no chaserさんのマイ★ベストレストラン 2017

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When a man loves a wo麺 〜♪

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

中華蕎麦 葛 (本町、西大橋、四ツ橋 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/03訪問 2017/06/19

中華蕎麦 葛

初回訪問。

「九州ラーメン六五六 三国ヶ丘店」を出た後、再び駅に戻る。
阪和線で天王寺駅へ向かい、そこから地下鉄御堂筋線に乗り換え、本町駅で地下鉄中央線に更に乗り換え、阿波座駅で降りる。

大阪は人生で初めて訪れる事に。
若い頃、近隣の町に3年程住んでいた事があるけれど、田舎育ちの私にはちょっと怖いイメージが有って、訪れる事の無かった所。市内の複雑な路線も障壁となっていた。

で、今回。
ラーメンと大阪城を目的にやって来た。(^^

阿波座駅を降りて、歩いて向かうは「中華蕎麦 葛」。
結構距離は有るが、歩くのはすっかり体が慣れてしまっているので、問題はなし。
でも、後で調べて見たら、本町駅からそのまま歩いた方が近かった。(^^:
1キロ程歩いてお店に到着。

平日の午後2時前。
お店の前には6人並んでいる。
普段ならそれを見て、やぁ〜めた、と引き返す所だが、此処まで来たらそうはいかない。
我慢して並ぶ事に。
20分程で漸く店内へ。

入って直ぐ右側に券売機。
余り考えずに、当店お勧めとなっていた、出し蕎麦550円をポチっ。
その場でお店の人に券を渡す。

店内は、入って中央右側に厨房、その前がカウンター。
奥に細長い造りで通路は狭い。
30〜40代ぐらいの男女で営業。

空いていたカウンター中央位の所に着席。

お隣さんのどんぶりの中をチラ見したら、白い泡々。
おぉ、これが例の泡々スープか・・とちょっと感動。

厨房内の様子を見ていたら、店主らしき男性が、IHヒーターに乗せられていた鍋をちらちらと気にする様子。
その鍋を見ていたら、底の方から泡がふわぁっと盛り上がって来た。
てっきり何かを茹でていて、ふきこぼれそうになっているのかと思ったが、中身は泡のみ。
その泡をお玉で掬ってどんぶりに入れられる。
汁っぽいものが中に残ってるのかな?と思ったが、どうやら泡のみだった。
ブレンダーでスープを撹拌して泡立てるとばかり思っていたら、違った。
何をどうしたらあの様な泡だけになるのだろうか?

5〜6分で出し蕎麦が完成。直接目の前に置かれた。
どんぶりは、白い逆三角形をした物。
具は、チャーシュー、ねぎ。
スープは、乳白色の泡々クリーミー。
レンゲで掬ってみると、やっぱり泡。(^^
泡の下に少し茶色っぽい液体が見えて、2層のスープかと思ったが、完全には分離していなくて、混じり合った一部が見えた感じ。
それとは別に茶色の粒粒(ほんとは粒粒ではなく液体)も見える。
これは香味油かなと思う。
口当たりはそのままの泡々だけど、少しクリーミーな滑らかさも感じる。
味も、その元は分からないけど、クリームっぽい、ちょっと甘めな味。
スープは下層の方に行くに従って魚介(にぼし?)や節の香りも感じて、単層ではない複雑な味の構成。
それぞれが混じり合って別の味になる、というよりは、前に出たり退ったりしながら、自己の存在をアピール。
旨味の要素のそれぞれのレベルが高く、尚且つトータルとしてのバランスも崩れていない。
初め、クリーミーな味は後半になると飽きて来るかと思ったが、他の旨味が出入りして目先をそらしてくれて、旨味が継続。
最後まで飽きる事は無かった。
麺は中麺のストレートで、スープが絡んでつるつる。
表面から1/3ぐらいまで柔らかい圧を保ち、残りの2/3ぐらいには、少しもちっとした部分が有る。
噛むと柔らかい反発力を示し、最後にムチっ・・・いや、ヌチっと切れる歯切れ。
麺にも味が有って、スープとの相性も良く、絡みも十分。
チャーシューはレアチャーシュー?
柔々とかではない、しっかりと噛めるタイプで、上品な旨味が有る。
残すには勿体ないスープなので全部飲み干す。

お店を出たら、通り掛った70代ぐらいの女性に声を掛けられる。
ここ、何時も並んでいるのを見るけど、美味しいの?
大阪弁ではなかったので、あれっ?と思いながらも、普通の中華蕎麦とは全然違いますけど、美味しいから1度食べて見られては?な話しをする。
迷っているみたいで、その後店に入ったかどうかは確認していないけど、高齢の方だと、一般的な中華蕎麦を想像して入ってしまうだろうから、泡々スープを見てびっくりするのでは。

それにしても旨かった。(^^


  • 既に行列が・・。
  • 外観。
  • 入口。

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2位

長尾中華そば 西バイパス店 (新青森 / ラーメン、つけ麺、丼)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/09訪問 2017/10/11

長尾中華そば 西バイパス店。

初回訪問。

くどうラーメンを出て、ホテルに戻りチェックアウト。

少し時間が有ったので、駅の直ぐ近くに有る、ねぶた関連の博物館の、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。
ねぶた自体はテレビのニュースぐらいでしか見た事がなったので、実物が見れると言う事で行ってみた。
テレビで見たねぶたは、どちらかと言うと漫画チックに見えて、ちょっと何だかなぁ〜、な印象だったのだが、実物を見て驚いた。
角材と針金で作られた骨組みは実に精巧で、人物の顔や手足の動きを見事に再現されていたし、貼られた紙がデリケートな曲線をリアルに表現。彩色も色鮮やかで臨場感が見事。
もうこれは芸術品と言っても良いくらい。
一見の価値が有ります。

いやぁ、良いものを見たなぁ、と 思いながら青森駅に向かい、新青森駅へ。

新青森駅に着いて、そのまま長尾中華そば西バイパス店へと歩きます。
この時点では、食べログラーメン部門の青森県全体の2位のお店で有り、津軽煮干しラーメンのお店という事で興味を持った。
そんな人気店なのに、月曜日以外は朝7時から営業という、朝ラーが出来るお店。
約1.4キロ程歩いて到着。

初めは、マエダガーラモール店と言うショッピングモールの中に有るのかと思ったが、直ぐ横に建っていた店舗だった。

入って直ぐが風除室。
そこから店内に入ると、はっきりとした煮干しの風味が、もわっと体を包む。
右側が厨房で、その前にカウンター。中央に木製のテーブルが横に3列。
左側に小上がりが3席。

土曜日の午前11時過ぎ。
先客9人、後客4人。
男性3人、女性3人の6人で営業。
手前のテーブルに着席。
リュックを背負っていたので、荷物入れを持ってきてくれた。

メニューは卓上に。
あっさりの津軽ラーメンと、鶏豚ベースの白湯スープ+たっぷり煮干しスープの新津軽ラーメンが有り、煮干しの強いスープで食べたかったので、こく煮干しを選択。
で、次いでにとページをめくっていたら、裏メニューという物が有り、煮干しレベル4のこくにぼりと、レベル5のごぐにぼを発見。
当然ここは、ごぐにぼ830円をオーダー。

