。

 青空が広がった朝もこちらで朝食。

 またすぐに戻ってきたくなります。
 仙台駅から車で約1時間。山の中の遠刈田温泉に着き、県道からさらに奥まった小道を入っていくと現れるのがこちらのオーベルジュ。

 もとは企業の保養所だったけれど手放され、10数年前に美味しい料理を売り物にした旅館に変身したそうです。広い中にはには蓮が浮かぶ池もあり、夜には周囲の木々がライトアップされ、鏡になった池に映し出されます。その景色をまるごとみられるラウンジで食事をします。

 蔵王でとれた野菜などの具材を使い、見た目も味付けも上品に仕上げたコース料理に加えて、ビュッフェ形式でいただけるおからやサラダ、肉じゃがなどのおばんざいと、盛りだくさんの料理が出てきます。メインを2品いただけるダブルコースを予約しておいたので、仙台牛のフィレステーキと、牛タンをいただきました。はぁ~、とろける。でも脂っこくない。天国への階段はこんなふうに柔らかなんじゃないかと空想しました。

 〆のご飯は甘みの強い未来コーンとじゃこの炊き込みご飯。ほぉ~。これだけお腹がいっぱいになっていても美味しく感じられるご飯ってすごい。おこげもちょうどいい硬さと香り。残ったご飯をおにぎりにしてくださいます。

 そして特筆すべきは、宮城の日本酒各種、ワイン、ビールなどの飲み物が飲み放題。しかも日本酒は東京ではなかなか手が入らない貴重なものがあり、料理とのマリアージュでおすすめの飲み物を提案してくださいます。

 私は日本酒で通しましたが、ツレはワイン。お互いに6、7種類をいただきましたが、日本酒では特に一ノ蔵が造っている金龍、萩の鶴が造った裏萩の鶴が旨みと酸味、コクの深み、切れの良さがあって大好きな銘柄になりました。

 料理だけでなく、黄色がかって少しぬめりがある泉質の温泉や、食事の後にお酒とつまみ用の果物をプレゼントしてくださったり、朝食にも朝シャン(シャンパン)を好きなだけ飲ませてくれたりと、これ以上何を望むのかというほどのサービスでもてなしてくださいます。

 最後は宿の前で撮った写真をすぐにプリントしてくださり、「おやつにどうぞ」と自家製のしっとりしたクロワッサンを持たせていただいて、後ろ髪をひかれるような思いで出発しました。価格は部屋によって変わりますが、基本的な料金だと2万5000円程度。

 ここはまた来たい。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

ごだん 宮ざわ (五条(京都市営)、四条(京都市営)、烏丸 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2017/11訪問 2017/11/21

時折混ざる変化球と、なんと言っても焼き胡麻豆腐

 京都1泊旅の2日目のランチはこちら。1カ月前に運良く予約できました。

 きっと2日目のお昼はすでに朝食でお腹がぱんぱんになっている恐れもあるので、控えめに一番安い5800円のコースをお願いしておきました。

 お店は静かな通りにそっとたたずむように立っています。カウンターも奥の部屋も満席。ご主人は若くてイケメン。京都の割烹の若手料理人はイケメンの人が多いですね。ご主人は穏やかな笑顔を見せながら料理の説明を丁寧にしてくださいます。

 まずは滋賀県の切れのいい日本酒、喜楽長で舌を潤した後、みかんと菊花の柿なますとオカヒジキの先付け。みかんの酸味と甘みがどの具材にもぴたりと合って、優しい味を作り上げてくれます。みかんを具材に使うって面白い。

 鯛の椀、小口に切った青ネギをぱらぱらとかけた刺し身、滑らかなペースト状にした枝豆をかけた焼き胡麻豆腐。焼いたばかりのお餅のように柔らかく弾力があって、中にはホタテが入っている。これ絶品。

 こまかくすったからすみをふんだんにかけたそば、キノコと自然薯を葛でとじた料理ときて、締めは釜で炊いた白米。これにふかふかに炊かれた白味噌味のちりめんじゃこや漬けものが添えられています。ご飯の前に漬けものが出され、お代わりもできるので、ご飯の前に漬けものを肴にお酒も少し続けました。

 デザートはもなかと梨のジュース。

 日本酒は3種類ほどいただき、一人当たり約8000円。ちりめんじゃこをお土産用に購入しました。ここも、また来たい。

 料理長の宮澤さんはもともと、「じき宮ざわ」を営んでいたのですが、お弟子さんにそちらを任せて開いたお店だそうです。こうしてすてきなお店が増えていくのがありがたいですね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

