『鹿児島遠征 1』no chaserさんの日記

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7年前、全国の食べ歩き旅行をした。
(うぁ、もうそんな前になるのか・・・)

社会人になってから初めての長期休暇を貰ったので、これはチャンス、とばかりに全国の食べ歩きを計画、実行したのだけど、おかげで私の食べログ地図が、それまでは地元とその周辺の県しか色が付いていなかったのに、ほとんどが色付きになってしまった。(^^
でも、愛媛県と鹿児島県、それに沖縄県は手付かずのまま。
(もっとしっかり計画を立てれば、一気に全国の色を変えれたのに・・と後で後悔)

なので、何時かは・・・と思っていたのだけど、もうその時の様な長期休暇は貰えず、正月・お盆・GWも仕事の事が多いので、中々動き出せなかった。
(その気になれば実行は出来たはずだけど、何となくあの時の様な高揚感は湧いてこず、義務感に変わっていた、という事も有るかな・・)

そうこうしている内に、車中泊が流行り始め、お?これは遠征するのに都合が良いかな、と。
以前の旅行は公共交通機関を利用しての事だったので、移動や宿泊に色々と制限が掛かったし、コストも掛かるので、これは良いなぁ、と思った。

なので、早速車を買い替え、改造もして準備は万端。(^^
近距離遠征をして感覚を掴み、何時でも行ける体制になった。
でも、何時でも行ける状態になるとかえって動かなくなるものなのか、時々思い出しては計画を立ててみようとするけど、モチベーションもあまり上がらないので、中途半端なまま。
その内にキャンプに手を出してしまい、遠征の事はあまり気にしなくなっていた。(^^

そんなある日。
上司から、明日休んでもいいよ、と。(^^;

私の仕事は週内で完結するタイプで、忙しい時は休日出勤する事もあるけど、通常は週内で目処がつく事が多い。
この時は週の半ばでほぼ目処がついていたし、その後追加の仕事が入る様子もなかった。
基本、休めるならば休みたい私を上司は知っていたので、上記の言葉に。(^^

勿論私は、はい!と。(^^

さて、そうなると一気に気持ちは上がって、忘れていた遠征に気持ちが向く。
そうそう無いチャンスなので、この際どれか1県片付けようかと。
流石に沖縄県は飛行機や宿の手配もあるので、陸続きで距離のある鹿児島県に決定。

ただ、それでもまだ迷っていた。
急な事だったので、具体的な計画などは無く、行きたい場所やお店も決まっていない。
その日の夜にあれこれと考えるものの、あまり纏まらず翌日になっても決まらない。(^^;
このまま行ってもグダグダになりそうだが、行き当たりばったりもそれはそれで楽しいかと迷う。(^^
結局、色々迷った挙句、行く事に決定。(^^
行ったら行ったで何とかなるだろう。

出発は午後1時20分。
迷った事と準備で、こんな時間になってしまった。(^^;
もっと早くから決まっていれば、前日の夜からでも出発したのだが・・。

ルートは、東の国道10号線ルート、西の国道3号線ルート、間の山道ルートと有るのだけど(高速は使いたくない)、前日と前々日は大雨が降ったので万が一の事を考えて山道ルートは却下。
道路情報を見ると特に問題は無さそうだけど、山道は何が有るか判らないしね。
東の国道10号線は延岡市までは何度か行っているので、今回は西廻りの国道3号線ルートを選択。

と言っても、わざわざ混むのが予想される福岡市内を通る必要は無いので、国道200号線を通って飯塚市を経由し、筑紫野市で国道3号線に合流。
この3号線、途中の久留米市と熊本市では割と混んだ(と言っても渋滞レベルではない)けど、その他は意外と空いている。
特に八女市と熊本市の間はほぼ山の中。(^^
熊本市から鹿児島市までもそれ程大きな町はなく、ストレス無く走れる。
それでも流石に鹿児島市まではかなり距離が有るので、途中で車中泊をして翌朝の到着かな、と思っていたけど、意外と疲れは感じず、朝から殆ど食べていないのにそれ程腹も減らずで、あれよあれよと進んで行く。
ランニングハイならぬドライビングハイの状態。(^^
結局、途中給油の為に数分間停車しただけで、ほぼノンストップで鹿児島市に着いた。(^^;
着いたのは午後10時20分で、丁度9時間。
人生最長の運転時間。(^^

