翌日。
キャンプ場を撤収し、温泉に行ってみたらまだ開いていなかった。
仕方ないので、鮎を食べに行った帰りに寄ろうか、とキャンプ場を後に目的のお店へと向かう。
ダムを超えて川沿いの山道を進んで行くのだけど、思ったよりは距離が有る。
でも、さすが山口県の道路で、綺麗に整備されていて快適。(^^
川の流れを横目に見ながら進むと、漸く到着。
おそらく観光客用と思われる広い駐車場に車を駐めて、さて。
実を言うと、鮎料理を食べさせてくれるお店は、手前と奥と割と直ぐ近くに2軒在る。
奥のお店の方が老舗の様で名も知られている様だけど、今回は手前の方のお店へ。
その店名が「龍宮 にしむら」。
外観は、周りの風景に溶け込む様な木造の横長の平屋。
観光客目当ての派手な外装は施さない、静かに佇む様な風情。
この外観に惹かれての今回の選択。
擦り減って角が丸くなった、横長の木の低い階段を上がって店内へ。
店内に入ると、椅子に座ってテレビを見ていた店主らしき男性が、おっ?と言った感じで立ち上がり、いらっしゃいませ。(^^
店内は、外観同様木が多く使われていて、落ち着く感じ。
4人掛けの木製のテーブルが2つと小上がり、それに奥にも6畳くらいの座敷が有る。
先客は無かったので、空いた席に適当に着席。
メニューは卓上に印刷された物と厨房の壁に。
お冷を持ってこられた奥さん?に、予め決めていたフルコース4500円を注文。
コースの鮎料理は6種類の中から5匹選べるとの事だったので、メニューに書かれていた物をそのままお願いする。
店内にはエアコンは無い様で、奥の座敷から扇風機を持ってこられた。(^^
10分程で、初めに背越しの到着。
鮎は20センチ弱ぐらいの小振りな物だけど、張りの有る身と柔らかい骨の歯応え。
刺身の様な旨みまでは感じないけど、夏はやはり一度は食べておきたい一品。
小振りだけど思ったより量は多かった。
その後は、ご飯・味噌汁・小鉢・香物と鮎の唐揚げが届き、随時塩焼き・味噌焼き・フライも届く。
一応メニューに有った5種類を注文したつもりだったけど、どうやら5種類をおまかせと受け取られたのか、メニューに有った甘露煮が見当たらず、代わりに鮎の唐揚げを入れられた様。
ま、甘露煮はそれ程は好んでは食べないので結果オーライ。(^^
唐揚げは、特に意識せずに食べてしまっていたが、ちょっと不思議な味だった様な・・。
添えられた大葉とオクラの天ぷらはカリッとした食感で味も良かったし、スイカも口直しに丁度良かった。
塩焼きは、化粧塩の塩梅が良くカリッと焼けたヒレが香ばしい。
身は柔らかくもパサッとはせず、皮はパリッとしていてこちらの塩加減も丁度良い。
味噌焼きは、今まで食べて来たお店と同様の感想で、特に味噌で鮎が引き立つ訳でもなく、味噌自体もそれ程響かない。相性としては今ひとつの気がするけど・・。
添えられたらっきょうの味は良かったけど。
フライは、えっ?鮎のフライ?と思ったけど、カリッとした衣の食感と付けられた下味が良く、鮎の身とも相性が良くて、これは有りだなぁと思う。
ビールのつまみに良さそう。(^^
小鉢と香物は少し味が濃い目に感じたけど、ご飯のおかずには良さそう。
味噌汁も好みな味。
ご飯は少し少な目で、最後の方は足らなくなってしまった。
言えばお代わりできたかも。
メニューには何故かうどんが有った。(^^
・・うどん・・・か。
うどんを追加で頼んでレビュー・・・とも考えたけど、鮎料理のお店なのにうどんでレビューとかセコイかなぁ・・と考えてしまった。(^^
結構悩んだけど、結局うどんは注文せず。(^^
後で家に帰って調べてみたら、食べログ上では登録は有るもののレビューは無し。
観光地のお店なので少しは入っているかと思ってたが・・。
レビューは出来ないけど、写真だけ登録しておこう。(^^
鮎は単品で各800円なので、6種類選んでもフルコースとはあまり価格差は無い。
なので、個人的には塩焼き・唐揚げ・フライを各2尾頼んでビールを飲めたら最高だったかな。
毎年の事だけど、鮎を食べながらビールが飲めないのが悔しい。(^^;
後で思ったけど、日曜日ではなく土曜日にやって来て先の3種類6尾を持ち帰りして(できるかどうかは不明。特にメニューにも店内にも表示は無かったけど・・)、キャンプ場で温め直してビールのつまみにすれば良かった!
