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落ち着いた店構え
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入口に掲げられている今日味わうことのできる食材の絵
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一つ一つが店主自筆の心のこもった箸袋(印刷ではありません!)
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\6,000のコース ①先付け
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②天然鱧の落とし 梅肉
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③鱧とじゅんさい、もずくのお吸い物 - 酢橘の風味
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④御造り - 鯛、鮪(赤身&中トロ)、烏賊(あまーい!)
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⑤茶碗蒸し (葛が掛っていて、まるでプリンのような)
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⑥和歌山・湯浅産アワビのステーキ(柔らかすぎて噛まなくてもOK)
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⑦有田川で獲れた天然鰻の温かい握り寿司(とろけました)
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⑧石川県能登産天然特大岩牡蠣(トマトのカクテルソース風味)
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⑨デザート(水菓子、メロンとさくらんぼ、ブドウ)
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お品書きです 予約時に食べたい旬の食材等をご相談ください
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2013年2月、1枚目 まずはヱビスにて乾杯! ビールは、スーパードライとヱビスが用意されています。酒類リストが充実しました
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2013年2月、写真2 一皿目は、天然河豚白子の焼き物です。口中でとろけてしまう…甘くて、正に口福の瞬間
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2013年2月、写真3 八寸 は早春を先取りした美しさ、トリ貝の酢味噌あえ、海鼠…春ですね♪
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2013年2月、写真3-2 早春の八寸から、ヒョットコの中は 飯蛸、海老の握り、数の子…
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2013年2月、写真4 汁椀は、蟹シンジョウと茄子、菜花が春を呼んでいます。柚子の馨りに癒される逸品です
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2013年2月、写真5 お造りは、テッサはポン酢(左手)、三重県石鏡の真鯛、烏賊、九州から大トロ、甘エビ。スイマセン、写真撮る前にテッサ食べてしまいました…
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2013年2月、写真6 茶碗蒸し…普通の茶碗蒸しではありません!春をいっぱいつめて、葛餡の中にとじこめてあります
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2013年2月、写真7 日本海隠岐の本ズワイガニ、青いタグが素性を物語っています!旨い!
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2013年2月、写真7-2 輝かしいブルータグ
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2013年2月、写真8 河豚の揚げ物、塩が用意されてますが、そのままでも旨過ぎ、こんな大きくて、身のふわプリの揚げ物初めてですわ
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2013年2月、写真9 本日のメイン 虎河豚てっちり、7名で3匹潰して頂きました、口の数が証明しています。河豚に隠れて夜祭が見えません(笑)
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以前より 人づてに このお店の噂は聞きつけていたのですが、
「割烹」と聞くと <紹介無しの一見さんは?> <一人あたりの費用はどのくらい?> etc....
知らないお店に行くのは とっても勇気がいりますもんね。
巷の噂だと、今秋10月発刊予定の<某欧州タイヤメーカーのガイドブックM>に奈良初 ! で載るとか.....?
別の噂だと、つい先日も あの<F原紀香様>が来店されたとか.....?