和しょく えびはら (牛込神楽坂、神楽坂、飯田橋 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/07訪問 2017/07/26

旬を織り交ぜた料理はどれも美味しい

 神楽坂は奥深いですね。行っても行っても新しい素敵な店が登場します。尽きない面白さ。恐れすら感じます。

 今回は割烹。神楽坂上の交差点を牛込神楽坂に向かって進んだ左手にあります。若いご主人とおかみさん(?)の2人で切り盛りしていて、接客にも心づくしの丁寧さや心配りを感じます。

 夜のコースは3種類。税サ込み11880円を予約しておきました。海老と冬瓜に出汁のジュレが載った料理がスタート。赤と緑の万願寺唐辛子にふわふわの食感の縮緬山椒がかかった料理に純米の田酒を合わせました。椀はさっと炙ったスズキとじゅんさい。スズキの香りと旨みが出汁に逃げ込まず、しっかりと味わえます。お造りはしまえび、コチ、関あじ。塩で食べるのもいい。

 琵琶湖でとれた稚鮎のお寿司、島根のワタリガニの身とうち子、パリパリに焼きあがった若鮎の干物、はものがんもどきと茄子は、もひかん娘がビキニを着た「ビキニ娘」でいただきました。

 〆のご飯は甘いとうもろこしの炊き込み。おこげもいい出来。水菓子は佐藤錦と桃。

 いやぁ、どれもおいしい。完璧。お酒もいいものがそろっています。一人当たり15000円弱。ぜひ再訪したいと思います。

  • 海老と冬瓜
  • 万願寺とうがらしと縮緬山椒
  • スズキとじゅんさい

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5位

中国飯店 富麗華 (麻布十番、赤羽橋、六本木一丁目 / 中華料理)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2017/08訪問 2017/09/06

一つひとつがどれも絶品、中華はここ!

 中華って大勢でいかないといろんな料理を食べられなくて楽しさ半減しちゃうんだよね、ということで2人で行くときには避けていました、いままで。避けていたお店の中にこちらも入っていました。魅力的なんだけど、大勢で行くときまでとっておこうと思っているうちに何年もたってしまって……。

 でも意を決して来てみたら、もっと早く来ればよかったという後悔を感じずにはいられませんでした。とっても素敵なお店です。

 席だけ事前に予約しておき、来てから頼んだメニューは北京ダックコース(6000円)。

 前菜は5品が大皿に並んでいました。パリパリに皮を揚げた鶏などのほかにはクラゲの頭やきゅうり、豆といった、なんとなく小品的な感じのものでしたが、これが一つひとつ考え抜かれて作られた絶品でした。豆はさっぱりした梅で味付られ、旨みを感じます。

 点心は浮き粉で包んだ白身魚と卵白を混ぜて具にした餃子、子持ち海老の焼売、ぱりぱりの衣に包まれたたろいも。

 熱々のあんがかかった冬瓜と蟹。そしてコースメインの北京ダック。パリッと揚げたダックの皮にきゅうりなどを挟んで作ってくださいます。1本だけなので、また食べるために来るぞ~って思わされるところが憎い。

 牛肉とセロリ炒め、青菜炒めと続いた後の炒飯がまたなんとも言えず美味でした。醤油につけて旨みを増した三元豚にトマトを加えた具が深みのある味わいになっています。これ、思い切り食べたい。

 青島ビール(756円)と紹興酒3年もの(500ミリリットル、3456円)を飲んで、一人当たり約8500円。

 もう中華といったらここが一番初めに頭に浮かんでくるお店になってしまいました。
 

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

L’AS MINAMIAOYAMA (表参道、外苑前、乃木坂 / フレンチ、ビストロ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2017/09訪問 2017/09/25

ペアリングのワインをいただくと美味しさが倍増する

 表参道から少し奥まった路地にあるお店で、建物の脇を入っていった先が入り口なので初めてだと通り過ぎてしまいます。

 入り口を入るとオープンキッチンがあり、その先にテーブル席が並んでいます。なかなか斬新な造り。南青山っぽい。

 金曜に電話をしたら運よく予約でき、週末のランチを楽しみにしていました。こちらは税込5400円のコース一つのみ。お任せで季節のメニューが供されます。

 台風一過で雲一つない真っ青な青空が見える窓際の席につき、メニューを見るとまるで和食。だって、スタートが大学芋、次は温泉卵。野菜の炊き合わせや秋刀魚のお造りまであります。これを、シェフが独特の感覚でフレンチにするのだとか。もうワクワク。ナイフやフォークは机の引き出しに入っているという、ちょっとした遊び心も嬉しい。