6分程で、ごぐにぼの到着。
どんぶりは白い陶器製で、少し口の開いたタイプで、大きさは一般的。
ステンの皿に乗せて。
具は、2種類のチャーシュー、メンマ、ネギ。
スープは、なんと言うか、煮干したっぷり・・いやどっぷりな土色で、表現は悪いが、泥水を連想した。
一口啜って見ると、予想どうりな濃い煮干しの風味が口の中でブワッと広がり、一気に鼻へと駆け上がる。
これ程風味の強い煮干しは初めてで、ごぐにぼにして良かったと思った。(^^
豊かな煮干しの香りで、澄んだ穏やかなスープとは対極的な、ガンガン来るスープ。
今まで食べて来た煮干しのスープは、どちらかと言うと大人しめだったので、煮干しラーメンてどんなんなんだろうなぁと思っていたが、このスープで目が覚めた感じ。
風味にぶ厚さが有り、どこまで食べて行っても薄れない。
時折、僅かな苦味と酸っぱさが現れるが、それも良いアクセントになって、味に慣れさせない。
ず〜っと、ニボニボニボニボニボしたラーメンが食べたかったのだが、やっと夢が叶った。(^^
ベースのスープは、鶏豚らしいが、素の煮干しを僅かにマイルドにしてくれる。
でも、煮干しの存在感は圧倒的。
食べているともっと煮干しをくれ、と思ったぐらい。
追加トッピングに、ラーメンタレみたいな煮干しタレが有ったら、即注文したいと思った。
レベル10でも良いぐらい。(^^
麺は極太のストレートで、細目のうどんぐらい。
角の無い、丸っこい四角で、つるっつるの口当たり。
表面は少し柔く、その下から柔らかい圧が有って、そのまま中心まで続く。
噛むとムヌッとした歯応えで、押し切る様な歯切れ。
余りスープは絡まないが、スープの濃度があるのでそれでも十分。
チーシューは2種類あるが、煮干しの味に押されて、よく覚えていない。
旨いのは旨かった気が・・・。
メンマはコリっとシャクっとが同居する歯応えだが、味は余り無い。

漸く出会えた、煮干しらしい煮干しラーメン。
いやぁ、ほんとに旨かった。
この一杯で、濃厚煮干しが大好きになってしまった。(^^

この後、再び駅まで歩いて戻り、次の目的地の秋田へと向かいます。

  • 外観。遠景。
  • 通りの大きな看板。
  • 入口。

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3位

九州ラーメン 六五六 三国ヶ丘店 (三国ケ丘、百舌鳥八幡 / ちゃんぽん)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 2.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/03訪問 2017/06/16

九州ラーメン六五六 三国ヶ丘店

初回訪問。

和歌山に別れを告げて、今日は大阪へ。

でも、大阪の中心部へ向かう前に行く所が有る。
今回の旅で、2番目に行きたいと思っていたお店の有る所。
そこは、大阪府堺市。

仁徳天皇陵がある三国ヶ丘駅で下車します。
目的のお店に行く前に、先ずは仁徳天皇陵の見学。
ほぼ一周ぐるりと歩いたので、多少はカロリー減らせたかな?(^^

一旦駅へ戻り、そこから目的のお店「九州らーめん六五六」へ。
こちらもマイレビさんのレビューを見て、一発で気に入ってしまったお店。
その時点で今回の旅の事は有る程度考えていたので、行けるかなぁ?と思っていたが、ほんとにやって来てしまった。(^^;
駅を出て北上し、中央環状線を渡って東に暫く歩くと、レビューの写真で見たお店が見えて来た。

いやぁ〜、これこれ、この外観。(^^
破れ落ちて骨組みだけになったテント、ざらついた感じに変色したシャッターの1枚は降ろされ、もう1枚も途中まで降ろされている。看板、暖簾、幟は無し。
予備知識が無ければ、住み手が居なくなって放置されたままの、小さな事務所か、車庫にも見える。
唯一、表に置かれた自転車が、人の気配を感じさせるぐらい。
大きな通り沿いとは言え、緩く曲がるカーブの内側で、お店の前に立ち木も有るので、車からも見難いと思われる。
まあ、見えても誰も営業しているお店とは思わないだろう。

いやぁ〜、想像以上に好みな外観。(^^:
しかも、入口からは薄いけむりが漂い出ているし・・。(^^

さて、店内を覗いてみると、照度低めで、ほんとに営業中?と思えたが、お客さんの姿が見えたので、ほっとして店内へ。
これでドアが閉まっていたら、めちゃくちゃ入り難いと思う。(^^

入って正面右側の厨房とそれを囲むカウンター。
平日の午前11時過ぎ。
先客4人、後客2人。
厨房には70代ぐらいの髭を生やした店主。

私が背に背負った荷物を降ろすと、あぁ、そこに置いてて良いよ、な声かけ。
明らかに、一見の観光客な私なので、じろっと一瞥されるのかと思っていたので、ちょっと、ほっとした。

カウンターの端に着席。
メニューを探して見回しても、どこにも見当たらない。

店内は煙がもうもう。
ただ単に煙たいだけでなく、ちょっと喉に刺激を感じる様なスパイシーな煙。
厨房の上には広い集煙用の囲いが有り、その中で換気扇が1つ回っているのだけど、全然追いついていない。(^^;
囲いの中は、排出されずに滞留している煙でもやっている。
後2機ぐらい追加しないと追いつかないのでは?

カウンターに座ったものの、先客さん分の調理に忙しそうなので、黙って待つ事に。
何となく頑固そうなイメージだった店主だけど、先客さんとの会話はフレンドリー。

10分程でちゃんぽんが目の前の高台に置かれる。
カウンターに座ってから一言も発していないのだが、ちゃんぽんが置かれた。(^^;
同時に100円玉が高台に置かれる。
直ぐに払った方が良いかな?とも思ったが暫くは様子を見る事に。

どんぶりは、口の広い浅めな、ちゃんぽんらしいもの。
具は、もやし、キャベツ、人参、豚肉、ちくわ、タコのげそ。
スープは白濁していて、如何にもなちゃんぽん色。

一口啜って見ると、濃厚な豚骨風味が口内から鼻腔へと駆け上がる。
濃度も有り旨味も有るスープ。
でも直ぐ、胡椒の風味と刺激が覆い被さって来る。
その胡椒の量が半端ないぐらいに多い。
いままで食べて来た麺類の中でも、ダントツの胡椒の量。
でもスープの旨味はそれには負けず、押し返して均衡する。

胡椒がめちゃくちゃ多くて、ちゃんぽんとしてのバランスはがたがたな筈なのに、何故か旨い。
旨味に厚みが有り、最後まで飽きさせない。
あぁ、久し振りに旨いと思えるちゃんぽん。

それにしてもこの胡椒の量は?
本来だったら、スープを前面に出して、自分は背後でサポートする立場の筈なのに、思いっきり前面に顔を出す。
北九州のイニシエのラーメン店でも、初めからかなりの量の胡椒を掛ける所はあるが、そんなの目じゃないよ、な位の量
唐辛子を使わない麺で此処まで辛い麺は初めて。
でも、唐辛子と違って、除々に辛味が蓄積され、最後にはどうしようもなくなる、と言った事がないのが胡椒の良い所。

