レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2016/10訪問 2016/10/21
3回目の訪問。
先程の「三徳ラーメン駅前店」に続いての2麺目。
下書きを書き終えて、さて、もう行列も減っているだろうと、「金田家」に向かう。
お店向かいの駐車場に入って、見てみるとやはり行列は消えていた。
よし!正解!
お店は、瓦屋根の横長な平屋の中の一軒。
お店の大きさからすると大きめな看板がもし無かったら、そのまま行き過ぎてしまいそうな目立たない佇まい。
とても、今現在、食べログ福岡県ラーメンランキング2位のお店には見えない。
日曜日午後1:30頃。
先客5人、後客5人。
男性2人と女性2人での営業で、店主の姿は見られなかった。
入って中央右が厨房で、その前が切れ目の入ったカウンター。
カウンターの角に座り、目の前のメニューを見て、黒豚ラーメン650円を注文。
麺の硬さを聞かれたので、普通で注文。
後ろの壁には、テレビ取材や有名人との写真が一杯貼られていた。
3分程でラーメン到着。
どんぶりは白い、少し小振りなタイプ。
具は、チャーシュー、キクラゲ、ネギ、大きめな板海苔。
スープの表面は泡々で、一見真っ白なスープに見えるが、その下には軽く日焼けした肌色したスープが6〜7分目くらい。
一口啜って見ると、濃厚な豚骨風味と、少しとろっとした舌触り。
余分な物が削り取られて、豚骨の旨味の中心部だけで醸し出された、喩えと言うと、高精米歩合の純米大吟醸酒の様なスープ。
まあ、味は全然違うけど・・。( ^^;
う〜ん、久し振りに、本当に濃厚と言えるスープを飲んだ気がする。
豚骨以外にも、それに寄り添う様な何重かの旨味の要素を感じる。
元ダレには椎茸や昆布出汁も入っているらしいが、私の舌では判別出来なかった。
この時のは、ベースのスープと元ダレにちょっと距離感が感じられ、馴染みが今一で、本来は濃厚なベーススープに溶け込んで、存在は感じるものの姿は見せない元ダレの一部が少し舌の上に残る感じだった。
麺は極〜細のストレート。少し摩擦感の有る舌触りで、表面下から硬度が上がり、そのまま中心まで変わらず、クツっとした歯切れ。
硬さは普通で注文したが、やはり私にとってはやや硬な感。
チャーシューは薄めなのが2枚。
肉よりはタレの味が勝っていて、やや濃い目な味付け。
まあ、これ位ないとスープの味に埋もれてしまうかも。
キクラゲは、コリっとプルンの中間位の歯応えで、量が多め。
板海苔は大判な物が、どんぶりの湯船に浸かって半身浴。
味は普通の、やや薄めな味付けの味付け海苔で、このスープなら特に無くても良いかなと思う。
前回訪問から既に2年半以上経ち、今回で3回目だが、印象としては変わらない。
丁寧に作られ、手間の掛かった旨いスープと思うが、今一つ私の好みからはズレてしまう。
一口啜った時の豚骨風味はグッと来る物が有るけれど、飲み進めると後に残るものが段々と重くなって来る感じで、手放しで旨いとは言い切れないくやしさが有る。
それに、細身で硬めな麺と量の多いキクラゲが追い打ちを掛ける。
濃厚豚骨+硬めな細麺+硬めなキクラゲは、私にとって一番苦手なパターン。
今回、麺とキクラゲはそれ程でも無かったけど、それでも苦手な範囲内。
まあ、途中からどうにも飲めなくなる様な、本当に苦手なタイプまではなく、結局は完食したのだが・・。
う〜ん、ぎょらん亭では無いが、二八ぐらいのスープに、麺は中太くらいのちょい柔麺で、キクラゲ無し、とかはできないかなぁ、出来ないだろうなぁ。
それだと「金田家」のラーメンではなくなるだろうしね。
今思うと、距離が遠い事も有るが、なかなか再訪しなかったのは、好みとのズレが引っ掛かっていたのかもしれない。
う〜ん、ここのスープを、心から旨いと思える日は来るのだろうか?
また何年か経ったら再訪すると思うが、その時はそうなっているかな?と思いながらお店を後に。
帰る途中のドラッグストアの駐車場で下書きをしていたら、携帯ショップから電話が入る。
予約していたスマホが入荷したとの事。
でも、受け取り時間の選択肢が少なく、しかも夕方に娘のお買い物に付き合う約束をしていたので、この後小倉でもう1軒と思っていたが、時間的に厳しくなった。
心残りだが仕方がない。
下書きを書き上げて、そのまま家路へと向かう。
3位
1回
2016/10訪問 2016/10/30
2回目の訪問。
「一平本店」を出て、再び車へ戻る。
雨模様で、ぽつりぽつりとは降っていたが、本降りにはならなそう。
下書きを書き終えて、さあ、次は?
特に宛ては無かったが、歩く途中で「四方平」を思いつく。
結構距離は有るが、なんとなくそこが良い気がした。
初回訪問は4年半以上前だが、あの時は昼間だった。
ラーメンと寿司のセットの文字に惹かれて行ったのだが、寿司は細巻き(この時は鉄火巻き)だった。
ラーメン、細巻きとも特に印象に残る様な味では無かったので、再訪はかなり後回しとなってしまっていたのだが・・。
本日の3麺目。
既に日が暮れて、町は夜の雰囲気を纏い出している。
お店の前に着くと、看板と暖簾が柔らかい灯りに照らされていた。
もしかして、夜はラーメンはなく寿司だけかも、とちょっと心配しながら入店。
入って左側に、逆八の字のカウンター、正面に短いカウンター、右にテーブルが2席で、右奥に小上がりとカウンターらしき物も見える。
テーブルもイスも昭和を感じる色褪せ具合。
平日夕方6時頃。
先客3名、後客1名。
入って直ぐのカウンターの端に着席。
前回は正面の短いカウンターに座ったのは覚えている。
60代位の店主と思われる男性と50代位の女性で営業と思ったら、奥の厨房にもう1人女性らしき姿も見えた。
メニューはカウンター上に。
夜は寿司メニューだけかも?とちょっとどきどきしながら開くと、ちゃんとラーメンも有りました。(^^
ラーメン単体でも良かったが、ここへ来たらやはり細巻きの付いたセットを注文しない訳にはいかない。
お冷やを持って来られた女性に、ラーメンセット650円を注文。
ちなみに、ラーメン単体は450円。
細巻きは何を?と聞かれたので、メニューを見てみる。
前回は鉄火巻きだったのだが、余り印象に残っていないので、今回はしそさば巻きを注文。
先に醤油が入った小皿が置かれる。
3分程で先にラーメンが出来上がり、カウンターを廻って、目の前に丁寧に置かれる。
そう言えば前回もラーメンが先だったなぁ。
どんぶりは口の開いたタイプで、大きさは一般的。
具はチャーシュー、ネギ、キクラゲ、もやし。
スープは、やや透明感を残した、柔らかな薄茶色で、8〜9分目位。
一口啜って見ると、鶏由来と思われる風味が口内から鼻腔へゆったりと立ち上り、その上にふんわりと乗って来る甘味が特徴的。
角の取れた円やかな旨味で、多層性とか深みまでは無いけど、旨味が口の中で膨らむ感じ。
その膨らみの上部をやんわりと抑える甘味。
由来は分からないけど、上品な甘味。
でもちょっと重いかな。
もう少し軽いと、出汁とのバランスが良くなり、最後まで飽きずにすんなりと食べれる味になりそう。
麺は細麺の緩く撚りの入った麺。
口当たりはつるつる位で、意外とクツクツとした歯応え。
表面が僅かに柔で、その下から一定の硬度を保つタイプ。全体としてはチョイ硬位。
それ程スープとは絡まないが、スープ自体が旨いので、それでもいい具合の持上げとなる。
チャーシューは大きさ、厚さとも普通位。
割りと歯応えを残すが、繊維感は程々。
肉とタレの味が半々位で、噛んで行ってもそれ程の肉の味が出るわけではない。
僅かに塩気を感じたが、甘めなスープには丁度良い。
評価はラーメンのみで。
しそさば巻はラーメンの暫く後に到着。
小皿に4切れ乗せられている。
やや紫蘇の味が勝っていて、鯖の味は大人しめだが、前回の鉄火巻きよりは美味く感じた。
海苔は、風味は良かったが、ややしっとり目。まあこれは仕方がないか。
何気に、付け合わせのガリが旨くて、大抵残す事が多いのに、全部食べてしまった。
店主と女性のお二人、どちらも柔らかな応対で、笑顔も良く、ちゃんと客を客としてもてなす姿勢が滲み出ていて心地良かった。
前回と比べると、味、応対とも数段上な感じ。
いい気分でお店を後に出来た。( ^ ^
4位
1回
2016/02訪問 2016/02/21
2回目の訪問。
この日は門司区の未再訪店の数を減らそうと計画し、3店を候補に揚げ、営業日と営業時間を確認して出発。
まあ、例によって出足は悪いのだけど・・。(^^;
でも、ここは門司区では無く、まだ小倉南区の範囲内だった。( ^^;
初回訪問はもう4年以上前。
ラーメンも焼き飯も旨いと言う事で出かけたが、その時はどちらも、まあ普通かな、と言った印象。
お店のスタッフも、何故かその時は若い男性ばかりで、ちょっとテンションが下がる様な雰囲気だった。
という事で、あまり良い印象は無かったのだが、1度だけでは何とも言えないので、何時かは再確認したいと思っていた。
