休み明けに会社に出社すると上司にいきなり、あぁ〇〇君、君は今年度中に有給をあと5日消化しなさいと言われた。
は?
へ?
有給?
入社しても何十年も経つけど、こんな事を言われたのは初めて。(^^;
一瞬、何の事?と思ったくらい。(^^;
まあ、社長も代替わりしてコンプライアンスを重視する流れになったと言う事なのだろうけど、入社した頃の事を考えると、隔世の感が有る。
当時は、有給と言う言葉は禁句で、そんな言葉を口にしようものならば睨まれる、と言った雰囲気だった。
残業も毎日4時間は普通で、残業代?何それ?だったし、休みも月に3日あれば御の字で、一番ひどい時は2ヶ月に1日と言う事もあった。
まあ、世間知らずのまま入社して、多少なりとも頑張らなければと言った思いもあったので、然程苦には思わなかったけど。若かったしね。(^^
でも、今思えば、本当にブラックな会社だったなぁ・・。(^^;
まあ、当時は多少の違いはあってもどこも似た様な状況だっただろうけどねぇ。
で、話は戻って。
有給?
5日も?
へぇ、それに公休日を加えたらかなりの連休になるなぁ、と。(^^
そこで閃いたのが、遠征。
私の食べログ地図で色が変わっていないのが、愛媛県と沖縄県だったので、これくらい期間が長ければ、長年の懸案が一挙に片付けれるかも。
幸い、この時は私の仕事が取引先の都合で手が空く時期と丁度重なった。
これはチャンス‼︎
それなら先ずは沖縄から行くか。
距離が有り、飛行機の欠航とかの可能性も考えれば、先にした方が良いかな、と。
でも、休みが取れると決まった日から、実際に休みの開始日までの期間が短かったので、焦る。
飛行機の予約・宿の予約は勿論、候補店を決め時間やルートも考えなければならない。
流石に、今回ばかりは行き当たりばったりと言う訳には行かないので、細かいスケジュールを決めておく必要があるのだけど、まずは候補店が中々決まらない。
どうせ麺になる事は決定だけど、イマイチここだと思えるお店が少なくて焦る。
1ヶ月前ぐらいだったらゆっくりと調べれただろうけど、今回は時間が足りない。
飛行機や宿も日時が迫るにつれて、席も部屋も少なくなって行き、価格も上がっていく。
それに、今回初めて知ったけど・・・沖縄県には鉄道が無かった・・!
モノレールは有るけど、距離は短く本島のわずかな部分しかカバーされていない。
なので、北部に行くにはバスを利用するしか無いのだけど、バスは大体遅れるのが普通なので、僅かな遅れが後々のスケジュールに大きく影響してしまう事が考えられる。
う〜ん、それならレンタカーか・・。
まさかタクシーという訳にいかないしなぁ。
でも、見知らぬ土地の見知らぬ道を、普段乗っている自分の車ならともかく、乗り慣れない車でウロウロするのは、ちょっと躊躇ってしまう。
万が一、事故に遭ったり起こしてしまったら、後の処理が面倒だし手間も時間もかかってしまうし・・。
何より、憂鬱な気分で過ごす事になってしまう。
結局、細かい部分の所を決め切れずに時間切れ・・・。
諦めた。(^^;
今回は時間が無さ過ぎた。
多分、来年も同じ時期に同じ様な休みが取れるだろうから、その時にもう一度考えよう。
それなら、と、今回は愛媛県に絞る。
四国も陸続きでは無いけど、フェリーは頻繁に出ているので特に予約しなくても乗れそうだし、候補店もご当地麺で検索してみると、結構出てくる。
営業日と営業時間を確認すると、ルートも簡単に決まった。(^^
それに、自分の車なので車中泊ができるから、宿の予約も必要ない。(^^
さて、出発の日。
最初の候補店の営業時間と、フェリーの出航時間・到着時間を考えて、朝の4時出発と決めたが、例によってグズグズしていたら、5時前の出発になった。(^^;
あぁ間に合うかな?と心配したけどなんとかギリギリに到着。
フェリーは国道九四フェリーで、大分県は佐賀関と愛媛県の伊方町三崎を結ぶ。
名前の通り、航路なのに国道扱いになっている見たいで、Googleマップで見ると、航路の線上に国道197号線のマークが付いていた。(^^
この、大分県関崎と愛媛県佐田岬の間の海峡は豊予海峡と呼ばれ、関あじ・関さばはブランド魚としても有名。
無事乗船できて、船はゆっくりと出航。
この日は、風が強くて海には白波が立っていたが、一方で穏やかな所もあった。
寒かったけど甲板に出て、そんな海を眺めていたら・・・ん?・・あれは何?
穏やかな海面の一部に、白波が帯状に走っている。
まさに帯状で、その左右は穏やかなので際立って見える。
初めは浅瀬が在るのかな?と思ったけど、行き交う船は普通に横切っている。
だとしたら、そこの部分だけ流れが早くてああなったのだろうか?
そんなに広くは無い海峡とはいえ、そこまでの流れの差が出るとは思えないけど、他に考えにくいしなぁ。
いずれにしても、珍しい物を見れたので、寒かったけど甲板に出てて良かった。(^^
その内船は、佐田岬半島に近づき、先端の佐田岬灯台が見えてきた。
あの灯台に行くのも予定していたので、遊歩道とかは有るのかなと海側から見るも、それらしき物は見えない。
樹木に隠れて見えないのかもしれないが、もしかしたらあの山を歩いて越えなければならないかも、とちょっとビビる。(^^
まあ、その時はその時で。(^^;
やがて船のスピードが落ちてきて、三崎港に近づいたのが判る。
船が完全に停船したのち、車に乗り、さぁ、初めての愛媛県の地を踏むことに。
フエリーを下船して陸地の国道197号線を東に向かい、最初の候補店が在る八幡浜市を目指す。
この国道197号線は、途中にメロディーラインと言う物があって、舗装道路上に溝を切って加工された所を車で走ると、タイヤとの摩擦音がメロディーになると言う物。曲は「みかんの花の咲く丘」だった。
でも、設定以上のスピードで走ると、曲のキーが高くなり、早送りで聞いているようになってしまう。(^^
セットしたナビに従ってかなりの距離を走った後、八幡浜市に到着。
さて、目的のお店は・・。