 料理は写真そのものに語ってもらいます。大学芋は液状になっていて胡麻の生地に包まれていたり、温泉卵と柔らかなチーズを合わせたり、面白くて美味しい。スペシャリテのフォアグラはオレンジのジャムとともにクリスピーに挟まれていて、まんじゅうのようにいただきます。

 料理に合うワインをペアリング(シャンパン+4杯、5400円)でいただきましたが、まさに料理との相性がぴったりで、驚きました。フォアグラには甘味の強いデザートワインを合わせたり、デザートのカボチャの栗きんとんには富山の日本酒、満寿泉をペアリングしたりと、発想も自由。このペアリングのワインがないと、せっかくの料理の美味しさが半減してしまいます。お酒を飲めて良かったぁ。ちなみにフォアグラに合わせたデザートワインはサービスでした。また栗きんとんに合わせた満寿泉(864円)は追加。

 スタッフの方々の料理とワインの説明は懇切丁寧でにこやか。2時間かけて料理とワインを楽しみ、一人当たり1万1700円は安い。

 ここは再訪したいお店です。

  • コース(5400円)のスタートは胡麻に包まれた大学芋
  • 温泉卵はチーズと相性がいい
  • 野菜の炊き合わせとビートのソース

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7位

祇園 にし (祇園四条、京都河原町、東山 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2017/11訪問 2017/11/20

正統派で真っ向勝負

 楽しみにしていた「にし」さんへ。

 電車のトラブルで本来のラストオーダーより30分も遅れてしまいましたが、温かく迎え入れてくださいました。予約してから楽しみにしていたので、京都1日目のお昼がダメになったら立ち直れないなぁと半ば心配しながら伺ったのですが、本当にありがとうございました。

 美人のおかみさんが「ごゆっくりしてくださいね」と気を遣ってくださったのもうれしい。

 頼んでいたのは税込み5778円のコースです。京都といえば鰊。先付けは鰊で始まりました。慌てて来たのでのどが乾き生ビールで乾杯しましたが、すぐに日本酒に切り替えました。やはり京都にきたら澤屋まつもとですね。

 弾力のある鯛とモンゴウイカの刺し身。ふかふかの蟹しんじょうはすっと下に染みこむ切れのいい出汁も美味。鰆の焼き物は厚みがあってぷっくら焼き上がっています。次が鯛かぶら。かぶらに染みこんだ出汁は深みがあってもっと食べたくなりました。海老芋の肉味噌の後に、締めの牡蠣の炊き込みごはん。思わず笑ってしまいます。デザートは梨のシャーベット。

 結局日本酒は3種類いただき、締めて一人当たり約8000円。

 良かった、ここでお昼がいただけて。また来たい。

  • 鰊
  • 鯛とモンゴウイカ
  • 蟹しんじょう

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8位

帰燕 (溜池山王、六本木一丁目、赤坂 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.1
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2017/07訪問 2017/08/03

料理だけじゃなく、器と接客も素敵!

 ツバメはスズメ目の中のツバメ科なんですね。日本でポピュラーな鳥という共通項はあるけれど、なんだかシュッとした都会的なツバメと、長閑な田舎っぽさがあるスズメはある意味、両極端の位置にいるものだと思っていたので、ちょっと意外。

 そのツバメは北半球に生息し、一部は日本で越冬するものもいるのですが、基本は冬にはジャワ島やマレー半島といった温かいところで過ごすのだそうで、秋になって南方へ帰っていく燕を「帰燕(きえん)」と言うそうです。

 ツバメのようにお客さんが帰ってきてくれることを願った店名でしょうか。この「帰燕」、私も帰ってきたくなりました。

 初めての訪問は週末のお昼。予約の電話の受け答えも丁寧で、気持ちよく過ごせそうなお店だということが予約時点で伝わってきます。5800円のコースを頼んでおきました。

 ちょっと歩けば皇居と国会議事堂がある場所ですが、田舎に帰ってきたような錯覚に陥ってしまう、緑に囲まれた玄関を通り越して中へ。

 今回は個室で食事。料理の説明が丁寧で、料理を出すタイミングやお酒を追加したい時に顔をのぞかせてくれるタイミングもばっちり。2時間近くを心から楽しめました。

 コースのスタートはうにを載せた生湯葉。この出汁がおいしくて、舌にすいつくように滑らかな生湯葉が豊かな味わいに変わります。揚げたうなぎや海老しんじょに続き、ご飯にかけてかきこみたくなる鱧の卵とじ。鯛とやりいかの刺身。鮎の一夜干しの焼き物と、ぱりぱりとした食感に旨味がこびりついた鮎の骨揚げ。蟹の餡をかけた粘り気のあるおいもの揚げもののあとは、穴子と細く切ったみょうがの炊き込みご飯。これは絶品。

 デザートは4種類から選べます。瓶ビールと新潟の鮎正宗、山形の日本響(2合)をいただき、一人当たり約9400円。

 ツレは塩が少し強いと言っていましたが、私にはちょうどいい味付け。また来たい!