来年は何処で食べるかは判らないけど、その時はそうしよう。(^^
味は良かったし、雰囲気も好みだったので結構満足して、ご馳走様でした、とお店を後に。
帰りに先程の温泉に寄ったけど、なんと駐車場が満車になっていた!
えっ?こんなにお客さんが来るんだ!?
キャンプ場の駐車場には駐めれたけど、エアコン掛けながらやって来たので体は冷えていて汗もかいていない。
・・・ま、良いか。(^^;
帰る途中何ヶ所か寄る所が有るので、のんびり温泉に入っていたら、帰りの時間が遅くなる可能性が有る。
毎回下関で渋滞に出会うので、それは避けたい。
結局温泉には一度も入らず、そのまま萩市へと向かう。(^^
初め、萩市ではどこかでラーメンを一杯と思っていたけど、何となくそんな気も薄れて来て、無料の山陰道に乗り長門市へ。
萩市から長門市へは結構距離が有るけど、この無料の山陰道のおかげで快適で早い。以前から無料のままだけど、このままずっと無料であって欲しいなぁ。(^^
とか思いながら、高速を降りて向かうは、昨日も寄った「道の駅 センザキッチン」。
再度訪れたのは遠征恒例の地ビール購入とトイレに行きたかった為。(^^
で、行ってみると・・・・げっ!
駐車場は満車!
昨日も多かったとは言え何とか駐めれたけど、今日は全然空いていない。
空きを探す車が何台もウロウロ。(^^;
私もしばらくウロウロしたけど、全く空く気配がない。
う〜ん、仕方がない。地ビールは途中の他の道の駅で買う事にしよう。
で、トイレだが・・。
近くにコンビニは無かったよなぁ・・。
それならと、そこから青海島へ向かう。
一応観光地でもあるし、途中にパーキングとか公園とか、うまくいけばコンビニとか有るかもしれないし・・。
青海島は子供が小さい時一度海水浴に来た事が有る。
進んでいくと、何となく見覚えの有る風景が・・。
ちょっと懐かしい気分になるが、予想に反してトイレらしき物がない・・。
う、これはちょっとまずいかな・・。
このまま行っても在りそうな気がしない。
段々と焦りだす。(^^
今見てみたら、もう少し行った所に公衆トイレが在るのだけど、それには気づかず、もう無理とUターンを決意。
かと言って、道の駅の駐車場が空いている確率は限りなく低いし、その先にコンビニが在った記憶も無い。
(今見たら、道の駅の直ぐ近くにローソンが在るのだが、それに気づく余裕も無くなってた。(^^;)
唯一の望みは、来る途中に見かけていた人工島に在る公園。
割と大きそうな公園だったので、可能性は有る。
青海島を繋ぐ橋を下りながらその方向を見てみると、何となくそれらしき建物の屋根が見えた・・。
あれか?
もし違ったら・・もう後戻りする余裕は無い。
すがる思いで人工島に渡る橋を行くと・・・・・・・・在った!!
公園のごく普通の公衆トイレなんだけど、この時ばかりは神々しく見えた。(^^;
車を降りるのももどかしくトイレに飛び込んで・・・ギリギリセーフ!
あぁ、助かった!
ふぅ、やれやれ。(^^;
危なかったなぁ。
もしここに無かったなら・・・いや、想像したく無い。(^^;
お腹も気持ちも落ち着いたので、次に向かうのは「金子みすゞ記念館」。
仙崎に行ったら必ず寄る所。
今回で3度目なので、中の展示はざっと見て、童謡集を一冊買って記念館を後に。
さて、後は帰るだけど、途中の「道の駅 北浦」に寄ってみる。
地ビールを買う為なんだけど、見たら以前買った事の有る銘柄ばかりで、「センザキッチン」で見たセット物が無い。
えぇ・・・。
・・・ま、・・・今回は良いか・・・。(^^;
という事で道の駅を後に。
山口県から帰る時は、大体下関で渋滞に遭うのでその時間帯は外したいのだけど、やはり今回もその時間帯に当たってしまった。(^^;
でも・・あれ?
・・・あ、そうか?
今回は、山陽側の国道2号線では無く山陰側の国道191号線。
稀に混む事は有るけど渋滞と言うまでは無く、2号線に比べたらその比ではない。
なのでスムーズに関門トンネルの前の国道2号線に合流できた。
国道2号線側を見てみると、あぁやはり車が数珠繋ぎになっているわ。(^^;
関門トンネルを抜けて、無事家に到着。
これで2日間の遠征は終了。