開店時間を過ぎていたので、どうかな?と思いながらお店に着いたら、駐車場はほぼ満車。
大体何時も、営業時間を過ぎて店を閉めた後の、がらんとした駐車場を見慣れていたので、びっくり。
1〜2台分は空いていたが、左右に車が駐まっているので、ちょっと入れ難そう。
入れない車は、お店と車道の間の、車道ではない道路にずらっと駐めていた。
道路巾を拡張したものの、まだその先が開通していないため、フェンスを置いて通常の道路とは区別された場所。
お店にとっては無料の駐車スペースが増えた事になってホクホクだろう。
特に駐禁の表示は見当たらなかったので、私もその後ろに駐車。
外観は民家その物。( ^^
2階建てで、店舗は1階。
入って正面が厨房で、その前がカウンター。
左手前にテーブルが2席で、奥の窓際に小上がりが2席。
平日1時半過ぎ。
店内に入ると、厨房は大忙し。
見ると、テーブル、小上がり、カウンター合わせて14〜5人のお客さん。
カウンターの端が丁度空いていたので、そこに着席。
50代ぐらいの店主と思われる男性と40代ぐらいの女性2人、20代ぐらいの男性の、合計4人で営業。
メニューはカウンターの上の壁に、大きな木の板に書かれているものが掛かっている。
ラーメンだけでも良かったが、焼き飯が評判なので、半チャンセットみたいなのが無いかと見ると、別紙にラーメンセットと有るので聞いてみると、ラーメンと焼き飯(小)に餃子のセットとの事。
セットにしてはちょっと高いかなぁ、と思いながらもラーメンセット950円を注文。
店内のお客さんを見てみたら、家族連れ、夫婦が多く、お一人様は2人ぐらいだった。
店主がラーメン、若い男性が焼き飯、女性2人が受注、配膳、片付け、清算、餃子を担当の様子。
調理の方は大忙しだが、女性2人は冷静にテキパキと動いていた。
4分程で先ずラーメンの到着。
黒色のどんぶりは、口がやや開いたタイプで、大きさは少し大きめ。
具は、チャーシュー、もやし、ネギ、ゴマでブラックペッパーが僅かに掛かっている。
スープは柔らかい色合いの肌色で7分目ぐらい。
どんぶりに顔を近づけてみると、ミルキーな香りが仄かに香る。
一口啜って見ると、この系統のスープでは必ずと言って良い程使用されるワードの、マイルドでミルキーな豚骨スープ。( ^^
豚骨の臭み等は一切無く、クリーミーで滑らかな舌触りと、何処か甘味も感じる様な風味が鼻へと抜ける。
久し振りのマイルド、ミルキースープで、ちょっと嬉しくなった。( ^^
ベースのスープが主体で元ダレは背後に回って殆ど姿を見せないが、裏ではしっかりとサポートしている感じ。
ただ、僅かにベースのスープの濃度が低めで、旨味の厚みもやや少なめで、もうひとつ伸びきれない。
絵の具を筆で塗り広げようとした所、量が足りなくなって擦れてしまった様な感じ。
もう一息だったのだが。
でも、ちょっとした加減で旨くなるポテンシャルは感じたので、この時はたまたまなのだろう。
麺は、もう太麺と言って良いぐらいの太さで、日頃細麺を見る事が多いので、おっ!と思う。
少し細めなちゃんぽん麺と言った所。
口当たりはつるっ、ぐらいでクヌッとした歯応え。
表面から中心まで緩く硬さが増すタイプで、中心部にはコシやモチっとした所は無く、押し切る様な歯切れ。
全体としては、柔くも硬くも無い丁度の所。
これで表面がもう少しスープを吸い、中心に柔らかい弾力が有れば私の好みにピッタリなのだが。
チャーシューはブロックを厚めにスライスして煮込んだ感じ。
適度な歯応えを残し、初めはタレの味が出るが、噛んで行くと肉の味が沁みて来る。
味付けは強く無くて、スープにも合ってる。
評価はラーメン単体です。
ラーメンを食べている途中に焼き飯(小)が届いたが、食べながらその姿にびっくり。
皿が小さめなのは良いとしても、焼き飯自体は(小)と言うよりはミニで、有る程度の盛りが有る姿を予想していたら、べったり平坦。( ^^;
小山でも丘でもない、平地。( ^^
思わず目が釘付けになる。
盛り上げが一切無く、地ならしされている。( ^^;
ん〜、こう言った焼き飯を見るのは初めて。
前回も食べている筈だが、こんなだったかなぁ?
950円は高いかなぁ、と思っていたが、これを見て確信してしまった。( ^^;
ちょっとこれは寂しい。
ラーメンを食べ終わって、やれやれとスプーンを持つ。
丸い皿の中央の少し窪んだ所に平坦に広げられた焼き飯は、お茶碗一杯分は無さそう。
具は、たまご、ねぎ、カマボコ、タマネギ。
豚肉は入っていたのかもしれないが、見つけきれなかった。
スプーンで掬って一口。
ラーメンを食べ終った後だったので、少し冷えてご飯も少し硬くなっていたのだが、玉子の風味が香ばしく、口に入れた途端、おっ!と思う。
具材の味もきれいに均等にごはんを包む感じ。
味付けは華やかで、口に入れた瞬間、旨味がふわっと広がる。
足を引っ張る様な負の要素が無く、素直に旨いと思わせる。
食べ終わって、もっと食べたいと思った。
木の板のメニューを見てみると、単品では無い様だが、どうなんだろう?
これだけでもお客さんを呼べると思うが。
餃子が最後に登場で、小皿に3個。
餃子は今まで余り旨いと思う様な物には当たった事が無いので、対して期待はしていなかったのだが、ここの餃子は旨かった。
皮はそれほど厚みは無いのに、少しもちっとした食感が有り、焦げた所も硬くならず、焼きも香ばしい。中の餡は肉と野菜と思うけど、しっかり味が付いていて、ギョーザのたれとの相性も良くて、久々に旨い餃子を食べた気がする。
セットの内容を聞いた時、正直言って餃子は要らないけどなぁ、餃子抜きで750円ぐらいにならないかなぁ、とか思っていたが、意外にもこれは正解だった。
初めは950円を高いなぁと思ったが、ラーメンが530円、餃子が150円とすると、焼き飯が270円とな・・・・う〜ん・・やっぱりちょっと高いや。( ^^;
ラーメン、焼き飯、餃子とも旨く、味に関しては満足度は高いので、これで焼き飯の量が普通並みになるか、850円ぐらいになればCPの満足度も上がるのだが・・。
5位
1回
2016/02訪問 2016/02/25
2回目の訪問。
初回訪問は4年近い前の事。
先程の「亜峨羅」に続いて本日の2麺目。
場所は、門司駅前を過ぎて国道3号線を門司港方面に向かい、ベスト電機門司店の先の、資さんうどん大里店の前の小さな交差点を右折。
そこから二筋入った交差点を右折し、一筋行った交差点の角付近に有りますが、ちょっと分かり難いので地図をご参照の程を。
この辺りも一方通行が多いので注意が必要で、お店自体も目立たないので、通り過ぎる可能性が有ります。( ^^:
土曜日の2時半頃。
最初1時頃やって来たのだが、お店の前には車が並んでいて、人も並んでいた。
ありゃぁ、こりゃぁ無理だと他のお店に廻り、暫くしてやって来たら、一杯だった車も人もいなくなり、しかも2台しか無い駐車場の内1台が開いている。
ラッキーと言うか、大正解だったとそそくさと駐車場に車を入れる。
お店の前にやって来て、ん?なんか雰囲気が違う、と思って良く見たら、お店の向かいにマンションが建っていた。
前回来た時は空き地だったのだが・・。
お店は2階建ての民家の真ん中の一階。
外観はシンプルで、イニシエのお店にも負けない様なイニシエ感が溢れている。
入口横の、店名や営業時間を書いた看板が無ければ、間口が狭い事も有って、もの凄く入り辛い雰囲気。
とても、今現在の門司区の食べログラーメンランキング1位のお店とは思えない外観。
入って左の手前から奥までが厨房で、その前がカウンター。右に小さなテーブルが3つ。
60代ぐらいの店主とアルバイトとパートさんと思われる女性2人の3人で営業。
先客は2人で、テーブル席も空いていたが、カウンターの端に着席。
席に付くや否や、何にしますか?と聞かれる。
まだメニューを見ていないが、ラーメンと言っておけば間違いないだろうと、ラーメンを発注。
後でメニューを見たら500円だった。
でも、この時点ではメニュー表にはラーメンとごはんしかない状況なのに、まさか、ごはん、と言う人はないと思うけど・・。( ^^;
営業終了が近い感じだったが、後客さんが1人入って来たら、店主から女性に暖簾を仕舞う様にとの指示。
良かった、ぎりぎり間に合ったみたい。
店主は厨房の奥で、真剣な面持ちで調理中だが、女性2人は忙しい時間を過ぎた為か、ちょっとゆっくり。
私の分と後客さん分が出来上がったら、お疲れ様でした〜、とお帰り。
ラーメンはお盆に乗ってやって来た。
どんぶりは結構小振りなラーメンどんぶり。
具は、チャーシュー、ネギ、板海苔。
スープは茶色掛かった黄土色で、量は満タン。
持って来られた時点で既にお盆に零れていたし、私が少し位置を変えた時も零れてしまった。
あまり量が多いのも考えものかな。
一口啜って見ると、しっかりと香り立つ豚骨風味が有って、やや元ダレが前に出るが、ベースのスープには良く馴染んでいて、一体感の有るスープ。
ベースのスープは意外とさらっとした感じで、舌の上に元ダレの風味が残る。