麺は一般的なちゃんぽん麺。
つるっとした口当たりで、表面にはハリを残しながらも、全体としてはちょい柔目。
特に抵抗なく噛めるが、柔々とかでもない。
野菜はややくたっとした感じだが、シャキっとした野菜よりは、この位の方がこのスープには合っている気がする。
げそはこりっとした歯応え。

いったいどれほどの胡椒が使われているか興味があったので、辛かったが最後まで飲み干してみた。
濃厚豚骨ラーメンの骨粉みたいに底に堆積しているかと思ったが、意外と少ない。
スープに万遍なく混じっているのだろうか。

スープ自体がかなり旨いので、胡椒が半分くらいだったら、めちゃ旨いちゃんぽんだと思う。
ちょっと油ッ気もあるが、それもちゃんぽんらしくて良い。
胡椒半分なら、北九州に持って来ても人気店になると思う。

店主に、胡椒半分で、と言ったら聞いてくれるかなぁ?
その胡椒はカウンター背後の冷蔵ショーケースの所に、箱で山積みされていて、如何に大量に使用されるのかが良くわかる。

食べ終えて、高台に1000円札を置き、ごちそうさまでしたぁ、ここに置いときます。
はぁい、ありがとう。
100円玉を受け取り、お店を後に。

大阪の一杯目はラーメンでは無かったけど、旨かった。
もし、近くに住んでいたら、定期的に通って仕舞いそうな、ちょっと中毒性の有るちゃんぽんでした。

  • 三国ヶ丘駅。直ぐ近くに仁徳天皇陵が有ります。
  • 外観。これでも営業中です。
  • 表に出されない看板。

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4位

麺処 太陽 (森下、穴生、今池 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2017/01訪問 2017/02/08

麺処 太陽(八幡西区)。塩麹ラーメン。

4回目の訪問時に判明した事が有るので訂正しておきます。
駐車場はお店の横には1台、裏に3台でした。( ^^;

ちなみに、4回目は中華そばの鰹出汁。
上品な鰹風味でしたが、予想していたのよりはちょっと大人しめ。
具材も、塩麹ラーメンと似ていて、もう少し変化が欲しかった所。
まあ、普通に美味いのは美味いのだけど。

特製鶏味噌おにぎりは、ご飯が熱過ぎてハフハフでした。(^^;
熱過ぎて、折角の鶏味噌の味が分からずじまい。
ご飯自体も、ふかふかな歯応えで、トータルではう〜ん・・でした。
ご飯にハリとツヤが有って、温度も適度だったら(個人的には冷たい方が好き)美味いと思う。
初回時に貰った鶏味噌で食べるご飯はイケます。(^^

ビールのつまみ用として豚足をお持ち帰り。
タレではない、もしかしたら塩麹茹で?
ややあっさり味のやや薄味。
1度汁気を切って、軽く炙った方が良かったかもしれない。


初回訪問。

この日は日曜日。
例によって遅めにごそごそと起き出し、掃除や片付けをしたり、レビュー書いていたりしたら、いつの間にか夕方になってた。
で、折角の日曜日なので、何か(当然?ラーメンなのだけど)食べたいと思い、食べログ検索。
どうせなら、未レビューの所が良いかなと思うが、もう余り残っていない。
ちょっと足を延ばせば有るのは有るけど、あまり遠出をする気分にもなれず、近場で・・とスクロールしていたら、こちらがヒット。
それ程遠くは無いし、塩麹ラーメンにも惹かれていたので、割と新しいお店で有る事には目を瞑り、お出掛け。(^^

場所は、県道11号線の竹末一丁目交差点を黒崎方面に曲り、100m弱程行った最初の小さな交差点の角に有ります。
駐車場はお店の横に2台と裏に2台。

入って右側にテーブル席、左に壁向かいのカウンター。

日曜日の午後5時過ぎ。
先客無しの後客無し。
カウンターの端に着席。

40〜50代位の店主らしき男性と20位の女性で営業。
店主の事を大将と呼んでいたのでアルバイトさんかな。
メニューは卓上に。
塩麹ラーメン600円を注文。

新店らしく、店内は明るく、清潔感も有って綺麗。
メニュー表が卓上や壁に多くて、すっきり感は少なめだけど、まあ、分かり易くて良いか。

3分程で塩麹ラーメンの到着。
どんぶりは、口の広い白い物で、底は少し浅め。白い皿に乗って来ます。
具は、鶏チャーシュー、スライスされた柚子、1/2半熟玉子、水菜、白ネギ、白キクラゲ、クコの実、タケノコ。
スープは極薄茶色で、透明感高し。
一口啜って見ると、旨味を感じる塩味が一瞬前に出るが、それに寄り添っていた麹の味が直ぐに、全体にゆったりと広がって行く。旨味の効かせ方が塩梅よくて、過剰にもならず少なすぎにもならないピッタリな所。
単純に、旨い!と思う。
スープの味のメインはやはり塩麹の様で、その他の要素は余り感じず、その為余り味に深みまでは感じられないが、塩麹の旨味が全体に膨らみを与えている。
スープは、一般的な感覚からすると、少し温度低めだが、このスープならこれ位が丁度で、旨さが良く感じられる温度。

麺は中太ぐらいの少し縮れが入った物。
口当たりはつるっぐらいで、表面から僅かに硬度が上がり、途中からはほぼ同じ硬さとなる。
全体としては丁度の所。
コシらしき物は感じられないが、このスープなら麺もこれ位の主張の方がバランスが取れる。

鶏胸肉を使用したシャーシューは、胸肉らしいぱさっとした歯応えと淡白な肉の味で、このラーメンの中ではちょっと浮いた感じと言うか、役不足な感じ。
量は多めで良いのだが、その分そう言った面が目立つ。
胸肉でも良いので、全体のバランスを崩さない、何らかの味を加えた物が欲しい所。

水菜はシャクシャクした歯応えで、香りも適度でスープにマッチしている。
ねぎも、同様にシャクシャクとした歯応えで、香味の良いもの。

初めメンマと思ったのは、タケノコだった。
スコンと切れる歯応えの、薄めな醤油味だが、味付けは良く、メンマよりはこのスープに合っていると思う。
何故かここのタケノコが有る部分だけスープの色が少し違うので、あれ?と思って良く見ると、そこの一部分だけ鶏油が掛けられていた。しかも、少量の一味も入っていて、スープの中に別のスープが存在する感じ。
たまたまここだけ多く見えたのかと見てみるが、やはりここだけ。
他の部分のスープの味とは違う。
鶏油と唐辛子のビリっとした辛味に塩麹が加わり、また別の旨さを生み出している。
ここにこう言った物を持って来るセンスにも感心。

白きくらげは初めて食べたけど、プルンとした口当たりで、本体その物は余り味は感じないが、意外とシャクシャクとした歯応えが有って、黒よりはこちらの方が好み。
茹玉子は、とろりとした黄身の舌触りと、ねっとりとした濃い甘味が旨い。
クコの実はフニュっとした食感で、箸休め的な存在。味は柿を感じたのだけど、どうなんだろう?
スライスされた柚子は、スープにその風味を少し移しているが、ヘタに絞るとその風味に全部持って行かれそうなスープなので、そのまま触らずで丁度良いと思う。