先月 お呼ばれして出かけた富山・新湊のお寿司屋さんで 期待に胸ふくらませてわくわくしていた
解禁直後の「岩牡蠣」が 何とその日は無い!?! と告げられたまま、傷心の一ヶ月間 悶々の毎日。
食べログの他の方々の口コミ投稿を何度も何度も読み返すにつれて、
私の心の中で投稿写真に載っていた「岩牡蠣」が地球を超えるサイズまで成長してしまい、
気がついた時には 「もしもし、日曜のお昼に予約をお願いしたいのですが?」と 電話を掛けていました(爆)。
期待に胸を膨らませての初訪問日は2011年7月3日(日) 12:00~、
予約はその4日前に電話を入れさせていただき、出られた奥様に 料理の内容や料金についてしっかりと確認させていただいたうえで、「実は岩牡蠣を食べたいのですが.....」と切り出したところ、
「有りますが ひとつ\1,500位と値が張るので 高い金額のコースの中になら入れられますが」
「うーん、お昼やし(自分の心の中では 貧乏やし...と呟いてましたが)、高いのはなぁ.....」と 思案していたら
電話の向こうで ご主人が 「かまへん かまへん! 安いのでも入れたるがな」と 天から啓示の声があり、
\6,000のコースで 予約を三名でお願いできました (太っ腹のご主人、ありがとうございました、ペコペコ)。
さて、この日は高1になる四女の誕生日のお祝い、早朝自宅を出て まずは二十数年来毎月欠かさずお参りさせていただいている
桜井市にある <三輪明神・大神神社(おおみわじんしゃと読みます、おおかみではありません)>にて参拝させていただいたのち、
JR桜井駅->近鉄八木駅->近鉄新ノ口(にのくち)駅にて下車、R24の西側沿い 駅徒歩5分とだけしか記憶しておらず、
適当にR24を歩いたため、本来なら駅より南へ下がれば直ぐ....たったのに、真逆の北へ上がってしまい 炎天下 汗だくで10分もロスってしまいました(ママ&ユリ ゴメン)。
皆さんは 駅からお店に電話して聞くか、お金に余裕のあられる方は 近鉄八木駅からタクシーに乗られることをお勧めいたします(3Km程ですから)。
やっとこさで汗だくになりながらもお店を無事発見、
食べログの投稿写真の通りのお店が前でした - 当たり前ですが。
お店の前には 数台の車が止められるように 建物が道路より少しだけ引っこんでおり、
玄関の左手上には、ご主人自ら絵筆をとられて書かれた 来店されるお客様への暗号(?)
というか、今日 このお店で食すことのできる とっておきの旬のメイン食材が素晴らしいタッチで描かれて掲示されています。
今回の絵は、ご主人自ら関西各地の河川に出かけられて釣られた正真正銘の「天然美鮎」が描かれていました。
(あと、鱧もある旨が書かれていて 今回私のコースには この天然鱧と岩牡蠣をお願いしてあります。)
玄関を入った右手には、他の方の投稿写真の通り、大きな水槽が置かれてあり、
まさしくその釣ってこられたばかりの 「天然美鮎」が 大きな黄色い追い星を胸に輝かせながら数十匹が元気に泳ぎ回っていました。
靴を脱ぎ、通されたお部屋は 廊下の一番奥、右手の 特別室、この部屋は畳ながら 最大8名まで着座可能な大きなテーブル席にしつらえてあり、長時間の正座に自信のない方でも安心です。(他にも数部屋の座敷と、カウンター形式の板前席が用意されています。)
まず、襖をあけて まっ先に眼に飛び込んできたのが 畳2枚位はありそうな大きな屏風で、他の方の投稿写真で見覚えのある
和歌山・加太で獲れる天然真鯛をご主人が絵筆をふるわれた傑作です。
ひとしきり この鯛を鑑賞した後、着席してまたびっくり !
テーブルの上に置かれてある三名分の箸袋にも、これまたご主人自ら描かれた絵があり、
「天然美鮎」 「空飛ぶ茄」 「赤富士」....
これは、多分 「壱富士、弐鷹ならぬ弐鮎」 「参なすび」をかけられたご主人の趣向だと思います。
この箸袋、一つ一つが手書きで心を込めて描かれており、印刷ではないところからも、
御主人のお客様を 心からもてなしさせていただきたいというお気持ちが感じられました。
(私は この箸袋をいただいて帰り、ラミネートしてリボンをつけて しおりにしてみました。)
さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、
いよいよ本題のお料理が出てきます。
①先付 : えだまめ、卵焼き、鮪の山掛け、トマトと海老の柚子胡椒風味、鯛の子、ヨシ海老の握り
美しいお皿に綺麗に盛り付けられたお料理に、これから続くコースへの期待が高まります。
鯛の子の白醤油で調えられたやさしい色としっかりした味付けに感動を覚え、
海老に和えられたトマトの柚子風味のソースを 私は思わず「薄切りのバゲットにのせて食べたい」衝動にかられました。
娘は ヨシ海老の握りに感激しきり、私の分も食べられてしまいました。
②天然鱧の落とし 梅肉掛け
今まで私が口にしていた「ハモ」って いったい何だったのか???