微かにざらつきが有って、見るとレンゲには僅かに骨粉が見えた。
豚骨の旨味は出ていたが、もう一息厚みが有れば・・な印象だった。
これが他のお店だったら、これはこれで十分旨いラーメンと言えるが、ここのお店の場合だと、やはりちょっとハードルを上げたくなる。
でも、これでワンコインかと改めて感心する味では有った。
麺は細〜中麺のストレートに見えたが、口の中に入れると中太麺ぐらいに感じる不思議な麺。"つ"ぐらいの口当たりで、クッとした歯応え。
表面下くらいから中心までじわっと圧が増すタイプで、モチ感は無いが、歯でクッと押してツっと切れる感じ。全体としては丁度からチョイ硬ぐらい。
チャーシューはタレに染まった感が殆ど無く、肉そのまま。
噛むに従って肉の味が出て来るが、旨味自体はやや控え目。
食べ終わって、ふと見ると、先程はラーメンとごはんしか無かったメニュー札に、チャーシューとおにぎりが復活していて、もう明日の営業態勢に戻ってた。( ^^
精算して、ごちそうさまでした、とお店を後に。
車に戻り、駐車場から出ようとして左右を見ていたら、えっ!?な物が見えた。
近くの交差点の角に有るお店の前に、ラーメンの幟が・・。
家に帰って調べて見た所食堂らしいが、「圭順」の直ぐ側に有って、ラーメンの幟を出すとは、大胆不敵な。(^^
表の看板と言うかメニュー表?にはラーメンの文字が有るので、昨日今日始めた事では無い様だが・・。
ん〜、これは次回の課題としよう。(^^
6位
1回
2016/02訪問 2016/02/09
2回目の訪問。
前回食べたのはもう4年以上前。
この日は初めに、未レビューのイニシエ系のお店に行こうとしたのだが、脳内地図を頼りに行ったら、迷う事迷う事。( ^^
ぐるぐる回って、やっと行き着いたと思ったら閉店直後。
暖簾は仕舞われ、最後のお客さんが出て来る所だった。
小倉の「三郎丸交差点」、「熊本交差点」、「神岳交差点」周辺は、私にとっては磁界が狂っているとしか思えない、魔の地域。( ^^;
前回もうろうろした挙げ句発見出来ず、もう無くなったお店と思い込んでいたし・・。
その点、ここ「ぎょらん亭 本店」は分かり易い。
でかい「メディアドーム」のすぐ近く。
1度覚えたら忘れる事はない。
外観は平屋のシンプルな作り。
トレードマークの緑の暖簾が揺れている。
入って右側が厨房で、その前にカウンター。
左側の左右に小上がり。
日曜11時半頃。
先客7人、後客3人。
入って、さて何処に座ろうかと見回し、お一人さんなので当然カウンター、と向かっていたら、あっ、済みません、食券をお願いします、との声。
えっ?と思って見回すと、入って直ぐ左側に有った。
1000円札を入れて(一回は失敗して戻って来たが・)しばし思案。
どろか十割かと悩んだが、どろは沼店でと思い、本店は十割580円をポチッ。
最近は580円でも安く感じてしまう様になって来たなぁ〜。
先客さん4人が座っているカウンターの端が空いていたのでそちらへ。
そのカウンターの前だけど、歩くと靴の裏にベタベタとした感触。
ここまで脂が飛んでる?
弱めなガムテープの粘着感。
まあ、私は気にはならないけど、おやっ?とは思った。
30代前後くらいの男性3人で営業。
店内の雰囲気は前回と変わらず。
やや照度低めな店内で、ちょっと写真は撮り難い。
カウンターに座って驚いたけど、厨房内が丸見えな事。
距離も近いし、低いので調理の様子が良く見える。
なので、待つのも退屈しない。
1度に6つのどんぶりが用意され、そのうちの2つは色が違う。
タッパに入った、白いチーズとも豆腐とも見える固まりから適量取り出して、小鍋に入れて加熱。
すると、どんどん溶けて乳白色の液体に。
それを先程の2つのどんぶりに移すと、撹拌器でうい〜ん。
スープがどんぶり内で渦潮状態。
勢いでスープが飛び出さないかと冷や冷やしたが、見事にどんぶり内で収まる。
撹拌されたスープは一層白色が際立つ感じ。
なるほど、どろとはこうやって作るのか。
残りのどんぶりの4つの内、2つが二八で、1つが大盛りと言われていたので、残りの1つが私の十割。
これ二八ね、と指差されていた2つのどんぶりに、薄茶っぽい液体が投入。
目の前でゆでられていた麺が引き上げられ、先ずは2つのどろのどんぶりへ。
続いて残りのどんぶりにも麺が投入され、具が乗せられて出来上がり。
私の分は、先程の二八以外の分から来るかと思っていたら、二八の分からやって来た。( ^^:
えっ?これは確か、二八と言われていた分では・・・?
まあ、値段は一緒だし、聞き間違えたのかもしれないと思い、そのまま受け取る。
どんぶりは、スタンダードな大きさと形のラーメンどんぶり。
具はチャーシュー、キクラゲ、ねぎ。
スープは茶褐色で油分も感じ、既に一部に油膜が張っていた。
まずは一口、と思ったらレンゲが無かったのでカウンター上を探してみるが見当たりない。
あれ?初めから用意されてないのかな?と思ったが、隣のお客さんは使っているので、どこかに?と振り返ったら後ろに有った。
そのレンゲを使って一口。
はっきりとした豚骨風味はあるが、臭みやイヤミな所は無く、油分も適度。
豚骨風味の後に、元ダレがぴったりと寄り添い、ベースのスープと一体となってこのスープの旨味を作り出す。
前回も十割を食べたと思うが、その時の印象とは大分違う。
あの時はもっと豚骨の存在感が大きくて、当時濃厚豚骨を苦手としていた私は、あっさり撃沈。
スープまで完食をモットーとしていた頃だが、残してしまった。
それと比べると随分飲み易い。
前回は一口目から豚骨警戒メーターがどんどん上がり、直ぐにレッドゾーンに達したのだが、今回はピクリともしない。
その頃と比べたら私自身が随分慣れて来たのかもしれないが、これはやはり、二八?
十割と言ったインパクトは低かった。
大体濃厚系は、どこか一カ所か二カ所、うっ、と引っ掛かる所が有るのだけど、それが全くなくて、最初から最後までスムーズに喉を落ちて行く。
ベースのスープと元ダレの相性が良いのか、ベースのスープの中に隙間無く入り込んで一体となりながらも、それぞれの主張はしっかり出ていて、旨いと感じる。
麺は中麺ぐらいのストレート。
濃厚系には細麺のイメージだったので、麺を持ち上げて、おっ?と思った。
口当たりはつるっ、ぐらいで表面から中心までほぼ同じぐらいの硬さ。全体としてはチョイ硬め。
麺の表面に少しハリが有って、あまりスープを吸わないタイプに感じる。
歯と歯が合う最後の所で抵抗感がぐっと上がり、クツっと切れる歯応え。
麺自体には余り味は感じなかったが、太さは丁度でスープにも良く合っている。
チャーシューは厚めな1枚物。
脂身は、形がしっかりしている割にはとろっとしていて柔らかく、軽く噛んでも口の中で溶けて行く。肉の部分は繊維感少なく、柔らかな歯応え。
タレより肉の味が前に出るが、旨味はやや控え目。
濃厚で苦手なタイプの豚骨ラーメンと言った印象が強かったのだけど、久し振りに食べたら、旨味が有って食べ易い豚骨ラーメンの印象に変化。
二八か十割かは微妙な所だが、少なくともこの日食べたものは豚骨の旨味が良く出ていて、豚骨ファンにはお勧めと感じた。
7位
1回
2016/06訪問 2016/06/16
2回目の訪問。
この日は日曜日。
久し振りに自分の時間が取れそう。
だったら行くでしょう。( ^^;
小倉方面に未再訪店が集中しているので、小倉のお店をターゲットにと思うのだが、ここは一応周りからクリアして行こうと思い、先ずは小倉南区から。
本日の一軒目は、石田一龍本店。
駐車場はお店の前だが、既に2台しか空いていない。
開店時間を少し過ぎた頃で、これ位の時間帯だったら大丈夫と思って来たのだが、危ない所だった。( ^^;
入って正面奥が厨房で、その前に切れ目の有るストレートのカウンター。
左にテーブル席が6席。
右に券売機。
券売機の前で考える。
すると、スタッフの人が来て、屋台はあっさりと教えてくれる。
前回は濃厚の方だったので、次回は屋台かなと思っていたのだが、結局はまた濃厚を選択。
濃厚ラーメン600円をポチッ。
券を持ってカウンター中央に着席。
券を渡すと麺の硬さを聞かれるが、何時もの通り普通でオーダー。
良い加減、カタで!と言ってみたい気もするが・・。
他のお客さんの注文を聞いていると、ほとんどがカタだった。
先客は14〜5人位で、後客も7〜8人位。
回転が早いので、これ位の来店が有っても上手く回っている。
割りと若い男性4人とやや年配の女性1人の5人で営業。
特徴的なのは、その声出し。
注文の伝達や確認、駐車場の状況等。
声も大きいし、のべつくまなしに出ている感じで、ちょっと五月蝿い位。
店主が声を出すと、それに合わせてみんなが「ハイ!」「ハイ!」「ハイ!」「ハイ!」。( ^^;
まあ、無愛想なのよりは良いが、ちょっと急き立てられる感じ。
カウンターの両隣のお客さんも、食べ終わったら即立ち上がった。( ^^;
これも回転が良い一因かな?