塩麹を使ったスープは、一般的な塩ラーメンとはちょっと違った旨さで、塩麹のポテンシャルが良く引き出されていると感じるし、具材の種類が多いのに、それぞれの役割がしっかりしていて、ラーメンとしてのバランスが崩れていない。
一部に小技を使った遊び心?も小技に終らずにスープの旨さを広げている。
この味と具材で600円に抑えてあるのは素晴らしい。

他に選択肢が余りなくて仕方なく(本当はいそいそと)寄ったのだけど、旨いだけでは終らない、感心する味だった。
食べている途中で、直ぐにもう一杯食べたくなったのは、ほんと久し振り。

後は鶏胸肉チャーシューの変化を期待。(^^

実は、余りに旨かったので、この後2回訪問。( ^^
いずれも味は安定していた。

  • 4回目。中華そば鰹出汁。とろろがちょっと違う所。
  • 4回目。中華そば鰹出汁のスープ。
  • 4回目。鶏味噌おにぎり。

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5位

麺屋 丈六 なんば店 (難波(南海)、近鉄日本橋、日本橋 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2017/03訪問 2017/06/28

麺屋 丈六

初回訪問。

「心ゝ和」で食べた後、再び電車に乗って大阪へ戻る事に。
このまま橿原で泊まっても良かったが、大阪にはまだ食べ残しているお店が有る。

来た時の逆を辿って、阿倍野橋駅で地下鉄御堂筋線に乗り換え、難波駅で下車。
スマホのナビ頼りで、「麺屋 丈六」へと向かう。
途中、なんばグランド花月劇場の前を通り、おぉぉ、こんな所に在った!と思いながらも、足は止まらずに目的のお店へ。
場所は説明し難いので、地図をご参照の程。
ちょっと入り込んだ、えぇ、こんな所に?な所に在ります。

お店の前には5人の待ち客有り。
用意されているベンチに座って呼ばれるのを待つ。
待っている間に後5人並んだ。
20分程待って漸く店内へ。

入って左に厨房、その前にカウンター。
メニューは卓上に。調味料は見当たらない。
中華そば(並)650円を注文。

どんぶりは大きめ。
具は、チャーシュー、大きなネギ、メンマ。
スープは濃い目の茶色。
醤油のコクの有る風味。鶏がらも有り?
滑らかで豊かなコク。
ブラックペッパーが意外と合っている。
麺は太麺のストレート。
スープに染まって薄茶色。
つるつるで、クヌッとした歯応え。
スープに染まって、麺だけでも旨い。
チャーシューは肉主体の味で、噛んで行くと旨味が出て来る。
ネギの辛味、ニンニク風味。
この味で、この価格。
量も有るので、大阪という事を考えると、700円〜800円でもおかしく無い。
スープにもう少し厚みが有れば、味4.0。
50代ぐらいと30代位の男性で営業。
自然体の応対で、好ましい。

     ・
     ・
     ・

実はこの時、少し焦っていた。

     ・
     ・

大阪であと一軒、どうしても食べたいと思っていたのが「らーめんstyle Junk story」。
そちらの閉店時間が22時で、「丈六」で食べ終わったのが21時。
1時間あれば、歩いて行っても間に合う距離では有るが、時間通りに営業されると言う保証は無く、スープ切れとか有って早めに閉店、と言った事も考えられる。
次は何時大阪に来れるか分からないので、是非この機会に食べておきたい。

なので早く行きたいのだが、1つ問題が有る。
それは、「麺屋 丈六」の下書き。
それを書かずに「Junk story」で食べてしまうと、両方の味が頭の中で混じってしまい、後で書き分ける事が出来なくなる。
折角食べたのに、両店ともレビューが掛けなくなるので、それは避けたい。
という事で、先ずは書く場所を探さなければならないのだが、それを探す時間も勿体ないので、「Junk story」へ向かいながら探す事に。
で、歩いている内に目に付いたのが、営業時間過ぎて閉まっていた、宝くじ売場。
窓口の前に小さな木製のカウンターが有り、書くのには具合が良さそう。
夜の9時過ぎとは言え、そこそこの人通りも有る。
歩道からも少し入り込んでいるから、余り目立たなくていいかな?とここで書く事に決め、早速メモを取り出す。

が、しかし・・・。
どうもペン先の感触がおかしい。
文字がかすれる。
見ると、ペン先が少し傷んでいた。
どうやら、ペン先を出したまま仕舞っていた見たいで、極細(0.38ミリ)のペン先を傷めた様子。
我慢して書き続けるが、どうにも書き難くストレスが溜まる。
でも、予備のペンは持っていない。
仕方がないので何処かで新たに購入しなければならないが、この時間帯で買えるとしたらコンビニぐらいだろう。

という事で、また歩き出して今度はコンビニを探す事に。
が、しかし、セ◯ンやロー◯ンとかだったら直ぐ見つかるかと思ったら、これが意外に行き当たらない。
少なくとも100mに1軒はあるイメージだったが、中々見つからない。
かなり歩いてやっと見つけたのが、聞いた事の無い様な名前の小さなコンビニだが、この際贅沢は言っていられない。
店内に入って、ペンを売っていそうな場所を探し、向かってみると、有った!
・・・・・が、何時も使っている銘柄がなく、しかも極細字がなくて、0.7ミリしか無い。
う〜ん、と思うが背に腹は代えられない。

そのペンを買って再び歩きだすが、もう先程の宝くじ売場へ戻る時間は無い。
周りを見回しながら歩くが、一向に適当な所が見つからない。
公園とか有ったらベンチも有るだろうから、そこでとも思うが、公園も見当たらない。
実は、「丈六」の直ぐ近くに公園が有ったのだが、少しでも近づいておきたいと言う気持ちが強く、そこはパスしていた。
まあ、その時はその事を後で後悔するとは思わなかったのだが・・。

段々「Junk story」に近づいて来て、気持ちは一層焦って来る。

で、もうこれ以上探している時間は無い、と悟った私は、自分でも思いがけない様な行動に走る・・・!