「ハモ」って 骨切りが...... ???
今 いただいているこの「天然鱧」って いったいどこに骨があるの?!?
まさか 毛抜きで一晩かかって抜いたんじぁないですよね?
全く骨があったなんてことは感じさせないプロの包丁仕事に感動しました。
(そう高野山の宿坊で出てくる豆腐で作った蒲焼みたいな滑らかさ、あっちは初めから骨有りませんが....)
③汁物 : 鱧とじゅんさい&もずくのお吸い物
この「じゅんさい」も 過去に私が口にしたことのないレベルの高い、色・形・大きさ・風味・舌ざわりのしっかりした
極上品でした。 浮かべられた酢橘のほのかな風味と共に 美味しい正当派のおつゆをいただけました。
④お刺身 : 鯛、鮪の赤身と中トロ、トリ貝、烏賊
特に烏賊がまったりと甘くて美味しく頂きました。
ツマに添えられた大根の千切りの中に緑の胡瓜が少量加えられたものが、しゃきしゃきとしていて夏らしく良かったです。
⑤茶碗蒸し : 表面に葛餡がうっすらと掛っているのですが....
山芋のサイコロ切りが中に入っており、口に含むと 今までの食べていた茶碗蒸しとは全く別次元の口あたり !
まるで 超高級なプリンを食べているような気持ちになりました。
⑥和歌山・湯浅産 アワビのステーキ ガーリック風味
ご主人自ら運んでくださり、「まあ 食べてみて」と 私たちが口に含んだ時の驚く顔を見るために....
三名同時に 「柔らかい !」
とにかく 柔らかいんです ! アワビってお刺身でもコリコリしていて、火を通すと固くなるものだと思っていた
私たちの先入観は 粉々に打ち砕かれてしまいました、ご主人の勝ち誇ったような笑みと プロの仕事に完敗です。
肝がこれまた旨すぎる、良いお酒が欲しくなる味でした。
⑦和歌山・有田川で獲れた天然鰻の温かい握り寿司
これまたご主人自ら運んでいただき、アワビ同様に指示がありました
「一口で パクっとほりこんでみて。お箸で切ったり、二口に分けたりしないでね」
三名 その指示通りに パクっと一口でほりこんでみたところ..... 絶句。
噛む前に 口の中から鰻が、お寿司が まるで霧か蜃気楼のように 幻と化し 消え去ってゆく.....
消えた後の口の中には、天然鰻の爽やかな風味だけが いつまでもいつまでも 残り香のように漂い続ける。
お寿司の載せられてきたお皿に注目 !
この四角いお皿、夜空に浮かぶ満月にかかる雲、 このお寿司がお口の中で 「霧か 霞か ムラ雲 幻か」
これもご主人のご趣向、遊び心に溢れたお方のようです。
⑧石川・能登産 天然岩牡蠣 トマトのカクテルソース掛け
いよいよ この一ヶ月間 待ちに待っていました「岩牡蠣」
特大サイズのあまりの特大さに吃驚&期待大。
この能登産は 礒臭さが全く無く、大変クリーミーでまろやかな まるで貴婦人のようなお味で大満足。
毎年富山で食する岩牡蠣は 多少磯の香りとパンチが強いかなと感じていたのですが、
こちらでいただいたこの能登産は 大変上品な風味。
和えられている トマトのカクテルソース、隠し風味に柚子胡椒がほのかに香り、
ご主人曰く、「普通はオリーブオイルを入れるのでしょうが、私はこの能登のことのほかクリーミーな岩牡蠣の風味を
大切にしたいので、オイルで膜を作りたくないから あえて使いません」との こだわり。
あと、ご飯と お味噌汁、三種の香の物 (写真撮るのを忘れました)
⑨デザート : 水菓子、メロンとさくらんぼ、ブドウ
でコース終了、時間は既に15時前、
国道沿いとは思えないほどの 大変静かなお部屋で、美味しいお料理を楽しむ至福の時間を満喫させていただきました。
デザートの途中、ご主人が来られて 「お腹は いっぱいになりましたか?」と 尋ねに来られ、そのまま鮎のお話や、ご主人の玄人はだしの書かれる絵画について、お忙しい中 ついついお話が弾んでしまい、お店を出たのは15時半を過ぎていました。