まあ、慣れてしまえばどうと言う事は無いのだろうけれど。
3分程でラーメン到着。
どんぶりは一般的なラーメンどんぶり。
具、チャーシュー、キクラゲ、ネギ。
スープは、薄く茶色が付いた黄土色で、8分目位。
一口啜って見ると、濃厚とまでは感じないが、はっきりとした豚骨風味が有る、豚骨度合いの高いスープ。
キリッとして、シャープというよりは、僅かに角を丸めた切れ味で、刃持ちの良い出刃包丁と言った感じ。
臭み等は無く、豚骨らしい、少し厚みを持たせた旨味。
その旨味は、やや単層性で、厚みはあるものの、後半やや味に慣れて来る。
元ダレは、ベースのスープの背後に廻りながらも、その存在感は滲み出るが、ベースのスープを盛り立てる裏方役。
思っていたよりは塩気の塩梅は控え目で、元ダレのさらに後ろに廻る感じ。
個人的には、もう少し塩気を効かせた方がスープが引き立つ感じがした。
麺は極〜細麺のストレート。
つっとした口当たり。
硬さは普通で頼んだが、ちょい硬ぐらいに感じる。
表面から中心まではほぼ同じ硬さで、クッとした歯当たりとズッとした歯切れ。
少し時間が経った後の方が、柔目な食感に変化し、個人的な好みになるので、初めから柔で注文した方が良かったかな。
殆どのお店の場合、普通で注文してもチョイ硬ぐらいに感じるので、柔で注文した方が丁度な硬さになりそう。
チャーシューは厚さ、大きさとも普通な2枚。
やや焦げた所が有って、風味や食感に影響していたが、逆にアクセントにも感じられ、味自体は肉の旨味が良く残っていて旨かった。
全体としては、旨い豚骨ラーメンで、あともう少し豚骨度が上がれば、濃厚の名に相応しくなると思った。
8位
1回
2016/06訪問 2016/06/12
4回目の訪問。
初回は、まだラーメン食べ歩き初期の頃で、お店も開店して余り経っていない頃だったと思う。
まだ味も良く分からない頃だったけど、それでも、これはかなりポテンシャルの高いスープ、なのでは?と感じた。
で、2回目にはそれが確信に変わる。
マイルドでクリーミーな口当たりと、負の要素が一切無く、混じりっけの無い、豚骨自体の自然な旨味と、その分厚さに驚かされる様な進化を遂げていた。
その当時まで食べた濃厚系の中では一番のスープで、これは凄い、と思った。
3回目は、経営者が変わって味も変わった、と言った話しを聞いて気になり行って見た。
確かに、一口目に広がる豚骨の旨味はほぼ同じだったが、それ以後は旨味の密度が減った感じで、味は似ているが、後に引く旨味や長く続く余韻等はかなり減っていた。
とは言っても、それでも十分旨い部類のスープなのだが、初期の味を知っているので、どうしても比べてしまう。
なので何となくレビューは上げれずじまいのままだった。
で、今回の4回目。
この日の夜は家族が誰も居ない状況。
なので、普段夜は殆ど出かける事は無いのだが、折角のチャンスなので出かけてみよう。
小倉の、夜しか開いていないお店を、と思って出かけたのだが、何となくこちらへ来てしまった。
前回、折角食べたのにレビュー出来なかった、と言った思いも有ったし、もう一度味の確認の意味も込めて。
入って正面奥が厨房で暖簾が掛かっている。
左はカウンターで、右にテーブル席。
以前は、右側には小上がりの席が有ったと思うが、テーブル席のみになっていた。
平日夜の10時過ぎ。
先客3人で後客4人。
割りと若めな男性2人で営業。
店内が見易い手前のテーブル席に座ろうとしたが、すかさず、カウンターへお願いします。( ^^;
仕方がないので、カウンターの端に着席。
メニューは目の前の壁に。
ラーメン650円を注文。
4分程でラーメン到着。
やや浅めでちょっと径の大きなどんぶり。
具は、チャーシュー、キクラゲ、ねぎ、もやし。
スープは、やや茶色の効いた黄土色。
一口啜って見ると、しっかりとした豚骨風味が立つ。
かなり時期を置いて3回食べただけだが、最初の一口で、あぁ、これはここのお店のスープの味と分かる様な特徴的なスープ。
濃厚で旨味が強い。
そう言えば、初めて食べた足原の支店でも、最初の一口で、あっ、まるいち、の味と感じたっけ。
ただ、初期の頃のスープと比べると、やはり濃度は少し低めに感じる。
元ダレが前に出て、その分をカバーする感じ。
初期の頃のは、ベースのスープが主体で、もっと前に出ていたし、口当たりもより滑らかで、かつ濃度も高く、旨味に分厚さが有った。
個人的な好みからは少し外れていたけれど、その完成度に驚かされたのだが・・。
もしその頃の味のままだったら、文句無しに4.0かそれ以上を付けれるのだけど。
でも、逆に言えば今の方が、旨さのレベルを有る程度確保しつつ、より一般的で食べ易い味になっているのかな。
多くのリピーターを確保するのには、今の味の方が正解かと思う。
麺のデフォは細麺らしいが、個人的にはもう少し細めに感じた。
つるっ、ぐらいの口当たりで、クツクツとした歯応え。
硬さは普通で指定したが、個人的にはちょい硬ぐらい。
麺の太さは、細麺か中太麺に指定が出来る事は、注文の後で気付いた。
細い麺は苦手なので中太の方が良かったかな。
チャーシューは、大きさ厚さ共普通ぐらい。
初めはタレの味が前に出るが、噛んで行くと肉の味主体に。
旨味自体は少し出た後の感じ。
スープまでは完食しない方針なのだが、最近はずるずると飲み干してしまう事が多くなって来てしまっている。( ^^;
今回も、だめだめ、と思いながらもつい完食してしまった。
食べている時は殆ど気にならなかった骨粉だが、食べ終わったどんぶりの底には結構残っていた。
まあ、それが見たかったと言う気持ちが有ったのは確かだが・・。
接客はまあ普通だけど、ややマニュアル的か。
初期の頃の初々しい雰囲気が懐かしい。
今の時点で既に口コミが120件以上入っているので、お店の評価は既に安定、確立されていると思う。
なので今更ながらなのだが、取り敢えず入れておこう。(^^;
そう言えば、初めて食べに行った頃のレビュー数は、まだ1桁台だったっけ。
9位
1回
2016/03訪問 2016/05/01
初回訪問。
場所は、国道209号線と県道793号線が交わる山ノ井交差点から、八女インター方向に150m程行った左側に在ります。
存在に気付いたのは去年くらいで、八女インターに向かう途中、おっ?何か新しいお店が出来ている、と目には付いていたのだが、できたてのお店はちょっと落ち着かないので、暫く様子を見て、と思ってはいた物の気にはなっていた。
で前回、今日は寄って見ようと向かったのだが、何故か通り過ぎてしまい、戻れぬまま天照へ行ってしまった。( ^^;
家への帰り道、今日こそはと寄ってみる。
つるや、油屋に続いて、本日の3麺目。
お店に近づくと、第二駐車場の看板が見えた。
第一駐車場が満車の場合を考えて、素直に手前に駐める。
お店は2軒先で、間にはこじんまりとした公民館。
駐車場はお店の右側にも有って、22台分確保されているとの事。
外観はラーメン店と言うよりはチェーン系の居酒屋風。
夕方とあって照明が点いていたが、結構派手目。
「自家製麺」の大きな垂れ幕が下がり、麺打場が外から見える様になっている。
自動販売機にも店名が入っていて、勢いと言うか気合いを感じる。
入って左が厨房で、その前がカウンター。
中央にイスのテーブル席。右にソファのテーブル席。
平日の夕方6:30頃。
先客2人、後客5人。
カウンターの端に着席。
メニューはカウンター上に。
ラーメンは、あっさり、八感、男気の3種類。
メニューにはそれぞれ目盛りが振られていて、スープ濃度が表示されている。
あっさりは5、八感が8、男気が16と設定。
5、8、16の数字の意味合いが良く分からないが、まあ段々濃度が高くなると言う事なのだろう。
男気にも惹かれるが、初めてなので無難に八感580円を注文。
麺の硬さを聞かれたが、何時もの通り普通で。
店内は未だ新しくきれいで、外観同様ラーメン店というよりは居酒屋な雰囲気。
50代ぐらいのスキンヘッドの店主と思われる男性と、他に2人の男性で営業。
もう1人見掛けた様な気がするが、厨房の中に居て良く分からなかった。
3分程でラーメン到着。
どんぶりは白色で、一般的なラーメンどんぶりよりちょっと大きめ。
具は、チャーシュー、ねぎ、キクラゲ。
スープは、やや日焼けした肌色で、背脂も割りと入っている。
スープ量はやや少なめ。
一口啜って見ると、少しあっさりした、雑味の無いクリアな、若々しい豚骨風味が感じられる。
口当たりはさらっとしていて、変なざらつき感等舌には残らず、そこから鼻腔へ、豚骨の良い部分の風味だけが登って行く。
元ダレも醤油の旨味が効いていて、ベースのスープとの塩梅も良く、引き過ぎず出過ぎずの立ち位置で、一体化して1つの旨味となっている。
ベースのスープも元ダレのどちらも、育ちが良い上品な感じで、両方合わさったスープも同様な印象。
贅肉を削ぎ落とした長距離ランナー的なスープで、無花鳥かそれに近い印象。
鶏がらも使用されているらしいが、豚骨率の方が高い気がした。
強いインパクトは無いが、豚骨苦手な人でも食べ易いのではと感じる。
日頃、コッテリした、纏わりつく様な匂いと旨味のスープに出会う事が多いので、それと比べるとちょっと物足りない感はあるが、これが豚骨本来の旨味かな、と思ってしまう。
これで、濃度中間という事だが、これがこってりの男気となるとどんななのだろう?