通りがかった、歩道から僅かに退った所に建つビルの壁面に背を付け・・・・立ったまま書き出したぁ〜!!
自分でも驚く様な行動!
でももう、これしか手が無い。

前を行き交う人々の、怪訝そうな視線をヒリヒリと感じながら、走り書き。
じっくりと、味と感触を思い出しながら書きたい所だが、そんな余裕は無かった。
普段でも結構走り書きなのだが、この時はもう殴り書きに近い。
なので、後で読み返したら、自分でも何と書いたのか分からない文字が幾つも有った。
何時もだったら、大体40〜50分程掛けて書くのだが、この時は5分位。量も1/3以下。

という訳で、上記の様な薄っぺらいレビューとなっています。(^^::
・・・・と、長々と言い訳を・・。
味は良かったので、じっくりと書きたかったのだけど・・。

それにしても、食べてから3ヶ月以上経って、味は殆ど思い出せずメモに頼るしか無かったのに、それ以外の事は何も書き残していないのに、そちらはしっかりと覚えていると言う・・。
困ったもんだ。(^^:

  • 外観。
  • メニュー。
  • 厨房。

もっと見る

6位

滋養軒 (函館駅前、松風町、函館 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/09訪問 2017/10/07

滋養軒。

初回訪問。

小樽から函館まで、電車で5時間以上かかってやって来た。
いくら北海道が広いとは言え、ここまで掛かるとは・・。
まあ、安いコースを選んだのは確かだが・・。(^^;
途中でレビューを入力する時間が取れて助かったけど、それでもやはり遠いなぁ。(^^;

函館駅に午後4時過ぎに到着する様に電車を選んだのは、ここのお店の開店に間に合う様にだった。
食べログ函館ラーメンランキング2位のお店なので、行列は必至と考えた。
30分前ぐらいに行っておけば、少々行列が有っても大丈夫だろうと思ったので、駅を出てナビ頼りで行ってみると、駅には近いという物の、駅前の賑やかさからはちょっと離れた様な場所。
ナビによるとこの辺りだが、それらしき行列は見られないし、お店らしき物もな・・・在った!
裏通りの、なんという事はない様な建物の1階。
暖簾は掛かっていなかったが、少し新しい感じの看板が掛かっていた。
しかし・・行列は・・?
行列はおろか、人通りも極端に少ない。
本当にここ?と再確認するが、間違いなし。
う〜ん、開店直前に一気に増えると言ったパターンなのだろうか。
とか思いながらもお店の横で立って待っていると、開店5分前に店主らしき男性が出てきて、暖簾を掛けられた。
もういいですか?
はいどうぞ、お待たせしました。

で、店内へ。
入って直ぐのテーブルに座ろうとしたら、お一人ですか?と奥の厨房から奥さんらしき女性から声かけ。
はい、と言うと、どうぞカウンターの方へ、と案内。
まあ、そうだよね。(^^

入って正面奥が厨房で、その前にカウンター。
右壁沿いに4人掛けのテーブルが3つ。

カウンターに着席し、卓上のメニューを見て、塩ラーメン500円を注文。
お客さん少ないなぁ、と思っていたが、注文を入れた直後からどんどんと入ってきた。
でも、後客5人。

調理は店主がされるかと思っていたら、奥さんだった。
厨房左側に寸胴があり、そこからスープを掬ってどんぶりへ。
麺茹で、麺上げも奥さんがされていて、茹でがまから菜箸で麺を持ち上げ、平ざるに乗せ、湯切りされるかと見ていたら、ほぼそのままどんぶりへ。
えへっ?それでも大丈夫な軸の太いスープなのだろうか。

とか思っていると、3分ほどで塩ラーメンの到着。
どんぶりは、一般的なラーメンどんぶり。
具は、チャーシュー、ネギ、メンマ。
スープは、塩ラーメンとは言え、かなりな透明度。
ほんの僅かに薄く茶色と言うか、どちらかと言えばごく薄い黄緑色。
ここまでの透明感は初めてかもしれない。

さて、とレンゲを持ってまずは一口。
見た目通りな薄い塩味。
薄いと言っても、薄っぺらいとかではなく、旨みを伴った塩味。
奥の方からじわっと広がってくる様な旨み。
ベースのスープは多分昆布出汁だと思うが、塩ダレとのバランスが絶妙で、互いの一部が溶け合う様に馴染み合うが、それぞれの本体は本体で、仄かで穏やかな主張をする。
どちらかがちょっとでも前に出ると、崩れる様なバランス。
濃い味のラーメンが続いていたので、初めはあっさりで、ちょっと物足りない気もしたが、後半になるとそれも慣れてきて、旨みの感度がアップしてくる。
後ほんの少し締まりが有ると言う事がないのだが。
と言う事で、そのちょっと足りない所を補ってみる。
卓上の調味料で、一番効果が高そうな胡椒を手に取り、小さい穴に切り替えて、慎重に振りかける。
淡いのでやや輪郭が滲んだ感じだったのが、くっきりとその線を明確にする感じになる。
我ながらベストな配合。(^^
これより少なかったら、ベースのスープと元ダレの仲間には入れないし、多すぎたら、暴走する感じになってしまう。
このあたりの塩梅は、個人差があるので、デフォでの提供でベストの塩梅は難しいだろうから、各自で調整するしかないか。
麺は中麺ぐらいの、ゆるく撚れが入った麺。
つるつるな口当たりで、表面下からゆるい圧があり、そのまま中心まで続く。
噛むとクヌッとした歯切れ。
個人的には、もう少しスープを吸って柔くなったぐらいでも良い。
少し長めで、啜り切ったと思った所から、もう一啜り分残る感じ。
淡いスープだが、結構麺に絡む。
チャーシューは、大きさちょい小さめで、厚さは普通。
初めはタレの味が前に出るが、段々肉の味が混じって来て、旨いチャーシューとなる。
メンマはコリっと、クシュッが同席する歯ごたえで、味はかすかな中華味。
ネギは香味程々で、スープ全体のバランスをくずさない。

久しぶりの塩ラーメンだったが、旨かった。
でも、ランキング2位で、この味、この価格なのになんで行列がないのだろう。
この後、色々な所で行列に出会うのだけれど、そんなお店と比べても遜色ないか、それ以上の味だと思うけどなぁ。


  • 外観。こんな感じの建物。
  • 外観。近景。
  • 暖簾が掛けられる。

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7位

豚骨らーめん 魂龍 (下曽根 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/09訪問 2017/09/14

魂龍

初回訪問。

入って右側が厨房で、その前に配膳用のスペースがあり、その前にカウンター。
左側壁際に1人用のテーブルが2つ。

平日の午前11時過ぎ。
先客なしの後客1人。
40代ぐらいの店主と思われる男性と、60代ぐらいの男性の2人で営業中。
カウンターの端に着席しようとしたら、食券の購入をお願いされる。
見ると、確かに入って右側にそれらしき物が見える。
毎度お馴染みのパターンなので、あれまぁ、と思いながら券売機の前に立つと、何ともこじんまりとした券売機がそこに有った。(^^
こんな小さな券売機は初めて見るが、メニューがそれほど多くないなら、これで十分かと思う。もっとも、これだと券売機がある事が気づかれにくいかな・・。
券売機を 見て、お約束の左上のボタン、らーめん650円をポチっ。
券を渡してカウンターに着席。

店内は、メニュー写真や拘り等のPOPをべたべた貼る様なお店とは違い、新しいお店としてちょっと素っ気ないぐらいに感じる簡素さ。
普通、新規オープンとかだったら、勢いをつける為に、派手な写真とか貼ったりするのだが、それは無し。
唯一正面に、魂の一杯と書かれた写真があるのみ。
意図的なのか、拘りがないのかは分からないのだけど、これはこれで良い。( ^^

3分ほどでラーメンの出来上がり。
高台越しに卓上に置かれ様とするので、手で受け取ろうとすると、あっ、私が置きますと言われるが、既に手を添えていた為、そのまま受け取って自分で降ろす。
こういったばあい、どちらかがはっきりさせないと、中途半端に譲り合って落としたりする可能性がある。