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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9位

羊SUNRISE (麻布十番、赤羽橋、六本木 / ジンギスカン、焼肉、鉄板焼き)

2回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2019/12訪問 2019/12/14

ジンギスカンの楽しみ方が変わる

 なかなか都合の合う日に予約がとれず、2年ぶりの来店になりました。楽しみにしてたんだよなぁ、来られてよかった。

 ここのすごさは、北海道産のラムのほか、フランスやオーストラリアからチルドで送られてくる羊を食べ比べられることと、一組にスタッフ一人がついて目の前で肉を焼いてくれること。肉の質はもちろんだけど、焼き具合でまったく味が変わってくるので、一番おいしい焼き方、食べ方を教えてもらえるのがうれしい。

 今回2人でいただいたのは、生後9か月の北海道士別産ラム(3000円)、オーストラリア産パスチャーフェッド・ラム(1800円)、ラムとマトンの間の生後1年以上2年未満のホゲット(北海道恵庭産、2800円)、フランス産マトン(1900円)、国産羊のホルモン盛り合わせ(2400円)。これに羊の脂でじっくり焼き上げたマコモダケ(700円)、土浦産のレンコン(900円)、芽キャベツ(600円)を合わせました。脂の多い部分はその甘みを楽しむために塩で、赤身はたれで食べました。本当にそれぞれの味が違い、食べ比べを楽しめます。初めて食べた羊のレバーも絶品でした。〆はひつじのカレー(700円)。

 瓶ビール、茨城の日本酒、グラスワインの白と赤と、かなり飲んで、一人当たり約1万5000円。2年間待ったかいがありました。やはり東京で一番おいしいジンギスカンです。
 ジンギスカンが食べたい。寒くなってきたせいか、あの真ん中が盛り上がった鍋の上でジュワーっと焼かれる羊の肉を思い描いてボーっとすることが、ここしばらく続いていました。

 平日の夜、うまく時間が空きそうなので、北海道に住んでいた知人が「東京でジンギスカンを食べるならここ」と言っていたこちらを前日のうちに予約。いそいそと伺いました。

 マンション3階の玄関を入ると、うわ~、やっぱり麻布十番、おしゃれだなぁ。店内は黒っぽい色で統一されていてシック。カウンターの奥から順番に詰めて座ります。

 こちらでは北海道産のラムやマトン、そして国内ではここだけでしか食べられないというフランス産のマトンもあります。この日も運よくフランス産マトンが入荷していました。

 まずは北海道白糠産のラム(税込み2808円)を注文。肉はカウンターの前に置かれた鍋でお店の方が焼いくれます。食べごろになった肉を皿に載せ、食べ方を教えてくれるので、その通りに口へ。焼いているのを見ているうちから美味しそうなオーラが出まくっていましたが、実際に食べるとその想像をはるかに超えました。柔らかくて旨みがにじみ出ます。塩をちょっとつけると肉の甘さも引き立ちます。タレもいい。

 次はフランス産マトン(1944円)。これはうまい。しっかりした肉の旨みがガツンと味わえます。若いラムとは違った美味しさ。

 肉からにじみ出た脂が鍋の溝を通ってたまり、そこで焼かれた土浦産の蓮根(756円)のシャキッとした歯ごたえは絶品。春菊やアスパラ、まこも茸(いずれも648円)も羊の脂で旨み倍増。まこも茸を噛むと、とうもろこしに似た甘い香りがふんわりとしてきました。

 北海道上士幌産ラム(2808円)も追加。同じ北海道産でも味わいが微妙に違って、これもいい。

 肉も野菜も一品は2人で食べてちょうどいい分量です。

 そして、さらに感嘆したのは〆ごはん。ラムのひき肉に濃いめの味をつけてご飯にたっぷりと載せたいつじご飯(432円)は一口食べたら箸が止まらず、かき込むように食べきりました。ツレのひつじのカレー(756円)もまろやかで、だれもが好きになってしまう味でした。