このままの状態で濃度を上げたものかどうか、是非試してみたいと思った。
もっとも、色々な物を加えての濃度増しだったらいらないけど。
麺は、硬さが選べる様になっているが、そこには・・・バリカタよりもさらに硬い超合金という物が有った。(^^
一瞬、ネタ的な要素を考えて、それで注文!・・・と思ったが止めた。(^^;
硬めの麺は苦手なのである。
初回は無難にデフォで行く事に。
麺は細麺のストレート。
つるっ、ぐらいの口当たりで、グツグツとした歯応え。
表面から1/3ぐらいまでは除々に硬くなり、そこから中心まで急に角度を付けて硬度が上がり、特に芯らしき物はないが、そのままツっときれる様な歯切れ。
全体としてはちょい硬。
麺自体にも少し小麦風味が有って、自家製麺という事だが、中々美味い。
チャーシューは大きさ、厚さとも普通ぐらい。
豚バラだけど、脂身の甘さや肉の旨味は余り無くて、タレの味とも違う様な、ちょっと変わった味だった。
何となく気になっていて、中々タイミングが合わずに寄れずじまいのお店だったが、漸く訪問が叶った。
派手目な作りで、こだわりの謳い文句が逆に外れを引きそうな気がしていたのだが、結構旨かった。
次回はこってりにしよう。( ^ ^
食べ終わって駐車場に戻った。
でも何となくまったりとしてしまい、車に乗らずに周りの様子を何とは無く見ていたら、有る物に気付く。
第二駐車場への入口は、良く有る様に、道路と歩道の間に設置されている仕切りブロックが外されて、車道から駐車場へ入れる様になっているのだけど、ストンと切り落とす形ではなく、緩やかなテーパーが付けられている。
余り見掛けない仕様だなと思いながら見ていたら、何やら小さなクズみたいなのが散らばっていた。
良く見ると、テーバー部分が凸凹になっていて、そこから削れた物が散らばっている様子。
あぁ、これは?
左折して駐車場に入ろうとした車が、低くなった部分を見落して、車の底で擦った物の様。
凸凹の具合からして、1度や2度では無さそう。
タイヤではここまで小さくは削れないだろうから、やはり底を擦ったのだろうなぁ。
出入りには十分な巾が有るのだけど、夜だと見落とし易いかも。
擦った瞬間のドライバーの気持ちを想像すると、胸が痛みます。(*ノω<*) アチャー
ちなみに私は大丈夫でしたが、次回来る時には気をつけようっと。( ^^
10位
1回
2016/03訪問 2016/03/10
初回訪問。
本当は、以前から気になっていた別のお店に行くつもりだったのだが、うっかりして通り過ぎてしまい、中々Uターンするタイミングも掴めず、ずるずると進んでしまい、え〜ぃこうなったら仕様がない、確かこの先にもお店が有ったなぁ、と寄ったのがこちら。( ^^;
お店の前の道は以前から何度も通っていたのだが、いつの間にか出来ていた、と言った印象。
場所は、国道209号線と九州新幹線が交わる所で、高架下的な位置。
お店の廻りは田圃と畑で、駐車場はお店の前に有って、10台ぐらい駐めれます。
外観は黒い横長の箱みたいで、周辺の雰囲気からすると、ちょっと異質な印象を受けるが、「らーめん」や「自家製麺」の幟が立っていて、ラーメン店で有る事が分かる。
入って右奥が厨房でその前に短いカウンター。
左右に小上がりが3席づつ。
平日の午後2時前。
先客はカウンターに2人、後客4人。
店主らしき30〜40台ぐらいの男性と、アルバイト風な男女2人の計3人での営業。
お好きな席へどうぞ〜、という事だったので、カウンターには先客も有る事だしと、小上がりへ。
メニューは卓上に。
ラーメンはあっさりとこってりの2種。
違いは特に聞かず、アルバイト風なオネエサンに、こってり550円を注文。
店内はまだ新しく、床や小上がり、壁の途中までは板張りで、落ち着く雰囲気。
物珍しげにあれこれ写真を撮っていたらラーメン到着。
どんぶりは黒の、一般的な大きさの物で、皿に乗せられて。
具は、チャーシュー、ねぎ、もやし、板海苔と背脂がたっぷり。
スープは、明るめな乳白色で6〜7分目ぐらい。
一口啜って見ると、クセの無い、柔らかな豚骨風味が有り、口当たりも滑らか。
ベースのスーブと元ダレの塩梅が良く、どちらも出過ぎず、引き過ぎずの丁度の所をキープしており、互いの旨味を消さない一体化したスープ。
どうかな?と思っての訪問だったが、スープは旨い。
一見濃厚そうな見た目だが、思ったよりはあっさりしていて、旨味も良く出ている。
元ダレ自体にも旨味が有り、相互でスープの旨さをアップ。
背脂は多めだが、ベースのスープ自体には特にコッテリとした感じは無し。
こってり演出の背脂かもしれないが、個人的には特には必要は無い感じもする。
まあ、こってりとはうたわずに、普通に入っているのであれば、それはそれで有りなのだが。
スープの濃度を上げてこってりにする方が正解かな?とか思うけど、そうするとあっさりとの価格差が出てしまうのかな。
でも、価格差が発生したとしても、このベーススープなら濃度を上げた姿を見てみたい気がする。
麺は極〜細麺のストレート。
"つるっ"の"つ"ぐらいの口当たりで、クツクツとした歯応え。
表面から中心までほぼ同じぐらいの硬さで、全体としてはちょい硬ぐらい。
チャーシューは、ちょい長めで薄めなのが1枚。
柔らかくて、すこしとろっとしている。
口に入れて噛まなくても崩れるぐらい。
肉とタレの味が半々ぐらいで、噛んで行くと両方の味が1つになり、結構旨い。
スープが残り少なくなって、そろそろお店を出ようかと思っていたら、メニューの端に、一番摘み海苔90円の文字が見えた。
これはもしかして、生海苔みたいな物かな?と思い、スープが残り少ないにも拘らず、オネエサンを呼び止めて注文してみた。
ラーメン殆ど食べてしまっているのに、いまさら海苔だけ頼んでどうしようと言うの、見たいな表情は一切無く注文を聞いてくれた。( ^^;
で、暫くして届いたのは、長方形の皿の乗った4枚の板海苔。( ^^;
しまった!板海苔だったのか!
目の前の海苔を見て、さて、どうしようか?
これなら今更スープに入れてもしょうがないし、そのまま齧ってもなぁ・・。
・・としばらく思案して、・・・仕方がない・・と再度オネエサンを呼び止める。
ごはん下さい。
はい、大きさは?
中で。
はい、ありがとう御座います。
もう、初めから一緒に注文すれば良いのに・・な表情はなく、ニコやか注文を受けてくれました。(^^;
一応と言うか念の為に海苔だけ齧ってみた。(^^:
一番摘み海苔という程の特別感は余り無かったが、他所で出る様な海苔と比べたら、風味はずっと良く、そう言えば、デフォで乗ってた海苔も同様な風味だった気がする。
流石に海苔の産地だな、と思っていたら、お店のこだわりの中に、店主が海苔養殖業に携わっている、と書かれていた。
なる程ね。( ^^
さて、しばらくして持って来られたご飯は、小振りなお茶碗に軽く山盛り。
で、海苔でご飯を巻いて食べるのだけど、いくら風味が良い海苔とは言え、ごはんには味は付いていないので、醤油でも欲しい所だが、卓上には見当たらない。一応最初は、ご飯と海苔だけで食べて見たけれど、やはり物足りなかった。
餃子のタレでも良かったのかもしれないが、特製辛味ダレと言うのが有ったので、それをごはんに付けて、その上から海苔被せご飯を掴んで一口。
辛味ダレの風味と辛味でなんとか食べれるが、やはり失敗だったなぁ。
塩でも有ったらまたちょっと違ったかもしれないけど。
一応ラーメンのトッピング扱いの様なので、これでご飯をとは考えてられていないのかもしれないが、こう言った食べ方をする人もいる筈なので、醤油は置いて欲しいなぁ。(^^
それか、ちょっと塩味の付いたおにぎりでもいいんだけど・・。( ^^
数ヶ月前。
自分のレビュー数を見て、あ、もうすぐ1000件になるなぁ・・・と気付いた。(^^
えぇ?もうそんなになったのかぁ、と。
2012年の9月に始めたので、今年で12年になる。
始めた頃はこんなに続くとは思いもしなかったが・・。
普段、レビュー数とかそんなに気にする事は無かったのだけど、一旦気付くとやはり気になってしまう。(^^;
記念?すべき日になるので、その時に食べるお店は何処にしようかなぁ?と考えたり・・。
で、色々考えて、やはり原点に戻るべきかと。
私の記念すべき第一回のレビューが、ここ「南京ラーメン 黒門」(移転前のお店だけど)。
色々食べて来たけど、今も一番好きなお店。(^^
なので、1000件目のレビューに相応しいお店かと。(^^
という事でお店に向かったのだけど、前々回は臨時休業で、前回は遅めに出発した為か私の2人前でスープ切れ。(^^;
なので今度こそはと早めに出発したら、開店して15分後くらいに到着。
すると、既に4人程の並びが・・。
えっ?と思うが、これくらいなら食いっぱぐれる事は無いだろう、と名簿に名前を書いて待つ事にしたけど、見ると私の前に13 人の名前が・・。
えぇぇ⁉︎
開店してまだちょっとしか経っていないのに、もうこんなに来ているのか?