どんぶりは、昔からある様なタイプだが、少し浅い気がした。
具は、チャーシュー、キクラゲ、ねぎ。
スープは、薄茶色を纏った灰白色。
久しぶりにこの手の色をしたスープを見る気がする。
ゆったりとした、少し粘度を感じる様な動きで、レンゲで掬って垂らして見ると、トロッとまではしていないけど、しっかりと濃度を感じる。
再度掬い直して一口。
はっきりとした豚骨風味が一気に口内に広がり、その豚骨度の高さを感じる。
口当りは少しオイリーで滑らか。
慣れない人にはクセに感じるかもしれないが、慣れた人にとっては旨さに感じる味。
旨みに厚みがあり、口から喉に達するまでの短い距離の間に旨みが剥ぎ取られて、喉に落ちる頃にはスカスカになる様なスープとは一線を引く。
旨みを纏ったまま喉を落ちていくが、落ちた後は何事もなかった様に、すっ、と消えて行く。
なので、次の一口がスムーズに入って行く。

食べ歩きを始めた頃は濃厚豚骨が苦手で、始めのうちは旨いと思うけど、段々高まる拒否感が少しずつ喉の奥に蓄積されて行き、ある程度まで食べるともう後は入らなくなってしまっていた。最後は詰まってしまって飲めなくなる、と言った感じだった。
このスープは一口毎に切れて行くので、何度も最初の旨いが繰り返される。
ベースのスープは、豚骨の旨みがしっかりと煮出された感じでありながら、角やイヤミな所は感じさせない。
元ダレもベースのスープにしっかりと溶け込みながら、わずかに顔を覗かせる塩梅で、ベースのスープの旨みをしっかりと引き出している。
最初の一口は旨いけど、後でキツくなるかなぁ、と思ったが、全然そんな事はなかった。

麺は細麺のストレートで、つ、ぐらいの口当たり。
表面がごくわずかに柔で、その下から中心部までしっかりと身が詰まった様な食感。
噛むと、クっつんとした歯切れ。
硬さはちょい硬ぐらいで、スープにもよく合っている。
チャーシューは、大きさ小、厚さはかなり薄め。
周辺が少しずつ焦げていて、少し苦味が有った。
タレ主体の味で、肉自体の味は低め。
少しタレの味がスープに流れていた。
キクラゲは割と量が多め。
こう言った濃度のスープに入っているキクラゲは苦手だったのだが、割と弾力のある、ぷるんとした歯ごたえで、意外と抵抗なく食べれた。

全体にバランス整っていて、特に味変の必要はなさそう。
ゴマは効きそうにないし、胡椒もある程度は入れないと跳ね返されそう。
ニンニクはスープの裏に回って、バックから旨みを持ち上げてくれるかな。
紅生姜は言わずもがな。
こいつはどんなスープにも気易く入り込んで行き、自己主張はするものの、スープに合わせて立ち位置をわきまえる術も知っている。
まあ、特徴のないスープだとガンガン前に出てくるが・・。
で、ラーメンタレを発見。
デフォの状態でバランスは取れているので必要はないのだが、敢えて試して見る。
レンゲに少量取って味見。
醤油の風味が メインだが、出汁とか入っているのか、少し旨みも感じる。
塩っ気は思ったほどなく、適量の感じ。
残ったスープに少量入れて見たが、量が少なかった為かあまり変化は無かった。
やはり、ピッタリの量を入れるのは難しい。
入口に、博多と小倉の魁龍からの花輪が有ったので、関係があるのかな、と思ってたが、スープにはあの特徴的な骨粉はない。
極めて目の細かい骨粉がわずかに残るぐらい。
気になるので残ったスープを全部飲み干したが、やはりあの様な骨粉は見られなかった。

う〜ん、久しぶりの濃厚豚骨スープは旨かった。( ^ ^

  • 外観。横から。
  • 外観。前から。
  • 券売機。

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8位

ラーメン壱好 浅川店 (折尾、本城 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/04訪問 2017/07/26

ラーメン壱好 浅川店

初回訪問。

入って正面奥が厨房で、その前がカウンター。
店内に入ると、厨房には20代ぐらいの若い男性が一人。
えっ?
彼が店主?と訝りながらイスに座ろうとしたら、あっ!食券をお願いします、と。
見ると、入って右側に券売機が有った。
あぁ、またやってしまった。(^^;
何時ものパターンと思いながら、腰掛けた体を起こし券売機の前へ。
見ると、全体的にメニューはシンプルで、ボタンの半分以上は使用されていない。
基本、ラーメンで、メインの具材で種類が違う様子。
とは言え、ここはやはりデフォのラーメン500円をポチッ。

日曜日の午後2時過ぎ。
先客無しの、後客3人。
券を渡してイスに座ると、麺の硬さを聞かれるので、何時もの通りに普通で。
さて、先程の男性。
ちょっと動きに自信の無さが垣間見えるが、大丈夫か?と思っていたら、左手から50代ぐらいの男性登場。
どうやらこちらが店主の様。
やはり、動きや雰囲気が全然違う。(^^
麺の硬さを確認して、調理開始。

ここは以前、岡垣に移転した「あばれんぼう」だったが、移転後に「がんこもん」が入ったけど長続きせず、こちらの「壱好」に変わっていた。
ここに来るのは、「あばれんぼう」の2回目以来だが、厨房が少し広くなった気がする。
壁に置かれていたものが無くなって、少し奥行きが出来ていた。
カウンターも以前のまま。

店内には、「筑豊ラーメンフェスティバル」のポスターが何枚か貼られていたが、既に終ったイベントなのでもう外した方がいいのでは・・。
筑豊ラーメンフェスティバルはもう何回か行われているが、まだ一度も行った事が無いなあ、次は1年後か・・と思っていたらラーメンの出来上がり。
高台に置かれ、熱いのでお気をつけ下さい、との一言。
慎重にカウンター上に移す。

どんぶりは一般的な物。
具は、チャーシュー、ねぎ、キクラゲ、もやし、板海苔、煮玉子と価格からしたら具沢山。
スープは明るめな色合いの黄土色。
ぱっと見た感じでは、濃度高めに感じる。
先ずはスープを一口。
柔らかで、クセの無い豚骨風味が有り、口内にゆったりと広がる。
口当たりは見た目と違い、割りとあっさり。
だが、豚骨度はしっかりと保たれている。
元ダレがやや勝つ感じで、ベースのスープの少し前に出て、誘導する感じ。
前には出るが、声高には主張しない。
優しい引率のお姉サン的元ダレ。
ベースのスープは、大人しく、上品で育ちの良いおぼっちゃん風。
良質なスープに思えるが、元ダレのサポートが無いとその力を発揮出来ない感。
なので、元ダレが前に出過ぎると完全に引っ込んでしまって目立たなくなり、逆に元ダレが退り過ぎると、前に出されてちょっとおろおろする感。
元ダレがぴったりとハマると、濃厚まではないけれど、その旨さを十分に発揮する。
麺は、極〜細のストレート。
つるっ、ぐらいの口当たりで、表面にクッとした抵抗感を感じた後、程よい硬さを感じながら、ツンと一気に切れる歯切れ。
全体としては丁度よい硬さ。
チャーシューは、大きさ普通、厚さ普通で3枚。
形は保っているが、結構柔目で、口の中に入れただけで解れて来る。
味はタレの味がメインだけど、噛んで行くうちに肉の味も顔を出してる。