途中、水も飲まず食事も摂っていなかったので、ドラグストアで水と栄養補給ゼリーを買って、水分と栄養補給をする。(^^

さて、この後はどうしようか?
時間的には遅いが、繁華街まで行けばまだ開いているお店も有るかもしれないけど、流石に初めての街の夜の繁華街を車でうろうろするのは躊躇うし、多少なりとも疲れは有る気もするので、今日の所は素直に休もうかな、と。
なので、車中泊宿泊の定番である道の駅を検索してみると、何ヶ所か在るけど、いずれも結構距離がある。
その中で、明日行く予定の佐多岬に近い「道の駅 たるみず」に決定。
直線距離で行ければ近いけど、海が間に有るので海岸に沿ってぐるっと廻って行く事に。
地図で見ると、そんなに距離は無い様に感じたけど、意外と遠く、結局着いた時は日付が変わっていた。(^^;
駐車場には同じく車中泊と思われる車が2台ほど駐まっている。
道の駅の直ぐ横は海だった。(^^

車を降りて海を見に行ってみると、海は凪いでいて静か。
空を見上げると、満天の星。(^^
天の川が綺麗に見えた。
こんなにハッキリと見たのは久し振りで、ちょっと感動。(^^
直ぐ近くに桜島が在るはずだが、闇と雲(噴煙?)に紛れて良く判らない。
ま、明日の朝には拝めるだろうと、車に戻って寝床の準備。
普段なら窓に目隠しをするのだけど、他に車も少ないのでそのままでお休み〜。

翌朝。
目覚ましは掛けていなかったけど、早く目が覚めてしまった。
窓の外を見ると、朝焼けの空が薄いオレンジ色に染まっている。
時間はまだ5時前なので、4時間ちょっとしか寝ていない事になる。
車を降りて軽くストレッチしてみるが、思ったよりは疲れは残っていないみたい。
顔を洗って歯を磨きながら、今日の予定を考える。

この後は、南に下って佐多岬へ行き、戻りながら何ヶ所かのキャンプ場を下見し、途中良さげな観光地があれば寄ってみるかな。
そして桜島まで戻って来てフェリーで鹿児島市内へ。
そこで丁度昼時になる様に時間を配分する。
と言った、大雑把な計画。(^^;

という事で、早朝から佐多岬へと向かう。
地図で見て結構距離は有るなぁと思っていたけど、実際走って見るとえぇぇ?まだ着かないの?だった。(^^
後で調べたら、距離で86㌔、時間で約2時間。(^^;
まあ、鹿児島に行くなら絶対行ってみたい、と思っていたのでそれはそれで良いのだけど。(^^;
途中で1箇所キャンプ場の下見をして更に南下。

が、佐多岬に近づくに連れて空模様が怪しくなり、土砂降りに遭遇。
うわぁ、こんな雨なら着いても何にも見えないよと焦るが、どうやら通り雨だったらしく、直ぐに晴れ間が見えて来た。(^^
佐多岬公園駐車場に近づくにつれて、道路脇の木から何やら怪しげな物が垂れ下がっている所が増えて来た。
まるで縄のれんの様。(^^;
後で調べたらガジュマルの木らしく、垂れているのは気根と言うらしい。
何とも不思議な光景。
さらに行くと、道路上で野生の猿の集団が寛いでいた。(^^;
さほど人慣れしてはいないのか、少し近づくと森の中に逃げて行く。
その少し先でも同じ様な群れを見かけたので、かなり手前で車を停めてみるが、やはり警戒している様で、こちらの様子を伺いながら、少しずつ森へと消えていく。
何とか二匹残っている写真は撮れた。(^^

で、漸く佐多岬公園の駐車場に到着。
ラッキーな事に、雲も減って青空が広がっている。

駐車場展望台からの佐多岬の眺めは、まさに岬で、あぁあの先端が本土最南端なんだなぁ、と。(^^
ここまでの長い道のりをやって来たと言う感慨はあるけど、岬自体は日本のどこの海岸にも有りそうな物で、最南端と言った特別感は無い。(^^;
海自体は綺麗だったけどね。
むしろ、そこから見えていた屋久島と種子島の淡い島影の方が、より最南端を意識させてくれた。(^^;
ま、こう言った名所?はそこに行ったと言う事実が大事で、岬を背景にして自撮りの写真を撮れば、それで十分目的は達成できた気分になる。(^^
2時間掛けてやって来たけど、結局、滞在時間は15分だった。(^^;