日曜日とは言え流石に人気店だけ有るなぁ、と改めて感心。(^^
前日は大雨だったのに、今日は一転して雲一つ無い快晴。(^^
なので日陰に避難して待機。
そうやって待つ間に、食事を終わったお客さんが順次出て来るが、中々呼ばれないので何でかな?と思っていたら、待っているお客さんはお店の前に並んでいる人だけでなく、車の中でも待機していた。(^^
あぁ、成程と。(^^
結局名前を呼ばれたのが30分後くらい。
入店するお客さんは、奥の空いている席から順に座る様案内。
私はたまたま一番手前の席になった。
入って左側が厨房でその前にストレートのカウンター。
入って直ぐ右側に4人掛けテーブルが1つ。
メニューはカウンター上の壁に。
ラーメン900円
ラーメン大1050円
おにぎり(1個)50円
佐賀初摘み海苔の「焼(4枚)」と「干し」がそれぞれ150円(季節によって無い時も有り)。
相変わらずシンプルなメニューだが、流石に8年前と比べると300円値上がりしている。
まあ、今のご時世だと仕方がないが、大盛との価格差は変わらず、おにぎりは値段据え置きになっていた。
注文は、ラーメン大盛・おにぎり2個・焼き海苔。
お店は店主と女性の2人での営業。
前回はあと2人程女性が居たかと思うが、曜日や時間帯によって変わるのかな?
4〜5分で、まずはおにぎりと焼き海苔の到着。
おにぎりは手握りされた物だが・・・ん?・・ちょっと小さくなった?
極わずかだけど、前回よりはちょっと小さめに感じたが、ま、誤差の範囲内かと。(^^;
まずはそのままで一口。
べチャとかフカッとかでは無い、口の中ではっきり米の形が感じられる物。
ラーメン店で出されるおにぎりとしては、ここのが一番好き。(^^
以前食べた物と比べたら、艶やハリはちょい低めに感じたが、それでもそこらのおにぎりとは比べられない。(^^;
何より、その塩加減が絶妙。これは前回と変わらない。
米の味を引き立てるのに、これ以上無いと言うピンポイントの匙加減。
小振りとは言え、こんな美味いおにぎりが1個50円で食べれるなんて、それだけでもここに来る価値が有ると思ってしまう。
付け合わせの沢庵も美味い。(^^
一口齧った後は、海苔を巻いて。
大きさはおにぎりに巻いて丁度良いくらいの大きさ。
もしかしたら、おにぎりの大きさは海苔の大きさに合わせられているのかと思ってしまう。(^^;
で、その海苔だが。
おにぎりに巻いた状態で食べると・・・パリッ!
とにかく、パリッパリッ。(^^
おにぎりのご飯が炊きたてで握りたてだったら、水分を吸ってすぐにシナッとなっただろうけど、ちょっと時間を置いてほんのり温かい状態だったので、パリッが維持される。
水分を吸っておにぎりに張り付いた、しなっとした海苔も好きだけど、このパリッとした食感は得難い。(^^
味も自然な海苔の風味で、変に味を加えない物。
前回と比べるとやや風味的には大人しい感じがしたけど、それでも十分に旨い。
塩おにぎりとの相性もバッチリ。(^^
結局、途中でおにぎり2個を追加(焼海苔が2枚余るので)してしまった。(^^;
ここに来てラーメンを頼まず、おにぎり4個と焼海苔を頼めば350円で済むので、格安の美味しいランチになりそうだけど、怒られるかなぁ?(^^;
そのラーメンは、おにぎり1個食べている途中でやって来た。(^^
ビジュアルは、「黒門」のそれ。(^^
多分、全国の何百ものラーメンの写真に紛れ込ませても、見たら一発でそれと判ると思う。(^^
スープは、僅かに茶色掛かった肌色で、白濁でもクリアでもない中間的な、半透明感の残る物。
見ただけで、味が蘇ってくる。(^^
一口啜ってみると、あぁ・・・やっぱり「黒門」の味。(^^
豚骨の臭さなどは全くなく、豚骨の旨味の部分だけを取り出して、さらに余計な雑味を綺麗に取り除いた様な舌触り。
若干オイリーにも感じるけど、この脂にも旨味が隠されているので、これは外せない。
う〜ん、ここのスープも一度元ダレ無しの素のスープを味わってみたいなぁ。(^^
で、卓上を見るとそのラーメンタレが置いて有る。(^^
遠賀のお店の頃から何度も食べているのだけど、ラーメンタレが置かれている事は途中まで知らなかった。(^^;
この日のスープは、ほんの僅か味が薄めに感じたけど、入れる必要まではないかな。
前回味見はしていたけど、折角なのでもう1度味の確認はしておこうか。
レンゲに数滴落として一口。
それ程角は感じない、やや強めな塩味が過ぎた後に、何かが舌の上に残る。
それが何かとは私の舌では感知できないし、表現もできないけど、多分これがこのスープの旨味の素になっているのじゃ無いかな?と言った感覚は有る。(^^;
麺は、やや太めな細麺のストレート。
"つ"と"つる"の中間的な口当たりで、表面のちょい高めな圧が中心部で僅かに上がり、クムッと切れる。
個人的にはもう少しスープを吸って表面が柔めになった方が好みかな。
それの方がよりスープが絡んでくるかと思うけど、これはこれで有りかと。
チャーシューは、大きさ普通からちょい小・厚さは薄め。
種類の違う物が2枚づつ。
厚さは薄めだけど、それぞれに旨味が良く出た物で、厚ければ良いという事では無い事の良い見本のチャーシュー。
もやしは根切りされた丁寧なもの。
クシュっとした歯応えで、食感が良い。
メンマはザクッとした歯応えで、薄味な物。
チャーシュー・もやし・メンマともスープ全体のバランスを壊さず、且つ自己主張もできる。
ほんと、良く構成を考えられているラーメンと感じる。
浅葱は極小にカットされた、拘りが感じられる物。
香味的にはそれ程までには感じなかったけど、このラーメンのビジュアルには欠かせない物。(^^
いやぁ、久しぶりに食べたけど、やっぱり旨いわ。(^^
1000件目に相応しい一杯だった。(^^
世の中には色々な旨いラーメンが存在するけど、個人的な好みから言えばここのラーメンを超える物は無いかと思ってしまう。(^^;
勿論、全てのラーメンを食べ尽くした訳では無いから、ただ単にまだ出会っていないだけだろうけど、ラーメンの食べ歩きを始めて十数年、いまだに1位を保っている。(^^
評価点は前回より下がっているけど、値上がりしているのと、今の私の評価基準に合わせ直した為で、特に評価が下がった為とかではなく、今も一番好きなラーメンで有る事には変わりはないです。
(以下、おまけです) (^^;
長くなるので、以下は時間が有って、見てやろうかなと思える方以外はスルーして下さい。(^^;
1000件達成を記念してと言う訳でも無いけど(いや、有るか)、私が「南京ラーメン黒門」と食べログに出会った経緯を記しておこうかと思う。
ま、大した話じや無いけど、覚えている内に書き残しておこうかな、と。(^^;
(南京ラーメン黒門との出会い)
私とラーメンの出会いは日記の古い所に書いてはいたけど、北九州に引っ越して来るまでは、ラーメンの食べ歩きなど、した事も考えた事も無かった。(^^;
外食は子供を連れてのファミレスが殆どで、私が食べるのはうどんばかりだった気がする(貧乏家族のお父さんは我慢)。(^^;
そんな私が変わったのは、引っ越して来て数年経った頃の事。
ある日、家内が近所のママ友さんから聞いたらしく、ねぇねぇ、ご近所に美味しいラーメン屋さんが有るらしいよ、と。
それを聞いて、えっ?ラーメン屋?と、私。
住んでもう数年になるのに、それらしきお店は見た事が無いし、元々近所には飲食店が少ないので、そんなお店が有ったら気づかない筈は無い。
なので、聞き間違いか勘違いだろうと笑い飛ばした。
家内は不満そうな顔をしていたけど。(^^;
で、それからどれくらい経ったかは記憶は定かでは無いある日の事。
休みの日だったと思うけど、車で家に帰る坂道の途中。
5〜6人位の男性が、歩道に並んでいるのが見えた。
えっ?
何ごと?
見た感じ、何かを待っている雰囲気だったけど、それが何かはその行列からは伝わらない。
何だろう?と頭の周りを?が飛び回りつつ通り過ぎたが・・・あっ!
もしかして・・・?
以前家内が言っていたラーメン屋なのかな?