さて、今回初めてお邪魔させていただいたのですが、
お店の雰囲気、サービス、そして肝心のご主人のこだわりを感じられるお料理には 私はほとんど満点をつけさせていただきたい、
特に コストパフォーマンスには、このお値段で、このようなレベルの高い=仕入れ値の高い 素材を惜しげもなく使い、そこに芸術的プロの包丁仕事で仕上げられているお料理を食べさせていただけるお店は、まず「無い!」と 断言出来ます。
ただただ惜しむらくは 唯一点、
この美味しい料理を何倍、何十倍もの「口福」に昇華させるだけの <飲み物>の揃えが...... 惜しい、の一言に尽きます。
「私は 飲まないから」 「私は お料理さえ美味しければ、飲み物は冷えたビールか 冷酒があれば拘らない」という方なら、
100%以上の満足を現状で得られることを私は保証します。
が、やはり美味しいお料理には、その素材や味付け、温度等にマリアージュさせた 美味しい飲み物で 「口福」を何十倍にも味わいたいという方には、現状の飲み物メニューでは物足りないと感じました。
折角のこれだけ素晴らしいお料理は、より美味しく 食べて 飲んで 楽しみたいと感じたのは私だけでしょうか?
(飲み物メニューでは、ビールはアサヒスーパードライの中瓶のみ、日本酒は久保田・八海山等の4種のみ、ワインは赤&白の銘柄不詳のボトルのみ、その他酎ハイやソフトドリンク等)
この為、酒・ドリンクの評価のみ 今後の成長の期待を込めて 敢えて低い評価とさせていただきました(失礼)。
(是非ともけっして高いだけの不味いお酒ではなくて、お手ごろで美味しい限られた銘柄を、少数精鋭で揃えていただけることを期待します。)
ここから先は 今回の美味しいお料理を頂きなから、
「今 これがこの場で このお料理と一緒に飲めたら何十倍もの <口福> が味わえるのになぁ...」
と思った個人的趣味のお酒を列記します(決して高いだけのお酒は一つも入っていない筈です)、
ビール : エビス・ザ・ホップ 中瓶 = 爽やかなホップの香りが夏のお料理を引き立てます、冬なら普通の金エビスかな
日本酒 : 富山・銀嶺立山 純米吟醸 = 芳醇にして軽快な旨口
: 長野・酔園 大吟醸「男の涙」 = 山田錦と美山錦のコラボレーション
: 同 酔園 「幻の酒ブルー」 = 洋風の味付けにもぴったり、夏の安曇野の爽やかな青空を思わせる軽快な風味
シャンパン : ヴーヴ・クリコのイエロー = 先付けまで チビチビ&クピクピやりたいです
同 ローズラベル = このロゼは、特別の日のお客様にぴったり、華やかな乾杯に
赤ワイン : ブルゴーニュの赤 ピノ・ノワール種、晩秋ならポジョレーヴィラージュもお勧め
ジョセフ・ドルーアンの物なら 当たり外れが少なくて、コストパフォーマンスにも優れています
白ワイン : 今日のコース、本当は キリッと冷やした美味しい辛口の白ワインで通したかった......
ロワーヌの「ミュスカデ」 マスカットの香りとエレガントな酸味の効いた辛口は、天然鱧や生牡蠣にピッタリ!
ブルゴーニュの「シャブリ」この貴婦人の様な能登の岩牡蠣のクリーミーさは、グランクリュでマリアージュさせたかったです
京都・草喰○かひがしさんのように、予約の取れないお店になってしまう前(10月迄?)に、是非一度ご自分の舌でこの絶品のお料理を味わわれることをお勧めさせていただきます、ハイ。
因みに 私は、8月にも家族そろってまたお邪魔させていただく予定ですので、次回もupさせていただきますわ。
冬の「河豚」づくしにも 今から期待に胸は膨らみ続けています。楽しみに通えるお店がひとつポケットに増えました。