 瓶ビール、白と赤のグラスワイン、茨城県の日本酒・稲里などを飲んで、一人当たり約1万円。私の中では、ジンギスカンを食べるなら麻布十番、になりました。

  • 色がきれいです
  • お店の方が焼いてくれます
  • 絶品レバー

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10位

炭焼き かどた/お料理すゞ㐂 (恵比寿、代官山、中目黒 / 食堂、もつ鍋)

2回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 ¥6,000~¥7,999

2019/06訪問 2019/07/03

焼き魚を食べたくなると思い出す

 いつも心にひっかかっているお店でした。皮がパリっとして、厚みのある身がふっくらと焼きあがっている魚を思い浮かべると、一緒にこのお店が浮かんでくるんです。あ~、行きたい。でも、もしかしたらもっとおいしいお店があるかも知れないので、ここに戻るのはまだ先、とか思っていままで生きてきました。だいぶ大げさすが。

 そんな折、ふと、いいんじゃないの、焼き魚を食べたくなったらここに戻れば、と自分を縛っていた呪縛が解ける瞬間があって、勢いで電話をかけたら予約がとれてしまった、という経緯で再訪しました。ま、どうでもいい話です。

 で、予約しておいたのは5品のコース(4320円)。最初は鱧の湯引き。今シーズン初かな。ちょっとだけ載せた梅の酸味がいい味です。はんぺんにあんこを載せた椀は、ここで前にも食べました。日本酒とあんこの相性はとてもいいと、昔から思っていましたが、再確認。お造りはメジマグロやあじやイサキなど。

 そして本日のメイン、焼き魚。事前に数種類の中から好きなものを選んでおきます。頼んでいたのは銀むつ(+432円)。つれは銀だら(+540円)。銀むつ、大当たりでした。皮のこげ具合、そそり立つような質感のある身。どの身をほぐして口にいれた時のしっとり感。まず、見た目でおおっと思い、食べてうんうんとうなずき、食べ終えてはぁ~とためいき。これで白いご飯を思いきり食いたい。

 でも、ご飯はもう一つ凝っていて、穴子の笹寿司です。ふわふわで歯がいりません。これを赤だしで呑みこみます。デザートは黒蜜のくずきり。この食感がまたいい。ハイマンナンのように弾力が強くてすんなりとはかみ切れない。それがつるっと口に入っていく。こんなのがある喫茶店ならしょっちゅ通います。

 もちろんお酒もすすんで、生ビールのマスターズドリーム(780円)のあとは大好きな日高見(1合920円)と山形正宗(920円)をいただきました。で、一人当たり約6500円。満足。
 3本の串を刺し、炭火でじっくりと焼き上げる肉厚の焼き魚は、パリッとした皮とふっくらした身、絶妙な焦げ目と香ばしさ、程よい脂で最高の仕上がりになって出てきます。これだけの焼き魚はなかなかお目にかかれません。

 数日前に運よく予約がとれ、税サ込み5940円のコースをいただきました。

 先付はしめ鯖。春菊とともにさっぱりした土佐酢でいただきます。椀は鱈の白子をぺースト状になるまで滑らかに濾して固めた雲子と一文字ニンジン。柚子の香りがいい!

 お造りは鯛、すずき、紋甲烏賊、サーモンなどに香りのいい生海苔が添えてあり、つまの代わりに大豆の風味が濃い豆腐と小さいサイコロ型にして松葉に刺したコンニャクを飾っています。

 そのあとがメインの焼き魚。コースがスタートする前に、本日の魚の中から好きなものを選んでおきます。私はムツ、ツレは鯖を選択。どれも肉厚で、炭火でじっくり焼き上げるので、皮と身の焼き具合が絶妙です。この焼き魚、身の中心まで火の通り具合が最高でした。

 強肴は柿の白和え。次が、弱火でじっくり焼いたレンコンに、ねっとりするまで擦ったサツマイモをあんにしてかけてありました。最後はチーズのあんをかけた鰤の信田巻。

 ご飯はしいたけや平茸、舞茸などがたっぷり入っていい香りがするきのこ雑炊。添えられたお新香は牛蒡の醤油漬けやいぶりがっこ、奈良漬といろんな種類の漬物を少しずつ盛り合わせてくれます。デザートはオレンジババロア。

 飲んだのは生ビール、日本酒の喜正(東京・秋川)、写楽、日高見など4合。

 これだけ楽しんで、一人当たり約9000円。お店の方々の気配り、料理の説明、にこやかな接客も料理とお酒のうまさを引き立ててくれます。とてもいいお店でした。

  • (説明なし)
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