ご近所・美味しい(したがって並びができる)・並んでいるのはラーメン好きそうなおっさん達、という事を考えると可能性は有る。
でも、並びの先にはそれらしきお店は無いし、そこに在る建物も、平屋の一見すると小屋の様にも見える、少し横長な建物。
勿論、テントや看板、暖簾などもなく幟も立っていなかった。
なので、え?あれがお店?と。
ラーメンどころかお店にも見えないのだが・・。
記憶は薄れてはっきりとは思い出せないけど、そんな印象だった・・・・。
あの時、引き返して確認すれば良かったなぁ、と後から思ったけど、その頃はまだラーメンには特別執着は無かったのでそのままにしてしまった。(^^;
とは言え、気にはなっていたので、その後も横を通る時は気にして見てはいたけど、それ以降行列を見る事は無かった。
あ、やっぱり全然関係の無い行列だったのかな?
そして、それからまたしばらくしての事。
いつもの様に坂道を通っての家路。
もう忘れ掛けていたので、特に気にする事は無かったのだけど、何となく見てみたらやはり行列は無い。
あぁ、やっぱりねぇ・・・・・・・・・・えっ?
えっ⁉︎
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎
なんと!
あの行列ができていた場所に、1人のおじいさん。
見ると、白い料理服を着て、手には幟を持っている。
その幟には、ラーメンの文字が・・・‼︎
今まさに、歩道にその幟を立てようとしている所だった。
えぇぇぇぇ、やっぱりここだったんだ⁉︎
驚きのあまり何度見もしてしまった。(^^
えぇぇ、やっぱり有ったんだ・・。
とは言え、やはり執着の無かった私は、確認できた事を喜んだだけで、食べに行くまではしなかった。
後年、この事を激しく後悔するとは夢にも思わず。
当時住んでいた家からも歩いて数分の距離だったのに・・。
《今、確認の為古いブログを探し出してお店の外観の写真を見てみたら・・・全然記憶とは違う。(^^;
左右の建物に挟まれた狭い間口の二階建ての建物だった。じゃあ、私の記憶に残っていた建物は何だったんだろう?位置的にはかなり近いので、同じ様なお店が2軒在ったとは考えられないが・・・。
う〜ん・・・・。
よし、それなら、現地に行って確認してみるか。(^^;
と言う事で、思い出の地にやって来た。(^^
そこでブログの写真(21年前の物)と現在の建物を照合していくと、郵便局と歯科医とタバコ屋は今も残っている。
その横の民家も残っていた。
で、お店とそれを挟んでいた両隣の建物が在った場所は・・・駐車場になっている。
更にその隣には、2階建ての民家が建っていた。
私がお店と思っていた建物の位置は、その2階建の民家の方で、少しズレが有る。
これはどういう事なんだろう?
色々考えてみるが、多分・・多分だけど、幟を立てるに都合の良かった街路樹がお店の正面より少し離れていて、そこに立てようとされていた姿を私が見て、その向かい側にある平屋の建物をお店と勘違いした・・・のじゃないかなぁ・・。
それか、丸っ切り私の記憶違いなのか・・。
ま、どちらにしてもあの時のお店は、今は駐車場になっていると言う事実のみが残る。》
その後は、行列もおじいさんの姿も幟も一度も見る事もなく、数年が経った。
そんなある時。
ふと思った。
そう言えば、あの時のお店って何だったんだろう?と。
ネットも発達し、色々な情報も見れる様になっていたので、もしかしたら何か見つけれるかな?と探して見た。
すると、そのお店が北九州では伝説の名店と言われた「黒木」だった事を知る。
へぇ?そんな名店だったんだ、と。
でも、2004年に閉店してしまったとの事。
あぁ、そうなのか・・。
食べて見たかったなぁ・・。
さらに調べていくと、ここの味に惚れ込んだ常連さんが頼み込んで教えを乞い、遠賀町にお店をオープンされたのが、「南京ラーメン黒門」だと。
え?あのお店の味を継承されたお店が有るの?と。
そうなると、特に執着がある訳でもない私でも気になってくる。
事情を話して家内と行く事にした。
これが私と「南京ラーメン黒門」との初めての出会いだった。(^^
(食べログとの出会い)
この「黒木」の事を調べている時に、色々なラーメンブログを見かけた。
読んでみると、これが結構面白い。(^^
特にラーメンに執着が無かった私でも、興味が湧いて来る様な内容。
まあ、ラーメン自体は好きだったので色々な情報が珍しかった。
そんな中で見つけたのが「食べログ」。
存在は何となく知っていたけど、評論家とかグルメ通とかではない、ごく一般の人の口コミと言うものが新鮮で、はあ、なるほど、こう言う物も有るんだなぁ、と。
で、それならと、地元の北九州の情報を探っていたら、1つの面白い口コミに行き当たる。
それが、私のラーメン師匠でも有りキャンプ師匠でも有るY氏の口コミ。
読んでいて、えぇ?口コミにこんな事書いていいの?と思える、面白くて且つ為にもなる様な物。
当時は次の口コミが楽しみで仕方がなかったくらい。(^^
なので、追体験がしたくなって色々なラーメン店の食べ歩き始めたのが事の始まり。(^^;
その内に他の北九州レビューアーさん達をも知る事となり、ますます食べ歩きに熱が入りだす。
そうこうしている内に、口コミにはコメントが付くらしいと気づく。
何か色々と面白い事が書かれている様だけど、会員登録をしていないと読む事も書く事もできないらしい。
投稿とかするつもりは全然無かったけど、コメントは見たいなぁ、と。(^^
で、意を決して登録しようとしたらユーザーネームを登録しなければならなかった。
う〜ん、別に何でも良いんだけどなぁ・・ペットの名前にしようかな。
でもペット名とか他のユーザーさんと被ってしまいそうだし・・。
パソコンの前で悩んでいたら、すぐ横に置いてあった一枚のCDのタイトルに目が行った。
それは、以前漫画倉庫のCDコーナーのワゴンセールの中で見つけた物。
タイトルが「Straight No Chaser」。
うん、流石にこれなら被る事も無いだろう。
どうせコメントを見るだけのものなので、何でもいいや、と。(^^;
ただ、これだと余りにカッコつけ過ぎかな?(^^;
なので、短くして「No Chaser」とした。
ま、ウイスキーを飲む時はストレートでチェィサー無しで飲む事も多かったので(最近はあまりやらないけど)これで良いか、と。(^^;
さて、登録も出来てコメントも読める様になったのだけど、初めは全然その気は無かったのに、その内段々と投稿してみようかなぁ・・・と色気が出て来た。(^^;
やるかやらないか、かなり迷ったのだけど、思い切って、よし、やってみようか、と決断。
そして、初めて投稿したのが、移転前の「南京ラーメン黒門」。
私をラーメンの世界に導いてくれたお店なので、最初はやはりここからだろう、と。
でも、今、最初の頃の口コミを読み返してみると、なんかもう、とても恥ずかしい。(^^
読んでいて、いたたまれない気持ちになってしまう。(^^
あぁ、あの頃は初々しかったんだなぁ、と。(^^;
今の私はすっかりスレてしまった。(^^;
と言う事で、口コミ1000件達成記念という事で長々と書いて来たけど、実際は1000件じゃ無いんだよねぇ。(^^;
1件削除したのが有るので、実際は1001件が正解。
ま、残っているのが1000件なので、それはそれでいいけど。(^^
それと、麺専門で書いて来たつもりだけど、よくよく振り返ってみたら2件麺が入っていない口コミが有った(ちょっぴりは触れてはいるけど、メインにはなっていない)。
どちらも過去の思い出絡みだったので、書いている時は気づかず、後から、あ?麺が入っていなかった、と。(^^;
本当は1000件達成を機に、止めようかなぁとも思ったけど、長年続けて来た惰性と言う物が有るので、中々止めれ無いだろうなぁ。
まあ、いつかは止める事になるだろうけど、それまでは淡々とマイペースで続けていこう。(^^
(1000件記念のレビューを書いている時に、知らない間に下書きに戻していたらしく、今見たら非公開になってた。(^^; なので元に戻します。内容は変わっていないです。)
先日のプチオフ会の時、「黒門」の話がチョコっと出て、あぁそう言えば最近行っていないなぁ、と思った。
という訳でも無かっ・・いや・・有ったのだが(^^;、何と無く「黒門」気分になってしまった。(^^
すぐ近くに「めん天」もあるので、ついでに食べようかと思い立つ。
で、やって来た。(^^
久し振りの黒門。
行列はどうかな?と思ったが、表に並んでいるのは2人ぐらい。
これなら、と並ぶと、割りと早く呼ばれる。
カウンターの奥からちょっと手前に空きがあり、そこに体を入れつつ、さり気なく「ラーメンとおにぎりと焼き海苔」と注文し、着席。
うん、我ながら常連さんぽく注文できた。(^^;
久し振りになんだけど・・。(笑
先に、おにぎりと焼き海苔が到着。
おにぎりは一個と、ちょっと物足りない感も有ったが、次もあるので一個で我慢。
ご飯は、硬からず柔らか過ぎず、水分量も丁度で、塩気もぴったり。
ラーメン店で出されるおにぎりの中では、ここのが1番好み。
もう少し硬めでもOKかな。
焼き海苔はパリッとしていて香りも良く、変に味を加えない自然な海苔そのものの味。
おにぎりとの相性もバッチリ。(^^
ラーメンは少し後で到着。
ビジュアルは相変わらず。
一目で「黒門」のラーメンと判るもの。
スープを見ただけで、味が蘇る。(^^
でも、この日のスープは少しあっさり目で油分低め。
塩気は丁度だが、あの沁み入る様な旨さまでは無かった。
元ダレの量の加減と言うよりは、ベースのスープ自体の濃度が、以前の旨いと思えた時よりはやや薄めかな。
まあ、本当に旨い時の味を知っているのでそう感じるだけで、これはこれで旨い事には変わりない。
麺は変わらず。
口当たり、歯応え、スープとの絡みは良好。
麺自体の味とスープの味との相性が良く、それがこのラーメンの旨さにも繋がっている。
チャーシューも相変わらず旨い。
焼き海苔は4枚で、1枚はおにぎりに使ったので3枚余っている。
という事で、まずは1枚スープに投入。
しばらくすると、段々と解れてきて海苔本来の姿に戻る。
海苔スープの完成。(^^
見た目は余り良く無いけど、海苔の味が加わって、また別のスープに変身。
でも、スープに入れた場合、焼き海苔だとちょっと風味が弱いか。
残りの2枚も入れて見たが、スープが勝ってしまう。
スープに入れるなら、やっぱり生海苔の方が良いかな。
卓上にラーメンタレが有ったが、以前から有ったっけ?