という事で、来た道を再び戻る。
途中2箇所のキャンプ場を下見した後、道路上の案内標識を見て気になっていた「雄川の滝」へ行ってみる。
国道から川沿いの道を上って行くが、思ったよりは距離が有った。
駐車場に車を駐めて、受付らしい建物へ行って見ると・・・ん?
以前は無料だったらしいが、丁度5日前から有料に変わっていた。(^^;
えぇ?と思いつつも、ここまで来たからには仕方がない。
300円を払って川沿いの遊歩道を歩き滝に向かう。
遊歩道は綺麗に整備されていて歩き易かった。
でも展望台までは結構距離がある。
距離にして約1キロ。(^^;
すぐ近くのつもりでやって来たのだが・・。(^^;
昨日から車に乗りっぱなしだったので、少しは体を動かさないとねぇ、と言い聞かせ歩く。
先日からの大雨のせいか、歩道の横を流れる川は増水していて勢いが強い。
緩やかな道なのであまり疲れは感じずに済んだ。

漸く滝下の展望所に着くと、流れや遊歩道の状況を確認しに来ていたらしい管理人の人と会う。
展望所の床は濡れているので、滑らない様に気をつけて下さい、と言って戻られた。
さて、と展望所から滝を見てみると・・おぉぉぉ!
大雨で増水した為か、流れ落ちる水量が半端ない。(^^
それに伴う轟音が体を揺るがし、舞い上がる水飛沫が霧の様になって下流に漂って行く。
水量の少ない時は白糸の様な女性的な滝で、滝壺もエメラルドグリーンで映えるのだけど、今日は違った。(^^;
でもこう言った姿の滝も見応えがある。
それと驚いたのは、流れ落ちる滝の右側。
その上には水は流れていないのに、突然と言った感じで途中から水が湧き出ている。
え?何これ?
目を凝らして見ても上部からの水は無いので、岩の中から滲み出しているのだろうか?
これは珍しかった。
水飛沫のおかげで気温が下がり涼しかったので、このままもう暫く居ようかなと思ったけど、滝の上の左側の建物からスピーカーを使って何やら放送が聞こえて来る。
滝の音が大きくて良く聞き取れないけど、このパターンは放水の警告かな?と思う。
滝の上にダムとかあまり聞いた事が無いけど、念の為と戻る事に。
すると、先程戻って行った管理人さんがまた戻って来た。
放水を心配してかな?
話を聞いて見ると、滝の上には九電の取水口が有り、ダムと言うよりは堰の様な物が有るとの事。
一緒に戻りながら、滝や周辺の成り立ち・歴史など色々と聞かせてもらった。
駐車場まで戻り、お礼を言って車に乗り込む。

再び国道に戻って桜島を目指して北上。
折角なので、途中の道路脇のパーキングから対岸の薩摩半島の写真を撮っておこう。(^^
夏らしい青空と青い海と雲のコントラストが気持ちいい。
(撮った写真を添付しようとしたけど、パノラマで撮った為か添付できなかった)
右を見ると桜島が見えている。
あともう少し。(^^

桜島に突き当たった交差点を左折し、フェリー乗り場へと向かう。
手前に道の駅が在ったので、ついでにと寄って見たが特に買いたい物もなかったのでジュースを1本買って、フェリー乗り場へ。
乗り場は道の駅から直ぐ近く。
丁度船が入っていて、すぐに乗れそうなタイミング。
料金所の前に待機する車の後ろに並んで私も待機。
フェリー乗り場が有る事だけ調べていて、料金とかは調べていなかったので幾らかなぁ?と見てみたら・・・げっ!1700円だった。(^^;
確か鹿児島市まで2キロぐらいの距離だったはずだが・・。
ま、昨日の夜のあの距離を走る時間(昼間なので余計時間が掛かりそう)と燃料消費量を考えれば、妥当かなと思い込む。(^^

で、無事乗船してデッキに上がろうとしたら・・・ん?
車の中にそのまま残っているドライバーさんが結構いる・・。
え?乗ったままで良いのかな?
今まで乗ったフェリーは必ず下車する様に言われたのだが・・。
航行距離が短いから、下車してもまたすぐに乗らないといけなくなるので、という事かな?
私は、車の中は暑いので上に上がって客室で涼む事にする。
客室は、進行方向の最前列に椅子が有って、外の景色が良く見える様になっていた。
あ、これは良いな、とイスに座る。
対岸にはこれから向かう鹿児島市内が見えている。
ゆっくりと動き出したフェリーは、波穏やかな湾内を進んでいく。
あぁ、やっぱり楽だわ。フェリーにして正解だった。(^^
途中、デッキに出てみると遠ざかる桜島が見えたので、記念にとパシャ!(^^
ちなみに、湾内にはイルカが生息しているらしく、時々フェリーからも目撃されるらしいが、この時は残念ながら見れなかった。(^^;

わずか15分程の船旅だったけど快適だった。
再び鹿児島市に上陸。
時間も丁度良いくらいの時間。

さて、これからどうしよう。(^^
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