ワンコインの割りには具沢山で、素直な上品なスープが好印象。
店主も腰が低く、一生懸命さが伝わるので、長く続いて欲しいと思いながら、お店を出ました。

道路沿いの看板にはまだ、「がんこもん」の名前が残っていたが、このまま残しておくのもどうかなぁ、と思う。
小さいからあまり目立たないとは言え、勘違いする人も居るのでは・・。
そう言えば、「あばれんぼう」の前に入っていた「陣屋」の名前も、消されてはいるが、以前は薄く残っていた。
「がんこもん」の頃までは残ってたのではないかな。流石に今は完全に消されているけど・・。
でも、外壁の色は「陣屋」の頃のが「あばれんぼう」、「がんこもん」、「壱好」と代々引き継がれています。(^^;

  • 外観。
  • ご挨拶。
  • 壱度食べれば好きになる。

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9位

拉麺専門店 えん (九州工大前、西小倉 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/01訪問 2017/01/30

拉麺専門店 えん

初回訪問。

先程食べた「らーめん志士」の下書きを書き終えた後、さて、次は・・と考えて、食べログ検索をしていたら、こちらがヒット。
2016年の10月開店のまだ新しいお店なので、訪問は後回しで、と思っていたのだけど、天気も悪くなりそうだし、寒いし、遠くへは行きたく無いなぁ・・と言った気持ちになり、ついつい寄ってしまった。(^^:

入って右側が厨房でその前と左壁側にカウンター、左中央に小さなテーブルが2つ。

平日の午後3時頃。
先客は1人で後客1人。
40代ぐらいの男性で営業。
お冷やと高菜はセルフでとの案内。
メニューは卓上に。
色々あるが、やはりデフォのラーメン600円を注文。

店内はまだ新しく綺麗に片付いている。
木を多めに使われていて、やや照度抑え目な落ち着いた雰囲気。

若松の二島に有った、ラーメン力二島店からこちらに移転との情報を得ていたので、それの確認をしようと思っていたのだが、先客の女性との会話から、やはりそうだったと分かる。

3分程でラーメンの到着。
どんぶりは少し大きめなうどんどんぶり位で、口の開いたタイプ。
具は、チャーシュー、ねぎ、キクラゲ。
スープは見た目にも濃厚そうな黄土色で、とろみを感じる色合いとその動き。
一口啜って見ると、滑らかで少しとろっとした口当たりで、豚骨風味が口内と鼻腔に充満する。
うん、これはやはりあの「力」のスープ。
謳い文句の様に、豚骨の旨味と甘味がしっかりと出ている。
元ダレが良い塩梅でベースのスープに入り込み、ベースのスープを下支えしながらも、自己の主張は忘れず、尚且つ全体のまとめも忘れない。
旨味に厚みが有り、深みはそこそこだけど、平均レベルで纏めた感はなく、もう一段上で纏められた様なバランス感。
個人的には本店よりこちらが好み。(^^
後半スープのみになった時点でも、さらに甘味を伴って旨味が増して行き、レンゲが止まらない。
「力」系では初めての経験。

秘伝醤油なる物が有ったので、レンゲに取って試してみる。
色は薄茶色で、唐辛子が入っている。
味は塩味主体で、そこそこキツメな塩梅と唐辛子のピリッとした刺激。
デフォで十分バランスは取れていると思うが、少量入れれば、バランスを保ったままメリハリも付くかなと思った。
麺は極細のストレート。
つるっぐらいの口当たりで、表面から中心までやや硬さが増す位のほぼ同じ硬さで、クッツンとした歯切れ。
極細の分スープとの絡みは良いが、麺自体の味はスープとは余り馴染まない感じ。
細麺ぐらいが合いそうな気もするが、まあそこは御人的な嗜好と言う事で。
キクラゲは弾力の有るコリコリとした食感。
この手の濃厚スープとキクラゲは苦手な組み合わせなのだが、これはそこまでは無く問題なく食べれた。
チャーシューは大きさは大きめ、厚さは薄め。
かなり柔らかくて、箸で持上げようとしただけで身が崩れる。
周りの少し焦げた様な部分がかなりタレに染まっていて、内側の部分は肉の旨味が良く出ているが、トータルするとタレの味が前に出て来る。

個人的な好みとは言え、「力」系の中では本店を含めて一番旨いと言うか食べ易かった。
食べている時は殆ど感じなかったが、スープを飲み干すとどんぶりの底には結構な骨粉が残っていた。

精算時に再度確認したら、やはり二島からの移転という事でした。
理由は聞かなかったけれど、すこし入り難かったものなぁ・・。
3度程行ったけど、駐車場が有るのか無いのか分からなくて、とうとう1度も寄れずじまいだった。

  • 外観。
  • 入口。
  • ラーメンの説明。

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10位

お食事処 こずえ (西小倉、小倉、平和通 / 海鮮、郷土料理)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 -
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/02訪問 2017/02/19

お食事所 こずえ。まぐろ丼セット。

初回訪問。

この日は久し振りに、北九州市中央卸売市場にやって来た。
別に市場で買い物と言う訳では無く、ちょっと確認したい事が有っての事。

実はこの市場の関連棟に、以前「まるきたラーメン」と言うお店が有ったのだけど、市場の中のお店としては割りと小綺麗で、味も意外に旨かった印象だった。
その初回はまだ食べログを始める前だったのだけど、レビューを書こうかと思って再訪したら、シャッターが閉まっていた!
えぇ〜?と思って向かいのお店の人に確認したら、もう閉店されたとの事だった。(ノωヽ。)゚

あれから数年経って、もしかしたら新しいお店が出来ているのでは・・・?な淡い期待を胸にやって来たのだが・・。(^^;

場所は国道199号線を戸畑側から小倉方面に向かい、「トライアル西港店」を過ぎた先の、スタンドが有る交差点を左折し、そのまま道なりに進んだ突き当たりに在ります。
一般の人は午前10時以降でないと入れません。
入口には門番さんが居て、前回は用件を聞かれましたが、今回は何も聞かれずに入場許可書みたいな物を貰いました。
もし聞かれたら、関連棟へ行く事を告げれば問題なく渡してくれると思います。
関連棟(正式には関連商品売場棟)は市場の西の端にあり、車は、一般入場者用の駐車場に駐めます。

さて、どうかなぁ〜?と車を降りて以前お店が有った所に行くと・・・シャッターが降りている。
前回と同じままの姿。
この時間帯(午前11時半頃)に開いていないのであれば、やはり新しいお店は入らなかったのだろう・・。
でも、もしかして・・と思い、関連棟の端から端まで見て歩いたけど、やはりラーメンの文字は見当たらなかった。
あ〜ぁ、やっぱりね・・。
もしかして・・・だったのだけど、やっぱりダメだったかぁ・・。