初めて気付いた。(^^;
なのでちょっと味見。
やや塩気があるけど角は立たず、旨味も伴う物。
あぁ、これがスープに入っているんやね、と思う。
残ったスープに入れて見ようかと思ったが、多分タレの味が強くなるだけで、本来の姿にはならないだろうなぁ、と思い留まる。
残ったスープを飲み干して完食。
前回来た時に見かけていた、右側の待合室やテーブルやカウンターが無くなって、壁で塞がれていた。
あれは一時的な物だったのかな?
でも、お陰で移転前の、以前のお店の雰囲気に戻っていた。(^^
ホントはレビューはせず、食べるだけのつもりだったけど、何と無く書いてしまった。(^^
なので、写真も少なく、レビューも短めです。(^^;
初回訪問。
と言っても、移転前も入れたら4回目。
私の記念すべき第一回目のレビュー店でも有り、未だに私のベストワンのお店でも有る。
遠賀から移転された事は聞いていたが、暫くは様子見と思っていたら、いつの間にか忘れていた。(^^;
前回の「太陽軒」のレビューを書いている時に名前を目にして、未だ行っていなかった事を思いだす。
ならばと、漸くのお出掛け。(^^
それ程時間は経っていない感覚だったけど、調べて見たら3年近く行っていない事になる。
場所は、県道26号線の高須青葉台入口交差点の角に有る、ガソリンスタンド(激安が売りらしいが、未だ入れた事はない)の裏。
道沿いにぽつんと店舗があるかと思っていたら、道路から少し入った、居酒屋や雑貨の店等が有る集合施設の一角に有った。
県道から一本入ったここの道は初めて通るが、こんな施設が有るとは思わなかった。
お店は正面突き当たりに。
店舗はアバート風な建物の一階部分。
駐車場はお店の前に。
駐車台数自体は以前のお店の方があるが、集合施設の一角にあるので、その辺りを考えると、結構駐める事が出来るかな。
看板も暖簾も以前のままで、たぬきの置物も引っ越しして来て、お客さんのお出迎え。( ^^
では店内へ。
入って右手前がウエイティングスペースで結構広く取ってある。これならお客さん少々多くても大丈夫。
右奥がテーブル席とカウンターで、以前のお店の時には無かったもの、というかそんなスペースは無かった。
左が厨房で、その前がカウンター。
カウンターの色も以前と同じ。
カウンターと壁の隙間も広くなったので、立ち待ちは楽になったけど、その必要も無くなったかな。
店主と女性2人で営業。
入店時の声出しも変わらず。
平日1時半頃。
先客はカウンターに5人、後客2人。
年配の女性に、お1人ですか?と聞かれるので頷くと、カウンターにどうぞ、という事で一番手前の席に着席。
メニューはカウンター上の壁に。
以前と変わらず、ラーメン、ラーメン(大)、おにぎりのみ。
迷わずラーメン600円を注文。
メニューに生海苔や焼き海苔の表示が無かったので聞いてみると、はい、有りますよ、との事なので、生海苔1つを追加注文。
海苔の有る時期にこれを注文しない手は無い。
おにぎりと焼き海苔も、と考えもしたが、例によって連食予定なのでぐっと我慢。
ここのおにぎりは、米粒にツヤとハリが有り、米の旨さが良く出ているので、頼まない手は無いのだが・・。
以前は店舗だったのか住居だったのかは分からないけれど、店内は、空き部屋を改装し、繋げて広げられた様な雰囲気で、居抜きの感じはあまりしない。
厨房とその前のカウンターは移転前のお店の雰囲気が残るが、右手のウエイティングスペースと、テーブルとカウンターが有る小部屋は以前には無かったもの。
これなら、以前のお店の時の様に、お客さんが多い時に外に並ばずに済み、天候が悪い時にカウンター席の後ろ(それも直ぐ後ろ)にお客さんが並んでプレッシャーを背後から感じる事も無くなって便利。
とか思っていたら、最初に生海苔が到着。
良く冷えた丸い小鉢に入って出て来るのは以前と同じ。
それから2分程で、先程の女性が、おまたせしました〜と持って来られる。
ん〜、ほんと久し振りの「黒門」のラーメン。( ^^
移転されてもラーメンは、記憶に残るビジュアルと変わらない。( ^^
どんぶりは、口の開いたやや低めな物。
具はチャシュー、メンマ、もやし、アサツキ。
スープは若々しい健康美肌色。
なにもかも以前のまま。
見ただけで味が蘇って来る。( ^ ^
で、先ずは一口。
柔らかくて優しい豚骨風味が口内から鼻腔へと一気に広がる。
これこれ、この風味。( ^^
臭みや変なクセなど一切無い、何層にも重なった旨味が、口内で1枚1枚剥がれて行く感じ。
それぞれが微妙なニュアンスの違いを見せて、口の中で舞い踊る。
その後、これ以上無いと思われる塩梅の塩味が、口内を突き抜けて体中に沁み渡って行く。
この感覚は、このお店独特の物。
更にその後で、さらっとした油の中から、旨味が凝縮された豚骨の風味が弾け、鼻腔を突き抜けて脳天まで響いて来る。
見た目油っ気は少なそうだけど、小さな粒子となった油から弾け出る豚骨の旨味。
旨い事は分かっていても、一応移転と言う事だったので、多少は不安が有ったのだが、全く問題無し。以前と変わらぬ旨さ。
もう、このスープだけでも十分。(^^
これに、焼き海苔を巻いたおにぎりを一緒に食べれたら、最高のランチと思ってしまう。( ^^
麺はやや太目な細麺のストレートで、つるっとした口当たり。
角がきれいに立っている端正な麺で、表面から中心まで緩く硬度を増すタイプ。
一般的にはちょいヤワと思われそうな硬さだが、個人的には丁度の所。
もう少しスープを吸って柔くてもいい感じ。
歯はすっと入るが最後の所でツっと切れる歯応え。
スープの持ち上げはやや低めで、ややスープが麺の表面を滑り落ちる感じ。
やはりもう少し表面でスープを吸った麺の方が私にはベスト。
麺の風味は控え目で、スープに押されている感じかな。
スープの風味を受け止めるぐらいの主張が有れば、最強のコンビとなれる。
チャーシューは割りと薄めなのが2枚で、それぞれ種類が違う。
どちらも、変な味付けがされていない、肉の旨味が素直に出ていて、スープにも良く合っている。
変に厚みが有る物よりは、これぐらいの薄さの方がベストなバランス。
メンマはシャクっとした歯応えで、味は少し薄味。
でもこれ位の方がスーブの味を壊さない。
さて、スープが残り1/3ぐらいになった所で生海苔投入。
乾燥している海苔がスープを吸って解れて行く。
色合い的に見た目はちょっと今一だけど、スープを吸って元の状態に戻った海苔は、スープに潮の香りを加えてくれる。
その解れた海苔を一つまみ口に入れてみると、潮の香りが口内に広がり、頭の中に海の風景が浮かんで来る。
変な加工をしなくても、海苔はそのままで十分に旨い。
スープと海苔の風味が混じり合って、別の旨味に変わる訳ではないが、それぞれが絡み合いながら互いの風味を消さず、入れ替わりながら旨味を振りまく。
この、海苔入りスープを飲んでいて思ったのだけど、白ご飯が有れば、それに生海苔を乗せて、その上からスープを掛けて食べる、スープ海苔茶漬けが出来るのになぁ。
それに本山葵をおろした物をちょんと乗せて・・・・絶対旨いと思うんだけど。( ^^
まあ、ラーメンどんぶりに残ったスープにおにぎりを投入して解して食べる、と言う手も有るのだけど、どんぶりだとちょっと大き過ぎて食べ難いので、お茶碗ぐらいが丁度良いと思うのだが・・。
白ご飯・・検討して貰えないかなぁ・・。
お茶碗によそうだけだから手間は掛からないし、客単価も上がると思うけど。
ほんと、久し振りだったが、旨さは変わらず。
今まで色々な旨いラーメンを食べて来たけれど、やはりここのが一番好みに合う。( ^ ^
少しだけど、家に近くなったのは嬉しい限りで、訪問の回数が増えそう。
評価は移転前と同じ4.5としたい所だが、移転後初めてという事で、一応4.3と抑えておきます。
次回も同じ旨さだったら、直ぐに4.5にするけどね。 ( ^^