諦めてそのまま帰っても良かったのだけど、折角だからと、棟内の飲食店(なぜか両端にかたまっている)を物色。
市場らしく寿司店が2軒程有ったが、やはり食堂が多く、何故かうどんを扱っているお店が多い。
その中で目を惹いたのが、ここ「お食事所こずえ」さん。
まぐろ問屋直営店で、まぐろ丼が色々有り、割と値段も安い。
都合の良い事にうどんもメニューに有るので、麺類がないとレビューが掛けない私には丁度良かった。

アルミサッシのガラスの引き戸が、如何にも食堂と言った風情。
市場内の食堂と言ったら、もっと草臥れた外観をイメージしていたけれど、そこまでは無かった。

入って左側が厨房でその前が逆L型のカウンター。正面奥も厨房となっている様子。
右に小上がりが有るのだが、半分は色々置かれていて、使えるのは一席のみ。(^^

平日の昼前。
先客2名の後客2名。
カウンターの角に着席。
メニューはカウンター上方の壁に写真入りの物と、右側の壁に手書の物が有ります。
メニューを見て、まぐろ丼のうどんセット800円を注文。

30〜40代位の店主と思われる男性と世代の違う女性3人で営業。
家族営業の雰囲気。

市場内の食堂という事で、70代ぐらいのおじいちゃん、おばあちゃんで営業している、余りやる気の無さそうなお店をイメージしていたのだが、きりっとした、割りとイケメンな店主で、仕草や言葉の端々に仕事に掛ける思いみたいな物が感じられて、思わず見直してしまった。
女性陣もアットホームな感じで、何気に雰囲気が良い。

3分程で先ずまぐろ丼の到着。
どんぶりは樹脂製だが割りと大きめ。
ご飯の上にきざみ海苔が散らされ、その上にマグロの赤身が花びらの様に盛りつけ。
中央にネギトロがドーナッツの様に盛られ、その中に卵黄が乗せられて、とびことネギが散らされ、どんぶりの周辺にはかいわれが盛り付けられている。
小皿には山葵が盛られているが、良く見ると本山葵だったのでちょっと驚き。
タレは掛かっていなかったので、卓上の調味料を見てみると、醤油は表示されているが、その他は表示されていなかったので聞いてみると、茶色のキャップのがゴマだれで、それがお勧めとの事。黒いキャップが刺身醤油。
ゴマだれも考えたが、先ずは刺身醤油でと思ったら、うどんが到着した。(^^

で、驚いたのがそのサイズ。
メニューには、セットのうどんは通常ミニですが、無料で普通サイズに出来ますと書いて有って、特に変更はしなかったのでミニで出て来ると思っていたら、全くの普通サイズがやって来た。
気を効かせての事か、オーダーの聞き間違いなのかは分からなかったが、もしこれがミニサイズだったら、普通サイズは一体どれだけの大きさ?
まあ、これが普通サイズだと思うけどね・・。(^ ^;

で、もう一つ驚いたのは・・・。
丁度うどんが届いた位のタイミングで、厨房の女性から、どうぞ〜、おでんは無料なので食べてみて下さい、的な案内が・・。
思わず、えぇっ!ただ!?と叫んでしまった。(^^;;
その女性は笑顔で頷き、お味噌汁もただですからどうぞ〜。
初めにマグロ丼を持って来られた、おかあさん的な女性にも、おでんは無料ですから・・的な言葉を聞いた様な気がしたが、まさか無料な訳は無いから、聞き間違えたと思っていたのだが・・・本当だった!
辛子高菜や漬け物が無料なラーメン店やうどん店は結構多いが、おでんやみそ汁までが無料なお店は初めて。
後で、壁の貼り紙を良く良くみてみると、確かに味噌汁、漬け物、総菜はご自由にお取り下さい、と書いて有る。
おでんの事は書かれていなかったので、口頭で伝える様にされているのかな?

とは言え、のびたらいけないので、先ずはうどんから。
どんぶりは黒い陶器製で、大きさも少し大きめ。
具は、牛すじ肉、わかめ、カマボコ、ネギ、天かすと、なんとコンニャクも入っていた。
つゆは薄茶色で、割りと透明感が有る。
緩く角を丸めた、柔らかな醤油味が初めにふわっと広がり、その後で出汁の旨味がゆったりと顔を出す。
出汁の種類は何なのかは掴みきれなかった。多分色々合わせて有るのだろうけれど、それぞれが突出せずきれいに溶け込んでいる為か、読み取れなかった。
肉の味が少し流れ込んでいたので、やや甘めにも感じる。
麺は太すぎず細すぎずの中間的な太さで、つるっとした口当たり。
表面から中心で除々に硬さが増すタイプで、もちっとした粘りは無いが、柔らかいコシが有り、最後の方で緩い抵抗感を示して、クヌッと押し切る様な歯切れ。
肉は牛筋肉で、どきどき系と比べると少し小振り。甘辛の中間ぐらいで煮込まれている。
筋張った所は無く、口内で圧を加えると、ほろっと崩れる柔らかさ。
僅かに生姜の味も感じられたので、煮込み時に使用されているのかもしれない。

まぐろ丼は、久し振りにご飯の量が多い丼だった。
やはり、丼と言えば、少なくともこれ位の量は無いと寂しい。
ご飯自体にはハリとかツヤ等は無いが、フカフカでも無い普通の硬さの物。
小皿の本山葵を刺身醤油で溶いて、ちょっと味見。
角を小さく丸めた様な、やや塩気の有る、味に少し厚みを感じる様な、割と濃厚な刺身醤油。
本山葵は、ツーンと来る刺激感はやや抑え目だけど、青々しい風味とツブツブ感がおろしたてを感じる。
山葵を溶かした刺身醤油を掛けて食べてみるが、やはりちょっと味が濃いかな。
刺身だけを食べるには丁度良い濃さだけど、丼に掛けるにはちょっと味が強い気がする。
お勧めの通り、ゴマだれの方が合いそう。
マグロの切り身は結構色の濃い赤身で6切れ程。厚みと大きさはそこそこで、まあ価格なりと言った所。
ネギトロも同様な感じ。
卵黄は、彩りとしては良いけれど、この丼の中での存在意義はどうなのだろう。
ご飯に混ぜれば旨いに決まっているので、敢えてここは、海の物で押して欲しかった気がするが・・。
まあ、その辺りは個人的な嗜好という事で・・。(^^;

ご飯の量は有るし、まぐろもちゃんとした物で、この価格ならば特に文句の無い所。

さて、おでんは・・。
小上がりの端に設置されたおでん鍋の木蓋を開けてみると、たっぷりのネタがぐつぐつと煮られていた。
醤油出汁かと思っていたら、白っぽい出汁。
うどんとまぐろ丼を食べた直後でもあるし、無料とは言え常識的な範囲で、大根とごぼうの入った棒天を選択。
一般的にお店で出されるそれよりはちょっと小振り。
かなり熱々だったので、味は分かり難かったけど、割と薄味に感じた。
少しさまして、ちょっと醤油を垂らし、辛子で食べたらいい味になりそう。

セットのうどんの量、換算価格(120円)、まぐろ丼の量と価格、おでん、味噌汁、総菜、漬け物が無料と言う、恐るべきCPのお店。

う〜ん、市場の中のお店と言うものを見直してしまった、一日でした。(^^


  • 外観。
  • まぐろ解体ショー!!
  • 表の立て看メニュー1。

もっと見る

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